JP2743210B2 - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

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JP2743210B2 JP13662490A JP13662490A JP2743210B2 JP 2743210 B2 JP2743210 B2 JP 2743210B2 JP 13662490 A JP13662490 A JP 13662490A JP 13662490 A JP13662490 A JP 13662490A JP 2743210 B2 JP2743210 B2 JP 2743210B2
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邦彦 西下
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、主に車両用空調装置に用いられる積層型
熱交換器の構造に関する。
(従来の技術) 一般に、この種の積層型熱交換器(以下、「熱交換
器」と言う。)に用いられるチューブエレメントは、2
枚の成形プレートを最中合わせた接合して構成され、そ
の内部に略U字状の熱交換媒体通路を形成している(例
えば、特開平1−84399号公報及び特開昭63−197890号
公報参照)。
上記先行技術に用いられている成形プレートには、チ
ューブエレメントの補強及びその熱交換媒体通路内を流
れる熱交換媒体の流れ方を効率よくするために、該成形
プレートを2枚接合させたときに熱交換媒体通路の内方
に突出して相対する所謂相対ビード(ディンプル及びリ
ブ)群が設けられており、該相対ビード群は、当接する
当接ビードと当接しない非当接ビードとを熱交換媒体通
路に一様に分布配列して構成されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記先行技術にあっては、当接ビード
と非当接ビードとが、熱交換媒体通路に一様に分布して
配列されるものであるため、下記する問題点を回避する
ことができず、熱交換率の向上を図ることができないも
のであった。
第1の問題点は、熱交換器をエバポレータとして使用
する場合であって、その際には、チューブエレメントの
熱交換媒体通路に流入された液状の熱交換媒体(冷媒)
が出口側で気化して体積が大きくなるため、その出口側
の通路抵抗が入口側よりも小さいことが望ましいが、出
口側の通路抵抗が大きいことである。
第2の問題点は、チューブエレメントの熱交換媒体通
路の折り返し位置において、熱交換媒体の偏流が起こる
ことである。
そして、第3の問題点は、チューブエレメントの熱交
換媒体通路の周縁の端部が接触抵抗となって、熱交換媒
体が効率良く流れないことである。
そこで、この発明は上記問題点を解消し、熱交換率を
向上することができるよう図った積層型熱交換器を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明に係る積層型熱
交換器は、2枚の成形プレートを最中合わせに接合して
成り、その内部に一端が熱交換媒体の入口部に連通さ
れ、他端が熱交換媒体の出口部に連通される略U字状の
熱交換媒体通路を形成すると共に、各成形プレートに熱
交換媒体通路の内方に突出する複数の相対ビード群を具
備する各チューブエレメントをフィンを介在させて多段
積層して成る積層型熱交換器において、前記相対ビード
群は、前記2枚の成形プレートを接合したときに当接さ
れる当接ビードを複数配列の当接ビード群と、所定距離
を隔てて対向する対向ビードを複数配列の少なくとも1
つ以上の対向ビード群とより成り、 前記チューブエレメントの熱交換媒体通路の入口側か
ら出口側にかけて前記当接ビードが多数配列されると共
に、前記当接ビード間に前記少なくとも1つ以上の対向
ビードが配列され、該対向ビードが単数の配列の場合に
は出口側に、複数の配列の場合には所定距離の小さい順
から配列したことを特徴とする積層型熱交換器。
また、この発明に係る第2の積層型熱交換器は、2枚
の成形プレートを最中合わせに接合して成り、その内部
に一端が熱交換媒体の入口部に連通され、他端が熱交換
媒体の出口部に連通される略U字状の熱交換媒体通路を
形成すると共に、各成形プレートに熱交換媒体通路の内
方に突出する複数の相対ビード群を具備する各チューブ
エレメントをフィンを介在させて多段積層して成る積層
型熱交換器において、前記相対ビード群は、前記2枚の
成形プレートを接合したときに当接される当接ビードを
複数配列の当接ビード群と、所定距離を隔てて対向する
対向ビードを複数配列の少なくとも1つ以上の対向ビー
ド群とより成り、 前記チューブエレメントの熱交換媒体通路の折り返し
の位置に、前記当接ビードが多数配列されると共に、前
記当接ビード間に前記少なくとも1つ以上の対向ビード
が配列され、該対向ビードが単数の配列の場合には全体
に、複数の配列の場合には所定距離の小さい方が外側
に、大きい方が内側に配列したことを特徴とする積層型
熱交換器。
そして、この発明に係る第3の積層型熱交換器は、2
枚の成形プレートを最中合わせに接合して成り、その内
部に一端が熱交換媒体の入口部に連通され、他端が熱交
換媒体の出口部に連通される略U字状の熱交換媒体通路
を形成すると共に、各成形プレートに熱交換媒体通路の
内方に突出する複数の相対ビード群を具備する各チュー
ブエレメントをフィンを介在させて多段積層して成る積
層型熱交換器において、前記相対ビード群は、前記2枚
の成形プレートを接合したときに当接される当接ビード
を複数配列の当接ビード群と、所定距離を隔てて対向す
る対向ビードを複数配列の少なくとも1つ以上の対向ビ
ード群とより成り、 前記チューブエレメントの熱交換媒体通路の入口側か
ら出口側にかけて前記当接ビードが多数配列されると共
に、前記熱交換媒体通路の周縁の位置に、前記少なくと
も1つ以上の対向ビードが配列され、該対向ビードが単
数の配列の場合には一連に、複数の配列の場合には所定
距離の小さい順から配列したことを特徴とする積層型熱
交換器。
さらに、この発明に係る第4の積層型熱交換器は、2
枚の成形プレートを最中合わせに接合して成り、その内
部に一端が熱交換媒体の入口部に連通され、他端が熱交
換媒体の出口部に連通される略U字状の熱交換媒体通路
を形成すると共に、各成形プレートに熱交換媒体通路の
内方に突出する複数の相対ビード群を具備する各チュー
ブエレメントをフィンを介在させて多段積層して成る積
層型熱交換器において、前記相対ビード群は、前記2枚
の成形プレートを接合したときに当接される当接ビード
を複数配列の当接ビード群と、所定距離を隔てて対向す
る対向ビードを複数配列の少なくとも1つ以上の対向ビ
ード群とより成り、 前記チューブエレメントの熱交換媒体通路の入口側か
ら出口側にかけて前記当接ビードが多数配列されなが
ら、前記熱交換媒体通路の周縁の位置に、前記少なくと
も1つ以上の対向ビードが配列され、該対向ビードが単
数の配列の場合には一連に、複数の配列の場合には所定
距離の小さい順から配列されると共に、前記当接ビード
間に前記少なくとも1つ以上対向ビードが配列され、該
対向ビードが単数の配列の場合には出口側に、複数配列
の場合には所定の距離の小さい順から配列したことを特
徴とする積層型熱交換器。
(作用) したがって、請求項1記載の発明にあっては、チュー
ブエレメントの熱交換媒体通路の出口側の通路抵抗が入
口側より小さくされて、この積層型熱交換器をエバポレ
ータとして使用する場合にあって、熱交換率の向上を図
ることができる。
請求項2記載の発明にあっては、チューブエレメント
の熱交換媒体通路の折り返し位置の通路抵抗が小さくさ
れて、該折り返し位置での熱交換媒体の偏流が回避さ
れ、もって熱交換率の向上を図ることができる。
また、請求項3記載の発明にあっては、チューブエレ
メントの熱交換媒体通路の周縁の通路抵抗が小さくさ
れ、これにより熱交換媒体通路の端側を熱交換媒体が効
率良く流れ、熱交換率の向上を図ることができる。
そして、請求項4記載の発明にあっては、チューブエ
レメントの熱交換媒体通路の周縁の位置及び入口側から
出口側に至るまでの通路抵抗が小さくされ、これによっ
て熱交換媒体通路の全体を熱交換媒体が効率良く流れ、
熱交換率の向上を図ることができる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第1図に請求項1の発明に係る積層型熱交換器(以
下、「熱交換器」と言う。)の一例が示されており、該
熱交換器は、チューブエレメント1とコルゲート状のフ
ィン3とを交互に多段複数積層すると共に、その積層方
向の両端に端板5,5を配し、該端板5の一方に熱交換媒
体の入口パイプ(または出口パイプ)7と出口パイプ
(または入口パイプ)9とを並設して設け、これらを炉
中で一体にろう付けして組付けられている。
チューブエレメント1は、第2図に詳しく示されてい
る成形プレート12を2枚最中合わせに接合して構成され
る。
成形プレート12は、略矩形状のもので、その長手方向
の一方の端部に略楕円形の開口14,16を有する一対の溝
部18,20が膨出形成され(図示前方側に向けて突出)、
該溝部18,20の間から他方の端部に向けて突条22が延設
されていると共に、該突条22を囲む周縁に溝部18,20に
通じる略U字状の溝部24が膨出形成され、該溝部24に
は、後述する相対ビード群40が設けられている。また、
成形プレート12の他端の縁部には、例えば3つのチュー
ブエレメント突当部26が突出形成されている。
上記成形プレート12を2枚最中合わせに接合すること
でチューブエレメント1が構成され、その内部では、相
対する一対の溝部18,20からタンク部30,32が、相対する
溝部24から略U字状の熱交換媒体通路34が構成されると
共に、該熱交換媒体通路34とタンク部30,32とは連通す
るようになっており、タンク部30及びタンク部32は、熱
交換媒体通路34の入口部及び出口部に各々なる。
ここで、成形プレート12に設けられる相対ビード群40
について述べる。
相対ビード群40は、第2図及び第3図に詳しく示され
るように、当接ビード42a(◎印で示す)を複数配列し
て成る当接ビード群42と、第1の対向ビード44a(○印
で示す)を複数配列して成る第1の対向ビード群44と、
第2の対向ビード46a(印で示す)を複数配列して成
る第2の対向ビード群46と、第3の対向ビード48a(●
印で示す)を複数配列して成る第3の対向ビード群48と
を、成形プレート12の溝部24に千鳥状に設けている。
当接ビード42aは、熱交換媒体通路34の内方に向けて
突出成形されており、その突出する長さが熱交換媒体通
路34の厚みAのほぼ1/2に設定されている。即ち、該当
接ビード42aは、2枚の成形プレート12が接合されたと
きに相対する同士が当接するようになっている。係る当
接ビード42aを複数配列して成る当接ビード群42は、溝
部24に一様に配されている。
第1の対向ビード44aは、熱交換媒体通路34の内方に
向けて突出形成されており、その突出する長さが例えば
当接ビード42aの突出長さの3/4に設定されている。即
ち、第1の対向ビード44aは、2枚の成形プレート12が
接合されたときに相対する同士の間で所定距離Bだけ隔
たるようになっている。係る第1の対向ビード44aを複
数配列して成る第1の対向ビード群44は、溝部24の入口
側(熱交換媒体通路34の入口側)であって、当接ビード
群42の間に配されている。
第2の対向ビード46aは、熱交換媒体通路34の内方に
向けて突出形成されており、その突出する長さが例えば
当接ビード42aの突出長さの1/2に設定されている。即
ち、第2の対向ビード46aは、2枚の成形プレート12が
接合されたときに相対する同士の間で所定距離Cだけ隔
たるようになっている。係る第2の対向ビード46aを複
数配列して成る第2の対向ビード群46は、溝部24の折り
返しの位置(熱交換媒体通路34の折り返しの位置)であ
って、当接ビード群42の間に配されている。
第3の対向ビード48aは、熱交換媒体通路34の内方に
向けて突出形成されており、その突出する長さが例えば
当接ビード42aの突出長さの1/4に設定されている。即
ち、第3の対向ビード48aは、2枚の成形プレート12が
接合されたときに相対する同士の間で所定距離Dだけ隔
たるようになっている。係る第3の対向ビード48aを複
数配列して成る第1の対向ビード群48は、溝部24の出口
側(熱交換媒体通路34の出口側)であって、当接ビード
群42の間に配されている。
ここで、成形プレート12を2枚接合させたときの上記
第1,第2,第3の対向ビード44a,46a,48aの間隙B,C,Dの長
さの関係について述べれば、間隙B,C,Dは、B<C<D
となるように設定されている。
係る相対ビード群40は、2枚の成形プレート12が接合
されてチューブエレメント1が構成されると、その熱交
換媒体通路34内に突出する。そして、当接ビード群42
は、相対する同士が当接され、チューブエレメント1の
補強をなすと共に、熱交換媒体が熱交換媒体通路34内を
均等に流れるよう作用する。また、第1,第2,第3の対向
ビード群44,46,48は、相対する同士の間に所定距離の間
隙B,C,Dが形成され、当接ビード群42と同様に熱交換媒
体の流れを均等にする作用をなすが、各対向ビード群は
それに形成の間隙によって、熱交換媒体通路34内の各所
の通路抵抗を設定している。即ち、対向ビード群の間隙
が大きいほどその対向ビード群が配されている位置の熱
交換媒体通路34の通路抵抗が小さくなるようになってい
る。したがって、間隙B,C,DにあってはB<C<Dなる
ように設定されているから、熱交換媒体通路34の入口側
から出口側に至る経路においては、第1の対向ビード群
44が配された入口側よりも第2の対向ビード群46が配さ
れた折り返し位置の通路抵抗が小さく、この折り返し位
置よりも第3の対向ビード群48が配された出口側の通路
抵抗が小さくなっている。即ち、この相対ビード群40を
有してなるチューブエレメント1は、その熱交換媒体通
路34内の通路抵抗が入口側から出口側に至るまでに徐々
に小さくなるように設定されている。
上記構成のチューブエレメント1は、第1図に示すよ
うに、隣接するチューブエレメント間で、各々のタンク
部30,32及びチューブエレメント突当部26を当接させ
て、その間の間隙にフィン3を介在して多段積層される
ものである。そして、積層されたタンク部30,32は、そ
の開口14,16を介して連通され、入口タンク50及び出口
タンク52を構成する。この入口タンク50及び出口タンク
52は、その一端側が一方の端板5に形成の通路孔54,56
を介して入口パイプ7及び出口パイプ9に連通されると
共に、他端側が他方の端板5によって塞がれるようにな
っている。
斯る構成の熱交換器は、入口パイプ7から入口タンク
50に流入された熱交換媒体が、各チューブエレメント1
の熱交換媒体通路34内を流れ、その間外部の空気との間
で熱交換をなし、出口タンク52に至り、出口パイプ9か
ら排出されるようになっている。
而して、この熱交換器においては、上述した如く、チ
ューブエレメント1の熱交換媒体通路34の入口側から出
口側にかけての通路抵抗を徐々に小さくするように第1,
第2,第3の対向ビード群44,46,48を配列している。これ
によって、例えば熱交換器をエバポレータとして使用す
る場合にあっては、熱交換媒体通路34の出口側の通路抵
抗が小さいので、気化した熱交換媒体(冷媒)が効率良
く流れ、熱交換器全体の熱交換率が向上されるようにな
っている。
次に、第2及び第3の実施例を、第4図及び第5図を
参照しつつ説明する。但し、上述の第1の実施例と同一
構成のものについては同一符号を付してその説明を省略
し、以下、異なる点についてのみ説明する。
この第2及び第3の実施例に係る熱交換器が上述の第
1の実施例のものと異なる点は、成形プレート12の相対
ビード40の配列構成のみであり、以下、順を追ってその
配列構成について述べる。
第4図に示される第2の実施例において、成形プレー
ト12の溝部24には、当接ビード42a(◎印で示す)を複
数配列して成る当接ビード群42と、第2の対向ビード46
a(印で示す)を複数配列して成る第2の対向ビード
群46とが千鳥状に設けられており、該当接ビード群42と
第2の対向ビード群46とで2段の相対ビード群40が構成
されている。このうち、当接ビード群42は溝部24に一様
に設けられているが、第2の対向ビード群46は、溝部24
の折り返し位置の略中央から出口側にかけて当接ビード
群42の間に設けられている。
第5図に示される第3の実施例において、成形プレー
ト12の溝部24には、当接ビード42a(◎印で示す)を複
数配列して成る当接ビード群42と、第1の対向ビード44
a(○印で示す)を複数配列して成る第1の対向ビード
群44と、第2の対向ビード46a(印で示す)を複数配
列して成る第2の対向ビード群46とが千鳥状に設けられ
ており、該当接ビード群42と第1,第2の対向ビード群4
4,46とで3段の相対ビード群40が構成されている。この
うち、当接ビード群42は溝部24に一様に設けられている
が、第1の対向ビード群44は溝部24の折り返し位置であ
って、当接ビード群42の間に設けられており、第2の対
向ビード群46は溝部24の出口側であって、当接ビード群
42の間に設けられている。
尚、当接ビード42a,第1及び第2の対向ビード44a,46
aの突出する長さは、上述の第1の実施例と同様である
(第3図参照)。
以上述べた第2、第3の実施例で示される成形プレー
ト12を2枚接合させて成るチューブエレメント1を有す
る熱交換器の作用効果は前述の第1の実施例と同様であ
り、チューブエレメント1の熱交換媒体通路34の入口側
から出口側にかけての通路抵抗が徐々に小さくされるも
のである。
次に、第6図乃至第8図を参照しつつ請求項2記載の
発明に係る熱交換器の実施例について述べる。但し、上
述の請求項1記載の発明に係る熱交換器と同一構成のも
のについては同一符号を付してその説明を省略し、以
下、異なる点についてのみ説明する。
この実施例に係る熱交換器が上述の請求項1記載の発
明に係るものと異なる点は、成形プレート12の相対ビー
ド40の配列構成のみであり、以下、順を追って、第1,第
2,第3の実施例を述べる。
第6図に示される第1の実施例において、成形プレー
ト12の溝部24には、当接ビード42a(◎印で示す)を複
数配列して成る当接ビード群42と、第2の対向ビード46
a(印で示す)を複数配列して成る第2の対向ビード
群46とが千鳥状に設けられており、該当接ビード群42と
第2の対向ビード群46とで2段の相対ビード群40が構成
されている。このうち、当接ビード群42は溝部24に一様
に設けられているが、第2の対向ビード群46は、溝部24
の折り返しの位置であって、当接ビード群42の間に設け
られている。
第7図に示される第2の実施例において、成形プレー
ト12の溝部42には、当接ビード42a(◎印で示す)を複
数配列して成る当接ビード群42と、第1の対向ビード44
a(○印で示す)を複数配列して成る第1の対向ビード
群44と、第2の対向ビード46a(印で示す)を複数配
列して成る第2の対向ビード群46とが千鳥状に設けられ
ており、該当接ビード群42と第1,第2の対向ビード群4
4,46とで3段の相対ビード群40が構成されている。この
うち、当接ビード群42は溝部24に一様に設けられている
が、第1及び第2の対向ビード群44,46は、溝部24の折
り返し位置であって、当接ビード群42の間に設けられて
おり、第1の対向ビード群44はその外側に、第2の対向
ビード群46はその内側に配されている。
第8図に示される第3の実施例において、成形プレー
ト12の溝部24には、当接ビード42a(◎印で示す)を複
数配列して成る当接ビード群42と、第1の対向ビード44
a(○印で示す)を複数配列して成る第1の対向ビード
群44と、第2の対向ビード46a(印で示す)を複数配
列して成る第2の対向ビード群46と、第3の対向ビード
48a(●印で示す)を複数配列して成る第3の対向ビー
ド群48とが千鳥状に設けられており、該当接ビード群42
と第1,第2,第3の対向ビード群44,46,48とで4段の相対
ビード群40が構成されている。このうち、当接ビード群
42は溝部24に一様に設けられているが、第1,第2,第3の
対向ビード群44,46,48は、溝部24の折り返し位置であっ
て、当接ビード群42の間に設けられており、第1の対向
ビード群44は外側に、第3の対向ビード群48は内側に、
第2の対向ビード群46は第1の対向ビード群44と第3の
対向ビード群48との間に位置するように配されている。
尚、当接ビード42a,第1,第2,第3の対向ビード44a,46
a,48aの突出する長さは、前述の請求項1記載の発明に
係る成形プレート12のものと同様である(第3図参
照)。
以上述べた第1、第2、第3の実施例で示される成形
プレート12を2枚接合させて成るチューブエレメント1
は、その熱交換媒体通路34の折り返し位置に所定の間隙
を有する対向ビード群が少なくとも1つ以上配されてお
り、もって熱交換媒体通路34の折り返し位置における通
路抵抗が小さくされ、熱交換媒体の偏流が回避されるよ
うになっている。これにより、熱交換器は、熱交換率の
向上を図ることができる。
次に、第9図乃至第11図を参照しつつ請求項3記載の
発明に係る熱交換器の実施例について述べる。但し、前
述の請求項1記載の発明に係る熱交換器と同一構成のも
のについては同一符号を付してその説明を省略し、以
下、異なる点についてのみ説明する。
この実施例に係る熱交換器が前述の請求項1記載の発
明に係るものと異なる点は、成形プレート12の相対ビー
ド40の配列構成のみであり、以下、順を追って、第1,第
2,第3の実施例を述べる。
第9図に示される第1の実施例において、成形プレー
ト12の溝部24には、当接ビード42a(◎印で示す)を複
数配列して成る当接ビード群42と、第2の対向ビード46
a(印で示す)を複数配列して成る第2の対向ビード
群46とが千鳥状に設けられており、該当接ビード群42と
第2の対向ビード群46とで2段の相対ビード群40が構成
されている。このうち、当接ビード群42は溝部24に一様
に設けられているが、第2の対向ビード群46は、溝部24
の周縁に設けられている。
第10図に示される第2の実施例において、成形プレー
ト12の溝部24には、当接ビード42a(◎印で示す)を複
数配列して成る当接ビード群42と、第1の対向ビード44
a(○印で示す)を複数配列して成る第1の対向ビード
群44と、第2の対向ビード46a(印で示す)を複数配
列して成る第2の対向ビード群46とが千鳥状に設けられ
ており、該当接ビード群42と第1,第2の対向ビード群4
4,46とで3段の相対ビード群40が構成されている。この
うち、当接ビード群42は溝部24に一様に設けられている
が、第1の対向ビード群44は、溝部24の入口側から折り
返し位置の略中央にかけての溝部24の周縁に設けられて
おり、第2の対向ビード群46は、溝部24の出口側から折
り返し位置の略中央にかけての溝部24の周縁に設けられ
ている。
第11図に示される第3の実施例において、成形プレー
ト12の溝部24には、当接ビード42a(◎印で示す)を複
数配列して成る当接ビード群42と、第1の対向ビード44
a(○印で示す)を複数配列して成る第1の対向ビード
群44と、第2の対向ビード46a(印で示す)を複数配
列して成る第2の対向ビード群46と、第3の対向ビード
群48a(●印で示す)第3の対向ビード群48とが千鳥状
に設けられており、該当接ビード群42と第1,第2,第3の
対向ビード群44,46,48とで4段の相対ビード群40が構成
されている。このうち、当接ビード群42は溝部24に一様
に設けられているが、第1の対向ビード群44は溝部24の
入口側の周縁に、第2の対向ビード群46は溝部24の折り
返し位置の周縁に、第3の対向ビード群48は溝部24の出
口側の周縁に各々配されている。
尚、当接ビード42a,第1,第2,第3の対向ビード44a,46
a,48aの突出する長さは、前述の請求項1記載の発明に
係る成形プレート12のものと同様である(第3図参
照)。
以上述べた第1、第2、第3の実施例で示される成形
プレート12を2枚接合させて成るチューブエレメント1
は、その熱交換媒体通路34の周縁の位置に所定の間隙を
有する対向ビード群が少なくとも1つ以上配されてお
り、もって熱交換媒体通路34の周縁における通路抵抗が
小さくされ、熱交換媒体通路34の探側を熱交換媒体が効
率良く流れるようになっている。これにより、熱交換器
は、熱交換率の向上を図ることができる。
次に、第12図を参照しつつ請求項4記載の発明に係る
熱交換器の実施例について述べる。但し、前述の請求項
1記載の発明に係る熱交換器と同一構成のものについて
は同一符号を付してその説明を省略し、以下、異なる点
についてのみ説明する。
この実施例に係る熱交換器が前述の請求項1記載の発
明に係るものと異なる点は、成形プレート12の相対ビー
ド40の配列構成のみであり、以下に述べる。
第12図に示される成形ブレート12の溝部24には、当接
ビード42a(◎印で示す)を複数配列して成る当接ビー
ド群42と、第1の対向ビード44a(○印で示す)を複数
配列して成る第1の対向ビード群44と、第2の対向ビー
ド46a(印で示す)を複数配列して成る第2の対向ビ
ード群46と、第3の対向ビード48a(●印で示す)を複
数配列して成る第3の対向ビード群48とが千鳥状に設け
られており、該当接ビード群42と第1,第2,第3の対向ビ
ード群44,46,48とで4段の相対ビード群40が構成されて
いる。このうち、当接ビード群42は溝部24に一様に設け
られているが、第1の対向ビード群44は溝部24の入口側
及び出口側であって、当接ビード群44の間に、第2の対
向ビード群46は溝部24の折り返し位置に、第3の対向ビ
ード群48は溝部24の周縁の位置に各々配されている。
尚、当接ビード42a,第1,第2,第3の対向ビード44a,46
a,48aの突出する長さは、前述の請求項1記載の発明に
係る成形プレート12のものと同様である(第3図参
照)。
上述の成形プレート12を2枚接合させて成るチューブ
エレメント1は、その熱交換媒体通路34の周縁の位置及
び入口側から出口側に至る経路に所定の間隙を有する対
向ビード線が複数設けられており、もって熱交換媒体通
路34内の通路抵抗が小さくされて、熱交換媒体が効率良
く流されるようになっている。これにより、熱交換器
は、熱交換率の向上を図ることができる。
(発明の効果) 以上述べたように、この発明によれば、チューブエレ
メントの熱交換媒体通路の経路の適所に、該熱交換媒体
通路内の通路抵抗を小さくするよう対向ビード群を配列
したので、熱交換媒体通路内を熱交換媒体が効率良く流
れ、もって熱交換器の熱交換率が向上されるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は積層型熱交換器の斜視図、第2図は請求項1記
載の発明に係る積層型熱交換器に用いられる第1の実施
例の成形プレートの平面図、第3図はチューブエレメン
トの断面構造を示す説明図、第4図は請求項1記載の発
明に係る積層型熱交換器に用いられる第2の実施例の成
形プレートの平面図、第5図は同上の積層型熱交換器に
用いられる第3の実施例の成形プレートの平面図、第6
図は請求項2記載の発明に係る積層型熱交換器に用いら
れる第1の実施例の成形プレートの平面図、第7図は同
上の積層型熱交換器に用いられる第2の実施例の成形プ
レートの平面図、第8図は同上の積層型熱交換器に用い
られる第3の実施例の成形プレートの平面図、第9図は
請求項3記載の発明に係る積層型熱交換器に用いられる
第1の実施例の成形プレートの平面図、第10図は同上の
積層型熱交換器に用いられる第2の実施例の成形プレー
トの平面図、第11図は同上の積層型熱交換器に用いられ
る第3の実施例の成形プレートの平面図、第12図は請求
項4記載の発明に係る積層型熱交換器に用いられる成形
プレートの平面図である。 1……チューブエレメント、3……フィン、12……成形
プレート、24……溝部、34……熱交換媒体通路、40……
相対ビード群、42a……当接ビード、42……当接ビード
群、44a……第1の対向ビード、44……第1の対向ビー
ド群、46a……第2の対向ビード、46……第2の対向ビ
ード群、48a……第3の対向ビード、48……第3の対向
ビード群。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の成形プレートを最中合わせに接合し
    て成り、その内部に一端が熱交換媒体の入口部に連通さ
    れ、他端が熱交換媒体の出口部に連通される略U字状の
    熱交換媒体通路を形成すると共に、各成形プレートに熱
    交換媒体通路の内方に突出する複数の相対ビード群を具
    備する各チューブエレメントをフィンを介在させて多段
    積層して成る積層型熱交換器において、 前記相対ビード群は、前記2枚の成形プレートを接合し
    たときに当接される当接ビードを複数配列の当接ビード
    群と、所定距離を隔てて対向する対向ビードを複数配列
    の少なくとも1つ以上の対向ビード群とより成り、 前記チューブエレメントの熱交換媒体通路の入口側から
    出口側にかけて前記当接ビードが多数配列されると共
    に、前記当接ビード間に前記少なくとも1つ以上の対向
    ビードが配列され、該対向ビードが単数の配列の場合に
    は出口側に、複数の配列の場合には所定距離の小さい順
    から配列したことを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 【請求項2】2枚の成形プレートを最中合わせに接合し
    て成り、その内部に一端が熱交換媒体の入口部に連通さ
    れ、他端が熱交換媒体の出口部に連通される略U字状の
    熱交換媒体通路を形成すると共に、各成形プレートに熱
    交換媒体通路の内方に突出する複数の相対ビード群を具
    備する各チューブエレメントをフィンを介在させて多段
    積層して成る積層型熱交換器において、 前記相対ビード群は、前記2枚の成形プレートを接合し
    たときに当接される当接ビードを複数配列の当接ビード
    群と、所定距離を隔てて対向する対向ビードを複数配列
    の少なくとも1つ以上の対向ビード群とより成り、 前記チューブエレメントの熱交換媒体通路の折り返しの
    位置に、前記当接ビードが多数配列されると共に、前記
    当接ビード間に前記少なくとも1つ以上の対向ビードが
    配列され、該対向ビードが単数の配列の場合には全体
    に、複数の配列の場合には所定距離の小さい方が外側
    に、大きい方が内側に配列したことを特徴とする積層型
    熱交換器。
  3. 【請求項3】2枚の成形プレートを最中合わせに接合し
    て成り、その内部に一端が熱交換媒体の入口部に連通さ
    れ、他端が熱交換媒体の出口部に連通される略U字状の
    熱交換媒体通路を形成すると共に、各成形プレートに熱
    交換媒体通路の内方に突出する複数の相対ビード群を具
    備する各チューブエレメントをフィンを介在させて多段
    積層して成る積層型熱交換器において、 前記相対ビード群は、前記2枚の成形プレートを接合し
    たときに当接される当接ビードを複数配列の当接ビード
    群と、所定距離を隔てて対向する対向ビードを複数配列
    の少なくとも1つ以上の対向ビード群とより成り、 前記チューブエレメントの熱交換媒体通路の入口側から
    出口側にかけて前記当接ビードが多数配列されると共
    に、前記熱交換媒体通路の周縁の位置に、前記少なくと
    も1つ以上の対向ビードが配列され、該対向ビードが単
    数の配列の場合には一連に、複数の配列の場合には所定
    距離の小さい順から配列したことを特徴とする積層型熱
    交換器。
  4. 【請求項4】2枚の成形プレートを最中合わせに接合し
    て成り、その内部に一端が熱交換媒体の入口部に連通さ
    れ、他端が熱交換媒体の出口部に連通される略U字状の
    熱交換媒体通路を形成すると共に、各成形プレートに熱
    交換媒体通路の内方に突出する複数の相対ビード群を具
    備する各チューブエレメントをフィンを介在させて多段
    積層して成る積層型熱交換器において、 前記相対ビード群は、前記2枚の成形プレートを接合し
    たときに当接される当接ビードを複数配列の当接ビード
    群と、所定距離を隔てて対向する対向ビードを複数配列
    の少なくとも1つ以上の対向ビード群とより成り、 前記チューブエレメントの熱交換媒体通路の入口側から
    出口側にかけて前記当接ビードが多数配列されながら、
    前記熱交換媒体通路の周縁の位置に、前記少なくとも1
    つ以上の対向ビードが配列され、該対向ビードが単数の
    配列の場合には一連に、複数の配列の場合には所定距離
    の小さい順から配列されると共に、前記当接ビード間に
    前記少なくとも1つ以上対向ビードが配列され、該対向
    ビードが単数の配列の場合には出口側に、複数配列の場
    合には所定の距離の小さい順から配列したことを特徴と
    する積層型熱交換器。
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