JP2750773B2 - 回分式活性汚泥処理方法 - Google Patents

回分式活性汚泥処理方法

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    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、廃水より生物化学的酸素要求量によって
標示される汚濁物質(BOD)、アンモニア化合物、リン
化合物など海域、河川、湖沼の富栄養化原因となってい
る物質を回分式活性汚泥処理により除去する方法に関す
るものである。
(従来の技術) 従来、活性汚泥処理により、前述の富栄養化物質を除
去する方法として、バーデンフォー(Bardenpho)法
(J.L.Barnard,Water Wastes Engg.,33(1974))、あ
るいは特開昭54−24774号公報記載のA/O法、A2/O法があ
る。さらに、特公昭61−17558号公報記載のA2/O法の変
法として、硝化槽の生物を固定化するため回転円板を組
込んだ方法などが知られている。
これらの方法において、BODは主に好気性酸化分解に
より、窒素化合物は硝化脱窒法により、またリン化合物
は嫌気的環境において活性汚泥からリンを放出させ、好
気的環境において活性汚泥にリンを過剰摂取させること
により除去されている。
また、特開昭62−42796号公報は5段階よりなる回分
式活性汚泥処理でBOD、アンモニア化合物、リン化合物
を除去する方法を開示している。すなわち、第1段階は
活性汚泥が存在する生物化学的反応槽(リアクター)に
機械的撹拌を行いながら廃水を注入し、ORPを−200〜−
300mVの嫌気状態にして活性汚泥からリン化合物を放出
させ、第2段階は曝気を行いORPを+100〜+120mV以上
の好気状態にしてBOD、リン化合物の除去、およびアン
モニア化合物の酸化を行い、第3段階は水素供与体を注
入しながらORPを−50〜−150mVの嫌気状態にして窒素酸
化物を窒素ガスに還元し、第4段階は曝気を行いORPを
+50〜+150mVの好気状態にして過剰の水素供与体を酸
化分解し、第5段階では曝気および撹拌を停止し、活性
汚泥を沈澱させ、上澄水を放流する回分式活性汚泥処理
方法である。
(発明が解決しようとする課題) ところが、この第5段階において沈降後堆積した汚泥
の嫌気度が増し、このため汚泥からリン化合物の放出が
起こり、上澄水のリン化合物濃度が上昇するという問題
があった。すなわち、汚泥沈降工程においては汚泥を沈
降分離するため機械撹拌や曝気を行うことができず、時
間の経過とともに沈降汚泥層の嫌気度が増加してしまう
のであった。そして、たとえば所定時間が経過したら汚
泥の沈降が完了したものとして上澄水を放流するという
ような汚泥の沈降のみを考慮した処理では、嫌気度が増
してリン化合物が放出され、放流される処理水のリン化
合物濃度が高くなってしまうのを有効に防止することが
できず、厳しいリン化合物濃度基準に対処することがで
きない。
本発明は、廃水を回分式で活性汚泥処理する方法の汚
泥沈降工程における処理を改善して、処理水のリン化合
物の濃度を低く維持できる方法を提供する。
(課題を解決するための手段) 本発明は、少なくともBOD、アンモニア化合物、リン
化合物を富栄養化物質として含む廃水の回分式活性汚泥
処理方法であって、まず、活性汚泥が存在するリアクタ
ーに機械的撹拌を行いながら廃水を注入し、活性汚泥よ
りリン化合物を放出させ(嫌気1工程)、次に、曝気を
行いORPを+100mV以上(銀−塩化銀電極基準)の範囲に
制御してBODの酸化分解とアンモニア化合物の酸化とを
行うとともにリン化合物を活性汚泥に過剰摂取させ(好
気1工程)、次に、廃水の一部を水素供与体に用いてこ
れを分注しながら機械的撹拌または機械的撹拌に加えて
曝気によりORPを−50〜−150mV(銀−塩化銀電極基準)
の範囲に制御して窒素酸化物を窒素ガスに還元させ(嫌
気2工程)、続いて、曝気を行いORPを+50〜+150mV
(銀−塩化銀電極基準)に維持し、過剰の水素供与体の
BODの酸化分解を行うとともに窒素ガスを気泡にして除
去し(好気2工程)、さらに、活性汚泥混合液から汚泥
を沈降させ、沈降汚泥と上澄液とに分離した(静置工
程)後、上澄水を処理水として放流する(放流工程)回
分式活性汚泥処理方法において、静置工程における沈降
汚泥層のORPを測定し、リンの再溶出を防ぐため、測定
値が−150mV(銀−塩化銀電極基準)以上の値から−150
mV(銀−塩化銀電極基準)に低下した時点で、上澄水を
放流する放流工程に移行することを特徴とする回分式活
性汚泥処理方法である。無機系活性汚泥固定化担体とし
て高炉水砕、ゼオライト、珪砂またはクリストバライト
をリアクターに添加すること、好気2工程において、リ
ン化合物と反応して不溶性のリン−金属化合物を形成す
る水溶性金属化合物を添加することは好ましい。
(作用) 本発明においては、活性汚泥は嫌気工程では撹拌機、
水中撹拌機等の機械的撹拌により、また好気工程では空
気の曝気によりそれぞれ混合撹拌する。また、各工程の
嫌気度、好気度はリアクターに浸漬したORPセンサーに
より測定し、各工程のORPが所定のORP値より低下したな
らば、嫌気1工程を除いて、空気の曝気や曝気量の増加
によりORPを上昇させ、所定値に回復したら空気の曝気
の中止や曝気量の低減を行う。リアクターに浸漬するOR
Pセンサーは、金または金合金と塩化銀/銀よりなる複
合電極を用いるのが最も良い。
まず、嫌気1工程では、活性汚泥が存在するリアクタ
ーに機械的撹拌を行いながら廃水を注入する。こうする
とORPは徐々に低下し、最終的にはORPが−200〜−300mV
(以下、銀−塩化銀電極基準)まで低下し、著しく嫌気
状態になる。この状態で所定時間維持すると活性汚泥中
のリン化合物が廃水中に放出される。リン化合物は、嫌
気状態において活性汚泥からリンを放出させ、しかる後
に好気状態におくと活性汚泥がリンを過剰に摂取し、リ
ンを過剰摂取した活性汚泥を余剰汚泥として抜き取るこ
とにより処理水のリン濃度を低減することができるの
で、この嫌気1工程における嫌気状態と次の好気1工程
における好気状態との組合せによって除去するのであ
る。
次の好気1工程においてはBODが分解される。発明者
等の研究によると下水のBODはリアクターのORPが0〜10
0mVで95%以上分解されることが明らかになっており、
したがって好気1工程のORPを0mV以上に維持してこの工
程を1〜2時間維持すれば、ほぼ完全に分解する。次
に、アンモニア性窒素化合物、有機性窒素化合物は硝化
・脱窒法により除去する。この場合、アンモニア性窒素
化合物、有機性窒素化合物等は生物学的に酸化して、硝
酸性および亜硝酸性窒素化合物(以下、NOX−Nと略
記)に変換する必要がある。この硝化反応は、発明者ら
の研究によると下水の場合、ORPが80〜100mV以上で起こ
ることが明らかになっており、したがって好気1工程で
硝化反応を行うのが最良であり、このため好気1工程の
ORPを+100mV以上に管理、制御すれば、アンモニア性窒
素化合物、有機性窒素化合物の硝化反応とともにBODの
分解反応も起こる。
好気1工程で生成したNOX−Nは、次に嫌気2工程で
廃水の有機物を水素供与体に用いて脱窒反応を行い、窒
素ガスに還元する。水素供与体としては、嫌気1工程で
注入する廃水4部に対し1〜3部の割合で廃水を供給す
ればよい。この時、嫌気2工程のORPが−150mV以下にな
ると活性汚泥からのリンの放出が起こり、処理水のリン
濃度が高くなるので、嫌気2工程のORPが−150mV以下に
なったら底部からの曝気を行い、ORPの低下を防止す
る。このように、下水のアンモニア性および有機性窒素
化合物は、硝化、脱窒法により容易に除去することがで
きる。
好気2工程では曝気を行い、ORPを+50〜+150mVに維
持し、嫌気2工程で用いた過剰の水素供与体のBODの酸
化分解を行う。また活性汚泥に付着している窒素ガスも
曝気により除去する。
静置工程では曝気も撹拌も行わず、静置して活性汚泥
を沈降させ、活性汚泥と上澄水とに分離する。そして、
最後の放流工程において、上澄水を処理水として放流す
る。
回分式活性汚泥処理法においてリン化合物を効率良く
除去するための重要な課題の一つは、静置工程における
活性汚泥からのリンの再放出の抑制、あるいは前工程か
らの残存リン化合物の除去である。
本発明においては、まず第1に静置工程において活性
汚泥のORPを測定し、測定値が150mV以下になったら上澄
水を放流する放流工程に移行する。
前述のように、静置工程においては曝気も撹拌も行わ
ないので、時間の経過とともに沈降汚泥層の嫌気度が増
し、ついにはリン化合物の放流が起こるが、汚泥の嫌気
度を評価する指標としてはORPを用いるのが最適であ
る。すなわち、第1図に示すように、静置工程における
沈降汚泥層のORPと処理水のリン濃度との関係から、沈
降汚泥層のORPが−160mV以下になると、ORPが低くなる
程処理水のリン濃度が高くなる傾向があり、したがって
静置工程における処理水は沈降汚泥層のORPが−160mVに
なる以前に放流する必要があり、これにより処理水のリ
ン化合物を1mg/l以下(リンとして)に除去することが
できる。
そこで、静置工程における沈降汚泥層のORPを測定
し、測定値が−150mV(銀−塩化銀電極基準)以上の値
から−150mV(銀−塩化銀電極基準)に低下した時点
で、上澄水を放流することとした。このようにORPを測
定することにより、活性汚泥からリン化合物が放出され
ないうちに上澄水を放流することが可能となり、処理水
のリン化合物濃度を低く維持することができる。
第2に、活性汚泥の沈降を促進し、また活性汚泥を高
濃度に維持して処理効率を向上させるため、流動層型リ
アクター用の無機系固定化担体として高炉水砕、ゼオラ
イト、珪砂またはクリストバライトをリアクターに添加
する。これら担体の表面には活性汚泥を固定化すること
ができ、活性汚泥の濃度を高くすることが可能になるの
で、BODの分解、アンモニア化合物の酸化反応等の効率
を高くすることができる。また、活性汚泥を担体に固定
化すれば静置工程における活性汚泥の沈降も促進され、
汚泥のORPが−150mV以下にならないうちに十分沈降し、
活性汚泥との分離がより完全な上澄水を放流することが
可能になる。
なお、本発明に用いる無機系活性汚泥固定化担体は粒
度が10〜200μm、添加量はリアクターの容量に対して
0.5〜3%程度が良い。これは、回分式活性汚泥処理の
場合、粒度が200μm超になるとリアクター内を均一に
流動するのが困難であり、また10μm未満だと十分に沈
降せずに処理水の放流とともに流出し、処理水質を低下
させる原因になるからである。また、添加量は、沈降促
進効果、活性汚泥の高濃度化が0.5%以上で認められ、
3%で頭打ちになるので0.5〜3%の範囲が適正であ
る。
生物学的処理法によりリン化合物を除去する場合、多
くの要因によってリン化合物が十分に除去できず、その
ため処理水のリン濃度が高くなることがある。その原因
は次の通りである。
嫌気1工程のORPが十分に低下しないため、活性汚泥
からのリンの放出が十分に起こらず、このため次の好気
1工程における活性汚泥によるリンの摂取が十分に起こ
らない。
嫌気2工程における脱窒反応が不十分であるとNOX
Nが残存し、これが次のサイクルの嫌気1工程における
リンの放出を抑制する。
静置工程で沈降汚泥が嫌気性、具体的にはORPが−160
mV以下になって活性汚泥からリンの再放出が起る。
については、先に述べた方法により対策を採ること
ができるが、およびは、その原因が降雨等による水
質変動に基づくものである。具体的には、降雨が続き汚
濁物質が低い下水が流入すると嫌気1工程のORPが十分
に低下しなかったり、あるいは嫌気2工程で水素供与体
として用いている下水の有機物濃度が低いため十分に脱
窒反応が起らず、NOX−Nが残存する。このため、リン
が十分に除去されず、処理水のリン濃度を高める原因に
なる。リン化合物を生物学的方法のみで除去する場合に
は、流入下水の水質変動によるリン除去性の低下を避け
ることができない。
したがって、このような流入下水の水質変動によるリ
ン除去性低下を防ぐために、好気2工程において無機リ
ン酸化合物と反応して不溶性のリン−金属化合物を生成
する水溶性金属化合物を添加する。
下水等のリン化合物を、水溶性の金属化合物、すなわ
ち塩化鉄、ポリ塩化アミド(PAC)、硫酸バン土等を添
加して除去する方法は既に知られている。しかし、この
化学的リン除去方法はコストが高いとか、余剰汚泥の発
生量が多いとか、あるいは下水のリン化合物の20〜50%
も含まれている有機性リン化合物の除去が困難である等
の問題点がある。本発明では、生物学的方法と化学的方
法との組み合せによりこれらの問題点を解決する。すな
わち、回分式活性汚泥処理の場合、好気1工程はBODの
酸化分解、硝化反応、リンの過剰摂取の他に、有機リン
化合物を酸化分解して無機性リン酸化合物に変換する機
能がある。このため、好気2工程のリン化合物は大部分
が無機性リン酸化合物であり、その大部分が生物学的に
除去されており、残存しているリン化合物は高々2mg/l
(リンとして)以下である。したがって、リンの排出規
制が1mg/l以下の場合は1mg/l以上を、また0.5mg/l以下
の場合は1.5mg/l以上のリンを除去すれば良い。この残
存したリン化合物を除去するために、好気2工程に無機
性リン化合物と反応して容易に不溶性リン化合物を形成
する塩化第2鉄、ポリ塩化アルミ、硫酸バン土等の水溶
性金属化合物を、無機性リン化合物を1〜1.5mg/l(リ
ンとして)除去するのに必要な量だけ添加すれば良い。
したがって、生物学的方法と化学的方法とを組み合せた
リン除去法は、化学的除去法に比べて水溶性金属化合物
の使用量が著しく少なくて済むので低コストであり、ま
た汚泥の発生の増加がほとんど無く、生物学的方法に比
べてリンが安定してしかも高効率で除去できる。
なお、好気2工程で前述の水性金属化合物を用いる
と、リンを除去する作用の他に静置工程において活性汚
泥の沈降を促進する作用があるので、沈降汚泥層の嫌気
化が進まない内に上澄水を放流できる利点もある。
また、静置工程において沈降汚泥層の嫌気化を防止す
るため、好気2工程のORPを高めに、具体的には、+100
〜+150mVに維持することも好ましい。
次に、本発明の実施例について説明する。
(実施例) 実施例1 リアクターの内容積が50m3、ORP制御装置、嫌気工
程、好気工程の切り替え用のシーケンサー、緩速撹拌機
等を備え付けた回分式活性汚泥処理パイロットプラント
を用いて、1日3サイクルで下水からBOD、窒素化合
物、リン化合物を同時に除去する実験を行った。なお、
嫌気工程と好気工程の組み合せ順序および処理時間は次
の通りである。
下水の注入+嫌気1工程(60分間)→好気1工程(2.
5時間)→嫌気2工程(3時間)→好気2工程(30分
間)→静置工程(45分間)→放流工程(15分間) 各工程のORP制御の設定値は、好気1工程が+120mV、
嫌気2工程が−150mV、好気2工程が+150mVで、静置工
程はORPが−150mVになったら上澄水(25m3)を処理水と
して放流した。なお、嫌気工程では常時緩速撹拌を行
い、ORPが設定値より低下したらリアクターの底部より
曝気を行い、設定値に回復したら曝気を停止することに
よりORP制御を行った。また、好気工程ではルーツブロ
アーにより常時撹拌を行い、ORPが低下したらルーツブ
ロアーの回転数を上げて曝気量を増加し、設定値に回復
したら回転数を下げて曝気量を減らすことによりORP制
御を行った。この方法でORP制御を行った結果、静置工
程のORPは、静置30分後でも約−100mVであり、リンの再
放出は起こらなかった。この条件における処理性能を第
1表に示す。なお、下水の分注比は、嫌気1工程4に対
して嫌気2工程が1とした。
実施例2 実施例1と同じ条件で、10〜100μmの高炉水砕をリ
アクターに0.5kg(1%に相当)添加して実験を行っ
た。その結果、静置工程の汚泥沈降が15分間で完了する
ことが明らかになったので、嫌気2工程を3.5時間、静
置工程を15分間にして下水の処理を行った。その結果、
処理水のT−Pは0.12〜0.48mg/l、K−Nが1.2〜4.5mg
/l、NO3−Nが0.01〜3.7mg/lとなり、脱窒反応が促進さ
れた。
実施例3 実施例1と同じ条件で、好気2工程で30%塩化第2鉄
水溶液を100ml(下水1m3当り4mlに相当)添加し、実施
例2と同様に嫌気2工程3.5時間、静置工程を15分間で
下水の処理を行った。その結果を第2表に示す。
(発明の効果) 本発明により、従来何の対策もなかった回分式活性汚
泥処理方法の静置工程における活性汚泥からのリン化合
物の放出、および生物学的または化学的脱リン法の問題
点に的確に対処でき、最終処理水のリン化合物濃度を安
定して低く維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、静置工程における沈降汚泥層のORPと沈降汚
泥層の濾過により汚泥を除いた処理水のT−P(全リ
ン)濃度との関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嘉森 裕史 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式会社第三技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−126599(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともBOD、アンモニア化合物、リン
    化合物を富栄養化物質として含む廃水の回分式活性汚泥
    処理方法であって、まず、活性汚泥が存在するリアクタ
    ーに機械的撹拌を行いながら廃水を注入し、活性汚泥よ
    りリン化合物を放出させ(嫌気1工程)、次に、曝気を
    ORPを+100mV以上(銀−塩化銀電極基準)の範囲に制御
    してBODの酸化分解とアンモニア化合物の酸化とを行う
    とともにリン化合物を活性汚泥に過剰摂取させ(好気1
    工程)、次に、廃水の一部を水素供与体に用いてこれを
    分注しながら機械的撹拌または機械的撹拌に加えて曝気
    によりORPを−50〜−150mV(銀−塩化銀電極基準)の範
    囲に制御して窒素酸化物を窒素ガスに還元させ(嫌気2
    工程)、続いて、曝気を行いORPを+50〜+150mV(銀−
    塩化銀電極基準)に維持し、過剰の水素供与体のBODの
    酸化分解を行うとともに窒素ガスを気泡にして除去し
    (好気2工程)、さらに、活性汚泥混合液から汚泥を沈
    降させ、沈降汚泥と上澄液とに分離した(静置工程)
    後、上澄水を処理水として放流する(放流工程)回分式
    活性汚泥処理方法において、 静置工程における沈降汚泥層のORPを測定し、リンの再
    溶出を防ぐため、測定値が−150mV(銀−塩化銀電極基
    準)以上の値から−150mV(銀−塩化銀電極基準)に低
    下した時点で、上澄水を放流する放流工程に移行するこ
    とを特徴とする回分式活性汚泥処理方法。
  2. 【請求項2】無機系活性汚泥固定化担体として高炉水
    砕、ゼオライト、珪砂またはクリストバライトをリアク
    ターに添加する請求項1記載の回分式活性汚泥処理方
    法。
  3. 【請求項3】好気2工程において、リン化合物と反応し
    て不溶性のリン−金属化合物を形成する水溶性金属化合
    物を添加する請求項1記載の回分式活性汚泥処理方法。
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