JP2742151B2 - スペアタイヤ昇降装置の操作ハンドル案内装置 - Google Patents

スペアタイヤ昇降装置の操作ハンドル案内装置

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JP2742151B2 JP3143832A JP14383291A JP2742151B2 JP 2742151 B2 JP2742151 B2 JP 2742151B2 JP 3143832 A JP3143832 A JP 3143832A JP 14383291 A JP14383291 A JP 14383291A JP 2742151 B2 JP2742151 B2 JP 2742151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペアタイヤ昇降装置の
スペアタイヤキャリアの操作軸に操作ハンドルの先端を
案内する操作ハンドル案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスペアタイヤキャリアとして、
シャシフレームの一対のサイドメンバに架設された断面
ハット状のクロスメンバのほぼ中央内側、又は一方のサ
イドメンバの後端側面に設けられたものが知られてい
る。このキャリアは先端にスペアタイヤを接続したチェ
ーンの巻取り又は繰出し用の操作軸を車両の後方に向け
て取付けられ、リヤバンパには先端が操作軸に係合する
操作ハンドルのハンドル挿入孔が設けられる。
【0003】しかし、このキャリアはハンドル挿入孔と
操作軸との距離が比較的大きいため、ハンドル挿入孔に
挿入した操作ハンドルの先端を操作軸にスムーズに係合
させることができない問題点があった。
【0004】この点を解消するために、本出願人はリヤ
バンパの内側に略チャンネル状に形成された垂直板を固
着し、操作軸とハンドル挿入孔とを結ぶ直線上の垂直板
に第1ガイド孔及び第2ガイド孔を設けたスペアタイヤ
キャリアの操作ハンドルのガイドを提案した(実開昭5
8−163370)。このガイドでは操作ハンドルの先
端を先ずハンドル挿入孔に挿入し、次に第1ガイド孔に
挿入し、更に第2ガイド孔に挿入すると、操作ハンドル
の先端が操作軸に案内される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ガイド
は、第1ガイド孔に挿入した後の操作ハンドルの第2ガ
イド孔に向う方向まで規制しないため、第1ガイド孔に
挿入した後の操作ハンドルは不安定で一定方向に定まら
ず、操作ハンドルの先端を第2ガイド孔に挿入するのに
時間を要する不具合があった。
【0006】本発明の目的は、案内具を介して極めて容
易に操作ハンドルの先端を操作軸に係合させることがで
きるスペアタイヤ昇降装置の操作ハンドル案内装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1、図2及び図
5を用いて説明する。本発明は、シャシフレーム9の一
対のサイドメンバ11,12に架設されたクロスメンバ
13のほぼ中央下面に格納されるスペアタイヤ18に接
続されるチェーン19と、チェーン19の巻取り又は繰
出し用の操作軸22を車両10の後方に向けてシャシフ
レーム9に取付けられたスペアタイヤキャリア21と、
キャリア21の操作軸22に先端が係合する操作ハンド
ル23のハンドル挿入孔14aを有するリヤバンパ14
、バンパ14の内側に設けられハンドル挿入孔14a
に挿入した操作ハンドル23の先端を操作軸22まで案
内する案内具30とを備えたスペアタイヤの昇降装置の
改良である。その特徴ある構成は、スペアタイヤキャリ
ア21の操作軸22が斜め後方に位置するハンドル挿入
孔14aに一致する方向Nに向けられ、案内具30が、
ハンドル挿入孔14aに近接しハンドル23の先端が挿
入可能なハンドル挿入口33と、ハンドル挿入口33よ
り挿入したハンドル23を操作軸22の方向Nに転じる
ハンドル転向部34と、ハンドル転向部34に接続され
ハンドル23を操作軸22の方向Nに保持するハンドル
保持部36とを有するところにある。
【0008】
【作用】リヤバンパ14のハンドル挿入孔14aから操
作ハンドル23を挿入すると、操作ハンドル23の先端
ハンドル転向部34により案内されて操作軸22の方
向Nに向く。そのまま操作ハンドル23を挿入し続ける
ハンドル23の先端はハンドル保持部36を通り、ハ
ンドル23がその先端を操作軸22方向に向けて保持さ
れ、やがて操作ハンドル23の先端が操作軸22に係合
する。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1〜図5に示すように、バン型の車両1
0はシャシフレーム9を備える。シャシフレーム9は車
両10の進行方向に平行に設けられた一対のサイドメン
バ11,12と、これらのメンバ11,12の後部に架
設され断面がハット状のクロスメンバ13とを有する。
車両10の後部には車幅方向にリヤバンパ14が設けら
れ、このバンパ14はサイドメンバ11,12の上方に
設けられたフロアパネル15の下面にバンパステー1
6,17により支持される。クロスメンバ13のほぼ中
央下面にはスペアタイヤ18がチェーン19を用いて格
納される。このチェーン19の先端はスペアタイヤ18
に係合する係合フランジ(図示せず)に接続され、チェ
ーン19の基端はこのチェーン19を巻取り又は繰出し
可能なスペアタイヤキャリア21に接続される。キャリ
ア21は突出した操作軸22を有し、この操作軸22を
回転させて図示しない内部のチェーンホイルを回転させ
ると、チェーン19が巻取られ又は繰出されるようにな
っている(図2)。
【0010】バンパ14のほぼ中央には先端が操作軸2
2に係合する操作ハンドル23を挿入可能なハンドル挿
入孔14aが設けられ、キャリア21はその操作軸22
をハンドル挿入孔14aに向けて一方のサイドメンバ1
1の後端側面にブラケット24,26を介して取付けら
れる。クロスメンバ13のほぼ中央の内側には滑車27
がブラケット28を介して取付けられる。キャリア21
から繰出されたチェーン19は滑車27を通ってスペア
タイヤ18に接続される。また操作軸22の先端にはハ
ンドル23の先端が係合可能な凹溝22aが設けられ、
このハンドル23はクランク状に形成される(図2)。
またハンドル23はこの例では断面が円形に形成された
基部23aと、その先端に略鍵状に形成されたフック部
23bとを有する。フック部23bのうち基部23aの
軸心を延長した部分は基部23aと同一断面を有するよ
うに形成され、それ以外の部分は基部23aの外径より
小さい厚さを有するように扁平に形成される(図1及び
図2)。
【0011】バンパ14のほぼ中央の内側にはハンドル
23の先端を操作軸22に案内する案内具30が設けら
れる。案内具30はこの例では折曲げられた鋼板よりな
る上板31及び下板32を互いに接合し、下板32をバ
ンパ14の内側の上面に固着して形成される(図3)。
この案内具30は、ハンドル挿入孔14aに近接しハン
ドル23の先端が挿入可能なハンドル挿入口33と、ハ
ンドル挿入口33より挿入したハンドル23を操作軸2
2の方向N(図2に示すN方向)に転じるハンドル転向
部34と、ハンドル転向部34に接続されハンドル23
を操作軸22方向に保持するハンドル保持部36とを有
する(図1、図3及び図4)。
【0012】このように構成されたスペアタイヤ昇降装
置のの使用方法を説明する。タイヤがパンクしてスペア
タイヤ18に交換するときには、操作ハンドル23をリ
ヤバンパ14のハンドル挿入孔14aから図1の矢印L
で示す方向に挿入する。ハンドル23を押込むと、ハン
ドル23の先端はハンドル転向部34により案内されて
矢印Mで示す方向、即ち操作軸22方向に向く。更にハ
ンドル23を押込むと、ハンドル23の先端は矢印Nで
示すようにハンドル保持部36を通り、ハンドル23が
その先端を操作軸22方向に向けて保持され、ハンドル
23の先端が操作軸22の凹溝22aに係合する。この
ハンドル23を操作することによりチェーン19が繰出
され、スペアタイヤ18は路面に降ろされる。チェーン
19の先端に取付けられた係合フランジをスペアタイヤ
18から外せばパンクしたタイヤをスペアタイヤ18に
交換することができる。
【0013】またスペアタイヤ18をクロスメンバ13
の下面に格納するときには、スペアタイヤ18を路面に
置き、チェーン19の先端を係合フランジを介してスペ
アタイヤ18に接続する。上記と同様にハンドル挿入孔
14aからハンドル23を挿入して、ハンドル23の先
端を操作軸22に係合させる。ハンドル23を操作して
操作軸22を回転させると、スペアタイヤ18はクロス
メンバ13の下面まで上昇する。このように、ハンドル
23は案内具30により案内され、ハンドル23をスム
ーズに操作軸22に係合させることができる。
【0014】なお、実施例ではバン型の車両を挙げた
が、これに限らずスペアタイヤをスペアタイヤキャリア
を用いて昇降する車両であればトラックその他の車両で
もよい。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、操
作軸をハンドル挿入孔に向けて取付け、案内具が、ハン
ドル挿入孔に近接しハンドルの先端が挿入可能なハンド
ル挿入口と、ハンドル挿入口より挿入したハンドルを操
作軸の方向Nに転じるハンドル転向部と、ハンドル転向
部に接続されハンドルを操作軸の方向に保持するハンド
ル保持部とを有するので、リヤバンパのハンドル挿入孔
から操作ハンドルを挿入すれば、操作ハンドルの先端は
ハンドル転向部により案内されて操作軸の方向に向く。
また、そのまま操作ハンドルを挿入し続けるとハンドル
の先端はハンドル保持部を通り、ハンドルがその先端を
操作軸方向に向けて保持され、やがて操作ハンドルの先
端を操作軸に係合する。この結果、操作ハンドルは案内
具によりスムーズに操作軸に案内され、操作ハンドルの
先端を操作軸に容易に係合させることができる。またリ
ヤバンパのハンドル挿入孔は操作ハンドルの先端を車両
の進行方向に挿入できる程度に小さくすれば、見栄えを
損うことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例スペアタイヤ昇降装置の操作ハ
ンドル案内装置を示す図5のA−A線断面図。
【図2】図1のB部拡大断面図。
【図3】図2のC−C線断面図。
【図4】図2のD−D線断面図。
【図5】その装置を搭載した車両の斜視図。
【符号の説明】
9 シャシフレーム 10 車両 11,12 サイドメンバ 13 クロスメンバ 14 リヤバンパ 14a ハンドル挿入孔 18 スペアタイヤ 19 チェーン 21 スペアタイヤキャリア 22 操作軸 23 操作ハンドル 30 案内具33 ハンドル挿入口 34 ハンドル転向部 36ハンドル保持部 N 操作軸の方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシフレーム(9)の一対のサイドメン
    バ(11,12)に架設されたクロスメンバ(13)のほぼ中央下
    面に格納されるスペアタイヤ(18)に接続されるチェーン
    (19)と、前記チェーン(19)の巻取り又は繰出し用の操作
    軸(22)を車両(10)の後方に向けて前記シャシフレーム
    (9)に取付けられたスペアタイヤキャリア(21)と、前記
    キャリア(21)の操作軸(22)に先端が係合する操作ハンド
    ル(23)のハンドル挿入孔(14a)を有するリヤバンパ(14)
    、前記バンパ(14)の内側に設けられ前記ハンドル挿入
    孔(14a)に挿入した操作ハンドル(23)の先端を前記操作
    軸(22)まで案内する案内具(30)とを備えたスペアタイヤ
    の昇降装置において、前記スペアタイヤキャリア(21)の操作軸(22)が斜め後方
    に位置する前記ハンドル挿入孔(14a)に一致する方向(N)
    に向けられ、 前記案内具(30)が、前記ハンドル挿入孔(14a)に近接し
    前記ハンドル(23)の先端が挿入可能なハンドル挿入口(3
    3)と、前記ハンドル挿入口(33)より挿入した前記ハンド
    ル(23)を前記操作軸(22)の方向(N)に転じるハンドル転
    向部(34)と、前記ハンドル転向部(34)に接続され前記ハ
    ンドル(23)を前記操作軸(22)の方向(N)に保持するハン
    ドル保持部(36)とを有する ことを特徴とするスペアタイ
    ヤ昇降装置の操作ハンドル案内装置。
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