JP2691012B2 - テレビジョン受信機の信号処理回路 - Google Patents

テレビジョン受信機の信号処理回路

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JP2691012B2
JP2691012B2 JP1071731A JP7173189A JP2691012B2 JP 2691012 B2 JP2691012 B2 JP 2691012B2 JP 1071731 A JP1071731 A JP 1071731A JP 7173189 A JP7173189 A JP 7173189A JP 2691012 B2 JP2691012 B2 JP 2691012B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野」 本発明はディジタルテレビジョン受信機に係り、特に
VTR等によって生じるNTSC方式の仕様を満足しない非標
準信号に対して最適な処理を施すのに必要な信号処理回
路に関する。
〔従来の技術〕
従来のテレビジョン受信機では、色信号が輝度信号に
周波数多重されていることに起因するクロスカラー,ド
ットクロール,さらにインタレース走査に起因するライ
ンフリッカ,走査線妨害などの画質の劣化が生じること
が知られている。このような画質劣化要因を取り除き、
高画質化を図るために、半導体メモリとディジタル信号
処理技術を用い、画像の時間方向の相関性(フレーム相
関,フィールド相関)を利用したフレームくし形フィル
タによるY/C分離(輝度・色度分離),フィールド間補
間による走査線密度の倍密化・順次走査変換といった時
間軸処理技術の導入が考えられている(特開昭58−1159
95,特開昭58−79379)。ただし、これらの高画質化手段
は、周知のようにフレーム相関,フィールド相関の強い
静止画像のみについて効果を発揮するが、動画像につい
てはかえって妨害することになる。そこで、フレーム間
の差をとることで画像の動きを検出し、静止画像と判定
される時は、フレームくし形フィルタ・フィールド間補
間という前記時間軸上の処理・一方、動画と判定される
時は、フィールド内の空間処理に切り換える、いわゆる
動き適応形の処理を導入し実用化を目指すものが知られ
てくる(特開昭59−45770)。
上記技術は、色副搬送波周波数fsc,水平走査周波数
fH,垂直走査周波数fVが、予め定められた周波数関係に
正確に管理されたテレビジョン信号(以下、標準信号と
呼ぶ)についてその効果が期待できるが、家庭用VTRや
パーソナルコンピュータのようにfsc,fH,fVが定められ
た周波数関係にないテレビジョン信号(以下、非標準信
号と呼ぶ)についてその効果を引き出すことができない
という問題があった。
例えば、NTSC方式の場合には、fscとfHの関係が、また、fHとfVとの間には、 なる関係が定められている。(2)式は、走査線がイン
タレースしていることを示しており、現フィールドの隣
りあう2本の走査線上の画素を考えると、その丁度中間
に前フィールドの走査線の画素が対応する。一方、
(1)式と(2)式から が得られるが、これは色副搬送波の位相が1フレーム期
間(周波数fV/2)離れた信号間で逆相になることを示
す。このように、標準信号においては上記関係式が成立
するので、フレームくし形処理やフィールド間補間が可
能となる。
しかし、周波数fsc,fH,fVが前記(1),(2)式を
満足しない非標準信号では、フィールド間の画素の対
応、フレーム間の色副搬送波の反転の関係が成立しなく
なるため、フィールド間走査線補間やフレームくし形に
よる輝度信号と色信号の分離が正確にできなくなる。し
たがって、静止画と判定された場合には、上記処理によ
り画質が大幅に劣化することになる。このように従来技
術においては、標準/非標準の信号の性質まで考慮され
ておらず、非標準信号に対して適切な処理を施すことが
困難であった。
このため、特願昭62−155433号においては入力のビデ
オ信号から同期信号を分離し、分離した同期信号にもと
づいた第1のパルスを発生させる手段と、入力のビデオ
信号に含まれるカラーバースト信号に同期した第2のパ
ルスを発生させる手段と、前記第1と第2のパルスをそ
れぞれ所定数分周する第1と第2の分周器と、該第1と
第2の分周器の出力を比較する比較手段を備え、入力の
ビデオ信号が標準信号か非標準信号かを検出し、その検
出結果に基づいて入力のテレビジョン信号に対応した最
適なくし形フィルタ処理を行なうようにした。
すなわち、入力のビデオ信号が標準信号と判定された
場合は、カラーバーストを基準としたクロックを用い
て、動き適応のフレームくし形フィルタおよびラインく
し形フィルタを使用し、一方、入力のビデオ信号が非標
準信号と判定された場合には、あらかじめラインくし形
フィルタにより輝度信号と色信号を分離した後、夫々に
対して水平同期信号を基準としたクロックで動き適応の
フレームくし形フィルタを動作させ、静止画である場合
にはフレームくし形処理、動画である場合にはこれをジ
ャンプし、前記ラインくし形フィルタの出力をそのまま
分離信号として出力する。
次にこの回路の動作について説明する。
前記第1の分周器は、同期分離出力fHをm分周(m=
1,2,…)し、一方、第2の分周器はカラーバースト信号
fscを455m/2分周し、比較手段は、両者の出力の周期を
比較する。入力のビデオ信号が標準信号であれば(1)
が成立するので、比較手段は一致出力を出し、標準信号
と判定する。一方、入力のビデオ信号が非標準信号であ
れば、(1)式は成立しないので、比較手段は不一致出
力を出し、非標準信号と判別する。
このような検出手段が、標準信号と判定した場合に
は、カラーバースト信号を基準としたクロックを使用
し、通常の動き適応フレーム/ラインくし形フィルタを
利用して輝度信号と色信号を分離する。
一方、非標準信号の場合には、後に詳述するように、
フレームくし形フィルタでは、輝度信号と色信号とのク
ロストークが大きく発生するので、まず、ラインくし形
フィルタで輝度信号と色信号を分離し、色信号について
は色差信号に復調する。この場合、例えば色信号につい
ては、輝度信号からのクロストークであって、フレーム
間で反転するクロスカラーが発生する。このクロスカラ
ーは輝度信号に起因するため、水平同期信号を基準とし
たクロックを使用し、静止画の場合はフレーム間の和を
とれば、これを抑圧することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで特願昭62−155433号においては上述した標準
信号と判定した場合の処理と非標準信号と判定した場合
の処理とを切り換える方法については詳しく言及してい
なかった。この標準信号と非標準信号とを判定し処理を
切り換えるシステムでは、判定が安定に行われる必要が
ある。そうするとこのために標準信号と非標準信号とを
判定した出力を積分することが必要となる。この場合、
積分定数を大きくすると判定結果は安定なものになる
が、入力切り換えなどにより本来標準信号の処理を行う
べき入力信号に対してもなかなか処理が標準信号処理に
切り換わらないという問題があった。反対に積分定数を
小さくすると標準信号と非標準信号との判定は早くなる
が十分に安定な判定が行われないという問題があった。
本発明の目的は上述した問題を解消し、標準信号と非
標準信号の判定を安定化するとともに、入力信号の切換
りにおいては早い判定を可能にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、複合映像信号を入力として、入力信号が
正規の信号か否かを判定する判定回路を備え、入力信号
が正規の信号と判定された場合と正規の信号でないと判
定された場合とで、信号処理内容を切り換えて処理する
テレビジョン受信機の信号処理回路において、入力信号
の切り換りを検出する入力切換え検出手段または入力切
換え制御入力検出手段と、前記判定回路出力を積分する
積分手段と、前記積分手段の積分定数を可変する可変手
段とを設け、前記入力切り換え検出手段または入力切り
換え制御入力検出手段からの信号により前記積分定数可
変手段を制御し積分定数を可変することを特徴とするテ
レビジョン受信機の信号処理回路を提供することにより
達成される。
〔作用〕
入力切換え検出手段は、外部接続のチューナからの信
号の切り換わりを検出し、入力切換え制御信号はユーザ
からのチャネル切換やテレビ/ビデオ切換時に発生する
制御信号である。これらの信号により入力が切り換わっ
た時には、上記した積分定数可変手段を制御し積分定数
を小さくし、それ以外は積分定数を大きくするようにす
る。それによって入力が切り換わった時には短い積分時
間で判定が行われ、早い標準信号処理/非標準信号処理
が行われる。一方、入力の切換り以外の時は十分な積分
が行われ、標準信号と非標準信号とが不安定に判定され
ることがない。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。第
1図において、101はビデオ入力端子、102はラインくし
形フィルタ、103,104はスイッチ、105は帯域通過フィル
タ(以下BPFと略記する。)とACC回路、106は色復調回
路、107,108はA/D変換器、109はフレームくし形フィル
タ、110はラインくし形フィルタ、111はスイッチ、112
は混合回路、113は輝度信号出力端子、114はラインくし
形フィルタ、115はフレームくし形フィルタ、116はスイ
ッチ、117は混合回路、118は色差信号出力端子、119は
バーストロックPLL、120はラインロックPLL、121は標準
/非標準検出回路、122はスイッチ、123は輝度信号用く
し形フィルタ、124は色信号用くし形フィルタ、125は入
力切換え検出回路、126は入力切換制御信号、127はマイ
クロプロセッサ(以下MPUと記す。)、128はレジスタで
ある。
まず、信号処理系の動作の概要について述べる。標準
信号が入力された場合、スイッチ103,104,111,116,122
はSTDと記した側に閉じる。輝度信号用A/D変換器107に
は、ビデオ信号入力端子101に入力されたビデオ信号が
そのまま入力され、バーストロックPLL119によって発生
したクロックを用いてディジタル信号になる。一方、色
信号については、BPF,ACC回路105にて色信号帯域のみを
抽出して所定のレベルにそろえた後、色復調回路106に
て色差信号を得る。色信号用A/D変換器108はこれを入力
として、ディジタル信号に変換する。以下、輝度信号に
ついては、静止画像の場合はフレームメモリを有するフ
レームくし形フィルタ109、動画像の場合は、ラインメ
モリを有するラインくし形フィルタ110にてそれぞれの
メモリの入出力の和をとって輝度信号が分離される。動
画と静止画の判定は、フレームくし形フィルタ109のフ
レームメモリを利用し、その入出の差をとって差が小さ
ければ静止画、差が大きければ動画として、混合回路11
2の混合比率を適当に制御する。また、色信号について
は、静止画像の場合はフレームメモリを有するフレーム
くし形フィルタ115、動画像の場合にはラインメモリを
有するラインくし形フィルタ114にて、やはりそれぞれ
のメモリの入出力の和をとって色信号が分離される。動
画と静止画の判定はフレームくし形フィルタ115のフレ
ームメモリを利用し、その入出力の差をとって差が小さ
ければ静止画、差が大きければ動画として混合回路117
の混合比を適当に制御する。
次に非標準信号が入力された場合の動作について述べ
る。非標準信号が入力された場合、スイッチ103,104,11
1,116,122は図示のようにNSTDと記した側に閉じる。ま
ず、入力のビデオ信号はラインくし形フィルタ102に輝
度信号と色信号に分離され、色信号についてはBPF,ACC
回路105、色復調回路106を経由して色差信号となる。こ
のようにして得られた輝度信号と色差信号は、それぞれ
A/D変換器107と108により、ラインロックPLL120によっ
て発生したクロックを用いて、ディジタル信号となる。
その後、輝度信号については、静止画であればフレーム
くし形フィルタ109にて色信号からのクロストークを除
去して混合器113へ送り、一方、動画であれば、そのま
ま、混合器113へ送る。色差信号についても全く同様で
ある。
第2図には、第1図に揚げたラインくし形フィルタ10
2、フレームくし形フィルタ109、ラインくし形フィルタ
110の構成を示す。同図において201,203は加算器、202,
204,205,206は減算器、207はガラスによる1H遅延線、20
8はディジタルメモリによる1フレーム遅延線、209はや
はりディジタルメモリによる1H遅延線、210はBPF、211
はLPF(低域通過フィルタ)である。くし形フィルタ10
2,109においては遅延線の入出力の和で輝度信号を、差
で色信号を、また差の低域成分で動き信号をそれぞれ得
ることができる。一方、くし形フィルタ110において
は、BPFの出力に色信号を得ることができるので、これ
を入力のビデオ信号から差し引けば輝度信号を得ること
ができる。
第3図には、第1図のバーストロックPLL回路119、ラ
インロックPLL回路120の構成を示す。同図において、30
1はバースト抽出回路、302は位相比較器、303は低域通
過フィルタ(以下LPFと略す)、304は電圧制御発振器、
306は同期分離回路、307は位相比較器、308はLPF、309
は電圧制御発振器、310は分周器である。バーストロッ
クPLL回路119については、入力のビデオ信号からバース
ト抽出回路301にてバースト信号のみを抽出し、電圧制
御発振器304の出力を分周器305にて所定数分周した出力
と位相比較器302にて位相比較し、誤差電圧をLPF303を
経由して電圧制御発振器304へフィードバックする。例
えば、バースト信号の周波数をfsc(3.58MHz)、分周器
305の分周数を4とすれば、電圧制御発振器304の発振周
波数は4fsc(14.3MHz)となる。
ラインロックPLL120についても全く同様であり、同期
分離回路306の出力の周波数をfH(標準信号の場合、15.
73KHz)、分周器310の分周数を910とすれば電圧制御発
振器309の発振周波数は910fH(やはり14.3MHz)とな
る。
以下に上記のように標準信号と非標準信号とで信号処
理系とクロックを切換える理由について述べる。第4図
は、標準信号と非標準信号について(a)カラーバース
ト信号、(b)水平同期信号、(c)バーストロックク
ロック、(d)ラインロッククロックを示したものであ
る。
まず、標準信号については、1水平同期期間にカラー
バースト信号fscは455/2サイクル存在するので((a)
図)、4fscなるバーストロッククロック、および910fH
なるラインロッククロックは、1水平同期々間に910サ
イクル存在する((c),(d)図)。くし形フィルタ
は1フレーム周期または1ライン周期という所定期間離
れた信号間の演算を行なって輝度信号と色信号を分離す
るものである。この図ではいずれのクロックを用いても
910クロック離れた信号のカラーバースト信号位相は反
転し一方、輝度信号は同相なので、該所定期間離れた信
号の加減算により所望の信号を分離することができる。
910×525クロック、すなわち1フレーム離れた場合も全
く同様である。したがって標準信号に対しては、フレー
ムくし形フィルタでもラインくし形フィルタでも輝度信
号と色信号の分離が可能であり、また、そのための駆動
クロックとしては、バーストロッククロックでもライン
ロッククロックでも良い。
ただし、バーストロッククロックとラインロッククロ
ックを比較すると、前者は水晶振動子、後者はLCフィル
タによる発振器を用いて構成することが多いため、発振
S/N(クロックのジッタ等)を比較すると前者の方が優
れている。したがって標準信号に対してはバーストロッ
ククロックを利用した方が良好な特性を得やすい。
次に、非標準信号について説明する。非標準信号は図
示のようにカラーバースト信号が1水平同期々間に455/
2サイクル存在しない((a)図)。そこで、カラーバ
ースト信号が1水平同期々間に455/2サイクルより大き
い数だけ存在しているとする。したがって、この場合、
バーストロッククロックは1水平同期々間に910サイク
ル以上存在し((c)図)、一方、ラインロッククロッ
クは丁度910サイクル存在する((d)図)。ラインロ
ッククロックで910サイクル離れた地点の画素について
カラーバースト信号の反転関係は存在しないがバースト
ロッククロックで910サイクル離れた信号を考えると、
そのカラーバースト信号の位相は反転する。そこで輝度
信号の高域成分が小さければバーストロッククロックを
利用して該所定期間離れた信号の差をとると色信号を抽
出することができるし、また、和により輝度信号を求め
ることができる。輝度信号が高域成分を持っている時に
は、輝度信号の画素が異なる点での演算が行なわれるの
で、この成分が欠落し、かつ、色信号へもれ込んで、い
わゆるクロスカラーとなるが、バーストロッククロック
で910サイクル離れただけではその画素の相違は小さい
ため、影響は軽微である。しかしながら、バーストロッ
ククロックでも910×525サイクル、すなわち1フレーム
期間離れると画素の相違は大きくなるため、演算の影響
は大きい。よって、非標準信号に対してはラインくし形
フィルタは使用できても、フレームくし形フィルタを使
用することはできない。したがって、非標準信号に対し
ては、バーストロッククロックを利用したラインくし形
フィルタで輝度信号と色信号を分離する必要がある。こ
の場合、バーストロッククロックによるラインくし形フ
ィルタは、63.5μsなる1H遅延線を使用する限りにおい
てはアナログのラインくし形と同等であり、これを使用
しても良い。
ここで第1図にもどる。アナログのラインくし形フィ
ルタ102で色信号として抽出された成分には、本来の色
信号と、輝度信号の斜めの高域成分が含まれる。BPF,AC
C回路105、および色復調回路106を経過すると、前者は
本来の色差信号、後者は、フレーム間で反転するクロス
カラーとなる。クロスカラーは、輝度信号に起因するも
のであるから、色復調回路106の出力をラインロックPLL
回路120の出力クロックを用いてA/D変換回路108にてA/D
変換し、もし静止画と判定される場合には、フレームく
し形フィルタ115でフレーム間の和をとればクロスカラ
ーは抑圧されることになる。動画の場合には、上記クロ
スカラーはフレーム間で反転しなくなるので、その抑圧
は困難である。したがって混合回路117はフレームくし
形フィルタ115の出力と、A/D変換器108の出力を入力と
し、動きに応じてその混合比率を適当に制御し、クロス
トークのない色差信号として出力する。
輝度信号についても殆んど同様である。ラインくし形
フィルタ102の輝度信号出力には本来の輝度信号と色の
境界に発生するドット妨害が含まれている。したがって
信号が非標準信号であっても標準信号に近いものであれ
ば、ラインロッククロックでもドット妨害はフレーム間
で反転するためフレームくし形フィルタ109で軽減する
ことができる。したがって混合回路112は、フレームく
し形フィルタ109の出力とA/D変換器107の出力を入力と
し、動きに応じてその混合比率を適当に制御し、クロス
トークのない輝度信号として出力する。
次に標準信号か非標準信号かの検出方法について述べ
る。この検出の手段として前述した方法によって発生し
たバーストロッククロックとラインロッククロックに関
係したパルスを利用する。これを第5図に示す。同図に
おいて501,502は分周器、503は比較器、127は積分器で
ある。まず、バーストロッククロックに関連したパルス
としてバーストロックPLL回路119の出力(4fsc),を分
周器501にて例えば455×525分周すれば、(1),
(2)式により垂直周波数に対応したパルスを得ること
ができる。一方、ラインロッククロックに対応したパル
スとしてラインロックPLL回路120の出力(910fH)を分
周器502にてやはり455×525分周すれば、この場合も、
垂直周波数に対応したパルスを得ることができる。この
2つのパルスに対し、例えば、分周器502の出力で分周
器501をリセットするようにすると各分周器の出力は第
6図のようになる。すなわち分周器502は(a)図に示
すリセット出力と(b)図に示したようにこのリセット
パルスの前で立上がり、後で立下がる所定幅を持った出
力を発生する。前者のリセットパルスは分周器501に対
してのリセットパルスとして動作し、これを基準として
分周器501は分周を開始することとなるが、分周器501の
出力は、入力信号が標準信号か非標準信号かで、以下に
説明するように異ったタイミングで発生する。
すなわち、入力信号が標準信号であれば(1),
(2)式が成立するため、(c)図に示すように分周器
501の出力と、分周器502のリセット出力はタイミングが
ほぼ一致する。したがって分周器501出力は分周器502出
力に含まれてしまう。比較器503は両者の論理積をとる
などして、その一致を確認し、標準信号と判別する。し
かし、入力信号が非標準信号であれば、(1),(2)
式は成立しないので(d)図に示すように、分周器501
の出力は分周器502の出力に含まれない。比較器503はこ
の不一致を検出して入力信号が非標準信号であると判定
する。
なお、分周器502の出力のパルス幅は、上記標準信号
と非標準信号の検出感度を決める。つまり、パルス幅が
広ければ非標準信号も標準信号として検出しやすくなる
し、一方、パルス幅が狭ければ標準信号も非標準信号と
判定することになる。
このようにして標準信号か非標準信号かの判定をする
場合、インパルスノイズが混入したりすると、同期分離
回路306の誤動作が頻発することになる。したがってラ
インロックPLL回路120の出力周波数が変化し、分周器50
2の出力もまた変化する。この場合、入力信号が標準信
号であっても非標準信号と判定されてしまうため、これ
を防ぐ目的で積分器127を付加してある。この積分器127
はMPUで構成され、プログラムによって積分が行われ
る。すなわち、M回の判定結果のうちN回以上の非標準
信号を判定すれば、積分器127出力として非標準信号判
定レベル“L"を出力し、そうでなければ標準信号判定レ
ベル“H"を出力することによって達成される。
このMとNの値はレジスタ128に蓄えられ入力切換え
検出回路125もしくは入力切換制御信号126によって入力
が切り換わった事をシステムが検知した時に書き換えら
れる。入力が切り換わった直後には、Mを小さくし、入
力切換え直後以外はMの値を大きくする。Nの値は標準
/非標準の検出感度を示すものでNを大きくすれば標準
信号を検出出力としやすくなり、小さくなれば反対に非
標準信号を検出出力としやすくなる。
次に入力切換え検出回路125について詳しく説明す
る。第7図は入力切換え検出回路125の具体例である。
第7図に於て1101は水平走査周波数の2倍の周波数であ
る2fH、1102はフィールド周波数をもつfV信号、1103は
2fH信号1101をフィールド周波数まで分周するVカウン
タ、1104はfV信号1102を2分周する分周器、1105,1106
はラッチ回路、1107,1108はそれぞれ分周器1104出力で
あるクロックCK1およびCK2、1109は比較器、1110は比較
器1109出力である。
この第7図の動作説明を第8図の波形図を用いて行
う。fV信号1102は(a)の波形をしており、Vカウンタ
1103のリセットを行うとともに分周器1104に送られる。
分周器1104はfV信号1102を2分周し(b),(c)のよ
うに位相が異なったフレーム周波数の信号を出力する。
この出力信号1107,1108によりVカウンタ1103出力をラ
ッチ回路1105,1106でそれぞれラッチすると、それらの
出力波形は(e),(f)のようになる。Vカウンタ11
03は2fH信号1101をカウントしているので、ラッチ回路
1105,1106には各フィールドにおける2fH信号1101のパ
ルス数が記録された事になる。ラッチ回路1105,1106に
は連続したフィールドのパルス数が記録されるので、も
し入力信号切換えが発生するとフィールド内の2fH信号
1101のパルス数が不連続となるので、この不連続を検出
することにより信号切換を判定できる。
比較器1109はこの不連続を検出するための回路であ
り、ラッチ回路1105,1106のそれぞれのパルス数を比較
し、比較結果(g)を得る。波形(g)において“L"レ
ベルは不一致つまり信号の不連続を表し、“H"レベルは
一致つまり信号の連続を表す。このようにして信号の不
連続による入力信号切換検出が実現できる。ところで第
1図における入力切換制御信号126は、リモコンやユー
ザのスイッチ選択により発生する制御信号であり、TV信
号とビデオ信号との切換やビデオ信号とビデオ信号との
切換により発生する。
第9図は別の入力信号切換回路のブロック図である。
第9図は第7図とほぼ同じ構成をしており、ラッチ回路
1106の出力のLSB1111と比較回路1109との論理積をAND回
路1112で行うことが第7図とは異っている。この回路は
連続したフィールド周波数が等しく、かつLSB1111が
“H"レベルつまり奇数の時、出力信号1113が“H"レベル
となる。これは入力信号がインタレース信号であること
を検出することになるので、この回路を用いて入力信号
の切換を検出すれば、非標準信号であるノンインタレー
ス信号の検出回路と共用することができる。
〔発明の効果〕 本発明によれば、複合映像信号を入力として該入力信
号が標準仕様を満足する正規の信号か否かを判定する判
定回路を備え、入力信号が正規の信号と判定されたとき
と正規の信号でないと判定されたときとで、信号処理内
容を切り換えて処理するテレビジョン受信機の信号処理
回路において、入力信号の切り換わり時には、標準信号
/非標準信号の短時間での判定が可能となり、それ以外
のときには、充分な積分による安定した判定が可能にな
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
2図は第1図の中のくし形フィルタを示すブロック図、
第3図はバーストおよびラインロックPLL回路を示すブ
ロック図、第4図は標準信号と非標準信号を示す波形
図、第5図は標準・非標準信号の検出回路を示すブロッ
ク図、第6図はその動作を示す信号波形図、第7図は入
力信号切換検出回路の一例を示す回路図、第8図はその
動作を示す信号波形図、第9図は入力信号切換検出回路
の別の例を示す回路図、である。 101…ビデオ入力端子 102…ラインくし形フィルタ 103,104…SW、105…BPF,ACC 106…色復調回路、107,108…A/D変換器 123,124…くし形フィルタ回路 119…バーストロックPLL回路 120…ラインロックPLL回路 121…標準/非標準検出回路 122…SW、125…入力切換検出回路 126…入力切換制御信号 127…MPU、128…レジスタ 113…輝度信号出力端子 118…色差信号出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−1284(JP,A) 特開 昭63−126386(JP,A) 特開 平1−1389(JP,A) 特開 平1−143593(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された映像信号が標準仕様を満足する
    正規の信号か否かを判定する判定回路を備え、入力され
    た映像信号が正規の信号と判定されたときと正規の信号
    でないと判定されたときとで、信号処理内容を切り換え
    て処理するテレビジョン受信機の信号処理回路におい
    て、 前記判定回路の出力を積分する積分手段と、該積分手段
    の積分結果に応じて前記信号処理内容を切り換える切換
    手段と、入力される映像信号の切り換わりに応じて前記
    積分手段の積分定数を変化させる積分定数可変手段と、
    を具備することを特徴とするテレビジョン受信機の信号
    処理回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のテレビジョン受信機の信
    号処理回路において、前記積分定数可変手段は、入力さ
    れる映像信号が切り換わった直後は前記積分手段の積分
    定数を小さくすることを特徴とするテレビジョン受信機
    の信号処理回路。
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