JP2755896B2 - コンクリートセグメントの脱型方法 - Google Patents

コンクリートセグメントの脱型方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートセグメン
トの成形後の脱型方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコンクリートセグメントの脱型方
法としては次の方法が一般的である。
【0003】コンクリートセグメント成形後の型枠から
端型枠および側型枠を外側に移動して型枠を開き、コン
クリートセグメントと底型枠との付着体のコンクリート
セグメント部に取りつけピン、取りつけワイヤーを介し
て吊り治具を取りつけ、それをクレーンで水平に吊り上
げておき、型枠台の周辺部の複数の箇所を大ハンマーで
下向きに打撃して衝撃力を与える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンクリートセ
グメントの大型化、高精度化に伴い密度の高いコンクリ
ートの打設が求められ、成形後の脱型、特にボルトポッ
ケトなどの陥没部成形用の型枠を持つ底型枠の脱型が難
しくなっている。
【0005】底型枠には陥没部成形用の型枠が深く、か
つ、急傾斜して設けられていて、この陥没部成形用の型
枠の抜角度(脱型角度)が小さいので、底型枠を厳密に
水平に保持した状態で脱型するこが必要となる。
【0006】ところが、従来の方法では複数の支持点に
ピンを取りつけ、ワイヤー、吊り治具を介してクレーン
で吊り上げているので、厳密な水平に支持する作業は多
大の時間と手間を必要とし、作業能率が悪い。仮に、厳
密な水平に支持せずに脱型すると陥没部に無理な応力が
かかり、亀裂が入ったり、欠損部を生じたりして満足な
製品とならないものが多く発生する。また、クレーンで
吊り上げているので安定性が悪く、作業の安全面からも
好ましいことではない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
セグメント底型枠の脱型作業をクレーンによる吊り上げ
という操作に代えて、コンクリートセグメント部を所定
の高さに上方もしくは側方より支持した状態で型枠を降
下させるという方式に変更することにより、上記の問題
点を一挙に解決し、安全性の高い作業で能率の良い脱型
作業を行うことを目的とするものである。
【0008】即ち、本発明は、コンクリート打設済みの
コンクリートセグメント型枠を、複数のジャッキで昇降
可能に支持された水平定盤上に載置した状態で、側型枠
を外側に移動して型枠を開き、コンクリートセグメント
を所定の高さに上方もしくは側方より支持した後、複数
のジャッキを作動して水平定盤を水平を保ちながら降下
させることを特徴とするコンクリートセグメントの脱型
方法である。
【0009】本発明は、成形したコンクリートセグメン
トをコンクリート打設時と同じ厳密な水平状態に保持し
たまま、型枠を厳密な水平状態を保持ながら降下させて
型枠の自重により両者を剥離して脱型するものである。
【0010】従って、型枠、コンクリートセグメントと
もに厳密な水平状態を保ったまま引きはなされ、陥没部
成形用の型枠の抜角度が小さくても、その角度が変わる
ことなく脱型され、陥没部に亀裂や欠損部を生ずること
はない。
【0011】本発明では油圧ジャッキやスクリュウジャ
ッキなどのジャッキを複数使用して水平定盤を昇降させ
るので、ジャッキの調整により昇降幅および昇降力を微
調整することが可能であり水平定盤を厳密な水平状態を
保ったまま昇降させることは容易である。なお、型枠台
に振動機を設置し、型枠に微振動を付与して剥離の円滑
化を図ることが好ましい。
【0012】本発明において、コンクリートセグメント
を所定の高さに支持する方法としては側型枠を開き、コ
ンクリートセグメントの側面に設けられた孔にピンを挿
入し、ピンにワイヤーロープを取りつけ吊り治具を介し
てクレーンで上方から支持する方法、頂部に水平方向の
ピンを設けたジャッキを使用してそのピンを同様にコン
クリートセグメントの側面に設けられた孔に挿入し、ジ
ャッキの高さを調節する側方から支持する方法などが採
用される。
【0013】なお、コンクリートセグメントを所定の高
さに支持するためのピンを挿入するために、予め型枠を
開いておく必要があるが開く型枠は側型枠のみでよく、
端型枠は開いておいてもよいし、開いておかなくてもよ
い。
【0014】本発明においては、まず、コンクリート打
設済みのコンクリートセグメント型枠を水平定盤上に載
置するが、別の場所で型枠にコンクリートを打設した場
合にはコンクリート打設済みの型枠を型枠台から取り外
すか、型枠台に付けたまま水平定盤上に移動する必要が
ある。大型で大重量のコンクリート打設済みの型枠を移
動するには多大の労力を要するので、それを避けるた
め、ジャッキにより上昇させた位置にある水平定盤を型
枠台として兼用し、その上に型枠を取りつけてコンクリ
ートを打設し、打設済みの型枠の場所を移動させること
なく、水平定盤を降下させて脱型するのが好ましい。
【0015】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0016】図1は本発明の脱型操作の手順の一例を示
し、(a)は打設済みの型枠を水平定盤に載置した状態
の横断面図、(b)は型枠を開きコンクリートセグメン
トを上方より支持するためのピンを挿入した状態の横断
面図、(c)は水平定盤の降下前後の状態を示す縦断面
図である。なお、理解の妨げとなるので、(c)におい
ては端型枠の図示は省略してある。
【0017】図2はコンクリートセグメントを側方より
支持した状態の一例および支持に使用するジャッキの一
例を示し、(a)は側方より支持した状態の縦断面図、
(b)は側方より支持した状態の平面図、(c)は支持
に使用するジャッキの立面図、(d)は支持に使用する
ジャッキの側面図である。
【0018】図1の例では水平定盤1は型枠台を兼ねて
いる。(c)に示すように水平定盤1の下には片側4
個、計8個の油圧ジャッキ8が設置されており、水平定
盤1は上昇した位置に支持されている。この位置にある
型枠にコンクリートを打設してコンクリートセグメント
6を成形する。この時点の横断面図が(a)である。
【0019】ついで、(b)に示すように側型枠2およ
び端型枠3を外側に移動して型枠を開き、ピン5をコン
クリートセグメント6の側面に設けられている吊り上げ
ピン用の孔に挿入する。 この状態ではコンクリートセ
グメント6は厳密な水平状態である。ピン5にワイヤー
ロープ7を取りつけ吊り治具(図示せず)を介してクレ
ーンなどの吊り下げ機器に連結して、吊り下げ機器でコ
ンクリートセグメント6を支持する。この連結の際、コ
ンクリートセグメント6が厳密な水平状態に支持される
ように各ワイヤーロープ7の長さに留意する。
【0020】最後に、各油圧ジャッキ8を調和させなが
ら作動して水平定盤1を水平状態を崩さないように降下
させる。降下につれて底型枠9は型枠の自重によりコン
クリートセグメント6より剥離し脱型される。脱型作業
中コンクリートセグメント6および型枠の厳密な水平状
態が崩れることはない。なお、水平定盤1に振動機を設
置し、型枠に微振動を付与して剥離の円滑化を図ること
が好ましい。
【0021】図2の例は図1の場合と異なりコンクリー
トセグメント6を側方より支持した例である。図2の例
でも水平定盤1は型枠台を兼ねている。セグメント支持
用油圧ジャッキ11には頂部に取りつけ金物13が固着
され取りつけ金物13を貫通してピン12が水平方向に
取りつけられている。セグメント支持用油圧ジャッキ1
1は水平定盤1と外側に移動した側型枠の間の地盤に複
数個設置され、ピン12を図1の場合と同様にコンクリ
ートセグメント6の側面に設けられている吊り上げピン
用の孔に挿入することによってコンクリートセグメント
6を支持する。
【0022】この例では端型枠3は開かれていない。ピ
ン12の挿入に際してはコンクリートセグメント6が厳
密な水平状態に支持されるように各油圧ジャッキ11の
高さを調整する。図2(a)には水平定盤1を昇降させ
る油圧ジャッキ8は図示してないが、各油圧ジャッキ8
を調和させながら作動して水平定盤1を水平状態を崩さ
ないように降下させて底型枠9を型枠の自重によりコン
クリートセグメント6より剥離し脱型させること、脱型
作業中、型枠に微振動を付与することがが好ましいこと
は図1の場合と全く同様である。
【0023】
【発明の効果】コンクリートセグメントは厳密な水平状
態を保ったまま型枠から引きはなされ、陥没部成形用の
型枠の抜角度が小さくても、その角度が変わることなく
脱型されるので、陥没部に亀裂や欠損部を生ずることは
ない。また、安全性の高い作業で能率の良い脱型作業を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱型操作の手順の一例を示し、(a)
は打設済みの型枠を水平定盤に載置した状態の横断面
図、(b)は型枠を開きコンクリートセグメント支持の
ためのピンを挿入した状態の横断面図、(c)は水平定
盤の降下前後の状態を示す縦断面図である。
【図2】コンクリートセグメントを側方より支持した状
態の一例および支持に使用するジャッキの一例を示し、
(a)は側方より支持した状態の縦断面図、(b)は側
方より支持した状態の平面図、(c)は支持に使用する
ジャッキの立面図、(d)は支持に使用するジャッキの
側面図である。
【符号の説明】
1・・水平定盤、2・・側型枠、3・・端型枠、4・・
ボルトポケット、5・・ピン、6・・コンクリートセグ
メント、7・・ワイヤーロープ、8・・水平定盤昇降用
油圧ジャッキ、9・・底型枠、11・・コンクリートセ
グメント支持用油圧ジャッキ、12・・ピン、13・・
取りつけ金物。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート打設済みのコンクリートセ
    グメント型枠を、複数のジャッキで昇降可能に支持され
    た水平定盤上に載置した状態で、側型枠を外側に移動し
    て型枠を開き、コンクリートセグメントを所定の高さに
    上方もしくは側方より支持した後、複数のジャッキを作
    動して水平定盤を水平を保ちながら降下させることを特
    徴とするコンクリートセグメントの脱型方法。
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