JP2754526B2 - アーチ形構造におけるプレキャストコンクリート部材の繋ぎ部位 - Google Patents

アーチ形構造におけるプレキャストコンクリート部材の繋ぎ部位

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JP2754526B2 JP8093290A JP9329096A JP2754526B2 JP 2754526 B2 JP2754526 B2 JP 2754526B2 JP 8093290 A JP8093290 A JP 8093290A JP 9329096 A JP9329096 A JP 9329096A JP 2754526 B2 JP2754526 B2 JP 2754526B2
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legs
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Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、斜面安定化工法、斜
面の崩落防止工法、或いは道路拡巾工法などにおいて使
用するアーチ形構造を構成するプレキャストコンクリー
ト部材の繋ぎ部位に関するものである。
【0002】
【従来の技術】斜面の土砂荷重を支えて崩壊を防ぐ斜面
安定化工法、道路や建物の上にオーバーハングして張り
出した斜面の崩落を防ぐ崩落防止工法、或いは山岳地や
海浜地で道路の谷側の斜面に張り出し部分を設けて道路
の巾を拡大する道路拡巾工法において、アーチ形構造が
採用されている。アーチ形構造とは、円弧状に屈曲した
アーチ部分を備える構造であり、このアーチ形構造を斜
面を下から支えるように設置して、斜面の土砂荷重など
を効率よく強度が大きなアーチ形構造によって支えるよ
うにしたものである。
【0003】このアーチ形構造を形成するために、図8
に示すようなプレキャストコンクリート部材を組み合わ
せて構成することがある。すなわち隣合う支柱状の脚部
a・aの上に円弧形状のアーチ部bを掛け渡すもので、
アーチ部bは隣合うアーチ部b・bの端部が、ひとつの
脚部aの上端を分け合うようにして載せてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のアー
チ形構造の場合、ふたつのアーチ部b・bの端部がひと
つの脚部aの上端に載せてあるため、どうしてもアーチ
部bのひとつ当たりの面積が小さくなり、アーチ部bの
端部の面積も小さくなってしまう。そのために、アーチ
部bが受けた荷重を充分に脚部aの上端部によって分担
出来ず、アーチ形構造として大きな耐力を期待できない
ことがあった。
【0005】脚部aの上端の面積によってアーチ部bの
端部の面積が制限されているということは、アーチ部b
の巾(太さ)も制限され、アーチ部の強度そのものも大
きなものが期待できない。また、巾が小さいと、ロック
ボルトやアンカーを通して地盤に固定するための孔を大
きく形成出来ず、アーチ部が不安定となってしまうこと
があった。また、図8に示すような形状でアーチ部bの
巾を太くしようとすると、脚部aの巾そのものを太くし
なければならず、余分な部分の強度を高めることにもな
ってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるアーチ
形構造におけるプレキャストコンクリート部材の繋ぎ部
位は、脚部上端部に傾斜する当接面を設け、アーチ部と
の当接面積を広くするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明では、脚部の上端部若し
くは中間部の一部が、その下部よりも巾広に形成してあ
る。そして、その巾広とした部分に、左右両側に下り傾
斜する当接面を有している。つまり脚部の上端部若しく
は中間部は、左右の当接面間の巾が先端へ行くにつれて
小さくなるような、言わば上端ならば、矢尻状に先細り
となった形状を有している。このような脚部を複数本、
適宜間隔づつ離して立設し、隣合う脚部間に円弧形状に
屈曲したアーチ部を掛け渡す。アーチ部の中間部の巾
は、左右両端部の巾よりも小さくしておく。またアーチ
部の下縁と、脚部の当接面の下の側面とは、スムーズに
連続して孤を描くように形成してある。アーチ部の左右
両側には孔を形成して、必要に応じてアンカー若しくは
ロックボルトを通して地盤に固定する。
【0008】傾斜した当接面にアーチ部の端部を当接す
るため、アーチ部の端部の面積を広くでき、荷重を十分
に脚部によって分担できる。アーチ部の下縁から脚部の
側面にかけて、スムーズな孤を描くようにして、脚部の
上端部が優美なアーチ形状の一部を構成して、アーチ部
に作用する荷重を受ける。脚部の下部は上端部よりも巾
が狭いため、必要十分な部材とすることができる。アー
チ部の中間部の巾も、両端部の巾より狭いため、必要十
分な部材となる。当接部に当接するため、アーチ部の両
端の巾が太くなり、アンカーやロックボルトを通す孔を
形成しても、強度が十分となる。
【0009】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づきこの発明を詳
細に説明する。図1において、1はプレキャストコンク
リート製の脚部であり、脚部1の上端部の巾H1は、そ
の下の巾H2よりも巾広に形成されている。この脚部1
の上端部の左右両側には、傾斜する当接面2・2が傾斜
されて、脚部1の上端部の形状は矢尻状となっている。
上端部には貫通する孔3が形成されている。この脚部1
が複数本適宜間隔づつ離れて設置されており、隣合う脚
部1・1間に同じくプレキャストコンクリート製のアー
チ部4が掛け渡されている。アーチ部4は円弧形状であ
り、その両端部の巾H3は、その中間部の巾H4よりも
広くなっている。アーチ部4の巾広となった両端部は、
脚部1の当接面2に当接して、アーチ部4に作用した荷
重が、脚部1に良好に伝わるようになっている。アーチ
部4の両端部には、各々孔5が貫通されて、アンカーや
ロックボルトが通せるようになっている。アーチ部4の
下縁は、脚部1の当接面直下の側面とズムーズに連続し
て、優美な円弧形を描いている。
【0010】図2及び図3に示すのは、このようなプレ
キャストコンクリート製の脚部1とアーチ部4を組み合
わせてアーチ形構造を形成し、斜面の崩落防止工法を実
施した実施例である。脚部1を複数本、適宜間隔づつ離
して斜面のオーバーバング部分の下に設置する。この脚
部1・1間の上にアーチ部4を掛け渡す。脚部1の上下
に貫通した孔3・3とアーチ部4の両端部の孔5に、地
盤に埋設して定着したグラウンドアンカー6の地盤から
の突出部分を通し、プレストレス力を与えて脚部1とア
ーチ部4を地盤に固定してある。実施例では、斜面のオ
ーバーハングに合わせて脚部1もアーチ部4も二本づつ
重ねて、アンカー6によって地盤に固定してある。斜面
のオーバーハング部分とアーチ部4とのギャップにコン
クリート7が打設してあって、斜面のオーバーハング部
分を脚部1とアーチ部4によって構成したアーチ形構造
によって支える。斜面の上方にはロックボルト8が打設
してあり、より深い地盤との一体が図られ、オーバーハ
ング部分の崩れを防止している。
【0011】図4及び図5に示すのは、この発明を使用
して道路の巾を拡げる拡巾工法を実施した実施例であ
る。脚部1が適宜間隔づつ離れて、道路の谷側の斜面に
配設されており、地盤に埋設して定着したグラウンドア
ンカー9を孔3に通してプレストレス力を与えて固定し
てある。実施例では脚部1もアーチ部4も二本づつ重ね
てある。アーチ部4が隣合う脚部1・1の上に掛け渡し
てあり、地盤に打設したロックボルト10が孔5に通し
て、固定してある。アーチ部4の上にコンクリート11
が打設され、その上が道路の拡巾部分となっている。
【0012】図6及び図7に示すのは、この発明を使用
して斜面の安定化を図るために、斜面にプレキャストコ
ンクリート製の法枠を組んだ実施例である。脚部1を適
宜間隔づつ離して複数本斜面の傾斜方向に並べ、更に脚
部1の上下に連続して、脚部1を並べる。これら隣合う
脚部1・1の間に、脚部1の上端若しくは中間部に形成
した当接面2・2に載せて、アーチ部4を掛け渡す。図
6に示す実施例では、最上段の脚部1の上端には当接面
2・2のみが形成されているが、二段目の脚部1には上
端から少し下がった中間部左右に当接面2・2が形成さ
れ、上端には最上段の脚部1と連続する突出部分12が
形成されている。また、三段目の脚部1には上端左右に
当接面2・2が形成され、その当接面2・2の間は、二
段目の脚部1の下端が載る繋ぎ面13となっている。脚
部1の当接面2・2の直下は、地盤に埋設・定着したグ
ラウンドアンカー14によって固定され、アーチ部4の
左右端部や脚部1の下部は、ロックボルト15によって
固定してある。
【0013】この発明はこのような実施例にはこだわら
ず、例えば長い脚部1であって、上端や中間部の左右
に、複数段に当接面2・2を形成したものを使用して、
アーチ形構造を重ねて組上げることも可能である。
【0014】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下の効果を得ることができる。 脚部の上端部は、その下部よりも巾が広く、左右両側
に傾斜する当接面を有しており、当接面に当接するアー
チ部の両端面の面積を大きくすることができ、アーチ部
に作用する荷重を脚部によって十分に分担でき、繋ぎ部
位として大きな耐力が期待できる。 アーチ部の下縁と、脚部の当接面の下の側面は、スム
ーズに連続する円弧を描くように形成したため、脚部の
頭部が優美なアーチ形状の一部を構成しているととも
に、脚部の一部がアーチ部に作用する荷重を強固に分担
して強度の大きなアーチ構造となる。 アーチ部の左右両端部は当接面に当接するよう巾広と
なっているため、この両端にアンカーやロックボルトを
通す孔を形成しても、強度を確保できる。 脚部上端部は、その下部よりも巾を広くして当接面を
設けたため、下部の太さは必要十分な太さでよく、無駄
のない効率的な部材となる。 アーチ部の中間部の巾は、両端部の巾よりも細くなっ
ており、必要な部分のみ十分な強度を得ることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるプレキャストコンクリート部
材によるアーチ形構造の一実施例の正面図である。
【図2】斜面の崩落防止工法にこの発明のアーチ形構造
を実施した実施例の正面図である。
【図3】図2に示す斜面の崩落防止工法の断面図であ
る。
【図4】道路拡巾工法にこの発明のアーチ形構造を実施
した実施例の斜視図である。
【図5】図4に示す道路拡巾工法の断面図である。
【図6】斜面安定化工法にこの発明のアーチ形構造を実
施した実施例の正面図である。
【図7】図6に示す斜面安定化工法の断面図である。
【図8】従来のプレキャストコンクリート部材によるア
ーチ形構造の正面図である。
【符号の説明】
1 脚部 2 当接面 3 孔 4 アーチ部 5 孔 6 グラウンドアンカー 7 コンクリート 8 ロックボルト 9 グラウンドアンカー 10 ロックボルト 11 コンクリート 12 突出部分 13 繋ぎ面 14 グラウンドアンカー 15 ロックボルト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部若しくは中間部の一部が下部より
    も巾広に形成してあるともに、その巾広とした部分の左
    右両側に下り傾斜する当接面を備える支柱状の脚部を適
    宜間隔づつ離して複数本配置し、この脚部の当接面に端
    部を載せて、左右に隣合う脚部の間に円弧状であって、
    左右両端部の巾が中間部の巾よりも大きなアーチ部を掛
    け渡し、アーチ部の下縁と脚部の当接面の下の側面とが
    スムーズに連続する孤を描くようにしてなるアーチ形構
    造におけるプレキャストコンクリート部材の繋ぎ部位。
  2. 【請求項2】 アーチ部の左右両端部には孔を形成し、
    アンカー若しくはロックボルトを貫通して地盤に固定し
    たことを特徴とする請求項1記載のアーチ形構造におけ
    るプレキャストコンクリート部材の繋ぎ部位。
JP8093290A 1996-03-22 1996-03-22 アーチ形構造におけるプレキャストコンクリート部材の繋ぎ部位 Expired - Lifetime JP2754526B2 (ja)

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CN109537605A (zh) * 2018-11-21 2019-03-29 滨州学院 一种多拱边坡预支护结构及其施工方法

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