JP2749574B2 - 磁気テープガイドローラ - Google Patents

磁気テープガイドローラ

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JP2749574B2 JP62184284A JP18428487A JP2749574B2 JP 2749574 B2 JP2749574 B2 JP 2749574B2 JP 62184284 A JP62184284 A JP 62184284A JP 18428487 A JP18428487 A JP 18428487A JP 2749574 B2 JP2749574 B2 JP 2749574B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気テープを使用する磁気記録装置の磁気
テープガイドローラに関するものである。 〔従来の技術〕 一般に、ビデオテープレコーダ(VTR)、デジタルオ
ーディオテープレコーダ(DAT)等の磁気テープのガイ
ドローラは回転トルクおよびラジアル振れが小さく、ま
た容易に磁化せず、さらに磁気テープを汚染しないこと
が肝要であるが、現在使用されている磁気テープガイド
ローラには大別してつぎの5種類のものがある。すなわ
ち、 (1) 第1図に例示するように、特別の回転体はな
く、磁気テープが支持ピン1の外面に直接触れながら滑
る型式のもの、 (2) 第2図に例示するように、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)などのフッ素樹脂を含むポリアセター
ル樹脂のような自己潤滑性を有する円筒状の回転体2を
支持ピン1に嵌合し、磁気テープの走行に伴って回転す
る回転体2の内面が支持ピン1の面上を滑る型式のも
の、 (3) 前記(2)の型式におけるポリアセタール樹脂
等の自己潤滑性樹脂の代わりに、含油樹脂を用いた円筒
状の回転体2を支持ピン1に嵌合し、磁気テープの走行
に伴って回転する回転体2の内面が支持ピン1の面上を
滑る型式のもの、 (4) 第3図に例示するように、支持ピン1の外面と
回転体2の内面とに対応する転動溝を設け、この溝にボ
ール4を挿入し、ボール4を介して回転体2が磁気テー
プの走行に伴って支持ピン1の周囲を回転する型式のも
の、 (5) 第4図に例示するように、円筒状の回転体2の
内面に含油焼結合金5を組み込み、支持ピン1に嵌合
し、磁気テープの走行に伴って回転する回転体2の内面
の含油焼結合金5が支持ピン1の面上を滑る型式のも
の、 であり、いずれの型式においても、磁気テープの接する
位置を安定させるためにフランジ3を設けることが多
い。 しかし、型式(1)において、支持ピン1自体の表面
を超仕上げすることによって表面粗さを極度に小さくし
たもの、または表面に耐摩耗性もしくは自己潤滑性の塗
膜を被覆させたものなど多くの技術が開発されている
が、走行する磁気テープが固定された支持ピン1の表面
を滑るため摩耗抵抗は当然大きく、また磁気テープ面を
損傷させる危険性はきわめて大きい。型式(2)におい
ては、回転体2の素材として通常ポリアセタール樹脂が
用いられているが、この樹脂は摩擦係数が大きく、その
結果回転トルクは大きくて要求される水準にまで到達す
ることができず、また環境(温度)変化に対して摩擦係
数が変動するため、地球上各地で利用される国際的な情
報処理機器用の機械部品には不適格となりつつある。型
式(3)における回転体2の含油樹脂中の潤滑油は通常
樹脂内部にカプセル状に保持されており、潤滑に寄与す
るものは極表層部の油であって、樹脂内部の潤滑油は直
接潤滑に寄与しないので、表層部の極少量の潤滑油不足
による潤滑不良が起こり回転体2の回転トルクが大きく
なり、ひいてはロックに至ることとなり、含油樹脂が直
接磁気テープと接触するため、潤滑油によって磁気テー
プは汚染され磁気テープの記録再生精度は悪化する。ま
た型式(4)においては環境(温度)変化(たとえば−
20〜+80℃程度)によって潤滑剤であるグリース稠度が
変化し、その結果回転体2の回転トルクが変化し、高温
下における長時間運転ではグリースの稠度が大きく(柔
らかく)なり、離油した基油が磁気テープを汚染し、磁
気テープの記録再生精度を悪化させるばかりでなく、塵
埃等を軸受(転動部)内部に付着移動させて回転トルク
を著しく増大させることもしばしばある。さらに型式
(5)においては環境(温度)変化(たとえば−20〜+
80℃程度)によって焼結合金内部に含浸している潤滑油
の粘度が変化し、その結果回転体2の回転トルクが変化
し、また高温下の長時間運転に際しては潤滑油の粘度が
小さくなり、焼結合金から漏洩した油が磁気テープを汚
染して、磁気テープの記録再生精度の低下を招くことに
なる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 以上述べたように、従来の技術においては回転トルク
が小さく、しかも環境の変化に対して回転トルクが変動
しない磁気テープガイドローラを用いた磁気記録装置は
なく、磁気テープの一層の高密度化、高精度化はもとよ
り磁気記録装置の高速化および小型化などに際して重大
な障害になるという問題点があった。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の問題点を解決するために、この発明は熱可塑性
樹脂に官能基を有するオルガノポリシロキサンまたは官
能基を有する含フッ素重合体を配合した樹脂組成物から
なり、この樹脂組成物中に前記官能基を有する重合体に
よる潤滑性の三次元網目構造を形成した磁気テープガイ
ドローラを使用するという手段を採用したものである。
以下その詳細を述べる。 まず、この発明における熱可塑性樹脂は特に限定され
るものではなく、たとえば、クロロトリフルオロエチレ
ン樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン
樹脂、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エ
チレン−クロロフルオロエチレン共重合体、塩化ビニル
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン(低密度、高
密度、超高分子量)、塩素化ポリオルフィン、ポリプロ
ピレン、変性ポリオレフィン、水架橋ポリオレフィン、
エチレン−ビニルアセテート共重合体、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、ポリスチレン、ABS樹脂、ポ
リアミド、メタクリル樹脂、ポリアセタール、ポリカー
ボネート、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、
ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、
アイオノマー樹脂、ポリフェニレンオキサイド、メチル
ペンテンポリマー、ポリアリルスルホン、ポリアリルエ
ーテル、ポリエーテルケトン、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリスルホン、全芳香族ポリエステル、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプチレンテレフタレート、各
種高分子物質のブレンド物などを例示することができ
る。 つぎに、この発明における官能基を有するオルガノポ
リシロキサンは、たとえばジメチルシロキサン、メチル
フェニルシロキサン、トリメチルフルオロプロピルシロ
キサン等のシロキサンの単独重合体または2種以上の共
重合体に官能基を導入したものであり、その官能基はた
とえばエポキシ基、アミノ基、カルボキシル基、水酸
基、メルカプト基、イソシアネート基、シアネート基、
ビニル基などである。なおビニル基含有ポリシロキサン
はケイ素原子結合水素含有ポリシロキサンが同時併用さ
れることが望ましい。 これら官能基を導入した具体的な例はつぎのとおりで
あるが、各官能基ごとの例は記載されたものに限られる
ものではない。 エポキシ基含有のものとして アミノ基含有のものとして カルボキシル基含有のものとして アルコール性水酸基含有のものとして メルカプト基含有のものとして ビニル基含有のものとして このビニル基含有のものと併用がのぞましいケイ素原
子結合水素含有のものとしてなどである。ここで式中のRはアルキレン基など、mは
5〜10000、nは2〜100である。 さらに、この発明における含フッ素重合体はポリフル
オロアルキル重合体またはフルオロポリエーテル重合体
などであり、ポリフルオロアルキル重合体はフルオロア
ルキル基、たとえば F3CCF2 、HCF2 、ClF2CCF2 11などを有する重合体であり、フルオロポリエーテル重合
体は一般式 −CXF2X−O−〔ただしXは1〜4の整数〕で示され
る主要構造単位を有し、平均分子量が約1000〜50000の
重合体である。そしてこれら含フッ素重合体も前記オル
ガノポリシロキサンと同様にエポキシ基、アミノ基、カ
ルボキシル基、水酸基、メルカプト基、イソシアネート
基、シアネート基などの官能基が導入されていて、具体
的にはつぎのようなものを例示することができる。すな
わち、 OCNCH2 6NHCO−C6F12−CONHCH2 6NCO、 C8F17C2H4OH、C10F21CONHC2H4OH、 C6F13SCH2CH2OCOCH2 5NH2、C8F17SO2F、 HOOC−CF2OC2F4OCF2OnCF2COOH、 H3COOC−CF2OC2F4OCF2OnCF2COOCH3、 HOCH2−CF2OC2F4OCF2OnCF2−CH2OH、 などである。 以上の官能基を有するオルガノポリシロキサンもしく
は含フッ素重合体のうちの一種類のみを配合するとき
は、エポキシ基、イソシアネート基またはシアネート基
を有するものが好ましい。そしてエポキシ基含有のもの
を単独使用するときは、アミン類または酸無水物等を加
えてエポキシ基同志を反応させるとよく、またイソシア
ネート基またはシアネート基含有のものを単独使用する
ときは、ジアミノジフェニルメタン等のジアミンもしく
はエチレングリコール等のジオールを加えてイソシアネ
ート基を反応させて高分子量化させてもよい。またスズ
化合物など三量化触媒を加えて高分子量化させる方法を
用いてもよい。 また上記の官能基を有するオルガノポリシロキサンま
たは含フッ素重合体のいずれか一方または両方の中の二
種類以上の重合体を組み合わせて使用する際は、それぞ
れの重合体が単位として有する官能基が互に反応し合う
ように組み合わせると、その反応によって重合体の分子
量はさらに増大して潤滑性のある網目を張り巡らすこと
が出来て好ましい。たとえば官能基がエポキシ基である
重合体(オルガノポリシロキサンであっても含フッ素重
合体であっても、またその両者であってもかまわない。
以下同じ)とアミノ基、カルボキシル基、水酸基、メル
カプト基の官能基の中から選ばれる少なくとも一種類の
基を含む重合体との組み合わせ、官能基がカルボキシル
基またはエステル基である重合体とアミノ基、水酸基の
中から選ばれる少なくとも一種類の基を含む重合体との
組み合わせ、官能基がイソシアーネート基もしくはシア
ネート基を含む重合体と水酸基、アミノ基、メルカプト
基、カルボキシル基の中から選ばれる少なくとも一種類
の基を含む重合体との組み合わせ、または官能基がビニ
ル基を含むと重合体とケイ素原子結合水素を含む重合体
との組み合わせなどは好ましい例である。このような組
み合わせに際してはそれぞれの官能基間の反応を促進さ
せる触媒を添加しても差し支えない。 以上のオルガノポリシロキサンまたは含フッ素重合体
の配合量は、エポキシ基、イソシアネート基またはシア
ネート基のいずれか一種類を含有する重合体を単独で使
用する際には、樹脂組成物全量に対して0.5〜30.0重量
%が望ましい。なぜならばこれら重合体が0.5重量%未
満の少量のときは摺動特性の改善効果は不充分であり、
逆に30.0重量%を越える多量では基材である熱可塑性樹
脂の機械的特性を著しく損なうからであって、通常の場
合、2.0〜20.0重量%の配合量が好ましい。また異種の
官能基を含有する重合体を組み合わせて互に反応させよ
うとする際には、それぞれの重合体を樹脂組成物全量に
対して0.5〜20.0重量%ずつ配合すればよい。なぜなら
ば配合量が0.5重量%よりも少量では相互の反応が不充
分であり、反応によって生じる重合体を組成物内部に縛
りつけることが出来ず、多量にある成分が滲み出し、ま
た逆に20.0重量%を越える多量では樹脂組成物の機械的
特性が著しく低下して好ましくないからであって、通常
の場合1.0〜15.0重量部の範囲が好ましい。 そしてこの発明における樹脂組成物の混合方法は従来
からよく知られた方法を利用すればよく、たとえば基材
である熱可塑性樹脂と前記の官能基を有する重合体とを
それぞれ個別に、または溶剤(たとえばフルオロクロロ
ハイドロカーボンなど)に適宜溶解させて、ヘンシエル
ミキサー、ボールミル、ダンプラーミキサー等の混合機
によって混合した後溶媒を除去して、溶融混合性の良い
射出成形機もしくは溶融押出機に供給するか、または予
め熱ローラ、ニーダ、バンバリーミキサー、溶融押出機
などを利用して溶融混合してもよく、さらには異種の官
能基を有する重合体を基材である熱可塑性樹脂に個別に
混合し、造粒したペレッを成形直前に混合して成形する
方法であってもよい。 なお、この発明の主要原料である熱可塑性樹脂、オル
ガノポリシロキサン、含フッ素樹脂のほかに、一般合成
樹脂に広く配合し得る添加剤を、樹脂組成物の主要特性
を低下させない範囲の量で併用してもよい。このような
添加剤としては、たとえば離型剤、難燃剤、耐候性改良
剤、その他四フッ化エチレン樹脂、グラファイト、フッ
化黒鉛、タルク、窒化ホウ素などの工業用潤滑剤、ガラ
ス繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維、アスベスト、ロ
ックウール、ウオラストナイト、チタン酸カリウムホイ
スカー等の繊維状物質からなる強化剤、ガラス粉末、タ
ルク、クレイ、炭酸カルシウム等に代表される無機質充
填剤等であり、これらを添加する方法も特に限定される
ものではない。また、この発明の樹脂組成物の潤滑性を
損わない限り、中間製品または最終製品の形態におい
て、化学的または物理的な処理によって性質改善のため
の変性が可能であることは勿論である。 〔作用〕 この発明の磁気記録装置に使用する磁気テープガイド
ローラは、熱可塑性樹脂を基材とする複合材料中にオル
ガノポリシロキサンもしくは含フッ素重合体の潤滑性の
ある三次元網目構造が形成され、その網目が細かく分散
して存在するために、摩擦係数が小さくなり、しかも潤
滑性物質が基材から抜け落ちることなく組織内にとどま
るので、低い摩擦係数が安定して維持されて、ガイドロ
ーラの回転トルク振れが経時的に安定し、そのため、画
像のぶれ、ノイズおよび音声の乱れ等の発生防止および
たとえ滑りが起きても樹脂が柔らかいためテープを損傷
させない等の作用を発揮するのである。 〔実施例〕 実施例および比較例に使用した主原材料を一括して示
すとつぎのとおりである。すなわち、 ポリエチレン(三井石油化学社製:ハイゼックス1300
J)、 ナイロン12(ダイセル化学社製:ダイアミドL1640
P)、 ポリエチレンテレフタレート(オランダ国アクゾプラ
スチックス社製:アーナイトA160)、 エポキシ基含有オルガノポリシロキサン(信越化学工
業社製:エポキシ変性シリコーンオイルKF102)、 アミノ基含有オルガノポリシロキサン(同社製:アミ
ノ変性シリコーンオイルKF861)、 カルボキシル基含有オルガノポリシロキサン(同社
製:カルボキシル変性シリコーンオイルX−22−3701
E)、 イソシアネート基含有ポリフルオロポリエーテル(平
均分子量約2000) 水酸基含有ポリフルオロポリエーテル(平均分子量約
2200) 三級アミン(N,N−ジメチルベンジルアミン)、 スズ化合物(ジブチルスズジラウレート)、 ビニル基含有オルガノポリシロキサン(トーレ・シリ
コーン社製:ビニル基含有シリコーンBX16−868)、 ケイ素原子結合水素含有オルガノポリシロキサン(ト
ーレ・シリコーン社製:メチルハイドロジエンポリシロ
キサンBY16−805)、 白金触媒(塩化白金酸の3%イソプロピルアルコール
溶液)、 であり、第1表に示す配合割合(重量部、以下同じ)お
よび第2表に示す溶融混合条件、射出成形条件によっ
て、回転体を成形し外径1.5mm、表面粗さ0.2μmのSUS3
04製支持ピンとのすき間約5μm、回転体外径4mmの第
2図と同型式のガイドローラを組み立てた。得られたガ
イドローラの回転トルクおよび振れを測定した。ここ
で、回転トルク試験方法および振れ試験方法はつぎのと
おりである。回転トルク試験方法: 回転ディスク(直径100mm、厚さ6mm)の同芯上に静圧
空気軸受によって支持された測定板をもうけ、この測定
板上に試料のガイドローラを取り付け、側圧20gfにて回
転ディスクの側面にガイドローラの回転体を押し付けて
回転数を毎分5000回としたときの回転体と支持ピンとの
間に発生する摩擦によって動く測定板とトルクピックア
ップとで構成されるガイドローラトルク測定器を用いベ
ルトテンションにて回転体の回転数を毎分5000回とし、
40℃、相対湿度80%の下で連続回転したときの経過時間
とガイドローラのトルク変化とを調べる。 振れ試験方法: 試料ガイドローラの支持ピンを固定し、回転体の中央
部にダイヤルゲージ(1/1000)を押し当て、静かに回転
体を回わす。このときのダイヤルゲージの値の最大値と
最小値との差を求め、これを振れとするが、ベルトテン
ションにて回転数を毎分5000回とし、40℃、相対温度80
%の条件下で連続回転したときの経過時間とガイドロー
ラの振れ変化とを調べる。 各試料のガイドローラに対する測定結果は第5図およ
び第6図に示した。 比較例1および2: ポリアセタール樹脂を基材樹脂とし、これに自己潤滑
性樹脂としてポリテトラフルオロエチレンを10重量%に
なるよう配合した樹脂組成物(比較例1)および鉱物油
を10重量%になるよう配合した樹脂組成物(比較例2)
を外径4mm、内径1.5mm、長さ4mmと外径1.5mm、表面粗さ
0.2μmに仕上げたSUS304製の支持ピンと組み合わせ実
施例1と同型式のガイドローラを作製し、回転トルクお
よび振れの連続回転による経時変化を測定し、得られた
結果を第5図および第6図に併記した。 比較例3: スリーブ(SUS304製、外径4mm、内径3mm、長さ4mm)
の両内面に銅系の含油焼結合金(外径3mm、内径1.5mm、
長さ1.5mm)2個からなる回転体と、外径1.5mm、表面粗
さ0.2μmに仕上げたSUS304製支持ピンと組み合わせ
て、第4図と同じ型式のガイドローラを製作し、回転ト
ルク、振れの連続回転による経時変化を測定し、得られ
た結果を第5図および第6図に併記した。 以上の比較例1〜3と実施例1〜5とを比較するとつ
ぎのことが明らかとなる。すなわち、第5図(回転トル
クの経時変化)において、比較例1および2は実施例1
〜5よりも劣り、比較例3は初期において実施例1〜5
よりも優れていたが時間の経過とともに悪化する。また
実施例中実施例2は特に低トルクでしかも経時変化は安
定して小さかった。第6図(振れの経時変化)におい
て、実施例1〜5は比較例1〜3に比べ、いずれも振れ
の変動幅が小さく(振れの振動幅は画像振れに大きく影
響する)、特に実施例2のそれは最も安定して小さかっ
た。 〔効果〕 以上述べたように、この発明の磁気テープガイドロー
ラは、所定の重合体からなる潤滑性の三次元網目構造を
有する樹脂組成物からなるので、回転トルク振れが経時
的に安定し、環境の変化に対して安定である。そのた
め、磁気テープのいっそうの高密度化、高精度化はもと
より磁気記録装置の高速度化および小型化の要望に充分
対応できるものになるという利点がある。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第4図は磁気テープガイドローラの従来の型式
を例示するための一部切欠の側面図、第5図は回転トル
クの経時変化を、また第6図は振れの経時変化を示す図
である。 1……支持ピン、2……回転体、3……フランジ、 4……ボール、5……含油焼結合金。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.熱可塑性樹脂に官能基を有するオルガノポリシロキ
    サンまたは官能基を有する含フッ素重合体を配合した樹
    脂組成物からなり、この樹脂組成物中に前記官能基を有
    する重合体による潤滑性の三次元網目構造を形成したこ
    とを特徴とする磁気テープガイドローラ。
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