JP3374386B2 - 廃水の窒素除去方法及び装置 - Google Patents

廃水の窒素除去方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃水の窒素除去方法
及び装置に係り、特に、高濃度のアンモニア含有廃水を
高負荷で処理する場合の廃水中の窒素除去方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】下水、し尿、産業廃水等の排水中に含ま
れるアンモニア窒素は、放流先の湖沼、内湾などの閉鎖
性水域における溶存酸素の低下や富栄養化現象の原因と
されている。従来、これらの廃水中から窒素成分を除去
する窒素除去技術としては、微生物を利用した生物学的
な硝化・脱窒処理が行われており、代表例としては活性
汚泥循環変法がある。この生物学的な硝化・脱窒処理
は、独立栄養菌である硝化細菌のアンモニア酸化能力を
利用して、廃水中のアンモニア性窒素を先ず好気性状態
で亜硝酸や硝酸に酸化する。その後、従属栄養細菌であ
る脱窒細菌の働により、排水中の有機物等を電子供与体
として亜硝酸や硝酸を嫌気性状態で窒素に還元すること
により廃水から窒素を除去するものである。この活性汚
泥循環変法が適用される廃水は主にアンモニア態窒素濃
度の比較的低濃度な下水であり、放流水の窒素濃度を数
mg/lにまで低減することができる。
【0003】しかし、例えば現像所廃水、化学工場廃
水、汚泥処理廃水等からの廃水のように、アンモニア態
窒素濃度が例えば400mg/lから数千mg/lの高
濃度なアンモニア含有廃水は活性汚泥循環変法では低減
されにくく廃水処理に苦労している。先に、本発明の発
明者等は、硝化細菌の包括固定化担体を用いた多段槽型
の硝化処理により、アンモニア態窒素濃度が500mg
/lの高濃度のアンモニア含有廃水を無希釈で高負荷運
転を行い、10mg/l程度まで低減できる方法を開発
した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、生物学的な
硝化処理において、硝化反応は好気的に行われ、通常N
4 −N→(NH2 OH)→NO2 −N→NO3 −Nの
順に進行するが、微生物活動や運転条件の変化等によ
り、反応副生成物として亜酸化窒素(N2 O)が生成さ
れる。特に、高濃度のアンモニア含有廃水を硝化処理し
た場合には、亜硝酸態窒素の生成が優先する亜硝酸型の
硝化反応が起こり易く、この亜硝酸型の硝化処理の場合
には亜酸化窒素の発生量が多くなる。
【0005】近年、この亜酸化窒素は、二酸化炭素に次
ぐ温室効果ガスとして、更には成層圏オゾン層を破壊す
るオゾン層破壊ガスとして問題視されており、亜酸化窒
素の生成源の一つとして廃水処理施設が指摘されてい
る。このような背景から、廃水処理において亜酸化窒素
の発生を抑える必要があり、特に高濃度のアンモニア含
有廃水を処理する上での亜酸化窒素の問題を解決するこ
とが重要な課題となっている。
【0006】本発明のこのような事情に鑑みてなされた
もので、アンモニア含有廃水の硝化処理の反応副生成物
として生成される亜酸化窒素の発生を抑制すると共に、
発生した亜酸化窒素を速やかに除去することのできる廃
水の窒素除去方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
る為に、アンモニア含有廃水と、硝化細菌を包括固定化
した担体とを好気性条件下で接触させる2段階の硝化処
理の間に、1段目の硝化処理で生成された硝化液を亜酸
化窒素分解菌を含有する汚泥と嫌気性条件下で接触させ
て前記硝化液中の亜酸化窒素を分解する亜酸化窒素分解
処理を行い、2段目の硝化処理後の固液分離で発生した
汚泥を前記亜酸化窒素分解処理に戻すことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明は前記目的を達成する為に、
アンモニア含有廃水と、硝化細菌を包括固定化した担体
とを好気性条件下で接触させる硝化槽を2段配設し、1
段目の硝化槽と2段目の硝化槽の間に、前記1段目の硝
化槽からの流出液と亜酸化窒素分解菌を含有する浮遊汚
泥とを嫌気性条件下で接触させる亜酸化窒素分解槽を配
設し、2段目の硝化槽からの流出液を固液分離した汚泥
を亜酸化窒素分解槽に返送する返送汚泥配管を設けた
とを特徴とする。
【0009】本発明によれば、アンモニア含有廃水を、
硝化細菌に好気性条件下で接触させて硝化処理した硝化
液を、亜酸化窒素分解菌に嫌気性条件下で接触させて亜
酸化窒素を分解する。また、硝化槽を多段式に設置し
て、亜酸化窒素分解槽を硝化槽同士の間に設置すること
により、亜酸化窒素分解槽の前段の硝化槽で生成された
亜酸化窒素を分解除去するだけでなく、亜酸化窒素分解
槽の後段の硝化槽での亜酸化窒素の生成を抑制する。
【0010】特に、アンモニア態窒素の高濃度なアンモ
ニア含有廃水の硝化処理において亜酸化窒素が生成され
易いので、高濃度なアンモニア含有廃水の窒素除去方法
及び装置として特に有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る廃水の窒素除去方法及び装置の好ましい実施の形態に
ついて詳説する。図1は、本発明の廃水の窒素除去装置
の第1の実施の形態を説明する構成図であり、廃水中の
アンモニア濃度が中濃度以下の場合に適している。
【0012】図1に示すように、第1の実施の形態で示
す廃水の窒素除去装置10は、主として、硝化槽12と
亜酸化窒素分解槽14との2槽で構成される。硝化槽1
2内には、硝化細菌を包括固定化した担体が収納され
ると共に、硝化槽12の底部には、硝化槽12内に好気
性条件を形成する曝気装置16が配設される。そして、
原水流入管18を介して硝化槽12に流入したアンモニ
ア含有廃水は硝化細菌と好気性状態で接触される。次
に、硝化槽12で硝化処理された硝化液は流出部20か
ら亜酸化窒素分解槽14に流出する。流出部20には、
担体防止用のスクリーン22が配設され、硝化槽12の
液は図示しない開口を介して亜酸化窒素分解槽14に送
水される。
【0013】亜酸化窒素分解槽14内には、亜酸化窒素
分解菌を含有する浮遊汚泥が収納されると共に、底部に
は水中攪拌機24が配設されて槽内の液をゆっくりと攪
拌して液中のエアを脱気し、槽内を嫌気性条件にする。
これにより、亜酸化窒素分解槽14に流入した硝化液
は、嫌気性条件下で亜酸化窒素分解菌に接触し、硝化槽
12で生成された亜酸化窒素(N2 O)を分解する。亜
酸化窒素分解槽14で処理された液は、送水管26固液
分離槽28に流出され、ここで浮遊汚泥が沈降されて返
送汚泥配管30を介して亜酸化窒素分解槽に返送され
る。一方、固液分離槽28の上澄液は処理水として処理
水配管31を介して装置外に排出される。
【0014】亜酸化窒素分解槽14内に収納する亜酸化
窒素分解菌として、亜酸化窒素分解菌を含有した浮遊汚
泥に加えて、亜酸化窒素分解菌を包括固定化した担体を
併用すると亜酸化窒素分解菌を槽内に高濃度の保持でき
るので、更に好ましい。亜酸化窒素分解細菌としては、
通性嫌気性のPseudomonas、Microco
ccus、Spirillum、Achromobac
ter、Alcaligenes、独立栄養のAlca
ligenes eutrophus、Paracoc
cus denitrificans、Pseudom
onaspseudoflava、Micrococc
us denitrificans、Tiobacil
lus、Sulfolobusを用いることができる。
【0015】本発明の第1の実施の形態によれば、生物
学的な硝化処理において、微生物活動や運転条件の変化
等により、反応副生成物として生成された亜酸化窒素
(N2O)を、亜酸化窒素分解槽14で速やかに分解除
去することができる。これにより、温室効果ガス或いは
成層圏オゾン層を破壊するオゾン層破壊ガスとして問題
視されている亜酸化窒素を大気に放出しないようにでき
る。
【0016】図2は、本発明の廃水の窒素除去装置の第
2の実施の形態を説明する構成図であり、高濃度のアン
モニア含有廃水に対応させるために、硝化槽を多段に設
けた場合である。尚、図1と同様の装置、部材について
は同符号を付すと共に説明は省略する。本発明の第2の
実施の形態の窒素除去装置10は、図2に示すように、
第1段目の硝化槽12Aと第2段目の硝化槽12Bとの
間に亜酸化窒素分解槽14が配設されて構成される。
【0017】第1段目と第2段目の硝化槽12A、12
B及び亜酸化窒素分解槽14の構造は、第1の実施の形
態と同様であり、第1段目の硝化槽12Aと第2段目の
硝化槽12Bには、硝化細菌を包括固定化した担体Bが
収納される。
【0018】本発明の第2の実施の形態によれば、硝化
槽12A、12Bを多段にすることにより高濃度のアン
モニア含有廃水の窒素除去率を向上させることができる
と共に、第1段目の硝化槽12Aで生成された亜酸化窒
素を亜酸化窒素分解槽14で分解除去することができ
る。更には、第2段目の硝化槽12Bの前段に亜酸化窒
素分解槽14を設けることにより、第2段目の硝化槽1
2Bでの亜酸化窒素の生成を抑制することができる。
【0019】特に、現像所廃水、化学工場廃水、汚泥処
理廃水等からの廃水のように、高濃度なアンモニア含有
廃水の場合には、亜硝酸態窒素が多量に生成される亜硝
酸型の硝化処理が行われ易く、この時生成された硝酸態
窒素濃度と亜酸化窒素の生成量との間には密接な関係が
ある。従って、本発明の第2の実施の形態は、特に高濃
度のアンモニア含有廃水に有効である。
【0020】図3は、本発明の廃水の窒素除去装置の第
3の実施の形態を説明する構成図であり、高濃度のアン
モニア含有廃水の窒素除去率を更に向上させるために、
多段の硝化槽の後に脱窒槽を設けた場合である。尚、第
1及び第2の実施の形態と同様の装置、部材については
同符号を付すと共に説明は省略する。本発明の第3の実
施の形態の窒素除去装置10は、第2の実施の形態に脱
窒槽を組み合わせたもので、第1段目の硝化槽12A、
亜酸化窒素分解槽14、第2段目の硝化槽12B、脱窒
槽32の順に配設される。また、脱窒槽32内には、脱
窒細菌を含有する浮遊汚泥が収納されると共に、脱窒槽
32内の底部には亜酸化窒素分解槽14と同様に水中攪
拌機24が設けられる。これにより、第2段目の硝化槽
12Bから流入する液と脱窒細菌とが嫌気性条件下で接
触される。また、固液分離槽28で沈降した汚泥は、返
送汚泥配管30を介して亜酸化窒素分解槽14と脱窒槽
32の両方に返送される。
【0021】本発明の第3の実施の形態によれば、第2
の実施の形態と同様の効果を奏することができる上に、
最終段の脱窒槽32において、第2段目の硝化槽12B
で生成された硝酸態窒素や亜硝酸態窒素を脱窒するの
で、窒素除去率を向上させることができる。
【0022】
【実施例】(実施例1) 実施例1は、図1で説明した硝化槽と亜酸化窒素分解槽
の2槽で構成した装置を使用して行った場合である。硝
化槽には、硝化細菌を包括固定化した担体を充填率20
%で収納し、硝化槽の負荷は、1.0kg-N/m3.日と
した。亜酸化窒素分解槽には、亜酸化窒素分解菌を含有
する浮遊汚泥を用いた。
【0023】比較例として、実施例1で用いた条件と同
じ硝化槽を3段直列に配設した多段硝化処理について行
った。試験に供したアンモニア含有廃水の原水は、実施
例1、比較例ともにアンモニア態窒素(NH4-N)濃度
が600mg/lの化学工場無機系廃水を使用した。表
1は実施例1及び比較例の結果である。表1の数値は、
各槽の流出液の測定値である。
【0024】
【表1】 表1の結果から、実施例1、比較例ともに硝化槽(比較
例は第1段目)において原水中のNH4-Nのうち約70
%がNO2-Nに転換され、N2 Oが実施例では3.33
mg/l、比較例では3.69mg/l生成された。
【0025】その後、比較例の場合には、2段目の硝化
槽でN2 Oは8.2mg/lに増加し、3段目の硝化槽
でのN2 Oは1.44mg/lであり、十分な低減がで
きなかった。これに対し、実施例1の場合には、亜酸化
窒素分解槽においてN2 Oは0.05mg/lまで除去
され、それと同時にNO2-Nが10mg/l以下に脱窒
された。
【0026】従って、本発明の第1の実施の形態の装置
を用いれば、硝化槽で生成された亜酸化窒素を低濃度に
レベルまで除去することができる。 (実施例2)実施例2は、高濃度のアンモニア含有廃水
に対応させるために、硝化槽を多段に設けた場合で、図
2で説明した第1段目の硝化槽と亜酸化窒素分解槽と第
2段目の硝化槽の3槽で構成した装置を使用して行った
ものである。
【0027】第1段目と第2段目の硝化槽には、硝化細
菌を包括固定化した包括固定化担体を充填率20%で収
納し、硝化槽の負荷は、第1及び第2段目ともに1.0
kg-N/m3.日とした。亜酸化窒素分解槽には、亜酸化
窒素分解菌を含有する浮遊汚泥を用いた。比較例とし
て、実施例1と同じ硝化槽を3段処理する場合について
行った。
【0028】試験に供したアンモニア含有廃水の原水
は、実施例2、比較例ともにアンモニア態窒素(NH4-
N)濃度が1000mg/lの化学工場無機系廃水を使
用した。表2は実施例2及び比較例の結果である。表1
の数値は、各槽の流出液の測定値である。
【0029】
【表2】 表2の結果から、実施例2、比較例ともに1段目の硝化
槽において原水中のNH4-Nのうち約70%がNO2-N
に転換され、N2 Oが実施例2では5.47mg/l、
比較例では5.12mg/l生成された。
【0030】その後、比較例の場合には、2段目の硝化
槽でN2 Oは48.2mg/lに顕著に増加し、3段目
の硝化槽でN2 Oは3.44mg/lであった。これに
対し、実施例2の場合には、亜酸化窒素分解槽において
2 Oは0.35mg/lに低減し、それと同時にNO
2-Nが10mg/lに脱窒された。そして、実施例2の
場合には、2段目の硝化槽において亜酸化窒素が殆ど増
加しなかった。
【0031】この結果から分かるように、第1段目の硝
化槽で生成された高濃度のNO2-Nがそのまま第2段目
の硝化槽に持ち越されると、N2 Oの顕著な増加が認め
られた。従って、亜酸化窒素分解槽を設けて亜酸化窒素
を分解除去すると同時に、NO2-Nの除去を行うことに
より、2段目以降の硝化槽でのN2 O生成を抑制するこ
とができる。
【0032】従って、本発明の第2の実施の形態の装置
を用いれば、処理水のアンモニア態窒素濃度を低減でき
ると共に、亜酸化窒素の生成をも抑制することができ
る。 (実施例3)実施例3は、実施例2の第2段目の硝化槽
の後段に脱窒槽を設け、図3で説明した第1段目の硝化
槽、亜酸化窒素分解槽、第2段目の硝化槽、脱窒槽の4
槽で構成した装置を使用して行ったものである。
【0033】第1段目と第2段目の硝化槽には、硝化細
菌を包括固定化した包括固定化担体を充填率20%で収
納し、硝化槽の負荷は、第1及び第2段目ともに1.0
kg-N/m3.日とした。亜酸化窒素分解槽には、亜酸化
窒素分解菌を含有する浮遊汚泥を用いた。脱窒槽には、
脱窒細菌が含有された浮遊汚泥を用いた。比較例として
は実施例2における比較例の結果をそのまま用いた。
【0034】試験に供したアンモニア含有廃水の原水
は、実施例2、比較例ともにアンモニア態窒素(NH4-
N)濃度が1000mg/lの化学工場無機系廃水を使
用した。表3は実施例3の結果であり、数値は、各槽の
流出液の測定値である。
【0035】
【表3】 表3の結果から、実施例3の1段目の硝化槽において原
水中のNH4-Nのうち約70%がNO2-Nに転換され、
2 Oが5.30mg/l生成された。
【0036】その後、亜酸化窒素分解槽においてN2
は0.37mg/lに低減し、それと同時にNO2-Nが
10mg/lに脱窒された。そして、第2段目の硝化槽
において残りのNH4-Nが10mg/l以下まで低減さ
れる一方、N2 Oが1.63mg/lと若干増加する
が、次の脱窒槽において0.08mg/lまで低減され
ると同時に残りのNO2-Nも10mg/l以下に脱窒さ
れた。
【0037】従って、本発明の第3の実施の形態の装置
を用いれば、窒素除去率を著しく高くでき、更には亜酸
化窒素の生成を抑制することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃水の窒
素除去方法及び装置によれば、アンモニア含有廃水の硝
化処理の反応副生成物として生成される亜酸化窒素の発
生を抑制すると共に、発生した亜酸化窒素を速やかに除
去することのできる。従って、温室効果ガス或いは成層
圏オゾン層を破壊するオゾン層破壊ガスとして問題視さ
れている亜酸化窒素を大気に放出しないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の窒素除去装置の第1の実施の
形態の構成を説明する断面図
【図2】図2は、本発明の窒素除去装置の第2の実施の
形態の構成を説明する断面図
【図3】図3は、本発明の窒素除去装置の第3の実施の
形態の構成を説明する断面図
【符号の説明】
10…窒素除去装置 12…硝化槽 12A…第1段目の硝化槽 12B…第2段目の硝化槽 14…亜酸化窒素分解槽 16…曝気装置 18…原水供給管 22…スクリーン 24…水中攪拌機 28…固液分離装置 30…返送汚泥配管 32…脱窒槽
フロントページの続き (72)発明者 能登 一彦 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日立プラント建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−15892(JP,A) 特開 昭61−74699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/34 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンモニア含有廃水と、硝化細菌を包括固
    定化した担体とを好気性条件下で接触させる2段階の硝
    化処理の間に、1段目の硝化処理で生成された硝化液を
    亜酸化窒素分解菌を含有する汚泥と嫌気性条件下で接触
    させて前記硝化液中の亜酸化窒素を分解する亜酸化窒素
    分解処理を行い、 2段目の硝化処理後の固液分離で発生した汚泥を前記亜
    酸化窒素分解処理に戻す ことを特徴とする廃水の窒素除
    去方法。
  2. 【請求項2】アンモニア含有廃水と、硝化細菌を包括固
    定化した担体とを好気性条件下で接触させる硝化槽を2
    段配設し、1段目の硝化槽と2段目の硝化槽の間に、前
    記1段目の硝化槽からの流出液と亜酸化窒素分解菌を含
    有する浮遊汚泥とを嫌気性条件下で接触させる亜酸化窒
    素分解槽を配設し、 2段目の硝化槽からの流出液を固液分離した汚泥を亜酸
    化窒素分解槽に返送する返送汚泥配管を設けた ことを特
    徴とする廃水の窒素除去装置。
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