JP2742642B2 - 発振同期型周波数等変化測定法及びその装置 - Google Patents

発振同期型周波数等変化測定法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準発振器と被測定発
振器の分周信号を同期して発生させ、各分周信号の周期
時間差を利用して、被測定信号の周波数変化を測定する
測定法、及びその測定法を利用して微小な温度変化を正
確に測定する温度変化測定法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、精密な温度測定装置とし
て、温度変化に対応して発振周波数を直線的に変化させ
る水晶振動子を温度センサとして使用し、その水晶振動
子を接続した発振器の発振周波数を分周し、分周信号に
よってゲートタイムを作成し、そのゲートタイム間に発
生する基準クロック発振器のクロック信号をカウントし
て温度を測定する装置が知られている。
【0003】この種の温度測定装置は、一般に、図1に
示すように、温度センサとしての水晶振動子1、それを
発振させる発振回路2、その発振周波数信号を入力して
分周する分周器3、その分周信号に基づきゲートタイム
を作成するゲート回路5、クロック信号を発生する基準
クロック発振器4、ゲートタイム間に発生するクロック
信号をカウントするカウンタ6、及びカウンタ6の計数
値を各種演算して温度に換算するマイクロコンピュータ
7等から構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の温度
測定装置では、基準クロック発振器4のクロック周波数
が測定精度に大きく影響し、また、そのクロック信号の
周波数は周囲の温度により変化しやすい。このため、従
来、この種の温度測定装置は、誤差を少なくして温度を
精密に測定するために、基準クロック発振器4を恒温槽
に入れ、クロック周波数を安定化させる必要があった。
【0005】また、高い精度で測定する必要がある場
合、基準クロック発振器の周波数を恒温槽で安定化させ
ると共に、利用者は基準クロック発振器の周波数が安定
になるまで測定の開始を待つ必要があった。さらに、恒
温槽は電流を多く消費するため、商用電源のある所でし
か測定ができず、商用電源を使用できない野外等では、
この種の温度測定装置を用いて高精度の温度測定を行う
ことができない問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の点に鑑
みてなされたもので、基準クロック発振器を恒温槽にい
れなくても、また、クロック信号の周波数が安定化する
まで待たなくても、高い精度で周波数変化や温度変化を
測定し得る発振同期型周波数等変化測定法及びその装置
を提供することを目的とする。
【0007】このために、本発明の周波数変化測定法
は、基準発振器の出力信号と被測定信号を各々分周し、
各分周信号を同期して発生させてその周期時間差を求
め、その周期時間差間における基準クロック発振器の出
力信号をカウントして被測定信号の周波数の変化を測定
するように構成される。
【0008】また、本発明の温度変化測定法は、基準発
振器と発振式温度センサの出力を各々分周し、各分周信
号を同期して発生させてその周期時間差を求め、その周
期時間差間における基準クロック発振器の出力信号をカ
ウントして温度の変化を測定するように構成される。
【0009】さらに、本発明の温度変化測定装置は、図
2の構成図に示すように、測定する温度に応じた周波数
信号を発生する温度測定用発振器11と、温度測定用発
振器11から出力された周波数信号を分周する分周器1
2と、基準となる基準周波数信号を発生する基準発振器
18と、基準発振器18から出力された基準周波数信号
を分周する分周器19と、前記2つの分周器12、19
から同期して出力される分周信号の周期時間差を持つ周
期時間差信号を発生する周期時間差発生回路13と、周
期時間差信号により特定された時間だけ、基準クロック
発振器14からのクロック信号をカウンタ16に送るゲ
ート回路15と、クロック信号をカウントしたカウンタ
16からカウント値を取り込み、そのカウント値に基づ
いて被測定温度の変化を演算する演算手段17と、を備
えて構成される。
【0010】
【作用・効果】上記構成の温度変化測定装置では、測定
しようとする温度に応じた周波数信号が温度測定用発振
器11から出力されて、分周器12に送られ、所定の分
周比で分周される。一方、基準発振器18から発振出力
された基準周波数信号は分周器19に送られ、所定の分
周比で分周される。2つの分周器12、19から出力さ
れる分周信号は、図3に示すように、同期をとって発生
し、周期時間差発生回路13に送られ、そこで、2つの
分周信号の周期時間差Tdを持つ周期時間差信号がつく
られる。なお、温度測定用発振器11と基準発振器18
の発振周波数は、分周した結果が非常に近い周波数とな
るように選択され、2つの分周信号の周期時間差Td
を、例えば数ミリ秒程度の非常に短い時間となるように
する。
【0011】この周期時間差信号はゲート回路15に送
られ、ゲート回路15は周期時間差信号により特定され
た時間(周期時間差Td)だけ、基準クロック発振器1
4からのクロック信号をカウンタに送り、カウンタ16
はそのクロック信号をカウントする。そして、演算手段
17がそのカウント値を取り込み、その値から測定温度
の変化を演算する。
【0012】本発明によれば、温度測定用発振器からの
周波数信号のみで、クロック信号のゲートを設定するの
ではなく、別に設けた基準発振器からの基準周波数信号
と温度測定用の周波数信号の同期時間差をとり、その同
期時間差をゲートとして設定するため、従来に比べ、ク
ロック信号の不安定さの影響をあまり受けずに、安定し
た高精度の温度測定を行うことができる。
【0013】次に、本発明の温度変化測定装置(図2)
と従来の温度測定装置(図1)の測定精度の違いを説明
する。
【0014】図1の装置の水晶振動子1と発振回路2
に、現在市販されている発振式の水晶温度センサー(例
えば、東京電波社製QTY−451)を使用したとす
る。この種の水晶温度センサーは、通常、1℃あたり約
100ppm周波数が変化する。このため、図1の装置
では、25℃のときにそのゲート回路5のゲート時間が
1秒であった場合、温度が20℃に変わると、被測定側
の分周信号の周期は約1.0005秒となり、ゲート時
間が0.05%変化する。
【0015】基準クロック発振器の周波数を10MHz
とすると、従来の測定装置の場合、被測定温度が25℃
のときに、そのカウント値は 10×1,000,000×1=10,000,000 となり、被測定温度が20℃になると、そのカウント値
は 10×1,000,000×1.0005=10,00
5,000 となり、被測定温度が5℃変わると、カウント値が50
00多くなる。したがって、1℃あたりのカウント値の
違いは1000であり、温度変化に換算した場合、0.
001℃の温度変化の測定ができる。
【0016】一方、図2に示す本発明の測定装置におい
て、その温度測定用発振器11に上記の水晶温度センサ
(QTY−451)を使用し、図1の分周器3と同じ分
周器を使用し、分周した分周信号の周期(ゲート時間)
を1秒とし、その基準発振器の分周信号の周期が0.9
9秒であったとする。
【0017】この場合、被測定物の温度が25℃のと
き、温度測定用発振器側の分周信号の周期(ゲート時
間)は1秒であるから、基準発振器の分周信号との差つ
まり周期時間差Tdは0.01秒であるが、20℃では
その周期時間差Tdは、 1.0005秒−0.99秒=0.0105秒 となる。従って、20℃のとき、10MHzの基準クロ
ック発振器14のクロック信号をカウンタ16がカウン
トした場合、 10×1,000,000×0.0105=105,0
00 となり、上記従来の装置と同様に、被測定温度が5℃変
わると、カウンタ16の値が5000カウント多くな
る。したがって、本発明の温度変化測定装置において
も、1℃あたりのカウント値の違いは1000であり、
0.001℃の温度変化の測定ができる。
【0018】一方、図1の従来の温度測定装置におい
て、基準クロック発振器14のクロック信号の周波数が
周囲の温度変化等により10Hz増加したとする。この
場合、ゲート回路5のゲート時間が1秒であるため、カ
ウンタ6のカウント値は、 10×1=10 と10だけ多くなる。この10カウントは基準クロック
発振器4の乱れによる測定誤差である。
【0019】これに対し、図2に示すような本発明の温
度変化測定装置では、周期時間差Td(ゲート回路15
のゲート時間)が0.01秒である場合、カウンタ16
のカウント値の増加は、 10×0.01=0.1 と1以下となり、基準クロック発振器14の乱れによる
測定誤差は1以下となる。また、周期時間差Tdを上記
0.01秒よりも短くすれば、カウント値の誤差はさら
に少なくできる。
【0020】このように、本発明の温度変化測定装置に
よれば、電源投入後あまり時間がたたなくても、また基
準クロック発振器を恒温槽に入れなくても、周波数変化
や温度変化の測定を高い精度で行うことができる。ま
た、恒温槽を使用しないため、測定装置の消費電流を少
なくでき、乾電池やリチューム電池を電源とする携帯用
の高精度の計測装置を製作することができる。
【0021】また、周波数変化を測定する場合でも、上
記と同様の効果が期待できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】第1実施例 図4は温度変化測定装置の主要部の回路図であり、温度
測定用発振器21、基準発振器28、各発振器の周波数
信号を分周する分周器22、29、2つの分周器22、
29から出力される分周信号の周期時間差を持つ周期時
間差信号を発生する周期時間差発生回路23、から構成
される。
【0024】温度測定用発振器21は、集積回路HC4
060に内蔵の発振回路に発振周波数10.59MHz
の水晶振動子21aを接続して構成される。基準発振器
28は、集積回路HC4060に内蔵の発振回路に発振
周波数5.285MHzの水晶振動子28aを接続して
構成される。
【0025】分周器22と分周器29は各々、集積回路
HC4060と集積回路HC7292(プログラマブル
デバイダー)とから構成される。周期時間差発生回路2
3は、3個のエクスクルーシブ・ノアゲートから構成さ
れ、出力端子から低レベル(ロジック0)の周期時間差
信号が出力される。
【0026】上段のHC4060とHC7292とから
なる分周器22は、発振器21の出力信号の周波数を、
1/226に分周して出力するように接続され、下段のH
C4060とHC7292とからなる分周器29は、発
振器28の出力信号の周波数、1/225に分周して出力
するように接続される。
【0027】したがって、温度測定用発振器21から出
力される周波数10.59MHzの出力信号を分周器2
2により分周すると、 10.59MHz/226=0.1578032MHz となり、0.1578032MHzの信号、つまり3.
1685035秒の周期を持つ分周信号が発生する。
【0028】一方、基準発振器28から出力される周波
数5.285MHzの出力信号を分周器29により分周
すると、 5.285MHz/225=0.1575052MHz となり、0.1575052MHzの信号、つまり3.
1744983秒の周期を持つ分周信号が発生する。
【0029】また、両分周信号の周期時間差は、 3.1744983−3.1685035=0.005
9948秒 となる。
【0030】図4の回路において、電源Vccが投入さ
れると、上記2個の分周器22、29が分周動作を開始
し、分周器22のHC7292の出力Qが高レベル(ロ
ジック1)になってから、分周器29のHC7292の
出力Qが低レベルから高レベルになったとき、両分周器
22、29の4個のICがクリアされて、同期がかか
り、その時点から再び分周動作が開始される。そして、
図3に示すように、2つの分周信号の周期時間差Td、
つまり分周器22のHC7292の出力Qが高レベルに
なってから、分周器29のHC7292の出力Qが高レ
ベルになるまでの時間差(Td)、を持つ周期時間差信
号が、周期時間差発生回路23のエクスクルーシブ・ノ
アゲートから出力される。時間差Tdは、温度測定用発
振器21の水晶振動子21aの周囲の温度が予め設定し
た温度であれば、上記のように0.0059948秒で
あるが、その被測定温度が変化すると、その温度に応じ
て変化することになる。
【0031】なお、外部で電源VccとグランドGを短
い時間ショートさせて、高レベルから低レベルに変化す
る信号をHC7292のクリア端子に送ることにより、
両分周器22、29の同期をとることもできる。
【0032】このように、周期時間差発生回路23から
出力された周期時間差信号は、図示しないゲート回路に
送られ、ゲート回路は周期時間差信号により特定された
時間(周期時間差Td)だけ、基準クロック発振器から
のクロック信号をカウンタに送り、カウンタはそのクロ
ック信号をカウントする。そして、マイクロコンピュー
タがそのカウント値を取り込み、その値から測定温度の
変化を演算し、表示する。
【0033】第2実施例 図5は第2実施例の温度変化測定装置の主要部の回路図
を示す。この測定装置は、基本的には上記第1例と同様
であるが、2箇所の温度変化を同時に測定するために、
2個の温度測定用発振器31、34と各々に接続された
分周器32、35を備えている。
【0034】即ち、この装置は、温度測定用発振器3
1、34、各発振器の周波数信号を分周する分周器3
2、35、基準発振器38、基準発振器38の周波数信
号を分周する分周器39、分周器32と分周器39又は
分周器35と分周器39から出力される分周信号の周期
時間差を持つ周期時間差信号を発生する周期時間差発生
回路33、を備えて構成される。
【0035】温度測定用発振器31は、集積回路HC4
060に内蔵の発振回路に発振周波数10.59MHz
の水晶振動子31aを接続し、基準発振器38は、集積
回路HC4060に内蔵の発振回路に発振周波数5.2
85MHzの水晶振動子38aを接続し、温度測定用発
振器34は、集積回路HC4060に内蔵の発振回路に
発振周波数10.59MHzの水晶振動子34aを接続
して構成される。
【0036】各温度測定用発振器31、34、基準発振
器38、分周器32、35、39、周期時間差発生回路
33の動作は、上記第1例と同様であり、2箇所の被測
定温度に応じた時間差(Td)を持つ周期時間差信号が
各々、周期時間差発生回路33の2系統の出力回路から
出力される。
【0037】このように、2個の温度測定用発振器と各
々に接続された分周器32、35を備えるため、2箇所
の温度変化を同時に測定することができ、同様に、3個
以上の温度測定用発振器と分周器を付加すれば、多点の
温度変化を同時に測定することができる。なお、この例
では、周期時間差発生回路33に、オープンドレインの
イクスクルーシブ・ノアゲートが使用されるために、回
路の動作電圧を下げることができ、少ない消費電流で回
路全体を動作させることができる。
【0038】第3実施例 図6は第3実施例の温度変化測定装置の主要部の回路図
を示す。この測定装置は、基本的には上記第1例と同様
であるが、温度測定用発振器41と基準発振器48の各
分周器42、49がその分周比を変更可能に構成され、
各分周器42、49から出力される分周信号の周期を長
く或は短く調整できる構造である。
【0039】即ち、この装置は、温度測定用発振器4
1、その周波数信号を分周する分周器42、基準発振器
48、基準発振器48の周波数信号を分周する分周器4
9、分周器42と分周器49から出力される分周信号の
周期時間差を持つ周期時間差信号を発生する周期時間差
発生回路43、を備えて構成される。
【0040】温度測定用発振器41は、集積回路HC4
060に内蔵の発振回路に発振周波数262.144M
Hzの水晶振動子41aを接続し、基準発振器48は、
振動子と分周器を内蔵した集積回路SG10から構成さ
れ、32.768KHzの周波数信号を分周器49に出
力する。
【0041】分周器42、49の集積回路HC7292
には、分周比を変えるための4ビットのプログラムスイ
ッチPSが接続され、このスイッチPSを操作してHC
7292の分周比を設定する設定入力端子A〜Dに2進
数の分周比nを設定する。そして、そのnを変えること
により、HC7292の分周出力の分周比が2n で変化
する。
【0042】この測定装置の動作は、第1例の場合とほ
ぼ同様であるが、2個の分周器42、49から出力され
る分周信号の同期は、第1例とは逆に分周器42の出力
Qが低レベルから高レベルに立ち上がった時、同期が発
生する。周期時間差Tdは、上記と同様に、分周器42
の出力Qが高レベルに立ち上がった時点から分周器49
の出力Qが高レベルに立ち上がり次の同期が発生するま
での時間である。
【0043】このように、分周器42、49の分周比を
変えることができるため、温度測定用発振器41のHC
4060から出力される周波数信号の周波数を、例えば
16Hzのような低周波信号とし、温度センサから測定
装置本体までの接続ケーブルの長さを長くし、離れた位
置での温度測定が可能となる。さらに、分周信号の周期
を長くして、測定間隔を長くすることができるため、一
定時間における平均温度を測定する場合、有効である。
また、分周信号の周波数を低くして周期時間差Tdの時
間幅を長くすれば、基準クロック発振器14の周波数を
低くでき、消費電力を低減させることができる。
【0044】第4実施例 図7は第4実施例の温度変化測定装置の主要部の回路図
を示す。この測定装置の構成は、上記第3実施例とほぼ
同様であるが、温度測定用発振器51と基準発振器58
の周波数信号の周波数、及び分周器52、59の分周信
号の周波数が上記の例とは異なっている。また、分周器
52、59の分周比を調整するプログラムスイッチPS
は3ビットのスイッチから構成される。
【0045】温度測定用発振器51は、集積回路HC4
060に内蔵の発振回路に発振周波数16.016MH
zの水晶振動子51aを接続し、基準発振器58は、振
動子と分周器を内蔵した集積回路TP50から構成さ
れ、1KHzの周波数信号を分周器59に出力する。装
置の動作は上記の例と同様であり、プログラムスイッチ
PSにより分周器52、59の分周比を使用状態により
変えることができる。
【0046】第5実施例 図8は第5実施例の温度変化測定装置の主要部の回路図
を示す。
【0047】この測定装置は、外部からのコマンド信号
により温度測定用発振器及び基準発振器の分周信号の分
周比を変更すると共に、2つの分周信号の同期発生時点
を変更して測定間隔を変更する分周比変更回路65を備
えて構成される。
【0048】温度測定用発振器61は、上記と同様、集
積回路HC4060に内蔵の発振回路に発振周波数26
2.144KHzの水晶振動子61aを接続して構成さ
れる。また、基準発振器68は、集積回路HC4060
に内蔵の発振回路に発振周波数32.919KHzの水
晶振動子68aを接続して構成される。
【0049】温度測定側の分周器62は、集積回路HC
4060と集積回路HC7292(プログラマブルデバ
イダー)とからなり、基準発振器側の分周器69は、集
積回路HC4060から構成される。周期時間差発生回
路63は、ナンドゲートからから構成され、出力端子か
ら低レベル(ロジック0)の周期時間差信号が出力され
る。
【0050】分周比変更回路65は、カウンタ(HC4
520)とマグニチュードコンパレータ(HC85)か
ら構成される。カウンタの一方の計数出力端子Q1〜Q
4が分周器62のHC7292の分周比設定入力端子A
〜Dに接続され、カウンタの他方の計数出力端子Q1〜
Q4がHC85の一方の入力端子B1〜B4に接続され
る。また、外部コマンドの入力端子がカウンタのクロッ
ク端子に接続され、そのリセット端子はリセット信号が
外部から入力されるように接続される。
【0051】さらに、HC85の他方の入力端子A1〜
A4が分周器69のHC4060の出力端子Q4〜Q7
に接続され、また、HC85の一致出力端子A=Bが分
周器69のクリア端子に接続される。
【0052】このような構成の温度測定装置では、分周
器62のHC7292の出力Qが高レベルのとき、HC
85の出力端子A=Bが低レベルから高レベルになった
瞬間に、分周器62と69がクリアされ、そこで同期が
発生して、再び分周が開始され、分周器62の出力Qが
高レベルになってから分周器69の出力Q13が高レベ
ルになるまでの時間差が周期時間差発生回路63から出
力される。
【0053】分周器62の分周比を変更する場合、図示
しない外部回路からカウンタHC4520にリセット信
号を送ってリセットさせ、所定数のパルス信号をコマン
ド端子からカウンタに供給する。カウンタはそのパルス
をカウントし、その計数値を出力端子Q1〜Q4に出力
する。分周器62のHC7292は、その分周比を設定
する設定入力端子A〜Dに出力端子Q1〜Q4の信号を
入力し、出力端子Q1〜Q4に現われた4ビットの2進
数n、つまりカウンタに与えたパルス数のコマンドに応
じて、HC7292の分周比が2n に変更設定される。
【0054】一方、カウンタの計数値出力はコンパレー
タHC85の入力端子B1〜B4にも送られ、HC85
は入力A1〜A4と入力B1〜B4が一致したとき、出
力端子A=Bから高レベル信号を出力する。
【0055】分周器69のHC4060は、図9に示す
ように、その出力Q14が高レベルの状態で、出力Q
4、Q5、Q6、Q7が各々順に2倍の周期で高レベル
と低レベルを交互に繰り返す。このQ4〜Q7の信号が
コンパレータHC85の入力端子A1〜A4に与えら
れ、コンパレータはその入力A1〜A4と入力B1〜B
4が一致したとき、出力端子A=Bから高レベル信号を
分周器62と69に出力し分周信号に同期がかけられ
る。
【0056】例えば、カウンタの値(コマンド)が(0
001)であって、HC85の入力B1のみが高レベル
で、B2、B3、B4が低レベルの場合、HC85にお
いて、入力A1のみが高レベルになったとき、つまり、
分周器HC4060の出力Q4のみが高レベルのとき、
出力端子A=Bから高レベル信号が出力され、図9のT
1時点で同期が発生する。
【0057】しかし、カウンタの値(コマンド)が(1
000)となり、HC85の入力B4のみが高レベル
で、B1、B2、B3が低レベルになった場合、HC8
5において、入力A4のみが高レベルになったとき、つ
まり、分周器HC4060の出力Q7のみが高レベルの
とき、出力端子A=Bから高レベル信号が出力され、図
9のT2時点で同期が発生する。
【0058】このように、カウンタの値(コマンド)に
応じて、分周器62の分周比が変わると共に、分周信号
の同期発生時と同期発生の間隔が変化することがわか
る。このような分周比の変更と分周信号の同期発生時の
変更は、被測定物の温度が大きく変化して温度測定用発
振器61の周波数が大幅に変化した場合、その温度変化
を測定できるようにするために有用である。
【0059】即ち、被測定物の温度が大きく変化して、
被測定側の分周信号の周期が基準発振器側の分周信号の
周期より長くなる場合が考えられるが、このような場
合、正確な周期時間差Tdを持つ周期時間差信号を出力
することができない。したがって、この場合には、上記
のように、カウンタに外部コマンドを与え、温度測定用
発振器側と基準発振器側の分周信号の周期を変更して、
被測定側の分周信号の周期を基準発振器側の分周信号の
周期より短くなるようにする。
【0060】なお、上記実施例は温度測定装置について
説明したが、上記温度測定用発振器の発振出力を、周波
数の被測定信号とすれば、周波数の変化を高精度に測定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の温度測定装置のブロック図である。
【図2】本発明の温度変化測定装置のブロック図であ
る。
【図3】本発明の分周信号の周期時間差を示すタイミン
グチャートである。
【図4】本発明の第1実施例の温度変化測定装置の主要
回路図である。
【図5】第2実施例の温度変化測定装置の主要回路図で
ある。
【図6】第3実施例の温度変化測定装置の主要回路図で
ある。
【図7】第4実施例の温度変化測定装置の主要回路図で
ある。
【図8】第5実施例の温度変化測定装置の主要回路図で
ある。
【図9】図8の分周器HC4060の出力信号のタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
11−温度測定用発振器、 12−分周器 13−周期時間差発生回路、 14−基準クロック発振器、 15−ゲート回路、 16−カウンタ、 17−演算手段、 18−基準発振器、 19−分周器。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準発振器の出力信号と被測定信号を各
    々分周し、各分周信号を同期して発生させてその周期時
    間差を求め、該周期時間差間における基準クロック発振
    器の出力信号をカウントして被測定信号の周波数の変化
    を測定することを特徴とする発振同期型周波数変化測定
    法。
  2. 【請求項2】 基準発振器と発振式温度センサの出力を
    各々分周し、各分周信号を同期して発生させてその周期
    時間差を求め、該周期時間差間における基準クロック発
    振器の出力信号をカウントして温度の変化を測定するこ
    とを特徴とする発振同期型温度変化測定法。
  3. 【請求項3】 測定する温度に応じた周波数信号を発生
    する温度測定用発振器と、該温度測定用発振器から出力
    された周波数信号を分周する分周器と、基準となる基準
    周波数信号を発生する基準発振器と、該基準発振器から
    出力された基準周波数信号を分周する分周器と、前記2
    つの分周器から同期して出力される分周信号の周期時間
    差を持つ周期時間差信号を発生する周期時間差発生回路
    と、周期時間差信号により特定された時間だけ、基準ク
    ロック発振器からのクロック信号をカウンタに送るゲー
    ト回路と、該クロック信号をカウントしたカウンタから
    カウント値を取り込み、該カウント値に基づいて被測定
    温度の変化を演算する演算手段と、を備えたことを特徴
    とする発振同期型温度変化測定装置。
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