JP2755852B2 - 乾燥機 - Google Patents

乾燥機

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JP2755852B2
JP2755852B2 JP3330599A JP33059991A JP2755852B2 JP 2755852 B2 JP2755852 B2 JP 2755852B2 JP 3330599 A JP3330599 A JP 3330599A JP 33059991 A JP33059991 A JP 33059991A JP 2755852 B2 JP2755852 B2 JP 2755852B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,衣類等の被乾燥物を乾
燥させる際に,上記被乾燥物に香りを付加する機能を備
えた乾燥機に関するものである。
【0002】
【発明の背景及び発明が解決しようとする課題】香りに
は,人間の神経をリラックスさせたり,爽快感を与えた
りする効果のあることが一般的に認められている。た
だ,上記したような香りが例え芳香であっても,その香
りの強さが強すぎると,かえって不快感を与えることが
ある。反対に,香りの強さが弱すぎた場合はその効果が
少なくなる。そこで,衣類を乾燥させる場合,上記衣類
に好みの強さの香りを付加することができれば,乾燥済
みの衣類をより心地よく着用することができる。しかし
ながら,従来において,衣類の乾燥時に上記衣類に香り
を付加する機能を備えた乾燥機がこれまで開発されてい
なかった。ところで,従前の乾燥機に,上記衣類に香り
を付加する機能を備えた手段を設けることは実現可能で
ある。しかしながら,このような手段を備えた乾燥機を
用いて上記衣類の乾燥を行うとしても,乾燥に供される
衣類の量に関係なく常に一定量の香料を,例えば乾燥運
転中に供給するのでは,上記衣類の量が多い場合,上記
衣類に十分な量の香りを付加することができなかった
り,逆に上記衣類の量が少ない場合,乾燥済みの衣類か
らの香りが強すぎるという問題を生じることが考えられ
る。一方,高温の雰囲気内で乾燥される衣類に均一に香
りを付加するためには,気体の香料を供給するのが実用
的である。上記気体の香料を供給するためには,液体の
香料や予め香料を吸着した香料粒等を加熱することによ
り上記気体の香料を発生させることができる。しかしな
がら,上記気体の香料の発生量は上記液体の香料等がお
かれている環境温度に依存し,一定でない。本発明は,
上記した背景の問題点に鑑みてなされたものであって,
乾燥ドラム内における温度に応じて且つ被乾燥物の単位
量当りに常に所定量の香料を上記被乾燥物に与えること
のできる乾燥機の提供を目的とするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,乾燥ドラム内における被乾燥物量を検出する被
乾燥物量検出手段と,上記乾燥ドラム内の温度を検出す
る乾燥ドラム内温度検出手段と,上記乾燥ドラム内の被
乾燥物に付加する香りの強さを設定するための香り強さ
設定手段と,上記香り強さ設定手段による香りの強さの
設定の入力がある場合には,上記検出された被乾燥物
量,乾燥ドラム内の温度,及び設定された香りの強さに
基づいて上記乾燥ドラム内の被乾燥物への香料の供給量
を演算し,上記香りの強さの設定の入力がない場合に
は,上記検出された被乾燥物量及び乾燥ドラム内の温度
に基づいて上記乾燥ドラム内の被乾燥物への香料の供給
量を演算する香料供給量演算手段と,上記演算された供
給量の香料を上記被乾燥物に供給する香料供給手段とを
具備してなる乾燥機として構成されている。なお,上記
構成における上記香料供給量演算手段としては,上記香
り強さ設定手段による香りの強さの設定の入力がある場
合には,上記被乾燥物量検出手段により検出された被乾
燥物量,上記乾燥ドラム内温度検出手段により検出され
た乾燥ドラム内の温度,及び上記香り強さ設定手段によ
り設定された香りの強さを,上記香り強さ設定手段によ
る香りの強さの設定の入力がない場合には,上記被乾燥
物量及び乾燥ドラム内の温度をそれぞれ前件部の内容と
し,上記香料の供給量を後件部の内容とするファジィル
ールを用いたファジィ演算により実現される点に係る手
段として構成してもよい。また,上記構成における上記
被乾燥物量検出手段としては,上記乾燥ドラム内の温度
の昇温開始から略変化しなくなるまでの時間に基づいて
上記被乾燥物量を検出する点に係る手段の構成であって
もよい。
【0004】
【作用】本発明に係る乾燥機によれば,先ず,香り強さ
設定手段により乾燥ドラム内の被乾燥物に付加する香り
の強さが設定される。また,被乾燥物量検出手段により
乾燥ドラム内における被乾燥物量検出される。一方,
乾燥ドラム内温度検出手段により上記乾燥ドラム内の温
度が検出される。次に,香り強さ設定手段による香りの
強さの設定の入力がある場合には,香料供給量演算手段
により上記検出された被乾燥物量乾燥ドラム内の温
度,及び設定された香りの強さに基づいて上記乾燥ドラ
ム内の被乾燥物への香料の供給量演算される。また,
香り強さ設定手段による香りの強さの設定の入力がない
場合には,香料供給量演算手段により上記検出された被
乾燥物量及び乾燥ドラム内の温度に基づいて上記乾燥ド
ラム内の被乾燥物への香料の供給量が演算される。引き
続き,香料供給手段により上記演算された供給量の香料
上記被乾燥物に供給される。従って,本発明の乾燥機
によれば,上記乾燥ドラム内における温度被乾燥物
量,及び使用者の好みに応じた量の香料,例えば上記被
乾燥物の単位量当りに常に所定量の香料,即ち強すぎも
弱すぎもしない適当な香りを発する量の香料を上記被乾
燥物に付加することができるのである。
【0005】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る衣類乾燥機の内部の
概略構成を示す構成図,図2は上記衣類乾燥機における
衣類に香料を供給するための制御系統を示す制御ブロッ
ク図,図3は上記衣類乾燥機の乾燥ドラム内に湿った衣
類を投入して乾燥運転を行ったときの上記乾燥ドラムの
温度の経時変化を示すグラフ図,図4は上記衣類乾燥機
の演算部により実行されるファジィ演算に用いられるフ
ァジィルールの各ファジィ変数毎の各ファジィラベル毎
のメンバシップ関数を示すものであって,同図(a)は
上記ファジィルールの前件部のファジィ変数としての衣
類の量に係るメンバシップ関数を示すグラフ図,同図
(b)は上記ファジィルールの前件部のファジィ変数と
しての乾燥ドラム温度に係るメンバシップ関数を示すグ
ラフ図,同図(c)は上記ファジィルールの前件部のフ
ァジィ変数としての好みスイッチの設定値に係るメンバ
シップ関数を示すグラフ図,同図(d)は上記ファジィ
ルールの後件部のファジィ変数としての遮蔽蓋の開口角
度に係るメンバシップ関数を示すグラフ図,同図(e)
は上記ファジィルールの後件部のファジィ変数としての
遮蔽蓋の開口時間に係るメンバシップ関数を示すグラフ
図,図5はユーザーにより設定された好みスイッチの設
定値毎に適用されるファジィルールを図表として表した
ものであって,同図(a)は上記設定値のファジィラベ
ルがLSのときのファジィルールの内容を示す図表,同
図(b)は上記設定値のファジィラベルがLMのときの
ファジィルールの内容を示す図表,同図(c)は上記設
定値のファジィラベルがLBのときのファジィルールの
内容を示す図表,図6は上記衣類乾燥機により乾燥ドラ
ム内における衣類に香りを付加する動作の処理手順を示
すフローチャートである。
【0006】本実施例に係る衣類乾燥機1は,図1に示
すように,外枠14内に懸架バネ13により懸架・支持
された正面視円筒状の内枠10内に,外周に通気用の多
数の小孔を有し水平軸芯廻りに回転自在に支持された乾
燥ドラム6を備えている。この乾燥ドラム6は回転伝達
ベルト19を介してモータ18により回転駆動される。
また,上記内枠10には,一端側に吸気口16を有する
導風ダクト17の他端側が連結されている。そして,内
枠10の上部には,この内枠10からの空気を排気口1
2から機外に排出するための排気ダクト11が接続され
ている。更に,上記導風ダクト17の通気経路内には,
図示せぬヒータ及び送風ファンを備えた送風加熱部15
が配備されている。上記衣類乾燥機1では,特に,上記
導風ダクト17に,香料が吸着された香料粒pを内部に
充填された香料収納部3が接続されている。上記香料収
納部3の開口部7とこの開口部7に対向する上記導風ダ
クト17の開口部20との間には,これらの開口部1
7,20を開閉するための遮蔽蓋4が配設されている。
上記遮蔽蓋4は,例えばステッピングモータ等よりなる
開閉用モータ8の駆動により紙面と直角の方向に揺動さ
れて上記開口部7を開閉する。即ち,上記遮蔽蓋4の揺
動角度(以下,開口角度という)により上記開口部7の
開口断面積が決定される。上記香料粒pから発散する気
体香料の量は香料粒pが置かれた環境温度に依存し温度
が高くなれば上記気体香料の量が増加する。従って,上
記香料収納部3の開口部7に対する遮蔽蓋4の開口角度
や開口時間が一定であっても,温度が変われば,上記開
口部7から発せられる気体香料の量が異なってくる。ま
た,上記外枠14内の温度は乾燥運転の時間経過に伴っ
て昇温する内枠10からの熱によりやはり時間と共に上
昇する。そのため,上記内枠10の内壁には,内枠10
内の温度を検出する温度センサ5(乾燥ドラム内温度検
出手段)が設置されている。又,上記衣類乾燥機1は,
更に衣類の乾燥動作や上記香料収納部3から乾燥ドラム
6内に供給される香料の量を制御する制御部2と,例え
ば通常乾燥モードや香り付加乾燥モード等の運転モード
を設定するための運転モードスイッチ,電源スイッチ
(いずれも不図示),ユーザーの香りの強さの好みを設
定するための例えばスライドスイッチ等よりなる好みス
イッチ9(香り強さ設定手段)を備えた操作パネル21
を具備している。上記制御部2はマイクロコンピュータ
CPUを中心として構成され,乾燥運転の動作や香料供
給量の制御に係るプログラム,或いは種々のデータを格
納するメモリMを備えている。この制御部2の上記香料
の供給量の制御に係る制御系統は図2に示されており,
制御部2の信号入力側に上記温度センサ5及び好みスイ
ッチ9が接続され,上記制御部2の信号出力側に遮蔽蓋
4の開閉用モータ8が電気的に接続されている。
【0007】図3は上記衣類乾燥機1の乾燥運転が開始
された後の内枠10内の温度上昇の様子を示したグラフ
図である。同図において,乾燥ドラム6内の衣類の量が
少ない場合が実線の曲線c1 で示され,上記衣類の量が
多い場合が破線の曲線c2 で示される。同図からもわか
るように,上記衣類の量が多い場合には,衣類の量が少
ない場合と比べて乾燥運転の開始から上記内枠10内の
温度がほぼ一定に落ち着くまでの時間が長くなる(t2
>t1 )。上記時間t1 ,t2 は,予め実験等により求
められ,それぞれの時間を求めたときの衣類の量に対応
して上記メモリMに格納されている。従って,乾燥運転
開始から上記内枠10内の昇温速度が予め設定された所
定値以下になるまで,即ち上記内枠10内の温度がほぼ
一定に落ち着くまでの時間tがわかれば,上記実験等に
より得た時間t1 ,t2 を基に,外挿法若しくは内挿法
によりそのとき乾燥ドラム6内に収容された衣類の量を
知ることができる。上記演算部2は,ファジィ演算を用
いて上記乾燥ドラム6内の衣類への香料の供給量を演算
するようになっている。このファジィ演算(以下,ファ
ジィ推論という)に使用される各ファジィ変数(衣類の
量,乾燥ドラムの温度,好みスイッチの設定値,遮蔽蓋
の開口角度,遮蔽蓋の開口時間)毎に設定される各ファ
ジィラベル毎のメンバシップ関数の例を図4の各グラフ
図に示す。なお,ファジィ変数「衣類の量」に係るファ
ジィラベルはNS(小),NM(中),NB(大),で
あり,ファジィ変数「乾燥ドラムの温度」に係るファジ
ィラベルはTS(小),TM(中),TB(大),であ
り,ファジィ変数「好みスイッチの設定値」に係るファ
ジィラベルはLS(小),LM(中),LB(大),で
あり,ファジィ変数「遮蔽蓋の開口角度」に係るファジ
ィラベルはKS(小),KM(中),KB(大),であ
り,更にファジィ変数「遮蔽蓋の開口時間」に係るファ
ジィラベルはJS(小),JM(中),JB(大),で
ある。上記各ファジィ変数毎及び各ファジィラベル毎の
メンバシップ関数はいずれも予め設定されメモリMに格
納されている。上記ファジィ変数の内,ファジィ変数
「衣類の量,乾燥ドラムの温度及び好みスイッチの設定
値」は上記ファジィ推論に用いられるファジィルールの
前件部に設定され,上記ファジィ変数「遮蔽蓋の開口角
度及び開口時間」は上記ファジィルールの後件部に設定
される。
【0008】このようなファジィルールの内容を図5の
各図表に示す。これらの各図においては,好みスイッチ
9の設定値の各ファジィラベルをパラメータとして,フ
ァジィルールの内容が三つの図表に分けて記載されてい
る。但し,他のファジィ変数のファジィラベルをパラメ
ータとして用いて表すこともできる。ところで,上記フ
ァジィルールの内容の一例を挙げると, IF 「好みスイッチ9のファジィラベル」=LS AND 「衣類の量のファジィラベル」=NS AND 「乾燥ドラム内の温度のファジィラベル」=TS THEN 「遮蔽蓋の開口角度のファジィラベル」=KS AND 「遮蔽蓋の開口時間のファジィラベル」=JS の内容のルールが,例えば図5(a)の図表中の左上隅
の欄の内容に該当する。なお,各図表中における空白の
欄は,上記ファジィルールが存在しないことを示す。但
し,ファジィルールの前件部の各ファジィ変数は,上記
空白の欄に該当するそれぞれのファジィラベル以外のい
ずれかのファジィラベルにも必ず属するので,上記各図
表中に示したルールのみを用いて全ての状態の制御を行
うことができる。上記したような各ファジィルールにつ
いても,予め設定され上記メモリMに格納されている。
本実施例の衣類乾燥機1は上記したように構成されてい
る。引き続き,図6のフローチャートに基づいて,上記
衣類乾燥機1により乾燥される衣類に香りを付加する動
作につき以下説明する。先ず,上記乾燥ドラム6内に,
例えば洗濯後の湿った衣類が投入された状態で,図外の
電源スイッチがオンされると,上記制御部2において,
乾燥運転の開始時から計時開始する計時カウンタの設定
値が0にされ,上記遮蔽蓋4の開口時間の計時カウンタ
の設定値も0にされる。また,上記遮蔽蓋4の開口角度
は0°即ち閉にされる。このような初期設定が行われる
(S1)。そこで,制御部2は,ユーザーによる香りの
強さの好みの設定が上記好みスイッチ9から設定入力さ
れたか否かが判断され,上記好みスイッチ9からの設定
値の入力があれば(S2,YES),上記好みスイッチ
9からの設定値を入力しメモリMに格納する(S3)。
そこで,ドラム駆動用のモータ18の駆動が開始されて
乾燥ドラム6が回転すると共に,送風加熱部15が作動
されてこの送風加熱部15により加熱された熱風が上記
乾燥ドラム6内に送り込まれ上記湿った衣類を乾燥さ
せ,上記衣類から除去された水分は熱風と共に排気口1
2から機外に排出される。このように乾燥運転が開始さ
れ(S4),続行される。
【0009】上記乾燥運転の開始に伴って,内枠10内
とほぼ同じ温度である乾燥ドラム6内の温度が上記温度
センサ5により検出され制御部2に入力される(S
5)。また同時に,上記計時カウンタにより計時が開始
され積算される(S6)。このようにして内枠10内に
送風加熱部15から導風ダクト17を通して熱風が送り
込まれることにより,上記内枠10及び乾燥ドラム6内
の温度は,図3に示した如く時間経過に伴って上昇す
る。そして,制御部2は一定期間毎に上記温度センサ5
からの温度の上昇幅即ち昇温速度を監視する。この昇温
速度については予め所定値が設定されメモリMに格納さ
れており,上記昇温速度が上記所定値以下になったとき
(S7,YES),上記制御部2は乾燥ドラム6内の温
度がそれ以上高くなることがなくほぼ一定の温度に達し
たと判断する。これと同時に,上記制御部2は乾燥運転
の開始からこの時点までに要した積算時間を演算する
(S8)。また,このときの乾燥ドラム6内の温度とし
て上記温度センサ5により検出され入力された温度を上
記メモリMに一旦格納する(S9)。続いて,演算部2
はこのときの積算時間と,上記したように予め実験等に
より求められた時間t1 ,t2 とを比較し,これらの比
較結果から上記乾燥ドラム6に収容された衣類の量を演
算しメモリMに格納する(S10)。即ち,ステップS
5〜S10において,乾燥ドラム内における被乾燥物量
を検出する機能を実現する本発明にいう被乾燥物量検出
手段の一例であり,また上記乾燥ドラム内の温度の昇温
開始から略変化しなくなるまでの時間に基づいて上記被
乾燥物量を検出する機能を実現する手段の一例である。
引き続き,上記制御部2は上記メモリMに格納されてい
るこのときの上記演算された衣類の量,乾燥ドラム6内
の温度,好みスイッチ9の設定値を条件として,これら
を図4のそれぞれに対応するメンバシップ関数及び図5
に示すファジィルールに適用し,ファジィ推論を行う。
例えば,上記演算された衣類の量が2kgであり,上記
乾燥ドラム6内の温度が70℃であり,好みスイッチ9
の設定値が5であったとして,一般的ないわゆるmin
−max重心法によりファジィ推論を行うと,各ファジ
ィ変数のファジィラベルは,それぞれNM,TM,LM
が特定され,これによって,図5(b)に示す図表中の
中心部の欄に示す内容のルールが適用され,上記香料収
容部3の遮蔽蓋4を開閉するための開閉用モータ8への
出力は,その開口角度が45°であって,開口時間は6
0秒として演算される(S11)。即ち,上記ステップ
S11において,上記検出された被乾燥物量乾燥ドラ
ム内の温度,及び好みスイッチの設定に基づいて,上記
乾燥ドラム内の被乾燥物への香料の供給量を演算する機
能を実現する手段が,本発明にいう香料供給量演算手段
の一例であり上記被乾燥物量検出手段により検出され
た被洗濯物量上記乾燥ドラム内温度検出手段により検
出された乾燥ドラム内の温度,及び香り強さ設定手段に
より設定された香りの強さを前件部の内容とし,上記香
料の供給量を後件部の内容とするファジィルールを用い
たファジィ演算により香料供給量を演算する。
【0010】そして,ステップS11において演算され
た遮蔽蓋4の開口角度及び開口時間に基づいて,上記開
閉用モータ8が駆動制御される(S12)。即ち,上記
スッテプS12において,上記演算された供給量の香料
を上記被乾燥物に供給する開閉用モータ8が,本発明に
いう香料供給手段の一例である。そして,乾燥運転開始
前にユーザーによって操作パネル21から設定された所
定の乾燥運転時間が経過すると(S13,YES),上
記香料収納部3の遮蔽蓋4が閉止され,送風加熱部15
が作動停止され,更にドラム駆動用のモータ18が駆動
停止されて(S14),一連の乾燥運転が終了する。
【0011】上記したように,本実施例の衣類乾燥機1
を用いて衣類を乾燥させこの衣類に香りを付加する場
合,上記乾燥ドラム6内の温度やこの温度に基づいて演
算された衣類の量,及び好みスイッチ9から設定された
ユーザーの香りの強さの好みに基づいてファジィ推論に
より,香料の上記乾燥ドラム6への供給量を決定する香
料収納部3の開口部7の開口角度及び開口時間が決定さ
れるので,乾燥後の衣料に香りが付きすぎて不快感を与
えたり,上記衣類に十分な量の香りが付かなかったりす
ることがなく,衣類の単位量当りに常に一定の香りを付
加することができる。なお,上記実施例では,乾燥ドラ
ム6内の衣類への香料の供給量を演算するために,ファ
ジィ推論による演算手法を用いたが,これに限定される
ものではなく,上記演算された衣類の量,乾燥ドラムの
温度,好みスイッチの設定値を条件部とし上記遮蔽蓋4
の開口角度及び開口時間を結論部とするルールを多数格
納したルールベースを用いた一般的なルール推論等によ
り演算してもよい。また,衣類の量を検出する手段とし
ては,例えば上記衣類を収容前後の乾燥ドラム6の変位
量や重量変化量によって上記衣類の量を検出するように
してもよい。そして,上記実施例では,香料を吸着した
香料粒pを香料源として用いたが,これに替えて,例え
ば上記香料収納部3内に液体収容部を設け,この液体収
容部に液体の香料を収容し,機内の温度上昇によって液
体香料の液面から蒸発した気体香料を香料源としてもよ
い。更に,上記実施例では,香料収納部3から導風ダク
ト17に供給される香料の量を制御するために香料収納
部3の開口部7に対する遮蔽蓋4の開口角度及び開口時
間を決定するようにしたが,例えば上記開口時間を限定
することなく上記開口角度のみにより制御することもで
きるし,逆に開口角度を限定することなく,開口時間を
制御しこの開口時間中に上記開口部7を全開にするよう
にしてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば,乾燥ドラム内における
被乾燥物量を検出する被乾燥物量検出手段と,上記乾燥
ドラム内の温度を検出する乾燥ドラム内温度検出手段
と,上記乾燥ドラム内の被乾燥物に付加する香りの強さ
を設定するための香り強さ設定手段と,上記香り強さ設
定手段による香りの強さの設定の入力がある場合には,
上記検出された被乾燥物量,乾燥ドラム内の温度,及び
設定された香りの強さに基づいて上記乾燥ドラム内の被
乾燥物への香料の供給量を演算し,上記香りの強さの設
定の入力がない場合には,上記検出された被乾燥物量及
び乾燥ドラム内の温度に基づいて上記乾燥ドラム内の被
乾燥物への香料の供給量を演算する香料供給量演算手段
と,上記演算された供給量の香料を上記被乾燥物に供給
する香料供給手段とを具備してなる乾燥機が提供され
る。従って,乾燥ドラム内における温度に応じて且つ被
乾燥物の単位量当りに常に所定量の香料を上記被乾燥物
に与えることができる。その結果,上記被乾燥物に付加
される香料の量が多すぎて使用者に不快感を与えたり,
或いは上記香料の量が少なすぎて香りの効き目が少ない
といったことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る衣類乾燥機の内部の
概略構成を示す構成図。
【図2】 上記衣類乾燥機における衣類に香料を供給す
るための制御系統を示す制御ブロック図。
【図3】 上記衣類乾燥機の乾燥ドラム内に湿った衣類
を投入して乾燥運転を行ったときの上記乾燥ドラムの温
度の経時変化を示すグラフ図。
【図4】 上記衣類乾燥機の演算部により実行されるフ
ァジィ演算に用いられるファジィルールの各ファジィ変
数毎の各ファジィラベル毎のメンバシップ関数を示すも
のであって,同図(a)は上記ファジィルールの前件部
のファジィ変数としての衣類の量に係るメンバシップ関
数を示すグラフ図,同図(b)は上記ファジィルールの
前件部のファジィ変数としての乾燥ドラム温度に係るメ
ンバシップ関数に係るグラフ図,同図(c)は上記ファ
ジィルールの前件のファジィ変数としての好みスイッチ
の設定値に係るメンバシップ関数を示すグラフ図,同図
(d)は上記ファジィルールの後件部のファジィ変数と
しての遮蔽蓋の開口角度に係るメンバシップ関数を示す
グラフ図,同図(e)は上記ファジィルールの後件部の
ファジィ変数としての遮蔽蓋の開口時間に係るメンバシ
ップ関数を示すグラフ図。
【図5】 ユーザーにより設定された好みスイッチの設
定値毎に適用されるファジィルールを図表として表した
ものであって,同図(a)は上記設定値のファジィラベ
ルがLSのときのファジィルールの内容を示す図表,同
図(b)は上記設定値のファジィラベルがLMのときの
ファジィルールの内容を示す図表,同図(c)は上記設
定値のファジィラベルがLBのときのファジィルールの
内容を示す図表。
【図6】 上記衣類乾燥機により乾燥ドラム内における
衣類に香りを付加する動作の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…衣類乾燥機 2…制御部 3…香料収納部 4…遮蔽蓋 5…温度センサ 6…乾燥ドラム 7…開口部 8…開閉用モータ p…香料粒

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥ドラム内における被乾燥物量を検出
    する被乾燥物量検出手段と, 上記乾燥ドラム内の温度を検出する乾燥ドラム内温度検
    出手段と,上記乾燥ドラム内の被乾燥物に付加する香りの強さを設
    定するための香り強さ設定手段と, 上記香り強さ設定手段による香りの強さの設定の入力が
    ある場合には,上記検出された被乾燥物量,乾燥ドラム
    内の温度,及び設定された香りの強さに基づいて上記乾
    燥ドラム内の被乾燥物への香料の供給量を演算し,上記
    香りの強さの設定の入力がない場合には, 上記検出され
    た被乾燥物量及び乾燥ドラム内の温度に基づいて上記乾
    燥ドラム内の被乾燥物への香料の供給量を演算する香料
    供給量演算手段と, 上記演算された供給量の香料を上記被乾燥物に供給する
    香料供給手段とを具備してなる乾燥機。
  2. 【請求項2】 上記香料供給量演算手段が,上記香り強
    さ設定手段による香りの強さの設定の入力がある場合に
    は,上記被乾燥物量検出手段により検出された被乾燥物
    量,上記乾燥ドラム内温度検出手段により検出された乾
    燥ドラム内の温度,及び上記香り強さ設定手段により設
    定された香りの強さを,上記香り強さ設定手段による香
    りの強さの設定の入力がない場合には,上記被乾燥物量
    及び乾燥ドラム内の温度をそれぞれ前件部の内容とし,
    上記香料の供給量を後件部の内容とするファジィルール
    を用いたファジィ演算により実現される手段である請求
    項1記載の乾燥機。
  3. 【請求項3】 上記被乾燥物量検出手段が,上記乾燥ド
    ラム内の温度の昇温開始から略変化しなくなるまでの時
    間に基づいて上記被乾燥物量を検出する手段である請求
    項1記載の乾燥機。
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