JP2747045B2 - 温度調節可能な中子及びその中子を用いた合成樹脂製品成形方法 - Google Patents

温度調節可能な中子及びその中子を用いた合成樹脂製品成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成樹脂等の成形金型用中子及びその中子
を用いた合成樹脂製品成形方法に関し、特に中空成形品
内にある中子の完全流出を達成するための温度調節可能
な中子に関する。
〔従来の技術〕
合成樹脂等で中空成形品を製造する際、成形品の中空
部を形成するにはパラフィンや低融点合金製の可溶性中
子が用いられ、成形後、この中子は溶解して除去され
る。
中子を低融点合金で構成し、成形後に中子の内部を加
熱し、低融点合金を除去する方法としては、実開昭60−
26812号公報に記載されたものがある。この場合、中子
は成形品の融点より低い融点を有する材料から形成さ
れ、外筒内部に発熱体が取り付けられているものであ
る。これは、中空成形品内に嵌着している中子の完全流
出が簡単に達成でき、中子の除去に要する時間を短縮で
きるようにしている。
さらに、可塑性物質の注入工程において、中子の崩
壊、変形を防止するために、予め冷却した熱伝導の良好
な金属で形成した大きなピンを可溶性芯部材の内部に載
置し高温の可塑性物質の熱量の排出を良好に行うものが
ある(特開昭58−63406号公報)。
その他の従来方法として、第4図に示すように、中子
を外枠41によって成形する過程で、外枠41の中に低融点
合金を注入して中子を成形する際、中子を速く冷却する
ために、外枠41内に冷却水を通す方法が用いられる。
また、射出成形時には、第5図に示すように、中子42
を製品金型43にセットし、キャビティー部に合成樹脂を
注入することにより、製品44を成形するが、このとき、
製品44を射出成形によって得る場合、作業能率向上と、
製品44が精度良く所定の寸法、形状、外観となるよう
に、中子42の内部に冷却水を通すこともある。
中子溶解時においては、第6図に示すように、製品44
を中子42とも槽45に入れ、空気,油又は湯等の溶解媒体
46内で中子42を溶解するとき、消失性中子42を速く製品
44内から除去するために、中子42を内部から温めるため
にヒータを入れる方法もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前述した従来技術では、以下のような問題
点があった。
実開昭60−26812号公報に記載された方法におい
て、中子の内部に内蔵された発熱体は、中子を除去する
ときのみに加熱するものであって、中子成形時のよう
な、速く冷却したい場合には使用できない。
特開昭58−63406号公報に記載されたものは、射出
成形時に熱を逃がす目的に使用するものであって、中子
成形時や中子除去時には使用することができない。
第4図〜第6図の従来例では、各工程毎に作業能率
を向上させる工夫はされているが、一連の工程において
は、それぞれの工程において、中子を冷却したり加熱し
たりする方法を要するために、冷却水やヒータといった
独立した熱源を必要とし、その制御方法も複雑化すると
いう問題があった。
上述のように、従来においては、各工程別において中
子を加熱、あるいは熱伝導度の高い金属を用いて中子を
冷却するものは開示されているが、一連の工程において
その目的に合うように中子を加熱、冷却するものは未だ
提案されていない。
本発明は、中子成形工程、射出成形工程、中子除去工
程において、その各工程の目的に合った温度調節可能な
中子及び合成樹脂製品成形方法を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明の中子は、成形品の
融点よりも低い融点を有する低融点合金製の中子の内部
にサーモパイプの凝縮部側を埋設したことを特徴とす
る。 また、本発明の合成樹脂製品成形方法は、サーモ
パイプの凝縮部側を芯材として成形品の融点よりも低い
融点を有する低融点合金製の中子を成形し、成形された
中子と成形品型とにより成形品を成形した後、前記成形
品型を離型し、その後、前記サーモパイプの温度を中子
を構成する低融点合金の融点よりも高く、製品の融点よ
り低い温度まで上昇させることにより成形品内部の前記
中子を溶解し、製品を得ることを特徴とする。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
まず、サーモパイプの構造について、第3図を参照し
て説明する。サーモパイプ10は、毛細管力を有する芯11
を内壁に取り付けた管体12を減圧し、適量の作動液体を
封入して密閉化したものである。液体は減圧されている
ので、非常に蒸発し易い状態になっており、管内の圧力
は、その温度における液体の飽和蒸気圧を示し、気液平
衡の状態を保っている。第3図において、サーモパイプ
10の一端(蒸発部側10a)を加熱すると、芯11に含浸し
ている作動液は管壁から熱を奪って蒸発する。加熱され
た部分の蒸気圧が上がると、蒸気は圧力の低い、低温側
の他端(凝縮部側10b)へ流れて凝縮し、液体に戻る。
凝縮した作動液は芯11の毛細管力により蒸発部側10aへ
引き戻され、再び蒸発する。このように、サーモパイプ
10の一端を加熱し、他端を冷却すれば、密閉されたパイ
プの内部で、蒸発→凝縮→液体の還流系が構成される。
作動液が蒸発するときは蒸発潜熱で熱を奪い、凝縮時に
等価の熱を放出する。
本発明においては、このサーモパイプ10を中子の温度
調節に用いる。第2図に示すように、サーモパイプ10の
蒸発部側10aに、温度調節器30からの熱媒体を授受する
ホースを接続するカートリッジ20を着脱自在に装着す
る。作動液としては、0℃〜100℃まで温度調節可能な
水を用いることができる。
第1図は、以上の構成を備えたサーモパイプを用いた
中子の成形及び合成樹脂製品の製造工程を示す実施例で
ある。
(1) 中子の成形(第1図(a)) まず、中子の外型1の中心にサーモパイプ10を置き、
型の内部に合金を鋳造する。合金の組成としては、錫−
ビスマス−鉛等からなる合金を使用した。合金の鋳造
後、温度調節器30を調節してサーモパイプ10の温度を約
10℃とし、中子を急冷した。この急冷により、中子2を
迅速に硬化させて作業時間の短縮を図ることができる。
中子が硬化した後に、外型1を外した。
(2) 合成樹脂の成形(第1図(b)) 次に、前工程で得られた中子2に、製品の型3を組み
立て、射出成形等で樹脂を注入して製品4を成形する。
このとき、中子2と、高温の樹脂との温度差を大きくし
て中子2の変形や破壊を防止するため、中子を約80℃に
温度調節する。成形品4が硬化後、型3を外す。
(3) 中子の溶解(第1図(c)) 次に、中子10とも、成形品4を槽5に入れ、空気,油
又は湯等の溶解媒体6内で中子10を溶解する。このと
き、サーモパイプ10の温度を約150℃に調節して、中子
2を急速加熱し、速やかな溶解を助ける。
このようにして、第1図(d)に示す成形品4を得る
ことができる。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明によれば、下記の効果
がある。
(a) 中子成形の時間を短縮するために、サーモパイ
プを急冷し、低融点合金を冷やして中子を迅速に形成す
ることにより、作業時間の短縮を図ることができる。
(b) 合成樹脂で成形品を形成する際、サーモパイプ
を冷却して、中子と高温の合成樹脂との温度差を大きく
することにより、中子の変形や破壊を防止できる。
(c) 成形品の融点より低い温度であり、しかも、中
子の融点よりも高い温度に中子を加熱しながら、成形品
と中子を油あるいは湯に浸透させ、さらに、中子の内部
から低融点合金を溶融させて除去するので、作業性、生
産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による合成樹脂成形の実施例を示す工程
図、第2図は本発明に係る中子の構成例を示す説明図、
第3図はサーモパイプの原理を示す図、第4図〜第6図
はそれぞれ従来の中子を用いた合成樹脂成形方法の例を
示す説明図である。 1:外型、2:中子、3:製品の型 4:製品、5:槽、6:溶解媒体 10:サーモパイプ、10a:蒸発部側 10b:凝縮部側、11:芯、12:管体 20:カートリッジ、30:温度調節器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形品(4)の融点よりも低い融点を有す
    る低融点合金製の中子(2)の内部にサーモパイプ(1
    0)の凝縮部側を埋設したことを特徴とする温度調節可
    能な中子。
  2. 【請求項2】サーモパイプ(10)の蒸発部側に、温度調
    節器(30)からの熱媒体の授受を行うカートリッジ(2
    0)を着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1
    記載の温度調節可能な中子。
  3. 【請求項3】サーモパイプ(10)の凝縮部側を芯材とし
    て成形品(4)の融点よりも低い融点を有する低融点合
    金製の中子(2)を成形し、成形された中子(2)と成
    形品型(3)とにより成形品(4)を成形した後、前記
    成形品型(3)を離型し、その後、前記サーモパイプ
    (10)の温度を中子(2)を構成する低融点合金の融点
    よりも高く、かつ成形品(4)の融点よりも低い温度に
    上昇させることにより成形品(4)内部の前記中子
    (2)を溶解し、製品を得ることを特徴とする合成樹脂
    製品成形方法。
  4. 【請求項4】中子成形後にサーモパイプ(10)により中
    子(2)を冷却して中子(2)を急速に硬化させること
    を特徴とする請求項3記載の合成樹脂製品成形方法。
  5. 【請求項5】樹脂成形時にサーモパイプ(10)により中
    子(2)を保温又は冷却することを特徴とする請求項3
    又は4記載の合成樹脂製品成形方法。
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