JP2740409B2 - シャープネス処理装置 - Google Patents

シャープネス処理装置

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JP2740409B2
JP2740409B2 JP4129541A JP12954192A JP2740409B2 JP 2740409 B2 JP2740409 B2 JP 2740409B2 JP 4129541 A JP4129541 A JP 4129541A JP 12954192 A JP12954192 A JP 12954192A JP 2740409 B2 JP2740409 B2 JP 2740409B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/58Edge or detail enhancement; Noise or error suppression, e.g. colour misregistration correction

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ビデオ製版工
程等において、原画像の輪郭部分の階調変化を強調した
り、逆に低減させたりするシャープネス処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シャープネス処理の原理を図4を参照し
ながら説明する。まず、原画像の特定領域の画像信号S
(原信号S)が図4(A) に示すようであるとする。前記
特定領域内に注目画素を順に設定し、各注目画素を中心
とする例えば5×5画素の領域内の各画素の3原色信号
の平均信号を求める。これが図4(B) のアンシャープ信
号Uである。
【0003】次に、原信号Sからアンシャープ信号Uを
減算して、図4(C) のようなアンシャープマスク信号
(S−U)を得て、このアンシャープマスク信号(S−
U)を原信号Sに加算すると、図4(D) に示すように輪
郭部分が強調された信号が得られる。このとき、アンシ
ャープマスク信号(S−U) にパラメータkを乗算して
処理の度合いを調整する。原信号Sは3原色信号(RG
B信号)から成っているので、結果、シャープネス処理
は次式で表される。 SR +k(S−U) SG +k(S−U) SB +k(S−U)
【0004】パラメータkの値がk>0であればシャー
プネス強調された信号が得られるが、パラメータkの値
が−1<k<0であれば、上式から判るように、処理後
の信号は原信号Sとアンシャープ信号Uとの間に位置付
けられる信号となり、シャープネス強調とは逆にシャー
プネスが低減された、いわゆるスムージング処理が施さ
れた信号となる。
【0005】原画像中の特定領域に対してのみ、上記の
ようなシャープネス強調処理(あるいは低減処理:これ
らを総称してシャープネス処理という)を行う場合は、
原画像が表示されているモニタ画面上でマウス等のポイ
ンティングデバイスを操作して領域を指定し、その領域
内の画素に対してのみ上記の処理を行うようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その特定領域
の指定は非常に困難で煩雑な作業となっている。まず、
特定の図形だけをシャープネス処理したい場合では、そ
の図形が複雑であればあるほど領域指定に多大の時間を
費やしてしまうし、原画像中の特定色の図形だけをシャ
ープネス処理したい場合では、その色成分をもつ各図形
を個々に指定しなければならず、膨大な作業量を伴う。
【0007】また、上記のような特定領域の指定を、全
体に画像信号が滑らかに変化している原画像中で行った
場合、その領域境界部分において急激に画像がシャープ
にあるいはアンシャープになって、不自然な画像に変換
されるという問題もある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、特定領域の指定を容易に行うことと、
滑らかに変化する画像信号を有する原画像の特定領域の
シャープネス処理を行ったとしてもその滑らかさを損な
うことのないシャープネス処理装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次のような構成をとる。すなわち、請求項
1に記載の発明は、原画像の各画素のデジタル化された
3原色信号(RGB信号)を記憶する原画像データ記憶
手段と、前記RGB信号を知覚色の3属性値(HSL
値)に変換する画像データ変換テーブルと、シャープネ
ス処理の対象中心となる基準色の指定、前記基準色を中
心としてシャープネス処理を施す有効範囲のHSL値で
の指定、およびシャープネス処理の度合いを示すパラメ
ータの指定を行う処理条件指定手段と、前記原画像デー
タ記憶手段に記憶された原画像の各画素のRGB信号を
前記画像データ変換テーブルに与えることにより得られ
たHSL値と、前記処理条件指定手段から入力されたシ
ャープネス処理の有効範囲を示すHSL値とを比較して
シャープネス処理の対象となる画素を判定する第1処理
手段と、前記第1処理手段で判定された画素のRGB信
号に、前記処理条件指定手段から指定されたパラメータ
を作用させてシャープネス処理を行う第2処理手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のシャープネス処理装置において、前記基準色の
HSL値と、前記第1処理手段でシャープネス処理対象
と判定された画素のHSL値との差分値を算出し、前記
差分値が大きくなるに従って処理の効果が小さくなるよ
うに前記パラメータを補正するパラメータ補正手段を備
えたものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明による作用は次のとおり
である。原画像の3原色信号(RGB信号)を知覚色の
3属性値であるHSL値に変換するテーブルをもつの
で、シャープネス処理の有効範囲をそのHSL値で指定
することが可能となる。処理の有効範囲を色空間内での
値で指定できると、例えば複雑な図形のみのシャープネ
ス処理を行いたい場合では、その図形の特定色成分をそ
の範囲として指定してやればよいし、また、同色の複数
の図形のみのシャープネス処理を行う場合でも同様の簡
単な操作で済む。
【0012】第1処理手段は、入力された有効範囲を示
すHSL値と、原画像の画素のHSL値とを比較してシ
ャープネス処理の対象となる画素を判定し、第2処理手
段が、その判定された画素のRGB信号に対して指定さ
れたパラメータを作用させてシャープネス処理を行う。
つまり、RGB信号をHSL値に変換するのは、入力さ
れた有効範囲内にある画素を判定するためだけであり、
実際のシャープネス処理は判定された画素のRGB信号
に対して行われるので、上記で変換したHSL値をRG
B信号に戻すためのテーブルを必要とせず、記憶装置の
容量の肥大化に伴う装置のコストアップが抑制される。
また、同じ理由で、RGB信号からHSL値への変換も
高精度なものが要求されない。
【0013】ここで、RGB信号の値を用いて処理の有
効範囲の指定を行うことが考えられるが、RGBでは常
に加法混色として色を考える必要があり、指定した値と
想定した色の範囲との相関関係を把握できる技術をもつ
熟練者でないとその指定はむずかしい。これに比べて、
人間の知覚色の3属性値であるHSL値で指定を行う場
合は、直感的に色を把握でき、簡単な操作となる。
【0014】請求項2に記載の発明による作用は次のと
おりである。シャープネス処理の対象中心となる基準色
のHSL値を(HSL)とし、前記第1処理手段でシャ
ープネス処理の対象と判定された画素のHSL値を(h
sl)とする。(hsl)は(HSL)を基準とした有
効範囲内にあると判定された値であるから、(HSL)
と有効範囲の限度値との間に位置する。
【0015】したがって、(HSL)と(hsl)との
差分量は、(HSL)=(hsl)のときを最小とし
て、(hsl)が有効範囲の限度値、すなわち、色空間
におけるシャープネス処理の対象画素と非対象画素との
境界値に近づくにつれて大きくなる。このように差分量
が大きくなるに従って処理の効果が小さくなるようにパ
ラメータを補正して、シャープネス処理を行うと、対象
画素と非対象画素との境界でシャープネス処理の強度は
最小となり、対象画素が前記の基準画素に近づくほど強
度が大きくなって滑らかに階調が変化するシャープネス
処理となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1はシャープネス処理装置の外観斜視図であ
る。シャープネス処理が施される被処理画像、およびシ
ャープネス処理後の画像を表示する画像用モニタ3と、
データ入力装置4、画像データを記憶する光磁気ディス
クのドライブ装置1 (光磁気ディスクドライバ1)、処
理前後の画像データをそれぞれ格納するフレームメモリ
を内蔵したフレームメモリユニット20が主な構成部品で
ある。
【0017】データ入力装置4は、本装置の使用者(ユ
ーザー)からのデータを入力するための操作用モニタ
9,キーボード10,マウス5、およびシャープネス処理
を主な機能とするコンピュータ本体21とで構成されてい
る。
【0018】図2に本装置のシステムブロック図を示
し、このブロック図を参照しながら本装置の構成や動作
を、ユーザーの操作を交えながら説明していく。ただ
し、図2は、コンピュータ本体21の処理機能のうち、シ
ャープネス処理に関する機能をブロック図として独立に
示しており、それ以外の処理、例えば操作用モニタ9に
データを出力表示するための処理等を行う機能は、デー
タ入力装置4に含むものとする。
【0019】光磁気ディスクドライバ1は、被処理画像
(以下、原画像)のデジタル化された画像信号を本装置
に取り込むためのものである。原画像信号が光磁気ディ
スクに格納されていることを前提としているが、磁気テ
ープに格納されていてもよいし、ハードディスクに格納
されていてもよい。そのような場合、それぞれの記憶媒
体をアクセスするドライブ装置が光磁気ディスクドライ
バ1に代わる。
【0020】第1のフレームメモリ2は、光磁気ディス
クドライバ1で読み取られた原画像の1フレーム分のR
(赤),G(緑),B(青)の各3原色信号をそれぞれ
に格納する記憶容量を有している。この第1のフレーム
メモリ2内の原画像信号は内部スイッチSWを介して画
像用モニタ3に出力されて画像表示される。本装置のユ
ーザーが、その画面を見ながらデータ入力装置4のマウ
ス5等のポインティングデバイスを操作し、シャープネ
ス処理をしたい領域を色で区別して点指定すると、デー
タ入力装置4は、画像用モニタ3の画面上で指定された
点の座標データを第1のフレームメモリ2への読み出し
アドレスとして出力する。
【0021】ここで、読み出された基準色の3原色信号
をRU,U,U 信号とする。RU,U,U 信号は、上記
のマウス5で指定された点(画素)のR,G,B信号で
あるが、ユーザーが指定した点の色、つまりユーザーが
目で見て判断した被処理色は、厳密には画面上のその指
定点の色だけによらず、指定点の周りの色からの影響も
受けている。そこで、基準色のRU,U,U 信号とし
て、マウス5で指定した点を中心に隣接する4画素、あ
るいはその周辺8画素のR,G,B信号の値を平均した
ものを用いてもよい。
【0022】RU,U,U 信号は第1の画素値メモリ6
にストアされる。このメモリ、および後述するメモリ
は、例えば、コンピュータ本体21の内部メモリ(主記憶
装置)の記憶領域の一部分として存在し、また、後述す
る各演算処理部はその処理アルゴリズムに従ったプログ
ラムを実行するCPU(中央処理装置)に相当する。
【0023】続いて、シャープネス処理の有効範囲の指
定、および処理に用いるパラメータの設定がユーザーに
より行われる。本装置では、その有効範囲の指定を、人
間の知覚色の3属性値である色相H(Hue),彩度S(Sat
uration), 明度L(Lightness) の3つのパラメータで行
うようにしている。これは、R,G,Bのような混色系
では、色を取り扱うときに、加法混色を常に意識する必
要があり、直感的な色の指定が難しいという理由による
もので、人間の知覚差に適した色差をもつHSL色空間
での値として、処理対象となる色の有効範囲を指定する
ようにしている。
【0024】有効範囲は、被処理色のRU,U,U 信号
に対応する色相をHU,彩度をSU,明度をLU とした場合
に、HU ±dH,SU ±dS,LU ±dLで表されるd
H,dS,dLとして入力され、有効範囲メモリ11にス
トアされる。
【0025】パラメータは、従来技術で説明したよう
に、シャープネス処理の度合いを示すもので、これを符
号kで表す。シャープネス強調処理を行う場合は、kの
値としてk>0の数値が設定され、シャープネス低減処
理を行う場合は、kの値として−1<k<0の数値が設
定される。パラメータkは、パラメータメモリ13にスト
アされる。
【0026】本装置は、ここまでで入力あるいは抽出さ
れた情報、すなわち、「処理の領域を色で区別して指定
された点の画素のR,G,B信号(RU,U,U
号)」,「シャープネス処理の有効範囲のデータdH,
dS,dL」,「パラメータkの値」とを用いて、第1
のフレームメモリ2に格納されている原画像の各画素の
色成分が、シャープネス処理の有効範囲にあるかどうか
を判断してシャープネス処理の履行,不履行を決定し、
シャープネス処理を施す。
【0027】まず、原画像の各画素の色成分が、HSL
色空間におけるシャープネス処理の有効範囲にあるかど
うかを判断するため、R,G,Bの値を色相H,彩度
S,明度Lの値に変換するためのルックアップテーブル
12を以下の手順で作成し保持しておく。
【0028】R,G,Bの値は、色相H,彩度S,明度
Lの値に直接的に対応していないので、R,G,Bの値
をLab表色系(明度Lに対応する1次元座標、および
彩度S,色相Hを符号aとbの平面に描いた2次元座標
からなる3次元座標空間)の値に変換し、そのLab表
色系の値をHSL色空間の値に変換するという手順を採
る。
【0029】R,G,Bの値をLab表示系に変換する
には、まず、画像用モニタ3にR,G,Bそれぞれの最
大値Rmax,Gmax,Bmax を加えたときの三刺激値Xima
x,Yimax,Zimax (i=R,G,B)を分光放射計で
測定する。
【0030】次に、画像用モニタ3のガンマ(カラーモ
ニタの入力信号と発光出力との関係を示す定数:以下で
は便宜上、符号tで表す)を用いて、任意のRGBの値
r,g,bが入力されたときの三刺激値X,Y,Zを次
式で求める。 X=Σ(j/imax)t ・Ximax :(i=R,G,B、j=r,g,b) Y=Σ(j/imax)t ・Yimax :(i=R,G,B、j=r,g,b) Z=Σ(j/imax)t ・Zimax :(i=R,G,B、j=r,g,b) 上記の各式において、i=R,G,Bと変化するごと
に、j=r,g,bと変化する。
【0031】この三刺激値X,Y,Zを用い、R,G,
Bの値を次式でLab表色系の値に変換する。 L=116 ・(Y/Yn)1/3 − 16 a=500 ・〔(X/Xn)1/3 −(Y/Yn)1/3〕 b=200 ・〔(Y/Yn)1/3 −(Z/Zn)1/3〕 ただし、Yn=ΣYimax (i=R,G,B)、Xn=
ΣXimax (i=R,G,B)、Zn=ΣZimax (i
=R,G,B)である。
【0032】Lab表色系と、HSL色空間との相関関
係を図3に示す。図3において、Lab表色系のL軸は
HSL色空間の明度Lにそのまま対応し、a軸とb軸の
2次元座標上の動径が彩度Sに対応し、b軸と動径との
なす角θが色相Hに対応している。したがって、上記で
求めたLの値をそのままHSL色空間の明度の値とし、
彩度Sおよび色相Hは次の各式を用いて求める。
【0033】 S2 =A2 +B2 H =tan-1(B/A) ただし、A<0のときは、色相Hの計算結果に 180度を
加え、A>0でB<0のときは 360度を加える。これ
は、計算結果としてマイナスの値を出さないためであ
る。
【0034】図2のルックアップテーブル12には、以上
のような各演算式によって求められたR,G,B信号の
値に対応するH,S,Lの値がストアされる。しかし、
デジタル化されたR,G,B信号のビット数(nビッ
ト)に対応したH,S,Lの値をテーブルにすると膨大
なデータ量となるため、nビットの例えば下位数ビット
を削除してmビットとし(n>m)、そのmビットの
R,G,B信号に対応するH,S,Lの値(このデータ
を削減する必要はないのでnビットで表す)をルックア
ップテーブル12にストアして構成してもよい。
【0035】先にも述べたように、R,G,B信号の値
をHSL色空間の値に変換するのは、原画像の各画素の
色成分が、指定されたシャープネス処理の有効範囲内に
あるかを判断するためであり、変換したHSL色空間の
値をシャープネス処理に用いるのではないため、R,
G,B信号のビット数の削減による精度の低下は特に問
題ない。
【0036】そこで、第1の画素値メモリ6にストアさ
れているRU,U,U 信号(nビット)のうち、下位数
ビットを除くmビットのみをルックアップテーブル12に
出力して、nビットのH,S,Lの値を得る。これをH
U,U,U として表す。HU,U,U は第1の画素値メ
モリ6の別の記憶領域にストアされる。
【0037】次に、第1のフレームメモリ2に格納され
ている原画像の各画素のR,G,B信号を順に読み出し
て第2の画素値メモリ14に一旦にストアする。第1のフ
レームメモリ2の水平方向の画素数をx,垂直方向の画
素数をyとすると、画素ij(i=1,2,・・・x、j
=1,2,・・・y)のRij, Gij,Bij信号が順に第
2の画素値メモリ14にストアされ、そして、第1の画素
値メモリ6と同様、下位数ビットを除くmビットのRi
j, Gij, Bij信号がルックアップテーブル12に出力さ
れ、これに対応するnビットのHij, Sij, Lijが第2
の画素値メモリ14の別の記憶領域にストアされる。な
お、Rij, Gij, Bij信号はシャープネス処理部15にも
出力される。これは、下位数ビットが削除されていない
元のnビットの信号である。
【0038】比較部16は、第1の画素値メモリ6にスト
アされているHU,U,U と、第2の画素値メモリ14に
順次ストアされるHij, Sij, Lijとを比較して、その
絶対差分量が、有効範囲メモリ11にストアされているd
H,dS,dLの値よりも大きいか否かを判断する。以
下に比較式を示す。|Hij−H U <dH|Sij−S U <dS|Lij−L U <dL
【0039】Hij, Sij, Lijの各値すべてが上記の比
較式を満たすときに(第1のフレームメモリ2から読み
出された画素ijのHSL色空間の値が有効範囲内に存在
するときに)、比較部16はシャープネス処理部15に処理
の履行を指示する制御信号を出力する。逆に、Hij, S
ij, Lijのいずれか1つでも上記の比較式を満たしてい
ないときには(有効範囲外であるときには)、シャープ
ネス処理部15に対して処理の不履行を指示する制御信号
を出力する。
【0040】シャープネス処理部15は処理の履行を示唆
する制御信号に基づき、第1の画素値メモリ6にストア
されているH U, U,U のデータ、第2の画素値メモリ
14にストアされているHij, Sij, Lijのデータ、有効
範囲メモリ11にストアされているdH,dS,dLのデ
ータ、パラメータメモリ13にストアされているのデー
タを読み出して、第2の画素値メモり14から出力されて
いるRij, Gij, Bij信号のシャープネス処理を以下に
述べるようにして行い、第2のフレームメモリ17にスト
アしていく。なお、処理の不履行を示唆する制御信号が
比較部16から与えられると、第2の画素値メモり14から
出力されているRij, Gij, Bij信号をそのまま、第2
のフレームメモリ17にストアする。
【0041】シャープネス処理は、基本的には前記のパ
ラメータメモリ13にストアされているkを次の各式に作
用させて行われる。 rij=Rij+k(Rij− R )・・・(1) gij=Gij+k(Gij− G )・・・(2) bij=Bij+k(Bij− B )・・・(3) 上式において、符号 R 、U G 、U B Rij, Gij, B
ij信号のアンシャープ信号、符号rij, gij, bijは処
理後の画素ijのRGB信号である。しかし、このままで
は前述したような問題が残される。
【0042】すなわち、原画像のR,G,B信号の値が
滑らかに変化している部分の画素群に対して、上記のよ
うに、指定された有効範囲を基準にシャープネス処理の
履行,不履行を区別すると、その滑らかに変化している
画素群の途中で急にシャープネスが強調されたり、ある
いは低減されて画像として不自然なものになる可能性が
ある。そこで、このような問題を緩和するため、シャー
プネス処理を行う前に次のような処理を行う。
【0043】まず、次式に示すようにして、処理の対象
となった画素ijのRij, Gij, Bij信号のHij, Sij,
Lijデータと、被処理色のRU,U,U 信号のHU,U,
Uデータとの差分量の絶対値ΔH,ΔS,ΔLを算出
する。|Hij−H U =ΔH|Sij−S U =ΔS|Lij−L U =ΔL
【0044】この差分量に応じてパラメータkを可変す
るための係数を以下の計算によって求める。 1−(ΔH/dH)=kh 1−(ΔS/dS)=ks 1−(ΔL/dL)=kl 上式において、dH,dS,dLは有効範囲メモリ11に
ストアされているシャープネス処理の有効範囲を示す
値、すなわち、処理の対象となる画素とそうでない画素
の境界値である。そして、kh,ks,klは、ΔH,
ΔS,ΔLがdH,dS,dLに近づくにつれて最小値
「0」に近づき、ΔH,ΔS,ΔLがdH,dS,dL
から遠くなるにつれて最大値「1」に近づく係数であ
る。
【0045】したがって、係数kh,ks,klを、以
下の式を用いてシャープネス処理のパラメータkに作用
させると、前記の境界値に近づくほど(被処理色から遠
くなるほど)、パラメータkの値を小さくし、前記の境
界値から遠くなるほど(被処理色に近づくほど)、パラ
メータkの値に近づく新たなパラメータが得られる。そ
のパラメータをKで表す。 K=k・kh・ks・kl
【0046】このような、パラメータKを前記の(1)
〜(3)式のパラメータkに置き換えてシャープネス処
理を行うと、滑らかに変化している画素群の途中で急に
画像の階調が変化することはなく、自然なシャープネス
処理が行える。処理後のrij, gij, bijは第2のフレ
ームメモリ17にストアされる。
【0047】第2のフレームメモリ17にストアされたシ
ャープネス処理後の画像信号と、第1のフレームメモリ
2にストアされている処理前の画像(原画像)信号は、
データ入力装置4の例えばマウス5のスイッチ等によっ
て切り換え動作する内部スイッチSWによって、選択的
に画像用モニタ3に出力されて表示される。シャープネ
ス処理後の画像と処理前の画像とを交互に見比べること
ができ、実用上便利である。
【0048】上記の実施例によれば、指定した有効範囲
の中にある画素に対してだけシャープネス処理を行う
が、この対象となるのは原画像のすべての画素である。
つまり、1枚の画像中、指定した色の範囲内にあるすべ
ての画素がシャープネス処理をうけてしまう。このこと
が不都合であれば、データ入力装置4のマウス5等で領
域指定してその領域に対してのみ上記の処理を行うよう
に構成してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、RGB信号をHSL値に変換
するテーブルをもつので、シャープネス処理の有効範囲
をその人間の知覚色の3属性値であるHSL値で指定す
ることが可能となり、例えば複雑な図形のみのシャープ
ネス処理を行いたい場合では、その図形の特定色成分を
その範囲として指定してやればよいし、また、同色の複
数の図形のみのシャープネス処理を行う場合でも同様の
簡単な操作で済ますことができ、領域指定の作業効率を
上げることができる。
【0050】また、入力された有効範囲を示すHSL値
と、原画像の画素のHSL値とを比較してシャープネス
処理の対象となる画素を判定し、その判定された画素の
RGB信号に対して設定されたパラメータを作用させて
シャープネス処理を行うので、上記で変換したHSL値
をRGB信号に戻すためのテーブルを必要とせず、記憶
装置の容量の肥大化に伴う装置のコストアップが抑制さ
れ、経済的な装置として構成することができる。また、
RGB信号からHSL値への変換も高精度なものが要求
されない。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、シャープ
ネス処理の対象中心となる基準色のHSL値と、前記シ
ャープネス処理の対象と判定された画素のHSL値との
差分値が大きくなるに従って、処理の効果が小さくなる
ようにパラメータを補正してシャープネス処理を行うの
で、処理対象の画素と非対象画素との境界でシャープネ
ス処理の強度は最小となり、その境界から遠ざかるほど
強度が大きくなる処理が行え、急にシャープネスが変化
する不自然な画像ではなく、自然に階調が変化する画像
を得ることができる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャープネス処理装置の一実施例に係
る外観斜視図である。
【図2】その内部構成を示すブロック図である。
【図3】色相,彩度,明度の値を3次元座標とするHS
L色空間と、Lab表色系との相関を示す図である。
【図4】従来において、シャープネス処理の原理を説明
する図である。
【符号の説明】
2・・・第1のフレームメモリ(原画像データ記憶手
段) 12・・・ルックアップテーブル(画像データ変換テーブ
ル) 15・・・シャープネス処理部(第2処理手段,パラメー
タ補正手段) 16・・・比較部(第1処理手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像の各画素のデジタル化された3原
    色信号(RGB信号)を記憶する原画像データ記憶手段
    と、 前記RGB信号を知覚色の3属性値(HSL値)に変換
    する画像データ変換テーブルと、 シャープネス処理の対象中心となる基準色の指定、前記
    基準色を中心としてシャープネス処理を施す有効範囲の
    HSL値での指定、およびシャープネス処理の度合いを
    示すパラメータの指定を行う処理条件指定手段と、 前記原画像データ記憶手段に記憶された原画像の各画素
    のRGB信号を前記画像データ変換テーブルに与えるこ
    とにより得られたHSL値と、前記処理条件指定手段か
    ら指定されたシャープネス処理の有効範囲を示すHSL
    値とを比較してシャープネス処理の対象となる画素を判
    定する第1処理手段と、 前記第1処理手段で判定された画素のRGB信号に、前
    記処理条件指定手段から指定されたパラメータを作用さ
    せてシャープネス処理を行う第2処理手段と、 を備えたことを特徴とするシャープネス処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシャープネス処理装置
    において、前記基準色のHSL値と、前記第1処理手段
    でシャープネス処理対象と判定された画素のHSL値と
    の差分値を算出し、前記差分値が大きくなるに従って
    理の効果が小さくなるように前記パラメータを補正する
    パラメータ補正手段を備えたシャープネス処理装置。
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