JP2749020B2 - ダイアグラム認識システム - Google Patents

ダイアグラム認識システム

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JP2749020B2 JP3299232A JP29923291A JP2749020B2 JP 2749020 B2 JP2749020 B2 JP 2749020B2 JP 3299232 A JP3299232 A JP 3299232A JP 29923291 A JP29923291 A JP 29923291A JP 2749020 B2 JP2749020 B2 JP 2749020B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理システムの開
発・保守用ドキュメントのうちフローチャート、データ
フローダイアグラムなどの情報処理の仕様記述に用いら
れるダイアグラムを認識し、その論理的意味を示す論理
デ−タに変換して出力するダイアグラム認識システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近時において、情報処理システム等の情
報処理手順をダイアグラムで表現することにより、情報
処理仕様の厳密性と理解のし易ささとを合わせ持つシス
テム分析・設計技法が提案され、利用されてきている。
【0003】例えば、DeMarcoにより提唱された構造化
分析技法(T.DeMarco著, StructuredAnalysis and Syst
em Specification, Prentice-Hall, 1978)や、Martin
により体系化されたInformation Engineering (J.Mart
in著, Information Engineering, Book I:Introductio
n, Prentice-Hall, 1989)等の技法である。
【0004】この技法の具体例としては、開発済みの情
報システムのソースプログラム、データベース定義情
報、ジョブ制御文、リンケージパラメータ、入出力マッ
プ等のテキスト形式の情報のうち、データベース定義情
報からデータの論理構造を生成するものとして、バック
マン社のData Analyst(CASEツール 〜機能解説と
活用のノウハウ〜、佐藤 正美著、1989.11.
1、P219)に示されるように、IBM社のデータベ
ースまたはファィルであるDB2、IDMS、VSA
M、IMSの定義情報からエンティティリレーションシ
ップダイアグラムを生成するリバ−スエンジニアリング
システムが製品化されている。
【0005】一方、これらの技法に基づいてソ−スプロ
グラムの生成作業を支援するCASE(Computer Aided
Software Engineering)ツールとしてExcelerator(In
dexTechnology社)やIEW(Information Engineering Wo
rkbench:KnowledgeWare社)等が製品化され、欧米を中
心に利用されている(中村 正弘著、進化するCASE
工程間の”壁”を打破し円滑な開発環境を提供、日経
コンピュータ、1990.11.5、P78〜10
1)。
【0006】しかし、ダイアグラムの作成を前提とする
CASEツールは、その普及率が米国においても高々1
割程度といわれており、システム分析者や設計者が常に
CASEツールを利用できる状況とはなっていない。従
って、このような状況においてシステム分析・設計者は
ダイアグラムを定規等を利用して手書きで作成し、その
ダイアグラムを専用オペレータによってCASEツール
に入力させる方法、または、CASEツールより遥かに
低価格である描画用ソフトウェアを利用してダイアグラ
ムを作成し、その作成したダイアグラムをCASEツー
ルに入力するという方法を採っている。
【0007】しかし、このようにして手書きまたは描画
用ソフトウェアによって作成されたダイアグラムは、C
ASEツールと独立したものである。従って、CASE
ツールのように仕様の整合性の検証、ダイアグラムの論
理的意味を考慮した編集、設計情報やソースプログラム
の自動生成といった下流工程への引継は人手によって行
わなければならない。このため、変換作業の正確性の検
証、仕様とプログラムの一致、ダイアグラムの保守等が
非常に困難になるという問題がある。
【0008】そこで、手書きまたは描画用ソフトウェア
によって作成されたダイアグラムを自動的に認識し、C
ASEツ−ルに人手を介さずに引き渡せるようなシステ
ムの実現が望まれている。
【0009】この場合に、類似の技術として、例えば、
(株)日立製作所の知的帳票認識システム(BELIE
VE)(即戦力化のための知的帳票認識システム、土屋
雅幸著、事務と経営、1990.9、P8〜P10)に
示されるように、伝票や帳票を画像データとして入力
し、票形式の認識及びフィールド認識を行い、伝票発行
業務や帳票印刷業務プログラムを自動生成するシステム
が製品化されている。
【0010】また、特開平02−71366号の「E−
Rモデル生成方式」に開示されているように、情報シス
テムの中でデータモデルを作成するためのエンティティ
リレーションシップダイアグラム(E−Rモデル図)を
画像データとして入力し、その図形認識を行ってE−R
モデルを自動生成するシステムがある。
【0011】また、(株)松下電気産業で開発した論理
回路図面自動認識システム(用途の絞り込みで効果を発
揮する図面自動入力システム、平田 昌信著、日経コン
ピュータグラフィックス、1988年2月号、PP1
8)に示されるように、ハードウェアの論理回路図を画
像データとして読み込み、シンボル認識、文字認識、シ
ンボルの相互の接続関係を認識し、データベースに格納
するシステムが実用化されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
論理回路図面自動認識システムにあっては、ハードウェ
アの論理回路図が入力対象であり、情報システムを記述
するダイアグラムの認識には適用できない。すなわち、
情報システムを記述するダイアグラムは、各シンボルの
接続関係について方向性の判別が重要であること、シン
ボルに対する接続可能な接続線の個数が任意であるこ
と、接続できるシンボル間に規則性があること、シンボ
ルの形状及び意味はユーザ毎に修正・追加して利用して
いること等の特徴を有している。このため、データフロ
ーダイアグラム・エンティティリレーションシップダイ
アグラム・フローチャート等のダイアグラムの認識には
適用できないという問題がある。
【0013】また、前述の知的帳票認識システムにあっ
ては、帳票や伝票といった表形式のように直線のみで区
切られたフォーマットを事前に認識して文字の位置を検
出し、次にデータの認識を行っているので、ダイアグラ
ムのようにシンボル、接続線、文字列の位置が事前に定
められない不定形の情報を認識することはできないとい
う問題がある。
【0014】さらに、前述のE−Rモデル生成方式は、
エンティティリレーションシップダイアグラム専用の生
成方式であり、シンボルが数種類に限定されているた
め、予め定められたダイアグラムの形状と意味の認識に
のみ適用可能であり、一般に行われているようなユーザ
毎に任意に定義されるダイアグラムの認識には適用でき
ないという問題がある。
【0015】本発明はこれらの問題を解決することを目
的とし、手書きや描画ソフトウェア等のCASEツール
とは独立して作成されたダイアグラム、特にシンボルの
接続関係に方向性があり、その位置も定まっておらず、
ユーザ毎に任意に定義されるダイアグラムを自動的に認
識し、その認識した論理を人手を介さずにCASEツ−
ルなどに引き渡すことができるダイアグラム認識システ
ムを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のダイアグラム認
識システムは、円形や四角形等の図形によって表現され
るシンボルと、シンボル間の接続を示す方向性を持った
接続線と、これらシンボル及び接続線に付与される文字
列とから構成され、フローチャート、データフローダイ
アグラムなどの情報処理の仕様記述に用いられるダイア
グラムを画像データとして入力するダイヤグラム入力手
段と、このダイアグラム入力手段から入力されるダイヤ
グラムの認識ル−ルを入力する認識ル−ル入力手段と、
この認識ル−ル入力手段から入力された認識ル−ルを記
憶する認識ル−ル記憶手段と、前記ダイアグラム入力手
段から入力されたダイヤグラムを構成するシンボル、接
続線、文字列およびシンボル間接続関係を前記認識ル−
ル記憶手段に記憶された認識ル−ルに基づき認識し、各
シンボルの種別および文字列、各シンボル間の接続関係
を示す論理データとして出力するダイアグラム認識手段
と、このダイアグラム認識手段から出力される論理デー
タを所定のファイル形式に変換して出力する変換手段と
から構成した。
【0017】
【作用】上記手段によれば、まず、認識対象となるダイ
ヤグラムの認識ル−ルを認識ル−ル入力手段から入力
し、認識ル−ル記憶手段に記憶させる。次に、認識対象
となるダイアグラムを画像データとしてダイヤグラム入
力手段から入力する。すると、ダイアグラム認識手段
は、ダイアグラム入力手段から入力されたダイヤグラム
を構成するシンボル、接続線、文字列およびシンボル間
接続関係を前記認識ル−ルに基づき認識し、各シンボル
の種別および文字列、各シンボル間の接続関係を示す論
理データとして出力する。このダイアグラム認識手段か
ら出力される論理データは、CASEツ−ルなどに直接
引き渡せるように変換手段によって所定のファイル形式
に変換して出力される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面より説
明する。
【0019】図1は本発明の一実施例を示すシステムブ
ロック図である。この実施例のシステムは、認識対象の
ダイアグラムをイメージデータとして入力する画像入力
装置1、ダイアグラムの認識処理を行うデータ処理装置
2、認識結果をユーザが補正するための入力表示装置
3、認識結果を格納するための出力ファイル4を備えて
いる。
【0020】データ処理装置2は、画像入力装置1によ
り読み取られ、その読み取り平面における各画素の画像
の有無に対応した論理1または論理0で表現されている
ダイアグラムの画像データを入力する画像データ入力部
21、この画像データ入力部21で入力された画像デー
タを格納する画像データ記憶部22、この画像データ記
憶部22に格納されている画像データを線分の集合であ
るベクトルデータに変換するデータ変換部23、ダイア
グラムを認識するためにその図形的特徴と対応するダイ
アグラム種別やダイアグラム間の接続関連等の論理的な
認識ル−ルを記述した認識ルール記憶部25a、この認
識ルール記憶部25aに格納された認識ルールとベクト
ルデータ記憶部24に格納されたベクトルデータとをマ
ッチングすることによりダイアグラムを認識するダイア
グラム認識部25b、このダイアグラム認識部25bの
認識結果を格納する認識中間データ記憶部26、この認
識中間データ記憶部26の中で認識不能箇所となった部
分を入力表示装置3にてユーザに補正してもらう認識結
果補正部27、この認識結果補正部27で補正された認
識結果を格納する認識結果データ記憶部28、この認識
結果データ記憶部28の内容を出力ファイル4のデータ
形式に変換する認識結果変換部29からなっている。
【0021】ここで、認識ルール記憶部25aに記憶さ
せる認識ル−ルは入力表示装置3かを用いてユーザが認
識処理前に予め入力するようになっている。そして、入
力表示装置3を用いてその後に認識ル−ルを変更した
り、追加することができるようになっている。
【0022】図2はデータ処理装置2の処理手順の概要
を示すフロ−チャ−トであり、画像入力装置1にて読み
取られた認識対象のダイアグラムの画像データは、画像
データ入力部21を介して画像データ記憶部22に格納
される(ステップ100)。この格納された画像デ−タ
はデータ変換部23によって読み出され、データ変換部
23においてノイズ除去や細線化等の処理が行われた
後、線分の集合およびそれらが閉図形か開図形かを示す
情報の集りであるベクトルデータに変換され、ベクトル
データ記憶部24に格納される(ステップ200)。な
お、このベクトルデ−タへの変換技術は、例えば、「C
ADデータ入力を効率化、図面の自動入力装置に脚光」
(平田 昌伸著、日経コンピュータ、1986.3.
3,P82)に記述されているように、既に公知の技術
であるので、その詳細な説明は省略する。
【0023】ダイアグラム認識部25bは、ベクトルデ
ータ記憶部24に格納されたベクトルデータと認識ルー
ル記憶部25aに保存されているダイアグラム認識ルー
ルとを読み出し、両者のマッチング処理を行うことによ
り、ベクトルデ−タで表現されたダイアグラムを認識
し、その認識結果を認識中間デ−タとして認識中間デー
タ記憶部26に格納する(ステップ300)。
【0024】認識結果補正部27は、認識中間データ記
憶部26に格納された認識中間デ−タの中で認識処理が
成功しなかった箇所に対する問い合わせを入力表示装置
3によって行い、ユーザに必要なデータ入力を要求し、
認識処理の不成功部分を補正させる。これによって、入
力されたダイアグラムの完全な認識結果が得られる。こ
の補正された認識結果は、認識結果データ記憶部28に
格納される(ステップ400)。
【0025】認識結果変換部29は、認識結果データ記
憶部28の認識結果のデータを出力ファイル4で定めら
れたデータ形式、例えばCASEツ−ルに直接引き渡せ
るようなデ−タ形式の論理デ−タに変換し出力ファイル
4に格納する(ステップ500)。
【0026】従って、前述したCASEツ−ルにおいて
は、この出力ファイル4に格納された論理デ−タに基づ
き、人手を介さずに直ちに下流工程への引継ぎを行うこ
とができる。
【0027】次に、ダイアグラム認識処理を具体例を挙
げて詳細に説明する。
【0028】図3は、画像入力装置1から画像データと
して入力するデータフローダイアグラムの例であり、手
書き、あるいは描画用ソフトウェア等にて記述されてお
り、シンボルと接続線との論理的関係は人間が判断する
以外にない状態である。
【0029】本発明はこのようなダイアグラムを認識
し、図4に示すようなシンボルの名称と種別、シンボル
間の接続関係を論理的に表した論理デ−タを生成するも
のであり、以下にその詳細を説明する。
【0030】図5(a),(b)は、画像データ記憶部
22に格納されている図3のデータフローダイアグラム
の一部の画像の例を示すものである。同図において、7
01は図3の「受注処理」周辺の画像データの表示例で
あり、703は同図(a)の702で示す部分を「0」
と「1」の集合で構成される画像データの格納状態を示
すもので、「0」は画像が存在しない画素、「1」は画
像が存在する画素を示している。
【0031】図6(a),(b),(c)は、図5に示
した画像データがベクトルデータ記憶部24に格納され
ている例を示すもので、801は画像データ701を変
換したベクトルデータを入力表示装置3に表示した例を
示すものであり、文字列の「受注処理」を囲む円形のシ
ンボル704は12個の線分Ll,L2,……,L12
に分解され、各線分がベクトル形式のデ−タで表されて
いる。同様に、矢印705は4個の線分Ll3,L1
4,……,L16に分解され、各線分がベクトル形式の
デ−タで表されている。
【0032】このように表されたベクトルデ−タ801
は、図6(b)の内部格納構造図に示すように、各線分
の集合を示す図形識別番号デ−タ(図形ID)803、
閉図形か開図形かを示す区分デ−タ804、図形を構成
する線分の並びを示すデータ805、図形に存在する分
岐点の座標(複数も可)を示すデータ806が1組にな
って閉図形または開図形の単位でベクトルデ−タ記憶部
25bの図形テーブル802に格納されている。また、
各線分は図6(c)に示すように、線分ID808、始
点座標デ−タ809、終点座標デ−タ810を各線分毎
に記憶した線分テーブル807によって管理するように
構成されている。
【0033】なお、図6(a)の線分L11からL15
に分岐する分岐点(x1,y1)の座標値は説明のため
に図示しているのであって実際には表示されない。
【0034】図7,図8,図9は、認識ル−ル記憶部2
5aに格納されるデータフローダイアグラム用の認識ル
ールの一例を示すものであり、この例のダイアグラム認
識ルールは、シンボル認識ルール1000a、接続線
(フロ−)を認識するためのフロー認識ルール1010
a、シンボル間接続関係ルール1020aとから構成さ
れる。シンボル認識ルール1000aは、顧客などの外
部実体や処理、ファイル等を表すシンボル種別デ−タ1
001a、シンボルが円や四角形などの単純な図形かそ
れらの組み合わせである複合図形かを示す分類デ−タ1
002a、シンボルの図形的特徴を示すシンボル形状デ
−タ1003a、シンボルに対応する文字が内部にある
のか外部にあるのかを示す位置デ−タ1004a、シン
ボルに記述する文字方向デ−タ1005aから構成され
る。
【0035】このうち、シンボル形状デ−タ1003a
は、例えば四角形のシンボルについては、長ベクトルの
線分が4個、短ベクトルの線分が0個、直角の数が4
個、平行線の組が2個といったデ−タで定義されてい
る。このシンボル認識ル−ル1000aで認識するシン
ボル形状を符号1006aで例示している。
【0036】フロー認識ルール1010aは、接続線が
単一方向か、両方向かを示すフロー種別デ−タ1011
a、接続線に矢印が付与される場合の矢印の位置デ−タ
1012a、接続線の図形的特徴を示すフロー形状デ−
タ1013a、接続線に対応する文字の位置デ−タ10
14a、接続線に記述する文字方向(横書き、縦書きな
ど)の文字方向デ−タ1015aから構成される。
【0037】このうち、フロ−形状デ−タ1013a
は、例えば単一方向の接続線については、長ベクトルの
線分が1個以上、鋭角部分が1個、短ベクトルの線分が
2個といったデ−タで定義されるようになっている。こ
のフロー認識ルール1010aで認識する接続線の形状
を符号1016aで例示している。
【0038】シンボル間接続関係ルール1020aは、
外部実体などの入力シンボル種別1021aと出力シン
ボル種別1022aの組み合わせに対して、接続可能な
接続線の種別デ−タ1024aおよび接続不可デ−タ1
023aをマトリクス形式で表現したものであり、図9
に示すように、「顧客」などの外部実体同士、「出荷フ
ァイル」などのファイル同士は接続ができないことなど
が定義されている。
【0039】図10は、図2中のステップ300のダイ
アグラム認識処理の詳細を示すフローチャート、図11
は図10中のステップ350のシンボルとフローの認識
処理を再帰処理を用いないで処理する詳細のフローチャ
ートである。
【0040】以下、これらのフロ−チャ−トを参照して
図6のベクトル表現のダイアグラムを認識する動作につ
いて説明する。
【0041】まず、図10において、ダイアグラム認識
部25bはベクトルデータ記憶部24に記憶されている
認識対象のダイアグラムに関するベクトルデータを読出
し(ステップ310)、さらに認識ル−ル記憶部25a
に記憶されている認識ル−ルを読出し(ステップ32
0)、ある一定の長さに満たない線分のベクトルデータ
を文字列候補とみなして分離する(ステップ330)。
次に、ベクトルデータ記憶部24に格納されている図形
テーブル802の中にある区分デ−タ804を検索し、
閉図形となっている図形を1つ取り出し、これを最初の
認識対象のシンボルに設定する(ステップ340)。
【0042】例えば、図6(a)例のベクトルデ−タに
おいては、文字列「受注処理」を囲むシンボル704の
区分デ−タ804が図6(b)のように「閉図形」を示
しているので、このシンボル704を最初の認識対象シ
ンボルに設定する。
【0043】次に、このシンボルを引数として図11に
示すシンボルとフローの認識処理を呼出し(ステップ3
50)、認識対象に設定したシンボルの種別をシンボル
認識ル−ル1000aに基づいて認識する。
【0044】例えば、図6(a)の「受注処理」のシン
ボル704については、図形テ−ブル802に、L1〜
L12から成る線分で構成されていることが図形テ−ブ
ル802に記憶され、、またこれらの各線分は、始点座
標デ−タ809と終点座標デ−タ810によって示され
る位置に存在するものであることが線分テ−ブル807
に詳細に記憶されている。
【0045】一方、シンボル種別「処理」のシンボル形
状については、シンボル認識ル−ル1000aに、長ベ
クトルが0、短ベクトルが多数、鈍角数が多数であるこ
とが定義されている。そこで、ステップ350の認識処
理においては、各線分L1〜L12の長さを始点座標デ
−タ809と終点座標デ−タ810によって求め、長ベ
クトルおよび短ベクトルの数をそれぞれ算出する。さら
に、始点座標デ−タ809と終点座標デ−タ810によ
って各線分の向きを求め、隣合う線分と成す角度を算出
し、鈍角数、鋭角数、直角数、平行線の組を求める。
【0046】そして、このようにして求めた長ベクトル
および短ベクトルの数、鈍角数、鋭角数、直角数、平行
線の組のデ−タと、シンボル認識ル−ル1000aのシ
ンボル形状デ−タ1003aとを比較する。この結果、
「受注処理」のシンボル704がシンボル種別「処理」
のシンボル形状に一致していることが判明したならば、
このシンボル704を「処理」のシンボル種別として認
識する。
【0047】続いて、当該シンボルに接続される接続線
が存在するかどうかを、図形テーブル802に当該シン
ボルに対応するベクトルデータの分岐点デ−タ806が
存在するかどうかにより判定し、存在するときは該シン
ボルと接続線をはさんで反対側にある相手シンボルのベ
クトルデ−タと接続線のベクトルデータを取得し、接続
線の種別をフロ−認識ル−ル1011aに従って認識す
ると共に、シンボル間接続関係ル−ル1020aによっ
て接続が許される相手シンボルであるかどうかの論理性
を検査する。
【0048】この後、シンボル704に対応づけられた
文字列を検出する。そして、その対応関係を認識中間デ
−タ記憶部26に用意された図12および図13に示す
ような構造のシンボルテ−ブル900の対応文字列ID
の欄904に格納する(ステップ360)。
【0049】ここで、認識中間データ記憶部26は、シ
ンボルテーブル900、フローテーブル910、文字列
テーブル920、ベクトルデータ記憶部930、スタッ
ク940から構成される。シンボルテーブル900は、
S1,S2などのシンボルIDデ−タ901、外部実体
などのシンボル種別デ−タ902、シンボル認識結果の
可否を示す認識判定デ−タ903、シンボルに付与され
ている文字列を示すC1,C3などの対応文字列IDデ
−タ904、認識対象となったシンボルのベクトルデー
タ905をそれぞれ記憶する欄から構成される。
【0050】また、フローテーブル910は、f1,f
2などのフローIDデ−タ911、単方向・両方向・向
きなし等のフロー方向デ−タ912、接続線の入力およ
び出力のシンボルとなっている入力シンボルIDデ−タ
913および出力シンボルIDデ−タ914、フロー認
識結果を示す認識判定デ−タ915、接続線によって接
続されているシンボル間の接続関係の可否を示す接続判
定デ−タ916、接続線に付与されている文字列を示す
対応文字列IDデ−タ917、認識対象となった接続線
に対応するベクトルデータ918をそれぞれ記憶する欄
から構成される。
【0051】さらに、文字列テーブル920は、文字列
IDデ−タ921、文字列の認識結果を示す認識判定デ
−タ922、認識できた文字列の文字コードを示す認識
文字列コ−ドデ−タ923、認識対象となった文字列に
対応するベクトルデータ924をそれぞれ記憶する欄か
ら構成される。
【0052】ベクトルデータ記憶部930は認識前のベ
クトルデータを認識後のシンボル、フロー、文字列とを
それぞれ対応付けるものであり、認識後のシンボル、フ
ロー、文字列の各デ−タは図6に示した図形テ−ブル8
02および線分テ−ブル807と同様な形式で格納され
る。
【0053】さらにスタック940には、認識対象のシ
ンボルに対する相手シンボルのシンボルIDデ−タ94
1が格納される。図示の例では、シンボルID=S1の
認識対象シンボル「顧客」の処理途中に、シンボルID
=S2,S3の相手シンボル「受注処理」,「出荷処
理」が一時的に保存されることを示している。
【0054】次に、図11に戻ると、認識対象のシンボ
ルに対応づけられた文字列との対応関係をシンボルテ−
ブル900の対応文字列IDの欄904に格納した後
(ステップ360)、認識した接続線が有するベクトル
データの始点座標デ−タおよび終点座標デ−タ809、
810と、認識ルールの文字列の位置デ−タ1014a
とに基づき、接続線に対応する文字列を検出し、その対
応関係を図12のフロ−テ−ブル910に対応文字列I
Dデ−タ917として格納し(ステップ370)、さら
にその文字列を光学文字読み取り装置(OCR)等で既
に利用されている文字認識技術により認識し、その認識
結果の可否を図13の文字列テ−ブル920に認識判定
デ−タ922として格納し、認識が成功した場合はその
文字コードを文字コ−ドデ−タ923として文字列テ−
ブル920に格納する(ステップ380)。なお、ステ
ップ360と370の順序は入れ替えてもよい。
【0055】なお、図12および図13の〜はそれ
ぞれ対応関係を示すものである。
【0056】次に、図10のステップ350の詳細を示
す図11のフロ−チャ−トにおいて、引数として渡され
た認識対象のシンボルのベクトルデータとシンボル認識
ルール1000aの中に定義されているシンボル形状デ
−タ1003aとをマッチングし、シンボルIDデ−タ
901とシンボル種別デ−タ902および認識結果の判
定デ−タ903並びに対応するベクトルデータ905を
認識中間デ−タ記憶部26のシンボルテ−ブル900に
格納する(ステップ351a)。
【0057】次に、認識対象シンボルに接続される接続
線が存在するかどうかを、図形テーブル802に認識対
象シンボルに関するベクトルデータに分岐点デ−タ80
6が存在するかどうかにより判定し(ステップ352
a)、存在するときは認識対象シンボルと接続線をはさ
んで反対側にある相手シンボルを取得する(ステップ3
53a)。そして、シンボル認識ルール1000aの中
のシンボル形状デ−タ1003aと相手シンボルのベク
トルデータとをマッチングし(ステップ354a)、さ
らにフロー認識ルール1010aの中の矢印の位置デ−
タ1012aとフロー形状デ−タ1013aと接続線に
対応するベクトルデータとをマッチングし、フローID
デ−タ911、フロー方向デ−タ912、入力シンボル
デ−タ913、出力シンボルデ−タ914、認識結果の
判定デ−タ915、接続線に対応するベクトルデータ9
18をフロ−テ−ブル910に格納する(ステップ35
5a)。
【0058】この後、認識対象シンボルと相手シンボル
の接続関係の妥当性を図9のシンボル間接続関係ルール
1020aに従ってチェックし、その結果を図12のフ
ロ−テ−ブル910に接続判定デ−タ916として格納
し(356a)、さらに相手シンボルを図13のスタッ
ク940に一時保存してステップ352aの処理に戻る
(ステップ357a)。
【0059】この後は、認識対象に設定したシンボルに
接続される接続線がさらに存在するかどうかを調べ、存
在しないときはスタック940は空きかどうかを判定し
(ステップ358a)、スタック940に1つでもシン
ボル種別のデ−タが残っているときは、そのシンボル種
別デ−タで示されるシンボルを記憶部25bから1つ取
り出し、そのシンボルを新たな認識対象のシンボルとし
て設定し(359a)、ステップ352aの処理に戻
る。そして、スタック940が空になったならば、処理
を終了する。
【0060】なお、スタック940からシンボルを1つ
取り出す順序として、先入れ先出しや先入れ後出し等が
あるがその方法は任意でよい。
【0061】次に、図10のステップ350の処理を、
再帰処理を用いて処理する図14のフロ−チャ−トを参
照して説明する。図14において、引数として渡された
認識対象シンボルとシンボル認識ルール1000aとを
マッチングし(ステップ351b)、認識対象シンボル
に接続される接続線が存在するかどうかを判定し(ステ
ップ352b)、存在するときは該認識対象シンボルと
接続線をはさんで反対側にある相手シンボルを取得し
(ステップ353b)、シンボル認識ルール1000a
と相手シンボルとをマッチングし(ステップ354
b)、さらにフロー認識ルール1010aの中の接続線
の矢印の位置デ−タ1012aとフロー形状デ−タ10
13aにより接続線の方向を認識する(ステップ355
b)。この後、認識対象シンボルと相手シンボルの接続
関係の妥当性をシンボル間接続関係ルール1020aに
てチェックし(356b)、相手シンボルを新たな認識
対象シンボルと設定し、この図14に示すシンボルとフ
ローの認識処理を再帰的に呼出した後、ステップ352
bの処理に戻り(ステップ357b)、該新たなシンボ
ルに接続される接続線が存在しないときは処理を終了す
る。
【0062】以上の処理によって認識中間デ−タ記憶部
26に格納されたデ−タは、認識結果補正部27によっ
て読み出され、認識不能な個所があったかどうかが検査
される。この検査は、図12、図13のシンボルテ−ブ
ル900の認識判定デ−タ903、フロ−テ−ブル91
0の認識判定デ−タ915、文字列テ−ブル920の認
識判定デ−タ922によって行われる。もし、「NG」
となっているシンボル、またはフロ−、あるいは文字列
があれば、これを入力表示装置3に表示し、かつ正しい
認識になるようにユ−ザに必要な入力を要求する。
【0063】この結果、「NG」となっているシンボ
ル、またはフロ−、あるいは文字列がなくなったなら
ば、認識結果補正部28はその補正結果を認識結果デ−
タ記憶部28に格納する。ここに記憶された認識結果は
認識結果変換部29で出力ファイル4のデ−タ形式に適
合した図4に示したような論理デ−タに変換され、出力
ファイル4に出力される。
【0064】従って、以上説明した実施例によれば、認
識対象となるダイヤグラムの認識ル−ルを入力表示装置
3から入力し、認識ル−ル記憶部25aに記憶させ、次
に、認識対象となるダイアグラムを画像データとして画
像入力装置1から入力し、この入力されたダイヤグラム
を構成するシンボル、接続線、文字列およびシンボル間
接続関係をダイアグラム認識部25bに前記認識ル−ル
に基づき認識させ、各シンボルの種別および文字列、各
シンボル間の接続関係を示す論理データとして出力さ
せ、この論理データをCASEツ−ルなどに直接引き渡
せるように所定のファイル形式に変換して出力するよう
に構成したので、手書きや描画ソフトウェア等のCAS
Eツールとは独立して作成されたダイアグラム、特にシ
ンボルの接続関係に方向性があり、その位置も定まって
おらず、ユーザ毎に任意に定義されるダイアグラムを自
動的に認識し、その認識した論理を人手を介さずにCA
SEツ−ルなどに引き渡すことができるという効果が得
られる。
【0065】従って、CASEツ−ル等を用いてソ−ス
プログラムを生成する際のダイアグラム入力作業の軽
減、ダイアグラムの論理的内容に基づいた整合性検証、
ダイアグラムの編集、格納、印刷、次工程情報への変換
といった処理を容易に行うことが可能になり、ソ−スプ
ログラムの自動生成作業の効率を飛躍的に向上させるこ
とができるといった極めて有用な効果がある。
【0066】さらに、前記認識ル−ルは入力表示装置3
から入力しているので、ユ−ザ毎に自由に認識ル−ルを
定義し、かつ自由に変更することができる。従って、ユ
−ザ毎に最適な認識システムを構築できるといった効果
がある。
【0067】また、ダイアグラムの認識に際しては、最
初に文字列の候補となるベクトルデ−タを分離し、最も
ダイアグラムである可能性が高いベクトルデータの集合
を最初のダイアグラムの候補と設定して認識を開始し、
このダイアグラムの候補に接続される接続線の反対側の
図形をシンボルとして認識する処理を順次行い、この後
に各シンボルと接続線に付与されている文字列候補を対
応付けて認識するようにしているので、文字列を混在さ
せたままシンボルや接続線の認識を行う場合に比べ、誤
認識が減少し、高い認識性能が得られるという効果があ
る。
【0068】また、認識が成功しなかった箇所に対して
認識結果を入力表示装置3から補正できるようにしたの
で、認識性能を高め、出力ファイル4に出力する論理デ
−タの信頼性を高めることができる。
【0069】さらに、画像入力装置1から入力するダイ
アグラムの画像デ−タをデ−タ変換部23によりベクト
ルデ−タに変換し、そのベクトルデ−タによってダイア
グラムの認識を行っているので、ダイアグラムの画像を
記憶する記憶部の記憶容量が少なくて済み、しかも画素
単位で画像認識を行う場合に比べて処理時間を短縮でき
る。
【0070】なお、この実施例において、ダイアグラム
の認識ル−ルは入力表示装置3から入力しているが、ダ
イアグラム入力手段を兼用して入力するようにしてもよ
い。すなわち、図1に破線10で示すように、画像入力
装置1から画像デ−タとして認識ル−ル記憶部25aに
入力し、ダイアグラムの認識は公知のパタ−ンマッチン
グ技法によって行うようにしてもよい。あるいは、認識
ル−ルの画像デ−タをダイアグラム認識部25bで認識
させ、その認識結果を認識ル−ルとして記憶させ、前述
の動作と同様にしてダイアグラムの認識を行うようにし
てもよい。但し、この場合には、認識ル−ルの画像デ−
タを認識する別の認識ル−ルが必要になることは言うま
でもない。
【0071】さらに、ダイアグラムおよび認識ル−ルは
図15の第2の実施例のブロック図に示すように、ペン
で描画した図形等をベクトル表現の画像デ−タとして出
力するペン入力装置11から入力するように構成しても
よい。この場合は、画像デ−タ記憶部22、デ−タ変換
部23が不要になり、構成が簡素になるという利点があ
る。さらに、認識のための処理工程が図16に示すよう
なものに減少する。なお、図16において、100Aは
ペン入力装置11の画像デ−タをベクトルデ−タ記憶部
24に記憶させる処理であり、これ以降の処理は図2と
同様であるので、説明は省略する。
【0072】さらに、認識ル−ルは図7〜図9に示すも
のを例に挙げたが、図17〜図19に示すようなものを
定義すれば、エンティティリレ−ションシップダイアグ
ラムの認識が可能になる。
【0073】この認識ル−ルは、シンボル種別「弱実
体」として符号1006cで示す複合シンボルを定義し
たこと(図17)、さらに図19に符号1016bで示
す矢印のない接続線を定義したことが図7〜図9の認識
ル−ルと異なる。なお、各デ−タの符号は図7〜図9の
符号1001a等の英文字aをbに代えて図示している
が、定義される実体は同じである。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、認
識対象となるダイヤグラムの認識ル−ルを入力し、認識
ル−ル記憶手段に記憶させ、次に、認識対象となるダイ
アグラムを画像データとして入力し、この入力されたダ
イヤグラムを構成するシンボル、接続線、文字列および
シンボル間接続関係をダイアグラム認識手段に前記認識
ル−ルに基づき認識させ、各シンボルの種別および文字
列、各シンボル間の接続関係を示す論理データとして出
力させ、この論理データをCASEツ−ルなどに直接引
き渡せるように所定のファイル形式に変換して出力する
ように構成したので、手書きや描画ソフトウェア等のC
ASEツールとは独立して作成されたダイアグラム、特
にシンボルの接続関係に方向性があり、その位置も定ま
っておらず、ユーザ毎に任意に定義されるダイアグラム
を自動的に認識し、その認識した論理を人手を介さずに
CASEツ−ルなどに引き渡すことができるという効果
が得られる。
【0075】従って、CASEツ−ル等を用いてソ−ス
プログラムを生成する際のダイアグラム入力作業の軽
減、ダイアグラムの論理的内容に基づいた整合性検証、
ダイアグラムの編集、格納、印刷、次工程情報への変換
といった処理を容易に行うことが可能になり、ソ−スプ
ログラムの自動生成作業の効率を飛躍的に向上させるこ
とができるといった極めて有用な効果がある。
【0076】さらに、前記認識ル−ルはユ−ザ毎に自由
に定義し、かつ自由に変更することができるので、ユ−
ザ毎に最適な認識システムを構築できるといった効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1におけるデータ処理装置の全体の処理手順
を示すフロ−チャ−トである。
【図3】図1の実施例において入力されるダイアグラム
の一例を示す図である。
【図4】図1の実施例の認識結果として出力される論理
デ−タの例を示す説明図である。
【図5】ダイアグラムとして入力したシンボルの画像デ
−タの一部とその格納構造を示す説明図である。
【図6】図5中のシンボルとそのベクトルデータへの変
換処理より得られるベクトルデータの構造を示す説明図
である。
【図7】認識ル−ルのうちシンボル認識ル−ルの定義を
示す説明図である。
【図8】認識ル−ルのうち接続線認識ル−ルの定義を示
す説明図である。
【図9】認識ル−ルのうちシンボル間接続関係認識ル−
ルの定義を示す説明図である。
【図10】ダイアグラム認識処理の詳細を示すフロ−チ
ャ−トである。
【図11】図10中のシンボルとフロー認識処理のうち
再帰処理を用いない処理のフローチャートである。
【図12】認識結果中間デ−タの一部を示す説明図であ
る。
【図13】認識結果中間デ−タの一部を示す説明図であ
る。
【図14】図10中のシンボルとフロー認識処理のうち
再帰処理を用いた処理のフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図16】図15におけるデータ処理装置の全体の処理
手順を示すフロ−チャ−トである。
【図17】認識ル−ルのうちシンボル認識ル−ルの他の
例の定義を示す説明図である。
【図18】認識ル−ルのうち接続線認識ル−ルの他の例
の定義を示す説明図である。
【図19】認識ル−ルのうちシンボル間接続関係認識ル
−ルの他の例の定義を示す説明図である。
【符号の説明】
1…画像入力装置、2…デ−タ処理装置、3…入力表示
装置、4…出力ファイル、11…ペン入力装置、21…
画像デ−タ入力部、22…画像デ−タ記憶部、23…デ
−タ変換部、24…ベクトルデ−タ記憶部、25a…認
識ルール記憶部、25b…ダイアグラム認識部、26…
認識中間デ−タ記憶部、27…認識結果補正部、28…
認識結果デ−タ記憶部、29…認識結果記憶部、701
…画像デ−タ、802…図形テ−ブル、807…線分テ
−ブル、100a…シンボル認識ル−ル、1010a…
フロ−認識ル−ル、1020a…シンボル間接続関係認
識ル−ル、900…シンボルテ−ブル、910…フロ−
テ−ブル、920…文字列テ−ブル、940…スタッ
ク、025b…ダイアグラム認識部。
フロントページの続き (72)発明者 臼田 裕 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株 式会社内 (56)参考文献 特開 平2−71366(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/50 G06F 9/06 530 JICSTファイル(JOIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形や四角形等の図形によって表現され
    るシンボルと、シンボル間の接続を示す方向性を持った
    接続線と、これらシンボル及び接続線に付与される文字
    列とから構成され、フローチャート、データフローダイ
    アグラムなどの情報処理の仕様記述に用いられるダイア
    グラムを画像データとして入力するダイヤグラム入力手
    段と、 このダイアグラム入力手段から入力されるダイヤグラム
    の認識ル−ルを入力する認識ル−ル入力手段と、 この認識ル−ル入力手段から入力された認識ル−ルを記
    憶する認識ル−ル記憶手段と、 前記ダイアグラム入力手段から入力されたダイヤグラム
    を構成するシンボル、接続線、文字列およびシンボル間
    接続関係を前記認識ル−ル記憶手段に記憶された認識ル
    −ルに基づき認識し、各シンボルの種別および文字列、
    各シンボル間の接続関係を示す論理データとして出力す
    るダイアグラム認識手段と、 このダイアグラム認識手段から出力される論理データを
    所定のファイル形式に変換して出力する変換手段と、か
    ら構成されたダイアグラム認識システム。
  2. 【請求項2】 前記ダイアグラム認識手段は、最初に文
    字列の候補となる画像デ−タを分離し、最もダイアグラ
    ムである可能性が高い画像データの集合を最初のダイア
    グラムの候補と設定して認識を開始し、このダイアグラ
    ムの候補に接続される接続線の反対側の図形をシンボル
    として認識する処理を順次行い、この後に各シンボルと
    接続線に付与されている文字列候補を対応付けて認識す
    ることを特徴とする請求項1記載のダイアグラム認識シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 認識が成功しなかった箇所に対して認識
    結果を補正する補正手段を設けたことを特徴とする請求
    項2記載のダイアグラム認識システム。
  4. 【請求項4】 ダイアグラム入力手段は、画像読み取り
    装置で構成したことを特徴とする請求項2記載のダイア
    グラム認識システム。
  5. 【請求項5】 ダイアグラム入力手段は、ペンで描画し
    た図形等を画像デ−タとして出力するペン入力装置で構
    成したことを特徴とする請求項2記載のダイアグラム認
    識システム。
  6. 【請求項6】 認識ル−ル入力手段は、ダイアグラム入
    力手段を兼用して認識ル−ルを入力することを特徴とす
    る請求項2記載のダイアグラム認識システム。
  7. 【請求項7】 ダイアグラム入力手段から入力された画
    像デ−タをベクトル表現の画像デ−タに変換し、ダイア
    グラム認識手段に入力する画像デ−タ変換手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3記載のダイアグラム認識シス
    テム。
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