JP2754776B2 - 浴室ユニット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、浴室ユニットに関するものである。

従来の技術 従来、浴室ユニットの構造において、壁パネルと天井
部の固定方法は数多く実施されている。第５図から第７
図に示す如く、壁パネル１の上方に天井固定金具２が具
備され、天井部３の周囲に取付面４が周設され、前述の
天井固定金具２の固定用穴2aに対向して取付穴4aが設け
られている。そして、天井部３の点検口５により組立作
業者の体の一部を出して第６図のようにねじ６等により
固着する事により浴室ユニットを組み立てていたもので
あった。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、第５図、第６図に示すよ
うに天井部３の取付面４と壁パネル１の天井固定金具２
の固定は、双方の取付面が垂直方向で接触しており、天
井部３の点検口５より体の一部を出してねじ６等により
固定しようとする場合、ねじ止め作業が水平方向で行な
われるため、ドライバー７等に力が加わりにくく、作業
性が良くない。また、天井部３を壁パネル１上部に載置
する場合、壁パネル１上部に取り付けられた天井固定金
具２に天井部３が接触し傷が付くのを防止するために、
第７図に示すように天井金具２の上部端面に曲げ加工2b
や、カーリング2cを施す必要があるという課題があっ
た。

本発明はこのような課題を解決するもので、天井部の
端部周囲四方に傾斜面を有した取付部を有し、壁パネル
上方には、前述の傾斜面に対向した傾斜面の取付部を有
した天井固定金具が備えられた構成としたものである。

課題を解決するための手段 本発明の浴室ユニットは、天井部と壁パネルの固定に
おいては、天井部の端部周囲四方に形成された傾斜面
と、壁パネル上方に具備され、前述の天井部の傾斜面と
対向する天井固定金具の傾斜面との固定により、天井部
と壁パネルの取付けが完了するものである。

作用 本発明の浴室ユニットは、天井部と壁パネルの固定
が、天井部の端部周囲四方に設けられた傾斜面と、壁パ
ネル上部に備えられた天井固定金具の傾斜面との接合で
行なわれるため、例えば天井部の点検口から体の一部を
乗り出して行なうねじ止め等の接合作業を行なう場合、
作業方向が水平ではなく傾斜面上方（斜め上方）となる
ため、ドライバー等の工具に力を加え易くなり作業性が
向上する。さらには、天井固定金具の先端が傾斜面とな
っているため、天井部を壁パネル上方に載置する時、天
井端部の案内を果たし、さらには、天井部が接触して
も、面接触のため天井部表面が傷つくことも防止できる
ものである。

実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。第１図において８は浴室ユニットで、浴槽
部（図示せず）、扉（図示せず）、壁パネル９、天井部
10から成っている。壁パネル９の上部には傾斜部11を有
した天井固定金具12が取り付けられ、前述の傾斜部11に
はねじ止め用穴13が設けられている。天井部10の中央に
は点検口14が設けられ、さらに外周部周囲四方は外方へ
の傾斜面15を有した立ち上げ部16となっている。傾斜面
15には前述の天井固定金具12の傾斜部11に設けられたね
じ止用穴13に対向してねじ用下穴16aが設けられてい
る。17は点検口蓋である。

上記構成において、壁パネル９と天井部10の固定は天
井部10中央の点検口14より作業者が体を乗り出して固定
作業を行なうが、天井部10端部四方の傾斜面15と壁パネ
ル９上部に設けられた天井固定金具12の傾斜部11のねじ
止用穴1316aを介してねじ18により固定することにな
る。

この結果、ねじ止め作業は水平方向ではなく、斜め上
方から行なうこととなり、第３図のようにドライバー等
19に力を加え易くなり作業が効率よく行なえ作業性の向
上が可能となる。

さらには、天井部10と壁パネル９固定作業前に、壁パ
ネル９上方に天井部10を載置する際には、天井部10表面
（浴室ユニット内側）10aが、壁パネル９上方に取り付
けられた天井固定金具12に接触しても、傾斜部11に当た
るため面接触となり表面が傷つく事なく、作業時の傷付
防止ともなる。このため天井固定金具12の端部を曲げた
り、カーリングを施す必要がなくなり、部品のコストダ
ウンも可能となる。また、天井固定金具12の傾斜部11
が、天井部10の端部周囲四方の傾斜面15を有した立ち上
げ部16の案内も果たすので、天井部10載置時の作業が簡
単になり作業性の向上が可能となる。

発明の効果 以上実施例の説明より明らかなように、本発明によれ
ば、以下の効果を奏するものである。

天井部の端部周囲四方に設けられた立ち上げ部の傾
斜面と、壁パネル上方に設けられた天井固定金具の傾斜
部を用いて天井部と壁パネルが固定されるので、固定時
の作業方向が斜め上方となり、ドライバー等を用いた
時、力が加え易く作業性が向上する。

天井部裏面（浴室ユニット内側）は、天井部を壁パ
ネル上方に載置する際、天井固定金具に接触しても天井
固定金具の斜面部に当たり、面接触となるため天井部が
傷つく恐れがなくなり、天井固定金具の端部に傷付防止
のための曲げ加工やカーリングを施す必要がなく、部品
のコストダウンが可能となる。

天井部を壁パネル上方に載置する際、壁パネル上方
に設けた天井固定金具の斜面部が、天井部の端部周囲四
方の立ち上げ部の案内となるため、載置が容易に行な
え、作業性の向上となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す浴室ユニットの部分分
解斜視図、第２図は同部分分解斜視図（天井部と壁パネ
ル接合部）、第３図は同部分断面図、第４図は同部分断
面図（天井部載置状態での）、第５図は従来例を示す分
解斜視図、第６図は同部分分解斜視図（天井部と壁パネ
ル接合部）、第７図は天井取付金具の他の従来例を示す
斜視図である。 ８……浴室ユニット、９……壁パネル、10……天井部、
11……天井固定金具、12……天井固定金具傾斜部、13…
…ねじ止用穴（天井固定金具例）、14……点検口、15…
…天井部傾斜面、16a……ねじ用下穴（天井部傾斜面
側）。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽部と、上部に天井固定金具が具備され
   た壁パネルと、この壁パネルの天井固定金具に周囲四方
   が接合して固定される天井部から成り、前記天井部と壁
   パネルの天井固定金具の取付部は、天井部周囲四方が傾
   斜面を形成し、この傾斜面に対向する前記天井固定金具
   の取付面も傾斜面を有した浴室ユニット。