JP2747455B2 - 結束バンド自動結束機 - Google Patents

結束バンド自動結束機

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JP2747455B2 JP2254135A JP25413590A JP2747455B2 JP 2747455 B2 JP2747455 B2 JP 2747455B2 JP 2254135 A JP2254135 A JP 2254135A JP 25413590 A JP25413590 A JP 25413590A JP 2747455 B2 JP2747455 B2 JP 2747455B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電線等の線状体を結束バンドを用いて集束
する際に用いられる結束バンド自動結束機に関するもの
である。
〔従来の技術〕
実開平2−85574号公報において、第6図に示すよう
に、バンド係止具aと結束バンドbと一体型の結束具c
をくしの歯状に横方向に連結したものを、第5図の結束
工具に装填し、各作業ごとにバンド係止具付バンドを切
り離しながら電線等を集束する自動結束工具が提案され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の公知例では、線状体の大小を区別なく集束する
バンド係止具と結束バンドの一体型の結束具を使用する
ので、小径の線状体を集束する場合には、結束バンドの
残った自由端部分をカッタ等により切断し捨てる為、き
わめて不経済である。更に、切断した切れ端しが作業エ
リヤに散乱するという不具合があった。
本発明は、上記の点に着目して為されたものであり、
結束バンドの無駄使いを無くするばかりでなく、作業時
に結束バンドの切り端しを全く出さずきわめてクリーン
な結束作業を効率良く実施することのできる自動結束機
を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、結束バンドが
同一方向から進入する第1挿通口及び第2挿通口と、該
第1挿通口への結束バンドの進入を規制する第1鋸歯状
係止突起を有すると共に、該第1鋸歯状係止突起による
結束バンドの進入の規制を解除するロック解除爪を有す
る第1可撓係止片と、前記第2挿通口からの結束バンド
の抜けを防止する第2鋸歯状係止突起を有する第2可撓
係止片とを備えるバンド係止具を一定の間隔で送り込む
と共に、該バンド係止具をアクチュエータによってホル
ダに供給するバンド係止具給送部と、固定クローと、該
固定クローに接近、離反する可動クローとからなり、両
クロー間に電線束の挿通される空間と、該空間に沿って
形成された結束バンドの走行ガイドを設け、両クローの
離反状態には前記空間内に電線束の挿通が可能となり、
接近状態では該電線束の該空間から離脱を抑止する集束
部と、結束バンドを前記集束部に向けて送り出す正方向
駆動時には、結束バンドの送り出しによって作動する解
除レバーによって前記バンド係止具のロック解除爪を解
除方向に移動させた後、結束バンドを前記バンド係止具
および走行ガイドを通して集束部に給送し、結束バンド
を前記送り出し方向と逆方向に引張る逆方向駆動時に
は、結束バンドで前記両クローの空間内の電線束を結束
するバンド給送部と、カッタと該カッタの駆動手段で構
成された結束バンドの切断手段とからなることを特徴と
する。
〔作 用〕
本発明は、バンド係止具給送部、集束部、結束バンド
給送部及びカッタ部から構成されている。
バンド係止具給送部では、テープ上に一定間隔に装着
されたバンド係止具を、アクチュエータによって間歇的
に、バンド係止具の集束位置へ供給する。
集束部は、電線束が挿通する空間を囲んで固定クロー
とこれと接近離反する可動クローとがあり、両クローの
該空間に沿った結束バンドの走行ガイドが設けてある。
両クローが離反状態で、一方側から該空間に電線束を取
り込み可能となる。他方側にはホルダに装着したバンド
係止具が集束位置にセットされ、両クローの接近状態に
おいて、該電線束を該空間に捕捉する。
結束バンド給送部は、正方向または逆方向に駆動し、
正方向駆動時に、バンドを前記バンド係止具の一方の挿
通口を通して走行ガイドを通り電線束を包囲して、該バ
ンド係止具の他方の挿通口から、バンド先端部を繰り出
し、逆方向駆動時に、結束バンド先端部はバンド係止具
に保持された状態で前記繰り出し方向と逆方向に引っ張
られて電線束を集束する。
集束が完了すると、カッタにより結束バンドを切断
し、集束された電線束は取出し可能な状態となる。
〔実施例〕
第1図は、本発明の装置の主要部の断面図である。こ
の装置は、バンド係止具7を一定間隔で一つづつ給送す
るバンド係止具給送部Aと、結束バンドを送りこみ電線
束に巻付ける集束部Bと、結束バンドの送りこみ、締め
付けを行う結束バンド給送部C及びカッタ部Dとからな
る。
先づ、バンド係止具給送部Aの説明をする。送りは爪
1は、バンド係止具キャリヤシャトル2に、軸3で回動
自在に軸支されると共に、ばね(図示せず)により反時
計方向(以下CCWという)に付勢されている。バンド係
止具キャリヤシャトル2はアクチュエータ4にロッド5
で連結され、テープ6上に装着されたバンド係止具の間
隔だけ間歇的に往復動する。この往復動によりバンド係
止具は左方へ給送されると共に、左端の送り爪1aはバン
ド係止具7をテープ6から離脱させると共にリボルバ8
の先端部のホルダ9にセットする。リボルバ8はアクチ
ュエータ10に連結されており、この回転によりバンド係
止具7を集束位置11にセットする。
次に集束部Bを説明する。電線束48が入る空間12を囲
み、固定クロー13と軸14を支点として接近離反する可動
クロー15があり、両クローには該空間12に沿って、断面
がコの字状に結束バンド16の走行ガイド33が成形されて
いる。可動クロー15の他端は、リンク17でアクチュエー
タ18に連結され、該アクチュエータの回動により可動ク
ロー15は固定クローに接近又は離反する。可動クロー15
が接近したとき、電線束48は空間12に抑止された状態と
なる。32はホトセンサ又はマイクロスイッチから成るセ
ンサーで、走行ガイド33に設けられ、バンド16の先端の
通過を検知する。
次に結束バンド給送部Cを説明する。結束バンド16は
正方向(以下正転という)駆動又は逆方向(以下逆転と
いう)駆動するアクチュエータ(図示せず)に連結され
たフィードローラ19と空転するピンチローラ20との間に
はさまれているので、該アクチュエータの正逆転に応じ
進退する。フィードローラ19、及びこれを駆動するアク
チュエータ(図示せず)、ピンチローラ29等からなるバ
ンド給送ユニット21は、軸22を支点として調節可能なば
ね23により時計方向(以下CWという)に付勢されて保持
されている。センサ24はホトセンサー又はマイクロスイ
ッチから成るセンサで、フィードローラ19の逆転による
バンド集束時の反作用によりばね23がたわみ凸部25の近
接を検知する。プランジャ26の先端は、解除レバー27を
貫通し、先端部は半球状になつている。したがつて、結
束バンド16が右から左へ給送される場合、結束バンド16
の凹部との抵抗によりストッパ(図示せず)に当たるま
で軸28を中心として左方向へ移動する。したがつて、こ
れと解除レバー27は連動して左方へ進出し、先端部29は
テーパ50の下端に沿って進出したバンド16によりバンド
係止具7の可撓性からなるロック解除爪30(第2図)を
上方へ押し上げる。
結束バンド16が左方向から右方向へ後退する場合は、
プランジャ26の先端は、上記のように結束バンド16と応
動して、ストッパ(図示せず)に当たるまで軸28を中心
として右方へ移動する。したがつて、これと解除レバー
27は連動して右方へ後退し、解除レバー27の先端部はカ
ッタ31の軌跡面から退避する。結束バンド給送ユニット
21には、フィードローラ19の回転を検出するホトカプラ
34が設けられていて、フィードローラ19の回転をカウン
トし、結束バンド16の給送量を制御できるようになって
いる。
次に、カッタ部Dについて説明する。カッタ31は、下
端を軸35にて回動自在に軸支され、上端をリンク36でア
クチュエータ37に連結されたカッタホルダ38に装着され
ている。アクチュエータ37が作動するとき、リンク36は
左方へ突出し、カッタホルダ38は軸35を中心としてCCW
へ回動し、カッタ31の軌跡面にある結束バンド16は切断
する。
第2図は、バンド係止具7の拡大断面図である。39は
第1挿通口であり、40は第2挿通口であり、ロック解除
爪30が上方へ持上げられた状態で、結束バンド16は第1
挿通口39を通り、電線束48を包囲して第2挿通口40から
出る。1点鎖線41は結束バンド先端の軌跡を示す。可撓
性をもった第1可撓係止片42には第1鋸歯状係止突起43
が一体成形されており、同じく可撓性をもった第2可撓
係止片44にも第2鋸歯状突起45が一体成形されている。
したがって、ロック解除爪30を上方に持ち上げない状態
では、第1挿通口39に挿通した結束バンド16は左から右
方へは移動するが、右から左へはバンド16の凹部が43の
第1鋸歯状係止突起と係合して移動しない。第2挿通口
40に挿通したバンド16は右から左へは移動するが、左か
ら右へは前述のように移動しない。
本実施例は、上記のように構成されているが、次にそ
の作動を説明する。
第3図は、第4図(b)のスタータスイッチ46をE
で、リボルバ8をFで、フィードローラ19用アクチュエ
ータをGで、センサ32をHで、ホトカプラ34をJで、セ
ンサ24をKで、カッタ31をLで表示していて、各出力、
作動状況の関連を示すシーケンス図である。
第4図(a)から第4図(j)までは、各段階をおい
た作動図である。
第4図(a)において、クロースイッチ47をONにする
と、アクチュエータ18が作動して、可動クロー15は離反
して空間12に電線束48を取り込む。
第4図(b)において、スタートスイッチ46をONにす
ると、リボルバ8が第3図Fのように作動し、その先端
のホルダ9は集束位置11にバンド係止具をセットする。
一方バンド係止具キャリヤシャトル2は、右方へ後退
し、左端の送り爪1aは次回のバンド係止具7にかかって
いる。
第4図(c)において、フィードローラ19のアクチュ
エータの出力は第3図Gのように出力し、フィードロー
ラ19は正転し始めて、結束バンド16を送り始める。一方
バンド係止具キャリヤシャトル2は左方へ進出し、テー
プ6の最先端のバンド係止具7を上部のホルダ9にセッ
トし次回に備える。
第4図(d)において、更に結束バンド16が送られる
と、プランジャー26を押上げ、これに連接する解除レバ
ーの先端部29はバンド係止具7のロック解除爪30の下ま
で進出すると共に、先端部29がこれを上方に押し上げ
る。この為、バンド係止具7の第1挿通口39の鋸歯状突
起片43は上方へ退避し、結束バンド16は右方向から進入
可能となる。次いでテープキャリヤ49が右方へ移動し、
テープ6のたるみを無くする。
第4図(e)において、フィードローラ19が更に正転
を続けると、結束バンド先端部はバンド係止具7の第1
挿通口39を通過し(第2図参照)、可動クロー15の走行
ガイド33に沿って進み、更に固定クロー13の走行ガイド
33に進んで、センサ32の下に達すると第3図Hのように
検知出力が出される。
第4図(f)において、第3図Hの信号をもとにホト
カプラ34がフィードローラ19の回転を第3図Jのように
カウントを開始し、結束バンド先端部が第2挿通口40を
右から左へ挿通し、十分結束バンド凹部が第2鋸歯状係
止突起に係合位置まで突出した時点(第2図参照)で第
3図Gのようにフィードローラ19のアクチュエータは停
止する。
第4図(g)において、第3図Gのように、アクチュ
エータは、一定時間の後逆転を開始し、結束バンド16は
後退を始める。これと連動しプランジャ26はストッパ
(図示せず)に当たるまで右方へ移動し、これと連動し
た解除レバー27の先端部29は右方へ後退する。
第4図(h)において、なおも結束バンドが後退する
につれて、電線束48は結束バンド16で集束される。調節
可能なばね23の力より結束バンド16の集束力が強くなっ
た時点で、バンド給送ユニット21は軸22を中心に左方へ
傾き、センサ24は、第3図Kのように検知し出力する。
第4図(i)において、第3図Kの検知出力によりL
のように作動し、結束バンド16はカッタ31により切断さ
れる。
第4図(j)において、クロースイッチ47をONにする
と、可動クロー15は固定クロー13から離反して、バンド
係止具7及び結束バンド16により集束された電線束48は
空間12より取出し可能となる。
アクチュエータは、油圧式でも空圧式でもよく、又モ
ータ駆動でもよい。ただし、アクチュエータに圧縮空気
を使用することによりきわめてコンパクトに、かつ軽量
にまとめられた事も見逃せない利点である。
〔発明の効果〕
本発明は、上記したようにバンド係止具及び結束バン
ドを分離して自動供給し、かつ自動結束を行なうので、
結束バンドの無駄な切り端しが発生しないばかりか、そ
の切れ端しが作業エリヤに散乱しなくて、整然としかも
能率よく結束仕業が実施できるようになった事に大きな
意義ある。また、本発明に係る結束バンド結束機におい
ては、バンド係止具の中の結束バンドが互いに干渉され
ることがなく、結束バンドが無理なく集束される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例要部の断面図、 第2図はバンド係止具の断面図、 第3図はシーケンス図、 第4図(a)より第4図(j)は作動説明用断面図、 第5図は公知例の断面図、 第6図は公知例のバンド係止具付バンドの斜視図であ
る。 1……送り爪、2……バンド係止具キャリヤシャトル、
3……軸、4……アクチュエータ、5……ロッド、6…
…テープ、7……バンド係止具、8……リボルバ、9…
…ホルダ、10……アクチュエータ、11……集束位置、12
……空間、13……固定クロー、14……軸、15……可動ク
ロー、16……結束バンド、17……リンク、18……アクチ
ュエータ、19……フィードローラ、20……ピンチロー
ラ、21……結束バンド給送ユニット、22……軸、23……
ばね、24……センサ、25……凸部、26……プランジャ、
27……解除レバー、28……軸、29……先端部、30……ロ
ック解除爪、31……カッタ、32……センサ、33……走行
ガイド、34……ホトカプラ、35……軸、36……リンク、
37……アクチュエータ、38……カッタホルダ、39……第
1挿通口、40……第2挿通口、41……結束バンド先端軌
跡、42……第1可撓係止片、43……第1鋸歯状係止突
起、44……第2可撓係止片、45……第2鋸歯状係止突
起、46……スタートスイッチ、47……クロースイッチ、
48……電線束、49……テープキャリヤ、50……テーパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−260620(JP,A) 特開 昭64−37310(JP,A) 実開 昭64−20408(JP,U) 実開 昭61−68846(JP,U) 実開 昭60−182360(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結束バンドが同一方向から進入する第1挿
    通口及び第2挿通口と、該第1挿通口への結束バンドの
    進入を規制する第1鋸歯状係止突起を有すると共に、該
    第1鋸歯状係止突起による結束バンドの進入の規制を解
    除するロック解除爪を有する第1可撓係止片と、前記第
    2挿通口からの結束バンドの抜けを防止する第2鋸歯状
    係止突起を有する第2可撓係止片とを備えるバンド係止
    具を一定の間隔で送り込むと共に、該バンド係止具をア
    クチュエータによってホルダに供給するバンド係止具給
    送部と、 固定クローと、該固定クローに接近、離反する可動クロ
    ーとからなり、両クロー間に電線束の挿通される空間
    と、該空間に沿って形成された結束バンドの走行ガイド
    を設け、両クローの離反状態には前記空間内に電線束の
    挿通が可能となり、接近状態では該電線束の該空間から
    離脱を抑止する集束部と、 結束バンドを前記集束部に向けて送り出す正方向駆動時
    には、結束バンドの送り出しによって作動する解除レバ
    ーによって前記バンド係止具のロック解除爪を解除方向
    に移動させた後、結束バンドを前記バンド係止具および
    走行ガイドを通して集束部に給送し、結束バンドを前記
    送り出し方向と逆方向に引張る逆方向駆動時には、結束
    バンドで前記両クローの空間内の電線束を結束するバン
    ド給送部と、 カッタと該カッタの駆動手段で構成された結束バンドの
    切断手段とからなることを特徴とする結束バンド自動結
    束機。
  2. 【請求項2】前記バンド係止具給送部が1以上の送り爪
    を有し、前記アクチュエータが該送り爪をバンド係止具
    の間隔とほぼ同一の幅で往復運動させることを特徴とす
    る請求項1記載の結束バンド自動結束機。
  3. 【請求項3】バンド係止具給送部が、先端に少なくとも
    一つのホルダを設けたリボルバと、該リボルバを回動す
    る駆動手段とを有し、該リボルバの回転で集束部の両ク
    ロー間にバンド係止具を供給することを特徴とする請求
    項1または2記載の結束バンド自動結束機。
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