JP2746835B2 - 包装機におけるフィルム供給機構 - Google Patents
包装機におけるフィルム供給機構Info
- Publication number
- JP2746835B2 JP2746835B2 JP14201694A JP14201694A JP2746835B2 JP 2746835 B2 JP2746835 B2 JP 2746835B2 JP 14201694 A JP14201694 A JP 14201694A JP 14201694 A JP14201694 A JP 14201694A JP 2746835 B2 JP2746835 B2 JP 2746835B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- packaging
- belt
- flat belt
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Basic Packing Technique (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ストレッチフィルム
包装機において、その包装部に包装フィルムを搬送する
フィルム供給機構に関するものである。
包装機において、その包装部に包装フィルムを搬送する
フィルム供給機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のストレッチフィルム包装
機としては、例えば特公平5−58991号公報に示す
ものがある。この包装機のフィルム搬送装置において
は、フィルム搬送方向に対し直交する方向に沿う包装部
の両側にそれぞれベルト式巻掛け伝動機構が設けられ、
上側の搬送板と下側の無端状平ベルトとの間に包装フィ
ルムが挿入されて押圧挟持板によりこの平ベルト及び包
装フィルムが搬送板に押し付けられた状態で、平ベルト
の回転に伴い包装フィルムが包装部へ搬送されるように
なっている。この平ベルトは摩擦抵抗の大きいポリウレ
タン材からなり、包装フィルムとの間の滑りを防止して
包装部に包装フィルムを確実に搬送できるようになって
いる。
機としては、例えば特公平5−58991号公報に示す
ものがある。この包装機のフィルム搬送装置において
は、フィルム搬送方向に対し直交する方向に沿う包装部
の両側にそれぞれベルト式巻掛け伝動機構が設けられ、
上側の搬送板と下側の無端状平ベルトとの間に包装フィ
ルムが挿入されて押圧挟持板によりこの平ベルト及び包
装フィルムが搬送板に押し付けられた状態で、平ベルト
の回転に伴い包装フィルムが包装部へ搬送されるように
なっている。この平ベルトは摩擦抵抗の大きいポリウレ
タン材からなり、包装フィルムとの間の滑りを防止して
包装部に包装フィルムを確実に搬送できるようになって
いる。
【0003】この包装機においては、昇降受台装置の載
置台上にある物品により包装部の包装フィルムが持ち上
げられた状態で、フィルム折込装置の各折込部材により
物品の下側に対し包装フィルムが折り込まれるようにな
っている。この折り込み時、押圧挟持板が搬送板から離
れて包装フィルムの挟持が解除される。
置台上にある物品により包装部の包装フィルムが持ち上
げられた状態で、フィルム折込装置の各折込部材により
物品の下側に対し包装フィルムが折り込まれるようにな
っている。この折り込み時、押圧挟持板が搬送板から離
れて包装フィルムの挟持が解除される。
【0004】フィルム搬送装置のベルト式巻掛け伝動機
構としては、前記公報のもの以外に、上下の平ベルト間
に包装フィルムを挟んで搬送するものもある。このフィ
ルム搬送装置では、包装フィルムを包装部に搬送した後
に押圧挟持板と受圧挟持板との間で包装フィルムを上下
の平ベルトとともに挟持し、その状態で前述したような
フィルム折り込みを行う。その場合にも、フィルム折り
込みタイミングに合わせて押圧挟持板を受圧挟持板から
離す。
構としては、前記公報のもの以外に、上下の平ベルト間
に包装フィルムを挟んで搬送するものもある。このフィ
ルム搬送装置では、包装フィルムを包装部に搬送した後
に押圧挟持板と受圧挟持板との間で包装フィルムを上下
の平ベルトとともに挟持し、その状態で前述したような
フィルム折り込みを行う。その場合にも、フィルム折り
込みタイミングに合わせて押圧挟持板を受圧挟持板から
離す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】いずれのフィルム搬送
装置においても、フィルム折り込み時に押圧挟持板によ
るフィルムの挟持を解除しなければならないが、包装フ
ィルムが平ベルトに密着して平ベルトから離れにくくな
り、平ベルトがフィルム折込部材により伸長され過ぎて
破れるおそれがある。平ベルトに対するフィルム離れは
平ベルトの材質やそのフィルム接触面の加工形状等に左
右される。しかし、平ベルトに対するフィルムの密着性
を高めてそれらの間の滑りを防止する点にも留意しなけ
ればならない。
装置においても、フィルム折り込み時に押圧挟持板によ
るフィルムの挟持を解除しなければならないが、包装フ
ィルムが平ベルトに密着して平ベルトから離れにくくな
り、平ベルトがフィルム折込部材により伸長され過ぎて
破れるおそれがある。平ベルトに対するフィルム離れは
平ベルトの材質やそのフィルム接触面の加工形状等に左
右される。しかし、平ベルトに対するフィルムの密着性
を高めてそれらの間の滑りを防止する点にも留意しなけ
ればならない。
【0006】この相反する課題を解決したものが本発明
である。
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る包装機は、
フィルム搬送装置と物品受台装置とフィルム折込装置と
を備えている。フィルム搬送装置は包装部に包装フィル
ムを搬送するようになっている。物品受台装置はこの包
装部に対し昇降するようになっている。フィルム折込装
置はこの受台装置上の物品により包装部の包装フィルム
を持ち上げた状態で物品に対し包装フィルムを折り込む
ようになっている。
フィルム搬送装置と物品受台装置とフィルム折込装置と
を備えている。フィルム搬送装置は包装部に包装フィル
ムを搬送するようになっている。物品受台装置はこの包
装部に対し昇降するようになっている。フィルム折込装
置はこの受台装置上の物品により包装部の包装フィルム
を持ち上げた状態で物品に対し包装フィルムを折り込む
ようになっている。
【0008】本発明は前記フィルム搬送装置を改良して
いる。このフィルム搬送装置にあっては、フィルム搬送
方向に対し直交する方向に沿う包装部の両側にそれぞれ
ベルト式巻掛け伝動機構が設けられている。このベルト
式巻掛け伝動機構は、それぞれ、包装部の中心に近い内
側搬送機構と、同中心から遠い外側搬送機構とに分けて
並設されたものである。
いる。このフィルム搬送装置にあっては、フィルム搬送
方向に対し直交する方向に沿う包装部の両側にそれぞれ
ベルト式巻掛け伝動機構が設けられている。このベルト
式巻掛け伝動機構は、それぞれ、包装部の中心に近い内
側搬送機構と、同中心から遠い外側搬送機構とに分けて
並設されたものである。
【0009】この内側搬送機構には包装フィルムを挟ん
で送る下内側ベルトを備えているとともに、外側搬送機
構には包装フィルムを挟んで送る上下両ベルトを備えて
いる。この内側搬送機構の下内側ベルトのフィルム密着
性は他のベルトよりも高くなっている。この内側搬送機
構には下内側ベルトとにより包装フィルムを挟んで送る
上側のベルトを設けてもよい。
で送る下内側ベルトを備えているとともに、外側搬送機
構には包装フィルムを挟んで送る上下両ベルトを備えて
いる。この内側搬送機構の下内側ベルトのフィルム密着
性は他のベルトよりも高くなっている。この内側搬送機
構には下内側ベルトとにより包装フィルムを挟んで送る
上側のベルトを設けてもよい。
【0010】さらに、前記内側搬送機構に対応してその
下内側ベルトを包装フィルムとともに挟持し得る上下両
挟持部材を有する内側挟持機構と、前記外側搬送機構に
対応して包装フィルムを挟持し得る上下両挟持部材を有
する外側挟持機構とが設けられている。
下内側ベルトを包装フィルムとともに挟持し得る上下両
挟持部材を有する内側挟持機構と、前記外側搬送機構に
対応して包装フィルムを挟持し得る上下両挟持部材を有
する外側挟持機構とが設けられている。
【0011】この内側挟持機構の上下両挟持部材につい
ては、フィルム搬送時に前記内側搬送機構の下内側ベル
トとともに包装フィルムを挟持し、フィルム折込時にこ
の挟持を解除して前記下内側ベルトと包装フィルムとの
間に隙間を持たせるようにしている。
ては、フィルム搬送時に前記内側搬送機構の下内側ベル
トとともに包装フィルムを挟持し、フィルム折込時にこ
の挟持を解除して前記下内側ベルトと包装フィルムとの
間に隙間を持たせるようにしている。
【0012】
【作用】包装フルムは、内外両搬送機構のベルトに挟ま
れて包装部まで搬送される際、内側挟持機構の挟持部材
により、ベルトとともに圧接される。所定寸法に切断さ
れた包装フィルムが包装部の中心まで搬送された後、外
側挟持機構の挟持部材が外側搬送機構で包装フィルムの
両端部を挟持するとともに、内側挟持機構の挟持部材が
内側搬送機構のベルト及び包装フィルムの両端部に対す
る圧接を解除して下内側ベルトとこの両端部との間に隙
間が生じる。物品受台装置が物品とともに上昇して包装
部で物品により包装フィルムが持ち上げられると、包装
フィルムの両端部と物品の両端との間で包装フィルムに
張りが与えられて下内側のベルトから包装フィルムの両
端部が剥離する。
れて包装部まで搬送される際、内側挟持機構の挟持部材
により、ベルトとともに圧接される。所定寸法に切断さ
れた包装フィルムが包装部の中心まで搬送された後、外
側挟持機構の挟持部材が外側搬送機構で包装フィルムの
両端部を挟持するとともに、内側挟持機構の挟持部材が
内側搬送機構のベルト及び包装フィルムの両端部に対す
る圧接を解除して下内側ベルトとこの両端部との間に隙
間が生じる。物品受台装置が物品とともに上昇して包装
部で物品により包装フィルムが持ち上げられると、包装
フィルムの両端部と物品の両端との間で包装フィルムに
張りが与えられて下内側のベルトから包装フィルムの両
端部が剥離する。
【0013】次に、フィルム折込装置により物品の下側
で包装フィルムが折り込まれる。このフィルム折り込み
と同調して、外側挟持機構の挟持部材が包装フィルムの
両端部に対する圧接を解除する。
で包装フィルムが折り込まれる。このフィルム折り込み
と同調して、外側挟持機構の挟持部材が包装フィルムの
両端部に対する圧接を解除する。
【0014】
【実施例】まず、本発明の第一実施例に係るストレッチ
フィルム包装機の概略を図1及び図2を参照して説明す
る。
フィルム包装機の概略を図1及び図2を参照して説明す
る。
【0015】同包装機は大別して物品供給装置1と物品
受台装置2とフィルム搬送装置3とフィルム折込装置4
と物品搬出装置5とからなる。機枠6内にある物品受台
装置2においてその載置台2aは昇降可能に設けられて
いる。物品供給装置1は機枠6の内外に配設され、その
内端側が物品受台装置2の載置台2aに対応している。
フィルム搬送装置3は物品受台装置2の上方で機枠6内
の上端部に設けられている。フィルム折込装置4はフィ
ルム搬送装置3の上方で機枠6内の上端部に設けられて
いる。このフィルム折込装置4においては、前固定折込
部材4aと後可動折込部材4bと左右の可動折込部材4
c,4dとを備え、後可動折込部材4bが前固定折込部
材4aに対し接近離間するように前後方向へ移動可能に
なっているとともに、後可動折込部材4bの後方で回動
可能に支持された左右の可動折込部材4c,4dが後可
動折込部材4bの前後移動に伴い左右方向へ互いに開閉
するようになっている。そして、各折込部材4a,4
b,4c,4d間の包装部Sがフィルム搬送装置3のフ
ィルム供給位置の上方に対応し、この包装部Sと物品供
給装置1の内端側との間で物品受台装置2の載置台2a
が昇降する。物品搬出装置5はフィルム折込装置4の上
方で機枠6上に設けられ、その搬出ベルト5aが包装部
Sの上方にある。
受台装置2とフィルム搬送装置3とフィルム折込装置4
と物品搬出装置5とからなる。機枠6内にある物品受台
装置2においてその載置台2aは昇降可能に設けられて
いる。物品供給装置1は機枠6の内外に配設され、その
内端側が物品受台装置2の載置台2aに対応している。
フィルム搬送装置3は物品受台装置2の上方で機枠6内
の上端部に設けられている。フィルム折込装置4はフィ
ルム搬送装置3の上方で機枠6内の上端部に設けられて
いる。このフィルム折込装置4においては、前固定折込
部材4aと後可動折込部材4bと左右の可動折込部材4
c,4dとを備え、後可動折込部材4bが前固定折込部
材4aに対し接近離間するように前後方向へ移動可能に
なっているとともに、後可動折込部材4bの後方で回動
可能に支持された左右の可動折込部材4c,4dが後可
動折込部材4bの前後移動に伴い左右方向へ互いに開閉
するようになっている。そして、各折込部材4a,4
b,4c,4d間の包装部Sがフィルム搬送装置3のフ
ィルム供給位置の上方に対応し、この包装部Sと物品供
給装置1の内端側との間で物品受台装置2の載置台2a
が昇降する。物品搬出装置5はフィルム折込装置4の上
方で機枠6上に設けられ、その搬出ベルト5aが包装部
Sの上方にある。
【0016】特に、本実施例は前記フィルム搬送装置3
を改良したものであって、以下これを詳述する。なお、
同装置3のフィルム搬送方向Pは前記後可動折込部材4
bの前後移動方向に対し直交する左右方向に沿う。
を改良したものであって、以下これを詳述する。なお、
同装置3のフィルム搬送方向Pは前記後可動折込部材4
bの前後移動方向に対し直交する左右方向に沿う。
【0017】図3〜7に示すように、機枠6の左右両側
に回転案内軸7,8が前後方向へ延びるように支持さ
れ、この両回転案内軸7,8の後側に雄ねじ部7a,8
aが形成されている。この両回転案内軸7,8の前部間
に前側の固定支持枠9が支持されている。この両回転案
内軸7,8の雄ねじ部7a,8aに雌ねじ体10aが螺
合され、この両雌ねじ体10a間に後側の可動支持枠1
0が支持されている。前後両支持枠9,10の右端部上
方にある蓋枠11は、前側の腕12と、後側の腕13
と、この両腕12,13間の把手板14及び連結板15
と、この連結板15に取着された前側の固定取付板16
と、この連結板15に対し前後方向へ移動可能に支持さ
れた後側の可動取付板17とを備え、後側の腕13が機
枠6に対し支軸13aにより回動可能に支持されている
とともに、前側の固定取付板16が固定支持枠9に対し
支軸16aにより回動可能に支持されている。また、後
側の可動取付板17は可動支持枠10に対し支軸17a
により回動可能に支持されている。従って、この蓋枠1
1はこれらの支軸13a,16a,17aを中心にして
上下方向へ回動し、両支持枠9,10上に重合する状態
と、両支持枠9,10の上方へ開く状態とを取り得るよ
うになっている。
に回転案内軸7,8が前後方向へ延びるように支持さ
れ、この両回転案内軸7,8の後側に雄ねじ部7a,8
aが形成されている。この両回転案内軸7,8の前部間
に前側の固定支持枠9が支持されている。この両回転案
内軸7,8の雄ねじ部7a,8aに雌ねじ体10aが螺
合され、この両雌ねじ体10a間に後側の可動支持枠1
0が支持されている。前後両支持枠9,10の右端部上
方にある蓋枠11は、前側の腕12と、後側の腕13
と、この両腕12,13間の把手板14及び連結板15
と、この連結板15に取着された前側の固定取付板16
と、この連結板15に対し前後方向へ移動可能に支持さ
れた後側の可動取付板17とを備え、後側の腕13が機
枠6に対し支軸13aにより回動可能に支持されている
とともに、前側の固定取付板16が固定支持枠9に対し
支軸16aにより回動可能に支持されている。また、後
側の可動取付板17は可動支持枠10に対し支軸17a
により回動可能に支持されている。従って、この蓋枠1
1はこれらの支軸13a,16a,17aを中心にして
上下方向へ回動し、両支持枠9,10上に重合する状態
と、両支持枠9,10の上方へ開く状態とを取り得るよ
うになっている。
【0018】前記両支持枠9,10の右端部に取着され
た軸18,19にはそれぞれ下内側の従動歯付プーリ2
0と下外側の従動歯付プーリ21とが回転可能に支持さ
れている。両支持枠9,10の左端部に回転可能に支持
された駆動軸22,23にはそれぞれ下内側の駆動歯付
プーリ24と下外側の駆動歯付プーリ25とが一体回転
可能に支持されている。下内側の従動歯付プーリ20と
下内側の駆動歯付プーリ24との間には下内側の内周面
歯付式無端状平ベルト26が掛け渡され、下外側の従動
歯付プーリ21と下外側の駆動歯付プーリ25との間に
は下外側の内周面歯付式無端状平ベルト27が掛け渡さ
れている。前記蓋枠11の前後両取付板16,17に取
着された軸28には前記下側の両従動プーリ20,21
の上方で上側の従動プーリ29が回転可能に支持されて
いる。両支持枠9,10の左端部に回転可能に支持され
た駆動軸30には下側の両駆動歯付プーリ24,25の
上方で上側の駆動歯付プーリ31が一体回転可能に支持
されている。この両プーリ29,31間には上側の無端
状平ベルト32が両取付板16,17及び両支持枠9,
10上の各中間プーリ33,34,35を介して掛け渡
されている。そして、蓋枠11を両支持枠9,10上に
閉じた状態では、互いに並設された下側の両平ベルト2
6,27上に上側の平ベルト32が重合されるようにな
っている。また、蓋枠11を両支持枠9,10の上方へ
開いた状態では、この蓋枠11にある上側の平ベルト3
2の一部が下側の両平ベルト26,27から離れるよう
になっている。上側の平ベルト32の幅は下側の平ベル
ト26,27の幅よりも広くなっており、上側の平ベル
ト32の内側帯32aが下内側の平ベルト26に重合す
るとともに、上側の平ベルト32の外側帯32bが下外
側の平ベルト27に重合する。
た軸18,19にはそれぞれ下内側の従動歯付プーリ2
0と下外側の従動歯付プーリ21とが回転可能に支持さ
れている。両支持枠9,10の左端部に回転可能に支持
された駆動軸22,23にはそれぞれ下内側の駆動歯付
プーリ24と下外側の駆動歯付プーリ25とが一体回転
可能に支持されている。下内側の従動歯付プーリ20と
下内側の駆動歯付プーリ24との間には下内側の内周面
歯付式無端状平ベルト26が掛け渡され、下外側の従動
歯付プーリ21と下外側の駆動歯付プーリ25との間に
は下外側の内周面歯付式無端状平ベルト27が掛け渡さ
れている。前記蓋枠11の前後両取付板16,17に取
着された軸28には前記下側の両従動プーリ20,21
の上方で上側の従動プーリ29が回転可能に支持されて
いる。両支持枠9,10の左端部に回転可能に支持され
た駆動軸30には下側の両駆動歯付プーリ24,25の
上方で上側の駆動歯付プーリ31が一体回転可能に支持
されている。この両プーリ29,31間には上側の無端
状平ベルト32が両取付板16,17及び両支持枠9,
10上の各中間プーリ33,34,35を介して掛け渡
されている。そして、蓋枠11を両支持枠9,10上に
閉じた状態では、互いに並設された下側の両平ベルト2
6,27上に上側の平ベルト32が重合されるようにな
っている。また、蓋枠11を両支持枠9,10の上方へ
開いた状態では、この蓋枠11にある上側の平ベルト3
2の一部が下側の両平ベルト26,27から離れるよう
になっている。上側の平ベルト32の幅は下側の平ベル
ト26,27の幅よりも広くなっており、上側の平ベル
ト32の内側帯32aが下内側の平ベルト26に重合す
るとともに、上側の平ベルト32の外側帯32bが下外
側の平ベルト27に重合する。
【0019】前記下内側の歯付平ベルト26はポリウレ
タン材からなり、そのフィルム接触面は平面状になって
いる。また、下外側の歯付平ベルト27及び上側の平ベ
ルト32のフィルム接触面には布地が貼着されている。
そのため、フィルムに対する密着性については下内側の
歯付平ベルト26が最も高くなっており、その他の平ベ
ルト27,32の密着性は極めて低い。
タン材からなり、そのフィルム接触面は平面状になって
いる。また、下外側の歯付平ベルト27及び上側の平ベ
ルト32のフィルム接触面には布地が貼着されている。
そのため、フィルムに対する密着性については下内側の
歯付平ベルト26が最も高くなっており、その他の平ベ
ルト27,32の密着性は極めて低い。
【0020】左側の回転案内軸7付近で機枠6に回転駆
動軸36が支持され、この回転駆動軸36が両支持枠
9,10の左端部に挿嵌されている。固定支持枠9の左
端部にある上下両駆動軸30,22とこの回転駆動軸3
6とにはそれぞれギヤ37,38,39が取着されて互
いに噛み合わされている。可動支持枠10の左端部にあ
る上側駆動軸30の両側には同支持枠10の外側でそれ
ぞれギヤ40a,40bが取着されているとともに、同
じく下側駆動軸23にはギヤ41が取着され、このギヤ
41とギヤ40bとが互いに噛み合わされている。回転
駆動軸36上にはギヤ42が一体回転可能に支持され、
このギヤ42と前記ギヤ40aとが互いに噛み合わされ
ている。これらのギヤ42,40a,40b,41は可
動支持枠10とともに回転駆動軸36に沿って移動可能
になっている。従って、駆動軸36の回転は各ギヤ3
9,38,37や各ギヤ42,40a,40b,41を
介して両支持枠9,10の上下両駆動軸30,23,2
2に伝達され、各平ベルト26,27,32が回転する
ようになっている。
動軸36が支持され、この回転駆動軸36が両支持枠
9,10の左端部に挿嵌されている。固定支持枠9の左
端部にある上下両駆動軸30,22とこの回転駆動軸3
6とにはそれぞれギヤ37,38,39が取着されて互
いに噛み合わされている。可動支持枠10の左端部にあ
る上側駆動軸30の両側には同支持枠10の外側でそれ
ぞれギヤ40a,40bが取着されているとともに、同
じく下側駆動軸23にはギヤ41が取着され、このギヤ
41とギヤ40bとが互いに噛み合わされている。回転
駆動軸36上にはギヤ42が一体回転可能に支持され、
このギヤ42と前記ギヤ40aとが互いに噛み合わされ
ている。これらのギヤ42,40a,40b,41は可
動支持枠10とともに回転駆動軸36に沿って移動可能
になっている。従って、駆動軸36の回転は各ギヤ3
9,38,37や各ギヤ42,40a,40b,41を
介して両支持枠9,10の上下両駆動軸30,23,2
2に伝達され、各平ベルト26,27,32が回転する
ようになっている。
【0021】前記両支持枠9,10の右方で機枠6に左
右両載置ローラ44,43が支持されているとともに、
左側の載置ローラ44の上方で蓋枠11の両腕12,1
3間に押えローラ45が支持され、蓋枠11が両支持枠
9,10上に閉じられた状態でこの押えローラ45がこ
の載置ローラ44上に当接するようになっている。フィ
ルム巻取ロールFから引き出されたフィルムfは、両載
置ローラ43,44上に載せられて左側載置ローラ44
と押えローラ45との間で挟持され、同フィルムfの先
端部が上下の平ベルト32,26,27間に挟持され
る。両載置ローラ43,44間で機枠6にフィルム切断
用カッター軸46が回転可能に支持されている。
右両載置ローラ44,43が支持されているとともに、
左側の載置ローラ44の上方で蓋枠11の両腕12,1
3間に押えローラ45が支持され、蓋枠11が両支持枠
9,10上に閉じられた状態でこの押えローラ45がこ
の載置ローラ44上に当接するようになっている。フィ
ルム巻取ロールFから引き出されたフィルムfは、両載
置ローラ43,44上に載せられて左側載置ローラ44
と押えローラ45との間で挟持され、同フィルムfの先
端部が上下の平ベルト32,26,27間に挟持され
る。両載置ローラ43,44間で機枠6にフィルム切断
用カッター軸46が回転可能に支持されている。
【0022】前記両支持枠9,10内にある下内側平ベ
ルト26内で挟持板47が支持枠9,10上に平行クラ
ンク機構48により上下動可能に支持されている。この
平行クランク機構48においては、両クランク49が支
持枠9,10に対し固定中心軸49a,49bで回動可
能に支持され、この両クランク49間に押圧挟持板47
が永久中心軸49c,49dで回転可能に支持されてい
る。上側の平ベルト32内において支持枠9,10に受
圧挟持板50が押圧挟持板47の上方で取着されてい
る。両クランク49と支持枠9,10との間に引張りコ
イルばね51が連結され、その弾性力により押圧挟持板
47が受圧挟持板50側に上動するようになっている。
支持枠9,10にはソレノイド52が取付けられ、その
昇降ロッド52aがリンク52bを介して一方のクラン
ク49に連結されている。そして、ソレノイド52が励
磁されてロッド52aが下動すると、押圧挟持板47が
引張りコイルばね51の弾性力に抗して下動する。この
押圧挟持板47及び受圧挟持板50が上下の平ベルト3
2,26,27に沿って支持枠9,10の右端部付近か
ら左端部付近まで延設されている。
ルト26内で挟持板47が支持枠9,10上に平行クラ
ンク機構48により上下動可能に支持されている。この
平行クランク機構48においては、両クランク49が支
持枠9,10に対し固定中心軸49a,49bで回動可
能に支持され、この両クランク49間に押圧挟持板47
が永久中心軸49c,49dで回転可能に支持されてい
る。上側の平ベルト32内において支持枠9,10に受
圧挟持板50が押圧挟持板47の上方で取着されてい
る。両クランク49と支持枠9,10との間に引張りコ
イルばね51が連結され、その弾性力により押圧挟持板
47が受圧挟持板50側に上動するようになっている。
支持枠9,10にはソレノイド52が取付けられ、その
昇降ロッド52aがリンク52bを介して一方のクラン
ク49に連結されている。そして、ソレノイド52が励
磁されてロッド52aが下動すると、押圧挟持板47が
引張りコイルばね51の弾性力に抗して下動する。この
押圧挟持板47及び受圧挟持板50が上下の平ベルト3
2,26,27に沿って支持枠9,10の右端部付近か
ら左端部付近まで延設されている。
【0023】下外側の平ベルト27内で中央押圧挟持板
53が支持枠9,10に対し平行クランク機構54(図
8も参照)により上下動可能に支持されている。この平
行クランク機構54においては、両クランク55が支持
枠9,10に対し固定中心軸55a,55bで回動可能
に支持され、この両クランク55間に中央押圧挟持板5
3が永久中心軸55c,55dで回動可能に支持されて
いるとともに、連動リンク56が永久中心軸55e,5
5fで回動可能に支持されている。支持枠9,10にソ
レノイド58が取付けられ、そのロッド58aが両リン
ク59a,59bを介して一方の固定中心軸55aに連
結されている。そして、ソレノイド58が励磁されてそ
のロッド58aが縮むと、中央押圧挟持板53が上動す
るようになっている。
53が支持枠9,10に対し平行クランク機構54(図
8も参照)により上下動可能に支持されている。この平
行クランク機構54においては、両クランク55が支持
枠9,10に対し固定中心軸55a,55bで回動可能
に支持され、この両クランク55間に中央押圧挟持板5
3が永久中心軸55c,55dで回動可能に支持されて
いるとともに、連動リンク56が永久中心軸55e,5
5fで回動可能に支持されている。支持枠9,10にソ
レノイド58が取付けられ、そのロッド58aが両リン
ク59a,59bを介して一方の固定中心軸55aに連
結されている。そして、ソレノイド58が励磁されてそ
のロッド58aが縮むと、中央押圧挟持板53が上動す
るようになっている。
【0024】左右の押圧挟持板60は中央押圧挟持板5
3の左右両側で下外側の平ベルト27内にあり、支持枠
9,10に対し平行クランク機構61により上下動可能
に支持されている。この平行クランク機構61において
は、両クランク62が支持枠9,10に対し固定中心軸
62a,62bで回動可能に支持され、この両クランク
62間に左右押圧挟持板60が各永久中心軸62c,6
2dで回動可能に支持されているとともに、連動リンク
63が永久中心軸62e,62fで回動可能に支持され
ている。支持枠9,10にソレノイド65が取付けら
れ、そのロッド65aが両リンク66a,66bを介し
て一方の固定中心軸62aに連結されている。そして、
ソレノイド65が励磁されてそのロッド65aが下動す
ると、左右押圧挟持板60が上動するようになってい
る。この中央押圧挟持板53と左右押圧挟持板60はそ
の内側にある前記押圧挟持板47に沿って延設されてい
る。
3の左右両側で下外側の平ベルト27内にあり、支持枠
9,10に対し平行クランク機構61により上下動可能
に支持されている。この平行クランク機構61において
は、両クランク62が支持枠9,10に対し固定中心軸
62a,62bで回動可能に支持され、この両クランク
62間に左右押圧挟持板60が各永久中心軸62c,6
2dで回動可能に支持されているとともに、連動リンク
63が永久中心軸62e,62fで回動可能に支持され
ている。支持枠9,10にソレノイド65が取付けら
れ、そのロッド65aが両リンク66a,66bを介し
て一方の固定中心軸62aに連結されている。そして、
ソレノイド65が励磁されてそのロッド65aが下動す
ると、左右押圧挟持板60が上動するようになってい
る。この中央押圧挟持板53と左右押圧挟持板60はそ
の内側にある前記押圧挟持板47に沿って延設されてい
る。
【0025】さて、前記固定支持枠9と可動支持枠10
との間の包装部Sの間隔をフィルムfの幅に合わせて調
節する場合には次のようにして行う。左右の案内軸7,
8が回転すると、その雄ねじ部7a,8a上で雌ねじ体
10aが移動し、可動支持枠10とその右端部上にある
可動取付板17とが固定支持枠9及び固定取付板16に
対し接近離間する。従って、この可動支持枠10及び可
動取付板17上にある各平ベルト26,27,32や各
挟持板47,50,53,60や各ソレノイド52,5
8,65等も同時に移動する。その後、蓋枠11を上方
へ開いてフィルムfを両載置ローラ43,44及び下側
の両平ベルト26,27上に載せ、蓋枠11を再び下方
へ閉じてフィルムfを押えローラ45及び上側平ベルト
32により挟持する。
との間の包装部Sの間隔をフィルムfの幅に合わせて調
節する場合には次のようにして行う。左右の案内軸7,
8が回転すると、その雄ねじ部7a,8a上で雌ねじ体
10aが移動し、可動支持枠10とその右端部上にある
可動取付板17とが固定支持枠9及び固定取付板16に
対し接近離間する。従って、この可動支持枠10及び可
動取付板17上にある各平ベルト26,27,32や各
挟持板47,50,53,60や各ソレノイド52,5
8,65等も同時に移動する。その後、蓋枠11を上方
へ開いてフィルムfを両載置ローラ43,44及び下側
の両平ベルト26,27上に載せ、蓋枠11を再び下方
へ閉じてフィルムfを押えローラ45及び上側平ベルト
32により挟持する。
【0026】次に、図9(a)に示すように、前記内側
押圧挟持板47が上動して上側の平ベルト32の内側帯
32aと下内側の平ベルト26とともにフィルムfが圧
接され、両載置ローラ43,44及び各平ベルト26,
27,32が回転すると、フィルムfが上側の平ベルト
32と下側の平ベルト26,27との間で挟持されて包
装部Sへ向けて搬送される。
押圧挟持板47が上動して上側の平ベルト32の内側帯
32aと下内側の平ベルト26とともにフィルムfが圧
接され、両載置ローラ43,44及び各平ベルト26,
27,32が回転すると、フィルムfが上側の平ベルト
32と下側の平ベルト26,27との間で挟持されて包
装部Sへ向けて搬送される。
【0027】フィルムfが包装部Sに達すると、カッタ
ー軸46が待機位置から一回転してその刃先46aがフ
ィルムfにミシン目を付ける。その後、両載置ローラ4
3,44の回転が停止し、巻取ロールFから引き出され
たフィルムfがそのミシン目に沿って切断される。そし
て、この切断端部が上下の従動プーリ29,20,21
付近で上下の平ベルト32,26,27に挟持された状
態で停止する。一方、物品Wのサイズに合わせて所定長
さに切断された包装フィルム67は包装部Sの中心で停
止する。このフィルム供給時すでに物品Wは物品供給装
置1から最下降位置の物品受台装置2の載置台2a上に
載せられて停止している。
ー軸46が待機位置から一回転してその刃先46aがフ
ィルムfにミシン目を付ける。その後、両載置ローラ4
3,44の回転が停止し、巻取ロールFから引き出され
たフィルムfがそのミシン目に沿って切断される。そし
て、この切断端部が上下の従動プーリ29,20,21
付近で上下の平ベルト32,26,27に挟持された状
態で停止する。一方、物品Wのサイズに合わせて所定長
さに切断された包装フィルム67は包装部Sの中心で停
止する。このフィルム供給時すでに物品Wは物品供給装
置1から最下降位置の物品受台装置2の載置台2a上に
載せられて停止している。
【0028】次に、図9(b)に示すように、物品受台
装置2の載置台2aが物品Wとともに上昇すると、包装
部Sで物品Wにより包装フィルム67が持ち上げられ
る。その上昇前にはすでに外側押圧挟持板53,60も
上動し、上側の平ベルト32の外側帯32bと下外側の
平ベルト27とともに包装フィルム67が圧接されてそ
の前後両端部67a,67bと物品Wの前後両側との間
で包装フィルム67に張りが与えられる。
装置2の載置台2aが物品Wとともに上昇すると、包装
部Sで物品Wにより包装フィルム67が持ち上げられ
る。その上昇前にはすでに外側押圧挟持板53,60も
上動し、上側の平ベルト32の外側帯32bと下外側の
平ベルト27とともに包装フィルム67が圧接されてそ
の前後両端部67a,67bと物品Wの前後両側との間
で包装フィルム67に張りが与えられる。
【0029】特に、この外側押圧挟持板53,60の上
動により包袋フィルム67の前後両端部67a,67b
が上下の平ベルト32,27とともに受圧挟持板50に
圧接された後のタイミングにおいて、内側押圧挟持板4
7が下動して、上側の平ベルト32の内側帯32a、下
内側の平ベルト26及び包装フィルム67の前後両端部
67a,67bに対する圧接が解除されると、下内側平
ベルト26と上側平ベルト32の内側帯32aとの間に
隙間Lが生じ、外側の押圧挟持板53,60と物品Wと
の間の包装フィルム67の張りにより、下内側の平ベル
ト26から包装フィルム67の前後両端部67a,67
bが剥離される。
動により包袋フィルム67の前後両端部67a,67b
が上下の平ベルト32,27とともに受圧挟持板50に
圧接された後のタイミングにおいて、内側押圧挟持板4
7が下動して、上側の平ベルト32の内側帯32a、下
内側の平ベルト26及び包装フィルム67の前後両端部
67a,67bに対する圧接が解除されると、下内側平
ベルト26と上側平ベルト32の内側帯32aとの間に
隙間Lが生じ、外側の押圧挟持板53,60と物品Wと
の間の包装フィルム67の張りにより、下内側の平ベル
ト26から包装フィルム67の前後両端部67a,67
bが剥離される。
【0030】次に、図9(c)に示すように、フィルム
折込装置4において後可動折込部材4bが前固定折込部
材4aに向けて移動するとともに、左右の可動折込部材
4c,4dが互いに閉じると、物品Wの下側で包装フィ
ルム67が三方から折り込まれる。このフィルム折り込
みと同調して、前後両側にある外側左右押圧挟持板60
と後側の中央押圧挟持板53も下動し、包装フィルム6
7の前後両端部67a,67bに対する圧接を解除す
る。物品Wのサイズに応じて、後側の左右押圧挟持板6
0と前側の中央押圧挟持板53及び左右押圧挟持板60
との間の下動順序は、適宜選択的に設定可能になってい
る。
折込装置4において後可動折込部材4bが前固定折込部
材4aに向けて移動するとともに、左右の可動折込部材
4c,4dが互いに閉じると、物品Wの下側で包装フィ
ルム67が三方から折り込まれる。このフィルム折り込
みと同調して、前後両側にある外側左右押圧挟持板60
と後側の中央押圧挟持板53も下動し、包装フィルム6
7の前後両端部67a,67bに対する圧接を解除す
る。物品Wのサイズに応じて、後側の左右押圧挟持板6
0と前側の中央押圧挟持板53及び左右押圧挟持板60
との間の下動順序は、適宜選択的に設定可能になってい
る。
【0031】このようにして包装フィルム67が物品W
の下側に三方から折り込まれた後、物品搬出装置5の搬
出ベルト5aにより物品Wが前方へ搬出されると、前固
定折込部材4aにより包装フィルム67の前端部67a
も物品Wの下側に折り込まれて包装が完了する。
の下側に三方から折り込まれた後、物品搬出装置5の搬
出ベルト5aにより物品Wが前方へ搬出されると、前固
定折込部材4aにより包装フィルム67の前端部67a
も物品Wの下側に折り込まれて包装が完了する。
【0032】特に、第一実施例は下記(イ)〜(ハ)に
示す特徴を有する。 (イ) 前述した第一実施例では、フィルム搬送方向P
に対し直交する方向に沿う包装部Sの両側にそれぞれベ
ルト式巻掛け伝動機構を設けている。このベルト式巻掛
け伝動機構においては、上側の平ベルト32と下側の平
ベルト26,27とを備えている。そして、下内側の平
ベルト26のフィルム接触面を下外側の平ベルト27や
上側の平ベルト32のフィルム接触面よりもフィルム密
着性の高いものにしている。ここにフィルム密着性と
は、平ベルト26,27,32のフィルム接触面に包装
フィルム67が圧接された後に、その圧接を解除した場
合、包装フィルム67が平ベルト26,27,32から
離れるのに必要な力の度合いを言い、その力が大きいほ
ど密着性が高い。このようにフィルム密着性の高い平ベ
ルト26を有しているので、平ベルト26,27,32
の回転時にこれらと包装フィルム67との間の滑りが防
止でき、包装フィルム67を包装部Sの中心へ確実に搬
送することができるとともに、包装フィルム67の搬送
時に発生し易い包袋部Sへのフィルムたれ下がりがなく
なり、包装後の物品Wに対するフィルムの張りの安定性
を高める。従って、良好な包装状態を得る。その搬送の
確実性は、フィルムを上下の平べルト32,26,27
により挟んで送る方が高い。
示す特徴を有する。 (イ) 前述した第一実施例では、フィルム搬送方向P
に対し直交する方向に沿う包装部Sの両側にそれぞれベ
ルト式巻掛け伝動機構を設けている。このベルト式巻掛
け伝動機構においては、上側の平ベルト32と下側の平
ベルト26,27とを備えている。そして、下内側の平
ベルト26のフィルム接触面を下外側の平ベルト27や
上側の平ベルト32のフィルム接触面よりもフィルム密
着性の高いものにしている。ここにフィルム密着性と
は、平ベルト26,27,32のフィルム接触面に包装
フィルム67が圧接された後に、その圧接を解除した場
合、包装フィルム67が平ベルト26,27,32から
離れるのに必要な力の度合いを言い、その力が大きいほ
ど密着性が高い。このようにフィルム密着性の高い平ベ
ルト26を有しているので、平ベルト26,27,32
の回転時にこれらと包装フィルム67との間の滑りが防
止でき、包装フィルム67を包装部Sの中心へ確実に搬
送することができるとともに、包装フィルム67の搬送
時に発生し易い包袋部Sへのフィルムたれ下がりがなく
なり、包装後の物品Wに対するフィルムの張りの安定性
を高める。従って、良好な包装状態を得る。その搬送の
確実性は、フィルムを上下の平べルト32,26,27
により挟んで送る方が高い。
【0033】(ロ) 前記ベルト式巻掛け伝動機構にお
いては、包装部Sの中心に近い内側搬送機構と、同中心
から遠い外側搬送機構とに分けてそれらを互いに並設し
ている。この内側搬送機構においては、上側の平ベルト
32の内側帯32aと下内側の平ベルト26とを備えて
いる。外側搬送機構においては、上側の平ベルト32の
外側帯32bと下外側の平ベルト27とを備えている。
その場合、上側の平ベルト32の内側帯32aと外側帯
32bとを一体成形しているが、下内側の平ベルト26
と下外側の平ベルト27とを互いに分離して別々に成形
している。そして、内側搬送機構にある下内側の平ベル
ト26及び上側の平ベルト32の内側帯32aに対応す
る内側挟持機構と、外側搬送機構の下外側の平ベルト2
7及び上側の平ベルト32の外側帯32bに対応する外
側挟持機構とを備えている。内側挟持機構においては、
一定位置にある受圧挟持板50と、それに対し相対移動
する内側の押圧挟持板47とを備えている。外側挟持機
構においては、同じく受圧挟持板50と中央押圧挟持板
53と左右押圧挟持板60とを備えている。従って、前
述したように密着性の高い下内側の平ベルト26に対す
る内側の押圧挟持板47による圧接のみをフィルム折り
込み前に解除し、外側の押圧挟持板53,60による圧
接を維持したままフィルム折り込みに合わせてこの圧接
も解除することができる。そのため、物品受台装置2上
の物品Wが包装部Sで包装フィルム67を持ち上げたと
き、下内側の平ベルト26から包装フィルム67が剥離
してフィルム折り込みの際に包装フィルム67の破れを
防止できるばかりではなく、物品Wに対する包装フィル
ム67の張りも保持して、包装状態を良くすることがで
きる。
いては、包装部Sの中心に近い内側搬送機構と、同中心
から遠い外側搬送機構とに分けてそれらを互いに並設し
ている。この内側搬送機構においては、上側の平ベルト
32の内側帯32aと下内側の平ベルト26とを備えて
いる。外側搬送機構においては、上側の平ベルト32の
外側帯32bと下外側の平ベルト27とを備えている。
その場合、上側の平ベルト32の内側帯32aと外側帯
32bとを一体成形しているが、下内側の平ベルト26
と下外側の平ベルト27とを互いに分離して別々に成形
している。そして、内側搬送機構にある下内側の平ベル
ト26及び上側の平ベルト32の内側帯32aに対応す
る内側挟持機構と、外側搬送機構の下外側の平ベルト2
7及び上側の平ベルト32の外側帯32bに対応する外
側挟持機構とを備えている。内側挟持機構においては、
一定位置にある受圧挟持板50と、それに対し相対移動
する内側の押圧挟持板47とを備えている。外側挟持機
構においては、同じく受圧挟持板50と中央押圧挟持板
53と左右押圧挟持板60とを備えている。従って、前
述したように密着性の高い下内側の平ベルト26に対す
る内側の押圧挟持板47による圧接のみをフィルム折り
込み前に解除し、外側の押圧挟持板53,60による圧
接を維持したままフィルム折り込みに合わせてこの圧接
も解除することができる。そのため、物品受台装置2上
の物品Wが包装部Sで包装フィルム67を持ち上げたと
き、下内側の平ベルト26から包装フィルム67が剥離
してフィルム折り込みの際に包装フィルム67の破れを
防止できるばかりではなく、物品Wに対する包装フィル
ム67の張りも保持して、包装状態を良くすることがで
きる。
【0034】(ハ) 密着性の高い平ベルト26が内側
搬送機構にあるため、内側の押圧挟持板47による圧接
を解除すると、物品受台装置2により包装部Sに持ち上
げられた物品Wと外側の挟持板50,53,60との間
に生じる包装フィルム67の張りにより、密着性の高い
下内側の平ベルト26から包装フィルム67をフィルム
折り込み前に剥離させることができる。
搬送機構にあるため、内側の押圧挟持板47による圧接
を解除すると、物品受台装置2により包装部Sに持ち上
げられた物品Wと外側の挟持板50,53,60との間
に生じる包装フィルム67の張りにより、密着性の高い
下内側の平ベルト26から包装フィルム67をフィルム
折り込み前に剥離させることができる。
【0035】前述した第一実施例以外にも下記(イ)〜
(ニ)のように構成してもよい。 (イ) 図10に示す場合には、前述した第一実施例の
内側搬送機構において、上側の平ベルト32はその内側
帯32a(図6参照)をなくしてその外側帯32bのみ
を残している。そして、搬送当初は包装フイルム67が
下内側の平ベルト26上に載るだけで同平ベルト26に
より狭持されないが、搬送途中で内側の押圧挟持板47
により下内側の平ベルト26が圧接されて、下内側の平
ベルト26と受圧挟持板50との間で包装フィルム67
が挟持される。その状態で下内側の平ベルト26が内側
の押圧挟持板47に対し滑りながら回転すると、包装フ
ィルム67も受圧挟持板50に対し滑りながら下内側の
平ベルト26により搬送される。この場合、受圧挟持板
50のフィルム接触面の摩擦係数が下内側の平ベルト2
6のフィルム接触面の摩擦係数よりも小さくなっている
ため、包装フィルム67に対する受圧挟持板50の摩擦
力が下内側の平ベルト26の摩擦力よりも小さくなり、
それらの差により包装フィルム67が搬送される。もち
ろん、このとき外側の上下両平ベルト32,27も搬送
に寄与する。ちなみに受圧挟持板50のフィルム接触面
は、超高分子ポリエチレンに導電性の材料を含ませたも
のにより成形され、静電気が生じないようになっている
とともに、摩擦係数が小さくなっている。このように上
側の平ベルト32とそれに関連する駆動系部品をなくせ
ば、ベルト式巻掛け伝動機構の構造が簡単になるととも
に、小形になり、製造コストの低減を図ることができ
る。
(ニ)のように構成してもよい。 (イ) 図10に示す場合には、前述した第一実施例の
内側搬送機構において、上側の平ベルト32はその内側
帯32a(図6参照)をなくしてその外側帯32bのみ
を残している。そして、搬送当初は包装フイルム67が
下内側の平ベルト26上に載るだけで同平ベルト26に
より狭持されないが、搬送途中で内側の押圧挟持板47
により下内側の平ベルト26が圧接されて、下内側の平
ベルト26と受圧挟持板50との間で包装フィルム67
が挟持される。その状態で下内側の平ベルト26が内側
の押圧挟持板47に対し滑りながら回転すると、包装フ
ィルム67も受圧挟持板50に対し滑りながら下内側の
平ベルト26により搬送される。この場合、受圧挟持板
50のフィルム接触面の摩擦係数が下内側の平ベルト2
6のフィルム接触面の摩擦係数よりも小さくなっている
ため、包装フィルム67に対する受圧挟持板50の摩擦
力が下内側の平ベルト26の摩擦力よりも小さくなり、
それらの差により包装フィルム67が搬送される。もち
ろん、このとき外側の上下両平ベルト32,27も搬送
に寄与する。ちなみに受圧挟持板50のフィルム接触面
は、超高分子ポリエチレンに導電性の材料を含ませたも
のにより成形され、静電気が生じないようになっている
とともに、摩擦係数が小さくなっている。このように上
側の平ベルト32とそれに関連する駆動系部品をなくせ
ば、ベルト式巻掛け伝動機構の構造が簡単になるととも
に、小形になり、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0036】(ロ) ベルト式巻掛け伝動機構中のベル
トとして、前述した第一実施例では、平ベルト26,2
7,32を利用しているが、それに代えて丸ベルトを利
用する。
トとして、前述した第一実施例では、平ベルト26,2
7,32を利用しているが、それに代えて丸ベルトを利
用する。
【0037】(ハ) 前述した第一実施例の内側搬送機
構と外側搬送機構において、上側の平ベルト32を兼用
しているが、下内側の平ベルト26及び下外側の平ベル
ト27と同様に上側の平ベルト32も内側のものと外側
のものとに分離する。また、下内側の平ベルト26と下
外側の平ベルト27とは必ずしも分離する必要がなく、
要は別々に押圧挟持板47,53,60による圧接を行
えればよい。
構と外側搬送機構において、上側の平ベルト32を兼用
しているが、下内側の平ベルト26及び下外側の平ベル
ト27と同様に上側の平ベルト32も内側のものと外側
のものとに分離する。また、下内側の平ベルト26と下
外側の平ベルト27とは必ずしも分離する必要がなく、
要は別々に押圧挟持板47,53,60による圧接を行
えればよい。
【0038】(ニ) 前述した第一実施例では一定位置
にある上側の受圧挟持板50に対し下側の各押圧挟持板
47,53,60が移動するようになっているが、受圧
挟持板50を下側に設けるとともに各押圧挟持板47,
53,60を上側で移動可能にする。要するに挟持機構
としては、相対移動可能な両挟持部材を有し、それらに
よりベルト及び包装フィルムを挟持する状態とその挟持
を解除する状態とを取り得るものであればよい。これと
関連して、挟持機構としては、平行クランク機構48,
54,61に代えて他の機械的機構にしたり、ソレノイ
ド52,58,65に代えてモータやシリンダ等の駆動
手段にしたりしてもよい。
にある上側の受圧挟持板50に対し下側の各押圧挟持板
47,53,60が移動するようになっているが、受圧
挟持板50を下側に設けるとともに各押圧挟持板47,
53,60を上側で移動可能にする。要するに挟持機構
としては、相対移動可能な両挟持部材を有し、それらに
よりベルト及び包装フィルムを挟持する状態とその挟持
を解除する状態とを取り得るものであればよい。これと
関連して、挟持機構としては、平行クランク機構48,
54,61に代えて他の機械的機構にしたり、ソレノイ
ド52,58,65に代えてモータやシリンダ等の駆動
手段にしたりしてもよい。
【0039】次に、第二実施例を図11〜16を参照し
て説明する。なお、第一実施例の図3、図4(a)
(b)、図5、図6、図7、図9がそれぞれ第二実施例
の図11、図12(a)(b)、図13、図14、図1
5、図16に対応し、第一実施例の図1 と図2と図8は
第二実施例おいても援用するが、図1中のフィルム搬送
装置3を図16のものに変更する。
て説明する。なお、第一実施例の図3、図4(a)
(b)、図5、図6、図7、図9がそれぞれ第二実施例
の図11、図12(a)(b)、図13、図14、図1
5、図16に対応し、第一実施例の図1 と図2と図8は
第二実施例おいても援用するが、図1中のフィルム搬送
装置3を図16のものに変更する。
【0040】第一実施例では、ベルト式巻掛け伝動機構
の外側搬送機構及び外側挟持機構において、特に図6,
9に示すように、上側の平ベルト32の外側帯32bと
下外側の平ベルト27とがそれらのフィルム接触面で互
いに対向して外側の押圧挟持板56,60と受圧挟持板
50との間に位置している。この構成に代えて、第二実
施例では、特に図14,16に示すように、第一実施例
の上側平ベルト32の内側帯32aに該当する上内側の
平ベルト32aと、同じく外側帯32bに該当する上外
側の平ベルト32bとに分離され、上内側平ベルト32
a及び下内側平ベルト26と上外側平ベルト32b及び
下外側平ベルト27との間に外側挟持機構の押圧挟持板
53,60が上記平ベルト32a,32bを介在させず
に直接受圧挟持板50にその下方で面している。上外側
の平ベルト32bと下外側の平ベルト27とはそれらの
フィルム接触面で常に接触状態にあり、それらのフィル
ム接触面は受圧挟持板50より下方に位置している。上
内側の平ベルト32aと下内側の平ベルト26とはそれ
らのフィルム接触面で互いに対向して内側挟持機構の押
圧挟持板47と受圧挟持板50との間に位置している。
特に図13,15に示すように、前記上内側の平ベルト
32aは上内側の従動プーリ29aと上内側の駆動歯付
プーリ31aとの間に架け渡され、前記上外側の平ベル
ト32bは上外側の従動プーリ29bと上外側の駆動歯
付プーリ31bとの間に架け渡されている。
の外側搬送機構及び外側挟持機構において、特に図6,
9に示すように、上側の平ベルト32の外側帯32bと
下外側の平ベルト27とがそれらのフィルム接触面で互
いに対向して外側の押圧挟持板56,60と受圧挟持板
50との間に位置している。この構成に代えて、第二実
施例では、特に図14,16に示すように、第一実施例
の上側平ベルト32の内側帯32aに該当する上内側の
平ベルト32aと、同じく外側帯32bに該当する上外
側の平ベルト32bとに分離され、上内側平ベルト32
a及び下内側平ベルト26と上外側平ベルト32b及び
下外側平ベルト27との間に外側挟持機構の押圧挟持板
53,60が上記平ベルト32a,32bを介在させず
に直接受圧挟持板50にその下方で面している。上外側
の平ベルト32bと下外側の平ベルト27とはそれらの
フィルム接触面で常に接触状態にあり、それらのフィル
ム接触面は受圧挟持板50より下方に位置している。上
内側の平ベルト32aと下内側の平ベルト26とはそれ
らのフィルム接触面で互いに対向して内側挟持機構の押
圧挟持板47と受圧挟持板50との間に位置している。
特に図13,15に示すように、前記上内側の平ベルト
32aは上内側の従動プーリ29aと上内側の駆動歯付
プーリ31aとの間に架け渡され、前記上外側の平ベル
ト32bは上外側の従動プーリ29bと上外側の駆動歯
付プーリ31bとの間に架け渡されている。
【0041】なお、その他の構成は第一実施例のものと
同様であるため、同一の番号等を付してその説明を省略
する。さて、図16(a)に示すように、前記内側押圧
挟持板47が上動して上内側の平ベルト32aと下内側
の平ベルト26とともにフィルムfが圧接され、両載置
ローラ43,44及び各平ベルト26,27,32a,
32bが回転すると、フィルムfが上側の平ベルト32
a,32bと下側の平ベルト26,27との間で挟持さ
れて包装部Sへ向けて搬送される。
同様であるため、同一の番号等を付してその説明を省略
する。さて、図16(a)に示すように、前記内側押圧
挟持板47が上動して上内側の平ベルト32aと下内側
の平ベルト26とともにフィルムfが圧接され、両載置
ローラ43,44及び各平ベルト26,27,32a,
32bが回転すると、フィルムfが上側の平ベルト32
a,32bと下側の平ベルト26,27との間で挟持さ
れて包装部Sへ向けて搬送される。
【0042】フィルムfが包装部Sに達すると、カッタ
ー軸46が待機位置から一回転してその刃先46aがフ
ィルムfにミシン目を付ける。その後、両載置ローラ4
3,44の回転が停止し、巻取ロールFから引き出され
たフィルムfがそのミシン目に沿って切断される。そし
て、この切断端部が上下の従動プーリ29a,29b,
20,21付近で上下の平ベルト32a,32b,2
6,27に挟持された状態で停止する。一方、物品Wの
サイズに合わせて所定長さに切断された包装フィルム6
7は包装部Sの中心で停止する。このフィルム供給時す
でに物品Wは物品供給装置1から最下降位置の物品受台
装置2の載置台2a上に載せられて停止している。
ー軸46が待機位置から一回転してその刃先46aがフ
ィルムfにミシン目を付ける。その後、両載置ローラ4
3,44の回転が停止し、巻取ロールFから引き出され
たフィルムfがそのミシン目に沿って切断される。そし
て、この切断端部が上下の従動プーリ29a,29b,
20,21付近で上下の平ベルト32a,32b,2
6,27に挟持された状態で停止する。一方、物品Wの
サイズに合わせて所定長さに切断された包装フィルム6
7は包装部Sの中心で停止する。このフィルム供給時す
でに物品Wは物品供給装置1から最下降位置の物品受台
装置2の載置台2a上に載せられて停止している。
【0043】次に、図16(b)に示すように、物品受
台装置2の載置台2aが物品Wとともに上昇すると、包
装部Sで物品Wにより包装フィルム67が持ち上げられ
る。その上昇前にはすでに外側押圧挟持板53,60も
上動し、上外側の平ベルト32b及び下外側の平ベルト
27を介在させずに直接、受圧挟持板50に包装フィル
ム67が圧接されてその前後両端部67a,67bと物
品Wの前後両側との間で包装フィルム67に張りが与え
られる。この場合、上記外側の両平ベルト32b,27
は包装フィルム67の両端部67a,67bのたれ下が
りをなくして外側押圧挟持板53,60に対する両端部
67a,67bの引掛りを防止する。
台装置2の載置台2aが物品Wとともに上昇すると、包
装部Sで物品Wにより包装フィルム67が持ち上げられ
る。その上昇前にはすでに外側押圧挟持板53,60も
上動し、上外側の平ベルト32b及び下外側の平ベルト
27を介在させずに直接、受圧挟持板50に包装フィル
ム67が圧接されてその前後両端部67a,67bと物
品Wの前後両側との間で包装フィルム67に張りが与え
られる。この場合、上記外側の両平ベルト32b,27
は包装フィルム67の両端部67a,67bのたれ下が
りをなくして外側押圧挟持板53,60に対する両端部
67a,67bの引掛りを防止する。
【0044】特に、この外側押圧挟持板53,60の上
動により包袋フィルム67の前後両端部67a,67b
が受圧挟持板50に圧接された後のタイミングにおい
て、内側押圧挟持板47が下動して、上内側の平ベルト
32a、下内側の平ベルト26及び包装フィルム67の
前後両端部67a,67bに対する圧接が解除される
と、下内側平ベルト26と上内側平ベルト32aとの間
に隙間Lが生じ、外側の押圧挟持板53,60と物品W
との間の包装フィルム67の張りにより、下内側の平ベ
ルト26から包装フィルム67の前後両端部67a,6
7bが剥離される。
動により包袋フィルム67の前後両端部67a,67b
が受圧挟持板50に圧接された後のタイミングにおい
て、内側押圧挟持板47が下動して、上内側の平ベルト
32a、下内側の平ベルト26及び包装フィルム67の
前後両端部67a,67bに対する圧接が解除される
と、下内側平ベルト26と上内側平ベルト32aとの間
に隙間Lが生じ、外側の押圧挟持板53,60と物品W
との間の包装フィルム67の張りにより、下内側の平ベ
ルト26から包装フィルム67の前後両端部67a,6
7bが剥離される。
【0045】次に、図16(c)に示すように、フィル
ム折込装置4において後可動折込部材4bが前固定折込
部材4aに向けて移動するとともに、左右の可動折込部
材4c,4dが互いに閉じると、物品Wの下側で包装フ
ィルム67が三方から折り込まれる。このフィルム折り
込みと同調して、前後両側にある外側左右押圧挟持板6
0と後側の中央押圧挟持板53も下動し、包装フィルム
67の前後両端部67a,67bに対する圧接を解除す
る。
ム折込装置4において後可動折込部材4bが前固定折込
部材4aに向けて移動するとともに、左右の可動折込部
材4c,4dが互いに閉じると、物品Wの下側で包装フ
ィルム67が三方から折り込まれる。このフィルム折り
込みと同調して、前後両側にある外側左右押圧挟持板6
0と後側の中央押圧挟持板53も下動し、包装フィルム
67の前後両端部67a,67bに対する圧接を解除す
る。
【0046】このようにして包装フィルム67が物品W
の下側に三方から折り込まれた後、物品搬出装置5の搬
出ベルト5aにより物品Wが前方へ搬出されると、前固
定折込部材4aにより包装フィルム67の前端部67a
も物品Wの下側に折り込まれて包装が完了する。
の下側に三方から折り込まれた後、物品搬出装置5の搬
出ベルト5aにより物品Wが前方へ搬出されると、前固
定折込部材4aにより包装フィルム67の前端部67a
も物品Wの下側に折り込まれて包装が完了する。
【0047】この第二実施例についても、前記第一実施
例と同様な効果を奏する。前記第二実施例以外にも下記
(イ)(ロ)のように構成してもよい。 (イ) 図17に示す場合には、前述した第二実施例の
内側搬送機構において、上内側の平ベルト32a(図1
4参照)をなくしてその上外側の平ベルト32bのみを
残している。その考え方は第一実施例の変更例として示
した図10の場合と同様である。
例と同様な効果を奏する。前記第二実施例以外にも下記
(イ)(ロ)のように構成してもよい。 (イ) 図17に示す場合には、前述した第二実施例の
内側搬送機構において、上内側の平ベルト32a(図1
4参照)をなくしてその上外側の平ベルト32bのみを
残している。その考え方は第一実施例の変更例として示
した図10の場合と同様である。
【0048】(ロ) 前述した第二実施例の内側搬送機
構において、上内側の平ベルト32aと上外側の平べル
ト32bとを互いに分離せずに第一実施例の場合と同様
に一体化する。
構において、上内側の平ベルト32aと上外側の平べル
ト32bとを互いに分離せずに第一実施例の場合と同様
に一体化する。
【0049】前記各実施例から考慮すると下記(イ)
(ロ)の概念としても把握できる。 (イ) 請求項1おいて、外側挟持機構の上下両挟持部
材(第一実施例の受圧挟持板50と押圧挟持板53,6
0)は、外側搬送機構のベルト(第一実施例の上側平ベ
ルト32と下外側平ベルト27)を包装フィルム67と
ともに挟持し得るようになっている。
(ロ)の概念としても把握できる。 (イ) 請求項1おいて、外側挟持機構の上下両挟持部
材(第一実施例の受圧挟持板50と押圧挟持板53,6
0)は、外側搬送機構のベルト(第一実施例の上側平ベ
ルト32と下外側平ベルト27)を包装フィルム67と
ともに挟持し得るようになっている。
【0050】(ロ) 請求項1において、外側挟持機構
の上下両挟持部材(第二実施例の受圧挟持板50と押圧
挟持板53,60)は、外側搬送機構のベルト(第二実
施例の上外側平ベルト32bと下外側平ベルト27)を
介在させずに直接、包装フィルム67を挟持し得るよう
になっている。
の上下両挟持部材(第二実施例の受圧挟持板50と押圧
挟持板53,60)は、外側搬送機構のベルト(第二実
施例の上外側平ベルト32bと下外側平ベルト27)を
介在させずに直接、包装フィルム67を挟持し得るよう
になっている。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る包装機のフィルム搬送装置
によれば、搬送機構及び挟持機構をそれぞれ内外のもの
に分けて並設して内側搬送機構の下内側ベルトのみのフ
ィルム密着性を高め、フィルム折り込み前にはこの下内
側ベルトに密着した包袋フィルムを剥離するように設定
したので、フィルム搬送時にベルトからフィルムが抜け
て包袋部にたれ下がることがなくなり、また物品に対す
る包装フィルムの張りも保持して、包装状態を良くする
ことができる。さらに、内側及び外側それぞれの搬送機
構はいずれも上下のベルトでフィルムを挟んで送る方式
にすれば、極めて良好なフィルム搬送を行うことが可能
になる。
によれば、搬送機構及び挟持機構をそれぞれ内外のもの
に分けて並設して内側搬送機構の下内側ベルトのみのフ
ィルム密着性を高め、フィルム折り込み前にはこの下内
側ベルトに密着した包袋フィルムを剥離するように設定
したので、フィルム搬送時にベルトからフィルムが抜け
て包袋部にたれ下がることがなくなり、また物品に対す
る包装フィルムの張りも保持して、包装状態を良くする
ことができる。さらに、内側及び外側それぞれの搬送機
構はいずれも上下のベルトでフィルムを挟んで送る方式
にすれば、極めて良好なフィルム搬送を行うことが可能
になる。
【図1】第一実施例に係るストレッチフィルム包装機の
概略側面図である。
概略側面図である。
【図2】同じく概略平面図である。
【図3】第一実施例に係るフィルム搬送装置を示す一部
切欠平面図である。
切欠平面図である。
【図4】(a)は図3のA−A線上における概略部分断
面図であり、(b)は図3のB−B線上における概略部
分断面図である。
面図であり、(b)は図3のB−B線上における概略部
分断面図である。
【図5】図3のC−C線上における概略部分断面図であ
る。
る。
【図6】図3のD−D線上における概略部分断面図であ
る。
る。
【図7】図3のE−E線上における概略部分断面図であ
る。
る。
【図8】(a)は図4(b)における外側挟持機構を示
す概略正面図であり、(b)は同じく概略平面図であ
る。
す概略正面図であり、(b)は同じく概略平面図であ
る。
【図9】第一実施例において物品に対し包装フィルムを
折り込む場合の一部の状態を示す作用説明図である。
折り込む場合の一部の状態を示す作用説明図である。
【図10】第一実施例の変更例を示す概略部分断面図で
ある。
ある。
【図11】第二実施例に係るフィルム搬送装置を示す一
部切欠平面図である。
部切欠平面図である。
【図12】(a)は図11のG−G線上における概略部
分断面図であり、(b)は図11のH−H線上における
概略部分断面図である。
分断面図であり、(b)は図11のH−H線上における
概略部分断面図である。
【図13】図11のI−I線上における概略部分断面図
である。
である。
【図14】図11のJ−J線上における概略部分断面図
である。
である。
【図15】図11のK−K線上における概略部分断面図
である。
である。
【図16】第二実施例おいて物品に対し包装フィルムを
折り込む場合の一部の状態を示す作用説明図である。
折り込む場合の一部の状態を示す作用説明図である。
【図17】第二実施例の変更例を示す概略部分断面図で
ある。
ある。
1…物品供給装置、2…物品受台装置、2a…載置台、
3…フィルム搬送装置、4…フィルム折込装置、4a…
前固定折込部材、4b…後固定折込部材、4c…左可動
折込部材、4d…右可動折込部材、5…物品搬出装置、
26…下内側の平ベルト、27…下外側の平ベルト、3
2…上側の平ベルト、32a…上側平ベルトの内側帯、
32b…上側ベルトの外側帯、47…内側の押圧挟持
板、50…受圧挟持板、53…外側の中央押圧挟持板、
60…外側の左右押圧挟持板、67…包装フィルム、S
…包装部、W…物品。
3…フィルム搬送装置、4…フィルム折込装置、4a…
前固定折込部材、4b…後固定折込部材、4c…左可動
折込部材、4d…右可動折込部材、5…物品搬出装置、
26…下内側の平ベルト、27…下外側の平ベルト、3
2…上側の平ベルト、32a…上側平ベルトの内側帯、
32b…上側ベルトの外側帯、47…内側の押圧挟持
板、50…受圧挟持板、53…外側の中央押圧挟持板、
60…外側の左右押圧挟持板、67…包装フィルム、S
…包装部、W…物品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 11/00 - 11/58 B65B 41/00 - 41/18
Claims (2)
- 【請求項1】 包装部に包装フィルムを搬送するフィル
ム搬送装置と、 この包装部に対し昇降する物品受台装置と、 この受台装置上の物品により包装部の包装フィルムを持
ち上げた状態で物品に対し包装フィルムを折り込むフィ
ルム折込装置とを備えた包装機において、 前記フィルム搬送装置にあっては、フィルム搬送方向に
対し直交する方向に沿う包装部の両側にそれぞれベルト
式巻掛け伝動機構を設け、 このベルト式巻掛け伝動機構はそれぞれ、包装部の中心
に近い内側搬送機構と同中心から遠い外側搬送機構とに
分けて並設したものであり、 この内側搬送機構には包装フィルムを挟んで送る下内側
ベルトを備えているとともに、この外側搬送機構には同
じく包装フィルムを挟んで送る上下両ベルトを備え、こ
の内側搬送機構の下内側ベルトのフィルム密着性を他の
ベルトよりも高くし、 さらに前記内側搬送機構に対応してその下内側ベルトを
包装フィルムとともに挟持し得る上下両挟持部材を有す
る内側挟持機構と、前記外側搬送機構に対応して包装フ
ィルムを挟持し得る上下両挟持部材を有する外側挟持機
構とを設け、 内側挟持機構の上下両挟持部材については、フィルム搬
送時に前記内側搬送機構の下内側ベルトとともに包装フ
ィルムを挟持し、フィルム折込時にこの挟持を解除して
前記下内側ベルトと包装フィルムとの間に隙間を持たせ
るようにすることを特徴とする包装機におけるフィルム
供給機構。 - 【請求項2】 請求項1における内側搬送機構は下内側
ベルトとにより包装フルムを挟んで送る上側のベルトを
有していることを特徴とする包装機におけるフィルム供
給機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14201694A JP2746835B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-06-23 | 包装機におけるフィルム供給機構 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1761394 | 1994-02-14 | ||
JP6-17613 | 1994-02-14 | ||
JP14201694A JP2746835B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-06-23 | 包装機におけるフィルム供給機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07267219A JPH07267219A (ja) | 1995-10-17 |
JP2746835B2 true JP2746835B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=26354165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14201694A Expired - Lifetime JP2746835B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-06-23 | 包装機におけるフィルム供給機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2746835B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101490339B1 (ko) | 2014-04-01 | 2015-02-06 | 주식회사 이랜텍 | 커넥터 보호필름 부착장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5061880B2 (ja) * | 2007-12-18 | 2012-10-31 | 株式会社寺岡精工 | ストレッチフィルム包装機 |
CN115594130B (zh) * | 2022-12-13 | 2023-03-10 | 成都圣恩生物科技股份有限公司 | 一种瓶口自动包装装置及包装方法 |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP14201694A patent/JP2746835B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101490339B1 (ko) | 2014-04-01 | 2015-02-06 | 주식회사 이랜텍 | 커넥터 보호필름 부착장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07267219A (ja) | 1995-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
FR2497782A1 (fr) | Machine automatique de coupe, de pliage et de conditionnement des feuilles de materiaux souples, debitees en bandes enroulees | |
JP2746835B2 (ja) | 包装機におけるフィルム供給機構 | |
JP2983253B2 (ja) | 真空ラミネータ | |
WO2003033352A1 (fr) | Systeme de preformage | |
WO1998054055A1 (fr) | Dispositif a replier une feuille pour machine d'emballage | |
JPH037282Y2 (ja) | ||
JP3755592B2 (ja) | ストレッチ包装機におけるフィルム搬送装置 | |
JP3267121B2 (ja) | ストレッチフィルム包装機 | |
JP2798030B2 (ja) | ストレッチフィルム包装機 | |
JP3521387B2 (ja) | 帯材包装機 | |
JP2014234173A (ja) | 帯掛け包装装置 | |
JP3729586B2 (ja) | 包装機の包装シート供給装置 | |
JP2654311B2 (ja) | 包装機における折込時のフィルム押え装置 | |
KR200191914Y1 (ko) | 종이밴드 밴딩시스템 | |
JP3039471B2 (ja) | ストレッチフィルム包装機 | |
JPH0238442B2 (ja) | Hosokiniokeruhosoyofuirumuosaesochi | |
JPS5890499A (ja) | 包装機の包装用フイルム搬送装置におけるフイルム切断装置 | |
JP3301374B2 (ja) | ストレッチ包装機 | |
JP2982693B2 (ja) | ストレッチ包装機 | |
JPH0528166Y2 (ja) | ||
JPH0454891Y2 (ja) | ||
JP3829251B2 (ja) | 上包み包装機の包材供給装置 | |
JP3515258B2 (ja) | つかみ機構駆動装置 | |
JP3757385B2 (ja) | ストレッチ包装機におけるフィルム保持装置 | |
JPH0311962B2 (ja) |