JP2756485B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JP2756485B2 JP63310136A JP31013688A JP2756485B2 JP 2756485 B2 JP2756485 B2 JP 2756485B2 JP 63310136 A JP63310136 A JP 63310136A JP 31013688 A JP31013688 A JP 31013688A JP 2756485 B2 JP2756485 B2 JP 2756485B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は接着剤組成物に関し、特に、木材用接着剤と
して好適な高分子エマルジョンとイソシアネート類とを
配合してなる系の接着剤の改良技術に関する。
[従来の技術] 従来から、高分子エマルジョンに、イソシアネート類
を配合してなる接着剤が各種提案されている。
特公昭51−30576号公報には「ポリビニルアルコール
を含む水性エマルジョンに、イソシアネート系化合物ま
たはイソシアネート系重合物と、当該イソシアネート類
と反応し得る増量剤および/または充填剤を配合してな
る耐水性接着剤」が提案されている。
しかしながら、このように、当該イソシアネート類
を、直接、水を含有する水性高分子エマルジョンに配合
すると、イソシアネート類と水との反応により、反応が
激しく進行し、接着剤の発泡および増粘が著しく、可使
時間も短く、塗布作業性も悪いばかりでなく、接着力の
低下も著しく、その為、実際の使用に当たっては大きな
障害となっていた。
そこで、かかる欠点を排除するために、溶剤にイソシ
アネート類を一旦溶解させ、これを水性高分子エマルジ
ョンに配合するということが行われるようになった。
すなわち、特公昭51−30577号公報には「イソシアネ
ート系化合物またはイソシアネート系重合物を水とはほ
とんど相互溶解性を有さないが当該イソシアネート類と
は相互溶解性を有する溶剤に溶解したものを、ポリビニ
ルアルコールを含む水性エマルジョンに分散せしめてな
る耐水性接着剤。」が提案され、また、特公昭58−2982
6号公報には「水性エマルジョンに、(1)ポリビニル
アルコール(2)イソシアネート基を有する化合物を疎
水性の溶剤に溶解したもの(3)界面活性剤および/ま
たはホリマリン系縮合樹脂を配合してなる耐水性接着
剤。」が提案されている。
これば、上記の如く、かかる接着剤において、溶剤の
使用により、可使時間の延長を意図したものである。
しかしながら、当該接着剤においても、夏季の30〜40
℃の温度下において使用すると、1〜2時間程度で発泡
や粘度の増大が起こり、急激に耐水性が低下するという
現象が起こる。その為、夏季には、作業室内の温度を25
℃以下に下げるとか、あるいは1〜2時間以内の如き短
時間内の接着剤を使用しきってしまわなければならない
という事態を生じる。
一方、特開昭59−1581号公報には「アセトアセチル化
ポリビニルアルコールを保護コロイドとする酢酸ビニル
系樹脂エマルジョンにイソシアネート系化合物、エポキ
シ系化合物、ラジカル形成能を有する化合物、酸化剤、
酸類から選ばれる少なくとも一種を添加してなる木材用
接着剤組成物。」が提案されている。
これは、上記従来例と異なり、ポリビニルアルコール
としてアセトアセチル化したものを使用したもので、イ
ソシアネート系化合物などは上記エマルジョンの耐水化
剤(耐水性向上剤)として使用している。
しかしながら、当該接着剤にあっては、接着剤の試験
方法を示すJIS K−6806の“水性高分子−イソシアネ
ート系木材接着剤”の項の高度の耐水性を要求される1
種1号および/または2種1号の規格に適用させるに
は、等該耐水化剤を多量に接着剤中に配合しなければな
らず、コストが大幅にアップするという重大な欠点があ
る他、耐水化剤としてイソシアネート系化合物を配合し
た場合、発泡や急激な耐水性の低下があり、木材の接着
分野例えば集成材または屋外に用いられる耐水フラッシ
ュパネルなどの分野での使用には問題がある。
さらに、特開昭60−24077号公報には「アセトアセチ
ル化ポリビニルアルコール及びエポキシ系化合物を含有
する水性エマルジョンを主成分としする主剤成分と、イ
ソシアネート化合物を主成分とする硬化剤成分とからな
ることを特徴とする水分散二液型接着剤」が提案されて
いる。
このものは、水性エマルジョンとして、アセトアセチ
ル化ポリビニルアルコールの他にエポキシ系化合物を含
有してなるものを使用したものである。
しかしながら、この接着剤は、粘度変化が少なく見掛
けの状態は良いが、接着強さの保持時間(経時接着力変
化)が短いという問題がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はかかる従来技術の有する欠点を解消し、溶剤
を使用せずとも、大幅に可使時間を延長することのでき
る接着剤を提供することを目的とする。従って、本発明
は、溶剤を使用しない結果、溶剤使用に伴う臭気の発生
や火災の危険など作業環境上の問題がなく、また、夏季
においても短時間内での増粘現象がなく、可使時間が延
長され、さらに、急激な耐水性の低下のない接着剤を提
供することを目的とする。
本発明は、また、前記した従来例の如き水性高分子エ
マルジョン特にアセトアセチル化ポリビニルアルコール
を保護コロイドとする酢酸ビニル系重合体エマルジョン
に、イソシアネート類を添加配合してなる系の接着剤に
おいて、接着強度をの保持時間が長く、特に、初期接着
強度の低下が少なく、耐水性(耐水接着力)が従来例に
比して優れ、かつ、耐熱性(耐熱接着力)も従来例に比
して優れた接着剤を提供することを目的とする。
本発明の上記した目的並びにその他の目的と新規な特
徴は本明細書全体の記述からも明らかとなるであろう。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成する為の本発明は、アセトアセチル
化ポリビニルアルコールを保護コロイドとする酢酸ビニ
ル系重合体エマルジョンに、酸化カルシウムと二酸化ケ
イ素との組成比(CaO/SiO2)が5/95〜60/40のケイ酸カ
ルシウムと、イソシアネート系化合物またはイソシアネ
ート系重合物とを配合してなる接着剤組成物に存する。
前記の如く、当該酢酸ビニル系重合体にイソシアネー
ト系化合物を配合すると、発泡や急激な耐水性の低下が
起こり、耐水フラッシュパネルや集成材などの木材の接
着分野などにおいて接着作業および接着性能などに問題
を生じていた。
しかるに、上記本発明によれば、溶剤を一切使用する
ことなく、可使時間の長い、かつ、初期接着力、耐水性
および耐熱性に優れた接着剤となすことができる。
本発明により作業性に優れかつ接着性能も優秀な接着
剤が得られる理由は定かではないが、ケイ酸カルシウム
類−アセトアセチル化ポリビニルアルコールを保護コロ
イドとした酢酸ビニル系重合体−イソシアネート類から
成る系の接着剤においては、イソシアネート類における
イソシアネート基が選択的にアセトアセチル化ポリビニ
ルアルコールの水酸基に作用すること、酢酸ビニル系エ
マルジョンにおける水との反応がそれにより抑制される
ことの複合的な作用により、初期接着力、耐水性および
耐熱性に優れたポリマー(樹脂)が生成されるためと推
定される。
本発明におけるアセトアセチル化ポリビニルアルコー
ルは、例えばポリビニルアルコールとジケテンとの反応
により得ることができる。当該アセトアセチル基を含有
するポリビニルアルコールの平均ケン化度、平均重合度
は特に制限がないが、保護コロイドとしての効果の点か
ら、残存酢酸基が0.1〜15モル%、平均重合度が500〜26
00の範囲のものが好ましい。
ここに、アセトアセチル基の含有量は0.05〜15モル
%、好ましくは2〜8モル%の範囲が適当である。当該
アセトアセチル基の含有量が0.05モル%未満では、エマ
ルジョンの耐水性、安定性への寄与は少なくなる。一
方、当該アセトアセチル基の含有量が15モル%を越える
場合には、エマルジョン重合における分散が不十分とな
り均質なエマルジョンが得られないか、または得られた
エマルジョンは安定性に乏しく、実用上の製品として好
ましくない。
本発明における酢酸ビニル系重合体エマルジョンの例
としては、(ホモ)酢酸ビニル樹脂エマルジョン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビニル
−アクリル酸エステル共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビ
ニル−メタクリル酸エステル共重合樹脂エマルジョンな
どの当該樹脂エマルジョン中に酢酸ビニル成分を含有す
るものを挙げることができる。
本発明で使用されるアセトアセチル化ポリビニルアル
コール(以下AA化PVAということもある)を保護コロイ
ドとする酢酸ビニル系重合体エマルジョンは、例えば、
上記AA化PVAを保護コロイドとして、酢酸ビニル単量体
を単独で、または、上記で例示した如き他の重合可能な
単量体を共存させて、公知の方法でエマルジョン重合す
ることにより得ることができる。
保護コロイドとしてのAA化PVAの使用量は、本発明の
所望の目的から、酢酸ビニル系重合体エマルジョンの固
形分に対し6〜12重量%使用することが適当である。
また、エマルジョン重合の際の重合温度は60〜80℃、
反応時間は2〜8時間が好ましい。
重合に際し必要とされる乳化重合触媒は、通常の乳化
重合触媒を使用することができるが、特に、レドックス
触媒が好ましく、具体例を挙げると、過酸化水素とホル
ムアルデヒド亜鉛スルホキシレート、過酸化水素と酒石
酸、過酸化水素、過硫酸アンモニウムまたは過硫酸カリ
ウムとメタ重亜硫酸ナロリウムとの組合せなどがある。
上記の重合に際し、他の水溶性保護コロイド例えばヒ
ドロキシエチルセルローズ、デンプン、カルボキシメチ
ルセルローズ、アラビアゴムAA化PVAと併用することが
できる。
また、乳化剤としてのノニオン活性剤、アニオン活性
剤などをAA化PVAと併用することができる。
さらに、pH調整剤例えば炭酸カルシウム;消石灰;酢
酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸亜鉛、酢酸アルミ
ニウムなどの酢酸塩;マロン酸類、β−ケト酸エステル
類などの酸類;β−ジケトン類、酸性亜硫酸塩類を重合
に際し使用することができる。
その他、エマルジョン重合に用いられる種々の添加剤
を使用することができる。
本発明に使用されるケイ酸カルシウムは、酸化カルシ
ウム(CaO)と二酸化ケイ素(SiO2)とが結合した組成
の化合物である。
ケイ酸カルシウムには、メタケイ酸カルシウム(CaO
・SiO2)、オルトケイ酸カルシウム(ケイ酸二石灰2CaO
・SiO2)、ケイ酸三石灰(3CaO・SiO2)などがある。
ケイ酸カルシウムは、CaOとSiO2を高温で焼成または
溶融すると生じさせることができる。
本発明におけるケイ酸カルシウムとしては、合成品、
天然品に関係なく使用することができる。
当該ケイ酸カルシウムのCaOとSiO2との組成比は、CaO
/SiO2=5/95〜60/40が適当である。
CaO/SiO2=5以下/95以上では、耐水,耐熱接着強さ
保持時間が短くなり、CaO/SiO2=60以上/40以下では粘
度変化が激しい。
本発明における当該ケイ酸カルシウムの配合量は、AA
化PVAを保護コロイドとする酢酸ビニル系重合体エマル
ジョンの固形分100Wt部に対し0.5〜100Wt部好ましくは
2〜60Wt部である。
ケイ酸カルシウムの配合量(添加量)が0.5Wt部未満
の場合には、耐水接着力、耐熱接着力が悪く、一方、10
0Wt部を越える場合には、被着材に対する濡れが悪くな
り上記接着性能が低下し、使用上問題を生じる。
本発明に使用されるイソシアネート系化合物またはイ
ソシアネート系重合物は、分子中に2個以上のイソシア
ネート(NCO)基を含むものなら何でもよく、例えばTDI
(トリレンジイソシアネート)、水素化TDI、トリメチ
ロールプロパン(TMP)−TDIアダクト、トリフェニルメ
タントリイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)、キシレンジイソシアネート等があげら
れる。そのほか、ポリオールに過剰のオリイソシアネー
トであらかじめポリマー化したNCO未満のプレポリマー
を用いてもよい。
イソシアネート系化合物またはイソシアネート系重合
物の配合割合は、酢酸ビニル系重合体エマルジョン中に
含有されるAA化PVA(固形分)に対して40〜800Wt部、好
ましくは100〜400Wtである。
本発明の接着剤組成物には、クレー、カオリン、タル
ク、木粉等の充填材や小麦粉、澱粉類などの増量剤や硼
酸、硫酸アルミニウムなどの反応促進剤や酸化チタンな
どの顔料や防腐剤や防虫剤や防錆剤などの各種の添加剤
を必要に応じて添加することができる。
本発明の接着剤組成物は、接着剤として各種のものを
接着する場合に適合できるが、特に、木材用接着剤組成
物として好適に使用できる。
木材同志の接着の他木材と紙、繊維製品類、無機質板
フイルム等との接着にも使用可能である。
[実施例] 次に、本発明を実施例および比較例に基づいて説明す
る。
尚、以下の例において、部とは特にことわりのなき限
りWt部である。
実施例1. アセトアセチル化ポリビニルアルコール 日本合成化学工業社製 「ゴーセフアイマーZ−200」 5(部) 酢酸ビニル単量体 35 1%過硫酸カリウム水溶液 9 水 51 酢酸ナトリウム 0.05 上記組成に従い、アセトアセチル化ピリビニルアルコ
ールを保護コロイドとする酢酸ビニル系重合体エマルジ
ョンを以下の如くして得た。
エマルジョンの調整は、ガラス製セパラブルフラスコ
に撹拌器、滴下口斗、冷却器、温度計を付けた装置で、
水溶液中で行った。
まず、10%アセトアセチル化ポリビニルアルコール水
溶液50部、水6部、酢酸ナトリウム0.05部及び酢酸ビニ
ル単量体3.5部をセパラブルフラスコ中に投入し、撹拌
しながらセパラブルフラスコの内温を70℃に昇温させ
た。
セパラブルフラスコの内温が70℃に到達後、1%過硫
酸カリウム水溶液滴下を開始した。1%過硫酸カリウム
の滴下量9部を4時間にて滴下した。
1時間後、セパラブルフラスコの内温を75℃〜80℃に
し、酢酸ビニル単量体31.5部を3時間にて滴下した。
酢酸ビニル単量体滴下終了後、セパラブルフラスコ内
の内温を75〜80℃で、1時間熟成後、冷却を行い、粘度
948Ps(ポイズ)/30℃のアセトアセチル化酢酸ビニル系
重合体エマルジョンを得た(以下、これをEm−1とい
う)。
当該Em−1 100部に対し、ケイ酸カルシウムとし
て、ケモリットABS−3(CaO48%,SiO249%,丸和バイ
オケミカル社製)20部を分散させた後、イソシアネート
類としてスミジュール44V−20(住友バイエルウレタン
社製、MDI系イソシアネート)15部を混合分散させて接
着剤組成物を調整した。
実施例2. ケイ酸カルシウムとして、ソーレックスCM(CaO21%,
SiO257%,徳山曹達社製)5部を分散させた以外は実施
例1と同様にして接着剤組成物を調整した。
実施例3. ケイ酸カルシウムとして、フローライトR(CaO22%,
SiO260%,徳山曹達社製)3部を分散させた以外は実施
例1と同様にして接着剤組成物を調整した。
比較例1. 実施例1において、アセトアセチル化ポリビニルアル
コールの代りに、平均重合度が1700の部分ケン化PVA
(日本合成化学工業社製,PVA NH−17)を用いた以外
は、実施例1と同様にして、乳化重合を行ない、粘度54
0Ps/30℃の酢酸ビニルエマルジョン(以下、これをEm−
2という)を得た。
このEm−2 100部に対し、実施例1で使用したスミ
ジュール44V−20を15部混合分散させて接着剤組成物を
調整した。
比較例2. 実施例1においてケイ酸カルシウムを使用しなかった
以外は実施例1と同様にして接着剤組成物を調整した。
比較例3. 実施例1においてイソシアネート化合物を使用しなか
った以外は実施例1と同様にして接着剤組成物を調整し
た。
比較例4. 実施例2においてイソシアネート化合物を使用しなか
った以外は実施例2と同様にして接着剤組成物を調整し
た。
比較例5. 実施例3においてイソシアネート化合物を使用しなか
った以外は実施例3と同様にして接着剤組成物を調整し
た。
比較例6. 実施例1においてケイ酸カルシウムに代えて、生石灰
(CaO98%以上,試薬一級,純正化学社製)5部を使用
した以外は実施例1と同様にして接着剤組成物を調整し
た。
比較例7. 実施例1においてケイ酸カルシウムに代えてケイ酸
(SiO299%以上,クリスタライトAI龍森社製)15部を使
用した以外は実施例1と同様にして接着剤組成物を調整
した。
比較例8. ケイ酸として、SiO2含有量が99%以上のアエロジル20
0(超微粒子状無水シリカ)[日本アエロジル社製]1
部を使用した以外は比較例7と同様にして接着剤組成物
を調整した。
比較例9. 実施例1で使用のEm−1 100部に対し、炭酸カルシ
ウム(ホワイトンP−30,白石工業社製)15部を分散さ
せ、次いで、実施例1で使用のイソシアネート化合物15
部を混合分散させて接着剤組成物を調整した。
比較例10. 炭酸カルシウムに代えてタルク(タルク3S.日本タル
ク社製)15部を使用した以外は比較例9と同様にして接
着剤組成物を調整した。
比較例11. 炭酸カルシウムに代えてカオリンクレー(バーゲスカ
オリンクレーNo.10,バーゲス・ピグメント社製)15部を
使用した以外は比較例9と同様にして接着剤組成物を調
整した。
比較例12. 実施例1で使用のEm−1 100部に対し、エポキシ樹
脂系エマルジョン[ビスフェノールA型液状エポキシ樹
脂100部、ノニオン系乳化剤4部、および水100部を強制
分散させたもの]35部を分散させた後、実施例1で使用
のイソシアネート化合物15部を混合分散させて接着剤組
成物を調整した[ケイ酸カルシウム無添加]。
以上の実施例及び比較例に示す接着剤組成物の接着性
能、経時接着力変化及び経時粘度を測定した。
結果を第1表,第2表及び第3表に示す。
[接着性能]の試験は、 接着条件として 被着体;10m/m厚のカバ材 塗付量;250g/m2(両面塗付) 圧 締;10Kg/cm2×2時間,20℃ 養 生;20℃で10日間放置 で接着を行い、 試験条件としては、次の条件により行った。
(1)圧縮剪断強さ 下記の条件により試験片を処理し、JIS K6806“水性
高分子−イソシアネート系木材接着剤”の4,11,1項圧縮
剪断強さに準拠して測定した。
i)常態;試験片作成後、20℃、65%RHの雰囲気にて試
験を行う。
ii)耐温水:試験片を60±3℃の温水中に3時間浸漬し
た後、室温の水中に冷えるまで浸し、濡れたままの常態
で試験を行う。
iii)耐熱;試験片を100±1.5℃の雰囲気に16時間放置
後、直ちに試験を行う。
iv)煮沸くり返し;試験片を煮沸水中に4時間浸漬後、
60±3℃の空気中で20時間乾燥し、更に沸騰水中に4時
間浸漬してから、室温の水中に冷えるまで浸し、濡れた
ままの状態で試験に供する。
(2)浸漬はくり試験 試験片(同じ大きさ即ち縦75mm×横75mm×厚み20mmの
二枚板材を貼着したもの)について、JAS集成材の日本
農林規格の浸漬はくり試験に基づいて評価。
次に[経時接着力変化]の試験方法を示す。
接着剤の30℃における煮沸くり返し経時接着力変化は
30℃で製糊し、30℃の恒温水槽に放置して、各時間毎に
下記の条件にて接着を行い、 被着体;10m/m厚のカバ材 塗付量;250g/m2(両面塗付) 圧 締;10Kg/cm2×2時間,20℃ 養 生;20℃で10日間放置 試験片について煮沸くり返し処理を行い、圧縮剪断強
さを測定した。
さらに、[経時粘度変化]の試験方法を示す。
接着剤の経時粘度変化は、30℃で製糊し、30℃の恒温
水槽に放置して、各時間毎に、(株)東京計器製のBH型
粘度計を用い粘度測定した。
[発明の効果] 本発明によれば、接着剤の作業性及び接着性能共に優
れ、従来例を凌駕する優秀な水性高分子−イソシアネー
ト系接着剤を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−1581(JP,A) 特公 昭37−18622(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセトアセチル化ポリビニルアルコールを
    保護コロイドとする酢酸ビニル系重合体エマルジョン
    に、酸化カルシウムと二酸化ケイ素との組成比(CaO/Si
    O2)が5/95〜60/40のケイ酸カルシウムと、イソシアネ
    ート系化合物またはイソシアネート系重合物とを配合し
    てなる接着剤組成物。
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