JPH081417Y2 - 積層型エバポレータ - Google Patents

積層型エバポレータ

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JPH081417Y2
JPH081417Y2 JP1989098942U JP9894289U JPH081417Y2 JP H081417 Y2 JPH081417 Y2 JP H081417Y2 JP 1989098942 U JP1989098942 U JP 1989098942U JP 9894289 U JP9894289 U JP 9894289U JP H081417 Y2 JPH081417 Y2 JP H081417Y2
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tanks
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車用冷房装置に用いられる積層型エ
バポレータ、特に一側面に一対のタンクが形成されU字
通路にて連通の熱交換エレメントを積層して成る積層型
エバポレータに関する。
(従来の技術) 従来の積層型エバポレータとして、特開昭61−184394
号公報には、エバポレータ本体において空気流通方向の
正面に冷媒の出入口パイプを接続する構成が開示されて
いる。
このように、正面に出入口パイプを接続する構成にお
いては、出入口パイプが通風路に配置されているため通
風抵抗となり、冷房能力の低下をきたすという問題があ
る。特に、出入口パイプには減圧バルブ等が接続される
ために通風路中に配置されると冷却空気の通風を阻害し
てしまう。
また、実開昭60−154774号公報には、出入口パイプを
エバポレータ本体の両側面に配置する構成が開示されて
いる。しかしながら、この装置では入口パイプと出口パ
イプとは異なる側に設けられており、他の装置との出入
口パイプへの接続等が煩わしくなると共に無駄な取付ス
ペースを必要とする不都合がある。
したがって、一側面に出入口パイプを並べて配置する
構成が望まれる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、U字通路を通って一方のタンクから他
方のタンクに冷媒を流す所謂2パスのフローパターンの
場合には、出入口パイプを一側面に並べて設けることが
可能であるが、エバポレータを大型化すると2パスのフ
ローパターンでは良好な熱交換効率を得ることができな
いため、4パス以上のフローパターンにすることが望ま
しい。しかし、4パス以上の冷媒通路を構成する場合に
は、入口パイプと出口パイプとは互いに反する側に設け
る構成となるため、出入口パイプを並べて配置させるこ
とができないという問題点がある。
そこで、この考案は上記問題点に鑑み、4パス以上の
冷媒通路を構成すると共に、出入口パイプを一側面に並
べて設けることができる積層型エバポレータを提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) この考案にかかる積層型エバポレータは、一端に一対
のタンクとこれらを連通するU字通路と該一対のタンク
間に設けられた独立の中央のタンクを有する第1の熱交
換エレメントと、一端に一対のタンクとこれらを連通す
るU字通路と該一対のタンク間に設けられ一方のタンク
に連通の中央のタンクを有する第2の熱交換エレメント
と、コルゲート状のフィンを備え、前記第1の熱交換エ
レメントと前記フィンを交互に多数積層し、さらに第2
の熱交換エレメントと前記フィンを交互に多数積層し
て、種類の異なる熱交換エレメント群が複数段設けら
れ、該各熱交換エレメント群に前方のタンク群と後方の
タンク群と、この両タンク群間に往路と復路を有するU
字通路群と、中央のタンク群とが構成され、該前方及び
後方のタンク群とU字通路群とで往路と復路の冷媒通路
を作った各熱交換エレメント群の隣り合う前方又は後方
のタンク群を適宜接続して、各熱交換エレメント群の冷
媒通路が直列に接続され、該中央のタンク群も直列に接
続され、該中央のタンク群の一端を前記直列の冷媒通路
の一端に連通させて成るものである。
また、この考案にかかる他の積層型エバポレータは、
一端に一対のタンクとこれらを連通するU字通路と該一
対のタンク間に形成のパイプ挿通孔が形成された第1の
熱交換エレメントと、一端に一対のタンクとこれらを連
通するU字通路と該どちらか一方のタンクに形成のパイ
プ挿通孔が形成された第2の熱交換エレメントと、前記
パイプ挿通孔に嵌挿される導出入パイプと、コルゲート
状のフィンとを備え、前記第1の熱交換エレメントと前
記フィンを交互に多数積層し、さらに前記第2の熱交換
エレメントと前記フィンを交互に多数積層して、種類の
異なる熱交換エレメント群が複数段設けられ、該熱交換
エレメント群に前方のタンク群と後方のタンク群と、こ
の両タンク群間に往路と復路を有するU字通路群と、中
央のタンク群とが構成され、該前方及び後方のタンク群
とU字通路群とで往路と復路の冷媒通路を作った各熱交
換エレメント群の隣り合う前方又は後方のタンク群を適
宜接続して、各熱交換エレメント群の冷媒通路が直列に
接続すると共に、中央にパイプ挿通孔群が配され、この
パイプ挿通孔群に前記導出入パイプが嵌挿され、該導出
入パイプの端が前記直列の冷媒通路の一端に連通されて
成るものである。
(作用) したがって、請求項1に記載の考案にあっては、第1
の熱交換エレメントとフィンとを交互に、第2の熱交換
エレメントとフィンとを交互に積層して、種類の異なる
熱交換エレメント群を複数段設けられ、各熱交換エレメ
ント群毎に2パス(往路と復路)の冷媒通路を直列に接
続することで熱交換エレメント群の2倍の数に対応した
4パス、6パス、8パス、その他多パスの冷媒通路を構
成することができ、この一端に中央のタンク群が連通さ
れて一対の出入口パイプを同一側面に並設することがで
きるものである。
請求項2に記載に考案にあっては、請求項1に記載の
考案と同様に、第1の熱交換エレメントとフィンとを交
互に、第2の熱交換エレメントとフィンとを交互に積層
して、種類の異なる熱交換エレメント群を複数段設けら
れ、各熱交換エレメント群毎に2パス(往路と復路)の
冷媒通路を直列に接続することで熱交換エレメント群の
2倍の数に対応した4パス、6パス、8パス、その他多
パスの冷媒通路を構成することができ、その一端をパイ
プ挿入孔群に嵌挿の導出入パイプに連通することで、一
対の出入口パイプを同一側面に並設することができるも
のである。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面により説明する。
第1図に4パスの積層型エバポレータ(以下、「エバ
ポレータ」と言う。)を構成した一例が示されており、
該エバポレータ1は、エバポレータ本体2と、エバポレ
ータ本体2の側面から冷媒を供給する入口パイプ(また
は出口パイプ)3と熱交換後の冷媒を排出する出口パイ
プ(または入口パイプ)4とを具備し、これらを炉中一
体にろう付けして組み付けられている。
エバポレータ本体2は、第1の熱交換エレメント5と、
コルゲート状のフィン7と交互に多数積層し、また第2
の熱交換エレメント6とコルゲート状のフィン7とを交
互に多数積層して並設すると共に、その積層方向の両端
にエンドプレート8,8を配して構成されている。
第1、第2の熱交換エレメント5,6は、第2図及び第
3図に詳しく示されるように、各々2枚の成形プレート
50Aと50B,60Aと60Bを互いに向かい合わせて接合するこ
とで構成される。
第1の熱交換エレメント5を構成する成形プレート50
A,50Bは、その図示下方が膨出されて溝部51,52,53が形
成され、その中央の溝部53近傍から上方に向けて突条54
が延設されていると共に、その周縁に両側の前記溝部5
1,52に通じる溝部55が形成されている。この2枚を接合
することで、第1の熱交換エレメント5が構成され、そ
の内部では互いの溝部51,52からタンク56,57が、互いの
溝部53から中央のタンク58が、互いの溝部55からU字通
路59が各々構成される。ここで、タンク56,57はU字通
路59を介して連通する一方、中央のタンク58は独立して
いる。また、これらタンク56,57、中央のタンク58に
は、その各々を構成する成形プレートの中央に開口56A,
57A,58Aが形成され、隣設される熱交換エレメント間で
当接するタンク同士が連通するようになっている。
第2の熱交換エレメント6を構成する成形プレート60
A,60Bは、上述の成形プレート50A,50Bとほぼ同形状のも
のであるが、中央の溝部と、それを挟む溝部の一方とが
仕切を低くして通じるようになっている。即ち、成形プ
レート60A,60Bは、その図示下方が膨出されて溝部61,6
2,63が形成され、その溝部61,62の内の一方、例えば溝
部61が中央の溝部63に通じていると共に、該中央の溝部
63の近傍から上方に向けて突条64が延設され、その周縁
に両側の溝部61,62に通じるU字状の溝部65が形成され
ているものである。この2枚を接合することで第2の熱
交換エレメント6が構成され、その内部では互いの溝部
61,62からタンク66,67が、互いの溝部63から中央のタン
ク68が、互いの溝部65からU字通路69が構成される。こ
のタンク66,67はU字通路69を介して連通すると共に、
一方のタンク66が中央のタンク68に連通したものとなっ
ている。また、これらタンク66,67、中央のタンク68を
構成する成形プレートの中央には、第1の熱交換エレメ
ント5と同様に、開口66A,67A,68Aが形成され、隣設さ
れる熱交換エレメント間で当接するタンク同士が連通す
るようになっている。
而して、このエバポレータ本体2にあっては、上述の
第1、第2の熱交換エレメント5,6を第2図に示すよう
に配列し、例えば図示略中央から右方側に第1の熱交換
エレメント群100を、左方側に第2の熱交換エレメント
群200を構成している。
第1の熱交換エレメント群100は、第1の熱交換エレ
メント5のみが積層された構造となっており、そのタン
ク群101(タンク56により構成される後方のタンク群)
と、タンク群102(タンク57により構成される前方のタ
ンク群)との間に、U字通路59内を冷媒が移動する2パ
ス(往路と復路)のU字通路群104と、中央のタンク群1
03とが構成されている。一方、第2の熱交換エレメント
群200は、第2の熱交換エレメント6のみが積層された
構造となっており、そのタンク群201(タンク66により
構成)と、タンク群202(タンク67により構成)との間
に、U字通路69内を冷媒が移動する2パス(往路と復
路)のU字通路群204と、中央のタンク群203とが構成さ
れている。そして、この第1、第2の熱交換エレメント
群100,200に2パスの冷媒通路1001,2001が形成され、そ
れらが接するタンク部分において、タンク群102と202と
が直列に連通されて4パスの冷媒通路(1001と2001とを
直列に接続している)を構成している。この4パスの冷
媒通路(1001と2001を直列に接続している)は、その一
端側のタンク群201が、中央のタンク群203(中央のタン
ク58,68により構成)の一端に連通していると共に、他
端側のタンク群101が冷媒の入口パイプ3に連通されて
いる。また、中央のタンク群103の他端は冷媒の出口パ
イプ4に連通されている。尚、タンク群101と201との間
は、一方の溝部に開口を形成しない成形プレートを用い
て(この実施例では、第2の熱交換エレメント群200側
に開口66Aを形成しない成形プレート60B′を用いてい
る。)、連通しない構造として冷媒通路1001,2001とを
直列に接続している。また、前述の入口パイプ3、出口
パイプ4は、共に第1の熱交換エレメント群100側のエ
ンドプレート8に形成の冷媒入口孔8A、冷媒出口孔8B内
に嵌挿され、並設されていると共に、そのエンドプレー
ト8は当接しているタンク57の右開口57Aを塞ぎ、第2
の熱交換エレメント群200側に配されたエンドプレート
8は、それに当接のタンク66,67、中央のタンク68の左
開口66A,67A,68Aを塞いでいる。
以上のように組み付けられたエバポレータ1は、第4
図に示すように、入口パイプ3を介して第1の熱交換エ
レメント群100のタンク群101に流入された冷媒が、U字
通路群104を介してタンク群102に移動し、タンク群102
から第2の熱交換エレメント群200のタンク群202にその
まま水平移動し、U字通路群204を介してタンク群201に
移動して、それに連通の中央のタンク群203,103を介し
て出口パイプ4から排出される(または、逆の経路を辿
る)4パスの冷媒通路が構成されているものである。し
たがって、上述のように各々に2パス(往路と復路)の
冷媒通路1001,2001を構成した第1、第2の熱交換エレ
メント群100,200を直列に接続することで、所望される
4パスの冷媒通路(1001と2001を直列に接続している)
を構成することができると共に、その一端側に中央のタ
ンク群103,203を連通させて、入口パイプ3と出口パイ
プ4とを同一側面に並設することができるようになって
いる。
第5図乃至第7図に、6パスのエバポレータを構成し
た一例が示されており、以下に説明する。但し、上述の
第1の実施例で述べたものと重複するものについては、
その部位に同一符号を付して説明を省略する。
第5図乃至第7図に示されるエバポレータ1は、上述
の第1の実施例で述べた4パスのエバポレータ本体に、
第3の熱交換エレメント群300を付加した構成となって
いる。
第3の熱交換エレメント群300は、第1の熱交換エレ
メント群100と同様に、第1の熱交換エレメント5のみ
が積層された構造となっており、そのタンク群301(タ
ンク56により構成)とタンク群302(タンク57により構
成)との間に、U字通路59内を冷媒が移動する2パス
(往路と復路)のU字通路群304と、中央のタンク群303
とが構成されている。
この第3の熱交換エレメント群300が付加されたエバ
ポレータ本体2は、それらが接するタンク部分におい
て、タンク群101と301、302と202が連通されて、各々の
2パスの冷媒通路1001,3001,2001が直列に接続された6
パスの冷媒通路(1001と3001と2001を直列に接続してい
る)と、中央のタンク群103,203,303とを構成してい
る。この6パスの冷媒通路(1001と3001と2001を直列に
接続している)は、その一端のタンク群201が中央のタ
ンク群203(中央のタンク58,68により構成)の一端に連
通していると共に、他端側のタンク群102が冷媒の入口
パイプ3に連通されている。また、中央のタンク群203,
303,103の他端は、冷媒の出口パイプ4に連通されてい
る。尚、タンク群102と302、及び301と201との間は、一
方の溝部に開口を形成しない成形プレートを用いて(こ
の実施例では、第2、第3の熱交換エレメント群200,30
0に開口57A,66Aを形成しない成形プレート50B′,60B′
を用いている。)、連通しない構造として冷媒通路100
1,3001,2001とを直列に接続している。(第7図参
照)。また、入口パイプ3は、第1の実施例と変わって
出口パイプ4の図示後方側に設けられていると共に、そ
れを嵌挿するエンドプレート8がタンク56の右開口56A
を塞ぐようになっている。
以上のように組み付けられたエバポレータ1は、第8
図に示すように、入口パイプ3を介して第1の熱交換エ
レメント群100のタンク群102に流入された冷媒が、U字
通路群104を介してタンク群101に移動し、タンク群101
から第3の熱交換エレメント群300のタンク群301にその
まま水平移動し、U字通路群304を介してタンク群302に
移動し、続けて第2の熱交換エレメント群200のタンク
群202に水平移動して、U字通路群204を介してタンク群
201に移動し、タンク群201から中央のタンク群103を通
り、中央のタンク群303,103を介して出口パイプ4から
排出される(または、逆の経路を辿る)6パスの冷媒通
路が構成されているものである。したがって、第1の実
施例と同様に、各々に2パスの冷媒通路1001,2001,3001
を構成した第1、第2、第3の熱交換エレメント群100,
200,300を直列に接続することで、所望される6パスの
冷媒通路(1001と2001と3001とが接続にて構成)が構成
でき、その冷媒通路の一端側に中央のタンク群103,203,
303を連通させて、入口パイプ3と出口パイプ4とを同
一側面に並設してある。
次に、この考案の請求項2に記載の実施例を説明す
る。この実施例で用いられる第1、第2の熱交換エレメ
ント5,6は、第9図に示すように、前述した請求項1に
係る実施例で用いたものと多少構成が異なったものとな
っている。
第1の熱交換エレメント5を構成する成形プレート50
A,50Bには、中央の溝部が形成されておらず、溝部51,52
のみが形成されており、中央の溝部に対応する位置に後
述する導出入パイプ20を嵌挿するためのパイプ挿通孔2
5,25が形成されている。したがって、この2枚が接合さ
れて成る第1の熱交換エレメント5は、互いの溝部51,5
2からタンク56,57が、互いの溝部55からタンク56,57を
連通するU字通路59が構成されると共に、パイプ挿通孔
25に導出入パイプ20が嵌挿されるようになっている。
第2の熱交換エレメント6を構成する成形プレート60
A,60Bは、中央の溝部に相当する部分が、その両側の溝
部の一方に含まれるように形成されている。即ち、この
2枚が接合されて成る第2の熱交換エレメント6は、互
いの溝部61,62からタンク66、67が、互いの溝部65から
タンク66,67を連通するU字通路69が各々構成され、例
えばタンク66の形状がタンク67の2倍程度に長く形成さ
れているものである。そして、タンク66の中央のタンク
に対応する位置には、導出入パイプ20を挿入するための
パイプ挿通孔30が形成されている。
第10図に、上述の第1、第2の熱交換エレメント5,6
を使用して4パスのエバポレータを構成した一例が示さ
れている。このエバポレータ1は、前記請求項1に係る
実施例で述べた4パスのエバポレータと同様に第1、第
2の熱交換エレメント5,6を配列してエバポレータ本体
2を構成し、その略中央から右方側に第1の熱交換エレ
メント群100を、左方側に第2の熱交換エレメント群200
を形成している。
第1の熱交換エレメント群100は、第1の熱交換エレ
メント5のみが積層された構造となっており、そのタン
ク群101(タンク56により構成される後方のタンク群)
と、タンク群102(タンク57により構成される前方のタ
ンク群)との間に、U字通路59内を冷媒が移動する2パ
ス(往路と復路)のU字通路群104と、パイプ挿通孔25
による導出入パイプ20を通すパイプ挿通孔群26とが構成
されている。一方、第2の熱交換エレメント群200は、
第2の熱交換エレメント6のみが積層された構造となっ
ており、そのタンク群201(タンク66により構成)と、
タンク群202(タンク67により構成)との間に、U字通
路69内を冷媒が移動する2パス(往路と復路)のU字通
路群204を構成すると共に、その一端に導出入パイプ20
を接続するためのパイプ挿通孔30が設けられたものとな
っている。
而して、このエバポレータ1は、第1の熱交換エレメ
ント群100のパイプ挿通孔群26に冷媒供給用の導出入パ
イプ20が嵌挿され、その一端部が第2の熱交換エレメン
ト群200のパイプ挿通孔30に挿入された構造となってい
ると共に、導出入パイプ20は、出口パイプ4と一体に形
成されたものが使用されている。したがって、以上のよ
うに組み付けられるエバポレータ1は、第11図に示すよ
うに、入口パイプ3を介して第1の熱交換エレメント群
100のタンク群101に流入された冷媒が、U字通路群104
を介してタンク群102に移動し、タンク群102から第2の
熱交換エレメント群200のタンク群202にそのまま水平移
動し、U字通路群204を介してタンク群201に移動して、
それに連通の導出入パイプ20から排出される(または、
逆の経路を辿る)4パスの冷媒通路(1001と2001を直列
に接続している)が構成されているものである。
次に、第12図を参照して6パスのエバポレータを構成
した一例を説明する。このエバポレータ1は、前記請求
項1に係る実施例で述べた6パスのエバポレータと同様
に第1、第2の熱交換エレメント5,6を配列してエバポ
レータ本体2を構成し、その図示右方側から順に第1、
第3、第2の熱交換エレメント群100,300,200を形成し
ている。
かかるエバポレータ本体2は、上述の4パスのエバポ
レータに、第3の熱交換エレメント群300を付加した構
成となっており、該第3の熱交換エレメント群300は、
第1の熱交換エレメント群100と同様に、第1の熱交換
エレメント5のみが積層された構造となっており、その
タンク群301(タンク56により構成される後方のタンク
群)と、タンク群302(タンク57により構成される前方
のタンク群)との間に、U字通路59内を冷媒が移動する
2パス(往路と復路)のU字通路群304、パイプ挿通孔2
5による導出入パイプ20を通すパイプ挿通孔群27とが構
成されている。
而して、このエバポレータ1は、第1及び第3の熱交
換エレメント群100,300の各パイプ挿通孔群26,27に導出
入パイプ20が嵌挿され、その一端部が第2の熱交換エレ
メント群200のパイプ挿通孔30に挿入されていると共
に、その導出入パイプ20が出口パイプ4と一体成形され
て成る。
したがって、このエバポレータ1においては、第13図
に示すように、入口パイプ3を介して第1の熱交換エレ
メント群100のタンク群102に流入された冷媒が、U字通
路群104を介してタンク群101に移動し、タンク群101か
ら第3の熱交換エレメント群300のタンク群301にそのま
ま水平移動し、U字通路群304を介してタンク群302に移
動して、タンク群302から第2の熱交換エレメント群200
のタンク群202に水平移動し、U字通路群204を介してタ
ンク群201に移動して、導出入パイプ20から排出される
(または、逆の経路を辿る)6パスの冷媒通路が構成さ
れるものである。
上述のように構成される4パス、6パスのエバポレー
タは、いずれも請求項1に係る実施例で述べたものと同
様に、各熱交換エレメント群内で構成される2パス(往
路と復路)の冷媒通路を直列に接続して構成されるもの
であり、その冷媒通路の一端側に導出入パイプを連通さ
せて入口パイプと出口パイプとが同一側面に並設される
ようになっている。
(考案の効果) 以上の述べたように、請求項1に記載の考案にあって
は、第1の熱交換エレメントとフィンとを交互に、第2
の熱交換エレメントとフィンとを交互に積層して種類の
異なる熱交換エレメント群を適段構成し、それらの冷媒
通路を直列に接続することで、熱交換エレメント群の2
倍の数に対応した冷媒通路のエバポレータを構成するこ
とができると共に、その一端を中央のタンク群に連通し
たので、冷媒の出入口パイプを同一側面に並設すること
ができるものである。したがって、所望されるエバポレ
ータの大きさに対応して4パス、6パス、その他多パス
の冷媒通路を構成することができて、熱交換率の向上が
図られ、一対の出入口パイプの並設で取付スペースの削
減を図ることができる。また、請求項2に記載の考案に
よれば、上述の中央のタンク群に代えて導出入パイプを
本体に挿入する構成とすることにより、請求項1に記載
の考案と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の請求項1に係る第1の実施例のエバ
ポレータの斜視図、第2図は同上のエバポレータの断面
図、第3図は同上における成形プレートの斜視図、第4
図は同上のエバポレータにおける冷媒の流れを示す模式
図、第5図は同上の第2の実施例のエバポレータの斜視
図、第6図は同上のエバポレータの断面図、第7図は同
上における成形プレートの斜視図、第8図は同上のエバ
ポレータにおける冷媒の流れを示す模式図、第9図はこ
の考案の請求項2に係るエバポレータで用いられる成形
プレートの斜視図、第10図は同上の第1の実施例のエバ
ポレータの断面図、第11図は同上のエバポレータにおけ
る冷媒の流れを示す模式図、第12図は同上の第2の実施
例のエバポレータの断面図、第13図は同上のエバポレー
タにおける冷媒の流れを示す模式図である。 1…エバポレータ、2…エバポレータ本体、3…入口パ
イプ、4…出口パイプ、5,6…第1、第2の熱交換エレ
メント、7…フィン、20…導出入パイプ、25,30…パイ
プ挿通孔、26,27…パイプ挿通孔群、100,200,300…第
1、第2、第3の熱交換エレメント群、103,203,303…
中央のタンク群。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に一対のタンクとこれらを連通するU
    字通路と該一対のタンク間に設けられた独立の中央のタ
    ンクを有する第1の熱交換エレメントと、 一端に一対のタンクとこれらを連通するU字通路と該一
    対のタンク間に設けられ一方のタンクに連通の中央のタ
    ンクを有する第2の熱交換エレメントと、 コルゲート状のフィンとを備え、 前記第1の熱交換エレメントと前記フィンを交互に多数
    積層し、さらに第2の熱交換エレメントと前記フィンを
    交互に多数積層して、種類の異なる熱交換エレメント群
    が複数段設けられ、該各熱交換エレメント群に前方のタ
    ンク群と後方のタンク群と、この両タンク群間に往路と
    復路を有するU字通路群と、中央のタンク群とが構成さ
    れ、該前方及び後方のタンク群とU字通路群とで往路と
    復路の冷媒通路を作った各熱交換エレメント群の隣り合
    う前方又は後方のタンク群を適宜接続して、各熱交換エ
    レメント群の冷媒通路が直列に接続され、該中央のタン
    ク群も直列に接続され、該中央のタンク群の一端を前記
    直列の冷媒通路の一端に連通させて成る積層型エバポレ
    ータ。
  2. 【請求項2】一端に一対のタンクとこれらを連通するU
    字通路と該一対のタンク間に形成のパイプ挿通孔が形成
    された第1の熱交換エレメントと、 一端に一対のタンクとこれらを連通するU字通路と該ど
    ちらか一方のタンクに形成のパイプ挿通孔が形成された
    第2の熱交換エレメントと、 前記パイプ挿通孔に嵌挿される導出入パイプと、 コルゲート状のフィンとを備え、 前記第1の熱交換エレメントと前記フィンを交互に多数
    積層し、さらに前記第2の熱交換エレメントと前記フィ
    ンを交互に多数積層して、種類の異なる熱交換エレメン
    ト群が複数段設けられ、該熱交換エレメント群に前方の
    タンク群と後方のタンク群と、この両タンク群間に往路
    と復路を有するU字通路群と、中央のタンク群とが構成
    され、該前方及び後方のタンク群とU字通路群とで往路
    と復路の冷媒通路を作った各熱交換エレメント群の隣り
    合う前方又は後方のタンク群を適宜接続して、各熱交換
    エレメント群の冷媒通路が直列に接続すると共に、中央
    にパイプ挿通孔群が配され、このパイプ挿通孔群に前記
    導出入パイプが嵌挿され、該導出入パイプの端が前記直
    列の冷媒通路の一端に連通されて成る積層型エバポレー
    タ。
JP1989098942U 1988-11-30 1989-08-24 積層型エバポレータ Expired - Lifetime JPH081417Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989098942U JPH081417Y2 (ja) 1988-11-30 1989-08-24 積層型エバポレータ
US07/573,060 US5024269A (en) 1989-08-24 1990-08-24 Laminated heat exchanger

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-155869 1988-11-30
JP15586988 1988-11-30
JP1989098942U JPH081417Y2 (ja) 1988-11-30 1989-08-24 積層型エバポレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02116654U JPH02116654U (ja) 1990-09-18
JPH081417Y2 true JPH081417Y2 (ja) 1996-01-17

Family

ID=31718733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989098942U Expired - Lifetime JPH081417Y2 (ja) 1988-11-30 1989-08-24 積層型エバポレータ

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JP (1) JPH081417Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6332271U (ja) * 1986-08-18 1988-03-02

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JPH02116654U (ja) 1990-09-18

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