JP2748578B2 - 雑音除去回路 - Google Patents

雑音除去回路

Info

Publication number
JP2748578B2
JP2748578B2 JP1203266A JP20326689A JP2748578B2 JP 2748578 B2 JP2748578 B2 JP 2748578B2 JP 1203266 A JP1203266 A JP 1203266A JP 20326689 A JP20326689 A JP 20326689A JP 2748578 B2 JP2748578 B2 JP 2748578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
output signal
chroma
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1203266A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0366230A (ja
Inventor
琢 高田
浄 今井
厚 石津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP1203266A priority Critical patent/JP2748578B2/ja
Publication of JPH0366230A publication Critical patent/JPH0366230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2748578B2 publication Critical patent/JP2748578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複合映像信号に含まれる白色雑音を画像信
号のフレーム間の自己相関を利用して除去する雑音除去
回路と、上記雑音除去回路の中にあって複合映像信号の
クロマ信号成分の位相をライン間の演算を利用して反転
させるクロマインバータと、フレーム間の複合映像信号
の差信号から雑音を検出する雑音検出回路に関するもの
である。
(従来の技術) 近年、雑音除去回路は、EDTV(クリアビジョン)の技
術の進歩とともに、その付加機能の一つとして商品化さ
れるようになってきた。
以下に、従来の雑音除去回路について図面を用いて説
明する。
第7図は画像信号のフレーム間の自己相関を利用した
雑音除去回路の従来例であって、「ノイズリデューサー
高橋 テレビジョン学会誌 第33巻 第4号(1979)
P.P296〜300」に記載されたものである。
第7図において、1は複合映像信号が入力される複合
映像信号入力端子、3は複合映像信号入力端子1から入
力される複合映像信号をアナログ/デジタル変換するAD
変換器、4は後述するクロマインバータ8の出力信号と
AD変換器3の出力信号の差信号を出力する減算器、5は
減算器4の出力信号をK倍(0≦K≦1/2)するK倍回
路、6はAD変換器3の出力信号とK倍回路5の出力信号
の和信号を出力する加算器、加算器6の出力は、加算器
6の出力信号を1フレーム期間遅延する1フレームメモ
リ7と、1フレームメモリ7の出力信号のうちクロマ信
号成分の位相を反転するクロマインバータ8を介して減
算器4に入力される。9は減算器の4の出力信号から雑
音成分のみを取り出して時間的に平均する雑音積分回
路、10は減算器4の出力信号から動き画像の信号成分の
みを検出して動き量を出力する動き検出回路、11は雑音
積分回路9の出力信号と動き検出回路10の出力信号をあ
る重みづけをして合成し、その出力信号でK倍回路5の
値を制御する合成回路であり、出力信号はK倍回路5に
入力される。また、加算器6の出力信号はバースト・輝
度信号出力端子2に入力されている。
以上のように構成された雑音除去回路について、以下
その動作を説明する。
複合映像信号入力端子1より入力する複合映像信号
(アナログ信号)は、AD変換器3でデジタル信号に変換
されて減算器4と加算器6に入力される。現在の複合映
像信号であるAD変換器3の出力信号と1フレーム前の複
合映像信号である1フレームメモリ7の出力信号とは減
算器4で減算され、その出力信号はK倍回路5に入力す
る。ここで、複合映像信号はフレーム周期で画像情報が
くり返し送られてくるがフレーム間相互の画像情報は自
己相関性が非常に強く、フレーム間で減算すると輝度信
号、クロマ信号などの複合映像信号は消え、雑音成分の
みが残る。また、複合映像信号のクロマ信号の位相はフ
レーム間で反転しており、単純に現在の複合映像信号と
1フレーム期間前の複合映像信号の差信号を出力したの
ではクロマ信号成分がK倍回路5に入力されてしまうの
で、加算器6の出力信号を1フレームメモリ7で1フレ
ーム期間遅延させた後にクロマインバータ8で複合映像
信号に含まれるクロマ信号の位相を反転させる。K倍回
路5では減算器4の出力信号である雑音成分の信号をK
倍した信号を出力する。加算器6でAD変換器3の出力信
号である現在の複合映像信号とK倍回路5の出力信号で
ある雑音成分の信号を加算して雑音成分を除去する。
ここで、K倍回路5のKの値をK=1/2と設定する
と、加算器6の出力信号は、現在の複合映像信号である
AD変換器3の出力信号と、1フレーム前の複合映像信号
であるクロマインバータ8の出力信号の加算平均出力で
ある。なお、このときS/N改善度は5dB程度である。結
局、バースト・輝度信号出力端子2からは、雑音が除去
された複合映像信号がデジタル信号として得られ、バー
スト信号と輝度信号の両方が得られる。
また、K倍回路5のKの値をK=0と設定すると、K
倍回路5の出力がなくなるので、バースト・輝度信号出
力端子2からは、複合映像信号入力端子1のアナログ信
号をデジタルに変換しただけの信号が得られる。このと
きS/Nは改善されない。
合成回路11は雑音除去回路9の出力信号に基づいて現
在の複合映像信号に雑音成分が少ないと判断した場合又
は動き検出回路10の出力信号に基づいて現在の複合映像
信号の画像が動いていることを示す動き画像の信号成分
が多いと判断した場合は、K倍回路5のKの値を小さく
するような信号を出力し、これにより全体として雑音除
去の効果をおさえる構成としている。
また、合成回路11は雑音除去回路9の出力信号に基づ
いて現在の複合映像信号の雑音成分が多い場合であっ
て、動き画像の信号成分が少ないと判断した場合は、K
倍回路5のKの値を大きくするような信号を出力し、こ
れにより全体して雑音除去の効果を発揮させる構成とし
ている。
つぎに、従来のクロマインバータについて図面を用い
て説明する。なお、近年、クロマインバータは雑音除去
回路の中で複合映像信号のクロマ信号成分の位相を反転
する際に多用される。
以下、図面を参照しながら、上述した従来のクロマイ
ンバータの一例について説明する。第8図において21は
入力端子、110は入力端子21に接続する1ラインメモ
リ、111は1ラインメモリ110の出力信号から入力端子21
の信号を減算する減算器、23は減算器111の出力端に接
続する3.58MHzバンド・パス・フィルタ、24は入力端子2
1に接続する遅延回路、112は3.58MHzバンド・パス・フ
ィルタ23の出力信号と、遅延回路24の出力信号を加算す
る加算器、22は加算器112の出力端に接続する出力端子
である。
以上のように構成されたクロマインバータについて、
以下その動作を説明する。まず、入力端子21から入力し
た複合映像信号は1ラインメモリ110で1ライン期間遅
延した後に減算器111で入力端子21から入力された複合
映像信号を減ずる。ここで、テレビの映像信号はライン
相互間の自己相関が非常に強く、かつクロマ信号成分が
ライン相互間で反転している。従って、減算器111の出
力からは輝度信号成分については除去され、クロマ信号
成分については入力端子21から入力された複合映像信号
のクロマ信号成分と比べて、2倍の大きさで位相が反転
したクロマ信号成分が得られる。3.58MHzバンド・パス
・フィルタ23は、減算器111の出力信号をさらに帯域制
限してクロマ信号成分のみを取り出す。遅延回路24は3.
58MHzバンド・パス・フィルタ23が信号を遅延する時間
と同じ時間だけ入力端子21から入力された複合映像信号
を遅延する回路で、その出力信号は3.58MHzバンド・パ
ス・フィルタ23の出力信号と加算器112で加算される。
結局、遅延回路24の出力信号である複合映像信号に、3.
58MHzバンド・パス・フィルタ23の出力信号である複合
映像信号に含まれているクロマ信号成分の大きさの2倍
であり、その位相が反転したクロマ信号成分が加算され
て、入力端子21の複合映像信号のクロマ信号成分だけが
位相反転した信号が出力端子22から出力される。
つぎに、従来の雑音検出回路について図面を用いて説
明する。なお、近年、雑音検出回路は複合映像信号に含
まれる雑音成分の量を検出する際に多用される。
以下に従来の雑音検出回路(「ノイズリデューサー
高橋 テレビジョン学会誌第33巻 第4号(1979)自動
S/N検出により最適動作点の設定P.P298〜299」)につい
て図面を参照しながらて説明する。
第9図において、41は雑音検出入力端子、200は雑音
検出入力端子41に接続する1ライン遅延線、201は雑音
検出入力端子41の入力信号から1ライン遅延線200の出
力信号を減ずる減算器である。202は基準レベル207の電
圧レベルと減算器201の出力信号の電圧レベルを比較し
てその大小関係を出力する比較器、203は比較器202の出
力信号とカウンター204の出力信号を入力とするカウン
ター、205は比較器202の出力信号とカウンター203の出
力信号と減算器201の出力信号とが入力される入力制御
回路、206は入力制御回路205の出力信号が入力される積
分回路、42は積分回路206の出力信号が入力される雑音
量出力端子である。
以上のように構成された雑音検出回路について、以下
その動作を説明する。
まず雑音検出入力端子41からフレーム相互間の差信号
が入力される。この差信号中には複合映像信号に含まれ
る雑音成分とフレーム相互間の複合映像信号の変化(動
き)成分だけが存在している。すなわち、この差信号に
はフレーム相互間で相関のある信号成分は減衰されてい
る。1ライン遅延線200と減算器201では、さらに1フレ
ーム画像内のライン相互間で相関をもつ信号成分が減衰
される。減算器201の出力信号の電圧レベルは基準レベ
ル207と比較器202において比較され、減算器201の出力
信号の電圧レベルが基準レベル207以下の場合のみ減算
器201の出力信号を雑音成分として取り扱う。ただし、
減算器201の出力信号の振幅が大きい状態が連続する場
合、その近傍の信号は雑音成分として扱わないよう入力
制御回路205が働く。また、カウンター204は1ライン間
の画素数を数えるカウンターであり、カウンター203は
その区間内で減算器201の出力信号の振幅が基準レベル2
07以上の場合の画素数を数えるカウンターである。入力
制御回路205は以上の条件が満足されたときのみ新しい
雑音信号(減算器201の出力信号)を取り込む。積分回
路206は雑音信号の平均電圧を得るための回路であり、
雑音信号(減算器201の出力信号)が取り込まれないと
きは前の状態が保持されている。また、積分回路206の
出力信号は雑音量出力端子42より出力される。
なお、積分回路206の時定数が複合映像信号信号のS/N
変化に対する雑音検出回路全体の応答特性となる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のクロマインバータ、雑音除去回
路、雑音検出回路では以下のような問題が存在した。
まず、上記のようなクロマインバータの構成では、出
力端子22から入力端子21の複合映像信号のクロマ信号成
分の位相を反転して出力したり、反転せずにそのまま出
力したりといういわゆるクロマインバータのON・OFF動
作ができないという課題を有していた。
さらに、仮に入力端子21の信号と出力端子22の信号を
スイッチによって切換えて上記動作を実現する場合に
は、クロマインバータが入力信号を遅延させる時間と同
じ時間信号を遅延させる遅延素子を入力端子21とスイッ
チの間に設ける必要があるという課題を有していた。
つぎに、上記のような雑音除去回路の構成でも、上記
のようなクロマインバータの構成では、1フレームメモ
リ7の出力信号に大してクロマインバータ8を通してク
ロマ信号成分を反転させたり、クロマインバータ8を通
さずにクロマ信号成分を反転させなかったりという、い
わゆるクロマインバータ8のON・OFF操作をユーザーが
できないという課題を有していた。。
さらに、バースト・輝度信号出力端子2からは輝度信
号だけでなくバースト信号も取り出しており、このバー
スト信号を後段の回路においてバースト信号のフレーム
和からNTSC規格に合わない信号(以下、非標準信号とい
う)を検出する(「1998年 テレビジョン学会全国大会
15−3 高画質デジタルテレビ用LSIの開発 今井
浄他」)等の幅の広い用途に使用しているが、仮にユー
ザーがクロマインバータをOFFできるようにすると、こ
のバースト信号成分が雑音除去の動作によってそのゲイ
ンがおち、バースト・輝度信号出力端子2からは本来の
バースト信号のゲインが得られないという課題を有して
いた。
さらに、上記の雑音除去回路はK倍回路5のKの値が
複合映像信号に含まれる雑音成分と動き画像の信号成分
によって変化する構成であるが、バースト信号部分だけ
はKの値を固定して雑音量を一定にすることができない
という課題を有していた。
つぎに、上記の雑音検出回路のような構成では、複合
映像信号の映像信号部分にフレーム相互間・ライン相互
間で相関のない信号が入力された場合はそれを雑音成分
として誤検出してしまうという課題を有していた。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、クロマ信号成分を含む信
号が入力され使用者が要求したときのみクロマ信号成分
の位相を反転する構成としたものである。
(実施例) [実施例1] 以下、本発明の雑音除去回路の一実施例について、図
面を参照しながら説明する。 第1図は本発明の雑音除
去回路の第1の実施例のブロック図を示すものであり、
1は輝度信号成分と色信号成分とが含まれる複合映像信
号が入力され複合映像信号入力端子、3は複合映像信号
入力端子1から入力される複合映像信号(アナログ信
号)をデジタル信号に変換するAD変換器、4は後述する
クロマインバータ8の出力信号とAD変換器3の出力信号
との差信号を出力する減算器、5は減算器4の出力信号
(論理値)をK倍(0≦K≦1/2)するK倍回路、6はA
D変換器3の出力信号とK倍回路5信号との和信号を出
力する加算器、7は加算器6の出力信号を1フレーム期
間遅延して出力する1フレームメモリ、8は1フレーム
メモリ7の出力信号のうちクロマ信号成分の位相を反転
するクロマインバータである。9は減算器4の出力信号
から雑音成分のみを取り出して時間的に平均する雑音積
分回路、10は減算器4の出力信号から動き画像の信号成
分のみを検出して動き量を出力する動き検出回路、11は
雑音積分回路9の出力信号と動き検出回路10の出力信号
とが入力され、これら雑音積分回路9の出力信号と動き
検出回路10の出力信号とをある重みづけをして合成し出
力する合成回路であり、この出力信号に基づいてK倍回
路5のKの値を制御する構成としている。
101は使用者が雑音除去回路に指示を与えるためのリ
モコンであり、超音波、赤外線等を介してマイクロコン
ピュータ102に指示を与えこれを動作させる。103は複合
映像信号入力端子1から入力される複合映像信号から水
平同期信号を抽出する水平同期再生回路、104はマイク
ロコンピュータ102の出力信号と水平同期再生回路103の
出力信号とを合成する合成器で、この合成器104の出力
信号はクロマインバータ8に入力され、クロマインバー
タ8は1フレームメモリ7の出力信号のうちクロマ信号
成分の位相を使用者が要求したときのみ反転する構成と
しており、さらに、合成器104は水平同期再生回路103が
信号を出力をしている場合はクロマインバータ8は使用
者の要求にかかわらず1フレームメモリ7の出力信号の
うちクロマ信号成分の位相を反転するようにクロマイン
バータ8に対して信号を出力する。。加算器6の出力は
バースト・輝度信号出力端子2に接続する。なお、以上
の1〜11は第7図の1〜11と同一のものを示す。
以上のように構成された雑音除去回路について、以下
第1図を用いてその動作を説明する。
まず、使用者がクロマインバータ8を働かせることを
要求している場合、すなわちクロマ信号を反転させてい
る場合について説明する。
複合映像信号入力端子1より入力するテレビのアナロ
グ映像信号は、AD変換器3でデジタル信号に変換されて
減算器4と加算器6におのおの入力する。現在の複合映
像信号であるAD変換器3の出力信号と、1フレーム前の
複合映像信号である1フレームメモリ7の出力信号は減
算器4で減算され、K倍回路5に入力する。テレビの複
合映像信号はフレーム周期で画像情報がくり返し送られ
てくるが、フレーム間の自己相関性が非常に強く、フレ
ーム間で減算すると複合映像信号は消え、雑音成分のみ
が残る。また、複合映像信号のクロマ信号の位相は、フ
レーム間で反転しており、単純な差ではクロマ成分がK
倍回路5に入力してしまうので、加算器6の出力信号を
1フレームメモリ7で1フレーム期間遅延させた後にク
ロマインバータ8で複合映像信号に含まれるクロマ信号
の位相を反転させる。K倍回路5では、減算器4の出力
である雑音成分の論理値をK倍した値を出力し、加算器
6でAD変換器3の出力である複合映像信号と加算して雑
音成分を除去する。ここでK倍回路5のK=1/2と設定
すると、加算器6の出力信号は、現在の複合映像信号で
あるAD変換器3の出力信号と、1フレーム前の複合映像
信号であるクロマインバータ8の出力信号の加算平均出
力である。このときS/N改善度は5dB程度である。結局、
バースト・輝度信号出力端子2からは、雑音が除去され
たデジタルの複合映像信号が得られ、従ってバースト信
号と輝度信号の両方が得られる。K=0のときは、K倍
回路5の出力がなくなるので、バースト・輝度信号出力
端子2からは、複合映像信号入力端子1のアナログ信号
をデジタルに変換しただけの信号が得られる。このとき
S/N改善度はよくならない。9は減算器4の出力信号か
ら雑音成分のみを取り出して時間的に平均する雑音積分
回路、10は減算器4の出力信号から動き画像の信号成分
のみを検出して動き量を出力する動き検出回路、11は雑
音積分回路9の出力と動き検出回路10の出力をある重み
づけをして合成し、その出力でK倍回路5のKの値を制
御する合成回路である。結局、雑音成分が少ない場合や
動き画像の信号成分が多い場合は、K倍回路5のKの値
を小さくして雑音除去をおさえ、雑音成分が多くかつ動
き画像の信号成分が少ない場合は、K倍回路5のKの値
を大きくして雑音除去を行うように働く。ここで、雑音
積分回路9、動き検出回路10、合成回路11によりK倍回
路指示手段を構成している。すなわち、K倍回路指示手
段である合成回路11は減算器4の出力信号を検出して雑
音成分が多くかつ前記減算器の出力信号のフレーム間に
おいて画像が動いた量が少ないと判断した場合はK倍回
路5のKの値を大きくし、雑音成分が少ない又はフレー
ム間において画像が動いた量が多いと判断した場合はK
倍回路5のKの値を小さくするようにK倍回路5に指示
する構成とした。
つぎに、使用者がクロマインバータ8を働かせないこ
とを要求している場合、すなわちクロマ信号を反転させ
ない場合について説明する。
なお、使用者がクロマ信号を反転させたくない場合と
は、クロマインバータ8は減算器4、1フレームメモリ
7などとともに映像信号のライン相互間の演算を行なう
のに用いるものであるが、このライン相互間の演算を行
うと映像の垂直方向の解像度か劣化するという欠点が存
在する。
そこで、解像度の高い映像信号に対して使用者がこの
斜め方向の解像度の劣化を望まないためにクロマインバ
ータ8を働かせたくない場合、すなわちクロマインバー
タ8の入出力を短絡したいと考える場合がある。このよ
うな場合、使用者はリモコン101を用いてマイクロコン
ピュータ102を動作させ、合成器104を介してクロマイン
バータ8をOFFし、クロマインバータ8の入出力を短絡
する。ここで、使用者が雑音除去の要求の有無を入力す
る要求入力手段はリモコン101とマイクロコンピュータ1
02とにより構成されている。
つぎに、水平同期再生回路103の動作について説明す
る。
使用者がクロマインバータ8を動作させている場合
は、通常の動作を行う。一方、使用者がクロマインバー
タ8を動作させていない場合、すなわちクロマインバー
タをOFFさせている場合、水平同期再生回路103は複合映
像信号の入力端子1から入力される複合映像信号から水
平同期信号のみを取り出し、合成器104に出力する。従
って、水平同期信号以外の映像信号の部分では、クロマ
インバータ8は動作を行わず、クロマ信号は反転され
ず、ライン相互間の演算は行われない。一方、水平同期
信号の部分では、水平同期再生回路103の出力信号が合
成器104を介してクロマインバータ8に入力される。こ
れにより、クロマインバータ8は動作し、すなわちクロ
マインバータ8がONし、輝度信号出力端子2からバース
ト信号を得ることがでる。
すなわち、合成器104は要求入力手段であるマイクロ
コンピュータ102から使用者が雑音除去を要求している
ことを表す出力信号が入力された場合、クロマインバー
タ8が1フレームメモリ7の出力信号のうちクロマ信号
成分の位相を反転するようクロマインバータ8に指示を
与え、マイクロコンピュータ102から使用者が雑音除去
を要求していないことを表す出力信号が入力された場
合、クロマインバータ8が1フレームメモリ7の出力信
号のうちクロマ信号成分の位相を反転しないようクロマ
インバータ8に指示を与え、水平同期再生回路103が出
力信号が入力されている期間はマイクロコンピュータ10
2によって入力される使用者の要求の有無にかかわらず
クロマインバータ8が1フレームメモリ7の出力信号の
うちクロマ信号成分の位相を反転するように指示するよ
うに構成している。
なお、この雑音除去回路全体の最終出力としては加算
器6から出力される輝度信号とバースト信号とを最終出
力信号として出力する構成としている。
このようにすることで、使用者がクロマインバータ8
をOFFしたときでもバースト・輝度信号出力端子2から
バースト信号を得ることができ、後段に接続される回路
によりバースト信号を用いた様々な処理を行うことがで
きるとともに、輝度信号をも得ることができる。
[実施例2] つぎに、本発明の雑音除去回路の一実施例について図
面を参照しながら説明する。なお、[実施例1]と同様
の構成については同じ符号を用い、その説明を省略す
る。
第2図は本発明の第2の実施例を示す雑音除去回路の
ブロック図であり、1は複合映像信号入力端子、2はバ
ースト・輝度信号出力端子、3はAD変換器、4は減算
器、5はK倍回路、6は加算器、7は1フレームメモ
リ、8はクロマインバータ、9は雑音積分回路、10は動
き検出回路、11は合成回路、101はリモコン、102はマイ
クロコンピュータ、103は水平同期再生回路でありこれ
らは[実施例1](第1図)の構成と同様である。105
はマイクロコンピュータ102の出力信号と水平同期再生
回路103の出力信号と合成回路11の出力信号とを組み合
せ回路105で合成してK倍回路5に入力する点である。
上記のように構成された雑音除去回路について、以下
その動作を説明する。
通常は、合成回路11から出力する動き画像成分と雑音
成分の合成量が、組み合せ回路105を介してK倍回路5
に入力し、Kの値を0〜1/2の範囲で制御する。ただ
し、ユーザーがソースの内容によって雑音除去の度合い
を固定、あるいはOFFにしたい場合は、リモコン101でマ
イクロコンピュータ102をコントロールし、組み合せ回
路105を介してK倍回路5のKの値を固定にする。この
とき、合成回路11の出力信号は組み合せ回路105で無視
される。また、水平同期再生回路103の出力の水平同期
信号が組み合せ回路105に入力しているのは、上記いず
れの動作の場合もバースト信号部分に対してはK倍回路
5のK=1/2(雑音除去度合い最大)にするためであ
る。これは、バースト信号部分は画像信号部分は画像信
号部分と違って動き成分が無いので、常に積極的に雑音
除去を行えばいいからである。ここで、リモコン101と
マイクロコンピュータ102とによりK値入力手段を構成
している。
すなわち、組み合せ回路105は水平同期再生回路103が
信号を出力をしている場合はK倍回路5のKの値を1/2
とし、水平同期再生回路103が信号を出力をしている場
合であってK値入力手段であるマイクロコンピュータ10
2から信号が入力された際は、使用者が入力したK値に
なるようにK倍回路5のK値を固定し、水平同期再生回
路103が信号を出力をしている場合であってマイクロコ
ンピュータ102から信号が入力されない際は、マイクロ
コンピュータ102からの信号を出力する構成とした。
なお、この雑音除去回路全体の最終出力としては加算
器6から出力される輝度信号とバースト信号とを最終出
力信号として出力する構成としている。
以上のように本実施例によれば、雑音除去度合いを決
定するK倍回路5のKの値を、複合映像信号の動き画像
成分の量と雑音成分の量から適応的に切換えることがで
き、また、ユーザーがリモコンを用いて固定値にするこ
ともでき、さらにいずれの場合でもバースト信号部分に
対しては常に雑音除去度合いを最大(K=1/2)にする
ことができるものである。
[実施例3] つぎに、本発明のクロマインバータの一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
第3図は本発明のクロマインバータの一実施例のブロ
ック図を示すものであり、21は8ビットのデジタル信号
が入力される入力端子、25は入力端子21から入力された
信号を1ライン期間遅延する8ビットの1ラインメモ
リ、26は1ラインメモリ25の出力信号をさらに1ライン
期間遅延する8ビットの1ラインメモリ、28は入力端子
21から入力される信号と1ラインメモリ26の出力信号を
加算する9ビットの加算器であり、加算器28では入力信
号を加算した際に生じる可能性のあるオーバーフローを
防ぐため、MSB(9ビット目)に入力の8ビット目と同
じ信号を入力している。このように加算器や減算器のオ
ーバーフローを防ぐため、入力のMSBを加算器や減算器
の入力のMSBとMSBの次のビットに接続してビット数を1
ビット増やすことを以下ビット拡張とよふ。27は1ライ
ンメモリ25の出力信号を2倍にして出力する2倍回路で
あり、具体的には出力信号のうちLSBは0、2ビット目
から9ビット目までの値は1ラインメモリ25の1ビット
目から8ビット目までの8ビットの出力信号を1ビット
ずつビットシフトすることにより得られた値である。29
は加算器28の出力信号と2倍回路27の出力信号との差信
号を出力する減算器であり、具体的には10ビットの減算
器であり、加算器28の9ビットの出力信号を1ビットだ
けビット拡張した信号から、2倍回路27の9ビットの出
力信号を1ビットだけ拡張した信号を減ずる構成として
いる。23は減算器29の出力信号のうち3.58MHz近傍の周
波数成分のみを出力するバンド・パス・フィルタであ
り、入力端子は10ビット、出力端子は9ビットでありゲ
インは1/2である。31は1ビットの切換端子である。32
は9個のAND回路であり、バンド・パス・フィルタ23の
出力信号の9ビット各々の信号に対して切換端子31から
入力信号との論理積をとる。24は1ラインメモリ25の出
力信号をバンドパスフィルタ29が入力信号を出力するま
でに要する時間分遅延する8ビットの遅延回路である。
33は9個のAND回路32の出力信号9ビットと遅延回路24
の出力信号を1ビットだけビット拡張した9ビットの信
号を加算する加算器であり、30は加算器33の出力信号を
一定の大きさの振幅に制限するリミッタ30であり加算器
33の9ビットの出力信号を8ビットに変換した後に出力
端子22から信号を出力する。
以上のように構成されたクロマインバータについて、
以下その動作を説明する。入力端子21と1ラインメモリ
25、26と2倍回路27と加算器28と減算器29により、伝達
関数が H(Z)=(1−Z-1)2 のバンド・パス・フィルタを構成している。テレビの映
像信号はライン相互間において自己相関性が非常に強い
ので、減算器29の出力信号は入力端子21の複合映像信号
に含まれるクロマ信号成分のみを4倍したのと同等とな
る。
バンド・パス・フィルタ23は減算器29の出力信号をさ
らに3.58MHz近傍の周波数帯域で制限して純粋のクロマ
信号成分のみを出力する。バンド・パス・フィルタ23は
入力信号のゲインが1/2であるので、バンド・パス・フ
ィルタ23の出力信号は遅延回路24の出力信号の複合映像
信号に含まれるクロマ信号成分と比べて、その大きさ2
倍でその位相が反転したクロマ信号成分となる。
ここで、切換端子31から入力される信号の論理値が
“1"のときは、バンド・パス・フィルタ23の出力信号と
遅延回路24の出力信号を1ビットだけビット拡張した信
号が加算器33で加算され、クロマ信号成分のみが位相反
転した複合映像信号がリミッタ30を介して出力端子22か
ら出力される。
一方、切換端子31の信号の論理値が“0"のときは、9
個のAND回路32の出力信号が“0"になるので、出力端子2
2の出力信号は入力端子21から入力される複合映像信号
と同じになる。なお、遅延回路24はバンド・パス・フィ
ルタ23が入力信号を出力するまでに入力信号を遅延する
時間と同じ時間入力信号を遅延するものである。また、
入力端子21から加算器33の出力までのゲインが1に設計
されているのは、バンド・パス・フィルタ23の中で行わ
れる演算において、その論理値を1/2倍にするときにLSB
を切り捨てるため正確に1/2にならず、さらにその値に
加算や減算を行うことで、8ビットではオーバーフロー
してしまうことがあるからである。
以上のように本実施例によれば、クロマ信号成分を含
む信号が入力され使用者が要求したときのみクロマ信号
成分の位相を反転できるクロマインバータを供給するこ
とができる。
なお、上記実施例の9個のAND回路32は、バンド・パ
ス・フィルタ23の出力側に接続されているが、この代り
にバンド・パス・フィルタ23の出力側に10個のAND回路
を設けて10ビットの信号各々に対して切換端子31の1ビ
ットの信号との論理積をとっても同様の動作が実現でき
る。
[実施例4] つぎに、本発明の一実施例における雑音検出回路につ
いて図面を参照しながら説明する。
第4図は本発明の実施例における雑音検出回路のブロ
ック図を示すものであり、7は入力信号を1フレーム期
間遅延する1フレームメモリ、8は1フレームメモリ7
のクロマ信号成分の位相のみを反転するクロマインバー
タ、4はクロマインバータ8の出力信号と後述する雑音
検出入力端子からの入力信号との差信号を出力する減算
器である。9は雑音積分回路を構成しており、減算器4
の出力信号が入力されている。雑音積分回路9は減算器
4の出力信号のうち周波数帯域が3.58MHz近傍の周波数
成分のみを出力するバンド・パス・フィルタ43と、パン
ドパスフィルタ34の出力信号を整流して出力する絶対値
回路44と、絶対値回路44の出力信号の最大値を制限して
出力するリミッタ45と、リミッタ45の出力信号を垂直ブ
ランキング期間における1水平走査期間累積する1H累積
回路46と、1H累積回路46の出力信号のnフィールド(n
≧1)期間の平均値を雑音量出力端子42に出力するnフ
ィールド平均回路とで構成されている。
以上のように構成された雑音検出回路について以下に
説明する。
まず雑音検出入力端子41より入力する複合映像信号は
1フレームメモリ7で1フレーム期間遅延し、クロマイ
ンバータ8でクロマ信号成分のみ位相を反転した後に減
算器4で雑音検出入力端子41の複合映像信号から減算さ
れる。従って、複合映像信号が1フレーム相互間で相関
があることを考慮すれば減算器4からは複合映像信号の
雑音成分が取り出される。さらに、減算器4の出力信号
は3.58MHzのバンド・パス・フィルタ43で周波数帯域制
限されて純粋の雑音成分のみを取り出し、絶対値回路44
でパンド・パス・フィルタ43の出力信号を整流し大きさ
の成分のみの信号とし、リミッタ45で絶対値回路44の出
力信号の最大値を制限される。
ここで、3.58MHzのバンド・パス・フィルタ43で周波
数帯域制限をしているのは発明者の実験によればこの周
波数帯域の信号を抽出することでかなり良い結果が得ら
れたからである。1H累積回路46では、垂直のブランキン
グ期間の一定期間リミッタ45の出力信号を累積し、さら
にnフィールド平均回路47は、1H累積回路46の出力信号
のnフィールド(n≧1)の平均値を雑音量出力端子42
に出力する。
ここで、垂直のブランキング期間の一定期間としてい
るのは映像信号の存在しない部分で演算を行うことによ
り、純粋な雑音成分を検出し、主として動き成分が演算
されるのを防ぐためである。
以上説明したように、本発明の雑音検出回路によれ
ば、複合映像信号の垂直ブランキング期間の1水平走査
期間の雑音成分の量をnフィールド期間(n≧1)平均
して検出することができ、このため複合映像信号の映像
信号部分にフレーム間・ライン間で相関のない信号を含
む場合も、それを雑音成分として誤検出することがな
い。
[実施例5] つぎに、本発明の1H累積回路について図面を参照しな
がら説明する。
第5図は本発明の一実施例における1H累積回路46の回
路図を示ものであり、50は本発明の雑音検出回路におけ
るリミッタ45(第4図参照)の出力信号が入力されるm
ビットの1H累積入力端子である。クロック入力端子51と
水平同期信号入力端子52は16分周回路53に接続する。55
は垂直同期信号入力端子54をデータ入力とし、水平同期
信号入力端子52をクロック入力とするDフリップ・フロ
ップで、56はk個のAND回路57の出力kビットをデータ
入力とし、16分周回路53の出力をクロック入力とするk
個のDフリップ・フロップである。58はk個のDフリッ
プ・フロップ56のkビットの出力を入力とするオーバー
フロー検出回路、59は1Hは累積入力端子50のmビットの
信号各々に対してオーバーフロー検出回路58の1ビット
の出力との論理積をとるm個のAND回路60はk個のDフ
リップ・フロップ56のkビットの出力信号とm個のAND
回路59のmビットの出力信号とを加算する加算器、57は
加算器60のkビットの出力信号各々に対してDフリップ
・フロップ55の1ビットの出力信号との論理積をとるk
個のAND回路である。61はk個のDフリップ・フロップ5
6の出力kビットのうち上位ビット( ≦k)を取り出
した1H累積出力端子で、第4図のnフィールド平均回路
47に接続する。
以上のように構成された1H累積回路46について、以下
第5図を用いてその動作を説明する。
1H累積入力端子50とk個のDフリップ・フロップ56と
k個のAND回路57とオーバーフロー検出回路58とm個のA
ND回路59と加算器60は累積回路を構成している。1H累積
入力端子50のmビット信号はkビットの信号はDフリッ
プ・フラップ56のクロック入力が立ち上がるごとにk個
のDフリップ・フロップ56の出力信号と加算器60で加算
され、kビットの累積出力信号がk個のDフリップ・フ
ロップ56の出力が得られる。1H累積出力端子61は、この
kビットの累積出力信号の上位ビットを出力する。ま
た、このkビットの累積出力信号と1H累積入力端子50の
信号とを加算器60で加算する際に、加算器60がオーバー
フローする場合はオーバーフロー検出回路58が論理値
“0"を出力し、m個のAND回路59の出力論理値を0にし
てオーバーフローを防ぐ。ここで、垂直同期信号入力端
子54からはパルス幅が1水平走査期間幅の垂直同期信号
が入力し、Dフリップ・フロップ55において水平同期信
号入力端子52の水平同期信号でラッチして、k個のAND
回路57に入力しているので、上記の累積回路は垂直のブ
ランキング期間の1水平走査期間に対してだけ働く。ま
た、16分周回路53は、クロック入力端子51のクロック信
号を16分周した信号をk個のDフリップ・フロップ56に
入力するが、水平同期信号に入力端子52の水平同期信号
で1水平走査期間ごとにリセットがかかるようになって
いる。前記累積回路は16分周回路53の出力からクロック
信号を16分周したパルスが出るごとに累積計算を行な
う。結局、垂直ブランキング期間の1水平走査期間だ
け、1H累積入力端子50のmビットの信号を、16分周回路
53の出力パルスが立ち上がるごとに累積して、1H累積出
力端子61から出力する。
次に第4図のnフィールド平均回路47の具体例につい
て図面を参照しながら説明する。第6図は、一実施例に
おけるnフィールド平均回路47の回路図を示しており、
n=4の場合を示している。第6図において、70は第4
図の1H累積回路46の出力に接続する ビットの平均入力
端子である。 個のAND回路71は、平均入力端子70の
ビットの各々の信号に対してクリア端子75の信号との論
理積をとって ビットのDフリップ・フロップ76に入力
する。同様に、 個のAND回路72,73,74は、 個のDフ
リップ・フロップ76,77,78の出力信号各々に対してクリ
ア端子75の信号との論理積をとって 個のDフリップ・
フロップ77,78,79に入力する。80はNOT回路で、垂直同
期信号入力端子54の信号を反転して 個のDフリップ・
フロップ76,78,79のクロック入力とする。 個のDフリ
ップ・フロップ76,77,78,79の出力信号は加算器81で加
算され、82の1/4倍回路を介して1H累積端子83に至る。
平均出力端子83は、第4図の雑音量出力端子42に接続す
る。以上のように構成されたn=4の場合のnフィール
ド平均回路について、以下第6図を用いてその動作を説
明する。
クリア端子75の信号の論理値が“0塩のときは 個の
AND回路71,72,73,74の出力論理値は“0"となり、平均出
力端子83の出力は“0"となる。クリア端子75の信号の論
理値が“1"のときは平均入力端子70の信号が 個のDフ
リップ・フロップ76に入力し、 個のDフリップ・フロ
ップ76,77,78の出力信号が各々、 個のDフリップ・フ
ロップ77,78,79に入力する。NOT回路80により、垂直同
期信号入力端子54の信号の立ち下りで 個のDフリップ
・フロップ76,77,78,79はデータをラッチするので、
個のDフリップ・フロップ76,77,78,79の出力からは各
々、平均入力端子70の1フィールド遅れの信号、2フィ
ールド遅れの信号、3フィールド遅れの信号、4フィー
ルド遅れの信号が得られる。加算器81でその4フィール
ド期間の信号を加算し、1/4倍回路82で1/4倍して、結局
平均入力端子70の4フィールド期間の平均値が平均出力
端子83から得られる。
以上のように、1H累積回路46とnフィールド平均回路
47を設けることにより、垂直のブランキング期間の1水
平走査期間の雑音成分の量をnフィールド期間で平均し
て雑音量とすることができる。
発明の効果 以上のように、本発明の雑音除去回路によれば、クロ
マインバータと、複合映像信号の水平同期信号を取り出
す水平同期再生回路と、リモコンで動作するマイクロコ
ンピュータと、前記水平同期再生回路の出力信号と前記
マイクロコンピュータの出力信号とを合成して前記クロ
マインバータをON・OFFする合成器とを設けることによ
り、ユーザーが自由にクロマインバータをON・OFFで
き、なおかつOFFにした場合でもバースト・輝度信号出
力端子からバースト信号と輝度信号の両方を得ることが
できる。
また、本発明の雑音除去回路によれば、K倍回路と、
複合映像信号の水平同期信号を取り出す水平同期再生回
路と、リモコンで動作するマイクロコンピュータと、合
成回路の出力信号と水平同期再生回路の出力信号とマイ
クロコンピュータの出力信号とを合成して前記K倍回路
のKの値を制御する組み合せ回路とを設けることによ
り、雑音除去度合いを決定するK倍回路のKの値を、複
合映像信号の動き画像成分の量と雑音成分の量から適応
的に切換えることができ、また、ユーザーがリモコンを
用いて固定値にすることもでき、さらにいずれの場合で
もバースト信号部分に対しては常に雑音除去度合いを固
定することができる。
さらに本発明のクロマインバータによれば、3.58MHz
バンド・パス・フィルタと、3.58バンド・パス・フィル
タの入力側又は出力側にAND回路を設けることにより、
クロマインバータのON・OFF動作を実現することができ
る。
さらにまた、本発明の雑音検出回路によれば、複合映
像信号の垂直ブランキング期間の1水平走査期間の雑音
量を累積する1H累積回路の出力をnフィールド平均する
nフィールド平均回路を設けることにより、複合映像信
号の垂直ブランキング期間の1水平走査期間の雑音成分
の量をnフィールド期間(n≧1)平均した量を検出す
ることができ、このため複合映像信号の映像信号部分に
フレーム間・ライン間で相関のない信号を含む場合も、
それを雑音成分として誤検出することがないという利点
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例における雑音除去回路
のブロック図、第2図は本発明の第2の実施例における
雑音除去回路のブロック図、第3図は本発明の第3の実
施例におけるクロマインバータのブロック図、第4図は
本発明の第4の実施例における雑音検出回路のブロック
図、第5図は第4図の1H累積回路の回路図、第6図は第
4図のnフィールド平均回路の回路図、第7図は従来の
雑音除去回路のブロック図、第8図は従来のクロマイン
バータのブロック図、第9図は従来の雑音検出回路のブ
ロック図である。 1……複合映像信号入力端子、2……バースト・輝度信
号出力端子、3……AD変換器、4……減算器、5……K
倍回路、6……加算器、7……1フレームメモリ、8…
…クロマインバータ、9……雑音積分回路、10……動き
検出回路、11……合成回路、101……リモコン、102……
マイクロコンピュータ、103……水平同期再生回路、104
……合成器、105……組み合せ回路、21……入力端子、2
2……出力端子、23……3.58MHzバンド・パス・フィル
タ、24……遅延回路、25,26,110……1ラインメモリ、2
7……2倍回路、28,33,112……加算器、29,111……減算
器、30……リミッタ、31……切換端子、32……AND回
路、41……雑音検出入力端子、42……雑音量出力端子、
43……3.58MHzバント・パス・フィルタ、44……絶対値
回路、45……リミッタ、46……1H累積回路、47……nフ
ィールド平均回路、50……1H累積入力端子、51……クロ
ック入力端子、52……水平同期信号入力端子、53……16
分周回路、54……垂直同期信号入力端子、55……Dフリ
ップ・フロップ、56……k個のDフリップ・フロップ、
57……k個のAND回路、58……オーバーフロー検出回
路、59……m個のAND回路、60……加算器、61……1H累
積出力端子、70……平均回路入力端子、71,72,73,74…
… 個のAND回路、75……クリア入力端子、76,77,78,79
…… 個のDフリップ・フロップ、80……NOT回路、81
……加算器、82……1/4倍回路、83……平均出力端子、2
00……1ライン遅延線、201……減線器、202……比較
器、203……カウンター、204……カウンター、205……
入力制御回路、206……積分回路、207……基準レベル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−13488(JP,A) 実開 昭59−134979(JP,U) 実開 昭60−66178(JP,U) 特公 昭62−22310(JP,B2) テレビジョン学会誌,vol.33,N o.4,p296(40)〜300(44) テレビ技術,89年2月号,P26 テレビ技術,88年6月号,P20 テレビ技術,89年1月号,(通巻450 号),P31〜48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合映像信号から水平同期信号を取り出し
    て少なくともバースト期間を含む期間信号を出力する水
    平同期再生回路と、使用者が雑音除去の要求の有無を入
    力する要求入力手段と、前記水平同期再生回路の出力信
    号と前記要求入力手段の出力信号とが入力される合成器
    と、入力される信号を1フレーム期間遅延する1フレー
    ムメモリと、前記合成器の指示に従って前記1フレーム
    メモリの出力信号のうちクロマ信号成分の位相を反転す
    るクロマインバータと、前記クロマインバータの出力信
    号と前記複合映像信号との差信号を出力する減算器と、
    前記減算器の出力信号をK倍するK倍回路と、前記K倍
    回路の出力信号と前記複合映像信号との和信号を最終出
    力信号及び前記1フレームメモリの入力信号として出力
    する加算器とを備え、 前記合成器は前記要求入力手段から使用者が雑音除去を
    要求していることを表す出力信号が入力された場合、前
    記クロマインバータが前記1フレームメモリの出力信号
    のうちクロマ信号成分の位相を反転するよう前記クロマ
    インバータに指示を与え、 前記要求入力手段から使用者が雑音除去を要求していな
    いことを表す出力信号が入力された場合、前記クロマイ
    ンバータが前記1フレームメモリの出力信号のうちクロ
    マ信号成分の位相を反転しないよう前記クロマインバー
    タに指示を与え、 前記水平同期再生回路の出力信号が入力されている期間
    は前記要求入力手段によって入力される使用者の要求の
    有無にかかわらず前記クロマインバータが前記1フレー
    ムメモリの出力信号のうちクロマ信号成分の位相を反転
    するように指示するように構成した雑音除去回路。
  2. 【請求項2】複合映像信号から水平同期信号を取り出し
    て少なくともバースト期間を含む期間信号を出力する水
    平同期再生回路と、使用者が雑音除去の要求の有無を入
    力する要求入力手段と、前記水平同期再生回路の出力信
    号と前記要求入力手段の出力信号とが入力される合成器
    と、入力された信号を1フレーム期間遅延する1フレー
    ムメモリと、前記合成器の指示に従って前記1フレーム
    メモリの出力信号のうちクロマ信号成分の位相を反転す
    るクロマインバータと、前記クロマインバータの出力信
    号と前記複合映像信号との差信号を出力する減算器と、
    前記減算器の出力信号をK倍するK倍回路と、前記K倍
    回路の出力信号と前記複合映像信号との和信号を最終出
    力信号及び前記1フレームメモリの入力信号として出力
    する加算器と、前記減算器の出力信号から雑音成分及び
    動き画像の信号成分を取り出しその量に基づいて前記K
    倍回路のKの値を変化するように指示するK倍回路指示
    手段とを備え、 前記K倍回路は前記K倍回路指示手段の指示に従ってK
    の値を0≦K≦1/2の範囲で変動する構成とし、 前記合成器は前記要求入力手段から使用者が雑音除去を
    要求していることを表す出力信号が入力された場合、前
    記クロマインバータが前記1フレームメモリの出力信号
    のうちクロマ信号成分の位相を反転するよう前記クロマ
    インバータに指示を与え、 前記要求入力手段から使用者が雑音除去を要求していな
    いことを表す出力信号が入力された場合、前記クロマイ
    ンバータが前記1フレームメモリの出力信号のうちクロ
    マ信号成分の位相を反転しないよう前記クロマインバー
    タに指示を与え、 前記水平同期再生回路の出力信号が入力されている期間
    は前記要求入力手段によって入力される使用者の要求の
    有無にかかわらず前記クロマインバータが前記1フレー
    ムメモリの出力信号のうちクロマ信号成分の位相を反転
    するように指示するように構成し、 前記K倍回路指示手段は前記減算器の出力信号を検出し
    て雑音成分が多くかつフレーム間において画像が動いた
    量が少ないと判断した場合は前記K倍回路のKの値を大
    きくし、雑音成分が少ない又はフレーム間において画像
    が動いた量が多いと判断した場合は前記K倍回路のKの
    値を小さくするように前記K倍回路に指示する構成とし
    た雑音除去回路。
  3. 【請求項3】複合映像信号から水平同期信号を取り出し
    て少なくともバースト期間を含む期間信号を出力する水
    平同期再生回路と、入力された信号を1フレーム期間遅
    延する1フレームメモリと、前記1フレームメモリの出
    力信号のうちクロマ信号成分の位相を反転するクロマイ
    ンバータと、前記クロマインバータの出力信号と前記複
    合映像信号との差信号を出力する減算器と、前記減算器
    の出力信号をK倍するK倍回路と、前記K倍回路の出力
    信号と前記複合映像信号との和信号を最終出力信号及び
    前記1フレームメモリの入力信号として出力する加算器
    と、前記減算器の出力信号から雑音成分及び動き画像の
    信号成分を取り出しその量に基づいて前記K倍回路のK
    の値を変化するように指示するK倍回路指示手段と、使
    用者が前記K倍回路のKの値を入力した際にその入力さ
    れたK値に対応する信号を出力するK値入力手段と、前
    記水平同期再生回路の出力信号と前記K値入力手段の出
    力信号と前記K倍回路指示手段の出力信号とが入力され
    る組み合せ回路とを備え、 前記K倍回路は前記組み合せ回路の指示に従ってKの値
    を0≦K≦1/2の範囲で変動する構成とし、 前記組み合せ回路は前記水平同期再生回路が信号を出力
    をしている場合は前記K倍回路のKの値を1/2とし、 前記水平同期再生回路が信号を出力をしていない場合で
    あって前記K値入力手段から信号が入力された際は、使
    用者が入力したKの値になるように前記K倍回路のKの
    値を固定し、 前記水平同期再生回路が信号を出力をしていない場合で
    あって前記K値入力手段から信号が入力されない際は、
    前記K倍回路指示手段からの信号を出力する構成とし、 前記K倍回路指示手段は前記減算器の出力信号を検出し
    て雑音成分が多くかつ前記減算器の出力信号のフレーム
    間において画像が動いた量が少ないと判断した場合は前
    記K倍回路のKの値を大きくし、前記複合映像信号の雑
    音成分が少ない又は前記複合映像信号のフレーム間にお
    いて画像が動いた量が大きいと判断した場合は前記K倍
    回路のKの値を小さくする構成とした雑音除去回路。
JP1203266A 1989-08-04 1989-08-04 雑音除去回路 Expired - Fee Related JP2748578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1203266A JP2748578B2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 雑音除去回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1203266A JP2748578B2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 雑音除去回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0366230A JPH0366230A (ja) 1991-03-20
JP2748578B2 true JP2748578B2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=16471193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1203266A Expired - Fee Related JP2748578B2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 雑音除去回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2748578B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009094784A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Sanyo Electric Co Ltd ノイズ低減処理装置、ノイズ低減処理方法、及び電子機器
JP2010011482A (ja) * 2009-10-01 2010-01-14 Mitsubishi Electric Corp ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、および映像信号表示装置
US8218083B2 (en) 2006-03-30 2012-07-10 Mitsubishi Electric Corporation Noise reducer, noise reducing method, and video signal display apparatus that distinguishes between motion and noise

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4517409B2 (ja) * 1998-11-09 2010-08-04 ソニー株式会社 データ処理装置およびデータ処理方法
JP2003219208A (ja) 2002-01-18 2003-07-31 Oki Electric Ind Co Ltd 映像雑音低減回路
JP2012019259A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Sharp Corp 高画質化装置及び方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59134979U (ja) * 1983-02-28 1984-09-08 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 色度輝度分離回路
JPS6066178U (ja) * 1983-10-14 1985-05-10 三洋電機株式会社 カラ−テレビジヨン受像機
JPS6222310A (ja) * 1985-07-19 1987-01-30 住友電気工業株式会社 光フアイバ複合架空地線

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
テレビジョン学会誌,vol.33,No.4,p296(40)〜300(44)
テレビ技術,88年6月号,P20
テレビ技術,89年1月号,(通巻450号),P31〜48
テレビ技術,89年2月号,P26

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8218083B2 (en) 2006-03-30 2012-07-10 Mitsubishi Electric Corporation Noise reducer, noise reducing method, and video signal display apparatus that distinguishes between motion and noise
JP2009094784A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Sanyo Electric Co Ltd ノイズ低減処理装置、ノイズ低減処理方法、及び電子機器
JP2010011482A (ja) * 2009-10-01 2010-01-14 Mitsubishi Electric Corp ノイズ除去装置、ノイズ除去方法、および映像信号表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0366230A (ja) 1991-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4665437A (en) Adaptive field or frame store processor
EP0546840B1 (en) Video signal processing apparatus
JPS631284A (ja) 信号処理回路
JP2748578B2 (ja) 雑音除去回路
US5107340A (en) Digital video signal noise-reduction apparatus with high pass and low pass filter
US5208662A (en) Method of encoding color television signal and a circuit therefor
US5170248A (en) Motion-adaptive vertical contour compensator in television set
JPS6132681A (ja) 信号処理回路
JP3350322B2 (ja) 映像信号処理装置
JP2691012B2 (ja) テレビジョン受信機の信号処理回路
JP2623842B2 (ja) 非標準信号検出回路
JP2554116B2 (ja) テレビジョン受像機
JP2512228B2 (ja) ノイズ除去回路
JPH0638541Y2 (ja) テレビジヨン信号のデイジタル処理回路
JP2517652B2 (ja) 帯域圧縮テレビジョン信号の受信装置
JP2730066B2 (ja) 動き検出信号の処理回路
JP2727611B2 (ja) フィルタ制御回路
JP3524817B2 (ja) バーストゲートパルスタイミング補正回路
JP2589548B2 (ja) 複合映像信号のy/c分離装置
JPH03185984A (ja) 動き適応走査線補間回路
KR940002936B1 (ko) Ntsc 영상신호의 움직임 검출회로
JP2897277B2 (ja) 映像信号制御装置
JPH0783488B2 (ja) 信号処理回路
JPH06225333A (ja) 動き検出回路および動き適応映像信号処理回路
JP2003092766A (ja) Yc分離回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees