JPH0352645Y2 - - Google Patents

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JPH0352645Y2
JPH0352645Y2 JP6519686U JP6519686U JPH0352645Y2 JP H0352645 Y2 JPH0352645 Y2 JP H0352645Y2 JP 6519686 U JP6519686 U JP 6519686U JP 6519686 U JP6519686 U JP 6519686U JP H0352645 Y2 JPH0352645 Y2 JP H0352645Y2
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JP
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band
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block
bound
guide
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案は、結束バントと、当該バンドを長手方
向に沿つて挿通させる挿通孔及び当該バンドを係
止させる係止部を有するブロツクとよりなる結束
具を用いてなる電線等の被結束物の結束装置に関
する。
(従来の技術) この種の結束装置で使用される結束具は、大別
して2種類あり、1つは、ブロツクがバンドの一
端に一体に固定された、いわゆる一体型であり、
他の1つはブロツクとバンドが別になつた、いわ
ゆる分離型である。そして、結束にあたつて、前
者の場合は、被結束物のまわりにループ状に周回
したバンドの先端部をブロツクの挿入孔に挿通さ
せて、その先端部を引締めることにより結束ルー
プをしぼつて緊締する構成となつており、例え
ば、特公昭58−48408号に示されている。
他方、後者の場合は、ブロツクの挿通孔内に一
度バンドを挿通し、そこから突出した先端部を前
記と同様に被結束物を周回させて、その先端部を
ブロツクの挿通孔に再び差込んで、そこで先端部
を係止させ、バンドの基端部を引戻すことにより
結束ループをしぼつて緊締する構成となつてお
り、例えば、特公昭51−36680号に示されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記いずれの形式の結束具を用いる結束装置に
おいても、バンドを案内するために被結束物のま
わりに形成される円環状の外側ガイド手段を備え
ている。例えば、これは、特公開昭58−48408号
に開示のような開閉動作する一対のジヨーで構成
される。これにより、バンドが送出された際に、
被結束物のまわりに周回するように案内される。
しかし、バンドは、柔軟材料で形成されているた
め、場合によつては、当該外側ガイド手段に正確
に案内されず、内方にたわんで被結束物に当接し
たり、あるいはブロツクにスムーズに挿入されな
かつたりして、これが装置の不作動を招く要因の
1つとなつていた。
従来の結束装置では、上記問題を回避するため
に、例えば、前述の特公昭58−48408号でも開示
の通り、バンド送出し口より出たバンドが結束位
置にある被結束物に対して直接当接しないよう
に、その送出し口の位置を被結束物に対して一方
に寄せるとともにバンド先端部の走行曲線が円形
のループが描いて曲率が反転しないように配慮し
た構成が採用されている。
従つて、このような構成では、送出し口の配置
設計やバンドの走行態様に特段の配慮をせねばな
らず、設計の自由度が制約される不具合がある。
又、この場合でも、ブロツクに対するバンド先
端部の挿入時に当該先端部が内側へたわむ恐れが
あり、前述の問題は依然として残されていた。
特に、分離型の結束具を使用する場合にはブロ
ツクの挿通孔に対して送出し時と差戻し時との2
回、挿通される関係上、前述の特公昭51−36680
号でも同様に、バンドの走行曲線が、バンド送出
し口の近傍で反対の曲率となり、ここで強制力を
加えないと、ブロツクへのスムーズな挿通が得ら
れない。従つて、自動化が困難で、かかる強制力
を手動操作で加えるなどして解決を図つているの
が現状であつた。
本考案は、上記従来の諸問題を解消するために
なされたもので、その目的は走行するバンドを外
側ガイド部材に確実に沿うように案内してバンド
のたわみによるバンド送り動作に及ぼす問題を解
決し、更に、一連のバンド送り動作の自動化を容
易にするとともに設計の自由度を向上させ、分離
型の結束具を用いるものでもスムーズなバンド送
り動作を果しうる信頼性の高い電線等の結束装置
を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記の目的を達成するために、結束バ
ンドと、当該バンドを長手方向に沿つて挿通させ
る挿通孔及び当該バンドを係止させる係止部とを
有するブロツクとよりなる結束具を用いて電線等
の被結束物を結束する結束装置において、被結束
物のまわりに形成される円環状の外側ガイド手段
と、バンドをバンド送出し口を介して送出して前
記外側ガイド手段により当該バンドを被結束物の
まわりに周回させるバンド駆動手段と、被結束物
とバンドとの間のガイド位置に退避可能に介在し
て、前記バンド駆動手段により送出されたバンド
の走行を前記外側ガイド手段に沿うように案内す
る内側ガイド手段と、周回したバンドを被結束物
に対して緊締するように作動するバンド引締め手
段と、前記バンド引締め手段のバンド引締め動作
完了前に前記内側ガイド手段をガイド位置より退
避させる退避手段とよりなる構成を特徴とする電
線等の結束装置を提案するものである。
(作 用) 上記本考案においては、内側ガイド手段を被結
束物とバンドとの間に設け、当該ガイド手段によ
りバンドを積極的に外側ガイド手段に沿うように
案内する構成になつており、被結束物に向つて送
出されたバンド先端部が、この内側ガイド手段に
より強制的に外側ガイド手段に沿うように走行方
向が曲げられ、又、被結束物を周回して後にはブ
ロツクに向かうように積極的に案内され、しか
も、バンド引締め動作時には、少なくともその動
作完了前にガイド位置より退避させるので、内側
ガイド手段が当該動作に支障を与えることがない
等、上記目的を充分に達成するものである。
(実施例) 本実施例においては、分離型の結束具を使用し
た結果装置を示す。第1図及び第2図は、結束動
作前の原位置状態にある結束装置の要部を示す。
第1図において、1は装置本体、2及び3はそ
の端部に設けられた固定ジヨー及び可動ジヨーで
ある。両ジヨー2,3は外側ガイド手段を構成し
バンド4を周回案内する円弧状のガイド溝2a、
3aを対向内面にそれぞれ有する。下側の固定ジ
ヨー2は本体1にボルト止めにより一体に固定さ
れ、上側の可動ジヨー3は支軸5で回動自在に枢
支され当該外側ガイド手段の可動部を構成する。
可動ジヨー3はこれにリンク結合された作動リ
ンク6を介して作動手段をなす作動エアーシリン
ダ7に連結され、原位置状態では、図示の開成位
置に保持され、両ジヨー2,3に囲まれた結束部
8内に被結束物を挿入可能の状態にある。
作動リンダ7は、作動リンク6にリンク結合さ
れたピストンロツド9、そのロツド9を取付けた
筒状ピストン10、そのピストンロツド10に収
容された圧縮スプリング11、そのスプリング1
1の一端を受けるスライダ12、そのスライダ1
2と切離可能に当接するようにピストン10内に
延出した当接ロツド13をシリンダ14内に備え
た構成になつている。そして、原位置状態では、
左側のエアー室14aに加圧エアーが付与された
不作動位置にある。
15はブロツク16を位置決め支持する支持手
段を構成する支持体で、バンド挿通案内手段を構
成する本体1に固定された水平なガイドフレーム
17上にスライド自在に装着され、その一端部、
すなわち前端部15aにはブロツク支持凹部1
8、バンド切断カツタ挿入孔19及びガイド通路
20が形成され、ガイド通路20は、ガイドフレ
ーム17のガイド通路17aに連通している。
装置の原位置状態において、支持体15は図示
の基準位置におかれている。この状態において、
ガイドフレーム17の前端部は支持体15の先端
部15aの近傍に位置し、ブロツク16の近傍ま
で延出した構成となつている。
バンド4は、バンド駆動手段を構成する駆動プ
ーリ21、これに転接するピンチローラ22を介
して装置外部より供給され、駆動プーリ21の駆
動軸23に連結された可逆駆動モータ24(第2
図)により、実線の矢印で示すバンド送出し方向
あるいは破線の矢印で示すバンド引締め方向へ選
択的に駆動される。すなわち、前記バンド駆動手
段を構成する駆動プーリ21等は、バンド4を被
結束物に対して緊締するように引締め動作するバ
ンド引締め手段をも構成する。
原位置状態で、バンド4はその先端部4aがガ
イドフレーム17のガイド通路17a内に留まつ
た待機位置Aにおかれる。
ガイドフレーム17と駆動プーリ21との間に
は、テンシヨンローラ25と、バンド4を案内す
るガイド通路26aを有する揺動プレート26と
が配置され、当該プレート26はガイドフレーム
17上の支軸27に揺動自在に枢支され、図示し
ないテンシヨンスプリングにより常時は図示の原
位置に保持されている。ガイド通路26aとガイ
ドフレーム17のガイド通路17aとの橋渡しの
隙間は狭くなつおり、更にガイド通路17aの入
口側に面取が施されているので、この間でのバン
ド4の橋渡しはスムーズになされる。29はバン
ド4の引締めの度合を検出するテンシヨンセンサ
である。30は前記支持体15を駆動するスライ
ダで、一端部においてエアーシリンダ31に連結
され、本体に支持されたガイドローラ32とそれ
に係合した所定長さのガイド溝30aにより案内
されている。図においてスライダ30は、丁度そ
のストロークの始端位置にある。当該スライダ3
0は後述のように支持体15と作動連結関係にあ
り、支持体15の作動手段をなす。
支持体15の前端部15aは、固定ジヨー2に
形成したバンド送出し口33に対向し、この間の
鎖線で略示したバンド走行路Sをはさんで上方か
らバンドガイド爪34が、下方からバンドセンサ
レバー35が臨んでいる。ガイド爪34はバンド
4を送出し口33にスムースに案内する作用を、
レバー35は送出されて後にブロツク16へ向つ
て戻つてきたバンドの先端部4aの通過を検出す
る作用を果す。36は当該レバー35と共働する
バンドセンサである。バンドセンサレバー35は
本体1上の支軸37に中間レバー38とともに枢
支され、両レバー35,38は巻ばね39とそれ
を保持するストツパ40により、図示の相対位置
関係に弾性的に保持されている。レバー35は
又、リンク41を介してカムローラ42を支持す
るとともに本体1に回動自在に枢支された2腕レ
バー43に連結され、当該ローラ42はスライダ
30の鎖線で略示したスライド軌跡内に臨んでい
る。
なお、44はブロツク16を後続のブロツクか
ら切離すためのカツタで、バンドセンサレバー3
5に一体に設けられている。
45は内側ガイド手段を構成する断面三角形状
のガイド部材で、三角状の頂点部分がバンド送出
し口33に進入した態様で位置し、それから上下
に所定の角度をもつて傾斜した一対のガイド面4
5a及び45bが形成されている。その三角状の
頂点部分は鎖線で示すバンド走行路Sに対して若
干下方に偏位していて、当該送出し口33に進入
してきたバンドの先端部4aを上方のガイド面4
5a側に確実に案内する。このガイド部材45の
両ガイド面45a、45bは、対応する外側ガイ
ド手段をなす固定ジヨー2と共働して図示のよう
に所定の幅に規制した送出し通路と戻し通路を形
成し、ここにバンド先端部4aを通すことによ
り、走行するバンドの先端部4aを積極的に両ジ
ヨー3,2のガイド溝3a,2aに沿うように案
内し、特に、送出し口33に進入してきたバンド
の先端部4aを被結束物に直進して当接しないよ
うに強制的にその走行方向を曲げ、又、ループを
描いて戻されたバンドの先端部4aをブロツク1
6へ積極的に向かわせる作用を果す。
当該ガイド部材45は上述のように作用するガ
イド位置から後述するように、バンド走行路Sに
対して横方向に退避可能となつており、バンド引
締め動作の完了前にガイド位置より退避する構成
となつている。
第2図において、スライダ30の一端部30b
は、支持体15のカム溝46に係合可能に進入し
ていて、装置の原位置状態において、図示のよう
にカム溝46の一端部に係合している。このスラ
イダ30は、それに取着されたカムローラ47を
介してブロツク送りレバー48に対応し、当該レ
バー48はカムローラ47と共働するカム縁49
a、49bを有する。レバー48は本体1に枢支
され、ばね圧を調整可能なブロツク送りスプリン
グ50により図においてブロツク送り方向に付勢
されている。当該レバー48の自由端部には、支
軸51、その上に取着されたカムローラ52及び
ばね掛部53が設けられている。
54は本体1上の支軸55に回動自在に枢支さ
れるとともにガイド部材45と一体をなす連動プ
レートで、カムローラ52と係合するU字形のカ
ム溝56を有する。支軸51上にはブロツク送り
爪57が枢支され巻ばね58により絶えずブロツ
ク係合方向へ付勢されている。
ブロツク16は、本体1に取着されたブロツク
装填フレーム59により案内され装填路59aに
沿つてバンド走行路Sに対して横方向から連接状
態で送込まれる。基準位置にある支持体15のブ
ロツク支持凹部18はこの時、装填路59aと整
合している。なお、60は、ブロツク16の戻り
を規制するばね付勢された逆止爪である。
61はバンド先端部の通路を検出するレバー
で、本体1に枢支されるとともにスプリング62
により付勢され、その自由端部は支持体15及び
ガイドフレーム17を介してバンド走行路S内に
進入し、特機位置Aにあるバンドの先端部4aと
ブロツク16との間に介在している。この状態で
レバー61はセンサ63に接し、これによりバン
ド4が非通過状態であることが検出されている。
65はバンド切断用のカツタで、支持体15に案
内支持され、バンド走行路Sに対して横方向より
進退自在となつている。
66は基端部が支持体15に回動自在に枢支さ
れたカツタ支持レバーで、その自由端部にカツタ
65が取付けられ、巻ばね67の付勢に抗して常
時はストツパ68により不作動位置に保持されて
いる。又、当該カツタ支持レバー66は、それに
取着されたカムローラ69を介してカツタ作動レ
バー70に対応し、そのレバー70は、本体1に
枢支されるとともにカツタ作動エアーシリンダ7
1に連結されている。
第3図及び第4図において、ここで使用される
結束具を部分的に拡大して示してあるが、第3図
に示すようにバンド4は、その一面に長手方向に
沿つて係止歯4bがラツク状に形成されるととも
に両側縁に沿つて歯4bと同高のリブ4cが形成
されている。
ブロツク16は第4図に示すように、破断しや
すいウエブ16aにより連接され、バンド走行方
向に沿つて貫通した態様でバンド挿通孔72が形
成されているとともに、その孔を区画する上下の
壁から係止部をなす係止爪16bが一体に突出形
成されている。これらバンド4及びブロツク16
は、例えば、押出し、インジエクシヨン等の成型
法による合成樹脂の一体成型等で製作される。
次に、第5図ないし第11図において、本装置
による一連の結束動作を説明する。
第5図において、電線等の被結束物Wが結束位
置8におかれると、まず、例えば、図示しないト
リガーレバーの作動によつて、作動シリンダ7が
左側のエアー室14aからの加圧エアーの流出に
より不作動位置より第1の作動位置に移動する。
すなわち、ピストン10がスプリング11の付勢
で左へ移動するが、スライダ12は当接ロツド1
3と当接した位置に留まる。これよにり、作動リ
ンク6を介して可動ジヨー3が開成位置より図示
の周回案内位置へ回動し、両ジヨー2,3が被結
束物Wのまわりで円環状にガイド溝2a,3aを
位置づける。
次に、モータ24が送り方向へ正回転駆動し、
駆動プーリ21などを介してバンド4を待機位置
Aよりバンド走行路Sに沿つて前進させる。バン
ド4は、ガイドフレーム17より支持体15の支
持凹部18内に支持されたブロツク16の挿入孔
72に挿通され、更に、前進して送出し口33に
入る。
そして、送出し口33の前方には、内側ガイド
手段をなすガイド部材45が、丁度、被結束物W
とバンドとの間に位置するよう介在する。従つ
て、ガイド位置にあるガイド部材45の上側のガ
イド面45aによりバンドの先端部4aが規制さ
れたバンド送出し通路中で案内され、両ジヨー
2,3に沿つて被結束物Wのまわりを周回し、そ
の先端部4aが再び送出し口33に戻る際にガイ
ド部材45の下側のガイド面45bによりバンド
戻し通路中で案内され、更に、送出し口33を出
てブロツク16に入る直前の近傍位置に達する。
ここで、バンドの先端部4aの戻りが検出さ
れ、そのタンミングでモータ24の駆動が停止す
るとともに次いで作動シリンダ7が更に第6図で
示す第2の作動位置まで移動する。
すなわち、加圧エアーが右側のエアー室14b
に付与され、ピフトン10とともにスライダ12
もロツド13を離れて左へ移動する。これによ
り、可動ジヨー3は押込み位置へ更に回動し、バ
ンドの先端部4aをブロツク16の挿通孔72内
への押込み、そこでブロツク16の係止爪16b
で係止固定する。
以上の動作において、バンド4は、第7図に示
すように、矢印Fに沿う前進走行時には、ブロツ
ク16の上下の係止爪16bから等距離にある中
心位置X−Xを通過するように、ガイドフレーム
17によりブロツク16の近傍まで案内されてい
るので、前進方向Fと逆方向に突出した両係止爪
16bとの干渉が避けられる。
又、バンドの先端部4aがブロツク16の近傍
まで矢印Rに沿つて戻つてきた際、この位置から
ブロツク16の挿入孔72に入るためには、既に
挿入されているバンド4の基端部を上方に押上げ
る強制力が必要で、その力が可動ジヨー3の押込
み位置への回動で与えられ、第8図で示すよう
に、積極的に押込まれて、バンド4の基端部が中
心位置X−Xより上方へ偏位し、先端部4aと共
に対応する係止爪16bに確実に係合する。そし
て、先端部4aは、もはやその係止位置から抜け
出すことがない。
なお、支持体15のブロツク支持凹部18とカ
ツタ挿入孔19との間の上下の壁部15b、15
cの内、上部の壁部15b、つまりバンドの基端
部が押上げられる側の壁部は、当該基端部が上方
に移動しやすいように、切り欠け15dを形成し
て短くなつている。
上記第8図の状態からバンドの基端部を矢印P
に沿つて引戻すことにより、バンド4は先端部4
aをブロツク16内に残して、係止状態のままス
ライド移動し、バンドの緊締がなされる。
すなわち、バンド4をしぼつて被結束物Wに対
して緊締させる動作に移る際、すなわちバンド引
締め動作の完了前に、バンド走行路S内のガイド
位置からガイド部材45が、第9図に示すように
矢印方向に沿つて退避する。この退避動作は、ス
ライダ30がストロークの始端位置より矢印方向
に支持体15のカム溝46の他端に係合するまで
移動することによりなされる。この間、カムロー
ラ47がレバー48の平坦なカム縁49bに係合
してレバー48をスプリングに抗して回動位置に
保持し、カムローラ52とカム溝56の共働によ
りレバー54が回動し、ガイド部材45の回避動
作がなされる。
以上説明したスライダ30からレバー54まで
の各部材がガイド部材45の回避動作を果す回避
手段を構成する。
次いで、スライダ30が更に左方向へ移動し、
支持体15を基準位置から被結束物W方向へ第1
0図に示す前進位置に移動させ、この間、モータ
24を逆転駆動して駆動プーリ21等を矢印で示
す方向へ駆動して、バンド4の基端部を引戻すよ
うに動作する。これにより、被結束物W上にバン
ド4が強く緊締した状態となる。
なお、この支持体15が前進する前動作とし
て、可動ジヨー3が開成位置に移動して、支持体
15の前進時にループ状のバンドとの干渉を回避
する。又、スライダ30の移動によりカムローラ
42との係合で、リンク41を介してセンサレバ
ー35が回動して支持体15の移動通路を開放
し、これと同時に、カツタ44が作動してブロツ
クのウエブ16a(第4図)を切断し、支持体1
5に支持されたブロツク16後続のブロツクより
切離す。当該カツタ44の作動方向は第9図に矢
印Qで示してある。
なお、このカツタ44に代えて、支持体15の
前進移動時に本体との摺動縁部分でウエブを引き
ち切るように構成することも可能でカツタ44を
不要としうる。
なお又、ガイド爪34は、支持体15により移
動通路外に押し出される。
引戻されたバンド4の張力が増大し、被結束物
Wの緊締が充分強くなると、それに応じてテンシ
ヨンローラ25を介して揺動プレート26が図示
しないテンシヨンスプリングの付勢に抗して原位
置より回動し、所定の緊締力がえられた状態まで
プレート26が回動すると、リーフスプリング2
8を介してセンサ29が動作し、これによりカツ
タ65の切断動作が開始される。
すなわち、第11図に示すように、エアーシリ
ンダ71が作動してカツタ作動レバー70を回動
し、カツタ支持レバー66をカム作動してカツタ
65を不作動位置より作動し、ブロツク16のす
ぐ後部位置で、バンド4を基端部から切断する。
この切断で、バンド基端部がゆるみ、テンシヨ
ンローラ25が図示しないテンシヨンスプリング
の付勢により原位置に復帰し、この勢いでバンド
4の残された基端部は第11図に鎖線で示す位置
Bまで後退する。
しかし、この位置Bでは、バンドの先端部4a
が次位のブロツク16の進入に対して干渉する状
態にあるので、更にモータ24を逆転駆動してバ
ンドの先端部4aを当初の待機位置Aまで引戻
す。そして、位置Aまでの戻りは、レバー61で
検出され、センサ63の作動で、モータ24が停
止する。
そして、トリガーレバーを開放することによつ
て、支持体15も前進位置より基準位置へ後退し
て被結束物Wに結束した結束具より離れ、すべて
が原位置状態に復帰して1回の結束動作が完了す
る。
これにより、ブロツク送りレバー48もスプリ
ング50の作用で復帰し、この間、送り爪57
で、1個分のブロツク16を支持体15の支持凹
部18内に送込み、次の結束動作に備える。
以上のようにして、結束具の案内ならびに駆動
の一連の結束動作が、手動操作を介在させること
なく自動的になされる。従つて、当該装置を工場
などにおいて自動化機械に組込んで結束の自動化
システムを構成することが容易である。
第12図は、作動エアーシリンダ7の構成を更
に具体化して示すもので、対応部分に同一の参照
番号を付して説明すると、不作動位置状態で示す
第12図(a)において、外端部で作動リンク6に連
結されてロツド9内に圧縮スプリング11が長手
方向に沿つて収容され、その一端がスライダ12
で受け止められ、それに当接ロツド13の内端部
が当接しており、当該ロツドはねじ込量を変えて
位置の調整が可能である。
筒状ピストン10の一端部にはキヤツプ10a
が嵌合固定され、これがスライダ12と係合可能
に対応している。
又、シリンダ14は端板14c、14dにより
開成され、取付けフレーム80内に囲まれてい
る。各端板の内方には、位置規制用の緩衝部材8
1、82がそれぞれ突設されている。
不作動位置(第12a)にあつては、キヤツプ
10aが一方の緩衝部材81に当接し、第2の作
動位置(第12図c)にあつては、ピストン10
の端部が他方の緩衝部材82に当接する。又、第
1の作動位置は、第12図(b)に示してある。
以上、一実施例を図面について説明したが、本
考案はこの実施例に限定されるものではない。例
えば、結束具は、図示の分離型のもの以外に一体
型のものにも実施可能であり、これに限定されな
い。
又、実施例においてガイド部材45は、バンド
の進入方向が、被結束物Wの中心に向つている構
成を開示したが、その進入方向が被結束物Wの接
線方向に沿うような構成の場合には、ブロツクに
対してバンド先端部が挿入される戻り側の領域に
当該ガイド部材と同様の作用をなす部材を配置す
る構成も考えられる。
又更に、実施例のガイド部材は、一体部材で上
下のガイド面を構成しているが、これらガイド面
を別々の部材で構成して互いに連動させる構成と
することも可能である。
(考案の効果) 以上のように、本考案によれば、内側ガイド手
段を被結束物とバンドとの間に配置したので、バ
ンドの先端部が外側ガイド手段に積極的に沿うよ
うに案内され、特に支障の生じ易い送出し口から
バンド先端部が送出される際には、この内側ガイ
ド手段によつてそのバンド先端部の送出方向が外
側ガイド手段へ沿うように強制的に曲げられるの
で、被結束物へ当接する不具合がなく、又、被結
束物を周回して後にはブロツクへ向かうように積
極的に案内され、しかも、バンド引締め動作の完
了前には、この内側ガイド手段を結束位置から退
避させるようにしたので、内側ガイド手段が結束
動作に支障を及ぼすことがない。従つて、確実な
バンド案内機能が発揮され、故障が少なく、バン
ド走行動作の確実性、信頼性の向上が図られ、保
守点検が簡単になり、バンドの自動送りの設計も
きわめて容易となつた。更に、本考案によれば、
バンド送出し口の位置を任意に設定でき、又バン
ドも曲率が反転する走行状態であつても、何等支
障なくバンド送り動作をなしうるので、設計の自
由度が増し、設計、製作が容易になる等、種々の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例の結束装置を、結束動作前の
原位置状態で示す要部縦断面図、第2図は第1図
の2−2線に沿う要部平断面図、第3図及び第4
図は結束具のバンド及びブロツクのそれぞれの部
分拡大斜視図、第5図及び第6図は可動ジヨーが
第1及び第2の作動ステツプにそれぞれある状態
で示す要部縦断面図、第7図及び第8図はブロツ
クに対するバンドの挿入態様をそれぞれ説明する
ための要部拡大断面図、第9図はバンドガイド部
材の退避の作動態様を示す要部平断面図、第10
図は結束作動の態様を示す要部縦断面図、第11
図はバンドの切断動作の態様を示す要部平断面
図、第12図a,b,cは作動シリンダの詳細を
各動作状態で示す縦断面図である。 1……装置本体、2……固定ジヨー、3……可
動ジヨー、4……バンド、7……作動エアーシリ
ンダ、15……支持体、16……ブロツク、17
……ガイドフレーム、21……駆動プーリ、24
……駆動モータ、30……スライダ、45……ガ
イド部材、48……ブロツク送りレバー、52…
…カムローラ、57……ブロツク送り爪、54…
…連動プレート、57……ブロツク送り爪、W…
…被結束物。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 結束バンドと、当該バンドを長手方向に沿つ
    て挿通させる挿通孔及び当該バンドを係止させ
    る係止部とを有するブロツクとよりなる結束具
    を用いて電線等の被結束物を結束する結束装置
    において、被結束物のまわりに形成される円環
    状の外側ガイド手段と、バンドをバンド送出し
    口を介して送出して前記外側ガイド手段により
    当該バンドを被結束物のまわりに周回させるバ
    ンド駆動手段と、被結束物とバンドとの間のガ
    イド位置に退避可能に介在して、前記バンド駆
    動手段により送出されたバンドの走行を前記外
    側ガイド手段に沿うように案内する内側ガイド
    手段と、周回したバンドを被結束物に対して緊
    締するように作動するバンド引締め手段と、前
    記バンド引締め手段のバンド引締め動作完了前
    に前記内側ガイド手段をガイド位置より退避さ
    せる退避手段とを備えたことを特徴とする電線
    等の結束装置。 (2) 内側ガイド手段は、バンド送出し口に対して
    所定の角度をもつて臨むとともに外側ガイド手
    段とそれぞれ共働し、バンド送出し口の近傍に
    おいて、規制されたバンド送出し通路及び戻し
    通路を形成する一対のガイド面を有してなる実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の電線等の結
    束装置。 (3) 内側ガイド手段は、頂点部分がバンド送出し
    口に進入した断面三角形状の一体部材よりなる
    実用新案登録請求の範囲第2項記載の電線等の
    結束装置。 (4) ブロツクと結束バンドがそれぞれ別体の結束
    具を使用し、前記内側ガイド手段の退避動作
    を、ブロツクを所定位置に送出すブロツク送出
    し動作に連動させてなる実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の電線等の結束装置。 (5) ブロツクと結束バンドが一体の結束具を使用
    してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    電線等の結束装置。
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