JP2755104B2 - ディスク装置 - Google Patents
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- G11B11/10556—Disposition or mounting of transducers relative to record carriers with provision for moving or switching or masking the transducers in or out of their operative position
- G11B11/10567—Mechanically moving the transducers
- G11B11/10571—Sled type positioners
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドのロード、アン
ロードを行うヘッドローディング機構を備えるディスク
装置に関する。
ロードを行うヘッドローディング機構を備えるディスク
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】記録媒体に光磁気ディスクが使用される
ディスク装置は、当初光強度変調記録方式が採用された
が、オーバーライトができないことから、記録時のデー
タ転送速度が遅くなるという問題があった。
ディスク装置は、当初光強度変調記録方式が採用された
が、オーバーライトができないことから、記録時のデー
タ転送速度が遅くなるという問題があった。
【０００３】そこで、オーバーライトを容易に可能とし
得る磁界変調記録方式が新たな記録方式として採用され
てきており、この磁界変調記録に用いる磁気ヘッドとし
て、高密度記録、低消費電力という観点から、ハードデ
ィスクドライブ等の磁気ディスク装置に用いられている
浮上ヘッドスライダ方式の磁気ヘッドが考えられてい
る。
得る磁界変調記録方式が新たな記録方式として採用され
てきており、この磁界変調記録に用いる磁気ヘッドとし
て、高密度記録、低消費電力という観点から、ハードデ
ィスクドライブ等の磁気ディスク装置に用いられている
浮上ヘッドスライダ方式の磁気ヘッドが考えられてい
る。
【０００４】この場合、光磁気ディスク装置は磁気ディ
スク装置とは異なって媒体可換型であり、ディスク交換
時には磁気ヘッドをディスク上から退避させ、ディスク
交換後に再びディスク上にセットするという磁気ヘッド
のローディング機構が必要となる。
スク装置とは異なって媒体可換型であり、ディスク交換
時には磁気ヘッドをディスク上から退避させ、ディスク
交換後に再びディスク上にセットするという磁気ヘッド
のローディング機構が必要となる。
【０００５】従来、光磁気ディスク装置では、光ヘッド
における光スポットのフォーカス、及びトラッキング制
御を行い、またヘッド可動部全体をディスクの所定のト
ラックへ移動させるシーク制御が行われるが、これらの
制御を高精度かつ安定に行うためには、軽量かつ高剛性
にヘッド可動部を構成する必要がある。
における光スポットのフォーカス、及びトラッキング制
御を行い、またヘッド可動部全体をディスクの所定のト
ラックへ移動させるシーク制御が行われるが、これらの
制御を高精度かつ安定に行うためには、軽量かつ高剛性
にヘッド可動部を構成する必要がある。
【０００６】そこで、磁気ヘッドのローディング機構を
備えたディスク装置として、特開平３−１９１５９号、
特開平３−１９１６０号、特開平３−１０４０６８号に
記載されたものがある。
備えたディスク装置として、特開平３−１９１５９号、
特開平３−１９１６０号、特開平３−１０４０６８号に
記載されたものがある。
【０００７】特開平３−１９１５９号及び特開平３−１
９１６０号では、光ヘッドの接続部材より第２の弾性体
と第１の弾性体を直列に連続し、第１の弾性体の先端に
磁気ヘッドが取り付けられた構造となっている。そし
て、アンロード時には、支持棒又は上下ロッドにより第
１の弾性体を下方向より上方向に支持して、磁気ヘッド
をディスク上から退避させる。また、ロード時には、支
持棒又は上下ロッドが解除され、ディスク上に磁気ヘッ
ドが位置されるものである。
９１６０号では、光ヘッドの接続部材より第２の弾性体
と第１の弾性体を直列に連続し、第１の弾性体の先端に
磁気ヘッドが取り付けられた構造となっている。そし
て、アンロード時には、支持棒又は上下ロッドにより第
１の弾性体を下方向より上方向に支持して、磁気ヘッド
をディスク上から退避させる。また、ロード時には、支
持棒又は上下ロッドが解除され、ディスク上に磁気ヘッ
ドが位置されるものである。
【０００８】また、特開平３−１０４０６８号では、先
端に磁気ヘッドが取り付けられたロードビーム（支持ア
ーム）の後端が、板バネに連結されており、ロード時に
は該板バネに上板を移動させて押さえることによりディ
スク上に磁気ヘッドを位置させる構造となっている。
端に磁気ヘッドが取り付けられたロードビーム（支持ア
ーム）の後端が、板バネに連結されており、ロード時に
は該板バネに上板を移動させて押さえることによりディ
スク上に磁気ヘッドを位置させる構造となっている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平３−１
９１５９号及び特開平３−１９１６０号に記載されたも
のでは、磁気ヘッドが２つの第１及び第２の弾性体によ
って支持されて光ヘッドに連結されることから、ヘッド
可動部の剛性を著しく低下させている。すなわち、磁気
ヘッドスライダの浮上はディスク回転による空気流で発
生する揚力と第１の弾性体（ロードビーム）の撓みによ
る押圧力との釣り合いで保たれており、ロードビームが
第２の弾性体で支持されていると、ヘッドのシーク動作
時に発生する加速度や外乱振動によってスライダの姿勢
の変動や振動が起こり、記録信号にエラーを生じさせた
り、ディスクとの間にクラッシュを生じるという問題が
ある。
９１５９号及び特開平３−１９１６０号に記載されたも
のでは、磁気ヘッドが２つの第１及び第２の弾性体によ
って支持されて光ヘッドに連結されることから、ヘッド
可動部の剛性を著しく低下させている。すなわち、磁気
ヘッドスライダの浮上はディスク回転による空気流で発
生する揚力と第１の弾性体（ロードビーム）の撓みによ
る押圧力との釣り合いで保たれており、ロードビームが
第２の弾性体で支持されていると、ヘッドのシーク動作
時に発生する加速度や外乱振動によってスライダの姿勢
の変動や振動が起こり、記録信号にエラーを生じさせた
り、ディスクとの間にクラッシュを生じるという問題が
ある。
【００１０】また、特開平３−１０４０６８号に記載さ
れたものでは、ヘッド可動部の剛性は保たれるものの、
可動部が重量化、大型化し、精度や安定性が悪化すると
共に、シーク動作中の消費電力の増大を招くという問題
がある。
れたものでは、ヘッド可動部の剛性は保たれるものの、
可動部が重量化、大型化し、精度や安定性が悪化すると
共に、シーク動作中の消費電力の増大を招くという問題
がある。
【００１１】さらに、上記何れの場合であっても、磁気
ヘッドのローディング機構が、ヘッド可動部や装置のフ
レーム部（固定部）に構成されることから、占有スペー
スが大きくなり、小型電子機器に適用させるための小型
化、薄型化に制限があるという問題がある。
ヘッドのローディング機構が、ヘッド可動部や装置のフ
レーム部（固定部）に構成されることから、占有スペー
スが大きくなり、小型電子機器に適用させるための小型
化、薄型化に制限があるという問題がある。
【００１２】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、小型、薄型であり、高速回転、高速アクセスを
可能とするディスク装置を提供することを目的とする。
もので、小型、薄型であり、高速回転、高速アクセスを
可能とするディスク装置を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記課題は、ディスク装
置を、記録再生のためのヘッドと、前記ヘッドが取着さ
れるヘッド取着部及び弾性変形可能な弾性変形部を備え
てなり、該弾性変形部が弾性変形することにより、該ヘ
ッド取着部に取着された前記ヘッドを装着される記録媒
体に対して記録再生を行なう記録位置と、装着される記
録媒体に対して記録再生を行なわない非記録位置との間
で移動させるヘッドアームと、通電により前記ヘッドア
ームを吸着する電磁石が前記ヘッドアームと対向するよ
う配設されると共に、前記電磁石によって吸着した前記
ヘッドアームを吸着状態に保持する永久磁石が前記ヘッ
ドアームと対向するよう配設されており、前記ヘッドア
ームを吸着及び吸着解除することにより、前記弾性変形
部材を変形させて前記ヘッドを前記記録位置または非記
録位置に駆動する吸着手段と、を有する構成とすること
により解決される。
置を、記録再生のためのヘッドと、前記ヘッドが取着さ
れるヘッド取着部及び弾性変形可能な弾性変形部を備え
てなり、該弾性変形部が弾性変形することにより、該ヘ
ッド取着部に取着された前記ヘッドを装着される記録媒
体に対して記録再生を行なう記録位置と、装着される記
録媒体に対して記録再生を行なわない非記録位置との間
で移動させるヘッドアームと、通電により前記ヘッドア
ームを吸着する電磁石が前記ヘッドアームと対向するよ
う配設されると共に、前記電磁石によって吸着した前記
ヘッドアームを吸着状態に保持する永久磁石が前記ヘッ
ドアームと対向するよう配設されており、前記ヘッドア
ームを吸着及び吸着解除することにより、前記弾性変形
部材を変形させて前記ヘッドを前記記録位置または非記
録位置に駆動する吸着手段と、を有する構成とすること
により解決される。
【００１４】
【作用】上述のように、ディスク装置に具備されるヘッ
ドのローディング機構は、弾性部材と吸着手段とを有
し、弾性部材にヘッドが取着されたヘッド取着部が取り
付けられる。そして、記録媒体が装着されたとき、吸着
手段がヘッドアームを吸着することにより、ヘッドが記
録媒体上の記録位置に位置される。また、記録媒体の交
換等のときには、吸着手段がヘッドアームの吸着を解除
することにより、ヘッドが非記録位置に退避されるもの
である。
ドのローディング機構は、弾性部材と吸着手段とを有
し、弾性部材にヘッドが取着されたヘッド取着部が取り
付けられる。そして、記録媒体が装着されたとき、吸着
手段がヘッドアームを吸着することにより、ヘッドが記
録媒体上の記録位置に位置される。また、記録媒体の交
換等のときには、吸着手段がヘッドアームの吸着を解除
することにより、ヘッドが非記録位置に退避されるもの
である。
【００１５】すなわち、ヘッドアームが吸着手段に強固
に吸着されることから十分な剛性が確保され、ローディ
ング機構が小型かつ容易に構成されることからヘッド可
動部を小型かつ軽量にすることが可能となる。これによ
り、装置の小型化、薄型化が図られ、高速回転、高速ア
クセスを行わせることが可能となる。また、電磁石及び
永久磁石が共にヘッドアームと対向するよう吸着手段に
設けられており、ヘッドアームには電磁石，永久磁石が
設けれていないため、ヘッドアームの軽量化を図ること
ができる。
に吸着されることから十分な剛性が確保され、ローディ
ング機構が小型かつ容易に構成されることからヘッド可
動部を小型かつ軽量にすることが可能となる。これによ
り、装置の小型化、薄型化が図られ、高速回転、高速ア
クセスを行わせることが可能となる。また、電磁石及び
永久磁石が共にヘッドアームと対向するよう吸着手段に
設けられており、ヘッドアームには電磁石，永久磁石が
設けれていないため、ヘッドアームの軽量化を図ること
ができる。
【００１６】
【実施例】図１に本発明の一実施例の構成図を示す。本
実施例は光磁気ディスク装置に適用した場合を示してお
り、図１（Ａ）は後方断面図、図１（Ｂ）は平面図、図
１（Ｃ）は側部断面図である。
実施例は光磁気ディスク装置に適用した場合を示してお
り、図１（Ａ）は後方断面図、図１（Ｂ）は平面図、図
１（Ｃ）は側部断面図である。
【００１７】図１（Ａ）〜（Ｃ）において、光磁気ディ
スク装置１１は、フレーム１２に、スピンドルモータ１
３及びヘッドアセンブリ１４が配設される。また、フレ
ーム１２には、１対の永久磁石１５が取着されたサイド
ヨーク１６と、ガイドレール１７とが、ヘッドアセンブ
リ１４の移動方向に設けられ、各永久磁石１５に対向し
てコアヨーク１８が設けられる。
スク装置１１は、フレーム１２に、スピンドルモータ１
３及びヘッドアセンブリ１４が配設される。また、フレ
ーム１２には、１対の永久磁石１５が取着されたサイド
ヨーク１６と、ガイドレール１７とが、ヘッドアセンブ
リ１４の移動方向に設けられ、各永久磁石１５に対向し
てコアヨーク１８が設けられる。
【００１８】一方、ヘッドアセンブリ１４は、ヘッドキ
ャリッジ１９の両側で各ガイドレール１７に対して所定
数のベアリング２０で係合されており、ヘッドキャリッ
ジ１９がガイドレール１７に沿って移動する。またコア
ヨーク１８を包むようにコイル２１が接着されており、
磁気回路の磁束と印加される電流とによって電磁気力を
発生して、ヘッドキャリッジ１９の移動の駆動源とな
る。ヘッドキャリッジ１９は、記録再生用光学系を内蔵
しており、上部よりレンズアクチュエータ２２が表出す
る。
ャリッジ１９の両側で各ガイドレール１７に対して所定
数のベアリング２０で係合されており、ヘッドキャリッ
ジ１９がガイドレール１７に沿って移動する。またコア
ヨーク１８を包むようにコイル２１が接着されており、
磁気回路の磁束と印加される電流とによって電磁気力を
発生して、ヘッドキャリッジ１９の移動の駆動源とな
る。ヘッドキャリッジ１９は、記録再生用光学系を内蔵
しており、上部よりレンズアクチュエータ２２が表出す
る。
【００１９】また、ヘッドキャリッジ１９には磁気ヘッ
ドアセンブリ２３がローディング機構２４を介して配設
される。この磁気ヘッドアセンブリ２３は記録用磁界を
発生させる磁気コア及びコイルが埋設されたヘッドスラ
イダ２３ａと、このヘッドスライダ２３ａの浮上状態を
保つサスペンションの役割をなす支持アーム（ロードビ
ーム）２３ｂより構成される。
ドアセンブリ２３がローディング機構２４を介して配設
される。この磁気ヘッドアセンブリ２３は記録用磁界を
発生させる磁気コア及びコイルが埋設されたヘッドスラ
イダ２３ａと、このヘッドスライダ２３ａの浮上状態を
保つサスペンションの役割をなす支持アーム（ロードビ
ーム）２３ｂより構成される。
【００２０】ローディング機構２４は、第１の磁性体２
５が取着された弾性部材である弾性体２６と、「コ」字
状の第２の磁性体（コア）２７の一方にコイル２８が巻
回され、他方に永久磁石２９が取り付けられた電磁石３
０とにより構成される。すなわち、弾性体２６の一端に
磁気ヘッドアセンブリ２３の支持アーム２３ｂが取り付
けられ、該弾性体２６の他端がコイル２８が巻回された
第２の磁性体２７の一方端に取着される。また、組み立
て状態において、電磁石３０はヘッドアーム（磁気ヘッ
ドアッセンブリ２３，第１の磁性体２５，及び弾性体２
６により構成される）と対向するよう配設された状態と
なり、かつ永久磁石２９もヘッドアームとと対向するよ
う配設された状態となる。即ち、本実施例の構成では、
ヘッドアームには永久磁石２９及び電磁石３０が共に配
設されない構成となっている。
５が取着された弾性部材である弾性体２６と、「コ」字
状の第２の磁性体（コア）２７の一方にコイル２８が巻
回され、他方に永久磁石２９が取り付けられた電磁石３
０とにより構成される。すなわち、弾性体２６の一端に
磁気ヘッドアセンブリ２３の支持アーム２３ｂが取り付
けられ、該弾性体２６の他端がコイル２８が巻回された
第２の磁性体２７の一方端に取着される。また、組み立
て状態において、電磁石３０はヘッドアーム（磁気ヘッ
ドアッセンブリ２３，第１の磁性体２５，及び弾性体２
６により構成される）と対向するよう配設された状態と
なり、かつ永久磁石２９もヘッドアームとと対向するよ
う配設された状態となる。即ち、本実施例の構成では、
ヘッドアームには永久磁石２９及び電磁石３０が共に配
設されない構成となっている。
【００２１】なお、図１（Ｃ）におけるスピンドルモー
タ１３上には記録媒体としての光磁気ディスク３１が装
着される。また、上記した磁気ヘッドアッセンブリ２３
と弾性体２６は、協働してヘッドアームを構成する。
タ１３上には記録媒体としての光磁気ディスク３１が装
着される。また、上記した磁気ヘッドアッセンブリ２３
と弾性体２６は、協働してヘッドアームを構成する。
【００２２】ここで、図２に、図１の要部分解斜視図を
示す。図２は磁気ヘッドアセンブリ２３及びローディン
グ機構２４の分解図であり、磁気ヘッドアセンブリ２３
が第１の磁性体２５にビス３２ａ，３２ｂにより取り付
けられ、第１の磁性体２５は弾性体２６に接着又は溶着
等により取り付けられる。また、弾性体２６は第２の磁
性体２７のコイル２８が巻回された一方端にビス３３
ａ，３３ｂにより取り付けられ、第２の磁性体２７の他
方端の上面に永久磁石２９が接着される。そして、これ
がヘッドキャリッジ１９にビスにより取り付けられるも
のである。
示す。図２は磁気ヘッドアセンブリ２３及びローディン
グ機構２４の分解図であり、磁気ヘッドアセンブリ２３
が第１の磁性体２５にビス３２ａ，３２ｂにより取り付
けられ、第１の磁性体２５は弾性体２６に接着又は溶着
等により取り付けられる。また、弾性体２６は第２の磁
性体２７のコイル２８が巻回された一方端にビス３３
ａ，３３ｂにより取り付けられ、第２の磁性体２７の他
方端の上面に永久磁石２９が接着される。そして、これ
がヘッドキャリッジ１９にビスにより取り付けられるも
のである。
【００２３】なお、永久磁石２９は、電磁石３０が非通
電時に弾性体２６の付勢力を拮抗する吸引力を有するも
のである。
電時に弾性体２６の付勢力を拮抗する吸引力を有するも
のである。
【００２４】次に、図３にローディング動作の説明図を
示し、図４に磁気ヘッドのローディング動作中における
力−変位特性のグラフを示して、その動作を説明する。
示し、図４に磁気ヘッドのローディング動作中における
力−変位特性のグラフを示して、その動作を説明する。
【００２５】いま、磁気ヘッドアセンブリ２３及びロー
ディング機構２４の初期状態においては、電磁石３０に
通電されておらず、第１及び第２の磁性体２５，２７は
それぞれ離間して位置される。
ディング機構２４の初期状態においては、電磁石３０に
通電されておらず、第１及び第２の磁性体２５，２７は
それぞれ離間して位置される。
【００２６】すなわち、第１及び第２の磁性体２５，２
７では永久磁石２９により磁気回路が形成され、永久磁
石２９からの磁束による吸引力と弾性体２６の付勢力
（バネ力）との釣り合いが保たれる状態となる。
７では永久磁石２９により磁気回路が形成され、永久磁
石２９からの磁束による吸引力と弾性体２６の付勢力
（バネ力）との釣り合いが保たれる状態となる。
【００２７】この状態が図３（Ｂ）の状態であり、図４
（Ａ），（Ｂ）のＸ１の位置であって、アンロード状態
（非記録再生位置）である。
（Ａ），（Ｂ）のＸ１の位置であって、アンロード状態
（非記録再生位置）である。
【００２８】続いて、電磁石３０に通電を行うと、すな
わち第２の磁性体２７に巻回されているコイル２８に対
して、永久磁石２９による磁束の順方向に磁束を発生す
る方向で所定強さの電流を供給すると吸引力が増加す
る。これにより、この吸引力が弾性体２６の付勢力より
勝り、図４（Ａ），（Ｂ）におけるＸ２の位置まで第１
の磁性体２５を変位させ、Ｘ２からＸ０の位置まで永久
磁石２９の吸引力のみによって変位させる。
わち第２の磁性体２７に巻回されているコイル２８に対
して、永久磁石２９による磁束の順方向に磁束を発生す
る方向で所定強さの電流を供給すると吸引力が増加す
る。これにより、この吸引力が弾性体２６の付勢力より
勝り、図４（Ａ），（Ｂ）におけるＸ２の位置まで第１
の磁性体２５を変位させ、Ｘ２からＸ０の位置まで永久
磁石２９の吸引力のみによって変位させる。
【００２９】すなわち、第１及び第２の磁性体２５，２
７が吸着して、電磁石３０への通電を停止しても永久磁
石２９により吸着したままで図３（Ａ）の状態となる。
これは、図４（Ａ），（Ｂ）におけるＦａ−Ｆｂ（＝Ｆ
ｃ）の力でその状態を保つもので、ロード状態（記録再
生位置）である。
７が吸着して、電磁石３０への通電を停止しても永久磁
石２９により吸着したままで図３（Ａ）の状態となる。
これは、図４（Ａ），（Ｂ）におけるＦａ−Ｆｂ（＝Ｆ
ｃ）の力でその状態を保つもので、ロード状態（記録再
生位置）である。
【００３０】一方、ロード状態からアンロード状態にす
るには、コイル２８に対して逆方向、すなわち永久磁石
２９による磁束と逆方向に磁束を発生する方向に所定強
さの電流を供給すると吸引力が減少する。この吸引力が
弾性体２６の付勢力より小さくなると、図４（Ａ），
（Ｂ）におけるＸ２の位置まで変位される。そして、弾
性体２９の付勢力のみによってＸ１の位置まで変位し、
再びアンロード状態を保つ。このアンロード状態のとき
に、光磁気ディスク３１が交換可能とするものである。
るには、コイル２８に対して逆方向、すなわち永久磁石
２９による磁束と逆方向に磁束を発生する方向に所定強
さの電流を供給すると吸引力が減少する。この吸引力が
弾性体２６の付勢力より小さくなると、図４（Ａ），
（Ｂ）におけるＸ２の位置まで変位される。そして、弾
性体２９の付勢力のみによってＸ１の位置まで変位し、
再びアンロード状態を保つ。このアンロード状態のとき
に、光磁気ディスク３１が交換可能とするものである。
【００３１】このように、弾性体２６が電磁石３０に吸
着された状態では支持アーム２３ｂの剛性が十分に確保
され、かつローディング機構２４を小型、軽量に構成す
ることができ、高速回転、高速アクセスが可能となる。
また、ローディング機構２４をヘッドキャリッジ１９上
に総て構成することができ、占有スペースが縮小されて
装置の小型、薄型化を図ることができる。さらに、磁気
ヘッド２３ｂのローディング中における図４（Ａ），
（Ｂ）におけるＸ１，Ｘ２間の相互の電流の供給方向を
スイッチングによって動作することから、極めて高速か
つ低消費電力でローディングを行うことができる。ま
た、ヘッドアセンブリ１４の移動方向のどの位置であっ
てもローディングを行うことができ、光磁気ディスクの
交換を迅速に行うことができるものである。更に、電磁
石３０及び永久磁石２９は共にヘッドアーム（磁気ヘッ
ドアッセンブリ２３，第１の磁性体２５，弾性体２６）
と対向するよう第２の磁性体２７に配設されており、従
ってヘッドアームには設けられておらず軽量化が図られ
ているため、上記の吸着及び吸着解除時にヘッドアーム
を容易かつ即座に変位させることが可能となる。よっ
て、これによっても光磁気ディスクの交換を迅速に行う
ことができ、またヘッドアームを変位させるのに要する
電磁石３０の吸着力を小さくすることができるため、電
磁石３０の小型化及び消費電力の低減を図ることができ
る。
着された状態では支持アーム２３ｂの剛性が十分に確保
され、かつローディング機構２４を小型、軽量に構成す
ることができ、高速回転、高速アクセスが可能となる。
また、ローディング機構２４をヘッドキャリッジ１９上
に総て構成することができ、占有スペースが縮小されて
装置の小型、薄型化を図ることができる。さらに、磁気
ヘッド２３ｂのローディング中における図４（Ａ），
（Ｂ）におけるＸ１，Ｘ２間の相互の電流の供給方向を
スイッチングによって動作することから、極めて高速か
つ低消費電力でローディングを行うことができる。ま
た、ヘッドアセンブリ１４の移動方向のどの位置であっ
てもローディングを行うことができ、光磁気ディスクの
交換を迅速に行うことができるものである。更に、電磁
石３０及び永久磁石２９は共にヘッドアーム（磁気ヘッ
ドアッセンブリ２３，第１の磁性体２５，弾性体２６）
と対向するよう第２の磁性体２７に配設されており、従
ってヘッドアームには設けられておらず軽量化が図られ
ているため、上記の吸着及び吸着解除時にヘッドアーム
を容易かつ即座に変位させることが可能となる。よっ
て、これによっても光磁気ディスクの交換を迅速に行う
ことができ、またヘッドアームを変位させるのに要する
電磁石３０の吸着力を小さくすることができるため、電
磁石３０の小型化及び消費電力の低減を図ることができ
る。
【００３２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ヘッドが
取着された支持アームが弾性部材に取着され、この弾性
部材を吸着手段により吸着及び吸着解除により可動させ
て当該ヘッドを記録再生位置又は非記録再生位置に位置
させることにより、装置の小型、薄型化を図ることがで
き、高速回転、高速アクセスを図ることができるもので
ある。また、ヘッドスライダの移動は弾性体の弾性変形
のみより行なわれ、回転機構等の機構を用いた移動では
ないため、ロード状態におけるヘッドスライダの位置
（記録再生位置）を高精度に位置決めすることができ
る。また、電磁石及び永久磁石がヘッドアームに設けら
れていないため、ヘッドアームの軽量化を図ることがで
き、吸着及び吸着解除時にヘッドアームを応答性よく変
位させることができる。また、ヘッドアームを変位させ
るのに要する電磁石の吸着力を小さくすることができる
ため、電磁石の小型化及び消費電力の低減を図ることが
できる。
取着された支持アームが弾性部材に取着され、この弾性
部材を吸着手段により吸着及び吸着解除により可動させ
て当該ヘッドを記録再生位置又は非記録再生位置に位置
させることにより、装置の小型、薄型化を図ることがで
き、高速回転、高速アクセスを図ることができるもので
ある。また、ヘッドスライダの移動は弾性体の弾性変形
のみより行なわれ、回転機構等の機構を用いた移動では
ないため、ロード状態におけるヘッドスライダの位置
（記録再生位置）を高精度に位置決めすることができ
る。また、電磁石及び永久磁石がヘッドアームに設けら
れていないため、ヘッドアームの軽量化を図ることがで
き、吸着及び吸着解除時にヘッドアームを応答性よく変
位させることができる。また、ヘッドアームを変位させ
るのに要する電磁石の吸着力を小さくすることができる
ため、電磁石の小型化及び消費電力の低減を図ることが
できる。
【図１】本発明の一実施例の構成図である。
【図２】図１の要部分解斜視図である。
【図３】図１のローディング動作の説明図である。
【図４】磁気ヘッドのローディング動作中における力−
変位特性のグラフである。
変位特性のグラフである。
１１ 光磁気ディスク装置 １２ フレーム １３ スピンドルモータ １４ ヘッドアセンブリ １９ ヘッドキャリッジ ２３ 磁気ヘッドアセンブリ ２３ａ ヘッドスライダ ２３ｂ 支持アーム ２４ ローディング機構 ２５ 第１の磁性体 ２６ 弾性体 ３０ 電磁石 ３１ 光磁気ディスク
Claims (2)
- 【請求項１】 記録再生のためのヘッドと、 前記ヘッドが取着されるヘッド取着部及び弾性変形可能
な弾性変形部を備えてなり、該弾性変形部が弾性変形す
ることにより、該ヘッド取着部に取着された前記ヘッド
を装着される記録媒体に対して記録再生を行なう記録位
置と、装着される記録媒体に対して記録再生を行なわな
い非記録位置との間で移動させるヘッドアームと、通電により前記ヘッドアームを吸着する電磁石が前記ヘ
ッドアームと対向するよう配設されると共に、前記電磁
石によって吸着した前記ヘッドアームを吸着状態に保持
する永久磁石が前記ヘッドアームと対向するよう配設さ
れており、 前記ヘッドアームを吸着及び吸着解除するこ
とにより、前記弾性変形部材を変形させて前記ヘッドを
前記記録位置または非記録位置に駆動する吸着手段と、 を有してなることを特徴とするディスク装置。 - 【請求項２】 前記吸着手段の前記永久磁石は、前記電
磁石が非通電時に、前記弾性変形部の弾性力と拮抗する
吸引力の磁石であることを特徴とする請求項１記載のデ
ィスク装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5114742A JP2755104B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ディスク装置 |
| US08/242,184 US5455809A (en) | 1993-05-17 | 1994-05-13 | Disk apparatus having magnetic head for magneto-optical recording device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5114742A JP2755104B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ディスク装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06325521A JPH06325521A (ja) | 1994-11-25 |
| JP2755104B2 true JP2755104B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=14645526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5114742A Expired - Fee Related JP2755104B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ディスク装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5455809A (ja) |
| JP (1) | JP2755104B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| JP3511701B2 (ja) * | 1994-11-20 | 2004-03-29 | ソニー株式会社 | 磁気ヘッド装置 |
| JPH08147915A (ja) * | 1994-11-20 | 1996-06-07 | Sony Corp | 光磁気記録用の磁気ヘッド装置 |
| US6157595A (en) * | 1997-02-27 | 2000-12-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Magneto-optical disk loading device |
| JP3532406B2 (ja) * | 1998-02-16 | 2004-05-31 | 富士通株式会社 | 情報記憶装置 |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2695937B2 (ja) * | 1989-09-18 | 1998-01-14 | 株式会社日立製作所 | 磁気ヘッドのロード・アンロード方法，その装置及びその装置を備えた光磁気ディスク装置 |
| US5034933A (en) * | 1989-03-10 | 1991-07-23 | Sony Corporation | Magneto-optical recording apparatus |
| DE69011759T2 (de) * | 1989-06-15 | 1995-03-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magneto-optisches Aufnahme- und/oder Wiedergabegerät. |
| JP2578980B2 (ja) * | 1989-06-15 | 1997-02-05 | 松下電器産業株式会社 | 光磁気記録再生装置 |
| JP2578979B2 (ja) * | 1989-06-15 | 1997-02-05 | 松下電器産業株式会社 | 光磁気記録再生装置 |
| US5237475A (en) * | 1989-12-26 | 1993-08-17 | Alps Electric Co., Ltd. | Magnetic head for photo-magnetic recording |
| JP2979803B2 (ja) * | 1991-12-11 | 1999-11-15 | ソニー株式会社 | 光ディスク記録再生装置及び磁界変調ヘッド支持機構 |
| JPH05182274A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-23 | Sharp Corp | 光磁気記録再生装置 |
| JPH05274739A (ja) * | 1992-03-26 | 1993-10-22 | Canon Inc | 光磁気ディスク装置 |
| JP2977173B2 (ja) * | 1992-06-23 | 1999-11-10 | キヤノン株式会社 | 光磁気情報記録再生装置 |
| JPH0620326A (ja) * | 1992-06-30 | 1994-01-28 | Sony Corp | 光磁気ディスク用記録及び／又は再生装置 |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP5114742A patent/JP2755104B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-05-13 US US08/242,184 patent/US5455809A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06325521A (ja) | 1994-11-25 |
| US5455809A (en) | 1995-10-03 |
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|---|---|---|---|
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