JPH0632451B2 - テレビジョン受信機の信号処理回路 - Google Patents

テレビジョン受信機の信号処理回路

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JPH0632451B2
JPH0632451B2 JP15543387A JP15543387A JPH0632451B2 JP H0632451 B2 JPH0632451 B2 JP H0632451B2 JP 15543387 A JP15543387 A JP 15543387A JP 15543387 A JP15543387 A JP 15543387A JP H0632451 B2 JPH0632451 B2 JP H0632451B2
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signal
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comb filter
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color
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敏則 村田
俊之 栗田
郁也 荒井
茂 平畠
雅人 杉山
一三夫 中川
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はディジタルテレビジョン受信機に係り、特にVT
R等によって生じるNTSC方式の仕様を満足しない非標準
信号に対して最適な処理を施すのに必要な信号処理回路
に関する。
〔従来の技術〕
従来のテレビジョン受信機では、色信号が輝度信号に周
波数多重されていることに起因するクロースカラー,ド
ットクロール,さらにインタレース走査に起因するライ
ンフリッカ,走査線妨害などの画質の劣化が生じること
が知られている。このような画質劣化要因を取り除き、
高画質化を図るために、半導体メモリとディジタル信号
処理技術を用い、画像の時間方向の相関性(フレーム相
関,フィールド相関)を利用したフレームくし形フィル
タによるY/C分離(輝度・色度分離),フィールド間補
間による走査線密度の倍密化・順次走査変換といった時
間軸処理技術の導入が考えられている(特開昭58−1159
95,特開昭58−79379)。ただし、これらの高画質化手
段は、周知のようにフレーム相関・フィールド相関の強
い静止画像のみについて効果を発輝するが、動画像につ
いてはかえって妨害することになる。そこで、フレーム
間の差をとることで画像の動きを検出し、静止画像と判
定される時は、フレームくし形フィルタ1・フィールド
間補間という前記時間軸上の処理・一方、動画と判定さ
れる時は、フィールド内の空間処理に切り換える、いわ
ゆる動き適応形の処理を導入し実用化を目指すものが知
られている(特開昭59−45770)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記技術は、色副搬送波周波数sc,水平走査周波数
H。垂直走査周波数Vが、予め定められた周波数関係に
正確に管理されたテレビジョン信号(以下、標準信号と
呼ぶ)についてその効果が期待できるが、家庭用VTRや
パーソナルコンピュータのようにsc・H・Vが定め
られた周波数関係にないテレビジョン信号(以下、非標
準信号と呼ぶ)についてその効果を引き出すことができ
ないという問題があった。
例えば、NTSC方式の場合には、scとHは の関係が、また、HとVとの間には、 なる関係が定められている。(2)式は、走査線がインタ
レースしていることを示しており、現フィールドの隣り
あう2本の走査線上の画素を考えると、その丁度中間に
前フィールドの走査線の画素が対応する。一方、(1)式
と(2)式から が得られるが、これは色副搬送波の位相が1フレーム期
間(周波数V/2)離れた信号間で逆相になることを示
す。このように、標準信号においては上記関係式が成立
するので、フレームくし形処理やフィールド間補間が可
能となる。
しかし、周波数sc,H,Vが前記(1),(2)式を満足
しない非標準信号では、フィールド間の画素の対応、フ
レーム間の色副搬送波の反転の関係が成立しなくなるた
め、フィールド間走査線補間やフレームくし形による輝
度信号と色信号の分離が正確にできなくなる。したがっ
て、静止画と判定された場合には、上記処理により画質
が大幅に劣化することになる。このように従来技術にお
いては、標準/非標準の信号の性質まで考慮されておら
ず、非標準信号に対して適切な処理を施すことが困難で
あった。
本発明の目的は、非標準信号に対しても良好な画質の得
られる信号処理回路、特にくし形フィルタを提供するに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明においては入力のビ
デオ信号から同期信号を分離し、分離した同期信号にも
とづいた第1のパルスを発生させる手段と、入力のビデ
オ信号に含まれるカラーバースト信号に同期した第2の
パルスを発生させる手段と、前記第1と第2のパルスを
それぞれ所定数分周する第1と第2の分周器と、該第1
と第2の分周器の出力を比較する比較手段を備え、入力
のビデオ信号が標準信号か非標準信号かを検出し、その
検出結果に基づいて入力のテレビジョン信号に対応した
最適なくし形フィルタ処理を行なうようにした。
すなわち、入力のビデオ信号が標準信号と判定された場
合は、カラーバーストを基準としたクロックを用いて、
動き適応のフレームくし形フィルタおよびラインくし形
フィルタを使用し、一方、入力のビデオ信号が非標準信
号と判定された場合には、あらかじめラインくし形フィ
ルタにより輝度信号と色信号を分離した後、夫々に対し
て水平同期信号を基準としたクロックで動き適応のフレ
ームくし形フィルタを動作させ、静止画である場合には
フレームくし形処理、動画である場合にはこれをジャン
プし、前記ラインくし形フィルタの出力をそのまま分離
信号として出力する。
本発明の目的は以上の手段によって達成される。
〔作用〕
前記第1の分周器は、同期分離出力周波数Hをm分周
(m=1,2,…)し、一方、第2の分周器はカラーバース
ト信号scを455m/2分周し、比較手段は、両者の出力の
周期を比較する。入力のビデオ信号が標準信号であれば
(1)が成立するので、比較手段は一致出力を出し、標準
信号と判定する。一方、入力のビデオ信号が非標準信号
であれば、(1)式は成立しないので、比較手段は不一致
出力を出し、非標準信号を判別する。
このような検出手段が、標準信号と判定した場合には、
カラーバースト信号を基準としたクロックを使用し、通
常の動き適応フレーム/ラインくし形フィルタを利用し
て輝度信号と色信号を分離する。
一方、非標準信号の場合には、後に詳述するように、フ
レームくし形フィルタでは、輝度信号と色信号とのクロ
ストークが大きく発生するので、まず、ラインくし形フ
ィルタで輝度信号と色信号を分離し、色信号については
色差信号に復調する。この場合、例えば色信号について
は、輝度信号からのクロストークであって、フレーム間
で反転するクロスカラーが発生する。このクロスカラー
は輝度信号に起因するため、水平同期信号を基準とした
クロックを使用し、静止画の場合はフレーム間の和をと
れば、これを抑圧することができる。
〔実施例〕
以下本発明による信号処理回路の第1の実施例を第1図
により説明する。同図において、101はビデオ入力端
子、102はラインくし形フィルタ、103,104はスイッチ、
105は帯域通過フィルタ(以下BPFと略記する)とACC回
路、106は色復調回路、107,108はA/D変換器、109はフレ
ームくし形フィルタ、110は、ラインくし形フィルタ、1
11はスイッチ、112は、混合回路、113は輝度信号出力端
子、114はラインくし形フィルタ、115はフレームくし形
フィルタ、116はスイッチ、117は混合回路、118は色差
信号出力端子、119はバーストロックPLL、120はライン
ロックPLL、121は標準/非標準検出回路、122はスイッ
チである。また、123は輝度信号用くし形フィルタ、124
は色信号用くし形フィルタをまとめて表わしたものであ
る。
まず、信号処理系の動作の概要について述べる。標準信
号が入力された場合、スイッチ103,104,111,116,112はS
TDと記した側に閉じる。輝度信号用A/D変換器107には、
ビデオ信号入力端子101に入力されたビデオ信号がその
まま入力され、バーストロックPLL119によって発生した
クロックを用いてディジタル信号になる。一方、色信号
については、BPF,ACC回路105にて色差信号帯域のみを抽
出して所定のレベルにそろえた後、色復調回路106にて
色信号を得る。色信号用A/D変換器108はこれを入力とし
て、ディジタル信号に変換する。以下、輝度信号につい
ては、静止画像の場合はフレームメモリを有するフレー
ムくし形フィルタ109,動画像の場合は、ラインメモリ
を有するラインくし形フィルタ110にてそれぞれのメモ
リの入出力の和をとって輝度信号が分離される。動画と
静止画の判定は、フレームくし形フィルタ109のフレー
ムメモリを利用し、その入出の差をとって差が小さけれ
ば静止画、差が大きければ動画として、混合回路112の
混合比率を適当に制御する。また、色信号については、
静止画像の場合はフレームメモリを有するフレームくし
形フィルタ115,動画像の場合にはラインメモリを有す
るラインくし形フィルタ114にて、やはりそれぞれのメ
モリの入出力の和をとって色信号が分離される。動画と
静止画の判定はフレームくし形フィルタ115のフレーム
メモリを利用し、その入出力の差をとって差が小さけれ
ば静止画,差が大きければ動画として混合回路117の混
合比を適当に制御する。
次に比標準信号が入力された場合の動作について述べ
る。非標準信号が入力された場合、スイッチ103,104,11
1,116,122は図示のようにNSTDと記した側に閉じる。ま
ず、入力のビデオ信号はラインくし形フィルタ102で輝
度信号と色差信号に分離され、色信号についてはBPF,AC
C回路105,色復調回路106を経由して色差信号となる。
このようにして得られた輝度信号と色差信号は、それぞ
れA/D変換器107と108により、ラインロックPLL120によ
って発生したクロックを用いて、ディジタル信号とな
る。その後、輝度信号については、静止画であればフレ
ームくし形フィルタ109にて色信号からのクロストーク
を除去して混合器113へ送り、一方、動画であれば、そ
のまま、混合器113へ送る。色差信号についても全く同
様である。
第2図には、第1図に掲げたラインくし形フィルタ10
2,フレームくし形フィルタ109,ラインくし形フィルタ
110の構成を示す。同図において201,203は加算器,202,
204,205,206は減算器,207はガラスによる1H遅延線、20
8はディジタルメモリによる1フレーム遅延線、209はや
はりディジタルメモリによる1H遅延線、210はBPF,211
はLPF(低域通過フィルタ)である。くし形フィルタ10
2,109においては遅延線の入出力の和で輝度信号差で色
信号また差の低域成分で動き信号を得ることができる。
一方、くし形フィルタ110においては、BPFの出力に色信
号を得ることができるので、これを入力のビデオ信号か
ら差し引けば輝度信号を得ることができる。
第3図には、第1図のバーストロックPLL回路119,ライ
ンロックPLL回路120の構成を示す。同図において、301
はバースト抽出回路,302は位相比較器,303は低域通過
フィルタ(以下LPFと略す),304は電圧制御発振器,30
6は同期分離回路,307は位相比較器,308はLPF,309は
電圧制御発振器,310は分周器である。バーストロックP
LL回路119については、入力のビデオ信号からバースト
抽出回路301にてバースト信号のみを抽出し、電圧制御
発振器304の出力を分周器305にて所定数分周した出力と
位相比較器302にて位相比較し、誤差電圧をLPF303を経
由して電圧制御発振器309へフィードバックする。例え
ば、バースト信号の周波数をsc(3.58MHz)、分周器3
02の分周数を4とすれば、電圧制御発振器304の発振周
波数は4sc(14.3MHz)となる。
ラインロックPLL120についても全く同様であり、同期分
離回路306の出力の周波数をH(標準信号の場合、15.
73MHz)、分周器310の分周数を910とすれば電圧制御発
振器309の発振周波数は910H(やはり14.3MHz)とな
る。
以下に上記のように標準信号と非標準信号とで信号処理
系とクロックを切換える理由について述べる。第4図
は、標準信号と非標準信号について(a)カラーバースト
信号、(b)水平同期信号、(c)バーストロッククロック、
(d)ラインロッククロックを示したものである。
まず、標準信号については、1水平同期期間にカラーバ
ースト信号scは455/2サイクル存在するので((a)
図)、4scなすバーストロッククロック、および910
Hなるラインロッククロックは、1水平同期々間に91
0サイクル存在する((c),(d)図)。くし形フィルタは1
フレーム周期または1ライン周期という所定期間離れた
信号間の演算を行なって輝度信号と色信号を分離するも
のである。この図ではいずれのクロックを用いても910
クロック離れた信号のカラーバースト信号位相は反転し
一方、輝度信号は同相なので、該所定期間離れた信号の
加減算により所望の信号を分離することができる。910
×525クロック、すなわち1フレーム離れた場合も全く
同様である。したがって標準信号に対しては、フレーム
くし形フィルタでもラインくし形フィルタでも輝度信号
と色信号の分離が可能であり、また、そのための駆動ク
ロックとしては、バーストロッククロックでもラインロ
ッククロックでも良い。
ただし、バーストロッククロックとラインロッククロッ
クを比較すると、前者は水晶振動子、後者はLCフィルタ
による発振器を用いて構成することが多いため、発振S/
N(クロックのジッタ等)を比較すると前者の方が優れ
ている。したがって標準信号に対してはバーストロック
クロックを利用した方が良好な特性を得やすい。
次に、非標準信号について説明する。非標準信号は図示
のようにカラーバースト信号が1水平同期々間に455/2
サイクル存在しない((a)図)。そこで、カラーバース
ト信号が1水平同期々間に455/2サイクルより大きい数
だけ存在しているとする。したがって、この場合、バー
ストロッククロックは1水平同期々間に910サイクル以
上存在し((c)図)。一方、ラインロッククロックは丁
度910サイクル存在する((d))。ラインロッククロック
で910サイクル離れた地点の画素についてカラーバース
ト信号の反転関係は存在しないがバーストロッククロッ
クで910サイクル離れた信号を考えると、そのカラーバ
ースト信号の位相は反転する。そこで輝度信号の高域成
分が小さければバーストロッククロックを利用して該所
定期間離れた信号の差をとると色信号を抽出することが
できるし、また、和により輝度信号を求めることができ
る。輝度信号が高域成分を持っている時には、輝度信号
の画素が異なる点での演算が行なわれるので、この成分
が欠落し、かつ、色信号へもれ込んで、いわゆるクロス
カラーとなるが、バーストロッククロックで910サイク
ル離れただけではその画素の相違は小さいため、影響は
軽微である。しかしながら、バーストロッククロックで
も910×525サイクル、すなわち1フレーム期間離れると
画素の相違は大きくなるため、演算の影響は大きい。よ
って、非標準信号に対してはラインくし形フィルタは使
用できても、フレームくし形フィルタを使用することは
できない。したがって、非標準信号に対しては、バース
トロッククロックを利用したラインくし形フィルタで輝
度信号と色信号を分離する必要がある。この場合、バー
ストロッククロックによるラインくし形フィルタは、6
3.5μsなる1H遅延線を使用する限りにおいてはアナ
ログのラインくし形と同等であり、これを使用しても良
い。
ここで第1図にもどる。アナログのラインくし形フィル
タ102で色信号として抽出された成分には、本来の色信
号と、輝度信号の斜めの高域成分が含まれる。BPF,ACC
回路105,および色復調回路106を経過すると、前者は本
来の色差信号、後者は、フレーム間で反転するクロスカ
ラーとなる。クロスカラーは、輝度信号に起因するもの
であるから、色復調回路106の出力をラインロックPLL回
路120の出力クロックを用いてA/D変換回路108にてA/D変
換し、もし静止画と判定される場合には、フレームくし
形フィルタ115でフレーム間の和をとればクロスカラー
は抑圧されることになる。動画の場合には、上記クロス
カラーはフレーム間で反転しなくなるので、その抑圧は
困難である。したがって混合回路117はフレームくし形
フィルタ115の出力と、A/D変換器108の出力を入力と
し、動きに応じてその混合比率を適当に制御し、クロス
トークのない色差信号として出力する。
輝度信号についても殆んど同様である。ラインくし形フ
ィルタ102の輝度信号出力には本来の輝度信号と色の境
界に発生するドット妨害が含まれている。したがって信
号が非標準信号であっても標準信号に近いものであれ
ば、ラインロッククロックでもドット妨害はフレーム間
で反転するためフレームくし形フィルタ109で軽減する
ことができる。したがって混合回路112は、フレームく
し形フィルタ110の出力とA/D変換器107の出力を入力と
し、動きに応じてその混合比率を適当に制御し、クロス
トークのない輝度信号として出力する。
次に標準信号か非標準信号かの検出方法について述べ
る。この検出の手段として前述した方法によって発生し
たバーストロッククロックとラインロッククロックに関
係したパルスを利用する。これを第5図に示す。同図に
おいて501,502は分周器,503は比較器,504は積分器で
ある。まず、バーストロッククロックに関連したパルス
としてバーストロックPLL回路119の出力(4sc),を
分周器501にて例えば455×525分周すれば、(1),(2)式
により垂直周波数に対応したパルスを得ることができ
る。一方、ラインロッククロックに対応したパルスとし
てラインロックPLL回路120の出力(910H)を分周器5
02にてやはり455×525分周すれば、この場合も、垂直周
波数に対応したパルスを得ることができる。この2つの
パルスに対応し、例えば、分周器502の出力で分周器501
をリセットするようにすると各分周器の出力は第6図の
ようになる。すなわち分周器502は(a)図に示すリセット
出力と(b)図に示したようにこのリセットパルスの前で
立上がり、後で立下がる所定幅を持った出力を発生す
る。前者のリセットパルスは分周器501に対してのリセ
ットパルスとして動作し、これを基準として分周器501
は分周を開始することとなるが、分周器501の出力は、
入力信号が標準信号か非標準信号かで、以下に説明する
ように異ったタイミングで発生する。
すなわち、入力信号が標準信号であれば(1),(2)式が成
立するため、(c)図に示すように分周器501の出力と、分
周器502のリセット出力はタイミングがほぼ一致する。
したがって分周器501出力は分周器502出力に含まれてし
まう。比較器503は両者の論理積をとるなどして、その
一致を確認し、標準信号と判別する。しかし、入力信号
が非標準信号であれば、(1),(2)式は成立しないので
(d)図に示すように、分周器501の出力は分周器502の出
力に含まれない。比較器503はこの不一致を検出して入
力信号が非標準信号であると判定する。
なお、分周器502の出力のパルス幅は、上記標準信号と
非標準信号の検出感度も決める。つまり、パルス幅が広
ければ非標準信号も標準信号として検出しやすくなる
し、一方、パルス幅が狭ければ標準信号も非標準信号と
判定することになる。
このようにして標準信号か非標準信号かの判定をする場
合、インパルスノイズが混入したりすると、同期分離回
路306の誤動作が頻発することになる。したがってライ
ンロックPLL回路120の出力周波数が変化し、分周器502
の出力もまた変化する。この場合、入力信号が標準信号
であっても非標準信号と判定されてしまうため、これを
防ぐ目的で積分器504を付加してある。
第7図はこの詳細に示すブロック図である。同図におい
て701はアップダウンカウンタ,702はオア回路,703はR
Sフリップフロップである。アップダウンカウンタ701の
アップカウント端子には比較器503の一致出力、またダ
ウンカウント端子には不一致出力が入力される。今、ア
ップダウンカウンタ701の初期値をNとし、この計数値
が2N,および0でそれぞれキャリー出力,ボロー出力が
得られるようになっている。また、これらのパルスの発
生に応じてオア回路702にてアップダウンカウンタ701の
ロードパルスを作成し、これにて初期値Nをセットする
ようにする。前記の検出方法により垂直周期毎に一致か
不一致かのいずれかの入力信号が比較器503から得られ
るので、アップダウンカウンタ701はアップカウントか
ダウンカウントを行なうが、一方の入力が他方の入力よ
りもN回多くなった時に初めてキャリー出力がボロー出
力が発生し、RSフリップフロップ703のセットとリセッ
トを決定する。したがって同期分離回路306が誤動作し
てもこの積分器504により吸収されるので、標準・非標
準の判定は影響を受けない。
本発明による信号処理回路特に、くし形フィルタの第2
の実施例を第8図に示す。第8図はくし形フィルタ123
の他の実施例を示すものであり、同図においてすべての
部品は前掲と同一である。本実施例は、第1図と比べて
スイッチ111を削除したもので標準信号の場合の動作は
全く同一であるが、非標準信号であって動画の場合は入
力信号がラインくし形フィルタ102とラインくし形フィ
ルタ110の2度のくし形フィルタを通るので、いわゆる2
H型のくし形フィルタを使用したのと同等になる。
本実施例は、輝度信号用くし形フィルタ123に適用する
ものとしたが、色信号用くし形フィルタ124にも全く同
様のことが言える。
第9図にくし形フィルタの第3の実施例を示す。本実施
例は輝度信号用くし形フィルタ123に適用するものであ
り、同図において901はラインくし形フィルタ902はスイ
ッチ,903はLPFである。また、前提と同一の部品には同
一番号を符してある。本実施例は第1図と比較して、ラ
インくし形フィルタ901に垂直方向の輪郭検出機能を持
たせ、輪郭がないと判定される時には第1図と同様にス
イッチ111の出力を混合器112へ導き、輪郭があると判定
される時には、LPF903の出力を混合器112へ導出するも
のである。ラインくし形フィルタ901の詳細構成を第10
図に示す。同図において1001はLPFであり、前掲と同一
の部品には同一番号を符してある。減算器206の出力に
輝度信号が得られることは第2図の場合と同様である
が、減算器205の出力をLPF1001に入力して、LPF1001の
出力に垂直方向の輪郭信号を求め、これによりスイッチ
902を制御する。このようにすれば垂直方向で色が変化
している場合でも、その境界に生じる、いわゆるドット
妨害を大幅に軽減することが可能となる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明に従えば、入力信号が正規の標
準信号か非標準信号かを自動的に検出し検出した結果に
基づいて、それぞれに最適な信号処理方式とクロックを
選択するので、標準信号、非標準信号を問わず高精度に
輝度信号と色信号を分離することができ、良好な画質を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示すブロック図、第2
図は第1図の中のくし形フィルタを示すブロック図、第
3図はバーストおよびラインロックPLL回路を示すブロ
ック図、第4図は標準信号と非標準信号を示す波形図、
第5図は標準・非標準信号の検出回路を示すブロック
図、第6図はその動作を示す信号波形図、第7図は積分
回路を示すブロック図、第8図はくし形フィルタの第2
の実施例を示すブロック図、第9図はくし形フィルタの
第3の実施例を示すブロック図、第10図はラインくし形
フィルタを示すブロック図である。 102…ラインくし形フィルタ、105…BPF・ACC回路、106…
色復調回路、123…輝度信号用くし形フィルタ、124…色
信号用くし形フィルタ、119…バーストロックPLL、120
…ラインロックPLL、121…標準/非標準検出回路、207
…1H遅延線、208…1フレーム遅延線、209…1H遅延線、
210…BPF、211…LPF、301…バースト抽出回路、302…位
相比較器、303…LPF、304…電圧制御発振器、305…分周
器、902…スイッチ、903…LPF、901…ラインくし形フィ
ルタ、1001…LPF。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平畠 茂 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 杉山 雅人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 中川 一三夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−184082(JP,A) 特開 昭62−51392(JP,A) 特開 昭62−175091(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル信号に変換されたテレビジョン
    信号を信号処理し、映像を再生するディジタルテレビジ
    ョン受信機の信号処理回路であって、複合映像信号を入
    力として出力に輝度信号と搬送色信号を得るくし形フィ
    ルタと、搬送色信号を色差信号に復調する色復調回路
    と、輝度信号と色差信号をディジタル信号に変換するそ
    れぞれのA/D変換器と、ディジタル信号に変換された輝
    度信号と色差信号を処理するそれぞれの動き適応時空間
    処理回路と、入力信号に含まれる特定の基準信号を基に
    サンプリングクロック信号を発生させるサンプリングク
    ロック発生回路と、入力信号が正規の信号か否かを判定
    する判定回路とを備え、入力信号が正規の信号と判定さ
    れた時には、前記ラインくし形フィルタを通過させない
    信号を前記輝度信号用A/D変換器と色復調回路に導くと
    ともに、入力信号に含まれるカラーバースト信号を前記
    クロック発生回路に導き、さらに入力信号が正規の信号
    でないと判定された時には前記ラインくし形フィルタの
    出力を前記A/D変換器と色復調回路に導くとともに入力
    信号に含まれる水平同期信号を前記サンプリングクロッ
    ク発生回路に導く、第1と第2のスイッチを備えたこと
    を特徴とするテレビジョン受信機の信号処理回路。
  2. 【請求項2】入力信号が正規の信号か否かを判定する判
    定回路は、カラーバースト信号を基準としてクロック信
    号を発生させる第1の手段と、該クロック信号を所定数
    分周する第1の分周回路と、水平同期信号を基準として
    クロック信号を発生させる第2の手段と、該クロック信
    号を分周する第2の分周回路と、該第2の分周回路と前
    記第1の分周回路の出力を入力とする比較器と、該比較
    器の出力を積分する積分器を含むことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のテレビジョン受信機の信号処理
    回路。
  3. 【請求項3】前記動き適応時空間処理回路は、フレーム
    くし形フィルタと、ラインくし形フィルタと、上記2つ
    のくし形フィルタの出力を入力とし、その入力を適当な
    比に混合する混合回路と、動き量検出回路を備え、動き
    量に応じて前記混合回路の混合比を変化させることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載のテレビ
    ジョン受信機の信号処理回路。
  4. 【請求項4】ラインくし形フィルタと混合回路の間に第
    3のスイッチ手段を備え、標準信号と判定される時に
    は、ラインくし形フィルタの出力を混合器に導出し、非
    標準信号と判定される時にはラインくし形フィルタの入
    力を混合器に導出することを特徴とする特許請求の範囲
    第3項記載のテレビジョン受信機の信号処理回路。
  5. 【請求項5】前記輝度信号用動き適応時空間処理回路
    は、フレームくし形フィルタと、ラインくし形フィルタ
    と、低域通過フィルタと、ラインくし形フィルタの入出
    力のいずれか一方を選択する第4のスイッチ手段と、該
    第4のスイッチ手段の出力と前記低域通過フィルタの出
    力のいずれか一方を選択する第5のスイッチ手段と、該
    スイッチ手段の出力と前記フレームくし形フィルタの出
    力とを適当な比に混合する混合回路とを備え前記第4の
    スイッチは前記正規の信号か否かの判定回路によって制
    御され、前記第5のスイッチはラインくし形フィルタを
    構成するラインメモリの入出力を処理する垂直方向の輪
    郭検出手段によって制御されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項又は第2項又は第3項又は第4項記載の
    テレビジョン受信機の信号処理回路。
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