JP2743959B2 - フランジ付リニアボールベアリング - Google Patents

フランジ付リニアボールベアリング

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JP2743959B2
JP2743959B2 JP6217668A JP21766894A JP2743959B2 JP 2743959 B2 JP2743959 B2 JP 2743959B2 JP 6217668 A JP6217668 A JP 6217668A JP 21766894 A JP21766894 A JP 21766894A JP 2743959 B2 JP2743959 B2 JP 2743959B2
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retainer
bearing
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JP6217668A
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久寿弥 尾崎
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Hephaist Seiko Co Ltd
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Hephaist Seiko Co Ltd
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  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定機器、精密加工機
械、一般産業機械等に適用可能なフランジ付リニアボー
ルベアリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フランジ付リニアボールベアリン
グは、図示はしないが、軌道部分を含む外周部分にベア
リング鋼、クロームモリブデン鋼等の焼入れ鋼を採用
し、フランジ等の取付部分を外周部分と一体の焼入れ鋼
を用いるか、取付部分に軟鋼を適用して製造することが
一般的に行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構造のフランジ付リニアボールベアリングによると、重
量が大きく、しかも、取付部分を含む外周部分を切削加
工を主とする工程により製造しているので、製造コスト
を抑えることは困難である。本発明はかかる不都合を改
善するためになされたもので、より軽量で、安価なフラ
ンジ付リニアボールベアリングを提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は筒部とフランジ部とを有する外枠部材
と、外枠部材に嵌入装着して、多数の軸受ボールを走行
させるようにした、無限軌道を有する保持器とを備えた
フランジ付リニアボールベアリングにおいて、前記外枠
部材および保持器を合成樹脂製とすると共に、保持器に
おける無限軌道のうち、負荷領域上に焼き入れ鋼製の
耐負荷部材を配置する構成とし、前記耐負荷部材が負荷
領域に位置するように外枠部材に通孔を形成すると共
に、この通孔に前記耐負荷部材に設けた長溝を介して
負荷部材を保持するための係合リブを設け、前記外枠部
材における筒部の内面形状を、保持器を嵌合可能とする
べく、保持器の外形に対応するように形成すると共に、
筒部両端面内側にくぼみを形成する一方、前記保持器に
おける先端部周囲に、前記筒部両端面内側におけるくぼ
みに係止するための突部を形成し、前記無限軌道内側
に、保持器を外枠部材の筒部に嵌入した際に、筒部の内
壁に当たってがたつかないように係止するためのリブを
突設したことを特徴とする。
【0005】
【作用】保持器を外枠部材の筒部に嵌入すると、筒部の
内面形状を、保持器の外形に対応するように形成したこ
とと、保持器の先端部周囲に形成した突部が筒部両端面
内側におけるくぼみに係止すると共に、無限軌道内側の
リブが筒部の内壁に当たることから、外枠部材にがたつ
かないように係止される。その際、耐負荷部材を、両側
面の長溝に通孔の係合リブが係合しながら、保持器と共
に筒部に嵌入して、通孔にもたらし、組立てを完了する
ことができる。 このように、前記通孔は、組立時に、負
荷領域に位置し、この負荷領域には焼 入れ鋼を用いた耐
負荷部材がもたらされるので、ベアリングとしての必要
な強度を損なうことはない。また、外枠部材および保持
器を合成樹脂等の成形加工部材で形成しているので、全
体を軽量化することができ、且つ、加工が容易であるの
で製造コストを抑制することができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明にかかるフランジ付リニアボー
ルベアリングの一実施例を挙げ、添付の図面を参照しな
がら説明する。図1にフランジ付リニアボールベアリン
グ1を示し、このフランジ付リニアボールベアリング1
は、円筒形状の外枠部材2と、外枠部材2内壁に装着し
た保持器3とを有する。この保持器3は、外枠部材2内
壁に沿って嵌入されている。また、かかる保持器3には
鋼製の軸受ボール4を無限循環させるようにした無限軌
道5が複数形成されている。そして、前記外枠部材2と
保持器3との間には、前記無限軌道5のうち、負荷領域
である直線部分を覆うようにした短冊状の耐負荷部材6
が介在されている。
【0007】前記外枠部材2は、例えば合成樹脂等によ
ってフランジ部7と筒部8とを一体成形したものであ
る。フランジ部7は、円形であり、取付用のねじ穴9が
設けられている。また、筒部8には、前記耐負荷部材6
を定位置に保持すると共に、外表面を筒部8の表面に露
出するように、方形状の通孔10が形成されている。な
お、筒部8内面形状は、保持器3が嵌合できるように、
保持器3の外形に対応して形成した多角形を有し、フラ
ンジ部7の設けられた側と反対側の端面内側には、後述
する保持器3の端部と密接するようにくぼみ11を形成
している。
【0008】前記保持器3は、合成樹脂製の中空多角形
の筒で内面は、軸の外形に対応した円筒壁面を有してい
る。前記無限軌道5は、一対の直線部12と旋回部13
とからなっている。前記直線部12のうちの一つは、保
持器3の円筒壁面に貫通しており、走行する軸受ボール
4が、支持すべき軸部材に当接する負荷領域Lとしてい
る。また、かかる無限軌道5の負荷領域L側の直線部1
2傍らには、耐負荷部材6を定位置に位置決めするため
の溝14が形成されている。さらに、前記無限軌道5内
側のランド部15には、保持器3を外枠部材2の筒部8
に嵌入した際に、筒部8の内壁に当たってがたつかない
ように係止するためのリブ16が突設されている。さら
に、前記保持器3には、先端部周囲に、保持器3を外枠
部材2の筒部8に嵌入した際に、筒部8にがたつかない
ように係止するための突部17が保持器3の内面周囲に
形成されている。
【0009】そして、前記短冊状の耐負荷部材6は、焼
き入れ鋼よりなり、両側面長手方向に長溝18を有し、
前記外枠部材2に設けた通孔10に耐負荷部材6の両側
面の長溝18が係合する係合リブ19が設けられてい
る。
【0010】次に、かかる構成のフランジ付リニアボー
ルベアリング1について組立て工程を説明する。外枠部
材2および保持器3は、合成樹脂等の射出成形によって
形成し、耐負荷部材6は、焼入鋼で製造し、予め熱処理
を施しておく。保持器3の無限軌道5に軸受ボール4を
乗せ、耐負荷部材6を、無限軌道5の負荷領域L側の直
線部12傍らの位置決めするための溝14に載置し、保
持器3を外枠部材2の筒部8に嵌入する。そうすると、
筒部8の内面形状を、保持器3の外形に対応するように
多角形に形成したことと、保持器3の先端部周囲に形成
した突部17が筒部8両端面内側におけるくぼみ11に
係止すると共に、無限軌道5内側のリブ16が筒部8の
内壁に当たることから、外枠部材2にがたつかないよう
に係止される。保持器3は、先端部周囲に形成した突部
17、リブ16によって外枠部材2にがたつかないよう
に係止される。その際、耐負荷部材6を、両側面の長溝
18に通孔10の係合リブ19が係合しながら、保持器
3と共に筒部8に嵌入して、通孔10にもたらし、組立
てを完了することができる(図2参照)。 このように、
前記通孔10は、組立時に、負荷領域Lに位置し、この
負荷領域Lには焼入れ鋼を用いた耐負荷部材6がもたら
されるので、ベアリングとしての必要な強度を損なうこ
とはない。以上、フランジ付リニアボールベアリング1
は、外枠部材2および保持器3に合成樹脂等の成形部材
を採用したので全体重量を軽量化することができる。ま
た、保持器3と共に筒部8に嵌入していくことで、通孔
10に耐負荷部材6が持ち来され、組立てが完了するの
で、切削加工等、追加加工は不要であり、製造工程が大
幅に簡略化され、製造コストを抑制することができる。
【0011】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、最も荷重
が加わる負荷領域に配置した耐負荷部材にのみ、焼き入
れ鋼を採用し、他の部材を合成樹脂によって形成したの
で、全体を軽量化することができる。又、保持器と共に
外枠部材における筒部に嵌入していくことで組立てが完
了するので、切削加工等、追加加工はほとんど不要とな
り、製造工程が大幅に簡略化され、製造原価を抑えるこ
とができる。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフランジ付リニアボールベアリ
ングの一実施例を示す分解斜視構成図である。
【図2】本発明にかかるフランジ付リニアボールベアリ
ングを組み立てたときの一部断面側面説明図である。
【符号の説明】
1 フランジ付リニアボール
ベアリング 2 外枠部材 3 保持器 4 軸受ボール 5 無限軌道 6 耐負荷部材 7 フランジ部 8 筒部 9 ねじ穴 10 通孔 11 くぼみ 12 直線部 13 旋回部 14 溝 15 ランド部 16 リブ 17 突部 18 長溝19 係合リブ L 負荷領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部とフランジ部とを有する外枠部材
    と、外枠部材に嵌入装着して、多数の軸受ボールを走行
    させるようにした、無限軌道を有する保持器とを備えた
    フランジ付リニアボールベアリングにおいて前記外枠
    部材および保持器を合成樹脂製とすると共に、保持器に
    おける無限軌道のうち、負荷領域上に、焼き入れ鋼製の
    耐負荷部材を配置する構成とし、前記耐負荷部材が負荷
    領域に位置するように外枠部材に通孔を形成すると共
    に、この通孔に前記耐負荷部材に設けた長溝を介して
    負荷部材を保持するための係合リブを設け、前記外枠部
    材における筒部の内面形状を、保持器を嵌合可能とする
    べく、保持器の外形に対応するように形成すると共に、
    筒部両端面内側にくぼみを形成する一方、前記保持器に
    おける先端部周囲に、前記筒部両端面内側におけるくぼ
    みに係止するための突部を形成し、前記無限軌道内側
    に、保持器を外枠部材の筒部に嵌入した際に、筒部の内
    壁に当たってがたつかないように係止するためのリブを
    突設したことを特徴とするフランジ付リニアボールベア
    リング。
JP6217668A 1994-09-12 1994-09-12 フランジ付リニアボールベアリング Expired - Lifetime JP2743959B2 (ja)

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JPH0882321A JPH0882321A (ja) 1996-03-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2631808C2 (de) * 1976-07-15 1983-10-20 Skf Kugellagerfabriken Gmbh, 8720 Schweinfurt Kugelbüchse für Längsführungen
JPS588985Y2 (ja) * 1980-04-04 1983-02-18 株式会社 三亜製作所 ボ−ルブツシユの組立装置
JPS6177418U (ja) * 1984-10-25 1986-05-24
JPH04331814A (ja) * 1990-11-06 1992-11-19 Minoru Suda 直動球軸受

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