JP2557950B2 - 変圧器タンクの製造方法 - Google Patents

変圧器タンクの製造方法

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JP2557950B2 JP63132028A JP13202888A JP2557950B2 JP 2557950 B2 JP2557950 B2 JP 2557950B2 JP 63132028 A JP63132028 A JP 63132028A JP 13202888 A JP13202888 A JP 13202888A JP 2557950 B2 JP2557950 B2 JP 2557950B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、タンクの側壁を構成する金属板自体に波付
け加工を施して放熱フィン部を形成する波付け形の変圧
器タンクの製造方法に関するものである。
[従来の技術] この種の変圧器タンクでは、波付け加工により多数の
中空放熱フィン部を形成した金属板と、該金属板の幅方
向の両端縁に溶接された上部枠体及び下部枠体とにより
タンクの側壁を構成し、下部枠体に底板を、また上部枠
体に蓋板をそれぞれ取付けて密閉したタンクを構成する
ようにしている。
この様な波付け形の変圧器タンクは、側壁を薄い金属
板により形成して所定の強度を得ることができるため、
小型軽量に構成することができる。またこの種のタンク
は側壁の表面積が著しく大きく、しかも油道抵抗が小さ
いため、大きな冷却効果を得ることができ、容量が数百
KVAまでの変圧器であれば、外付きの放熱器を用いない
で冷却を図ることができる。従ってこの種のタンクを用
いれば変圧器の小形軽量化を図ることができ、中形及び
小形の油入変圧器の容器として広く用いられている。
従来波付け形の変圧器タンクを製造する場合には、先
ず金属板をその長手方向に山部と谷部とが交互に並ぶよ
うに波付け成形する。次いで該金属板の各山部の両端を
溶接により密封することにより中空放熱フィン部を形成
して、長手方向に多数の放熱フィン部が並んだタンク側
構成用波付け板を形成する。その後この波付け板をタン
クの側壁の形状に適合した形に折曲げ加工し、この折曲
げ加工された波付け板の幅方向の両端縁部に、同じくタ
ンクの側壁の形状に適合する形に折曲げ加工された上部
枠体及び下部枠体を溶接してタンクの側壁部を構成して
いた。
このように、波付け板と枠体とをそれぞれタンクの側
壁の形状に適合した形に折曲げ加工してから溶接する方
法をとった場合には、溶接の際に波付け板と枠体とを位
置合わせする作業が非常に面倒になり、タンクの製造能
率が低下するのを避けられなかった。
そこで、特公昭62−48363号に見られるように、タン
ク側壁構成用波付け板と枠体形成用の枠部材とを折曲げ
加工する前に突合せて突合せ部を全長に亘って溶接し、
しかる後に折曲げ加工を施してタンクの側壁部を構成す
る方法が提案された。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、波付け板に枠部材を溶接した後に折曲
げ加工を施す方法をとれば、溶接の際に波付け板と枠部
材とを位置決めする作業を容易に行うことができるた
め、作業性を向上させることができる。
しかしながら、一般に角形の変圧器タンクの側壁部
は、曲率半径Rがかなり小さい(R=数mmないし数十m
m)コーナ部を有しているため、従来提案されている方
法のように、波付け板の幅方向の両端縁と枠部材とをそ
れぞれの全長に亘って溶接した後に折曲げ加工を施した
場合には、側壁のコーナ部に相当する部分を曲げ加工す
る際に溶接部に無理な力が加わって溶接部にひび割れが
生じ、このひび割れが油漏れの原因になることがあっ
た。
本発明の目的は、溶接部にひび割れを生じさせること
なく、波付け形の変圧器タンクを能率良く製造する方法
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、金属板をその長手方向に山部と谷部とが交
互に並ぶように波付け成形して各山部の両端を溶接によ
り密封することにより中空放熱フィン部を形成したタン
ク側壁構成用波付け板と、該波付け板の幅方向の両端に
それぞれ沿わせて配置される枠部材とを用意して、該波
付け板の幅方向の両端縁にそれぞれ枠部材を溶接してタ
ンク側壁構成体を形成する側壁構成体形成工程と、該タ
ンク側壁構成体をタンクの側壁に適合する形状に折曲げ
加工する折曲げ工程とを行って変圧器タンクを製造する
方法において、折曲げ加工の際に溶接部にひび割れが生
じるのを防止したものである。
そのため本発明においては、側壁構成体形成工程で、
枠部材の各部の内変圧器タンクの側壁のコーナー部に位
置することになる部分を波付け板に溶接せずに未溶接部
として残しておき、折曲げ工程を行った後に該枠部材の
未溶接部を波付け板に溶接する。
[作 用] 上記のように、側壁構成体形成工程において、枠部材
の各部の内、側壁のコーナー部を構成することになる部
分を未溶接部としておき、側壁構成体を折曲げ加工した
後にこの未溶接部を溶接するようにすると、側壁のコー
ナー部に位置する溶接部にひび割れが生じるおそれを無
くすことができるため、変圧器タンクから油漏れを生じ
るおそれを無くすことができる。
また大部分の溶接は折曲げ加工を施す前に行うので、
溶接の作業性が損われるおそれはなく、折曲げ加工を施
す前に溶接を行う既提案の方法の利点をそのまま活かす
ことができる。
従って本発明の方法によれば、波付け形変圧器タンク
を高品質で能率良く製造することができる。
[実施例] 以下第1図ないし第5図を参照して本発明の実施例を
説明する。
第5図及び第6図は本発明の実施例により製造された
変圧器タンク1を示したもので、第5図は蓋板を取外し
た状態を示している。
この変圧器タンク1は側壁部1Aと底板1Bと蓋板1Cとに
より構成される。側壁部1Aは折曲げ加工が容易な比較的
薄い金属板(通常は鋼板を用いる。)を波付け成形して
多数の放熱フィン2a,2a,…形成した波付け板2からなる
放熱壁部3と、この壁部3の幅方向の両端に溶接された
枠体4及び5とからなっている。この例では第4図に示
すような断面コの字形のタンク半部1aを2つ突合せて、
溶接部6により接合することにより側壁部1Aを構成して
いる。上下の枠体4及び5はそれぞれフランジ部を有し
ていて、下部枠体5のフランジ部に底板1Bが溶接され、
上部枠体4のフランジ部に蓋板が取付けられる。
以下この変圧器タンクを製造する本発明の方法を説明
する。
上記の変圧器タンクを製造するには、先ず金属板に波
付け加工を施すことにより第1図及び第2図に示すよう
に長手方向に交互に並ぶ山部mと谷部vとを形成し、各
山部mの長手方向の両端ma及びmbをスクイズ溶接によ
り密封して各山部により中空の放熱フィン部2aが形成さ
れたタンク側壁構成用波付け板2を製造する。この波付
け板は、一平面に沿うように展開させた状態で配置して
おく。尚第2図において斜線部分は放熱フィン部の中空
部(油道)を示している。
また上記波付け板とは別に上部枠体4を形成する枠部
材4′と下部枠体5を構成する枠部材5′とを用意す
る。
枠部材4′は、第3図(C)に示したように、一方向
に直線的に伸びる帯板の幅方向の一端に断面が円弧状を
呈するようにカーリング加工が施されたフランジ部4a′
を連続的に形成したもので、この枠部材4′は第3図
(B)に示したように一平面に沿うように展開配置され
た波付け板2の幅方向の一端に突き合わせた状態で配置
されるかまたは一部重ね合せた状態で配置される。
また枠部材5′は、第3図(A)に示したように、直
線的に伸びる帯板の幅方向の一端に平坦な帯状フランジ
部5a′を連続的に形成したもので、この枠部材5′は第
3図(B)に示したように波付け板2の幅方向の一端に
突き合わせた状態で配置されるかまたは一部重ね合せた
状態で配置される。
そして波付け板2の幅方向の両端縁にそれぞれ枠部材
4′及び5′を溶接することにより、第3図(B)に示
すタンク側壁構成体7を形成する工程(側壁構成体形成
工程)を行う。
本発明においては、この工程において、枠部材4′及
び5′の各部の内変圧器タンクの側壁のコーナー部C
(第5図参照)に位置することになる部分を波付け板に
溶接しないで未溶接部uとして残しておく。尚第3図
(B)においてwは側壁構成体形成工程で溶接された溶
接部を示している。
上記のようにして未溶接部uを有するタンク側壁構成
体7を形成した後、このタンク側壁構成体をベンダーに
より折曲げて、タンクの側壁の形状に適合した形に成形
する折曲げ工程を行う。この例では、タンクの側壁部1A
を2つのタンク半部1a,1aにより構成するため、タンク
側壁構成体7を各タンク半部1aの形(第4図参照)に折
曲げ成形する。
このようにタンク側壁構成体を折曲げ加工した後、未
溶接部uを溶接して第4図に示すようにタンク半部1aを
形成し、このタンク半部を2つ突合せて突合せ部を溶接
することによりタンクの側壁部1Aを構成する。
その後第6図に示すように下部枠体5のフランジに底
板1Bを溶接して変圧器タンクを完成する。蓋板1Cはタン
ク内に絶縁油とともに変圧器本体を収納した後に、上部
枠体4のフランジ部にパッキン8を介して取付ける。
上記の実施例では、タンクの側壁部を2つのタンク半
部1a,1aにより構成したが、1枚の波付け板と該波付け
板の両端に溶接された枠部材とを折曲げ加工して側壁部
1Aを形成することもできる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、側壁構成体形成工程
において、枠部材の各部の内、側壁のコーナー部を構成
することになる部分を未溶接部としておき、側壁構成体
を折曲げ加工した後にこの未溶接部を溶接するようにし
たので、折曲げ工程において側壁のコーナー部に位置す
る溶接部にひび割れが生じるおそれを無くすことがで
き、変圧器タンクから油漏れを生じるおそれを無くすこ
とができる。また大部分の溶接は折曲げ加工を施す前に
行うので、溶接の作業性が損われるおそれはなく、波付
け形変圧器タンクを高品質で能率良く製造することがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で用いる波付け板を示す斜視
図、第2図は同波付け板の要部拡大断面図、第3図
(A)は本発明の実施例で用いる下部枠部材を示す斜視
図、第3図(B)は本発明の実施例の側壁構成体形成工
程で得られるタンク側壁構成体を示す斜視図、第3図
(C)は同実施例で用いる上部枠部材を示す斜視図、第
4図は本発明の実施例でタンクの側壁を構成するタンク
半部を示す斜視図、第5図は製造された変圧器タンクの
蓋板を外した状態を示す斜視図、第6図は本発明の実施
例により得られる変圧器タンクの構造を概略的に示した
断面図である。 1……変圧器タンク、1A……側壁部、1B……底板、1C…
…蓋板、2……タンク側壁形成用波付け板、2a……放熱
フィン部、3……放熱壁部、4……上部枠体、5……下
部枠体、4′……上部枠体を構成する枠部材、5′……
下部枠体を構成する枠部材、7……タンク側壁構成体、
8……パッキン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板をその長手方向に山部と谷部とが交
    互に並ぶように波付け成形して各山部の両端を溶接によ
    り密封することにより中空放熱フィン部を形成したタン
    ク側壁構成用波付け板と、該波付け板の幅方向の両端に
    それぞれ沿わせて配置される枠部材とを用意して、該波
    付け板の幅方向の両端縁にそれぞれ枠部材を溶接してタ
    ンク側壁構成体を形成する側壁構成体形成工程と、 前記タンク側壁構成体をタンクの側壁に適合する形状に
    折曲げ加工する折曲げ工程とを行って変圧器タンクを製
    造する方法において、 前記側壁構成体形成工程では、前記枠部材の各部の内変
    圧器タンクの側壁のコーナー部に位置することになる部
    分を波付け板に溶接しないで未溶接部として残してお
    き、 前記折曲げ工程を行った後に前記枠部材の未溶接部を波
    付け板に溶接することを特徴とする変圧器タンクの製造
    方法。
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