JP2752772B2 - スポンジ状食品用組成物 - Google Patents

スポンジ状食品用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスポンジ状食品用組成物に関するものであ
り、特に従来にはない新しい物性、食感を有するスポン
ジ状食品を製造する為に利用され得るスポンジ状食品用
組成物に関する。
〔従来の技術及び課題〕
食品を物性や食感の面から見てみると、おかゆの様に
液体状の柔らかい食品、ケーキやパン、御飯の様に適度
の硬さを有する食品、更にあられ、せんべいの様に非常
に硬い食品という様に様々な硬さの食品が存在する。そ
の中で、パンやケーキ等のスポンジ状食品は、空隙率を
増加させることで軽さや軟らかさを得、タンパクにより
組織を作り、保型性を得ている。しかし、従来のパンや
ケーキ等のスポンジ状食品は焼成直後は別として、経時
的に組織は硬くなり、口溶けが悪く、パサつくなどして
食感が不十分であった。また、油脂等の添加によりある
程度の改善は認められるが、それも限界があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは保型性を有しながら、しっとりとして軟
らかく、軽く、口溶けの良いスポンジ状食品を開発すべ
く検討した結果、素材の配合を選択することにより、従
来問題となっていたパサつきや硬さが顕著に改善され、
通常の加熱又は焼成により、理想的な食感を有するスポ
ンジ状食品が得られることを見出した。
即ち本発明は、食品用組成物100重量部に対し水150重
量部を添加混合して70℃以上に加熱後25℃に冷却した焼
成物の動的粘性率(G″)に対する動的弾性率(G′)
の比G″/G′(=tanδ)が0.3〜0.8の範囲であるスポ
ンジ状食品用組成物を提供するものである。
本発明のスポンジ状食品組成物は、そのレオロジー特
性が上記特定範囲内になる様に素材の配合を選択するこ
とにより得られるが、具体的には組成物中に穀粉類を必
須成分として配合し、 穀粉中に含有されるグルコース重合体中の、分子量が
200,000以上で分子内にα−1,4結合及びその他の結合を
有するグルコース重合体(A)とα−1,4結合からなる
グルコース重合体(B)との割合が であり、 上記グルコース重合体(A)の含有量が食品組成物の
固形分中5〜50重量%である 様に調整することにより得られる。
本発明にいう固形分とは、配合水を含まない食品組成
物全体をいい、配合水とは配合時に添加する水をいう。
本発明において用いる分子量200,000以上で分子内に
α−1,4結合及びその他の結合を有するグループ重合体
(A)とは、アミロペクチン及びグリコーゲンである
が、好ましくはアミロペクチンである。α−1,4結合か
らなるグルコース重合体(B)とは、アミロース、マル
トデキストリン、マルトオリゴ糖であり、好ましくはア
ミロースである。これらのグルコース重合体(A)及び
(B)を提供する具体的素材である穀粉としては次のも
のがある。先ず、分子量200,000以上で分子内にα−1,4
とその他の結合を有するグルコース重合体(A)につい
ては、アミロペクチンを含有するあらゆる穀粉が使用で
き、例えば小麦粉、米粉(粳粉、糯粉)、コーンスター
チ、ワキシーコーンスターチ、バレイショ澱粉、甘藷澱
粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉等があ
げられ、また、動物由来のグリコーゲン等があげられ
る。分子量200,000以上のものが良いが、好ましくは1,0
00,000以上である。次にα−1,4結合からなるグルコー
ス重合体(B)についてはアミロースを含有するあらゆ
る澱粉が使用でき、例えば小麦粉、米粉、コーンスター
チ、バレイショ澱粉、甘藷澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タ
ピオカ澱粉、サゴ澱粉等があげられ、また、澱粉を分解
及び合成により得られるマルトデキストリン、マルトオ
リゴ糖等があげられる。而して本発明の目的を達成する
ためには、穀粉中に含有されるグルコース重合体中の、
分子量が200,000以上で分子内にα1,4結合及びその他の
結合を有するグルコース重合体(A)とα−1,4結合か
らなるグルコース重合体(B)の合計(A+B)中、A
の重量%が を満足しなければならない。
が85以下の時は食品全体が硬くなり、食感に悪影響を及
ぼし、また100の時は食品全体が軟らかすぎて保型性が
なく、またベタついた物性となり、何れも好ましくな
い。この様に を85%以上とするためには、グルコース重合体(A)を
豊富に含有する穀粉として米粉を選び、これに適量の小
麦粉等のその他の穀粉を配合して組成物を構成するのが
好ましい。
また、食品組成物の固形分中、Aの含量が5〜50重量
%の範囲であることを要し、好ましくは20〜45重量%の
範囲である。Aの含量が5重量%未満では硬すぎ、50重
量%以上では軟らかすぎ、何れも好ましくない。
本発明のスポンジ状食品用組成物は、食品用組成物10
0重量部に対し水150重量部を添加混合し、70℃以上(好
ましくは70〜100℃)に加熱後、25℃に冷却せしめて得
られた焼成物の動的粘性率(G″)と動的弾性率
(G′)の比G″/G′(tanδ)が0.3〜0.8、好ましく
は0.35〜0.7である。この様に食品組成物を調製するこ
とにより、本発明の目的とする保型性を有しながら、し
っとりとして軟らかく、軽くて口溶けの良いスポンジ状
食品が好適に得られるのである。このtanδが0.3未満で
ある場合には軟らかさが不十分となり、またtanδが0.8
を越える場合には粘着性が増してベタつくため、何れも
好ましくない。尚、本発明でいうtanδについては特開
昭64-63032号公報中に詳細に説明されている。
本発明で得られるスポンジ状食品組成物より本発明の
スポンジ状食品を得るには、当該スポンジ状食品組成物
100重量部に対して80〜300重量部(好ましくは100〜200
重量部)の水を添加混合し、加熱又は焼成する。加熱、
焼成の温度は70℃以上(好ましくは80〜200℃)が好適
である。
本発明のスポンジ状食品を得るに当たって、添加混合
する水が食品用組成物100重量部に対して80重量部未満
では保型性が悪く且つしっとりさに欠け又軟らかさに欠
ける為、食感が悪くなる。
また、本発明における水とは、本発明を実施するに必
要な水分を供給するものであればよく、純粋の水に限定
されるものではなく、牛乳、クリーム、ヨーグルト、酒
類、又は果汁など水分含量の大なる、水分含量90%以上
の飲料も同等に使用できる。
本発明の食品組成物においては、付加成分としてチオ
ール基及び/又はジスルフィド結合を有する蛋白質を0.
5〜30重量%、分子量400〜40,000のオリゴ糖及び/又は
多糖類を0.5〜45重量%、界面活性剤組成物を0.5〜10重
量%添加することができる。
本発明において添加し得るチオール基及び/又はジス
ルフィド結合を有する蛋白質としては、大豆グロブリ
ン、ラクトアルブミン、ラクトグロブリン、小麦グルテ
ニン、小麦グリアジン、小麦グロブリン、小麦アルブミ
ン、米グルテニン、オボアルブミン、血清アルブミン等
があげられ、好ましくはラクトアルブミン、ラクトグロ
ブリン、大豆グロブリン、オボアルブミンである。
これら蛋白質を含む素材としては、乳清蛋白粉、大豆
蛋白粉、全卵、卵白、乾燥全卵粉、乾燥卵白粉等があげ
られる。
蛋白質の量は、食品組成物中0.5〜30重量%が良い
が、好ましくは10〜30重量%である。食品組成物中0.5
重量%未満の時はボリュームが出ず、保型性がなく、ベ
タつく傾向がある。また、30重量%を越えるとボリュー
ムは出るが、食感が硬く、口溶けが悪くなり、何れの場
合も好ましくない。
本発明で用い得るオリゴ糖及び多糖類としては、分子
量が400〜40,000の範囲のものが好ましく、各種単糖
類、例えばL−アラビノース等のペントース、D−グル
コース等のヘキソース、D−グリセロ−D−ガラクト−
ヘプトース等のヘプトース、L−ラムノース(6−デオ
キシ−L−マンノース)等のデオキシ糖、D−グルコサ
ミン(2−アミノ−2−デオキシ−D−グルコース)等
のアミノ糖、D−グルクロン酸等のウロン酸などから成
るホモオリゴ糖、ホモ多糖あるいはヘテロオリゴ糖、ヘ
テロ多糖があげられる。かかるオリゴ糖及び多糖類は重
合度3以下、好ましくは6以下の低糖類の含有量が15重
量%以下のものが良い。また、分子構造は、好ましくは
直鎖状ではなく分岐状のものが良い。この様なオリゴ糖
及び多糖を用いることにより、適度にしっとり感のあ
る、口溶けの良い、好ましい食感の食品が得られる。
分子量が400未満の糖類を用いると、食感がパサパサ
したものになり、また分子量が40,000以上の糖類を用い
ると、反対に食感がベタベタしたものとなり、歯にネト
つき、何れの場合も好ましくない。
配合量は0.5重量%以下であると食品の内層のきめが
粗く、またパサパサとした食感になり、また配合量が45
重量%以上になるとボリュームが小さく、ベタベタとし
た食感のものとなり、何れも好ましくない。
本発明で用い得る界面活性剤組成物は、食品組成物中
0.5〜10重量%が好ましく、その組成はグリセリン脂肪
酸エステル0.3〜50%、ソルビタン脂肪酸エステル0〜3
0%、プロピレングリコール脂肪酸エステル0〜30%、
ショ糖脂肪酸エステル0〜30%及びレシチン0〜10%で
ある。
かかる界面活性剤組成物は、これらの界面活性剤の単
なる混合物あるいは油及び水への均一溶解物、あるいは
ある種の構造性を持った均一溶解物等、何れの形態でも
良いが、好ましくはある種の構造性を持った均一溶解物
(例えば、液晶構造、ゲル構造を指し、好ましくは液晶
構造)が良い。これらの界面活性剤のうち脂肪酸エステ
ルであるものを構成する脂肪酸は、通常炭素数12〜24の
ものであり、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ベヘ
ン酸等の飽和及び/又は不飽和脂肪酸が好ましい。
本発明は、以上述べた様な組成を持つスポンジ状食品
用組成物を提供するものであるが、この組成物100重量
部に対して水を80〜300重量部添加混合した組成物並び
にこれを加熱又は焼成してなるスポンジ食品も本発明の
範囲に含まれるものである。
本発明の組成物には適当量のベーキングパウダーを配
合し得るが、これは本発明の必須成分ではなく、無添加
でも本発明の目的を達成し得る。
〔実施例〕
以下に実施例を示し、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 もち粉25重量部(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペク
チン量100%、群馬製粉(株)製)、小麦粉25重量部
(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペクチン量74%、日清
製粉(株)製「バイオレット」)、乾燥卵白粉25重量部
(太陽化学(株)製)、分岐デキストリン20重量部(グ
ルコース重合度5〜100、松谷化学工業(株)製「BL
D」)、界面活性剤組成物2重量部(グリセリン脂肪酸
エステル20%、ソルビタン脂肪酸エステル20%、ソルビ
トール水溶液(濃度65%)30%、レシチン2%、ショ糖
脂肪酸エステル28%)、ベーキングパウダー3重量部
(愛国産業(株)製)を混合した組成物に水を150重量
部添加混合し、ホットプレート(160℃)にて焼成し
た。このものの物性(tanδ)、食感(軟らかさ、しっ
とり感、べたつき)の試験結果を第1表に示す。
実施例2 もち粉20重量部(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペク
チン量100%、群馬製粉(株)製)、小麦粉20重量部
(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペクチン量74%、日清
製粉(株)製「バイオレット」)、乾燥卵白粉15重量部
(太陽化学(株)製)、分岐デキストリン40重量部(グ
ルコース重合度5〜100、松谷化学工業(株)製「BL
D」)、界面活性剤組成物2重量部(グリセリン脂肪酸
エステル20%、ソルビタン脂肪酸エステル20%、ソルビ
トール水溶液(濃度65%)30%、レシチン2%、ショ糖
脂肪酸エステル28%)、ベーキングパウダー3重量部
(愛国産業(株)製)を混合した組成物に水を150重量
部添加混合し、ホットプレート(160℃)にて焼成し
た。このものの物性(tanδ)、食感(軟らかさ、しっ
とり感、べたつき)の試験結果を第1表に示す。
実施例3 もち粉25重量部(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペク
チン量100%、群馬製粉(株)製)、小麦粉25重量部
(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペクチン量74%、日清
製粉(株)製「バイオレット」)、分岐デキストリン40
重量部(グルコース重合度5〜100、松谷化学工業
(株)製「BLD」)、界面活性剤組成物5重量部(グリ
セリン脂肪酸エステル20%、ソルビタン脂肪酸エステル
20%、ソルビトール水溶液(濃度65%)30%、レシチン
2%、ショ糖脂肪酸エステル28%)、ベーキングパウダ
ー5重量部を混合した組成物に水を150重量部添加混合
し、ホットプレート(160℃)にて焼成した。このもの
の物性(tanδ)、食感(軟らかさ、しっとり感、べた
つき)の試験結果を第1表に示す。
実施例4 もち粉20重量部(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペク
チン量100%、群馬製粉(株)製)、小麦粉20重量部
(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペクチン量74%、日清
製粉(株)製「バイオレット」)、乾燥卵白粉20重量部
(太陽化学(株)製)、砂糖30重量部、界面活性剤組成
物5重量部(グリセリン脂肪酸エステル20%、ソルビタ
ン脂肪酸エステル20%、ソルビトール水溶液(濃度65
%)30%、レシチン2%、ショ糖脂肪酸エステル28
%)、ベーキングパウダー5重量部(愛国産業(株)
製)を混合した組成物に水を150重量部添加混合し、ホ
ットプレート(160℃)にて焼成した。このものの物性
(tanδ)、食感(軟らかさ、しっとり感、べたつき)
の試験結果を第1表に示す。
実施例5 もち粉20重量部(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペク
チン量100%、群馬製粉(株)製)、小麦粉20重量部
(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペクチン量74%、日清
製粉(株)製「バイオレット」)、乾燥卵白粉20重量部
(太陽化学(株)製)、分岐デキストリン35重量部(グ
ルコース重合度5〜100、松谷化学工業(株)製「BL
D」)、ベーキングパウダー5重量部(愛国産業(株)
製)を混合した組成物に水を150重量部添加混合し、ホ
ットプレート(160℃)にて焼成した。このものの物性
(tanδ)、食感(軟らかさ、しっとり感、べたつき)
の試験結果を第1表に示す。
実施例6 もち粉33重量部(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペク
チン量100%、群馬製粉(株)製)、小麦粉17重量部
(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペクチン量74%、日清
製粉(株)製「バイオレット」)、乾燥卵白粉25重量部
(太陽化学(株)製)、分岐デキストリン20重量部(グ
ルコース重合度5〜100、松谷化学工業(株)製「BL
D」)、界面活性剤組成物2重量部(グリセリン脂肪酸
エステル20%、ソルビタン脂肪酸エステル20%、ソルビ
トール水溶液(濃度65%)30%、レシチン2%、ショ糖
脂肪酸エステル28%)、ベーキングパウダー3重量部
(愛国産業(株)製)を混合した組成物に水を150重量
部添加混合し、ホットプレート(160℃)にて焼成し
た。このものの物性(tanδ)、食感(軟らかさ、しっ
とり感、べたつき)の試験結果を第1表に示す。
実施例7 実施例1〜6で用いたものと同じ原料を用い、もち粉
50重量部、小麦粉10重量部、乾燥卵白20重量部、分岐デ
キストリン15重量部、界面活性剤2重量部、ベーキング
パウダー3重量部を混合し、実施例1〜6と同様に水15
0重量部を加え、処理して焼成した。得られたものの物
性を第1表に示す。
比較例1 小麦粉50重量部(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペク
チン量74%、日清製粉(株)製「バイオレット」)、乾
燥卵白25重量部、分岐デキストリン20重量部(グルコー
ス重合度5〜100、松谷化学工業(株)製「BLD」)、界
面活性剤組成物2重量部(グリセリン脂肪酸エステル20
%、ソルビタン脂肪酸エステル20%、ソルビトール水溶
液(濃度65%)30%、レシチン2%、ショ糖脂肪酸エス
テル28%)、ベーキングパウダー3重量部(愛国産業
(株)製)を混合した組成物に水を150重量部添加混合
し、ホットプレート(160℃)にて焼成した。このもの
の物性(tanδ)、食感(軟らかさ、しっとり感、べた
つき)の試験結果を第2表に示す。
比較例2 うるち粉50重量部(粉中澱粉量76%、澱粉中アミロペ
クチン量82%、群馬製粉(株)製)、乾燥卵白粉25重量
部(太陽化学(株)製)、界面活性剤組成物2重量部
(グリセリン脂肪酸エステル20%、ソルビタン脂肪酸エ
ステル20%、ソルビトール水溶液(濃度65%)30%、レ
シチン2%、ショ糖脂肪酸エステル28%)、ベーキング
パウダー3重量部(愛国産業(株)製)を混合した組成
物に水を150重量部添加混合し、ホットプレート(160
℃)にて焼成した。このものの物性(tanδ)、食感
(軟らかさ、しっとり感、べたつき)の試験結果を第2
表に示す。
比較例3 コーンスターチ50重量部(粉中澱粉量100%、澱粉中
アミロペクチン量73%、群馬製粉(株)製)、乾燥卵白
粉25重量部(太陽化学(株)製)、分岐デキストリン20
重量部(グルコース重合度5〜100、松谷化学工業
(株)製「BLD」)、界面活性剤組成物2重量部(グリ
セリン脂肪酸エステル20%、ソルビタン脂肪酸エステル
20%、ソルビトール水溶液(濃度65%)30%、レシチン
2%、ショ糖脂肪酸エステル28%)、ベーキングパウダ
ー3重量部(愛国産業(株)製)を混合した組成物に水
を150重量部添加混合し、ホットプレート(160℃)にて
焼成した。このものの物性(tanδ)、食感(軟らか
さ、しっとり感、べたつき)の試験結果を第2表に示
す。
〔発明の効果〕 第1表及び第2表からもわかる様に、本発明のスポン
ジ食品用組成物を用いることにより、スポンジ状食品と
しては従来には存在しなかった優れた物性(tanδ=0.3
〜0.8)を有することが可能となり、保型性に優れた非
常に軟らかく、しっとりとして、口溶けの良い食品を得
ることができる。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品用組成物100重量部に対し水150重量部
    を添加混合して70℃以上に加熱後25℃に冷却した焼成物
    の動的粘性率(G″)に対する動的弾性率(G′)の比
    G″/G′(=tanδ)が0.3〜0.8の範囲であるスポンジ
    状食品用組成物。
  2. 【請求項2】穀粉を必須成分とするスポンジ状食品用組
    成物であって、 穀粉中に含有されるグルコース重合体中の、分子量が
    200,000以上で分子内にα−1,4結合及びその他の結合を
    有するグルコース重合体(A)とα−1,4結合からなる
    グルコース重合体(B)との割合が であり、 上記グルコース重合体(A)の含有量が食品組成物の
    固形分中5〜50重量%である請求項1記載のスポンジ状
    食品用組成物。
  3. 【請求項3】食品組成物中に、チオール基及び/又はジ
    スルフィド結合を有する蛋白質を0.5〜30重量%含有す
    る請求項1又は2記載のスポンジ状食品用組成物。
  4. 【請求項4】食品組成物中に、分子量400〜40,000のオ
    リゴ糖又は/及び多糖類を0.5〜45重量%含有する請求
    項1〜3の何れか1項に記載のスポンジ状食品用組成
    物。
  5. 【請求項5】食品組成物中に、下記の組成を有する界面
    活性剤組成物を0.5〜10重量%含有する請求項1〜4の
    何れか1項に記載のスポンジ状食品用組成物。 グリセリン脂肪酸エステル 0.3〜50% ソルビタン脂肪酸エステル 0〜30% プロピレングリコール脂肪酸エステル 0〜30% ショ糖脂肪酸エステル 0〜30% レシチン 0〜10%
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れか1項に記載のスポン
    ジ状食品用組成物100重量部に対し水を80〜300重量部添
    加混合し、加熱又は焼成してなることを特徴とするスポ
    ンジ状食品。
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