JP2747654B2 - 産業廃棄物の焼却残渣溶融炉 - Google Patents

産業廃棄物の焼却残渣溶融炉

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JP2747654B2
JP2747654B2 JP20334794A JP20334794A JP2747654B2 JP 2747654 B2 JP2747654 B2 JP 2747654B2 JP 20334794 A JP20334794 A JP 20334794A JP 20334794 A JP20334794 A JP 20334794A JP 2747654 B2 JP2747654 B2 JP 2747654B2
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electrode
furnace
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industrial waste
melting
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允人 安藤
達夫 倉田
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TANABE KOGYO KK
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TANABE KOGYO KK
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Discharge Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業廃棄物の焼却残渣溶
融炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物は溶融炉により焼却溶
融処理され、廃棄されていた。
【0003】しかし、最年、廃棄場所の確保が難しく、
減容化、更には、無害化が求められている。
【0004】そこで、減容化,無害化のため、焼却残渣
を電気抵抗炉において、ジュール熱を利用して溶融スラ
グ固化する方法が提案されている。図1はその電気抵抗
炉の説明断面図である。符号54は焼却残渣55の投入管で
ある。
【0005】電気抵抗炉51の電極には一般的に酸化消耗
し易いが、安価な人造黒煙電極52が使用されている。
【0006】ところで、電気抵抗炉51の炉内は酸化雰囲
気であり、かつ高温となり、産業廃棄物の溶融に伴い発
生するガスは主として電極周辺より発生するため、焼却
残渣55が溶融した溶融スラグ53の液面上に露出している
人造黒煙電極52は当該ガスによりに酸化消耗し(図1中
に人造黒煙電極52が酸化消耗している状態を図示。)、
疲労状態となり、更に、酸化が進行すると電極の切損事
故を生じ、操業の停止を余儀無くさせられるという問題
点が従来から指摘されている。
【0007】電極全体をタングステン,モリブデン等の
非消耗部材で形成することも考えられるが、非消耗部材
は高価であり、電極全体を非消耗部材で形成すること
は、現実的ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決したもので、酸化消耗が最も起こり易い先端のみを
非消耗部材で形成することで電極の酸化消耗という問題
を解決し、電極原単位(電極消耗量ton)の低減を計
りかつ長期連続的に安定操業ができる産業廃棄物の焼却
残渣溶融炉を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0010】産業廃棄物の焼却残渣7を溶融処理する溶
融炉2において、溶融炉2内に臨ましめられた電極1
を、酸化により消耗し易い消耗部1aの先端に、酸化に
より消耗しにくい非消耗部1bを連設した構成とし、炉
内で発生するガスが接触しないように該消耗部1aを適
宜な被覆部材10で被覆したことを特徴とする産業廃棄物
の焼却残渣溶融炉に係るものである。
【0011】請求項1記載の産業廃棄物の焼却残渣溶融
炉において、被覆部材10として、電極1に被嵌される下
端に電極1の径と略等しい径の開口部6'を有するケー
ス体6を採用し、該ケース体6内において電極1に被嵌
されるシール環8を設け、ケース体6を電極1の消耗部
1aに被嵌し、シール環8を電極1の消耗部1aと非消
耗部1bとの境界部位置に被嵌することで炉内のガスが
消耗部1aに接触しないように構成したことを特徴とす
る産業廃棄物の焼却残渣溶融炉に係るものである。
【0012】
【作用】高温酸化雰囲気にさらされる先端を酸化により
消耗しにくい非消耗部材で形成したから該非消耗部1b
は殆ど酸化消耗しない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図2に基づい
て詳細に説明する。
【0014】溶融炉2(埋設式電気弧光炉)は耐火物で
形成され、該溶融炉2は上部に炉蓋3が付設されてい
る。炉蓋3も耐火物により形成されている。
【0015】炉蓋3には電極1が垂下せしめられ、この
電極1は先端部がタングステン,モリブデン等の非消耗
部材で形成され、該部分は非消耗部1bとなり、また、
それ以外は人造黒煙で形成され、該部分は消耗部1aと
なる。この電極1の非消耗部1bの上縁付近より上方
は、下端に該電極1が貫挿される開口部6'が形成され
たケース体6で被覆され、該ケース体6内にして非消耗
部1bには例えばセラミックファイバー製のシール環8
が被嵌されている。このシール環8により炉内で発生す
るガスが消耗部1aに接触することが防止される。
【0016】投入管11から焼却残渣7を投入し、溶融炉
2を作動させると該焼却残渣7は溶融して溶融スラグ4
となり(非消耗部1bの一部が溶融スラグ4中に埋没す
る。)、減容化、無害化される。
【0017】この際、電極1の付近で焼却残渣7の溶融
に伴いガスが発生するが、該ガスは酸化消耗しにくい非
消耗部1bにのみ接触するだけで、消耗部1aにはシー
ル環8が存する為該ガスは接触せず、よって、電極1の
酸化消耗が可及的に抑制されることになる。
【0018】溶融スラグ4は出湯口5より出湯され冷却
固化後、骨材、路盤材などに有効利用できる。
【0019】また、焼却残渣7中に含まれる金属類は比
重が重いので炉底に溜まり、出湯口5'より定期的に出
湯し、回収され資源として再利用ができる。
【0020】炉内空間に溜まったガスは煙道9を通して
公知のガス処理設備(図示せず。)によりクリーンなガ
スとして大気に放出される。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから次の
ような効果を発揮する。
【0022】1.電極の先端を非消耗部材で形成したか
ら、電極の酸化消耗は殆どない。
【0023】また、全体を非消耗部材で形成せず、必要
最小限の部分、即ち、先端のみを非消耗部材で形成した
から、高価な電極となることもない。
【0024】2.電極にシール環を被嵌したから炉内で
発生したガスが消耗部に接触することはなく、よって、
該消耗部の酸化消耗は殆どない。
【0025】3.上記のように電極の酸化消耗を防止し
たから、電極の切損によるトラブルがない。
【0026】4.電極原単位(電極消耗量ton)が低
減する。
【0027】5.電極のトラブルがないので、長期に安
定的に連続操業が可能であり熱効率が向上し、電力原単
位(消費電力量KWH/焼却残渣量ton)が低減す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図である。
【図2】本実施例の説明断面図である。
【符号の説明】 1 電極 1a 消耗部 1b 被消耗部 2 溶融炉 6 ケース体 6' 開口部 7 焼却残渣 8 シール環 10 被覆部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業廃棄物の焼却残渣を溶融処理する溶
    融炉において、溶融炉内に臨ましめられた電極を、酸化
    により消耗し易い消耗部の先端に、酸化により消耗しに
    くい非消耗部を連設した構成とし、炉内で発生するガス
    が接触しないように該消耗部を適宜な被覆部材で被覆し
    たことを特徴とする産業廃棄物の焼却残渣溶融炉。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の産業廃棄物の焼却残渣溶
    融炉において、被覆部材として、電極に被嵌される下端
    に電極の径と略等しい径の開口部を有するケース体を採
    用し、該ケース体内において電極に被嵌されるシール環
    を設け、ケース体を電極の消耗部に被嵌し、シール環を
    電極の消耗部と非消耗部との境界部位置に被嵌すること
    で炉内のガスが消耗部に接触しないように構成したこと
    を特徴とする産業廃棄物の焼却残渣溶融炉。
JP20334794A 1994-08-29 1994-08-29 産業廃棄物の焼却残渣溶融炉 Expired - Lifetime JP2747654B2 (ja)

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JPH0861627A JPH0861627A (ja) 1996-03-08
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