JP2756494B2 - 2,6―ジメチルナフタレンの分離精製方法 - Google Patents
2,6―ジメチルナフタレンの分離精製方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、2,6−ジメチルナフタレンの分離精製方法
に関し、詳しくは、2,6−ジメチルナフタレンを主成分
とするアルキルナフタレン混合物から2,6−ジメチルナ
フタレンを工業的に有利に分離精製する方法に関する。
に関し、詳しくは、2,6−ジメチルナフタレンを主成分
とするアルキルナフタレン混合物から2,6−ジメチルナ
フタレンを工業的に有利に分離精製する方法に関する。
2,6−ジメチルナフタレンは、これを酸化することに
よつて、2,6−ナフタレンジカルボン酸を得ることがで
きる。この2,6−ナフタレンジカルボン酸は、ポリエス
テル樹脂、可塑剤、フイルム等の原料として有用であ
り、また、医薬品、農薬の中間体としても、有用であ
る。
よつて、2,6−ナフタレンジカルボン酸を得ることがで
きる。この2,6−ナフタレンジカルボン酸は、ポリエス
テル樹脂、可塑剤、フイルム等の原料として有用であ
り、また、医薬品、農薬の中間体としても、有用であ
る。
従来の技術 従来、2,6−ジメチルナフタレンを得る方法として
は、石油又は石炭系原料から分離する方法が種々知られ
ている。しかし、石油原料から得られるジメチルナフタ
レン留分は、例えば、特公昭50−19467号公報や特開昭6
3−275528号公報に記載されているように、2,6−ジメチ
ルナフタレンのほかに、2,7−、1,5−、1,6−、1,7−、
2,3−ジメチルナフタレン等の種々の異性体を含み、し
かも、このようなジメチルナフタレン留分を冷却して分
離する方法によれば、2,6−及び2,7−ジメチルナフタレ
ンが共融混合物を形成するので、2,6−ジメチルナフタ
レンの分離収率は、実際には、30%程度を越えることが
できない。また、2,6−及び1.5−ジメチルナフタレンも
共融混合物を形成するので,2,6−ジメチルナフタレンの
分離収率は、一層低下する。
は、石油又は石炭系原料から分離する方法が種々知られ
ている。しかし、石油原料から得られるジメチルナフタ
レン留分は、例えば、特公昭50−19467号公報や特開昭6
3−275528号公報に記載されているように、2,6−ジメチ
ルナフタレンのほかに、2,7−、1,5−、1,6−、1,7−、
2,3−ジメチルナフタレン等の種々の異性体を含み、し
かも、このようなジメチルナフタレン留分を冷却して分
離する方法によれば、2,6−及び2,7−ジメチルナフタレ
ンが共融混合物を形成するので、2,6−ジメチルナフタ
レンの分離収率は、実際には、30%程度を越えることが
できない。また、2,6−及び1.5−ジメチルナフタレンも
共融混合物を形成するので,2,6−ジメチルナフタレンの
分離収率は、一層低下する。
そのために、従来より、2,6−ジメチルナフタレンの
分離方法が種々提案されている。例えば、特公昭47−44
728号公報には、2,6−ジメチルナフタレンを含むジメチ
ルナフタレン混合物にm−ニトロ安息香酸を加えて、そ
れらの間に電荷移動錯体を形成させて、次いで、この錯
体をメタノール等の低級脂肪族アルコールに溶解させ、
冷却することによつて、2,6−ジメチルナフタレンを分
離する方法が提案されている。しかし、2,6−ジメチル
ナフタレンは、メタノールに対する溶解度が小さいため
に、この方法によるときは、大量のメタノールを必要と
するうえに、高価な錯化剤を大量に必要とするので、工
業上、不利である。
分離方法が種々提案されている。例えば、特公昭47−44
728号公報には、2,6−ジメチルナフタレンを含むジメチ
ルナフタレン混合物にm−ニトロ安息香酸を加えて、そ
れらの間に電荷移動錯体を形成させて、次いで、この錯
体をメタノール等の低級脂肪族アルコールに溶解させ、
冷却することによつて、2,6−ジメチルナフタレンを分
離する方法が提案されている。しかし、2,6−ジメチル
ナフタレンは、メタノールに対する溶解度が小さいため
に、この方法によるときは、大量のメタノールを必要と
するうえに、高価な錯化剤を大量に必要とするので、工
業上、不利である。
そこで、特公昭50−29467号公報には、上記のよう
に、2,6−ジメチルナフタレンと共にm−ニトロ安息香
酸を含む混合物をメタノールの沸点よりも高い温度に加
熱憂した後、冷却晶析させる方法が提案されている。し
かし、この方法によつても、2,6−ジメチルナフタレン
の回収率が尚、低く、しかも、その純度も低い。
に、2,6−ジメチルナフタレンと共にm−ニトロ安息香
酸を含む混合物をメタノールの沸点よりも高い温度に加
熱憂した後、冷却晶析させる方法が提案されている。し
かし、この方法によつても、2,6−ジメチルナフタレン
の回収率が尚、低く、しかも、その純度も低い。
他方、特開昭63−275528号公報には、高圧晶析法が提
案されているが、大型の装置を必要とし、しかも、出発
混合物中のジメチルナフタレン含量が50%以上あること
を要するので、必ずしも、工業上,有利な方法とはいえ
ない。更に、2,6−ジメチルナフタレンの回収率が低
い。
案されているが、大型の装置を必要とし、しかも、出発
混合物中のジメチルナフタレン含量が50%以上あること
を要するので、必ずしも、工業上,有利な方法とはいえ
ない。更に、2,6−ジメチルナフタレンの回収率が低
い。
発明が解決しようとする課題 本発明は、上記したような従来の2,6−ジメチルナフ
タレンの分離精製方法における問題を解決するためにな
されたものであつて、2,6−ジメチルナフタレンを主成
分とするアルキルナフタレン混合物から2,6−ジメチル
ナフタレンを工業的に有利に分離精製する方法を提供す
ることを目的とする。
タレンの分離精製方法における問題を解決するためにな
されたものであつて、2,6−ジメチルナフタレンを主成
分とするアルキルナフタレン混合物から2,6−ジメチル
ナフタレンを工業的に有利に分離精製する方法を提供す
ることを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明による2,6−ジメチルナフタレンの分離精製方
法は、2,6−ジメチルナフタレンの含量が30重量%以上
であり、且つ、2,7−ジメチルナフタレン含量が2,6−ジ
メチルナフタレンに対して70重量%未満であるジメチル
ナフタレンを主成分とするアルキルナフタレン混合物に
0.1〜15容量%の水を含有する含水メタノール、3〜20
容量%の水を含有する含水エタノール及び含水イソプロ
パノールから選ばれる溶剤を用いて、固形物を回収する
ことを特徴とする。
法は、2,6−ジメチルナフタレンの含量が30重量%以上
であり、且つ、2,7−ジメチルナフタレン含量が2,6−ジ
メチルナフタレンに対して70重量%未満であるジメチル
ナフタレンを主成分とするアルキルナフタレン混合物に
0.1〜15容量%の水を含有する含水メタノール、3〜20
容量%の水を含有する含水エタノール及び含水イソプロ
パノールから選ばれる溶剤を用いて、固形物を回収する
ことを特徴とする。
本発明において、それより2,6−ジメチルナフタレン
を分離し、精製する対象たるアルキルナフタレン混合物
は、2,6−ジメチルナフタレンの含量が30重量%以上で
あり、且つ、2,7−ジメチルナフタレン含量が2,6−ジメ
チルナフタレンに対して70重量%未満であるジメチルナ
フタレンを主成分とするアルキルナフタレン混合物であ
る。
を分離し、精製する対象たるアルキルナフタレン混合物
は、2,6−ジメチルナフタレンの含量が30重量%以上で
あり、且つ、2,7−ジメチルナフタレン含量が2,6−ジメ
チルナフタレンに対して70重量%未満であるジメチルナ
フタレンを主成分とするアルキルナフタレン混合物であ
る。
アルキルナフタレン混合物における2,6−ジメチルナ
フタレンの含量が30重量%よりも少ないときは、2,6−
ジメチルナフタレンがその他のジメチルナフタレン類や
他のアルキルナフタレン類に溶解しやすく、目的とする
アルキルナフタレン混合物からの2,6−ジメチルナフタ
レンの分離効率が悪い。また、2,7−ジメチルナフタレ
ン含量が2,6−ジメチルナフタレンに対して70重量%以
上であるときは、2,6−ジメチルナフタレンと2,7−ジメ
チルナフタレンとが共融混合物を形成するために、2,6
−ジメチルナフタレンを分離することができない。
フタレンの含量が30重量%よりも少ないときは、2,6−
ジメチルナフタレンがその他のジメチルナフタレン類や
他のアルキルナフタレン類に溶解しやすく、目的とする
アルキルナフタレン混合物からの2,6−ジメチルナフタ
レンの分離効率が悪い。また、2,7−ジメチルナフタレ
ン含量が2,6−ジメチルナフタレンに対して70重量%以
上であるときは、2,6−ジメチルナフタレンと2,7−ジメ
チルナフタレンとが共融混合物を形成するために、2,6
−ジメチルナフタレンを分離することができない。
更に、本発明においては、特に、アルキルナフタレン
混合物は、2,6−ジメチルナフタレンの分離効率の観点
から、ジメチルナフタレンを65重量%以上含有すること
が好ましい。
混合物は、2,6−ジメチルナフタレンの分離効率の観点
から、ジメチルナフタレンを65重量%以上含有すること
が好ましい。
本発明においては、このようなアルキルナフタレン混
合物は、固体、液状いずれであつてもよく、また、これ
らの混じつたものでもよい。
合物は、固体、液状いずれであつてもよく、また、これ
らの混じつたものでもよい。
本発明においては、アルキルナフタレン混合物は、そ
の入手経路は、何ら限定されるものではない。しかし、
例えば、ヘキサメチルベンゼンを用いるナフタレン又は
2−メチルナフタレンのアルキル化や、ゼオライト系触
媒を用いるナフタレン又は2−メチルナフタレンのアル
キル化等によつて得られる2,6−/2,7−ジメチルナフタ
レン比の大きい混合物は、原料として好ましく用いられ
る一例である。
の入手経路は、何ら限定されるものではない。しかし、
例えば、ヘキサメチルベンゼンを用いるナフタレン又は
2−メチルナフタレンのアルキル化や、ゼオライト系触
媒を用いるナフタレン又は2−メチルナフタレンのアル
キル化等によつて得られる2,6−/2,7−ジメチルナフタ
レン比の大きい混合物は、原料として好ましく用いられ
る一例である。
本発明の方法によれば、このようなアルキルナフタレ
ン混合物に溶剤として、0.1〜15重量%の水を含有する
含水メタノール、3〜20容量%の水を含有する含水エタ
ノール及び含水イソプロパノールから選ばれる溶剤の少
量を加え、室温で撹拌した後、又は加熱し、冷却した
後、固形分を回収することによつて、アルキルナフタレ
ン混合物から2,6−ジメチルナフタレンを高回収率に
て、且つ、高純度にて回収することができる。
ン混合物に溶剤として、0.1〜15重量%の水を含有する
含水メタノール、3〜20容量%の水を含有する含水エタ
ノール及び含水イソプロパノールから選ばれる溶剤の少
量を加え、室温で撹拌した後、又は加熱し、冷却した
後、固形分を回収することによつて、アルキルナフタレ
ン混合物から2,6−ジメチルナフタレンを高回収率に
て、且つ、高純度にて回収することができる。
実質的に無水のメタノール、エタノール又はイソプロ
パノールを溶剤として用いるときは、アルキルナフタレ
ン混合物をこれら溶剤にて処理しても、固形物の回収量
が著しく少なく、結果として、2,6−ジメチルナフタレ
ンの回収率が著しく低い。
パノールを溶剤として用いるときは、アルキルナフタレ
ン混合物をこれら溶剤にて処理しても、固形物の回収量
が著しく少なく、結果として、2,6−ジメチルナフタレ
ンの回収率が著しく低い。
他方、溶剤として含水メタノール、含水エタノール又
は含水イソプロパノールを用いるときであつても、その
含水率が20容量%を越える場合は、アルキルナフタレン
混合物をこれら溶剤と共に加熱するとき、混合物がエマ
ルジヨン状態となつて、同様に、アルキルナフタレン混
合物から2,6−ジメチルナフタレンを回収することがで
きない。また、他の溶剤、例えば、ヘキサンやアセトン
を用いたときの、固形物を得ることができないか、或い
は固形物の回収量が著しく少なく、結果として、2,6−
ジメチルナフタレンの回収率が著しく低い。
は含水イソプロパノールを用いるときであつても、その
含水率が20容量%を越える場合は、アルキルナフタレン
混合物をこれら溶剤と共に加熱するとき、混合物がエマ
ルジヨン状態となつて、同様に、アルキルナフタレン混
合物から2,6−ジメチルナフタレンを回収することがで
きない。また、他の溶剤、例えば、ヘキサンやアセトン
を用いたときの、固形物を得ることができないか、或い
は固形物の回収量が著しく少なく、結果として、2,6−
ジメチルナフタレンの回収率が著しく低い。
本発明において用いる溶剤は、目的とする2,6−ジメ
チルナフタレンの回収率を高めるためには、できるだけ
少量であることが有利であるが、しかし、余りに少量で
あるときは、回収される2,6−ジメチルナフタレンの純
度が低くなる。他方、余りに多く用いても、目的とする
2,6−ジメチルナフタレンの回収率が低くなる。従つ
て、本発明の方法においては、溶剤は、アルキルナフタ
レン混合物1gに対して、通常、0.2〜100mlの範囲で用い
られ、好ましくは、3〜30mlの範囲で用いられる。
チルナフタレンの回収率を高めるためには、できるだけ
少量であることが有利であるが、しかし、余りに少量で
あるときは、回収される2,6−ジメチルナフタレンの純
度が低くなる。他方、余りに多く用いても、目的とする
2,6−ジメチルナフタレンの回収率が低くなる。従つ
て、本発明の方法においては、溶剤は、アルキルナフタ
レン混合物1gに対して、通常、0.2〜100mlの範囲で用い
られ、好ましくは、3〜30mlの範囲で用いられる。
前述したように、本発明の方法によれば、アルキルナ
フタレン混合物に前記したような溶剤を加え、室温で撹
拌した後、又は加熱し、冷却した後、固形分を回収する
ことによつて、アルキルナフタレン混合物から2,6−ジ
メチルナフタレンを高回収率にて、且つ、高純度にて回
収することができる。
フタレン混合物に前記したような溶剤を加え、室温で撹
拌した後、又は加熱し、冷却した後、固形分を回収する
ことによつて、アルキルナフタレン混合物から2,6−ジ
メチルナフタレンを高回収率にて、且つ、高純度にて回
収することができる。
アルキルナフタレン混合物と溶剤との加熱温度は、用
いる溶剤にもよるが、30〜200℃の範囲にわたつてよ
く、通常、常圧下に溶剤の還流温度に加熱するか、又は
加圧下に加熱する。加熱時間は、特に、限定されるもの
ではないが、通常、5分から1時間で十分である。
いる溶剤にもよるが、30〜200℃の範囲にわたつてよ
く、通常、常圧下に溶剤の還流温度に加熱するか、又は
加圧下に加熱する。加熱時間は、特に、限定されるもの
ではないが、通常、5分から1時間で十分である。
このように、アルキルナフタレン混合物を溶剤と加熱
したときは、混合物を−40〜30℃に冷却し、固形物を濾
過等の適宜手段によつて分離する。本発明の方法によれ
ば、アルキルナフタレン中の2,6−ジメチルナフタレン
を上記のような固形物として、回収率60%以上、好まし
い場合は、80%以上にて回収することができる。しか
も、この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純
度は、通常、95%以上である。
したときは、混合物を−40〜30℃に冷却し、固形物を濾
過等の適宜手段によつて分離する。本発明の方法によれ
ば、アルキルナフタレン中の2,6−ジメチルナフタレン
を上記のような固形物として、回収率60%以上、好まし
い場合は、80%以上にて回収することができる。しか
も、この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純
度は、通常、95%以上である。
発明の効果 以上のように、本発明の方法によれば、ジメチルナフ
タレンを主成分とするアルキルナフタレン混合物から2,
6−ジメチルナフタレンを工業的に有利に分離精製する
ことができる。
タレンを主成分とするアルキルナフタレン混合物から2,
6−ジメチルナフタレンを工業的に有利に分離精製する
ことができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
これら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 2,6−ジメチルナフタレン60重量%、2,7−ジメチルナ
フタレン20重量%及びその他のジメチルナフタレン20重
量%を含有するジメチルナフタレン混合物6.0gをに水を
5容量%含有する含水メタノール30mlを加え、溶剤の還
流温度で10分間、撹拌下に加熱した。この後、0℃に冷
却し、固形物2.68gを濾取した。
フタレン20重量%及びその他のジメチルナフタレン20重
量%を含有するジメチルナフタレン混合物6.0gをに水を
5容量%含有する含水メタノール30mlを加え、溶剤の還
流温度で10分間、撹拌下に加熱した。この後、0℃に冷
却し、固形物2.68gを濾取した。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
は98%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は73
%であつた。
は98%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は73
%であつた。
比較例1 実施例1において、含水メタノールに代えて、実質的
に無水のメタノール30mlを用いた以外は、実施例1と同
様に処理して、固形物2.39を濾取した。
に無水のメタノール30mlを用いた以外は、実施例1と同
様に処理して、固形物2.39を濾取した。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
は89%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は59
%であつた。
は89%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は59
%であつた。
比較例2 実施例1において、含水メタノールに代えて、水を25
容量%含有するメタノール30mlを用いた以外は、実施例
1と同様に処理したところ、混合物は二相に分離してエ
マルジヨン状態となり、2,6−ジメチルナフタレンをジ
メチルナフタレン混合物から分離することができなかつ
た。
容量%含有するメタノール30mlを用いた以外は、実施例
1と同様に処理したところ、混合物は二相に分離してエ
マルジヨン状態となり、2,6−ジメチルナフタレンをジ
メチルナフタレン混合物から分離することができなかつ
た。
比較例3 実施例1において、含水メタノールに代えて、ヘキサ
ン30mlを用いた以外は、実施例1と同様に処理して、固
形物0.83gを濾取した。
ン30mlを用いた以外は、実施例1と同様に処理して、固
形物0.83gを濾取した。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
は86%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は20
%であつた。
は86%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は20
%であつた。
比較例4 実施例1において、含水メタノールに代えて、アセト
ン30mlを用いた以外は、実施例1と同様に処理したとこ
ろ、固形物を得ることができなかつた。
ン30mlを用いた以外は、実施例1と同様に処理したとこ
ろ、固形物を得ることができなかつた。
実施例2 2,6−ジメチルナフタレン80重量%、2,7−ジメチルナ
フタレン10重量%及びその他のジメチルナフタレン10重
量%をが含有するジメチルナフタレン混合物6.0gと、水
を2容量%含有するメタノール18mlをオートクレーブに
封入し、温度120℃の油浴上で10分間、撹拌下に加熱し
た。この後、0℃に冷却し、オートクレーブ中の固形物
4.20gを濾取した。
フタレン10重量%及びその他のジメチルナフタレン10重
量%をが含有するジメチルナフタレン混合物6.0gと、水
を2容量%含有するメタノール18mlをオートクレーブに
封入し、温度120℃の油浴上で10分間、撹拌下に加熱し
た。この後、0℃に冷却し、オートクレーブ中の固形物
4.20gを濾取した。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
は99%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は87
%であつた。
は99%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は87
%であつた。
実施例3 2,6−ジメチルナフタレン50重量%、2,7−ジメチルナ
フタレン25重量%、その他のジメチルナフタレン15重量
%及び2−エチルナフタレン5重量%を含有するアルキ
ルナフタレン混合物6.0と、水を4容量%含有するメタ
ノール18mlをオートクレーブに封入し、温度120℃の油
浴上で10分間、撹拌下に加熱した。この後、0℃に冷却
し、オートクレーブ中の固形物1.99gを濾取した。
フタレン25重量%、その他のジメチルナフタレン15重量
%及び2−エチルナフタレン5重量%を含有するアルキ
ルナフタレン混合物6.0と、水を4容量%含有するメタ
ノール18mlをオートクレーブに封入し、温度120℃の油
浴上で10分間、撹拌下に加熱した。この後、0℃に冷却
し、オートクレーブ中の固形物1.99gを濾取した。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
は95%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は63
%であつた。
は95%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は63
%であつた。
比較例5 実施例3において、含水メタノールに代えて、実質的
に無水のメタノール18mlを用いた以外は、実施例3と同
様に処理して、固形物1.66gを得た。
に無水のメタノール18mlを用いた以外は、実施例3と同
様に処理して、固形物1.66gを得た。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
で87%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は48
%であつた。
で87%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は48
%であつた。
実施例4 実施例1において、含水メタノールに代えて、水を10
容量%含有するエタノール30mlを用いた以外は、実施例
1と同様に処理して、固形物2.64gを得た。
容量%含有するエタノール30mlを用いた以外は、実施例
1と同様に処理して、固形物2.64gを得た。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
で97%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は71
%であつた。
で97%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は71
%であつた。
比較例5 実施例1において、含水メタノールに代えて、実質的
に水を含有しないエタノール30mlを用いた以外は、実施
例1と同様に処理して、固形物1.27gを得た。
に水を含有しないエタノール30mlを用いた以外は、実施
例1と同様に処理して、固形物1.27gを得た。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
は88%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は31
%であつた。
は88%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は31
%であつた。
実施例5 実施例1において、含水メタノールに代えて、水を12
容量%含有するイソプロパノール30mlを用いた以外は、
実施例1と同様に処理して、固形物2.40gを得た。
容量%含有するイソプロパノール30mlを用いた以外は、
実施例1と同様に処理して、固形物2.40gを得た。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
で96%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は64
%であつた。
で96%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は64
%であつた。
比較例6 実施例1において、含水メタノールに代えて、実質的
に水を含有しないイソプロパノール30mlを用いた以外
は、実施例1と同様に処理して、固形物0.73gを得た。
に水を含有しないイソプロパノール30mlを用いた以外
は、実施例1と同様に処理して、固形物0.73gを得た。
この固形物における2,6−ジメチルナフタレンの純度
は89%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は18
%であつた。
は89%であり、2,6−ジメチルナフタレンの回収率は18
%であつた。
Claims (1)
- 【請求項1】2,6−ジメチルナフタレンの含量が30重量
%以上であり、且つ、2,7−ジメチルナフタレン含量が
2,6−ジメチルナフタレンに対して70重量%未満である
ジメチルナフタレンを主成分とするアルキルナフタレン
混合物に0.1〜15容量%の水を含有する含水メタノー
ル、3〜20容量%の水を含有する含水エタノール及び含
水イソプロパノールから選ばれる溶剤を用いて、固形物
を回収することを特徴とする2,6−ジメチルナフタレン
の分離精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1305132A JP2756494B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 2,6―ジメチルナフタレンの分離精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1305132A JP2756494B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 2,6―ジメチルナフタレンの分離精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03167139A JPH03167139A (ja) | 1991-07-19 |
JP2756494B2 true JP2756494B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=17941479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1305132A Expired - Fee Related JP2756494B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 2,6―ジメチルナフタレンの分離精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2756494B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100754744B1 (ko) * | 2006-05-01 | 2007-09-03 | 주식회사 효성 | 2,6-디메틸나프탈렌의 분리 및 정제방법 |
-
1989
- 1989-11-24 JP JP1305132A patent/JP2756494B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03167139A (ja) | 1991-07-19 |
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---|---|---|---|
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