JP2748455B2 - 殺虫剤組成物 - Google Patents
殺虫剤組成物Info
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- JP2748455B2 JP2748455B2 JP63296862A JP29686288A JP2748455B2 JP 2748455 B2 JP2748455 B2 JP 2748455B2 JP 63296862 A JP63296862 A JP 63296862A JP 29686288 A JP29686288 A JP 29686288A JP 2748455 B2 JP2748455 B2 JP 2748455B2
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- pyrethroid
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- kerosene
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は殺虫剤組成物に関し、更に詳しくは殺虫成分
の配合量を減少し、かつ殺虫効力を増強した殺虫剤組成
物に関する。
の配合量を減少し、かつ殺虫効力を増強した殺虫剤組成
物に関する。
従来の技術 従来の殺虫剤にはピレスロイド系、有機リン系及びカ
ーバメート系の殺虫剤があり、各々の特性を生かした使
い方がされている。
ーバメート系の殺虫剤があり、各々の特性を生かした使
い方がされている。
発明が解決しようとする課題 しかし、ピレスロイド系化合物は比較的低毒性である
ものの価格が高く、有機リン系化合物及びカーバメート
系化合物は安価であるものの毒性が高い。このように各
々一長一短を有しており、各短所を少なくすることが望
まれていた。
ものの価格が高く、有機リン系化合物及びカーバメート
系化合物は安価であるものの毒性が高い。このように各
々一長一短を有しており、各短所を少なくすることが望
まれていた。
また近年、従来の殺虫剤に対して抵抗性の衛生害虫
（例えば、ゴキブリなど）が出現し、殺虫剤の効力の増
強が望まれていた。
（例えば、ゴキブリなど）が出現し、殺虫剤の効力の増
強が望まれていた。
課題を解決するための手段 本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討し
た結果、炭素原子数２〜３個の多価アルコールとカプリ
ル酸とのモノエステルを殺虫成分に配合すると、殺虫成
分量の減少がはかれ、かつ殺虫剤の薬効が著しく増強す
ることを見いだし、本発明を完成した。
た結果、炭素原子数２〜３個の多価アルコールとカプリ
ル酸とのモノエステルを殺虫成分に配合すると、殺虫成
分量の減少がはかれ、かつ殺虫剤の薬効が著しく増強す
ることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち本発明は、殺虫成分に、炭素原子数２〜３個
の多価アルコールとカプリル酸とのモノエステル（以
下、薬効増強成分という。）を配合することを特徴とす
る殺虫剤組成物である。
の多価アルコールとカプリル酸とのモノエステル（以
下、薬効増強成分という。）を配合することを特徴とす
る殺虫剤組成物である。
本発明において、炭素原子数２〜３個の多価アルコー
ルとはグリセリン、プロピレングリコール及びエチレン
グリコールをいう。
ルとはグリセリン、プロピレングリコール及びエチレン
グリコールをいう。
更に、殺虫成分としては、ピレスロイド系化合物、有
機リン系化合物、カーバメート系化合物のいずれを用い
てもよいが好ましくはピレスロイド系化合物である。
機リン系化合物、カーバメート系化合物のいずれを用い
てもよいが好ましくはピレスロイド系化合物である。
前記ピレスロイド系化合物としては、ペルメトリン、
レスメトリン、アレスリン、フタルスリン、シフェノト
リンなどを用いることができる。
レスメトリン、アレスリン、フタルスリン、シフェノト
リンなどを用いることができる。
本発明では、炭素原子数２〜３個の多価アルコールと
カプリル酸とのモノエステルを用いるが、ジエステル又
はトリエステルの場合には薬効増強効果はない。
カプリル酸とのモノエステルを用いるが、ジエステル又
はトリエステルの場合には薬効増強効果はない。
前記薬効増強成分の配合量は、殺虫成分１重量部に対
して５〜50重量部、好ましくは20〜40重量部である。前
記化合物の配合量が殺虫成分１重量部に対して５重量部
より少ない場合、薬効増強効果が見られない。また、50
重量部より多い場合、50重量部配合した時以上の薬効増
強効果は得られず、また組成物全体としてのバランスを
欠く。
して５〜50重量部、好ましくは20〜40重量部である。前
記化合物の配合量が殺虫成分１重量部に対して５重量部
より少ない場合、薬効増強効果が見られない。また、50
重量部より多い場合、50重量部配合した時以上の薬効増
強効果は得られず、また組成物全体としてのバランスを
欠く。
本発明においては、前記必須成分の他に、溶剤（例え
ば灯油など）、協力剤（例えばピペロニルブトキサイド
など）を配合することができる。
ば灯油など）、協力剤（例えばピペロニルブトキサイド
など）を配合することができる。
本発明の殺虫剤組成物は、液化性ガス（液化石油ガス
など）を加えて、常法によりエアゾール剤としたり、そ
のままの形で油剤として用いることもできる。
など）を加えて、常法によりエアゾール剤としたり、そ
のままの形で油剤として用いることもできる。
発明の効果 本発明により殺虫成分の配合量を減少し、かつ殺虫効
力を増強した殺虫剤を提供することが可能となった。
力を増強した殺虫剤を提供することが可能となった。
実施例 以下、実施例及び試験例を挙げ、本発明を更に具体的
に説明する。
に説明する。
実施例１ ｄ−T80−フタルスリン0.8g及びエチレングリコール
モノカプリレート16.0gを灯油に溶解して油剤150mlを製
造した。
モノカプリレート16.0gを灯油に溶解して油剤150mlを製
造した。
実施例２ ｄ−T80−フタルスリン0.8g及びエチレングリコール
モノカプリレート16.0gを灯油に溶解し、150mlとした。
この溶液と液化石油ガス150mlとを300mlのエアゾール容
器に充填した。
モノカプリレート16.0gを灯油に溶解し、150mlとした。
この溶液と液化石油ガス150mlとを300mlのエアゾール容
器に充填した。
実施例３ ｄ−T80−フタルスリン0.8g及びプロピレングリコー
ルモノカプリレート16.0gを灯油に溶解して150mlとし
た。この溶液と液化石油ガス150mlとを300mlのエアゾー
ル容器に充填した。
ルモノカプリレート16.0gを灯油に溶解して150mlとし
た。この溶液と液化石油ガス150mlとを300mlのエアゾー
ル容器に充填した。
実施例４ ｄ−T80−フタルスリン0.8g及びグリセリンモノカプ
リレート16.0gを灯油に溶解し、150mlとした。この溶液
と液化石油ガス150mlとを300mlのエアゾール容器に充填
した。
リレート16.0gを灯油に溶解し、150mlとした。この溶液
と液化石油ガス150mlとを300mlのエアゾール容器に充填
した。
実施例５ ペルメトリン［商品名エクスミン，住友化学工業
（株）製］0.8g及びエチレングリコールモノカプリレー
ト16.0gを灯油に溶解し、150mlとした。この溶液と液化
石油ガス150mlとを300mlのエアゾール容器に充填した。
（株）製］0.8g及びエチレングリコールモノカプリレー
ト16.0gを灯油に溶解し、150mlとした。この溶液と液化
石油ガス150mlとを300mlのエアゾール容器に充填した。
実施例６ ペルメトリン0.8g及びプロピレングリコールモノカプ
リレート16.0gを灯油に溶解し150mlとした。この溶液と
液化石油ガス150mlとを300mlのエアゾール容器に充填し
た。
リレート16.0gを灯油に溶解し150mlとした。この溶液と
液化石油ガス150mlとを300mlのエアゾール容器に充填し
た。
実施例７ ペルメトリン0.8g及びグリセリンモノカプリレート1
6.0gを灯油に溶解し、150mlとした。この溶液と液化石
油ガス150mlとを300mlのエアゾール容器に充填した。
6.0gを灯油に溶解し、150mlとした。この溶液と液化石
油ガス150mlとを300mlのエアゾール容器に充填した。
試験例１ ピレスロイド抵抗性ゴキブリに対するノックダウン効果
及び殺虫成分減少効果試験 （１）検体 ピレスロイド系の殺虫成分としてペルメトリンを用
い、次記の検体１〜３を調製した。
及び殺虫成分減少効果試験 （１）検体 ピレスロイド系の殺虫成分としてペルメトリンを用
い、次記の検体１〜３を調製した。
ペルメトリン80mg及び薬効増強成分（エチレングリコ
ールモノカプリレート，プロピレングリコールモノカプ
リレート又はグリセリンモノカプリレート）1600mgの灯
油50ml溶液 また、ペルメトリンのかわりにｄ−T80−フタルスリ
ンを用い、同様にして検体４〜６を調製した。
ールモノカプリレート，プロピレングリコールモノカプ
リレート又はグリセリンモノカプリレート）1600mgの灯
油50ml溶液 また、ペルメトリンのかわりにｄ−T80−フタルスリ
ンを用い、同様にして検体４〜６を調製した。
対照として、薬効増強成分を加えず、ペルメトリン16
0mgを配合して調製した検体を対照検体１、ｄ−T80−フ
タルスリン160mgを配合して調製した検体を同２とし
た。
0mgを配合して調製した検体を対照検体１、ｄ−T80−フ
タルスリン160mgを配合して調製した検体を同２とし
た。
（２）供試虫 ピレスロイド抵抗性チャバネゴキブリ雄成虫10匹を１
群として１検体につき２群を用いた。
群として１検体につき２群を用いた。
（３）試験方法 検体0.63μをマイクロアプリケーターを用いてチャ
バネゴキブリ雄成虫の胸部背板に麻酔をしないで施用
し、時間の経過に伴うノックダウン虫数から中央ノック
ダウンタイム（KT50）を求めた。また、２時間後回収し
て十分な水及び餌を与え、96時間後の致死率を調べた。
バネゴキブリ雄成虫の胸部背板に麻酔をしないで施用
し、時間の経過に伴うノックダウン虫数から中央ノック
ダウンタイム（KT50）を求めた。また、２時間後回収し
て十分な水及び餌を与え、96時間後の致死率を調べた。
（４）結果 試験の結果、ピレスロイド抵抗性チャバネゴキブリに
対して薬効増強成分の配合によりその効果が増強される
ことが認められた。
対して薬効増強成分の配合によりその効果が増強される
ことが認められた。
これを第１表に示す。
試験例２ ピレスロイド抵抗性ゴキブリに対する致死効果試験 （１）検体 実施例２〜４で調製したエアゾール剤をそれぞれ検体
１〜３とした。
１〜３とした。
対照として、薬効増強成分を加えないものを調製し、
対照検体１とした。
対照検体１とした。
（２）供試虫 ピレスロイド抵抗性チャバネゴキブリ雄成虫10匹を１
群として１検体につき３群を用いた。
群として１検体につき３群を用いた。
（３）試験方法 上記チャバネゴキブリ10匹を直径15cm、高さ18cmのガ
ラス容器に入れ、容器の上に直径20cm、高さ90cmのガラ
スシリンダーを立てその上から検体を２秒噴射し、30秒
間暴露させた後ゴキブリの入った容器を取り外し、10分
後ゴキブリを回収し十分な水と餌を与え、96時間後の致
死率を調べた。
ラス容器に入れ、容器の上に直径20cm、高さ90cmのガラ
スシリンダーを立てその上から検体を２秒噴射し、30秒
間暴露させた後ゴキブリの入った容器を取り外し、10分
後ゴキブリを回収し十分な水と餌を与え、96時間後の致
死率を調べた。
（４）結果 試験の結果、ピレスロイド抵抗性チャバネゴキブリに
対して薬効増強成分の配合によりその効果が増強される
ことが認められた。
対して薬効増強成分の配合によりその効果が増強される
ことが認められた。
これを第２表に示す。
Claims (1)
- 【請求項１】ピレスロイド系化合物に、炭素原子数２〜
３個の多価アルコールとカプリル酸とのモノエステルを
配合することを特徴とする殺虫剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63296862A JP2748455B2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 殺虫剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63296862A JP2748455B2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 殺虫剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02142704A JPH02142704A (ja) | 1990-05-31 |
| JP2748455B2 true JP2748455B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17839126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63296862A Expired - Lifetime JP2748455B2 (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 殺虫剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2748455B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0616518A (ja) * | 1992-04-30 | 1994-01-25 | Fuji Fureebaa Kk | 昆虫行動力阻害剤 |
| US5756128A (en) * | 1994-08-02 | 1998-05-26 | Rikagaku Kenkyusho | Agricultural chemical preparations and method for preparing same |
| WO2000027195A1 (fr) * | 1998-03-13 | 2000-05-18 | Meiji Milk Products Co., Ltd. | Agent insecticide, acaricide et antibacterien pour plante |
| JP5637737B2 (ja) * | 2010-06-01 | 2014-12-10 | 大日本除蟲菊株式会社 | コバエ防除用スプレー剤 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5428818A (en) * | 1977-08-05 | 1979-03-03 | Fumakilla Ltd | Method of enhancing effect of pesticide smoked in short time |
| IL81350A (en) * | 1987-01-22 | 1991-01-31 | Yissum Res Dev Co | Licidal compositions containing carboxylic acids |
-
1988
- 1988-11-24 JP JP63296862A patent/JP2748455B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02142704A (ja) | 1990-05-31 |
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