JP2548462Y2 - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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- JP2548462Y2 JP2548462Y2 JP2825192U JP2825192U JP2548462Y2 JP 2548462 Y2 JP2548462 Y2 JP 2548462Y2 JP 2825192 U JP2825192 U JP 2825192U JP 2825192 U JP2825192 U JP 2825192U JP 2548462 Y2 JP2548462 Y2 JP 2548462Y2
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- JP
- Japan
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- tube element
- heat exchange
- exchange medium
- tube
- heat exchanger
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- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主に車両用空調装置
に用いられる熱交換器に関する。
に用いられる熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の熱交換器としては、2
枚の成形プレートを接合して構成されるチュ─ブエレメ
ントとコルゲート状のフィンとを交互に複数段積層して
構成されるものが周知であり、通常は矩形状に形成され
る。
枚の成形プレートを接合して構成されるチュ─ブエレメ
ントとコルゲート状のフィンとを交互に複数段積層して
構成されるものが周知であり、通常は矩形状に形成され
る。
【0003】しかし、熱交換器を設置するスペースが例
えば車室等の狭い場所であって、しかもその設置スペー
スが矩形状でない場合には、該設置スペースに対応する
形状の熱交換器を形成する必要がある。
えば車室等の狭い場所であって、しかもその設置スペー
スが矩形状でない場合には、該設置スペースに対応する
形状の熱交換器を形成する必要がある。
【0004】この問題に対処するために、従来において
は、長さの異なる数種類のチュ─ブエレメントを用意
し、これらのチュ─ブエレメントを適宜に組み合わせて
所望される形状の熱交換器を構成していた(例えば、実
開昭60─43881号公報及び実開平2─4467号
公報参照)。
は、長さの異なる数種類のチュ─ブエレメントを用意
し、これらのチュ─ブエレメントを適宜に組み合わせて
所望される形状の熱交換器を構成していた(例えば、実
開昭60─43881号公報及び実開平2─4467号
公報参照)。
【0005】しかしながら、上記前者の従来技術は、両
端にタンク部を有するチュ─ブエレメントを用いた構造
であるから、近年使用されている片タンク構造の熱交換
器に対応することができない。その上、長さの異なるチ
ュ─ブエレメント間の接続に別タイプのチュ─ブエレメ
ントを介在させる必要があり、部品点数が多いという不
具合があった。
端にタンク部を有するチュ─ブエレメントを用いた構造
であるから、近年使用されている片タンク構造の熱交換
器に対応することができない。その上、長さの異なるチ
ュ─ブエレメント間の接続に別タイプのチュ─ブエレメ
ントを介在させる必要があり、部品点数が多いという不
具合があった。
【0006】また、後者の従来技術は、片タンク構造の
ものであり、長さの短い一方のチュ─ブエレメントに連
結部を延設し、該連結部を介してこの長さの短い一方の
チュ─ブエレメントと長さの長い他方のチュ─ブエレメ
ントとを連結する構造であったが、前記延設部がチュ─
ブエレメントに一体に形成されるものであったため、そ
の厚みが薄く、強度不足であるという問題点を有してい
た。この強度不足を解消するためには、例えば前記延設
部を別部品で構成することが考えられるが、部品点数の
増加と組み付けに困難性が生じるという問題を招くこと
になる。
ものであり、長さの短い一方のチュ─ブエレメントに連
結部を延設し、該連結部を介してこの長さの短い一方の
チュ─ブエレメントと長さの長い他方のチュ─ブエレメ
ントとを連結する構造であったが、前記延設部がチュ─
ブエレメントに一体に形成されるものであったため、そ
の厚みが薄く、強度不足であるという問題点を有してい
た。この強度不足を解消するためには、例えば前記延設
部を別部品で構成することが考えられるが、部品点数の
増加と組み付けに困難性が生じるという問題を招くこと
になる。
【0007】そこで、本出願人は、上記問題点の解消を
図るために、先の出願実願平2─95839号におい
て、長さの異なるチュ─ブエレメント間に、長さの異な
る成形プレート間を接合させる連結プレートを介挿して
構成の連結用チュ─ブエレメントを介在させる技術を創
案した。
図るために、先の出願実願平2─95839号におい
て、長さの異なるチュ─ブエレメント間に、長さの異な
る成形プレート間を接合させる連結プレートを介挿して
構成の連結用チュ─ブエレメントを介在させる技術を創
案した。
【0008】この技術によれば、長さの異なるチュ─ブ
エレメントを構成する成形プレートをそのまま用いて長
さの異なるチュ─ブエレメント間を接続する連結用チュ
─ブエレメントが構成されるから、構成が簡易でありそ
の組み付けが容易で、また、部品点数が低減できると共
に、連結プレートの厚みを厚くすることで強度不足の問
題も解決できるものである。
エレメントを構成する成形プレートをそのまま用いて長
さの異なるチュ─ブエレメント間を接続する連結用チュ
─ブエレメントが構成されるから、構成が簡易でありそ
の組み付けが容易で、また、部品点数が低減できると共
に、連結プレートの厚みを厚くすることで強度不足の問
題も解決できるものである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術においては、連結用チュ─ブエレメント内部に、
連結プレートを挟んで2つの熱交換媒体通路が構成され
るから、連結用チュ─ブエレメント内部の通路抵抗が高
いという不具合があることが判った。通路抵抗が高けれ
ば、熱交換率の低下を招く。
行技術においては、連結用チュ─ブエレメント内部に、
連結プレートを挟んで2つの熱交換媒体通路が構成され
るから、連結用チュ─ブエレメント内部の通路抵抗が高
いという不具合があることが判った。通路抵抗が高けれ
ば、熱交換率の低下を招く。
【0010】そこで、この考案は上記問題点に鑑み、長
さの異なるチュ─ブエレメントを積層して構成される異
形状片タンク構造の熱交換器であって、長さの異なるチ
ュ─ブエレメント間を連結する連結用チュ─ブエレメン
ト内部の通路抵抗を低減し、熱交換率の向上を図った熱
交換器を提供することを目的とする。
さの異なるチュ─ブエレメントを積層して構成される異
形状片タンク構造の熱交換器であって、長さの異なるチ
ュ─ブエレメント間を連結する連結用チュ─ブエレメン
ト内部の通路抵抗を低減し、熱交換率の向上を図った熱
交換器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係る熱交換器は、2枚の成形プレートを
接合して成り、一端側に熱交換媒体通路を連通する一対
のタンク部を有するチュ─ブエレメントとコルゲート状
のフィンとを交互に多段積層して成る熱交換器であっ
て、前記熱交換器は、長手方向の長さが異なる数種類の
チュ─ブエレメントを適宜に組み合わせて構成され、こ
の長さの異なるチュ─ブエレメント間にはその間を調整
して接続する連結用チュ─ブエレメントが介挿され、前
記連結用チュ─ブエレメントは、長さの長いチュ─ブエ
レメントを構成する成形プレートと長さの短いチュ─ブ
エレメントを構成する成形プレートとの間に長さの長い
成形プレートと同一長の連結プレートを介挿して構成さ
れると共に、前記連結用チュ─ブエレメントの連結プレ
ートを挟んで構成される2つの熱交換媒体通路が対峙す
る前記連結プレートの共有部分に、該2つの熱交換媒体
通路を連通する連通孔を設けたものである。
に、この考案に係る熱交換器は、2枚の成形プレートを
接合して成り、一端側に熱交換媒体通路を連通する一対
のタンク部を有するチュ─ブエレメントとコルゲート状
のフィンとを交互に多段積層して成る熱交換器であっ
て、前記熱交換器は、長手方向の長さが異なる数種類の
チュ─ブエレメントを適宜に組み合わせて構成され、こ
の長さの異なるチュ─ブエレメント間にはその間を調整
して接続する連結用チュ─ブエレメントが介挿され、前
記連結用チュ─ブエレメントは、長さの長いチュ─ブエ
レメントを構成する成形プレートと長さの短いチュ─ブ
エレメントを構成する成形プレートとの間に長さの長い
成形プレートと同一長の連結プレートを介挿して構成さ
れると共に、前記連結用チュ─ブエレメントの連結プレ
ートを挟んで構成される2つの熱交換媒体通路が対峙す
る前記連結プレートの共有部分に、該2つの熱交換媒体
通路を連通する連通孔を設けたものである。
【0012】
【作用】したがって、連結用チュ─ブエレメント内部に
おいては、連結プレートに形成された連通孔を介して2
つの熱交換媒体通路間が連通され、その結果、その内部
の通路抵抗が低減される。
おいては、連結プレートに形成された連通孔を介して2
つの熱交換媒体通路間が連通され、その結果、その内部
の通路抵抗が低減される。
【0013】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
る。
【0014】図1乃至図4において、熱交換器1は、第
1のチュ─ブエレメント3及び第2のチュ─ブエレメン
ト5とコルゲート状のフィン7とを交互に複数段積層
し、その積層方向の両端にエンドプレート8,9を配す
ると共に、図示前方の所定位置に熱交換媒体の入口パイ
プ10と出口パイプ12とを設け、これらを炉中で一体
にろう付けして組み付けられている。
1のチュ─ブエレメント3及び第2のチュ─ブエレメン
ト5とコルゲート状のフィン7とを交互に複数段積層
し、その積層方向の両端にエンドプレート8,9を配す
ると共に、図示前方の所定位置に熱交換媒体の入口パイ
プ10と出口パイプ12とを設け、これらを炉中で一体
にろう付けして組み付けられている。
【0015】第1のチュ─ブエレメント3及び第2のチ
ュ─ブエレメント5は、その長手方向の長さにA>Bな
る関係があり、すなわち、第1のチュ─ブエレメント3
の方が第2のチュ─ブエレメント5よりも長く形成され
ている。そして、この第1のチュ─ブエレメント3及び
第2のチュ─ブエレメント5は、長手方向の長さが異な
るだけで、構造上は同じものであり、図2及び図3に詳
しく示されているように、第1のチュ─ブエレメント3
は第1の成形プレート14,14を、第2のチュ─ブエ
レメント5は第2の成形プレート16,16を各々2枚
最中合わせに接合することで構成される。
ュ─ブエレメント5は、その長手方向の長さにA>Bな
る関係があり、すなわち、第1のチュ─ブエレメント3
の方が第2のチュ─ブエレメント5よりも長く形成され
ている。そして、この第1のチュ─ブエレメント3及び
第2のチュ─ブエレメント5は、長手方向の長さが異な
るだけで、構造上は同じものであり、図2及び図3に詳
しく示されているように、第1のチュ─ブエレメント3
は第1の成形プレート14,14を、第2のチュ─ブエ
レメント5は第2の成形プレート16,16を各々2枚
最中合わせに接合することで構成される。
【0016】第1の成形プレート14は、略矩形状のも
ので、その長手方向の一端側に開口18,20を有する
一対のタンク形成用凹部22,24が外側に向けて膨出
形成され、該タンク形成用凹部22,24の間から他端
側に向けて突条26が延設されていると共に、該突条2
6の周縁には前記タンク形成用凹部22,24に通じる
略U字状の熱交換媒体通路形成用凹部28が膨出形成さ
れ、該熱交換媒体通路形成用凹部28の熱交換面には内
側に向けて複数のビード29が突出形成されている。ま
た、この第1の成形プレート14の他端側には、例えば
3つのチュ─ブエレメント突当部30が外方に向けて突
出形成されており、該チュ─ブエレメント突当部30
は、隣接する第1のチュ─ブエレメント3間で当接さ
れ、該第1のチュ─ブエレメント3間のフィン7を介挿
する間隙の距離を規定するようになっている。
ので、その長手方向の一端側に開口18,20を有する
一対のタンク形成用凹部22,24が外側に向けて膨出
形成され、該タンク形成用凹部22,24の間から他端
側に向けて突条26が延設されていると共に、該突条2
6の周縁には前記タンク形成用凹部22,24に通じる
略U字状の熱交換媒体通路形成用凹部28が膨出形成さ
れ、該熱交換媒体通路形成用凹部28の熱交換面には内
側に向けて複数のビード29が突出形成されている。ま
た、この第1の成形プレート14の他端側には、例えば
3つのチュ─ブエレメント突当部30が外方に向けて突
出形成されており、該チュ─ブエレメント突当部30
は、隣接する第1のチュ─ブエレメント3間で当接さ
れ、該第1のチュ─ブエレメント3間のフィン7を介挿
する間隙の距離を規定するようになっている。
【0017】この第1の成形プレート14,14を2枚
最中合わせにして接合することで第1のチュ─ブエレメ
ント3が構成され、その一端側には、相対するタンク形
成用凹部22,24から一対のタンク32,34部が構
成されると共に、内部では、相対する熱交換媒体通路形
成用凹部28から熱交換媒体通路36が構成され、該熱
交換媒体通路36を介して前記タンク部32,34は連
通するようになっている。また、タンク部32,34
は、隣接する第1のチュ─ブエレメント3間で当接さ
れ、各々開口18,20を介して隣合う同士が連通する
ようになっている。
最中合わせにして接合することで第1のチュ─ブエレメ
ント3が構成され、その一端側には、相対するタンク形
成用凹部22,24から一対のタンク32,34部が構
成されると共に、内部では、相対する熱交換媒体通路形
成用凹部28から熱交換媒体通路36が構成され、該熱
交換媒体通路36を介して前記タンク部32,34は連
通するようになっている。また、タンク部32,34
は、隣接する第1のチュ─ブエレメント3間で当接さ
れ、各々開口18,20を介して隣合う同士が連通する
ようになっている。
【0018】第2の成形プレート16は、略矩形状のも
ので、その長手方向の一端側に開口38,40を有する
一対のタンク形成用凹部42,44が外側に向けて膨出
形成され、該タンク形成用凹部42,44の間から他端
側に向けて突条46が延設されていると共に、該突条4
6の周縁には前記タンク形成用凹部42,44に通じる
略U字状の熱交換媒体通路形成用凹部48が膨出形成さ
れ、該熱交換媒体通路形成用凹部48の熱交換面には内
側に向けて複数のビード29が突出形成されている。ま
た、この第1の成形プレート16の他端側には、例えば
3つのチュ─ブエレメント突当部50が外方に向けて突
出形成されており、該チュ─ブエレメント突当部50
は、隣接する第2のチュ─ブエレメント5間で当接さ
れ、該第2のチュ─ブエレメント5間のフィン7を介挿
する間隙の距離を規定するようになっている。
ので、その長手方向の一端側に開口38,40を有する
一対のタンク形成用凹部42,44が外側に向けて膨出
形成され、該タンク形成用凹部42,44の間から他端
側に向けて突条46が延設されていると共に、該突条4
6の周縁には前記タンク形成用凹部42,44に通じる
略U字状の熱交換媒体通路形成用凹部48が膨出形成さ
れ、該熱交換媒体通路形成用凹部48の熱交換面には内
側に向けて複数のビード29が突出形成されている。ま
た、この第1の成形プレート16の他端側には、例えば
3つのチュ─ブエレメント突当部50が外方に向けて突
出形成されており、該チュ─ブエレメント突当部50
は、隣接する第2のチュ─ブエレメント5間で当接さ
れ、該第2のチュ─ブエレメント5間のフィン7を介挿
する間隙の距離を規定するようになっている。
【0019】この第2の成形プレート16,16を2枚
最中合わせにして接合することで第2のチュ─ブエレメ
ント5が構成され、その一端側には、相対するタンク形
成用凹部42,44から一対のタンク52,54部が構
成されると共に、内部では、相対する熱交換媒体通路形
成用凹部48から熱交換媒体通路56が構成され、該熱
交換媒体通路56を介して前記タンク部52,54は連
通するようになっている。また、タンク部52,54
は、隣接する第2のチュ─ブエレメント5間で当接さ
れ、各々開口38,40を介して隣合う同士が連通する
ようになっている。
最中合わせにして接合することで第2のチュ─ブエレメ
ント5が構成され、その一端側には、相対するタンク形
成用凹部42,44から一対のタンク52,54部が構
成されると共に、内部では、相対する熱交換媒体通路形
成用凹部48から熱交換媒体通路56が構成され、該熱
交換媒体通路56を介して前記タンク部52,54は連
通するようになっている。また、タンク部52,54
は、隣接する第2のチュ─ブエレメント5間で当接さ
れ、各々開口38,40を介して隣合う同士が連通する
ようになっている。
【0020】そして、上記長さが異なる第1及び第2の
チュ─ブエレメント3,5間の連結部分には、図2に詳
しく示されているように、第1のチュ─ブエレメント3
を構成する第1の成形プレート14と第2のチュ─ブエ
レメント5を構成する第2の成形プレート16との間
に、下記する連結プレート60を介挿した連結用チュ─
ブエレメント62が配されるようになっている。
チュ─ブエレメント3,5間の連結部分には、図2に詳
しく示されているように、第1のチュ─ブエレメント3
を構成する第1の成形プレート14と第2のチュ─ブエ
レメント5を構成する第2の成形プレート16との間
に、下記する連結プレート60を介挿した連結用チュ─
ブエレメント62が配されるようになっている。
【0021】連結プレート60は、図4に示されている
ように、略矩形状のもので、その幅及び長手方向の長さ
が第1のチュ─ブエレメント3(第1の成形プレート1
4)とほぼ同一になるように形成されており、その厚み
は第1の成形プレート14よりも適宜に厚く設定され強
度を有している。そしてこの連結プレート60の図示下
方であって、第1及び第2の成形プレート3,5の開口
18,20及び38,40に対応する位置には、開口6
4,66が穿設されていると共に、この連結プレート6
0を挟んで接合される第1及び第2の成形プレート3,
5の熱交換面にが対峙する該連結プレート60の共有部
分には、複数の連通孔67が穿設されている。すなわ
ち、連通孔67は、連結プレート60の両端(開口6
4,66が形成された部位及び第2の成形プレート5が
接合されない部位)を除いた面に形成される。
ように、略矩形状のもので、その幅及び長手方向の長さ
が第1のチュ─ブエレメント3(第1の成形プレート1
4)とほぼ同一になるように形成されており、その厚み
は第1の成形プレート14よりも適宜に厚く設定され強
度を有している。そしてこの連結プレート60の図示下
方であって、第1及び第2の成形プレート3,5の開口
18,20及び38,40に対応する位置には、開口6
4,66が穿設されていると共に、この連結プレート6
0を挟んで接合される第1及び第2の成形プレート3,
5の熱交換面にが対峙する該連結プレート60の共有部
分には、複数の連通孔67が穿設されている。すなわ
ち、連通孔67は、連結プレート60の両端(開口6
4,66が形成された部位及び第2の成形プレート5が
接合されない部位)を除いた面に形成される。
【0022】この連結プレート60を介挿して構成の連
結用チュ─ブエレメント62には、一方側(図示右側)
で連結プレート60と第1の成形プレート14との間に
一対のタンク部32’,34’と熱交換媒体通路36’
が構成され、他方側(図示左側)では、連結プレート6
0と第2の成形プレート16との間に一対のタンク部5
2’,54’と熱交換媒体通路56’が構成される。そ
してこの第1の成形プレート14側のタンク部32’,
34’と第2の成形プレート16側のタンク部52’,
54’は、連結プレート60の開口64,66を介して
各々連通すると共に、この連結プレート60を挟んで構
成される2つの熱交換媒体通路36’,56’は、該連
結プレート60の連通孔67を介して連通されるように
なっている。すなわち、この連結用チュ─ブエレメント
62の内部に構成される2つの熱交換媒体通路36’,
56’は、連結プレート60の連通孔67を介して連通
される結果、熱交換媒体が共有して流れる1つの熱交換
媒体通路となり、各々独立に形成されるものよりも通路
抵抗が低減されるようになっている。
結用チュ─ブエレメント62には、一方側(図示右側)
で連結プレート60と第1の成形プレート14との間に
一対のタンク部32’,34’と熱交換媒体通路36’
が構成され、他方側(図示左側)では、連結プレート6
0と第2の成形プレート16との間に一対のタンク部5
2’,54’と熱交換媒体通路56’が構成される。そ
してこの第1の成形プレート14側のタンク部32’,
34’と第2の成形プレート16側のタンク部52’,
54’は、連結プレート60の開口64,66を介して
各々連通すると共に、この連結プレート60を挟んで構
成される2つの熱交換媒体通路36’,56’は、該連
結プレート60の連通孔67を介して連通されるように
なっている。すなわち、この連結用チュ─ブエレメント
62の内部に構成される2つの熱交換媒体通路36’,
56’は、連結プレート60の連通孔67を介して連通
される結果、熱交換媒体が共有して流れる1つの熱交換
媒体通路となり、各々独立に形成されるものよりも通路
抵抗が低減されるようになっている。
【0023】なお、図1の一点鎖線で示される部分を境
にして、隣接する第1のチュ─ブエレメント3間の一方
(図示前方)のタンク部34,34は連通されておら
ず、この境界線から図示右方側に第1のチュ─ブエレメ
ント3を積層した第1のチュ─ブエレメント群100
が、図示左方側に第1のチュ─ブエレメント3及び第2
のチュ─ブエレメント5を積層した第2のチュ─ブエレ
メント群110が各々構成されるようになっている。
にして、隣接する第1のチュ─ブエレメント3間の一方
(図示前方)のタンク部34,34は連通されておら
ず、この境界線から図示右方側に第1のチュ─ブエレメ
ント3を積層した第1のチュ─ブエレメント群100
が、図示左方側に第1のチュ─ブエレメント3及び第2
のチュ─ブエレメント5を積層した第2のチュ─ブエレ
メント群110が各々構成されるようになっている。
【0024】また、入口パイプ10は、第1のチュ─ブ
エレメント群100を構成する1つの第1のチュ─ブエ
レメント3のタンク部34に連通して設けられ、出口パ
イプ12は、第2のチュ─ブエレメント群110を構成
する1つの第2のチュ─ブエレメント5のタンク部54
に連通して設けられている。
エレメント群100を構成する1つの第1のチュ─ブエ
レメント3のタンク部34に連通して設けられ、出口パ
イプ12は、第2のチュ─ブエレメント群110を構成
する1つの第2のチュ─ブエレメント5のタンク部54
に連通して設けられている。
【0025】上記構成の熱交換器1は、図5に示される
ように、入口パイプ10から第1のチュ─ブエレメント
群100の第1のタンク群120(タンク部34を連通
して構成)に流入された熱交換媒体が、第1のチュ─ブ
エレメント群100の各第1のチュ─ブエレメント3内
の熱交換媒体通路36を流れ、第2のタンク群130
(タンク部32を連通して構成)に至り、そこから第2
のチュ─ブエレメント群110の第3のタンク群140
(タンク部32,32’,およびタンク部52,52’
を連通して構成)に水平移動し、該第3のタンク群14
0から各第1及び第2のチュ─ブエレメント3,5の熱
交換媒体通路36,56および連結用チュ─ブエレメン
ト62の熱交換媒体通路36’,56’に分流して流
れ、タンク群150(タンク部34,34’,およびタ
ンク部54,54’を連通して構成)に集められ、出口
パイプ12から外部に排出されるようになっており、所
謂4パスのフローパターンが構成され、熱交換媒体が各
チュ─ブエレメント内を流れる際に、外部の空気との間
で熱交換がなされるものである。
ように、入口パイプ10から第1のチュ─ブエレメント
群100の第1のタンク群120(タンク部34を連通
して構成)に流入された熱交換媒体が、第1のチュ─ブ
エレメント群100の各第1のチュ─ブエレメント3内
の熱交換媒体通路36を流れ、第2のタンク群130
(タンク部32を連通して構成)に至り、そこから第2
のチュ─ブエレメント群110の第3のタンク群140
(タンク部32,32’,およびタンク部52,52’
を連通して構成)に水平移動し、該第3のタンク群14
0から各第1及び第2のチュ─ブエレメント3,5の熱
交換媒体通路36,56および連結用チュ─ブエレメン
ト62の熱交換媒体通路36’,56’に分流して流
れ、タンク群150(タンク部34,34’,およびタ
ンク部54,54’を連通して構成)に集められ、出口
パイプ12から外部に排出されるようになっており、所
謂4パスのフローパターンが構成され、熱交換媒体が各
チュ─ブエレメント内を流れる際に、外部の空気との間
で熱交換がなされるものである。
【0026】しかるに、この熱交換器1においては、上
述したように、長さの異なるチュ─ブエレメント間に、
該長さの異なるチュ─ブエレメント間を連結する連結用
チュ─ブエレメント62を配している。そしてこの連結
用チュ─ブエレメント62の内部には、連結プレート6
0を挟んで2つの熱交換媒体通路36’,56’が構成
されるが、この熱交換媒体通路36’,56’は、連結
プレート60に形成の連通孔67を介して連通されるか
ら、熱交換媒体が共有して流れる1つの熱交換媒体通路
が構成されることとなり、各々独立に形成されるものよ
りも通路抵抗が低減されるようになっている。その結
果、この連結用チュ─ブエレメント62における熱交換
媒体通路の通路抵抗が全体的に低減され、熱交換器1の
熱交換率を向上させることができる。また、この連結用
チュ─ブエレメント62内部においては、熱交換媒体が
連結プレート60の連通孔67を介して2つの熱交換媒
体通路36’,56’間を乱流して流れるから、この乱
流作用によってより熱交換器1の熱交換率を向上させる
ことができるものである。
述したように、長さの異なるチュ─ブエレメント間に、
該長さの異なるチュ─ブエレメント間を連結する連結用
チュ─ブエレメント62を配している。そしてこの連結
用チュ─ブエレメント62の内部には、連結プレート6
0を挟んで2つの熱交換媒体通路36’,56’が構成
されるが、この熱交換媒体通路36’,56’は、連結
プレート60に形成の連通孔67を介して連通されるか
ら、熱交換媒体が共有して流れる1つの熱交換媒体通路
が構成されることとなり、各々独立に形成されるものよ
りも通路抵抗が低減されるようになっている。その結
果、この連結用チュ─ブエレメント62における熱交換
媒体通路の通路抵抗が全体的に低減され、熱交換器1の
熱交換率を向上させることができる。また、この連結用
チュ─ブエレメント62内部においては、熱交換媒体が
連結プレート60の連通孔67を介して2つの熱交換媒
体通路36’,56’間を乱流して流れるから、この乱
流作用によってより熱交換器1の熱交換率を向上させる
ことができるものである。
【0027】なお、上述の4パスのフローパターンにお
ける熱交換器1にあって、1〜2パス目を構成する第1
のチュ─ブエレメント群100と3〜4パス目を構成す
る第2のチュ─ブエレメント群110の熱交換媒体通路
の総面積を同一にするには、図1に示すように、第2の
チュ─ブエレメント群110の積層段数を第1のチュ─
ブエレメント群100の積層段数よりも適宜に増やすこ
とにより実現され、この場合には、第2のチュ─ブエレ
メント群110の幅(D)は第1のチュ─ブエレメント
群100の幅(C)よりも長くなる(D>C)。同様
に、6パス以上の熱交換器を構成する場合にあっても、
長手方向の長さが短いチュ─ブエレメントを使用して構
成されるチュ─ブエレメント群にあっては、他の長いチ
ュ─ブエレメントだけで構成されるチュ─ブエレメント
群よりも幅を広くする。すなわち、チュ─ブエレメント
の積層段数を適宜に増やすことで、各チュ─ブエレメン
ト群の熱交換媒体通路の総面積を同一にすることができ
る。
ける熱交換器1にあって、1〜2パス目を構成する第1
のチュ─ブエレメント群100と3〜4パス目を構成す
る第2のチュ─ブエレメント群110の熱交換媒体通路
の総面積を同一にするには、図1に示すように、第2の
チュ─ブエレメント群110の積層段数を第1のチュ─
ブエレメント群100の積層段数よりも適宜に増やすこ
とにより実現され、この場合には、第2のチュ─ブエレ
メント群110の幅(D)は第1のチュ─ブエレメント
群100の幅(C)よりも長くなる(D>C)。同様
に、6パス以上の熱交換器を構成する場合にあっても、
長手方向の長さが短いチュ─ブエレメントを使用して構
成されるチュ─ブエレメント群にあっては、他の長いチ
ュ─ブエレメントだけで構成されるチュ─ブエレメント
群よりも幅を広くする。すなわち、チュ─ブエレメント
の積層段数を適宜に増やすことで、各チュ─ブエレメン
ト群の熱交換媒体通路の総面積を同一にすることができ
る。
【0028】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
異形状の熱交換器の長さの異なるチュ─ブエレメント間
を連結する連結用チュ─ブエレメントにおいて、該連結
用チュ─ブエレメント内部に連結プレートを挟んで構成
される2つの熱交換媒体通路間を該連結プレートに設け
た連通孔を介して連通するようにしたので、結果的に連
結用チュ─ブエレメント内部には熱交換媒体が共有して
流れる1つの熱交換媒体通路が構成されることとなり、
各々独立に形成されるものよりも通路抵抗が低減される
ようになっている。その結果、この連結用チュ─ブエレ
メントにおける熱交換媒体通路の通路抵抗が全体的に低
減され、熱交換器の熱交換率を向上させることができ
る。また、この連結用チュ─ブエレメント内部において
は、熱交換媒体が連結プレートの連通孔を介して2つの
熱交換媒体通路間を乱流して流れるから、この乱流作用
によってより熱交換器の熱交換率を向上させることがで
きるものである。
異形状の熱交換器の長さの異なるチュ─ブエレメント間
を連結する連結用チュ─ブエレメントにおいて、該連結
用チュ─ブエレメント内部に連結プレートを挟んで構成
される2つの熱交換媒体通路間を該連結プレートに設け
た連通孔を介して連通するようにしたので、結果的に連
結用チュ─ブエレメント内部には熱交換媒体が共有して
流れる1つの熱交換媒体通路が構成されることとなり、
各々独立に形成されるものよりも通路抵抗が低減される
ようになっている。その結果、この連結用チュ─ブエレ
メントにおける熱交換媒体通路の通路抵抗が全体的に低
減され、熱交換器の熱交換率を向上させることができ
る。また、この連結用チュ─ブエレメント内部において
は、熱交換媒体が連結プレートの連通孔を介して2つの
熱交換媒体通路間を乱流して流れるから、この乱流作用
によってより熱交換器の熱交換率を向上させることがで
きるものである。
【図1】熱交換器の斜視図である。
【図2】要部の断面図である。
【図3】2枚の成形プレートの斜視図である。
【図4】連結プレートの斜視図である。
【図5】熱交換器の熱交換媒体の流れを示す模式図であ
る。
る。
1 熱交換器 3 第1のチュ─ブエレメント 5 第2のチュ─ブエレメント 7 フィン 14 第1の成形プレート 16 第2の成形プレート 32,32’,34,34’,52,52’,54,5
4’ タンク部 36,36’,56,56’ 熱交換媒体通路 60 連結プレート 62 連結用チュ─ブエレメント 67 連通孔
4’ タンク部 36,36’,56,56’ 熱交換媒体通路 60 連結プレート 62 連結用チュ─ブエレメント 67 連通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 2枚の成形プレートを接合して成り、一
端側に熱交換媒体通路を連通する一対のタンク部を有す
るチュ─ブエレメントとコルゲート状のフィンとを交互
に多段積層して成る熱交換器であって、 前記熱交換器は、長手方向の長さが異なる数種類のチュ
─ブエレメントを適宜に組み合わせて構成され、 この長さの異なるチュ─ブエレメント間にはその間を調
整して接続する連結用チュ─ブエレメントが介挿され、 前記連結用チュ─ブエレメントは、長さの長いチュ─ブ
エレメントを構成する成形プレートと長さの短いチュ─
ブエレメントを構成する成形プレートとの間に長さの長
い成形プレートと同一長の連結プレートを介挿して構成
されると共に、 前記連結用チュ─ブエレメントの連結プレートを挟んで
構成される2つの熱交換媒体通路が対峙する前記連結プ
レートの共有部分に、該2つの熱交換媒体通路を連通す
る連通孔を設けたことを特徴とする熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2825192U JP2548462Y2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2825192U JP2548462Y2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579283U JPH0579283U (ja) | 1993-10-29 |
JP2548462Y2 true JP2548462Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=12243361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2825192U Expired - Lifetime JP2548462Y2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548462Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-02 JP JP2825192U patent/JP2548462Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0579283U (ja) | 1993-10-29 |
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