JPH01200925A - プラスチツクレンズの成形方法 - Google Patents
プラスチツクレンズの成形方法Info
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- JPH01200925A JPH01200925A JP11216587A JP11216587A JPH01200925A JP H01200925 A JPH01200925 A JP H01200925A JP 11216587 A JP11216587 A JP 11216587A JP 11216587 A JP11216587 A JP 11216587A JP H01200925 A JPH01200925 A JP H01200925A
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Landscapes
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
[発明の属する分野]
本発明はプラスチックの材料を溶融し、レンズを成形す
る金型キャビティ内に射出して成形するプラスチックレ
ンズの成形方法に関し、特に本発明は溶融プラスチック
を金型に射出後成形レンズを歪なく冷却するプロセスを
含む成形方法に関する。
る金型キャビティ内に射出して成形するプラスチックレ
ンズの成形方法に関し、特に本発明は溶融プラスチック
を金型に射出後成形レンズを歪なく冷却するプロセスを
含む成形方法に関する。
[従来技術の説明]
従来より、厚肉樹脂製品の成形に於ては、樹脂流動性を
上げるため、ヒーター等により金型を、樹脂のガラス転
移点以上に昇温しで樹脂を射出し、その直後、サイクル
短縮のため、冷却回路に冷媒を流し、強制的に成形品を
冷却して型外に取り出している。そして、多くの場合、
キャビティ近傍に埋め込んだ温度センサーで成形品の表
面温度を推定し、熱変形温度以下に温度センサーが下が
った後に、成形品を取り出し可能と判断して、冷却時間
を決定している。
上げるため、ヒーター等により金型を、樹脂のガラス転
移点以上に昇温しで樹脂を射出し、その直後、サイクル
短縮のため、冷却回路に冷媒を流し、強制的に成形品を
冷却して型外に取り出している。そして、多くの場合、
キャビティ近傍に埋め込んだ温度センサーで成形品の表
面温度を推定し、熱変形温度以下に温度センサーが下が
った後に、成形品を取り出し可能と判断して、冷却時間
を決定している。
[発明が解決しようとしている問題点]しかしながら、
上記従来例では、成形品の形状、肉厚、樹脂等が変わる
度に、実際に成形、測定を行なうトライアンドエラーて
成形品の精度を保つ金型冷却条件や、成形サイクルを決
定しており、作業効率が悪いという問題かあった。
上記従来例では、成形品の形状、肉厚、樹脂等が変わる
度に、実際に成形、測定を行なうトライアンドエラーて
成形品の精度を保つ金型冷却条件や、成形サイクルを決
定しており、作業効率が悪いという問題かあった。
また更に、成形品精度についても、全型内樹脂の温度測
定か困難である事から、実際の成形品温度履歴が、不明
確で、信頼性が低いという問題があった。
定か困難である事から、実際の成形品温度履歴が、不明
確で、信頼性が低いという問題があった。
特にプラスチックレンズの成形方法において、金型加熱
、溶融プラスチックの射出、保圧、冷却工程を経て成形
プラスチックを取り出す場合に問題となるのは成形プラ
スチックの金型から取り出した後のレンズ歪の発生やレ
ンズ表面粗さの精度が低下する等が発生する。この問題
は多くの場合射出−保圧による射出樹脂の圧縮成形後の
成形レンズの冷却速度に上記問題を生じる原因がある。
、溶融プラスチックの射出、保圧、冷却工程を経て成形
プラスチックを取り出す場合に問題となるのは成形プラ
スチックの金型から取り出した後のレンズ歪の発生やレ
ンズ表面粗さの精度が低下する等が発生する。この問題
は多くの場合射出−保圧による射出樹脂の圧縮成形後の
成形レンズの冷却速度に上記問題を生じる原因がある。
本発明は上記問題を発生することなく所望のレンズ精度
例えば、中級機カメラ(レンズシャッターカメラ)や−
眼レフカメラ用の撮影レンズに使用し得るプラスチック
レンズを製造するために特に射出−保圧工程の後の成型
されたレンズの冷却工程に工夫を凝らすことにより上記
問題を解決することかできたものであり、特に、前記金
型に取り付けた冷却手段を作動させて前記キャビティ内
の成形プラスチックレンズを冷却する第1冷却工程を有
し、前記第1冷却工程は前記レンズの表面温度が前記ガ
ラス転移温度の近傍の温度に冷却する。
例えば、中級機カメラ(レンズシャッターカメラ)や−
眼レフカメラ用の撮影レンズに使用し得るプラスチック
レンズを製造するために特に射出−保圧工程の後の成型
されたレンズの冷却工程に工夫を凝らすことにより上記
問題を解決することかできたものであり、特に、前記金
型に取り付けた冷却手段を作動させて前記キャビティ内
の成形プラスチックレンズを冷却する第1冷却工程を有
し、前記第1冷却工程は前記レンズの表面温度が前記ガ
ラス転移温度の近傍の温度に冷却する。
更に前記冷却工程に引き続いて前記金型を冷却し前記成
形レンズ表面の温度プラスチック材料の熱変形温度に達
した時点において、前記成形プラスチックレンズの中心
部とレンズ表面の温度差がガラス転移相変化域内になる
ように冷却する第2の冷却工程を含むことにより前述問
題を解決したものである。
形レンズ表面の温度プラスチック材料の熱変形温度に達
した時点において、前記成形プラスチックレンズの中心
部とレンズ表面の温度差がガラス転移相変化域内になる
ように冷却する第2の冷却工程を含むことにより前述問
題を解決したものである。
[実施例の説明]
以下に図を参照して本発明の実施例を詳述する。
第1図は本発明の成形方法による成形レンズの形状を示
し、レンズ形状は凸レンズ、外径寸法14φ、最大肉圧
寸法5.5mm レンズ曲率R1=10.33量l R2=262.0mm プラスチック樹脂材料はポリカーボネイトて−音大の阪
売による音大パンライトAD−5503を用いた。
し、レンズ形状は凸レンズ、外径寸法14φ、最大肉圧
寸法5.5mm レンズ曲率R1=10.33量l R2=262.0mm プラスチック樹脂材料はポリカーボネイトて−音大の阪
売による音大パンライトAD−5503を用いた。
第2図は本発明成形方法に係る金型の構成を示し、符号
2Aは固定側抱き駒、4Aは固定側型板2Bは可動側抱
き駒、4Bは可動側型板を示し、各抱き駒2A・2Bの
間に前記第1図示のレンズ形状と同じ形状のキャビティ
2Cを形成し、該キャビティ2Cはスプルーを通して溶
融プラスチック材料を射出する射出シリンター6に接し
ている。
2Aは固定側抱き駒、4Aは固定側型板2Bは可動側抱
き駒、4Bは可動側型板を示し、各抱き駒2A・2Bの
間に前記第1図示のレンズ形状と同じ形状のキャビティ
2Cを形成し、該キャビティ2Cはスプルーを通して溶
融プラスチック材料を射出する射出シリンター6に接し
ている。
8A・8B・・・は金型2A・2Bを温めるヒータであ
り、IOA・IOB・・・は金型2A・2Bを冷却する
冷却水を流す冷却管であり、各冷却管に取り付けた不図
示の開閉バルブによって冷却水槽から冷却水を流通循環
させて金型を冷やす。12A・12B・・・は可動側及
び固定側型板に配した温度調整管を示し、該管内には約
130℃の油を循環させる。
り、IOA・IOB・・・は金型2A・2Bを冷却する
冷却水を流す冷却管であり、各冷却管に取り付けた不図
示の開閉バルブによって冷却水槽から冷却水を流通循環
させて金型を冷やす。12A・12B・・・は可動側及
び固定側型板に配した温度調整管を示し、該管内には約
130℃の油を循環させる。
実施例1
第3図は本発明の第1の実施例に係るプロセス線図を示
し、該線図に基すいて説明する。
し、該線図に基すいて説明する。
第3図のプロセス線図は横軸に各プロセスの手順を示し
縦軸に成形温度を示す。
縦軸に成形温度を示す。
まず第1の例においてはヒータ8A・8B・・・を作動
させて可動側及び固定側各型板2A・2Bを加熱し金型
のキャビティ近傍の型温度を170℃に加熱し該温度1
70’cを保圧工程の終りまで保持する。
させて可動側及び固定側各型板2A・2Bを加熱し金型
のキャビティ近傍の型温度を170℃に加熱し該温度1
70’cを保圧工程の終りまで保持する。
金型温度が前記の170℃に達した後、前記射出シリン
ダー6から300°Cに加熱し溶融状態にある前記ポリ
カーボネイト樹脂(PC樹脂)をスプルーを通して1
m / sの射出速度でキャビティ内に射出する。溶融
PC樹脂を所定容量射出後、キャビティにl OOOO
Kg/cm2以上の保圧をかけ射出工程を終える。
ダー6から300°Cに加熱し溶融状態にある前記ポリ
カーボネイト樹脂(PC樹脂)をスプルーを通して1
m / sの射出速度でキャビティ内に射出する。溶融
PC樹脂を所定容量射出後、キャビティにl OOOO
Kg/cm2以上の保圧をかけ射出工程を終える。
射出工程の次にキャビティ内に射出された溶融樹脂を冷
却して成形−固化してレンズ成型するために金型を冷や
すために前記冷却管10A・・・に冷却水を流して冷却
工程に入る。第3図のプロセス線図に示すようにキャビ
ティ内の成形レンズは肉圧寸法を有し、又、金型の温度
170℃とPC樹脂の射出温度300℃とはかなり大き
な温度差を有しているため成形レンズの周辺(表面)温
度と成形レンズの肉圧中心部の温度とは射出終了直後か
ら冷却工程開始時点においては大きな温度差を生じる。
却して成形−固化してレンズ成型するために金型を冷や
すために前記冷却管10A・・・に冷却水を流して冷却
工程に入る。第3図のプロセス線図に示すようにキャビ
ティ内の成形レンズは肉圧寸法を有し、又、金型の温度
170℃とPC樹脂の射出温度300℃とはかなり大き
な温度差を有しているため成形レンズの周辺(表面)温
度と成形レンズの肉圧中心部の温度とは射出終了直後か
ら冷却工程開始時点においては大きな温度差を生じる。
第3図の線図において曲線P1はレンズ表面の温度曲線
を示し、曲線P2はレンズ肉圧中心部の温度曲線をそれ
ぞれ示す。又曲線P3は金型の温度変化を示す。
を示し、曲線P2はレンズ肉圧中心部の温度曲線をそれ
ぞれ示す。又曲線P3は金型の温度変化を示す。
キャビティ内の成型レンズの温度を下げ、型から成型レ
ンズを取り出した後にレンズ面の歪、表面粗さの変化を
生じないように金型の冷却管10A−10B・・・に冷
却水を流すのであるが本実施例では温度20℃水を0.
5!;L/sinの流量に制御して冷却した。プラスチ
ック成型加工の冷却工程はプラスチックの成型溶融温度
が300°Cと高く、成型品の熱による変形を生じない
ための温度(熱変形温度)約130℃と温度差が大きい
、それ故成形品の温度冷却速度に応じて成形工程の所要
工程時間が長くなり成形品のコストに影響を与える。冷
却速度を高め工程時間を短くすると成形品の表面と中心
部の温度差を生じ前述の歪、表面粗さの精度が低下3図
の各温度曲線P1.P2.P3.の温度解析方法の例を
述べる。
ンズを取り出した後にレンズ面の歪、表面粗さの変化を
生じないように金型の冷却管10A−10B・・・に冷
却水を流すのであるが本実施例では温度20℃水を0.
5!;L/sinの流量に制御して冷却した。プラスチ
ック成型加工の冷却工程はプラスチックの成型溶融温度
が300°Cと高く、成型品の熱による変形を生じない
ための温度(熱変形温度)約130℃と温度差が大きい
、それ故成形品の温度冷却速度に応じて成形工程の所要
工程時間が長くなり成形品のコストに影響を与える。冷
却速度を高め工程時間を短くすると成形品の表面と中心
部の温度差を生じ前述の歪、表面粗さの精度が低下3図
の各温度曲線P1.P2.P3.の温度解析方法の例を
述べる。
本実施例の各時点における各個所の温度決定は有限要素
法の解析手法に依った。
法の解析手法に依った。
第4図Aは本発明実施例の金型装置を示ル、金型のキャ
ビティを中心とした周囲3600の26分割の1つのブ
ロックAを軸対称モデルAとして対称モデルのブロック
と考える。
ビティを中心とした周囲3600の26分割の1つのブ
ロックAを軸対称モデルAとして対称モデルのブロック
と考える。
第4図BはモデルブロックAの拡大斜視図を示し、該ブ
ロックAには成形レンズの一部分となるレンズ部分ブロ
ックBと金型ブロックCから成り、レンズブロックBは
第4図Cに示すように更にY軸方向に2辺、X軸方向に
4辺をとり各辺によって構成されるl細分ブロックが変
形六面体の細分ブロックB1−B2・B3・・・に分割
する。
ロックAには成形レンズの一部分となるレンズ部分ブロ
ックBと金型ブロックCから成り、レンズブロックBは
第4図Cに示すように更にY軸方向に2辺、X軸方向に
4辺をとり各辺によって構成されるl細分ブロックが変
形六面体の細分ブロックB1−B2・B3・・・に分割
する。
金型ブロックCは軸方向に8辺、X軸方向に16辺、仰
角を3辺にそれぞれ分割して細分ブロックC1・C2・
C3・・・に分割し、第4図BのブロックA全体として
564個の要素ブロックに分ける。各細分ブロックは6
面体と成り、該6面体を形成する角度はl細分ブロック
で8節点となり、ブロックA全体では900W1点とな
る。金型において、レンズ端部から20mmの位置に1
0+mx3mmの冷却用溝を設け、更にレンズ端部より
42mmの位置に10φの温調管用開口部を加工する。
角を3辺にそれぞれ分割して細分ブロックC1・C2・
C3・・・に分割し、第4図BのブロックA全体として
564個の要素ブロックに分ける。各細分ブロックは6
面体と成り、該6面体を形成する角度はl細分ブロック
で8節点となり、ブロックA全体では900W1点とな
る。金型において、レンズ端部から20mmの位置に1
0+mx3mmの冷却用溝を設け、更にレンズ端部より
42mmの位置に10φの温調管用開口部を加工する。
前記冷却用溝を流れる水温は20°C1温調温度は13
0℃である。温度センサーはレンズ端部から6mmの位
置に埋設する。
0℃である。温度センサーはレンズ端部から6mmの位
置に埋設する。
温度解析は汎用の有限要素法プログラムであるNAST
RAN (ナストラン)の熱伝導解析を用いた。
RAN (ナストラン)の熱伝導解析を用いた。
本実施例で冷却水の流量を0.5L;L/+sinに制
御したところ、成形レンズのレンズ表面温度とレンズ中
心温度は第3図に示すそれぞれの温度曲&! P I−
P 2になった。
御したところ、成形レンズのレンズ表面温度とレンズ中
心温度は第3図に示すそれぞれの温度曲&! P I−
P 2になった。
レンズ表面温度は射出終了時点(冷却開始時)では30
0℃であったか約17.5秒間で曲線PIに示すように
ガラス転移温度の160°Cに低下した。この時のレン
ズ中心部の温度は曲線PIに示す289℃金型温度は1
55℃てあった。
0℃であったか約17.5秒間で曲線PIに示すように
ガラス転移温度の160°Cに低下した。この時のレン
ズ中心部の温度は曲線PIに示す289℃金型温度は1
55℃てあった。
更に温度20°Cの冷却水を前述と同量流しつづけた結
果冷却開始から45秒後に金型温度は128.4℃レン
ズ表面温度は130.4℃、レンズ中心部温度は191
.5°Cとなり、更にその後各温度測定点の温度曲線P
1・R2・R3に示すように低下して行き、冷却開始か
ら90秒後にレンズ中心部温度が熱変形温度の130°
Cに達した。レンズ表面温度は113.8°C1金型温
度は113.l’cであった。この熱変形温度はプラス
チック成形加工技術において成形品を金型から取り出し
た後に変形、歪、表面精度上の問題を生じない理論上の
成形品取り出し可能な温度とされている。上記の温度曲
線P1・R2・R3の各曲線に沿った冷却作用を行なっ
たプラスチックレンズを計測した結果は R1面でニュートン稿本数7〜8本 R2面て 5〜6本 であった。
果冷却開始から45秒後に金型温度は128.4℃レン
ズ表面温度は130.4℃、レンズ中心部温度は191
.5°Cとなり、更にその後各温度測定点の温度曲線P
1・R2・R3に示すように低下して行き、冷却開始か
ら90秒後にレンズ中心部温度が熱変形温度の130°
Cに達した。レンズ表面温度は113.8°C1金型温
度は113.l’cであった。この熱変形温度はプラス
チック成形加工技術において成形品を金型から取り出し
た後に変形、歪、表面精度上の問題を生じない理論上の
成形品取り出し可能な温度とされている。上記の温度曲
線P1・R2・R3の各曲線に沿った冷却作用を行なっ
たプラスチックレンズを計測した結果は R1面でニュートン稿本数7〜8本 R2面て 5〜6本 であった。
実施例の2
上記第1の実施例は冷却水を0.5Jl/winの流量
に制御して冷却を行なった結果冷却開始からレンズ中心
部の温度が熱変形温度を下まわるまでの時間は′5S3
図に示すように90秒であった。その結果、レンズ表面
の温度が熱変形温度近傍の130.4℃に達したときの
レンズ中心部温度は191.5℃てあり、両者(量測定
温度)間の温度差は約60°Cであり、レンズ表面が表
面樹脂の変動を生しない状態であってもレンズ中心部は
樹脂の移動か行なわれる状態になっておりこの両者の樹
脂状態の相違により前述の測定結果となって表われたも
のと思料できる。
に制御して冷却を行なった結果冷却開始からレンズ中心
部の温度が熱変形温度を下まわるまでの時間は′5S3
図に示すように90秒であった。その結果、レンズ表面
の温度が熱変形温度近傍の130.4℃に達したときの
レンズ中心部温度は191.5℃てあり、両者(量測定
温度)間の温度差は約60°Cであり、レンズ表面が表
面樹脂の変動を生しない状態であってもレンズ中心部は
樹脂の移動か行なわれる状態になっておりこの両者の樹
脂状態の相違により前述の測定結果となって表われたも
のと思料できる。
そこで本発明者はレンズ表面の温度が熱変形温度の13
0°C近辺のときにレンズ中心部の温度を出来るたけレ
ンズ表面温度もしくは熱変形温度に近づけること例えば
10℃位の温度差以内になるように冷却曲線を制御する
ことを目標に実験検討し次の第2の実施例を得た。
0°C近辺のときにレンズ中心部の温度を出来るたけレ
ンズ表面温度もしくは熱変形温度に近づけること例えば
10℃位の温度差以内になるように冷却曲線を制御する
ことを目標に実験検討し次の第2の実施例を得た。
成形レンズ形状、及びプラスチック材料、金型構造、射
出条件は第1の実施例と同しである。
出条件は第1の実施例と同しである。
第5図は本例の冷却温度曲線を示し、R4はレンズ表面
の温度曲線、R5はレンズ中心部の温度曲線、R6は金
型の温度曲線をそれぞれ示す。
の温度曲線、R5はレンズ中心部の温度曲線、R6は金
型の温度曲線をそれぞれ示す。
本実施例は冷却速度を前例より緩め冷却水の流量を0.
3又/1n、温度20℃に制御した。その結果冷却開始
から25秒後に金型温度157.6°C、レンズ表面温
度がガラス転移点温度近くの160.9°C、レンズ中
心部の温度が256.3℃に達した。更に同じ水量を保
って冷却を続は冷却開始から110秒後にレンズ表面温
度は熱変形温度近くの130.1℃に達し、この時、問
題のレンズ中心部温度は138.8℃金型温度は129
.7°Cであった。引き続き冷却を行なって各測定を続
は冷却開始から150秒後にレンズ中心部の温度が13
0.6℃に達し、この時レンズ表面温度126.5℃、
金型温度126.2℃であった。
3又/1n、温度20℃に制御した。その結果冷却開始
から25秒後に金型温度157.6°C、レンズ表面温
度がガラス転移点温度近くの160.9°C、レンズ中
心部の温度が256.3℃に達した。更に同じ水量を保
って冷却を続は冷却開始から110秒後にレンズ表面温
度は熱変形温度近くの130.1℃に達し、この時、問
題のレンズ中心部温度は138.8℃金型温度は129
.7°Cであった。引き続き冷却を行なって各測定を続
は冷却開始から150秒後にレンズ中心部の温度が13
0.6℃に達し、この時レンズ表面温度126.5℃、
金型温度126.2℃であった。
上記第2実施例による成形レンズの表面精度はニュート
ン稿本数でR1面4本、R2面2−3本とな、った。
ン稿本数でR1面4本、R2面2−3本とな、った。
尚該レンズ表面測定はZYGO干渉計で行なった。
本発明者は前記第1・第2の実施例の結果を踏まえ更に
冷却水の流量を減らし前記第5図のレンズ表面が熱変形
温度に達したときにレンズ中心部の温度との温度差を僅
少にするべく流量減少コントロールして成形してレンズ
表面精度を測定したところニュートン稿本数は大きな変
化は無く、幾度がの条件設定の変更の結果、成形レンズ
表面か熱変形温度に達したときにレンズ中心部の温度と
レンズ表面温度の温度差が10℃以内の条件であればレ
ンズ表面精度の低下が生しないことが分かった。
冷却水の流量を減らし前記第5図のレンズ表面が熱変形
温度に達したときにレンズ中心部の温度との温度差を僅
少にするべく流量減少コントロールして成形してレンズ
表面精度を測定したところニュートン稿本数は大きな変
化は無く、幾度がの条件設定の変更の結果、成形レンズ
表面か熱変形温度に達したときにレンズ中心部の温度と
レンズ表面温度の温度差が10℃以内の条件であればレ
ンズ表面精度の低下が生しないことが分かった。
[発明の効果]
以上のように本発明によれば射出後の冷却工程は前記レ
ンズの表面温度を前記ガラス転移温度の近傍の温度に冷
却する。更に前記第1冷却工程に引き続いて前記金型を
冷却し前記成形レンズ表面の温度がプラスチック材料の
熱変形温度に達した時点において、前記成形プラスチッ
クレンズの中心部とレンズ表面の温度差がガラス転移相
変化域内になるように冷却することにより冷却後のレン
ズ表面精度を損なわないレンズを得ることができた。
ンズの表面温度を前記ガラス転移温度の近傍の温度に冷
却する。更に前記第1冷却工程に引き続いて前記金型を
冷却し前記成形レンズ表面の温度がプラスチック材料の
熱変形温度に達した時点において、前記成形プラスチッ
クレンズの中心部とレンズ表面の温度差がガラス転移相
変化域内になるように冷却することにより冷却後のレン
ズ表面精度を損なわないレンズを得ることができた。
第1図は本発明による成形レンズの形状を示す図。
第2図は本発明の実施例て用いた金型装置を示す図。
゛)7第3図は第1実施例
による温度曲線図。 第4図A・第4図B・第4図Cは本発明で用いた温度解
析に採用した金型のモデルツロックを示す図。 第5図は第2実施例による温度曲線図。 Pl・P4・・・成形レンズの表面温度を示す線図P2
・P5・・・成形レンズのレンズ中心部温度な示す線図 P3・P6・・・金型のキャビティ近傍に埋設した温度
センサーか示す温度線図
゛)7第3図は第1実施例
による温度曲線図。 第4図A・第4図B・第4図Cは本発明で用いた温度解
析に採用した金型のモデルツロックを示す図。 第5図は第2実施例による温度曲線図。 Pl・P4・・・成形レンズの表面温度を示す線図P2
・P5・・・成形レンズのレンズ中心部温度な示す線図 P3・P6・・・金型のキャビティ近傍に埋設した温度
センサーか示す温度線図
Claims (1)
- (1)次の工程を含むことを特徴とするプラスチックレ
ンズの成形方法 (a)前記プラスチックレンズを成型する金型をプラス
チックのガラス転移温度以上の 温度に加熱する工程と、 (b)前記金型のキャビティ内に樹脂の流動可能温度以
上に加熱したプラスチック溶融 樹脂を注入する射出工程と、 (c)前記金型に取り付けた冷却手段を作動させて前記
キャビティ内の成形プラスチッ クレンズを冷却する第1冷却工程、 前記第1冷却工程は前記レンズの表面温 度が前記ガラス転移温度の近傍の温度 に冷却する。 (d)前記第1冷却工程に引き続いて前記金型を冷却し
前記成形レンズ表面の温度がプ ラスチック材料の熱変形温度に達した時点 において、前記成形プラスチックレンズの 中心部とレンズ表面の温度差がガラス転移 相変化域内になるように冷却する第2の冷 却工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62112165A JP2537231B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | プラスチツクレンズの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62112165A JP2537231B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | プラスチツクレンズの成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01200925A true JPH01200925A (ja) | 1989-08-14 |
JP2537231B2 JP2537231B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=14579869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62112165A Expired - Lifetime JP2537231B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | プラスチツクレンズの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537231B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03227610A (ja) * | 1990-02-02 | 1991-10-08 | Tamron Co Ltd | プラスチックの射出成形方法 |
US5843321A (en) * | 1993-04-19 | 1998-12-01 | Olympus Optical Company, Ltd. | Method of manufacturing optical element |
JP2006044245A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-02-16 | Konica Minolta Opto Inc | 射出成形用金型及び射出成形方法 |
JP2006044244A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-02-16 | Konica Minolta Opto Inc | 射出成形用金型及び射出成形方法 |
JP2006044247A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-02-16 | Konica Minolta Opto Inc | 射出成形用金型及び射出成形方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010050099A1 (ja) | 2008-10-28 | 2010-05-06 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | 射出成形機、及び射出成形方法 |
JP6421621B2 (ja) | 2015-01-27 | 2018-11-14 | 株式会社デンソー | 成形金型、成形金型システム、及び圧縮成形方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6211619A (ja) * | 1985-07-09 | 1987-01-20 | Ricoh Co Ltd | 射出成形方法 |
JPS6295210A (ja) * | 1985-10-23 | 1987-05-01 | Hitachi Ltd | プラスチツク成形用金型 |
-
1987
- 1987-05-07 JP JP62112165A patent/JP2537231B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2006044245A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-02-16 | Konica Minolta Opto Inc | 射出成形用金型及び射出成形方法 |
JP2006044244A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-02-16 | Konica Minolta Opto Inc | 射出成形用金型及び射出成形方法 |
JP2006044247A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-02-16 | Konica Minolta Opto Inc | 射出成形用金型及び射出成形方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2537231B2 (ja) | 1996-09-25 |
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