JP2755439B2 - 放電細穴加工機のシール装置 - Google Patents

放電細穴加工機のシール装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,パイプ状電極を使用して放電加工により被
加工物に細穴を加工する放電加工機において,パイプ状
電極の把持部分から加工液が漏出するのを防止するため
のシール装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来被加工物に例えば直径0.2mmのような細径の穴を
穿設する装置として,放電細穴加工機がある。
第3図は放電細穴加工機の例を示す要部斜視図であ
る。第3図において50はベッドであり,Y方向テーブル51
およびX方向テーブル52を各々移動自在に載置する。5
3,54は各々操作用のハンドルである。ベッド50の一方の
辺にはコラム61を立設し,上方にクイル60およびヘッド
59を固着する。58は支持棒であり,ヘッド59の下端部に
設けると共に,下端部にパイプガイド56を,中間部に中
間ガイド57を固着する。次に2はコレットチャックであ
り,ヘッド59内に設けたスピンドル(図示せず)の下端
部に介装し,パイプ状電極1を把持する。なおパイプ状
電極1は中間ガイド57およびパイプガイド56によって回
転自在および上下方向移動自在に保持される。55は被加
工物であり,X方向テーブル52上に保持される。
以上の構成により,パイプ状電極1と被加工物55との
間に加工用電源(図示せず)によって電圧を印加する
と,放電によって細穴を穿設することができ,ラム4内
のスピンドル(図示せず)によってパイプ状電極1を回
転させながら下降させることにより,所望の深さの細穴
を得ることができる。なお上記加工に際しては,放電加
工を円滑に進行させるために,パイプ状電極1に加工液
を通液する必要がある。この加工液には通常数十kgf/cm
2の圧力を印加している。
第4図は第3図におけるヘッド59の下端部近傍の要部
縦断面拡大図であり,同一部分は第3図と同一の参照符
号で示す。
第4図において5はスピンドルであり,第3図に示す
ヘッド59内において上下動自在に係合するラム4内に回
転自在に保持され,下端部にチャックホルダ3を設けら
れている。なおコレットチャック2はチャックホルダ3
の下端部に装着する。次にスピンドル5には中空部6を
同軸的に設けると共に,ラム4との境界部に周溝部7を
設け,かつ中空部6と周溝部7とを連通穴8によって連
通させる。9は連結管であり,周溝部7と連結する。11
はシールリングであり,スピンドル5とラム4との間に
介装させる。次に10はシール体であり,ゴムその他の弾
性材料により,中心部に電極挿通穴15を設けると共に,
円筒状に形成し,チャックホルダ3内に嵌着する。
上記の構成により,スピンドル5が回転すると前記の
ようにしてパイプ状電極1が回転して被加工体(図示せ
ず)内に放電加工による細穴を穿設するのであるが,加
工液は連結管9から周溝部7,連通穴8を介して中空部6
に流れ,更にパイプ状電極1からその先端の被加工部に
供給される。この場合高圧の加工液の系外への漏出は,
シールリング11およびシール体10によって防止されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記構成の従来のシール装置においては,シール体10
の締め付けと,コレットチャック2の締め付けとの2工
程を要し,パイプ状電極1の取り付けが煩雑であり,時
間と工数を要するという問題点がある。またシール体10
は高圧(例えば数十kgf/cm2)の加工液の漏出を防止す
るためのものであるから,シール体10の電極挿通穴15と
パイプ状電極1との間は緊密に密着していなければなら
ない。このため通常は電極挿通穴15の内径をパイプ状電
極1の外径より若干小寸法に形成しておき,パイプ状電
極1を挿通させた状態において,シール体10を形成する
弾性材料固有の弾性若しくは反発力により電極挿通穴15
を拡径させ,パイプ状電極1の外表面に密着させるよう
にしている。しかしながらパイプ状電極1は例えば0.2m
mのような極めて細径であるため剛性に乏しく,その外
径より小寸法に形成した電極挿通穴15に挿入する作業は
極めて熟練を要するのみならず極めて煩雑である。更に
極端な場合には正しく挿通されないのみか,パイプ状電
極1を折り曲げ,若しくは折損するおそれがあるという
問題点がある。
本発明は上記従来技術に存在する問題点を解決し,パ
イプ状電極の挿通が極めて容易かつ確実であると共に,
高圧の加工液の密封性が極めて確実である放電細穴加工
機のシール装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため,本発明においては,弾性材
料により下端部の横断面外形輪郭を実質的に円形に形成
し中央部にパイプ状電極の挿通を許容する内径寸法の電
極挿通穴を設けてなるシール体と,前記パイプ状電極保
持用のチャックを保持するチャックホルダ内に設けられ
上端部を円筒面に下端部近傍を下方が内径寸法小なる円
錐面に形成した収容部と,この収容部に収容した前記シ
ール体の上端面に加工液の圧力を印加する手段とを備
え,シール体の変形により貫通穴を縮径してパイプ状電
極と密着するように構成する,という技術的手段を採用
した。
〔作 用〕
上記の構成により,被加工体の加工時において加工液
をシール体の上端面に導入すれば,加工液の圧力がシー
ル体の軸方向に作用するから,シール体は軸方向に変形
するが,収容部の円錐面およびシール体外周面若しくは
外周端縁との相互作用により,シール体には軸と直角方
向の変形を生じ,電極挿通穴を縮径してパイプ状電極と
密着するという作用を期待できる。
〔実施例〕
第1図は本発明の実施例を示す要部縦断面図であり,
同一部分は前記第3図および第4図と同一の参照符号で
示す。第1図においてシール体10はゴムその他の弾性材
料により,下端部を截頭円錐状に,上端部を円柱状に形
成し,中央部に電極挿通穴15を設ける。電極挿通穴15の
内径はパイプ状電極1の外径より若干大なる寸法に形成
する。次に12は収容部であり,チャックホルダ3内に設
けるのであるが,上端部を円筒面に,下端部近傍を下方
が内径寸法小なる円錐面に形成する。なお円筒面の内径
寸法は前記シール体10の外径寸法より若干大に形成する
と共に,円錐面の傾斜角はシール体10のそれと略同一に
形成するのが望ましい。13は座金であり,上端部をシー
ル体10に,下端部を圧縮コイルばね14と当接させて設け
る。
上記構成により,パイプ状電極1を挿通する場合に
は,第1図に示す状態でコレットチャック2を緩めて下
方から上方に挿通すればよく,この場合シール体10の電
極挿通穴15はパイプ状電極1の外径寸法より大なる内径
寸法に形成してあるから,挿通作業は極めて簡単であ
る。パイプ状電極1の挿通後においてコレットチャック
2を締め付ければ放電加工作業を実施することができ
る。
第2図は本発明の実施例におけるシール体10の変形状
態を示す要部縦断面図であり,同一部分は前記第1図と
同一の参照符号で示す。第2図において,スピンドル5
の中空部6内に高圧の加工液が導入されると,シール体
10の上端面にPなる圧力が印加される。この圧力印加に
より,シール体10は圧縮コイルばね14の反発力に抗して
下方に移動すると共に,シール体10の下端部を形成する
円錐面が収容部12の下端部を形成する円錐面と圧接され
るから,シール体10は軸方向の変形を生ずると共に軸線
と直交する方向にも変形する。従って電極挿通穴15の内
径も縮径されて,パイプ状電極1の外周と密着し,かつ
これを強固に把持することとなる。このようにしてシー
ル体10は収容部12の内面およびパイプ状電極1の外周と
密着する結果,高圧の加工液が非所望に漏出することを
防止できるのである。なお上記密着状態を解除する場合
には,加工液の中空部6への導入を中止すればシール体
10はその反発力により第1図に示す状態に復帰する。こ
の場合圧縮コイルばね14の反発力が座金13を介してシー
ル体10を上方に押し上げるように作用するから,シール
体10の復元を促進することができる。
本実施例においてはシール体をゴムによって形成した
例を示したが,加工液の圧力印加によって変形,復元す
る特性を有し,加工液の浸透がなくかつ加工液と非反応
である限りにおいて,他の弾性材料を使用しても作用は
同一である。またシール体および収容部の一部を円錐面
で形成した例を示したが,両者の縦断面輪郭が曲線であ
る所謂球冠であってもよく,また多角錐面としても,更
には下端部の横断面外形輪郭を実質的に円形に形成した
柱体であっても加工液の圧力印加によって両者が密着す
ることによって液封作用を有する限り支障はない。
〔発明の効果〕
本発明は以上記述のような構成および作用であるか
ら,下記の効果を奏し得る。
(1) シール体に設ける電極挿通穴の内径をパイプ状
電極の外径よりも大に形成できるため,パイプ状電極の
挿通作業が極めて容易である。
(2) 上記(1)と関連して挿通作業に要する時間と
工数を大幅に短縮し得ると共に,挿通時におけるパイプ
状電極の折り曲げ若しくは折損事故を皆無とし得る。
(3) シール体に設けた電極挿通穴は,加工液の供給
時において圧力印加により縮径して,パイプ状電極と密
着するから,シール性を充分に確保することができ,加
工液の漏出を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す要部縦断面図,第2図は
本発明の実施例におけるシール体の変形状態を示す要部
縦断面図,第3図は放電細穴加工機の例を示す要部斜視
図,第4図は第3図におけるヘッドの下端部近傍の要部
縦断面拡大図である。 1:パイプ状電極,10:シール体,12:収容部,15:電極挿通
穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23H 7/26 B23H 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性材料により下端部の横断面外形輪郭を
    実質的に円形に形成し中央部にパイプ状電極の挿通を許
    容する内径寸法の電極挿通穴を設けてなるシール体と、
    前記パイプ状電極保持用のチャックを保持するチャック
    ホルダ内に設けられ上端部を円筒面に下端部近傍を下方
    が内径寸法小なる円錐面に形成した収容部と、この収容
    部に収容した前記シール体の上端面に加工液の圧力を印
    加する手段とを備え、シール体の変形により貫通穴を縮
    径してパイプ状電極と密着するように構成したことを特
    徴とする放電細穴加工機のシール装置。
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