JP2747707B2 - 小ロット生産用タンディッシュ - Google Patents

小ロット生産用タンディッシュ

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JP2747707B2 JP63292506A JP29250688A JP2747707B2 JP 2747707 B2 JP2747707 B2 JP 2747707B2 JP 63292506 A JP63292506 A JP 63292506A JP 29250688 A JP29250688 A JP 29250688A JP 2747707 B2 JP2747707 B2 JP 2747707B2
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公三郎 辻田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、連続鋳造設備の小ロット生産用タンディッ
シュにおける添加合金溶解炉に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
一般に連続鋳造設備の長所は、分塊工程が省略できる
ことから、省力化が第1にあげられ、また作業環境の大
幅な改善を図り得るなどがあげられる。またその短所
は、小量(小ロット)多品種の生産には不適当なことが
あげられる。
一方、かかる連続鋳造設備などを備えた製鋼工場で
は、顧客のニーズに答えて普通鋼から高合金鋼まで多岐
に亘って生産しているが、かかる連続鋳造設備ではこの
ニーズに応えられていない。
すなわち、従来の連続鋳造設備において小量多品種の
生産は、例えば次のようにして行われていた。すなわ
ち、一般の連続鋳造設備では、第3図に示すように、レ
ードル1内のA鋼種(普通鋼)の溶鋼2は全量A鋼種の
鋳片5,5として鋳造されている。これを詳しくいえば、
レードル1に転炉または電気炉から出鋼した一定量(レ
ードル容量)の溶鋼2が供給され、この溶鋼2はスライ
ディングノズル6を介して、タンディッシュ3に注入さ
れる。このタンディッシュ3ではモールド4への供給量
の調節、各モールド4への溶鋼分配や、スラグおよび介
在物の分離などが行われ、このタンディッシュ中の溶鋼
2はスライドゲートからなるタンディッシュノズル7を
介して各モールド4,4に分配され給湯される。
そこで、かかる連続鋳造設備において、例えばレード
ル容量を70トンとし、受注した品目がA鋼種50トン(普
通鋼40kgクラス)、B鋼種20トン(低合金鋼40kgクラ
ス)とすれば、これらのAおよびB鋼主を精算する場合
には、2通りの方法が考えられる。先ず、第1の方法と
して、レードル1の1チャージ目では鋼種Aを生産し、
次いで2チャージ目では鋼種Bを生産する。この方法で
は、1チャージ目はレードル容量が70トンであるから50
トンのA鋼種を生産すれば、20トンの余剰材が発生し、
2チャージ目に20トンのB鋼種を生産すれば、50トンの
余剰材が発生するので、結局、この第1の方法によれば
70トンの余剰材が発生することになる。その結果、この
70トンの余剰材の置き場所の確保や管理が必要となり製
鋼工場側にとって大きな負担となる。
また、第2の方法として、高級鋼種Bのみを70トン生
産し、このうちの50トンを、受注品目の普通鋼であるA
鋼種に振り向ける方法が考えられる。かかる方法によれ
ば、A鋼種に対して過剰品質となって当然大きな無駄を
生じることになる。
そのため、本発明者らは連続鋳造設備において、同一
鋼種の大量生産型から小ロット多品種の生産型を目指
し、小ロット生産にも迅速に対応できるよう、次のよう
な小ロット生産用タンディッシュを提案した。すなわ
ち、第2図に示すようにレードル1には、例えば普通鋼
である溶鋼2Aがチャージされており、その溶鋼2Aはスラ
イディングノズル6を介し、タンディッシュ3に注入さ
れる。
このタンディッシュ3は分割用堰8により2個の室3
A,3Bに区分され、一方の3A室には上部に前記スライディ
ングノズル6を臨ませているとともに、下面にタンディ
ッシュノズル7を装着している。他方の3B室には湯の流
れを制御し、かつ溶鋼中の介在物の浮上分離を促進させ
るための堰9を更に設け、この堰9で区劃された一方の
小室には溶鋼の温度低下を防ぐための加熱装置10およ
び、温度や成分調整のためのポーラス煉瓦からなる撹拌
用のガスバブリング装置11を設けるとともに、溶種Bの
組成を作るための添加合金投入ホッパー12を臨ませてい
る。また他方の小室には、この堰9を溢流した溶鋼2Bを
モールド4Bへ注入させるためのタンディッシュノズル7
を装着している。そして、分割用堰8で区分された室3
A,3Bに跨がる真空溶鋼吸引装置13を設けている。
なお、第2図中、2A,2Bはそれぞれ鋼種Aの溶鋼、鋼
種Bの溶鋼を示し、5A,5Bはそれぞれ鋼種Aの鋳片、鋼
種Bの鋳片を示す。
したがって、かかるタンディッシュ3においてはレー
ドル1には鋼種Aの溶鋼2Aが入っており、この溶鋼2Aは
スライディングノズル6を介して、タンディッシュ3に
注入される。タンディッシュ3に注入された溶鋼2Aの一
部はそのままタンデイッシュノズル7を通ってモールド
4Aに注入され、鋼種Aの鋳片5Aとして鋳造される。ま
た、タンディッシュ3内の他の溶鋼2Aは、真空溶鋼吸引
装置13により吸引され、他の室3Bに給湯される。この室
3Bに給湯された鋼種Aの溶鋼は添加合金の投入、不活性
ガスの撹拌により鋼種Aとは異なる成分の溶鋼2Bとな
り、溶鋼温度を適正な値にコントロールされて堰9を溢
流してモールド4Bに注入され、鋼種Bの鋳片5Bとして鋳
造される。
ところが、かかる小ロット生産用タンディッシュには
次のような新しい問題が判明した。すなわち、添加合金
投入ホッパー12より投入した添加合金は、タンディッシ
ュ3の室3Bの底に設けたガスバブリング装置11からのバ
ブリング流により四散され、溶けずに残った状態でタン
ディッシュ3Bの底に残存することが確認された。したが
って、鋳片5Bの成分にバラツキを生じ、品質への信頼性
を損なう、という問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明は、かかる問題を解決するために創作さ
れたもので、その要旨とするところは、マルチストラン
ド方式の連続鋳造設備に設けたタンディッシュを分割用
堰により複数の室に区分し、区分された室にそれぞれモ
ールドに溶鋼を注入するためのタンディッシュノズルを
設けるとともに、前記複数の室の少なくとも一つの室に
添加合金投入ホッパーと底吹式ガスバブリング装置とを
設けた小ロット生産用タンディッシュにあって、添加合
金投入ホッパーの下方に位置してタンディッシュの底部
に、添加合金用溶解炉の上端開口部をタンディッシュ内
に開口して設け、該溶解炉の底部に前記底吹式ガスバブ
リング装置を設けたことを特徴とする小ロット生産用ア
ンディッシュにある。
〔実施例〕
本発明の構成を添付図面に示す実施例装置にもとづき
詳細に説明する。
第1図は本発明の実施例の断面図であるが、第2図と
共通する部分は、同一符号で示し、その説明を省略す
る。
本実施例は第1図において、添加する合金14を速やか
に溶解させるために、前述の従来例の加熱装置10に代え
合金投入ホッパー12の直下で、かつ、タンディッシュ3
の底部に合金溶解用の低周波誘導炉(溶解炉)15の上端
開口部をタンディッシュ内に開口して設置し、その誘導
炉15の底部にポーラス煉瓦からなるガスバブリング装置
11を装着したものである。なお、この誘導炉15はホッパ
ー上に形成すると溶解が促進される。また、合金投入ホ
ッパー12の直下には溶鋼内に投入した浸漬案内筒17を設
けることが好ましい。
したがって、本実施例では合金投入ホッバー12から添
加された合金14は、タンデイッシュの3B室の溶鋼2A中を
沈みながら低周波誘導炉15の中へ落下して行く。この誘
導炉15の内部では誘導加熱コイル16による加熱とガスバ
ブリング装置11による撹拌力とによって、合金14は溶解
する。また、ガスバブリング装置11からの不活性ガス
(アルゴンガス)のバブリングにより、溶解された合金
は速やかに溶鋼2A中に拡散される。
本実施例において、合金の溶解状態を測定した結果を
第4図に示す。第4図中、縦軸は添加された合金14の不
溶解指数を示し、横軸のIは第2図で示す試作装置によ
るもの、IIは本実施例装置によるものを示す。この測定
結果から明らかなように、実施例装置IIによれば、第2
図で示す装置に比べ溶解せずに堆積した残留合金は略1/
16に減少した。この結果、鋳片5Bにおける成分のバラツ
キが大巾に改善された。
なお、本実施例のタンディッシュ3は2分割した例で
説明したが、本発明はこれに限らず、3〜4分割しても
よく、この場合には3〜4種類の鋼種を生産することが
できる。
また、レードル1に、タンディッシュ3の区分された
室3A,3B…に対応する複数のスライディングノズルを設
ければ、真空溶鋼吸引装置13を省略してもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、連続鋳造設備における最大の短所で
ありかつ顧客のニーズもある、安価な小ロット多品種が
生産することができる。すなわち、通常のレードル容量
を変更せず、単に区分されたタンディッシュのみを設置
して、マルチストランドにより成分を異にする鋼種を鋳
造するので、設備費をかけずに小ロット多品種を生産す
ることができる。
殊に、添加合金溶解炉の底部に底吹式ガスバブリング
装置を設けたので、添加合金が残留することなく溶解が
でき、所望の鋼種を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の概念図、第2図は本発明者ら
のすでに提案した概念図、第3図は従来例の概念図、第
4図は比較グラフである。 3……タンディッシュ、4A,4B……モールド、7……タ
ンディッシュノズル、8……分割用堰、11……ガスバブ
リング装置、12……合金投入ホッパー、15……低周波誘
導炉。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチストランド方式の連続鋳造設備に設
    けたタンディッシュを分割用堰により複数の室に区分
    し、区分された室にそれぞれモールドに溶鋼を注入する
    ためのタンディッシュノズルを設けるとともに、前記複
    数の室の少なくとも一つの室に添加合金投入ホッパーと
    底吹式ガスバブリング装置とを設けた小ロット生産用タ
    ンディッシュにあって、添加合金投入ホッパーの下方に
    位置してタンディッシュの底部に、添加合金用溶解炉の
    上端開口部をタンディッシュ内に開口して設け、該溶解
    炉の底部に前記底吹式ガスバブリング装置を設けたこと
    を特徴とする小ロット生産用タンディッシュ。
JP63292506A 1988-11-21 1988-11-21 小ロット生産用タンディッシュ Expired - Lifetime JP2747707B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55133853A (en) * 1979-04-09 1980-10-18 Furukawa Kinzoku Kogyo Kk Tundish for alloy continuous casting
JPS59169654A (ja) * 1983-03-15 1984-09-25 Kawasaki Steel Corp 溶融金属の化学成分調整方法

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