JP2747048B2 - タンクの製造方法 - Google Patents
タンクの製造方法Info
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- JP2747048B2 JP2747048B2 JP1207183A JP20718389A JP2747048B2 JP 2747048 B2 JP2747048 B2 JP 2747048B2 JP 1207183 A JP1207183 A JP 1207183A JP 20718389 A JP20718389 A JP 20718389A JP 2747048 B2 JP2747048 B2 JP 2747048B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、波形放熱板に上枠部材及び下枠部材を接合
してなるタンク壁部材を用いたタンクの製造方法に関す
る。
してなるタンク壁部材を用いたタンクの製造方法に関す
る。
(従来の技術) 従来、油入変圧器等に用いられるタンクの製造方法と
しては、例えば特公昭63−64273号公報に開示された方
法がある。
しては、例えば特公昭63−64273号公報に開示された方
法がある。
即ち、このものは、第5図(a)の平面図及び同図
(b)の側面図に示すように、まず、放熱フィン1を等
間隔Aで形成した波形放熱板2の上辺部2aに上枠部材3
を溶接し、下辺部2bに下枠部材4を溶接してタンク壁部
材5を形成する。そして、このタンク壁部材5を放熱フ
ィン1が外側になるように折曲げて、波形放熱板2の両
端部2c及び2dを重ね合わせ状にして溶接すると共に、上
枠部材3及び下枠部材4の両端部3a,3b及び4a,4bを夫々
突き合わせ状にして溶接し、もって全体を略矩形筒状に
形成してタンクの壁部とするものである。この場合、第
6図にも示すように、波形放熱板2の上,下辺部2a,2b
に上枠部材3及び下枠部材4を溶接する際に、波形放熱
板2の右端部2cは上枠部材3及び下枠部材4の右端部3a
及び4aと一直線上に揃うように配置され、左端部2dは上
枠部材3及び下枠部材4の左端部3b及び4bよりも突出し
た配置状態で形成される。従って、タンク壁部材5の折
曲げ後に上記した溶接を行う場合の溶接線は、第6図の
ように一直線上に揃えることができ、もって溶接の自動
化を容易になし得るようにしたものである。
(b)の側面図に示すように、まず、放熱フィン1を等
間隔Aで形成した波形放熱板2の上辺部2aに上枠部材3
を溶接し、下辺部2bに下枠部材4を溶接してタンク壁部
材5を形成する。そして、このタンク壁部材5を放熱フ
ィン1が外側になるように折曲げて、波形放熱板2の両
端部2c及び2dを重ね合わせ状にして溶接すると共に、上
枠部材3及び下枠部材4の両端部3a,3b及び4a,4bを夫々
突き合わせ状にして溶接し、もって全体を略矩形筒状に
形成してタンクの壁部とするものである。この場合、第
6図にも示すように、波形放熱板2の上,下辺部2a,2b
に上枠部材3及び下枠部材4を溶接する際に、波形放熱
板2の右端部2cは上枠部材3及び下枠部材4の右端部3a
及び4aと一直線上に揃うように配置され、左端部2dは上
枠部材3及び下枠部材4の左端部3b及び4bよりも突出し
た配置状態で形成される。従って、タンク壁部材5の折
曲げ後に上記した溶接を行う場合の溶接線は、第6図の
ように一直線上に揃えることができ、もって溶接の自動
化を容易になし得るようにしたものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述のような方法では、タンク壁部材
5の折曲げ後に波形放熱板2及び上,下枠部材3,4を溶
接するときの溶接線を一直線上に揃えるために、自動溶
接は容易になるものの、製造工程で次のような不具合が
生ずる虞があった。
5の折曲げ後に波形放熱板2及び上,下枠部材3,4を溶
接するときの溶接線を一直線上に揃えるために、自動溶
接は容易になるものの、製造工程で次のような不具合が
生ずる虞があった。
即ち、一般に、各溶接工程の実施後には、溶接状態チ
ェックの作業を行なって規格に適合しないときには補修
溶接等の手直し作業を行なうが、このとき、作業の都合
上検査対象を回転等により上下方向を入れ替えることが
ある。一方、波形放熱板2にあっても、放熱フィン1の
形成時に夫々上下の部分をシールするために溶接工程を
行なうので、その溶接状態チェックを行なう必要があ
る。従って、その際に波形放熱板2の上下方向を入れ替
えたまま看過されて次工程に送られると、タンク壁部材
5の溶接線は、第6図における波形放熱板2の端部2dの
位置になってしまい、本来の溶接線の位置から大きくず
れてしまう。つまり、本来第6図において放熱フィン1,
1間の略中央で波形放熱板2の重ね合わせ部分の溶接作
業が行なえる筈のものが、図中左方の放熱フィン1側に
偏ってしまうため、放熱フィン1が邪魔になって溶接作
業が困難になる不具合を生じてしまうのである。
ェックの作業を行なって規格に適合しないときには補修
溶接等の手直し作業を行なうが、このとき、作業の都合
上検査対象を回転等により上下方向を入れ替えることが
ある。一方、波形放熱板2にあっても、放熱フィン1の
形成時に夫々上下の部分をシールするために溶接工程を
行なうので、その溶接状態チェックを行なう必要があ
る。従って、その際に波形放熱板2の上下方向を入れ替
えたまま看過されて次工程に送られると、タンク壁部材
5の溶接線は、第6図における波形放熱板2の端部2dの
位置になってしまい、本来の溶接線の位置から大きくず
れてしまう。つまり、本来第6図において放熱フィン1,
1間の略中央で波形放熱板2の重ね合わせ部分の溶接作
業が行なえる筈のものが、図中左方の放熱フィン1側に
偏ってしまうため、放熱フィン1が邪魔になって溶接作
業が困難になる不具合を生じてしまうのである。
また、タンク壁部材5にあっても、その溶接状態チェ
ック時に上下方向が反転されることがあり、このような
上下方向の入れ替り状態が看過されたまま次工程で略矩
形筒状に折曲げて波形放熱板2の端部を重ね合わせる
と、端部2cの端面が図示左側を向き、端部2dはその内側
に左側から挿入された状態となり、正規の状態に対して
上下方向が反転した状態となる。しかしながら、この状
態は溶接線が正規の状態と同じ位置にあるため、誤って
次工程に送られ、その状態で端部2cを溶接する虞があ
る。端部2cを溶接するトーチは端部2cの端面が図示右側
を向いている正規な状態に合わせて定置されているの
で、端部2cの端面が図示左側を向いた状態のまま誤って
溶接すると、溶接不良を生じることになる。
ック時に上下方向が反転されることがあり、このような
上下方向の入れ替り状態が看過されたまま次工程で略矩
形筒状に折曲げて波形放熱板2の端部を重ね合わせる
と、端部2cの端面が図示左側を向き、端部2dはその内側
に左側から挿入された状態となり、正規の状態に対して
上下方向が反転した状態となる。しかしながら、この状
態は溶接線が正規の状態と同じ位置にあるため、誤って
次工程に送られ、その状態で端部2cを溶接する虞があ
る。端部2cを溶接するトーチは端部2cの端面が図示右側
を向いている正規な状態に合わせて定置されているの
で、端部2cの端面が図示左側を向いた状態のまま誤って
溶接すると、溶接不良を生じることになる。
さらに、上述の各場合は、1枚のタンク壁部材5によ
りタンク壁を形成する場合であるが、複数枚用いて形成
する場合には、上述のような波形放熱板2或はタンク壁
部材5の上下方向の入れ替わりが看過されると、夫々の
波形放熱板2の端部が突出した部分同志或は溶接線で揃
った部分同志が向き合うことになり、実際上溶接が行な
えなくなり、反転等の煩わしい作業が必要となる不具合
が生ずる。
りタンク壁を形成する場合であるが、複数枚用いて形成
する場合には、上述のような波形放熱板2或はタンク壁
部材5の上下方向の入れ替わりが看過されると、夫々の
波形放熱板2の端部が突出した部分同志或は溶接線で揃
った部分同志が向き合うことになり、実際上溶接が行な
えなくなり、反転等の煩わしい作業が必要となる不具合
が生ずる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的は、波形放熱板或はタンク壁部材の溶接状態チェック
等に伴いそれらが上下方向逆に配置されたまま次工程に
送られた場合でも、波形放熱板の両端部の重なり部分の
溶接を支障なく行なうことができ、もって作業性を向上
し得るタンクの製造方法を提供するにある。
的は、波形放熱板或はタンク壁部材の溶接状態チェック
等に伴いそれらが上下方向逆に配置されたまま次工程に
送られた場合でも、波形放熱板の両端部の重なり部分の
溶接を支障なく行なうことができ、もって作業性を向上
し得るタンクの製造方法を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、複数の放熱フィンを所定間隔で有する波形
放熱板の上下辺部に上枠部材及び下枠部材を接合して1
枚または複数枚のタンク壁部材を形成し、このタンク壁
部材を折曲げた後に前記波形放熱板の端部を重ね合わせ
状にして接合すると共に前記上枠部材及び下枠部材の各
端部を突き合わせ状に接合してタンクを製造する方法を
対象とし、前記タンク壁部材を形成する際に、前記波形
放熱板の両端が前記上枠部材及び下枠部材から夫々略同
寸法ずつ突出するように設定したところに特徴を有す
る。
放熱板の上下辺部に上枠部材及び下枠部材を接合して1
枚または複数枚のタンク壁部材を形成し、このタンク壁
部材を折曲げた後に前記波形放熱板の端部を重ね合わせ
状にして接合すると共に前記上枠部材及び下枠部材の各
端部を突き合わせ状に接合してタンクを製造する方法を
対象とし、前記タンク壁部材を形成する際に、前記波形
放熱板の両端が前記上枠部材及び下枠部材から夫々略同
寸法ずつ突出するように設定したところに特徴を有す
る。
また、上枠部材及び下枠部材を、同一形状のものとし
ても良い。
ても良い。
(作用) 本発明のタンクの製造方法によれば、タンク壁部材の
形成する際に、波形放熱板の両端を上枠部材及び下枠部
材から夫々略同寸法ずつ突出するように設定しているの
で、波形放熱板の上下方向が逆になった状態でタンク壁
部材が形成された場合、或はタンク壁部材の溶接状態チ
ェック時にその上下方向が入れ替わったままとなった場
合でも、そのタンク壁部材を折曲げた後に波形放熱板の
端部を接合する際に、上枠部材及び下枠部材の突き合わ
せ部分との位置は常に略一定間隔を保持できるので、接
合時の溶接作業が支障なく行なえる。
形成する際に、波形放熱板の両端を上枠部材及び下枠部
材から夫々略同寸法ずつ突出するように設定しているの
で、波形放熱板の上下方向が逆になった状態でタンク壁
部材が形成された場合、或はタンク壁部材の溶接状態チ
ェック時にその上下方向が入れ替わったままとなった場
合でも、そのタンク壁部材を折曲げた後に波形放熱板の
端部を接合する際に、上枠部材及び下枠部材の突き合わ
せ部分との位置は常に略一定間隔を保持できるので、接
合時の溶接作業が支障なく行なえる。
また、上枠部材及び下枠部材を同一形状のものとする
と、タンク壁部材の形成時に上下方向の区別をする必要
がなくなり、作業性が向上する。
と、タンク壁部材の形成時に上下方向の区別をする必要
がなくなり、作業性が向上する。
(実施例) 以下、本発明を油入変圧器のタンクの製造方法に適用
した場合の一実施例について第1図乃至第4図を参照し
ながら説明する。
した場合の一実施例について第1図乃至第4図を参照し
ながら説明する。
まず、第4図において、タンクを構成するタンク壁11
は、四隅部が円弧状に形成された略矩形筒状をなすもの
で、外周面に放熱フィン12が所定間隔Bで形成された波
形放熱板13及びその上下部分に接合された上枠部材14,
下枠部材15により構成されている。このタンク壁11に
は、上部に図示しないパッキンを介して蓋部材が取り付
けられ、下部に図示しない底板部材が取り付けられてタ
ンクとして形成されるものである。この場合、タンク壁
11は、第1図及び第3図に示すようなタンク壁部材16を
複数枚例えば2枚用いたもので、夫々のタンク壁部材16
を略コ字状に折曲げた後に両者の各端部を後述のように
溶接により接合することにより形成されている。
は、四隅部が円弧状に形成された略矩形筒状をなすもの
で、外周面に放熱フィン12が所定間隔Bで形成された波
形放熱板13及びその上下部分に接合された上枠部材14,
下枠部材15により構成されている。このタンク壁11に
は、上部に図示しないパッキンを介して蓋部材が取り付
けられ、下部に図示しない底板部材が取り付けられてタ
ンクとして形成されるものである。この場合、タンク壁
11は、第1図及び第3図に示すようなタンク壁部材16を
複数枚例えば2枚用いたもので、夫々のタンク壁部材16
を略コ字状に折曲げた後に両者の各端部を後述のように
溶接により接合することにより形成されている。
次に、タンク壁部材16の形成方法について詳述する。
波形放熱板13は、薄肉シート状の鋼板を波形に折曲げた
後、その上下部分を溶接により接合して複数の放熱フィ
ン12を形成したものである。この場合、第1図(a)に
示すように、各放熱フィン12は互いに所定間隔Bを存し
て配置されると共に、波形放熱板13の両端部13a及び13b
から寸法C(C>B)だけ内側に配置されている。つま
り、波形放熱板13は上下左右が対称に形成されているの
で、放熱フィン12の溶接後に溶接状態チェックを行なっ
て、上下方向が逆にされたまま次工程に送られても、上
下の区別を要しない。上枠部材14及び下枠部材15は、同
一形状のものを用いており、第1図(b)に示すよう
に、断面が略L字状をなしている。そして、これらの
上,下枠部材14,15は波形放熱板13の上,下辺部13c,13d
に沿って溶接により接合される。この場合、上,下枠部
材14,15は、波形放熱板13の両端部13a,13bが等しい距離
D(D<C)だけ突出するように、つまり上、下辺部13
c,13dの夫々中央に位置して接合される。従って、この
場合、タンク壁部材16は上下の区別がなくなることによ
り、ここでも溶接状態チェックで上下方向が逆になった
まま次工程に送られても、不具合が生じることがなくな
る。
波形放熱板13は、薄肉シート状の鋼板を波形に折曲げた
後、その上下部分を溶接により接合して複数の放熱フィ
ン12を形成したものである。この場合、第1図(a)に
示すように、各放熱フィン12は互いに所定間隔Bを存し
て配置されると共に、波形放熱板13の両端部13a及び13b
から寸法C(C>B)だけ内側に配置されている。つま
り、波形放熱板13は上下左右が対称に形成されているの
で、放熱フィン12の溶接後に溶接状態チェックを行なっ
て、上下方向が逆にされたまま次工程に送られても、上
下の区別を要しない。上枠部材14及び下枠部材15は、同
一形状のものを用いており、第1図(b)に示すよう
に、断面が略L字状をなしている。そして、これらの
上,下枠部材14,15は波形放熱板13の上,下辺部13c,13d
に沿って溶接により接合される。この場合、上,下枠部
材14,15は、波形放熱板13の両端部13a,13bが等しい距離
D(D<C)だけ突出するように、つまり上、下辺部13
c,13dの夫々中央に位置して接合される。従って、この
場合、タンク壁部材16は上下の区別がなくなることによ
り、ここでも溶接状態チェックで上下方向が逆になった
まま次工程に送られても、不具合が生じることがなくな
る。
この後、第3図に示すように形成された2枚のタンク
壁部材16は、略コ字状に折曲げられ、両者の両端部にお
いて溶接により接合され第4図に示すようなタンク壁11
とされる。この接合は、第2図に波形放熱板13の上,下
辺部13c,13dに沿った断面図に示すように、上,下枠部
材14,15は、その両端部14aと14bそして15aと15bが夫々
突き合わせ状に溶接され、波形放熱板13は、その両端部
13aと13bとが重ね合わせ状(重なりしろは2Dとなる)に
して端部13bにおいて溶接される。この場合、その溶接
線は上,下枠部材14及び15の溶接線lとは寸法Dだけ位
置がずれるが、上述したような上下方向が入れ替わって
いる場合でも、図示のように右側の波形放熱板13の端部
13bが外側になるように重ね合わせれば、正規の状態と
変わることがない。従って、溶接する端部の端面の位置
が変わって溶接不良となったり、また、その溶接線が何
れかの放熱フィン12側に偏って溶接作業が困難になる等
の不具合は生じない。
壁部材16は、略コ字状に折曲げられ、両者の両端部にお
いて溶接により接合され第4図に示すようなタンク壁11
とされる。この接合は、第2図に波形放熱板13の上,下
辺部13c,13dに沿った断面図に示すように、上,下枠部
材14,15は、その両端部14aと14bそして15aと15bが夫々
突き合わせ状に溶接され、波形放熱板13は、その両端部
13aと13bとが重ね合わせ状(重なりしろは2Dとなる)に
して端部13bにおいて溶接される。この場合、その溶接
線は上,下枠部材14及び15の溶接線lとは寸法Dだけ位
置がずれるが、上述したような上下方向が入れ替わって
いる場合でも、図示のように右側の波形放熱板13の端部
13bが外側になるように重ね合わせれば、正規の状態と
変わることがない。従って、溶接する端部の端面の位置
が変わって溶接不良となったり、また、その溶接線が何
れかの放熱フィン12側に偏って溶接作業が困難になる等
の不具合は生じない。
このような本実施例によれば、波形放熱板13の両端部
13a,13bを上下枠部材14及び15の端部から同寸法Dだけ
突出させるようにしてタンク壁部材16を形成するように
したので、波形放熱板13を放熱フィン12形成後の溶接状
態チェック時に上下方向を逆にして次工程に送るような
誤りが生じた場合でも、上下方向の区別がなくなる。従
って、その後のタンク壁部材16の端部溶接時において、
波形放熱板13の重なり部分の溶接不良や溶接作業が困難
になる不具合は解消され、作業性が向上する。
13a,13bを上下枠部材14及び15の端部から同寸法Dだけ
突出させるようにしてタンク壁部材16を形成するように
したので、波形放熱板13を放熱フィン12形成後の溶接状
態チェック時に上下方向を逆にして次工程に送るような
誤りが生じた場合でも、上下方向の区別がなくなる。従
って、その後のタンク壁部材16の端部溶接時において、
波形放熱板13の重なり部分の溶接不良や溶接作業が困難
になる不具合は解消され、作業性が向上する。
また、上枠部材14及び下枠部材15を同一形状にしたの
で、タンク壁部材16も上下の区別がなくなり、従って、
その後におけるタンク壁部材16の端部溶接時において上
述と同様の効果を奏すると共に、必要となる部品種類を
減らすことができる。
で、タンク壁部材16も上下の区別がなくなり、従って、
その後におけるタンク壁部材16の端部溶接時において上
述と同様の効果を奏すると共に、必要となる部品種類を
減らすことができる。
尚、上記実施例では、放熱フィン12の間隔を等しくし
たが、これに限らず、異なる寸法に設定したものであっ
ても良い。
たが、これに限らず、異なる寸法に設定したものであっ
ても良い。
また、上記実施例は、本発明を、タンク壁部材16を2
枚用いてタンク壁11を製造する場合について述べたが、
これに限らず、1枚でも良いし、或は3枚以上用いて製
造する場合でも適用できる。
枚用いてタンク壁11を製造する場合について述べたが、
これに限らず、1枚でも良いし、或は3枚以上用いて製
造する場合でも適用できる。
さらに、上記実施例では、上枠部材14及び下枠部材15
を同一形状のものを用いた場合について述べたが、これ
に限らず、異なる形状のものを用いる場合でも適用でき
る。
を同一形状のものを用いた場合について述べたが、これ
に限らず、異なる形状のものを用いる場合でも適用でき
る。
[発明の効果] 請求項1記載のタンクの製造方法によれば、波形放熱
板の両端を上,下枠部材から略同寸法ずつ突出するよう
にしてタンク壁部材を形成したので、タンク壁部材の折
曲げ後、波形放熱板を重ね合わせる部分は上,下枠部材
の突き合わせ位置を中心として略等しい寸法に設定され
る。これにより、タンク壁部材の形成時に、波形放熱板
を、その溶接状態チェック等の作業工程で誤って上下方
向を逆にしたまま上,下枠部材を接合した場合に、波形
放熱板の重ね合わせが逆になっても、常にその溶接位置
は上,下枠部材の突き合わせ位置から略等しい寸法離れ
たところに設定できるので、放熱フィン近傍に溶接位置
がきて溶接作業が困難になる従来のような不具合が解消
される。換言すれば、タンク壁部材の形成時に、波形放
熱板の上下方向の区別をすることなく作業が実施できる
ようになり、作業性を向上させることができるという優
れた効果を奏するものである。
板の両端を上,下枠部材から略同寸法ずつ突出するよう
にしてタンク壁部材を形成したので、タンク壁部材の折
曲げ後、波形放熱板を重ね合わせる部分は上,下枠部材
の突き合わせ位置を中心として略等しい寸法に設定され
る。これにより、タンク壁部材の形成時に、波形放熱板
を、その溶接状態チェック等の作業工程で誤って上下方
向を逆にしたまま上,下枠部材を接合した場合に、波形
放熱板の重ね合わせが逆になっても、常にその溶接位置
は上,下枠部材の突き合わせ位置から略等しい寸法離れ
たところに設定できるので、放熱フィン近傍に溶接位置
がきて溶接作業が困難になる従来のような不具合が解消
される。換言すれば、タンク壁部材の形成時に、波形放
熱板の上下方向の区別をすることなく作業が実施できる
ようになり、作業性を向上させることができるという優
れた効果を奏するものである。
請求項2記載のタンクの製造方法によれば、上枠部材
及び下枠部材を同一形状のものを用いるようにしたの
で、上述の効果に加えて、タンク壁部材の上下方向の区
別がなくなることにより、さらに作業性が向上するとい
う優れた効果を奏するものである。
及び下枠部材を同一形状のものを用いるようにしたの
で、上述の効果に加えて、タンク壁部材の上下方向の区
別がなくなることにより、さらに作業性が向上するとい
う優れた効果を奏するものである。
第1図乃至第4図は本発明の一実施例を示し、第1図
(a)及び(b)はタンク壁部材の正面図及び側面図、
第2図はタンク壁部材の接合部分の拡大断面図、第3図
はタンク壁部材の外観斜視図、第4図はタンク壁の外観
斜視図であり、第5図及び第6図は従来例を示す夫々第
1図及び第2図相当図である。 図面中、11はタンク壁、12は放熱フィン、13は波形放熱
板、13a及び13bは上辺部及び下辺部、13c及び13dは端
部、14は上枠部材、15は下枠部材、16はタンク壁部材で
ある。
(a)及び(b)はタンク壁部材の正面図及び側面図、
第2図はタンク壁部材の接合部分の拡大断面図、第3図
はタンク壁部材の外観斜視図、第4図はタンク壁の外観
斜視図であり、第5図及び第6図は従来例を示す夫々第
1図及び第2図相当図である。 図面中、11はタンク壁、12は放熱フィン、13は波形放熱
板、13a及び13bは上辺部及び下辺部、13c及び13dは端
部、14は上枠部材、15は下枠部材、16はタンク壁部材で
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】複数の放熱フィンを所定間隔で有する波形
放熱板の上下辺部に上枠部材及び下枠部材を接合して1
枚または複数枚のタンク壁部材を形成し、このタンク壁
部材を折曲げた後に前記波形放熱板の端部を重ね合わせ
状にして接合すると共に前記上枠部材及び下枠部材の各
端部を突き合わせ状に接合してタンクを製造する方法に
おいて、前記タンク壁部材を形成する際に、前記波形放
熱板の両端が前記上枠部材及び下枠部材から夫々略同寸
法ずつ突出するように設定したことを特徴とするタンク
の製造方法。 - 【請求項2】上枠部材及び下枠部材は、同一形状のもの
を用いることを特徴とする請求項1記載のタンクの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1207183A JP2747048B2 (ja) | 1989-08-10 | 1989-08-10 | タンクの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1207183A JP2747048B2 (ja) | 1989-08-10 | 1989-08-10 | タンクの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0371609A JPH0371609A (ja) | 1991-03-27 |
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