JPH0620326A - 光磁気ディスク用記録及び/又は再生装置 - Google Patents

光磁気ディスク用記録及び/又は再生装置

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JPH0620326A
JPH0620326A JP19628192A JP19628192A JPH0620326A JP H0620326 A JPH0620326 A JP H0620326A JP 19628192 A JP19628192 A JP 19628192A JP 19628192 A JP19628192 A JP 19628192A JP H0620326 A JPH0620326 A JP H0620326A
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JP
Japan
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magneto
optical disk
head
recording
permanent magnet
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JP19628192A
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Sunao Aoki
青木  直
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヘッド取付け部材31に支持されたヘッド支
持アーム32の先端に取付けられた磁気ヘッドと、光磁
気ディスク8を挾んで上記磁気ヘッドと相対向する位置
に配設される対物レンズ28を有してなる光ヘッド装置
と、上記磁気ヘッドと光ヘッド装置を光磁気ディスク8
の径方向に同期して一体的に往復動させるリニアモータ
用コイル24を有してなるヘッド送り機構と、上記磁気
ヘッドを、光磁気ディスク8のローディング動作に伴っ
て、該光磁気ディスク8の信号記録面に対して接離方向
に昇降駆動する永久磁石33,ヨーク40,コイル41
よりなる電磁駆動手段を備える。 【効果】 磁気ヘッドのローディング,アンローディン
グ時のみに通電することで、ローディング,アンローデ
ィング状態が保持でき、大幅な低消費電力化を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクに対し
て情報信号の記録・再生を行う光磁気ディスク用記録及
び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光磁気ディスクが回転可能に収
納されてなるディスクカートリッジを装置本体内に引き
込んでディスクテーブル側へこのディスクカートリッジ
を落とし込み、上記光磁気ディスクをディスクテーブル
に装着させるローディング機構を有した記録再生装置に
おいては、ディスクカートリッジを装置本体内に引き込
む時には上記ディスクカートリッジが装置本体内に内蔵
される磁気ヘッドと接触しないように磁気ヘッドを退避
させ(以下、これをアンローディング状態と称す
る。)、光磁気ディスクがディスクテーブル上に装着さ
れた時には磁気ヘッドを光磁気ディスクと接触又は微小
間隙を持って対向配置させる位置となす(以下、これを
ローディング状態と称する。)ヘッド昇降機構が設けら
れている。
【0003】かかるヘッド昇降機構としては、例えば特
開平3−104069号明細書等に記載される圧電アク
チュエーターを用いるもの、又は実開平3−80562
号明細書に開示されるソレノイドを用いたもの等が挙げ
られる。これらはいずれも、磁気ヘッドが光磁気ディス
クのトラック位置に対してシークを行うキャリッジ上或
いは装置本体の固定部に設けられ、上記アクチュエータ
ー又はソレノイドへの通電により、上述のローディン
グ,アンローディングを行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のヘッ
ド昇降機構において、ローディング状態又はアンローデ
ィング状態を保持するためには、常にアクチュエーター
に通電する必要があり、停電時等の電源断時の対応や低
省電力化等の妨げになる。
【0005】また、上述のヘッド昇降機構では、磁気ヘ
ッドが所定の位置でのみローディング,アンローディン
グ可能なため、アンローディング状態でシークすること
ができない。また、アンローディング状態でシーク可能
であっても、シークへの負荷増につながる等の欠点があ
る。
【0006】そこで本発明は、かかる従来の技術的な課
題を解消するために、磁気ヘッドのローディング,アン
ローディング状態の保持に通電し続ける必要のない、低
省電力化が図れる光磁気ディスク用記録及び/又は再生
装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、シ
ーク範囲の任意の位置でローディング,アンローディン
グが行えるとともに、アンローディング状態でシークで
きる光磁気ディスク用記録及び/又は再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気ディスク
用記録及び/又は再生装置は、ヘッド支持機構部に取付
けられた外部磁界発生用の磁気ヘッドと、光磁気ディス
クを挾んで上記磁気ヘッドと相対向する位置に配設され
る対物レンズを有してなる光ヘッド装置と、上記磁気ヘ
ッドと光ヘッド装置を光磁気ディスクの径方向に同期し
て一体的に往復動させるヘッド送り機構と、上記磁気ヘ
ッドを、光磁気ディスクのローディング動作に伴って、
該光磁気ディスクの信号記録面に対して接離方向に昇降
駆動する電磁駆動手段を備えてなるものである。
【0008】この光磁気ディスク用記録及び/又は再生
装置に採用される電磁駆動手段は、ヘッド支持機構部又
は光ヘッド装置のいずれか一方に設けられた永久磁石
と、この永久磁石を磁気吸着する他方に設けられた電磁
アクチュエーターからなる。
【0009】また、光磁気ディスクのローディング時に
おいて、電磁アクチュエーターのコイルへの通電を断つ
ことにより、ヘッド支持機構部が光ヘッド装置に対して
上記永久磁石により磁気的に吸引されるようになってい
る。
【0010】また、この光磁気ディスク用記録及び/又
は再生装置に採用されるヘッド支持機構部は、付勢手段
により常時光磁気ディスクより離間する方向に付勢され
るようになされている。
【0011】
【作用】本発明では、磁気ヘッドが取付けられるヘッド
支持機構部又は光ヘッド装置のいずれか一方に設けた永
久磁石と、他方に設けられる永久磁石を磁気吸着する電
磁アクチュエーターとからなる電磁駆動手段によって、
上記磁気ヘッドが光磁気ディスクの信号記録面に対して
接離方向に昇降駆動される。
【0012】光磁気ディスクのローディング時において
は、電磁アクチュエーターのコイルへの通電を断つこと
により、ヘッド支持機構部が光ヘッド装置に対して永久
磁石により磁気的に吸着されるので、ローディング時に
おける電磁アクチュエーターへの通電を保持し続ける必
要がなくなり、低省電力化が図れる。
【0013】一方、光磁気ディスクのアンローディング
時においては、ヘッド支持機構部が付勢手段により常時
光磁気ディスクより離間する方向に付勢されるようにな
されているので、アンローディング状態となすときにの
み電磁アクチュエーターへ通電すればよく、その後は電
磁アクチュエーターへの通電が必要ない。
【0014】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。実施例1 本実施例の光磁気ディスク用記録及び/又は再生装置
は、図1に示すように、光磁気ディスクに対して記録再
生を行う各種機構部を内蔵する外筐体1を有してなる。
上記外筐体1には、コンピュータ本体やサブシステム等
に組み込まれたときに、外観面となる前面パネル3が設
けられている。
【0015】上記前面パネル3には、光磁気ディスクを
回転可能に収納してなるディスクカートリッジ2を、上
記外筐体1内部へと挿入させるためのカートリッジ挿脱
口4が設けられている。かかるカートリッジ挿脱口4
は、上記外筐体1内部への塵埃等の侵入を防止するため
に、上記前面パネル3に回動自在に取付けられる塵埃侵
入防止用開閉蓋5によって閉蓋されるようになされてい
る。
【0016】また、上記前面パネル3には、光磁気ディ
スクに対する記録再生動作状態を表示するための表示部
6が設けられている。さらに、この前面パネル3には、
ディスクカートリッジ2のエジェクトを行わせるための
エジェクトボタン7が設けられている。
【0017】一方、外筐体1には、図2に示すように、
光磁気ディスク8を所定の高さで受けるターンテーブル
11と、このターンテーブル11を所定の回転数で回転
駆動させるスピンドルモータ10とが内蔵されている。
これらターンテーブル11とスピンドルモータ10は、
いずれもシャーシ基板12上に配設されている。上記タ
ーンテーブル11は、スピンドルモータ10のスピンド
ル軸10aに固定され、該スピンドル軸10aとともに
回転するようになっている。そして、このターンテーブ
ル11には、上記光磁気ディスク8のセンターに設けら
れる金属ハブ8aを磁気吸着することにより、この光磁
気ディスク8をターンテーブル11上に固定保持せしめ
るためのマグネット17が配設されている。
【0018】また、上記外筐体1には、図3に示すよう
に、光磁気ディスク8の信号記録面に対してレーザ光を
照射する光ヘッド装置が内蔵されている。かかる光ヘッ
ド装置においては、従来の一体型光学系と異なり、高速
アクセス化に対応するために可動部を極力軽くできる分
離光学系とされている。すなわち、記録再生に用いる光
源となるレーザダイオードやフォーカス,トラッキング
制御を行うためのエラー信号検出器や、記録されている
情報の信号検出器等が設けられた固定光学系18と、こ
の固定光学系18からの光ビームを光磁気ディスク8の
信号記録面に照射する対物レンズ28等を備えた可動部
と、トラッキング制御を行うガルバノミラー14とがシ
ャーシ基板12上にそれぞれ分離して固定されている。
【0019】上記ガルバノミラー14は、上記固定光学
系18より出射される光ビームを反射させ、その反射し
た光ビームを上記可動部の光学系へと導いてミラー面の
角度変化によりトラッキング制御を行うものである。か
かるガルバノミラー14は、上記シャーシ基板12の略
中央後方に、上記固定光学系18より出射される光ビー
ムに対し、そのミラー面が略45度の角度をなすように
設けられている。そして、このガルバノミラー14を中
心として略L字状をなす位置に可動部と固定光学系18
とがそれぞれ配置されている。
【0020】上記可動部を構成するキャリッジ15に
は、図4に示すように、平行に所定間隔てて設けられた
一対のセンターヨーク21,21にそれぞれ保持された
丸棒状のガイドレール20,20に沿って転動するベア
リング19が複数設けられている。これらベアリング1
9は、キャリッジ15の両側面に各々3個づつその長手
方向の均等な位置に設けられ、そのうち中央の1つは回
転軸が他2個に対し90度の角度をなすようにして設け
られている。そしてさらに、上記キャリッジ15の片側
中央に設けられるベアリング19は、略L字状に折曲形
成されてなる弾性体25を介してキャリッジ15に固定
されることにより、上記ガイドレール20に対して予圧
が掛けられた状態で当接するようになされている。
【0021】また、上記キャリッジ15には、このキャ
リッジ15を光磁気ディスク8の径方向に送るためのヘ
ッド送り機構を構成するリニアモータ用コイル24が設
けられている。かかるリニアモータ用コイル24は、断
面形状が矩形状となるようにコイルを複数巻回すること
により形成されてなるもので、その内部に上記一対のセ
ンターヨーク21,21を臨ませるようになっている。
【0022】そしてさらに、上記キャリッジ15には、
上記光磁気ディスク8の信号記録面に光ビームを集光さ
せる対物レンズ28を備えたレンズホルダー26が設け
られている。かかるレンズホルダー26は、上下一対の
弾性体よりなる対物レンズ支持部材29,29によって
フォーカス方向に変位可能となように、上記キャリッジ
15に対して支持されている。すなわち、レンズホルダ
ー26には、各コーナ部分(4箇所)に上記対物レンズ
28をフォーカス方向に駆動させるためのフォーカス駆
動コイル27がそれぞれ設けられている。そしてさら
に、このフォーカス駆動コイル27とリニアモータ用コ
イル24を挾み込むようにして、上記センターヨーク2
1,21に対向する永久磁石23とコ字状をなすサイド
ヨーク22が設けられている。
【0023】また、上記キャリッジ15には、固定光学
系18より出射された光ビームを対物レンズ28へと導
くための光ビーム透過孔15aが設けられている。上記
光ビーム透過孔15aは、キャリッジ15の中央部分に
その長手方向に沿って円形の貫通孔として形成されてい
る。そして、この光ビーム透過孔15aの出口側の対物
レンズ28の真下には、固定光学系18より出射された
光ビームを上記対物レンズ28に導くための立ち上げミ
ラー30が固定されている。
【0024】そしてさらに、上記キャリッジ15には、
上記光磁気ディスク8の信号記録面に所定強さの外部磁
界を印加する外部磁界発生用の磁気ヘッドが取付けられ
たヘッド支持機構部が設けられている。ヘッド支持機構
部は、図5及び図6に示すように、磁界変調オーバーラ
イトに対応できるように浮上型磁気ヘッド構成とされ、
外部磁界を印加する磁気ヘッドが設けられてなるスライ
ダ16と、このスライダ16を支持するサスペンション
の役目をするヘッド支持アーム32と、このヘッド支持
アーム32を支持するヘッド取付け部材31とから構成
されている。
【0025】上記磁気ヘッドは、スライダ16に組み込
まれ、ヘッド浮上時の安定性を確保するために、例えば
ステンレス等によって形成されるヘッド支持アーム32
の先端に取付けられている。このヘッド支持アーム32
は、図6で示すローディング状態の時に、上記光磁気デ
ィスク8の信号記録面に対してその先端部に支持した磁
気ヘッドを、垂直方向に数グラム〜10グラム程度の付
勢力を持って弾発付勢するようになっている。一方、ヘ
ッド取付け部材31は、ヘッド支持アーム32を支持
し、図5で示すアンローディング状態のときに光磁気デ
ィスク8に対して該ヘッド支持アーム32の先端に支持
したスライダ16を、当該光磁気ディスク8の信号記録
面に対して垂直方向に離間させるようにキャリッジ15
に対して回動軸34を介して回動可能に取付けられてい
る。
【0026】また、上記ヘッド取付け部材31とキャリ
ッジ15との間には、上記スライダ16をアンローディ
ング方向に常に回動せしめるように付勢力を与える付勢
手段としての引っ張りバネ35が掛けられている。上記
引っ張りバネ35は、ヘッド取付け部材31の後端部と
キャリッジ15の後端部にそれぞれ設けられるバネ引っ
掛け部31a,15bにそれぞれ引っ掛けられることに
より、上記スライダ16をアンローディング方向に回動
するように付勢している。
【0027】そして、上記ヘッド取付け部材31とキャ
リッジ15には、上記磁気ヘッドを、光磁気ディスク8
のローディング動作に伴って、該光磁気ディスク8の信
号記録面に対して接離方向に昇降駆動する電磁駆動手段
が設けられている。かかる電磁駆動手段は、ヘッド取付
け部材31に設けられる永久磁石33と、この永久磁石
33を磁気吸着する電磁アクチュエーターとからなる。
永久磁石33は、ローディング状態のときに光磁気ディ
スク8の信号記録面と垂直方向に着磁(単極)され、上
記ヘッド支持アーム32が取付けられる先端側の上記キ
ャリッジ15と対向する面に埋め込まれている。一方、
電磁アクチュエーターは、丸棒状をなす鉄製の磁性体か
らなるヨーク40と、これを磁化できるようにその全周
に複数巻かれたコイル41からなり、上記永久磁石33
と相対向した位置に埋設されている。なお、永久磁石3
3はキャリッジ15に、ヨーク40とコイル41はヘッ
ド取付け部材31に設けるようにしてもよい。
【0028】かかる電磁アクチュエーターにおいては、
上記コイル41への通電の向きを変えることにより、上
記ヨーク40が永久磁石33を磁気吸着しスライダ16
を光磁気ディスク8の信号記録面に対して接触又は近接
させる一方、ヨーク40が永久磁石33を反発してスラ
イダ16を光磁気ディスク8の信号記録面に対して離間
させるようになっている。このとき、電磁アクチュエー
ターによってスライダ16が光磁気ディスク8の信号記
録面に対して接触又は近接せしめられたローディング状
態となったときには、上記ヘッド取付け部材31は、キ
ャリッジ15の先端側に設けられるロード用ストッパ3
9に接触してその位置が規制される。同様に、スライダ
16が光磁気ディスク8の信号記録面に対して離間せし
められたアンローディング状態となったときには、上記
ヘッド取付け部材31は、キャリッジ15の後端側に設
けられるアンロード用ストッパ38に接触してその位置
が規制される。
【0029】なお、ローディング状態において、磁界印
加範囲と光磁気ディスク8を挾んで対向する対物レンズ
28により集光されるビームスポット位置を一致させる
ため、ラジアル方向(径方向)は、ヘッド取付け部材3
1を回動軸34で軸支することで位置精度を確保し、タ
ンジェンシャル方向は、ヘッド取付け部材31に設けら
れる長穴36とキャリッジ15に設けられる位置決めピ
ン37との係合によってその位置精度を確保できる構成
となっている。
【0030】上述のように構成され電磁駆動手段を有し
てなる記録再生装置におけるローディング動作は、以下
のようになる。光磁気ディスク8が収納されたディスク
カートリッジ2を前面パネル3より外筐体1の内部へと
挿入させると、図5に示すアンローディング状態にあっ
た磁気ヘッドが、このディスクカートリッジ2のローデ
ィング動作に伴ってローディング状態へと移行する。
【0031】すなわち、キャリッジ15に設けられたコ
イル41に、永久磁石33を吸引する方向にヨーク40
を磁化するような電流が一定時間流れる。この結果、上
記ヨーク40が永久磁石33を磁気に吸引し、上記ヘッ
ド取付け部材31とキャリッジ15間に亘って掛けられ
た引っ張りバネ35の付勢力に抗して上記ヘッド取付け
部材31をローディング方向に回動せしめる。
【0032】そして、上記ヘッド取付け部材31がロー
ド用ストッパ39に当接したところで、コイル41への
通電を停止する。すると、永久磁石33とヨーク40は
極めて近接した状態となることから、これらの間に働く
大きな吸引力により、上記コイル41への通電を停止し
てもローディング状態が保持される。この結果、ヘッド
取付け部材31に支持されたヘッド支持アーム32先端
のスライダ16が、上記光磁気ディスク8の信号記録面
と接触又は近接せしめられる。
【0033】一方、前面パネル3に設けられるエジェク
トボタン7を押し、ディスクカートリッジ2を排出する
と、図6に示すローディング状態にあった磁気ヘッド
が、このディスクカートリッジ2のローディング動作に
伴ってアンローディング状態へと移行する。
【0034】すなわち、上記コイル41に、永久磁石3
3を斥けるような方向にヨーク40を磁化する電流が一
定時間流れる。この結果、上記ヨーク40が永久磁石3
3を反発し、上記引っ張りバネ35の付勢力と合わせ
て、上記ヘッド取付け部材31をアンローディング方向
に回動せしめる。
【0035】そして、上記ヘッド取付け部材31がアン
ロード用ストッパ38に当接したところで、コイル41
への通電を停止する。すると、上記引っ張りバネ35の
付勢力により、上記スライダ16が光磁気ディスク8の
信号記録面に対して離間された状態となされる。この状
態においては、引っ張りバネ35の付勢力に対し、永久
磁石33とヨーク40間に働く吸引力は、ヘッド取付け
部材31の回動により隙間が広がったことにより低くな
ることから、アンローディング状態が保持される。
【0036】以上のように、本実施例の記録及び/又は
再生装置においては、コイル41に流す電流の向きを変
えることにより、磁気ヘッドの光磁気ディスク8に対す
るローディング,アンローディング状態を選択的に行
え、しかもローディング,アンローディング動作中のみ
の通電によりこれらの状態を保持することができ、大幅
な省電力化を図ることができる。また、キャリッジ15
上に磁気ヘッドをローディング,アンローディングする
アクチュエーターを持っているため、シーク範囲の任意
の位置でのローディング,アンローディングが可能とな
る。さらに、浮上ヘッドを用いる場合、停電時等におい
てスライダ16と光磁気ディスク8のディスク面の接触
を回避するためのアンローディング動作の対応が容易と
なる。
【0037】また、本実施例の記録及び/又は再生装置
においては、コイル41への通電が非常に短時間で済む
ため、停電時等の電源断時に慣性で回っているスピンド
ルモータ10の逆起電力を用いたり、コンデンサ等に充
電しておいた電力でアンローディング動作が容易に行え
る。さらに、アンローディング状態でキャリッジ15の
直動案内機構以外に接触,摺動する部分の発生がないた
め、シーク性能の低下がなく、ROMディスクの読出し
時は、アンローディング状態で行うことが可能となる。
したがって、光磁気ディスク8に保護コート等を不要と
することができ、安価なROMディスクの提供ができる
ことになる。
【0038】実施例2 この実施例の光磁気ディスク用記録及び/又は再生装置
では、先の実施例の装置と略同じ構成とされ、電磁駆動
手段のみ異なる。したがって、以下に電磁駆動手段につ
いて詳述する。磁気ヘッドは、スライダ57に組み込ま
れ、浮上時の安定性を確保するために、ローディング時
に光磁気ディスク50の信号記録面に対し垂直方向に数
グラム〜10グラム程度の付勢力を付与するヘッド支持
アーム58の先端に取付けられている。上記ヘッド支持
アーム58の他端は、その先端に設けられるスライダ5
7が光磁気ディスク50の信号記録面に対し垂直方向に
離間できるように、上記キャリッジ56に回動軸61を
介して回動可能に軸支されたヘッド取付け部材59に固
定されている。
【0039】そして、上記ヘッド取付け部材59には、
上記回動軸61を中心に前後略対称な範囲にローディン
グ状態において光磁気ディスク50の信号記録面に垂直
方向に単極着磁された永久磁石60が固定されている。
一方、キャリッジ56には、断面略コ字状をなす磁性体
からなるヨーク62が上記永久磁石33と対向する位置
に設けられるとともに、このヨーク62の中央部分にコ
イル63が複数巻回されている。なお、上記ヨーク62
の上記永久磁石33と対向する端面62a,62bは、
一方が平坦面となされ、他方が傾斜面となされている。
この傾斜面となされる永久磁石33の端面62bは、キ
ャリッジ56に設けられるアンロード用ストッパ64の
傾斜角度と略同じ角度とされている。
【0040】上述の構成よりなる電磁駆動手段を有して
なる記録再生装置におけるローディング動作は、以下の
ようになる。光磁気ディスク50が収納されたディスク
カートリッジ2を前面パネル3より外筐体1の内部へと
挿入させると、図7に示すアンローディング状態にあっ
た磁気ヘッドが、このディスクカートリッジ2のローデ
ィング動作に伴ってローディング状態へと移行する。
【0041】すなわち、キャリッジ56に設けられたコ
イル63に、ヨーク62の後方側の端面62bが永久磁
石60と反発するよう磁化する方向の電流が流れる。こ
の結果、ヨーク62の後方側の端面62bが永久磁石6
0を離間させる方向に反発する一方、先端側の端面62
aが永久磁石60を吸引せしめ、上記ヘッド取付け部材
59をローディング方向に回動させる。
【0042】そして、上記ヘッド取付け部材59がロー
ド用ストッパ65に当接したところで、コイル63への
通電を停止する。すると、永久磁石60とヨーク62の
前端面62aとの対向距離が狭くなり、これらの間に働
く大きな吸引力によって上記コイル63への通電を停止
してもローディング状態が保持される。この結果、ヘッ
ド取付け部材59に支持されたヘッド取付け部材59先
端のスライダ57が、上記光磁気ディスク8の信号記録
面と接触又は近接せしめられる。
【0043】一方、前面パネル3に設けられるエジェク
トボタン7を押し、ディスクカートリッジ2を排出する
と、図8に示すローディング状態にあった磁気ヘッド
が、このディスクカートリッジ2のローディング動作に
伴ってアンローディング状態へと移行する。
【0044】すなわち、上記コイル63には、先のロー
ディング時とは逆向きの電流が流れる。この結果、ヨー
ク62の前後の端面62a,62bと永久磁石60の間
には、先端側に反発力、後端側に吸引力が作用して、上
記ヘッド取付け部材59をアンローディング方向に回動
せしめる。
【0045】そして、上記ヘッド取付け部材59がアン
ロード用ストッパ64に当接したところで、コイル63
への通電を停止する。すると、ヨーク62の後方側の端
面62bと永久磁石60間の対向距離が小さくなり、コ
イル63への通電を停止してもこれらの大きな吸引力に
よって、アンローディング状態が保持される。
【0046】このように、本実施例の光磁気ディスク用
記録及び/又は再生装置においては、先の実施例1の装
置と同じく、コイル63に流す電流の方向を変えること
により、磁気ヘッドの光磁気ディスク8に対するローデ
ィング,アンローディング状態を選択的に行え、しかも
ローディング,アンローディング動作中のみの通電によ
りこれらの状態を保持することができ、大幅な省電力化
を図ることができる。特に、この例の装置では、コイル
63への通電による吸引,反発力を効率良く利用するよ
うにしているので、引っ張りバネ35の付勢力に抗する
必要がない分、より省電力化が図れる。
【0047】また、この例の装置においても、先の実施
例1の装置と同じく、キャリッジ56上に磁気ヘッドを
ローディング,アンローディングするアクチュエーター
を持っているため、シーク範囲の任意の位置でのローデ
ィング,アンローディングが可能となる他、浮上ヘッド
を用いる場合、停電時等においてスライダ57と光磁気
ディスク50のディスク面の接触を回避するためのアン
ローディング動作の対応が容易となる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る光磁気ディスク用記録及び/又は再生装置にお
いては、キャリッジに設けた電磁アクチュエーターのコ
イルへ通電の電流の向きを変えることのみで、外部磁界
を印加する磁気ヘッドの光磁気ディスクに対するローデ
ィング,アンローディング状態を選択的に行うことがで
き、しかもローディング,アンローディング動作中のみ
の通電によりこれらの状態を保持することができるた
め、大幅な省電力化を図ることができる。
【0049】また、本発明に係る装置においては、キャ
リッジ上に磁気ヘッドをローディング,アンローディン
グさせるアクチュエーターが設けられているので、シー
ク範囲の任意の位置でローディング,アンローディング
が可能であり、且つ電源断時のアンローディング対応が
容易に行える。
【0050】さらに、本発明に係る装置においては、磁
気ヘッドのアンローディング状態において、アンローデ
ィング状態を保持するために、固定部との接触,摺動を
伴わないので、シーク時の負荷増がなく、アンローディ
ング状態でのシーク性能の低下がない。
【0051】また、本発明に係る装置においては、RO
Mディスクの読出しにおいて、アンローディング状態で
シークできるため、ディスク側の保護コート等を不要と
することができ、安価なROMディスクを提供すること
ができる。
【0052】そしてさらに、本発明に係る装置において
は、浮上型磁気ヘッドに用いる場合、ノン−コンタクト
・スタート・ストップ(non−CSS)対応が可能と
なり、ディスクと磁気ヘッドがいつでも接触することな
く、当該ディスクと磁気ヘッドの保護が確実にでき、信
頼性のある装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の光磁気ディスク用記録及び/又は再
生装置の斜視図である。
【図2】実施例1の光磁気ディスク用記録及び/又は再
生装置の断面図である。
【図3】実施例1の光磁気ディスク用記録及び/又は再
生装置における光ヘッド装置の斜視図である。
【図4】実施例1の光磁気ディスク用記録及び/又は再
生装置における光ヘッド装置の断面図である。
【図5】実施例1の光磁気ディスク用記録及び/又は再
生装置におけるアンローディング状態を示す断面図であ
る。
【図6】実施例1の光磁気ディスク用記録及び/又は再
生装置におけるローディング状態を示す断面図である。
【図7】実施例2の光磁気ディスク用記録及び/又は再
生装置におけるアンローディング状態を示す断面図であ
る。
【図8】実施例2の光磁気ディスク用記録及び/又は再
生装置におけるローディング状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・外筐体 2・・・ディスクカートリッジ 3・・・前面パネル 4・・・カートリッジ挿脱口 8,50・・・光磁気ディスク 10・・・スピンドルモータ 14・・・ガルバノミラー 15,56・・・キャリッジ 18・・・固定光学系 24,55・・・リニアモータ用コイル 28,51・・・対物レンズ 32,58・・・ヘッド支持アーム 33,60・・・永久磁石 35・・・引っ張りバネ 38,64・・・アンロード用ストッパ 39,65・・・ロード用ストッパ 40,62・・・ヨーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド支持機構部に取付けられた外部磁
    界発生用の磁気ヘッドと、 光磁気ディスクを挾んで上記磁気ヘッドと相対向する位
    置に配設される対物レンズを有してなる光ヘッド装置
    と、 上記磁気ヘッドと光ヘッド装置を光磁気ディスクの径方
    向に同期して一体的に往復動させるヘッド送り機構と、 上記磁気ヘッドを、光磁気ディスクのローディング動作
    に伴って、該光磁気ディスクの信号記録面に対して接離
    方向に昇降駆動する電磁駆動手段を備えてなる光磁気デ
    ィスク用記録及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 電磁駆動手段は、ヘッド支持機構部又は
    光ヘッド装置のいずれか一方に設けられた永久磁石と、
    この永久磁石を磁気吸着する他方に設けられた電磁アク
    チュエーターからなることを特徴とする請求項1記載の
    光磁気ディスク用記録及び/又は再生装置。
  3. 【請求項3】 光磁気ディスクのローディング時におい
    て、電磁アクチュエーターのコイルへの通電を断つこと
    により、ヘッド支持機構部が光ヘッド装置に対して上記
    永久磁石により磁気的に吸引されることを特徴とする請
    求項1記載の光磁気ディスク用記録及び/又は再生装
    置。
  4. 【請求項4】 ヘッド支持機構部は、付勢手段により常
    時光磁気ディスクより離間する方向に付勢されることを
    特徴とする請求項1記載の光磁気ディスク用記録及び/
    又は再生装置。
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