JP2751992B2 - カードクリーニング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、書替え可能な再利用カ
ードを利用するに際し、当該再利用カードの面上に付着
等するゴミ、その他不純物等を払拭するカードクリーニ
ング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、カードの再利用に関する種々の技
術としては、次のような文献があります。（１）特開平
５−１１１５７０号の景品交換用カード、カード払出し
装置およびカード取込み装置があります。この発明に
は、カードの搬送経路に所定のインクを消す所定の波長
（８２０ナノメートル）の光を照射するハロゲンランプ
を装置する構成が開示されており、カードの再利用及び
資源の有効利用等を意図する。（２）特開平５−２１２
１４８号のリサイクルカード管理装置があります。この
発明は、リサイクルカードの保守管理を目的とし、各カ
ードの使用回数を記憶し、この使用回数とカード交換基
準値とを比較点検し、各カードの交換枚数を選択すると
ともに、その交換枚数を表示することにより、リサイク
ルするカードを抽出かつ数値表示する構成となってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記各文献の発明は、
カードの再利用を目的とするものであり、具体的には、
記憶媒体の消字又はカードの再利用範囲を正確に選択等
して前記目的を達成する構成である。そして、前記文献
の発明は、前記目的の外に、例えば、カードの搬送路等
において、多数のロール群間を移送されていく過程で、
当該カード面上に付着等するゴミ、その他不純物等（以
下、単にゴミとする。）の払拭（排除）、いわゆるクリ
ーニング効果は幾分期待できる。しかし、積極的にカー
ド面上のゴミを払拭することを意図せず、もって、前記
カード面上のゴミを払拭するには十分とはいえない課題
がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
カード面上のゴミを確実かつ簡易に払拭すること、又小
型かつ簡易な装置により前記払拭効果を達成すること、
等を目的として、下記の構成を採用する。

【０００５】先ず、本発明のカードクリーニング装置
は、カード搬送路と、このカード搬送路中に介在された
ロール及び払拭用ベルトで構成するゴミ払拭路と、で構
成されてるカードクリーニング装置であって、このカー
ドクリーニング装置の前記ゴミ払拭路のスピードが前記
カード搬送路のスピードより遅く構成されていることを
特徴とする構造である。

【０００６】また本発明のカードクリーニング装置は、
カード出入口及び殺菌装置を備えた処理機であって、こ
の処理機は、ロール及びベルトで構成するカード搬送路
と、このカード搬送路中に介在され、かつ当該カード搬
送路より遅速作動するロール及び払拭用ベルトで構成す
るゴミ払拭路と、前記カード搬送路及びゴミ払拭路によ
り処理されたカード枚数を積算するカウンターと、で構
成されていることを特徴とする構造である。

【０００７】

【作用】ケーシングのカード挿入口に所定枚数のカード
を挿入するとともに、カード収容部にカード用のストッ
カーを装置する。ついで、スタートボタンをＯＮし、モ
ータを駆動させる（ワンタッチ操作も可能である。）。
この操作及び手順により（以下、原則として操作等とす
る。）、カード送込路、カード喰込みロール、及びカー
ド面払拭路、並びにクリーニング済みカード搬送ロール
等が、それぞれ同時かつ所定のスピードで作動及び回転
する。したがって、カード送込路に適宜枚数載架された
カード（通常５００枚程度のカードが載架される。）
は、一枚ずつ送り出され、しかもカード喰込みロールに
よって確実かつスムーズに、例えば、対の誘導用のガイ
ドロールに達する。この対のガイドロールに達したカー
ドは、当該対のガイドロールに挾持された段階で遅速す
る一方・他方払拭用ベルトの入口側挾持部位（以下、入
口側挾持部位とする。）により払拭され、この遅速によ
りカード面上の始端部分のゴミ等は確実に払拭されてい
く。この入口側払拭部位で一次払拭されたカード（一次
払拭カードとする。）は、対の中間ガイドロールに達成
する。この対の中間ガイドロールに達成した一次払拭カ
ードは、続いてこの対の中間ガイドロールと入口側払拭
部位との遅速により払拭され、前記一次払拭カード面上
の終端部分のゴミが払拭される。これにより、カード面
上のほぼ全部のゴミが払拭される。

【０００８】その後、対の中間ガイドロールで挾持搬送
された一次払拭カードは、一方・他方払拭用ベルトの出
口側挾持部位（以下、出口側挾持部位とする。）に到
り、対の中間ガイドロールと当該出口側挾持部位との遅
速により払拭され、この遅速を利用してカード面上のゴ
ミは確実に払拭されていくことにより、二次の払拭作業
が行われる。この二次の払拭作業により、カード面上の
始端部分から終端部分の全体に亘り、ゴミが払拭される
ことにより、二次払拭カードが生成される。この二次払
拭カードはクリーニング済みカード搬送ロールにより順
次搬送されていき、殺菌装置により殺菌、静菌等され、
その後、カード収容部に設けたストッカー内に収容され
る。

【０００９】以上の操作が順次繰り返されていくととも
に、前記カード挿入口に充填されたカードの最終カード
のクリーニングが終了し、かつ前記ストッカーに収容さ
れた段階でモータ、カード送込路、カード面払拭路、対
の中間ガイドロール等の動作が停止される（勿論、自動
ストップ操作も可能である。）。この停止により処理機
のカウンターに処理済みカード枚数が表示される。そし
て、前記カードのクリーニング装置の使用状態は、原則
として、客には一切秘密のもとでなされる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。

【００１１】１はカード挿入口２及びストッカー４が出
入されるカード収容部３、カウンター５並びに開閉蓋６
等を備えてなる処理機の一例で、図示しないコンセント
等を利用して電源に接続される。この電源は、他に電池
・蓄電気方式、ソーラー方式でもよい。また装備される
機材、機能等も自由である。図中７はスタートボタン、
８はカード用出口をそれぞれ示す。そして、この処理機
１は処理カードＫ、処理済みカードＫ１を搬送する各カ
ード搬送路と、処理カードＫの面上のゴミを払拭（排
除）するカード面払拭路とを主たる要素とする（それぞ
れ後述する。）。１０はカード払拭機構兼搬送機構を示
しており、その一例を説明すると、当該カード払拭機構
兼搬送機構１０は、処理カードＫをカード払拭機構兼搬
送機構１０に送り込む数本のスリップ防止ベルトを備え
たカード送込路１１と、このカード送込路１１に隣接し
て設けられるスリップ防止機能を備えたカード喰込みロ
ール１２と、このカード喰込みロール１２に隣接された
カード面払拭路１３並びに対の中間ガイドロール１４
と、前記カード喰込みロール１２、カード面払拭路１３
並びに対の中間ガイドロール１４によりゴミ等が払拭さ
れた二次払拭カードを搬送するクリーニング済みカード
搬送ロール１５と、前記カード送込路１１、カード喰込
みロール１２、及びカード面払拭路１３、対の中間ガイ
ドロール１４並びにクリーニング済みカード搬送ロール
１５とを動作させるモータ１６と、当該モータ１６と前
記カード送込路１１、カード喰込みロール１２、カード
面払拭路１３、対の中間ガイドロール１４、クリーニン
グ済みカード搬送ロール１５とを連繋する伝達機構１７
と、の主構成要素で構成される。勿論、各装置等の構成
は一例である。尚、カード面払拭路１３は、数本のガイ
ドロール１３１ａを介して張装された一方払拭用ベルト
１３１と、この一方払拭用ベルト１３１と対峙する他方
払拭用ベルト１３２と、この他方払拭用ベルト１３２を
張装する数本のガイドロール１３２ａと、前記一方払拭
用ベルト１３１の張装を調整する一方払拭用ベルト押え
ロール１３３と、前記他方払拭用ベルト１３２の張装を
調整する他方払拭用ベルト押えロール１３４と、を主構
成要素とする。そして、前記一方払拭用ベルト１３１及
び数本のガイドロール１３１ａ並びに一方払拭用ベルト
押えロール１３３は図示しない摺動手段により、他方払
拭用ベルト１３２に接離可能に構成されている。尚、一
方払拭用ベルト１３１及び一方払拭用ベルト押えロール
１３３とは揺動自在に設けられており、他方払拭用ベル
ト押えロール１３４に適宜の接触圧で当接される。また
この一方払拭用ベルト押えロール１３３、他方払拭用ベ
ルト１３２並びに対の中間ガイドロール１４で、カード
面払拭路１３が形成される。

【００１２】尚、図示しないが、各種の殺菌装置、消字
装置等の他の装置を付設することも有り得る。また処理
機１のカード挿入口２及びカード収容部３、カウンター
５並びに開閉蓋６等は、店員又は従業員等の業者側にあ
り、客より見えない方向に設けることが理想である。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、以上で説明した如く、カード
搬送路とカード面払拭路で構成されてるカードクリーニ
ング装置において、カード面払拭路のスピードがカード
搬送路のスピードより遅く構成されていることから、下
記のような効果を有する。即ち、カード面上のゴミを確
実かつ簡易に払拭することができること、又は小型かつ
簡易な装置により前記払拭効果を達成できること、更に
は小型であり、例えば、カウンター、受付用のテーブル
等に簡易に設置できる実用性を備えていること、等であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の外観図である。

【図２】ゴミ払拭路を中心として表示した拡大斜視図で
ある。

【図３】図２の俯瞰図である。

【図４】全体の中の要部を説明する模式図である。

【図５】モータとカード搬送路、ゴミ払拭路、その他ロ
ール等との伝動機構を説明する模式図である。

【符号の説明】

１ 処理機 ２ カード挿入口 ３ カード収容部 ４ ストッカー ５ カウンター ６ 開閉蓋 ７ スタートボタン ８ カード用出口 １０ カード払拭機構兼搬送機構 １１ カード送込路 １２ カード喰込みロール １３ カード面払拭路 １４ 中間ガイドロール １５ クリーニング済みカード搬送ロール １６ モータ １７ 伝達機構 １３１ 一方払拭用ベルト １３１ａ ガイドロール １３２ 他方払拭用ベルト １３２ａ ガイドロール １３３ 一方払拭用ベルト押えロール １３４ 他方払拭用ベルト押えロール Ｋ 処理カード Ｋ１ 処理済みカード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−212148（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−111570（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−24799（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−203257（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−296945（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−7068（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−111359（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−201684（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−9972（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−61801（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭49−17051（ＪＰ，Ｕ) 特許2545025（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カード搬送路と、このカード搬送路中に
   介在されたロール及び払拭用ベルトで構成するカード面
   払拭路と、で構成されてるカードクリーニング装置であ
   って、 このカードクリーニング装置の前記カード面払拭路のス
   ピードが前記カード搬送路のスピードより遅く構成され
   ていることを特徴とするカードクリーニング装置。
2. 【請求項２】 上記カード面払拭路が対峙状に形成され
   ている請求項１記載のカードクリーニング装置。
3. 【請求項３】 上記カード面払拭路に設けられた払拭用
   ベルトが布製でなる請求項１記載のカードクリーニング
   装置。
4. 【請求項４】 カード出入口及び殺菌装置を備えた処理
   機であって、 この処理機は、ロール及びベルトで構成するカード搬送
   路と、このカード搬送路中に介在され、かつ当該カード
   搬送路より遅速作動するロール及び払拭用ベルトで構成
   するカード面払拭路と、前記カード搬送路及びカード面
   払拭路により処理されたカード枚数を積算するカウンタ
   ーと、 で構成されていることを特徴とするカードクリーニング
   装置。
5. 【請求項５】 上記カード搬送路及びカード面払拭路と
   をワンモータで駆動する構成とした請求項１又は請求項
   ４記載のカードクリーニング装置。