JP2739754B2 - 液体廃棄物同時焼却可能な常時助燃式焼却炉 - Google Patents
液体廃棄物同時焼却可能な常時助燃式焼却炉Info
- Publication number
- JP2739754B2 JP2739754B2 JP63198985A JP19898588A JP2739754B2 JP 2739754 B2 JP2739754 B2 JP 2739754B2 JP 63198985 A JP63198985 A JP 63198985A JP 19898588 A JP19898588 A JP 19898588A JP 2739754 B2 JP2739754 B2 JP 2739754B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid waste
- combustion
- incineration
- spray nozzle
- combustion zone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、常時助燃式焼却炉に関し、特に焼却性能に
影響を与えることなく、液体廃棄物をも同時焼却可能な
焼却炉に関するものである。
影響を与えることなく、液体廃棄物をも同時焼却可能な
焼却炉に関するものである。
（従来技術） 従来の常時助燃式焼却炉では液体廃棄物はウエス、紙
等にしませたのち、固体廃棄物と混合させて焼却してい
た。しかし、このような前処理作業を人手によって行っ
ていた為、作業効率が悪く、特に放射性廃棄物の場合作
業員の放射線安全性の点でも問題であった。
等にしませたのち、固体廃棄物と混合させて焼却してい
た。しかし、このような前処理作業を人手によって行っ
ていた為、作業効率が悪く、特に放射性廃棄物の場合作
業員の放射線安全性の点でも問題であった。
（発明により解決しようとする課題） 従来技術の問題点に鑑み、従来前処理に人手を要し、
又危険を伴う為問題となっていた液体廃棄物の焼却処理
を、人手を要しない方法により実現することを目的とす
る。
又危険を伴う為問題となっていた液体廃棄物の焼却処理
を、人手を要しない方法により実現することを目的とす
る。
（発明による課題の解決手段） 常時助燃式焼却炉に於て、耐火燃焼炉１の上部に助燃
バーナ５と液体廃棄物用スプレーノズル10を併設し、ま
た耐火燃焼炉１の胴部には、炉底燃焼空気ノズル７を備
えた炉底燃焼域ｃに向けて斜設した焼却物投入口２を、
又該焼却物投入口２の上部に上部燃焼域ａに向って吹き
出す燃焼空気ノズル６を設け、上部に設けた液体廃棄物
用スプレーノズル10より液体廃棄物を噴霧し、助燃バー
ナ５と上部燃焼空気ノズル６よりのサイクロン流によっ
て高温ガスと液滴との混合及び燃焼を行うようにして、
中間燃焼域ｂで液体廃棄物スプレーノズル10から噴霧さ
れた可燃分を完全に燃焼し、炉底燃焼域ｃにおいては焼
却物投入口２から投入された焼却物３を、液体廃棄物ス
プレーノズル10から噴霧された液体廃棄物の影響を受け
ることなく燃焼可能にした。
バーナ５と液体廃棄物用スプレーノズル10を併設し、ま
た耐火燃焼炉１の胴部には、炉底燃焼空気ノズル７を備
えた炉底燃焼域ｃに向けて斜設した焼却物投入口２を、
又該焼却物投入口２の上部に上部燃焼域ａに向って吹き
出す燃焼空気ノズル６を設け、上部に設けた液体廃棄物
用スプレーノズル10より液体廃棄物を噴霧し、助燃バー
ナ５と上部燃焼空気ノズル６よりのサイクロン流によっ
て高温ガスと液滴との混合及び燃焼を行うようにして、
中間燃焼域ｂで液体廃棄物スプレーノズル10から噴霧さ
れた可燃分を完全に燃焼し、炉底燃焼域ｃにおいては焼
却物投入口２から投入された焼却物３を、液体廃棄物ス
プレーノズル10から噴霧された液体廃棄物の影響を受け
ることなく燃焼可能にした。
（実施例） 第１図を参照して説明する。１は耐火燃焼炉で、その
胴部焼却物投入口に設けた焼却物投入口２から焼却物３
が投入される。投入口２からの焼却物３は炉底ダンパ４
上に落下し、上部燃焼域ａの上部に取り付けられた助燃
バーナ５の放射熱によって着火し、燃焼が開始される。
胴部焼却物投入口に設けた焼却物投入口２から焼却物３
が投入される。投入口２からの焼却物３は炉底ダンパ４
上に落下し、上部燃焼域ａの上部に取り付けられた助燃
バーナ５の放射熱によって着火し、燃焼が開始される。
焼却物３は急激に炎を真上に吹き上げる。このとき中
間燃焼域ｂの上部に設けた上部燃焼空気ノズル６から
と、炉底燃焼空気ノズル７とからとで、互に逆向きに空
気が供給されているので、噴き上げられた炎はこれら上
下の空気流と完全に混合し、焼却が進行する。助燃バー
ナ５も中間燃焼域ｂの上部燃焼空気ノズル６がつくるサ
イクロン流８を助長するよう取りつけられている。
間燃焼域ｂの上部に設けた上部燃焼空気ノズル６から
と、炉底燃焼空気ノズル７とからとで、互に逆向きに空
気が供給されているので、噴き上げられた炎はこれら上
下の空気流と完全に混合し、焼却が進行する。助燃バー
ナ５も中間燃焼域ｂの上部燃焼空気ノズル６がつくるサ
イクロン流８を助長するよう取りつけられている。
９は耐火燃焼炉１を左右に２分するよう炉頂に固設し
た仕切板で、これにより炉室を上部と中間燃焼域ａとｂ
よりなる前段燃焼域と後段燃焼域ｄに仕切っている。仕
切板９の下部は炉底から隔てられていて、炉内のガス流
路はＵ字型となっている。
た仕切板で、これにより炉室を上部と中間燃焼域ａとｂ
よりなる前段燃焼域と後段燃焼域ｄに仕切っている。仕
切板９の下部は炉底から隔てられていて、炉内のガス流
路はＵ字型となっている。
10は液体廃棄物用スプレーノズルである。該スプレー
ノズルは炉の上部に設けた助燃バーナ５と並設され、液
体廃棄物を微粒子状に噴霧してここから投入する。11は
ガス出口で、後段燃焼域ｄの上部に設けられている。
ノズルは炉の上部に設けた助燃バーナ５と並設され、液
体廃棄物を微粒子状に噴霧してここから投入する。11は
ガス出口で、後段燃焼域ｄの上部に設けられている。
一旦液体廃棄物用スプレーノズル10から噴霧された液
滴は、上部燃焼域ａで助燃バーナ５による火炎と燃焼空
気ノズル６から入ってきた熱風が形成するサイクロン流
８により直ちに昇温、乾燥され、中間燃焼域ｂで水分の
蒸発と可燃分の燃焼が完全に行なわれる。
滴は、上部燃焼域ａで助燃バーナ５による火炎と燃焼空
気ノズル６から入ってきた熱風が形成するサイクロン流
８により直ちに昇温、乾燥され、中間燃焼域ｂで水分の
蒸発と可燃分の燃焼が完全に行なわれる。
この高温ガスのサイクロン流８を利用してスプレーノ
ズルによる液体廃棄物を投入することにより、狭いスペ
ースで効率よく水分の蒸発と可燃分の燃焼を行うことが
できる。従って、固体廃棄物の燃焼に主として寄与する
炉底燃焼域ｃ及び後段燃焼域ｄでの燃焼特性にほとんど
影響を及ぼすことなく、固体廃棄物の焼却中に液体廃棄
物をも同時処理することができる。
ズルによる液体廃棄物を投入することにより、狭いスペ
ースで効率よく水分の蒸発と可燃分の燃焼を行うことが
できる。従って、固体廃棄物の燃焼に主として寄与する
炉底燃焼域ｃ及び後段燃焼域ｄでの燃焼特性にほとんど
影響を及ぼすことなく、固体廃棄物の焼却中に液体廃棄
物をも同時処理することができる。
なお本発明は放射性廃棄物の処理に限らず、バイオあ
るいはケミカル廃棄物焼却炉としても使用できるのは勿
論である。
るいはケミカル廃棄物焼却炉としても使用できるのは勿
論である。
（効果） 耐火燃焼炉の上部に助燃バーナと液体廃棄物用スプレ
ーノズルを併設し、燃焼炉の胴部に設けた燃焼空気供給
孔からの空気と助燃バーナのガスとがサンクロン流内で
混合しているところへ液体廃棄物を投入するようにした
ので、焼却炉の上部で液体廃棄物の蒸発と燃焼が十分に
行われ、さらに炉底で固体廃棄物の焼却が行われる。
ーノズルを併設し、燃焼炉の胴部に設けた燃焼空気供給
孔からの空気と助燃バーナのガスとがサンクロン流内で
混合しているところへ液体廃棄物を投入するようにした
ので、焼却炉の上部で液体廃棄物の蒸発と燃焼が十分に
行われ、さらに炉底で固体廃棄物の焼却が行われる。
したがって、焼却炉内を有効に使用することができ
る。換言すれば液体と固体の同時焼却処理をコンパクト
な焼却炉で行うことができるようになった。
る。換言すれば液体と固体の同時焼却処理をコンパクト
な焼却炉で行うことができるようになった。
図は液体処理可能な常時助燃式焼却炉の断面図。図にお
いて； ａ……上部燃焼域、ｂ……中間燃焼域 ｃ……炉底燃焼域、ｄ……後段燃焼域 １……耐火燃焼炉、２……焼却物投入口 ３……焼却物、４……炉底ダンパ ５……助燃バーナ ６……上部燃焼空気ノズル ７……炉底燃焼空気ノズル ８……（高温ガス）サイクロン流 ９……仕切板 10……液体廃棄物スプレーノズル 11……ガス出口
いて； ａ……上部燃焼域、ｂ……中間燃焼域 ｃ……炉底燃焼域、ｄ……後段燃焼域 １……耐火燃焼炉、２……焼却物投入口 ３……焼却物、４……炉底ダンパ ５……助燃バーナ ６……上部燃焼空気ノズル ７……炉底燃焼空気ノズル ８……（高温ガス）サイクロン流 ９……仕切板 10……液体廃棄物スプレーノズル 11……ガス出口
Claims (1)
- 【請求項１】常時助燃式焼却炉に於て、耐火燃焼炉
（１）の上部に助燃バーナ（５）と液体廃棄物用スプレ
ーノズル（10）を併設し、また耐火燃焼炉（１）の胴部
には炉底燃焼空気ノズル（７）を備えた炉底燃焼域
（ｃ）に向けて斜設した焼却物投入口（２）を、又該焼
却物投入口（２）の上部に上部燃焼域（ａ）に向って吹
き出す燃焼空気ノズル（６）を設け、上部に設けた液体
廃棄物用スプレーノズル（10）より液体廃棄物を噴霧
し、助燃バーナ（５）と上部燃焼空気ノズル（６）より
のサイクロン流によって高温ガスと液滴との混合及び燃
焼を行うようにして、中間燃焼域（ｂ）で液体廃棄物ス
プレーノズル（10）から噴霧された可燃分を完全に燃焼
し、炉底燃焼域（ｃ）においては焼却物投入口（２）か
ら投入された焼却物（３）を、液体廃棄物スプレーノズ
ル（10）から噴霧された液体廃棄物の影響を受けること
なく燃焼可能にしたことを特徴とする液体廃棄物同時焼
却可能な常時助燃式焼却炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63198985A JP2739754B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 液体廃棄物同時焼却可能な常時助燃式焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63198985A JP2739754B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 液体廃棄物同時焼却可能な常時助燃式焼却炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0250014A JPH0250014A (ja) | 1990-02-20 |
| JP2739754B2 true JP2739754B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=16400196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63198985A Expired - Lifetime JP2739754B2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 液体廃棄物同時焼却可能な常時助燃式焼却炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2739754B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5646100A (en) * | 1979-09-21 | 1981-04-27 | Mitsui Miike Machinery Co Ltd | Righttleft tiltable shield support frame |
| JPS60191119A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-28 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 放射性廃棄物の焼却方法および焼却炉 |
-
1988
- 1988-08-11 JP JP63198985A patent/JP2739754B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0250014A (ja) | 1990-02-20 |
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