JP2738395B1 - 多地点テレビ会議システム - Google Patents

多地点テレビ会議システム

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JP2738395B1
JP2738395B1 JP9004859A JP485997A JP2738395B1 JP 2738395 B1 JP2738395 B1 JP 2738395B1 JP 9004859 A JP9004859 A JP 9004859A JP 485997 A JP485997 A JP 485997A JP 2738395 B1 JP2738395 B1 JP 2738395B1
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文理 大崎
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 テレビ会議端末の中で発言者の誤検出を行う
端末を簡易に判定することのできる多地点テレビ会議シ
ステムを得ること。 【解決手段】 複数のテレビ会議端末211〜211
は、音声の加算や映像の切り替え等の処理を行う多地
点制御装置212と接続されている。多地点制御装置2
12はメンテナンスを行うエコーバック量測定モードで
基準音声発生器232から出力される基準音声信号23
3を音声切替器231によって選択して多重部221か
ら対応するテレビ会議端末211に送出し、スピーカ2
15の音声主をマイク214で集音しエコーキャンセラ
で処理した音声信号を、分離部222を経由してレベル
検出器228で検出する。この検出レベルが所定の基準
値を越えているとき、エコーバック量が異常に多いとし
て該当する端末の異常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョンを用い
て複数の地点の者が会議を行うようにした多地点テレビ
会議システムに係わり、特に音声の入力系統にエコーキ
ャンセラを使用した多地点テレビ会議システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン(以下テレビと略称する)
を使用して複数の地点の者が会議に参加する多地点テレ
ビ会議システムが注目を集めている。このシステムで
は、各地点の会議参加者の画像情報をテレビカメラで入
力し、音声情報をマイクロフォンあるいは集音マイク
(以下単にマイクという。)で入力して、それぞれの地
点に配置されたテレビから会議参加者の発言者等の映像
と音声を出力するようになっている。
【0003】図4は、従来の多地点テレビ会議システム
の一例を表わしたものである。この多地点テレビ会議シ
ステムは、各地点に配置されたテレビ会議端末111
〜111と、システムの一か所に配置された多地点制
御装置112とによって構成されている。ここで、それ
ぞれのテレビ会議端末111〜111は、第1のテ
レビ会議端末111について代表的に示したように、
集音のためのマイク114と、音を出力するためのスピ
ーカ115と、これらの入出力機器と接続されて音声信
号の処理を行う制御処理部116を備えている。制御処
理部116には、スピーカ115から出力される音声が
マイク114によって拾われて多地点制御装置112側
に戻っていく現象を防止するためのエコーキャンセラが
内蔵されている。なお、各テレビ会議端末111〜1
11には映像の処理のための回路や映像の入出力機器
も存在するが、本発明は映像処理に直接関係しないの
で、これらの回路部分の図示は省略している。
【0004】一方、多地点制御装置112は、各テレビ
会議端末111〜111ごとに多重部121と分離
部122を備えると共に、データ処理部123、映像切
替器124、音声加算器125および音声判定部126
を共通して配置している。ここで多重部121とは、デ
ータ処理部123、映像切替器124および音声加算器
125で処理されたそれぞれのデータを多重化して、テ
レビ会議端末111〜111のうちの対応するもの
に送出する回路である。
【0005】各テレビ会議端末111〜111ごと
に配置される分離部122は、対応する制御処理部11
6から送られてくるデータを、音声データ、映像データ
およびその他のデータに分離する回路である。このうち
の音声データは、共通の音声加算器125に入力されて
加算される他、テレビ会議端末111〜111ごと
のレベル検出器128に入力されてその音声レベルが基
準値以上であるかどうかの検出が行われる。これらの検
出結果は、共通した音声判定部126に入力され、ここ
で発言者の検出が行われることになる。映像切替器12
4は、検出された発言者に対応する映像に切り替えて、
これを各テレビ会議端末111〜111の多重部1
21に送出する。このようにして、各テレビ会議端末1
11〜111の図示しないテレビジョンに映し出さ
れる映像の切り替えが行われる。
【0006】分離部122から送出されるその他のデー
タは、共通のデータ処理部123に送られて処理され、
その結果が各テレビ会議端末111〜111の多重
部121に送出されて、それぞれの端末に送られること
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の多地
点テレビ会議システムは、各テレビ会議端末111
111がそれらの制御処理部116に内蔵されたエコ
ーキャンセラを使用することで、他の端末からの音声が
スピーカ115からマイク114を経て再び多地点制御
装置112に戻る信号成分を低減し、音声判定部126
で1人の発言者が複数人に誤って認識されることのない
ようにしている。
【0008】しかしながら、このようなエコーキャンセ
ラを使用したとしても、完全にエコーバックを阻止する
ことはできず、ある程度の残留エコーがレベル検出器1
28に入力されるので、音声判定部126が発言者の特
定を誤ってしまうことがある。また、テレビ会議端末1
11〜111の中にはエコーキャンセラが動作不良
となるような場合もある。更に、エコーキャンセラ自体
は正常に動作していたとしても、それぞれのテレビ会議
端末111〜111のマイク114から入り込む継
続的な外来ノイズや、電気的なノイズによって、これら
が音声判定部126の判定に誤動作を発生させることが
ある。
【0009】音声判定部126の判定が誤れば、この判
定結果を入力する映像切替器124は、映像の切替動作
を誤ってしまうことになる。例えば、何らかのノイズが
発生して、そのノイズの発生源のテレビ会議端末111
で発言があったものと音声判定部126が判定したよう
な場合には、実際には発言が行われていないそのテレビ
会議端末111の発言者の画像へ画面が切り替えられる
といった不都合が発生することになる。このような誤検
出をできるだけ防止するためには、各テレビ会議端末1
11〜111のエコーキャンセラの動作をチェック
したり、ノイズの発生の状況をチェックする等の頻繁な
保守作業が必要とされるという問題があった。
【0010】なお、特開平4−355549号公報では
エコーキャンセラを挿抜制御するようにした技術が開示
されているが、その制御およびこのためのシステムの構
成が複雑となるという問題があった。
【0011】そこで本発明の目的は、テレビ会議端末の
中で発言者の誤検出を行う端末を簡易に判定することの
できる多地点テレビ会議システムを提供することにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、テレビ会議端末の中
でエコーキャンセラの故障を簡易に判定することのでき
る多地点テレビ会議システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)会議の発言者の音声を自己の端末のスピーカ
から出力すると共に自己の端末のマイクロフォンによっ
て音声を入力しこのうちのスピーカから出力されマイク
ロフォンに再入力される自己の端末の発言者以外の音声
をエコーキャンセラによってキャンセルすると共に、会
議の発言者の映像を自己の端末のテレビジョンに映し出
すようにした複数のテレビ会議端末と、(ロ)これらの
テレビ会議端末に会議の発言者の音声を表わした発言者
音声信号を送出する発言者音声信号送出手段と、この発
言者音声信号を送出する代わりに基準となる音声信号を
各テレビ会議端末に送出する基準音声信号送出手段と、
この基準音声信号送出手段によって送出された音声信号
によってスピーカから音声が出力される状態でマイクロ
フォンの集音した音声を自己の多地点テレビ会端末のエ
コーキャンセラで処理した後の音声信号のレベルが所定
の基準値を越えるか否かを判別する音声信号レベル判別
手段と、この音声信号レベル判別手段が基準値を越えた
と判別したときその端末のエコーキャンセラが異常であ
ると判別する異常判別手段とを具備することを特徴とす
る多地点制御装置とを多地点テレビ会議システムに具備
させる。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、複数の
テレビ会議端末と、これらを共通して接続する多地点制
御装置とによって構成される多地点テレビ会議システム
において、多地点制御装置側に、それぞれのテレビ会議
端末に発言者音声信号を送出する代わりに基準となる音
声信号を各テレビ会議端末に送出する基準音声信号送出
手段を具備させ、会議の発言者の音声を表わした発言者
音声信号を遮断した状態で、基準音声信号によってこれ
らのテレビ会議端末のスピーカから基準となる音声を出
力させ、このときにマイクロフォンの集音した音声をエ
コーキャンセラで処理した後の音声信号を再び多地点制
御装置側に入力させる。そして、多地点制御装置側では
この音声信号のレベルが所定の基準値を越えるか否かを
音声信号レベル判別手段で判別し、基準値を越えたと判
別したときにはその端末のエコーキャンセラが異常であ
ると判別することにしている。
【0015】請求項2記載の発明では、(イ)会議の発
言者の音声が自己の端末のスピーカから出力すると共に
自己の端末のマイクロフォンによって音声を入力しこの
うちのスピーカから出力されマイクロフォンに再入力さ
れる自己の端末の発言者以外の音声をエコーキャンセラ
によってキャンセルすると共に、会議の発言者の映像を
自己の端末のテレビジョンに映し出すようにした複数の
テレビ会議端末と、(ロ)これらのテレビ会議端末に会
議の発言者の音声を表わした発言者音声信号を送出する
発言者音声信号送出手段と、これらのテレビ会議端末に
対する発言者音声信号の送出を一時的に遮断する発言者
音声信号送出遮断手段と、この発言者音声信号送出遮断
手段によって発言者音声信号の送出が一時的に遮断され
た状態で、自己の多地点テレビ会議端末のエコーキャン
セラで処理した後の音声信号のレベルが所定の基準値を
越える場合があるかどうかを判別する音声信号レベル判
別手段と、この音声信号レベル判別手段が基準値を越え
たと判別したときそのテレビ会議端末が異常であると判
別する異常判別手段とを具備することを特徴とする多地
点制御装置とを多地点テレビ会議システムに具備させ
る。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、複数の
テレビ会議端末と、これらを共通して接続する多地点制
御装置とによって構成される多地点テレビ会議システム
において、多地点制御装置側に、テレビ会議端末に対す
る発言者音声信号の送出を一時的に遮断する発言者音声
信号送出遮断手段を具備させ、会議の発言者の音声を表
わした発言者音声信号を遮断した状態で、各テレビ会議
端末でマイクロフォンの集音した音声をエコーキャンセ
ラで処理した後の音声信号を再び多地点制御装置側に入
力させる。そして、多地点制御装置側ではこの音声信号
のレベルが所定の基準値を越えるか否かを音声信号レベ
ル判別手段で判別し、基準値を越えたと判別したときに
はその端末のエコーキャンセラが異常であるとか、ノイ
ズによって疑似的に所定レベル以上の音声信号が発生し
たと判別し、テレビ会議端末側の異常を検出するように
している。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
多地点テレビ会議システムで、テレビ会議端末は、会議
の参加者の音声を出力するためのスピーカと、そのテレ
ビ会議端末の発言者の音声を入力するためのマイクロフ
ォンと、マイクロフォンによって入力された音声から自
己のテレビ会議端末以外の発言者の音声を消去するエコ
ーキャンセラを備えた制御処理部とをそれぞれ具備して
おり、多地点制御装置は、テレビ会議端末の対応するも
のから送出されてきた信号から音声信号を分離する分離
部と、この分離部で分離された音声信号のレベルが所定
の基準値を越えるか否かを判別するレベル検出手段と、
それぞれのテレビ会議端末に送出する音声信号を多重す
る多重部とをそれぞれのテレビ会議端末ごとに備えてお
り、分離部で分離された各テレビ会議端末ごとの音声信
号を加算する音声加算器と、各テレビ会議端末ごとのレ
ベル検出手段の検出結果を入力して映像の切り替えや各
テレビ会議端末のエコーキャンセラの異常の有無の判定
を行うための音声判定・異常検出部を全テレビ会議端末
に共通するものとして具備していることを特徴としてい
る。
【0018】すなわち請求項3記載の発明では、音声判
定・異常検出部が通常の場合には映像の切り替えのため
の音声判定を行い、メンテナンス時にはテレビ会議端末
側から送り返されるエコーキャンセラ処理後の音声信号
を用いてエコーキャンセラの異常の有無の判定を行うよ
うにしている。
【0019】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
多地点テレビ会議システムで、レベル検出手段は、映像
の切り替えのための基準値とエコーキャンセラの異常の
判定を行うための基準値とをそれぞれ有しており、これ
らを選択して使用することを特徴としている。
【0020】すなわち請求項4記載の発明では、例えば
レベル検出手段が映像の切り替えの基礎となる音声信号
のレベルよりもエコーキャンセラの異常の判定を行うた
めの信号レベルを低くできるように基準値を変えるよう
にしている。これにより、エコーキャンセラの異常をよ
り確実に検出できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
【0022】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の一実施例における多地点テ
レビ会議システムの全体的な構成を表わしたものであ
る。このシステムは、各地点に配置された複数のテレビ
会議端末211〜211と、これらと接続された多
地点制御装置212により構成されている。
【0024】図2は、本実施例の多地点テレビ会議シス
テムの要部を表わしたものである。それぞれのテレビ会
議端末211、211、……は、集音のためのマイ
ク214と、音を出力するためのスピーカ215と、こ
れらの入出力機器と接続されて音声信号の処理を行う制
御処理部216を備えている。制御処理部216には、
スピーカ215から出力される音声がマイク214によ
って拾われて多地点制御装置212側に戻っていく現象
を防止するためのエコーキャンセラが内蔵されている。
各テレビ会議端末211〜211には映像の処理の
ための回路や映像の入出力機器も存在するが、本発明は
映像処理に直接関係しないので、図1と同様にこれらの
回路部分の図示を省略している。
【0025】多地点制御装置212は、各テレビ会議端
末211〜211ごとに多重部221と分離部22
2を備えると共に、データ処理部223、映像切替器2
24、音声加算器225および音声判定・異常検出部2
26を共通して配置している。多地点制御装置212内
で添字“”を付した回路部分は、第1のテレビ会議端
末211に対応する回路部分を示しており、添
字“”を示した回路部分は、第2のテレビ会議端末2
11に対応する回路部分を示している。ただし、図示
の関係で第2のテレビ会議端末211に対応する回路
部分は一部のみを示しており、第3のテレビ会議端末2
11以降の図示は省略している。これ第2のテレビ会
議端末211以降に対応する回路部分は、図2の多地
点制御装置212内に示した第1のテレビ会議端末21
に対応する回路部分と同一構成となっている。ま
た、多地点制御装置212内で添字を付していない回路
は、全テレビ会議端末211〜211に共通したも
のとなっている。
【0026】第1のテレビ会議端末211に対応する
第1の多重部221は、第1の音声切替器231
ら出力される音声と、データ処理部223および映像切
替器224から出力されるデータや映像を多重化して、
第1のテレビ会議端末211に送出する回路である。
ここで音声切替器231〜231は、音声加算器2
25から出力される加算された音声と、基準音声発生器
232から出力される基準音声信号233を入力して、
これらの一方を各テレビ会議端末211〜211
それぞれ対応する多重部221〜221に送出する
回路である。共通した基準音声信号233を対応するそ
れぞれの多重部221〜221を介してテレビ会議
端末211〜211に送出することで、それぞれの
テレビ会議端末211〜211のエコーバック量を
測定し、発言者の誤検出を判定するようにしている。こ
れについては後に詳細に説明する。
【0027】第1のテレビ会議端末211に対応する
第1の分離部222は、第1のテレビ会議端末211
内の制御処理部216から送られてくるデータを、音
声データ、映像データおよびその他のデータに分離する
回路である。このうちの音声データは、共通の音声加算
器225に入力されて加算される他、第1のレベル検出
器228に入力されてその音声レベルが所定の基準値
A以上であるかどうかの検出が行われる。この検出結果
は、図示しない第2〜第Nのレベル検出器228〜2
28の検出結果と共に共通した音声判定・異常検出部
226に入力され、ここで発言者の検出が行われる。
【0028】各レベル検出器228〜228に使用
される基準値Aは、発言者を特定するためのものであ
る。映像切替器224は、検出された発言者に対応する
映像に切り替えて、これを各テレビ会議端末211
211の多重部121〜121に送出する。この
ようにして、各テレビ会議端末211〜211の図
示しないテレビジョンに映し出される映像の切り替えが
行われる。各分離部222〜222から送出される
その他のデータは、共通のデータ処理部223に送られ
て処理され、その結果が各テレビ会議端末211〜2
11の多重部221〜221に供給されて、それ
ぞれの端末に送られることになる。
【0029】音声判定・異常検出部226は、本実施例
の多地点テレビ会議システムがメンテナンスを行う状態
でテレビ会議端末211〜211のエコーキャンセ
ラ等の異常を検出するようになっている。このときに
は、各レベル検出器228〜228に使用される基
準値が基準値Aから測定用基準値Bに切り替えられるよ
うになっている。これについては後に説明する。
【0030】このような本実施例の多地点テレビ会議シ
ステムで、多地点制御装置212は定期的なメンテナン
ス実行時、あるいは外部から要請された所定のタイミン
グで、エコーバック量測定モードに移行するようになっ
ている。
【0031】図3は、このエコーバック量測定モードに
おける制御の様子を表わしたものである。多地点制御装
置212は、図示しないがCPU(中央処理装置)や、
制御用のプログラムを格納した磁気ディスク等の記憶媒
体や、各種データを一時的に格納するRAM(ランダム
・アクセス・メモリ)を備えており、エコーバック量測
定モードにモード設定された状態で各テレビ会議端末2
11〜211のエコーバック量の測定が実行され
る。
【0032】まず、前記したCPUは所定の変数nを
“1”に設定する(ステップS101)。この変数n
は、前記したRAMの所定の領域に格納されるものであ
る。CPUは次に第1のテレビ会議端末211に対応
する第1の音声切替器231の入力を、音声加算器2
25側から基準音声発生器232側に切り替える(ステ
ップS102)。そして、基準音声信号233を対応す
る第1のテレビ会議端末211に送出する(ステップ
S103)。これにより、第1のテレビ会議端末211
のスピーカ215からは、所定の音声レベルの基準音
声信号233のみが出力されることになる。
【0033】第1のテレビ会議端末211のマイク2
14は、スピーカ215から出力される音声をピックア
ップする。この音声は、制御処理部216内の図示しな
いエコーキャンセラでエコーバック量を低減させる。制
御処理部216の出力は、多地点制御装置212の第1
の分離部222入力されて分離され、第1のレベル検
出器228に送出される。第1のレベル検出器228
は送られてきた音声信号を、通常時における発言者を
検出する基準値Aよりも低い測定用基準値Bと比較する
(ステップS104)。測定用基準値Bは基準値Aと等
しくてもよいが、確実にエコーバック量の異常を検出す
るために、本実施例では基準値Aよりもかなり低い値を
設定している。この測定用基準値Bは、エコーキャンセ
ラが正常な場合には、基準音声信号233のレベルより
も高い値であることはもちろんである。
【0034】測定用基準値Bとの比較の結果、エコーキ
ャンセラを経て送られてきた音声信号のレベルが測定用
基準値Bと等しいかこれよりも大きければ(ステップS
105;N)、第1のテレビ会議端末211側で、エ
コーキャンセラ等の何らかの回路部分に異常があること
になる。そこで、前記したRAMにおけるそれぞれのテ
レビ会議端末211〜211の正常あるいは異常を
記憶する領域の第1のテレビ会議端末211に対応す
る箇所に異常を示すフラグを立てて、その端末が異常で
あることを示す(ステップS106)。そして、変数n
を“1”だけカウントアップする(ステップS10
7)。
【0035】これに対して、ステップS105でエコー
キャンセラを経て送られてきた音声信号のレベルが測定
用基準値Bよりも小さいときには(Y)、第1のテレビ
会議端末211側のエコーキャンセラ等の回路部分が
正常であると認定する(ステップS108)。この場合
には、前記したRAMにおけるそれぞれのテレビ会議端
末211〜211の正常あるいは異常を記憶する領
域の第1のテレビ会議端末211に対応する箇所に正
常を示すフラグを立てて、その端末が正常であることを
示すことになる。この後、ステップS107に進み、そ
の後、新たな変数nがテレビ会議端末211〜211
の数を示す数値N以上になっているかどうかを判別す
る(ステップS109)。数値N未満であれば(N)、
ステップS102に戻って次のテレビ会議端末211
(この例では第2のテレビ会議端末211)について
のエコーバック量の測定を同様にして行うことになる。
以下同様である。このようにして第Nのテレビ会議端末
211までの測定が終了すると(ステップS109;
Y)、全測定作業が終了する(エンド)。
【0036】これらの測定作業が終了したら、CPUは
ステップS106で処理した異常なテレビ会議端末21
1が存在する場合に、これらを図示しないディスプレイ
に表示したり図示しないプリンタでその内容をプリント
アウトする。また、障害が検出された時点でブザーを鳴
動させたり、警告ランプを転倒させるようにしてもよ
い。メンテナンスの担当者は、異常の判別が行われたテ
レビ会議端末211のエコーキャンセラを修理したり、
交換することによってその正常化を図ることができる。
また、ノイズやその他の原因で外来音が多地点制御装置
212に侵入しているような場合には、ノイズの原因と
なるものを除去する等の手法によって、これらによる誤
動作を解消することができる。
【0037】なお、以上説明した実施例では基準音声発
生器232をテレビ会議端末211〜211に対し
て1つ配置することにしたが、それぞれのテレビ会議端
末211〜211の状況に合わせることができるよ
うに個別に配置するようにしてもよい。また、実施例で
は主にエコーキャンセラの動作が正常か否かをチェック
することにしたが、ノイズによる誤動作を測定してそれ
ぞれのテレビ会議端末211〜211の適否を判別
する場合には、各音声切替器231を音声の入力側か
ら切り離したりマイク214の入力を断として、この状
態でこれらのテレビ会議端末211〜211から送
られている信号またはノイズを検出することも有効であ
る。
【0038】このような検出条件では、それぞれのテレ
ビ会議端末211〜211から何らの音声信号も送
られてこないはずであるので、レベル検出器228
228のいずれかがいずれかのタイミングで測定用基
準値Bを越える信号を検出すれば、これによって対応す
るテレビ会議端末211に障害が発生しているものと判
断することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、多地点制御装置側に、それぞれのテレビ会議
端末に発言者音声信号を送出する代わりに基準となる音
声信号を各テレビ会議端末に送出する基準音声信号送出
手段を具備させると共に、この基準音声信号送出時にお
けるテレビ会議端末のエコーキャンセラで処理した後の
音声信号を再び入力して、これが所定の基準値を越える
か否かを判別する音声信号レベル判別手段を具備させた
ので、1つの共通した設備としての多地点制御装置でテ
レビ会議端末のすべてについてのエコーキャンセラの異
常の有無を簡単にチェックすることができるようにな
る。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、多地
点制御装置側に、それぞれのテレビ会議端末に発言者音
声信号を送出するのを一時的に遮断する発言者音声信号
送出遮断手段を具備させると共に、発言者音声信号の送
出が遮断した状態でのテレビ会議端末のエコーキャンセ
ラで処理した後の音声信号を再び入力して、これが所定
の基準値を越えるか否かを判別する音声信号レベル判別
手段を具備させたので、1つの共通した設備としての多
地点制御装置でテレビ会議端末のすべてについてのエコ
ーキャンセラの異常の有無や映像の切り替えに障害とな
るノイズの発生の有無を簡単にチェックすることができ
るようになる。
【0041】更に請求項3記載の発明によれば、音声判
定・異常検出部が通常の場合には映像の切り替えのため
の音声判定を行い、メンテナンス時にはテレビ会議端末
側から送り返されるエコーキャンセラ処理後の音声信号
を用いてエコーキャンセラの異常の有無の判定を行うよ
うにしているので、部品の共通化により多地点テレビ会
議システム全体のコストダウンと信頼性の向上とを図る
ことができる。
【0042】また、請求項4記載の発明によれば、映像
の切り替えのための基準値とエコーキャンセラの異常の
判定を行うための基準値とをそれぞれ異にすることがで
きるので、例えばレベル検出手段が映像の切り替えの基
礎となる音声信号のレベルよりもエコーキャンセラの異
常の判定を行うための信号レベルを低くできるように基
準値を変えることができる。これにより、エコーキャン
セラの異常をより確実に検出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における多地点テレビ会議シ
ステムの概要を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示した多地点テレビ会議システムの要部
を具体的に示したブロック図である。
【図3】本実施例の多地点テレビ会議システムにおける
エコーバック量測定モードの制御内容を示した流れ図で
ある。
【図4】従来の多地点テレビ会議システムの要部を示し
たブロック図である。
【符号の説明】
211 テレビ会議端末 212 多地点制御装置 214 マイク 215 スピーカ 216 制御処理部(エコーキャンセラ内蔵) 221 多重部 222 分離部 226 音声判定・異常検出部 228 レベル検出器 231 音声切替器 232 基準音声発生器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 会議の発言者の音声を自己の端末のスピ
    ーカから出力すると共に自己の端末のマイクロフォンに
    よって音声を入力しこのうちの前記スピーカから出力さ
    れ前記マイクロフォンに再入力される自己の端末の発言
    者以外の音声をエコーキャンセラによってキャンセルす
    ると共に、会議の発言者の映像を自己の端末のテレビジ
    ョンに映し出すようにした複数のテレビ会議端末と、 これらのテレビ会議端末に会議の発言者の音声を表わし
    た発言者音声信号を送出する発言者音声信号送出手段
    と、この発言者音声信号を送出する代わりに基準となる
    音声信号を各テレビ会議端末に送出する基準音声信号送
    出手段と、この基準音声信号送出手段によって送出され
    た音声信号によって前記スピーカから音声が出力される
    状態で前記マイクロフォンの集音した音声を自己の多地
    点テレビ会端末のエコーキャンセラで処理した後の音声
    信号のレベルが所定の基準値を越えるか否かを判別する
    音声信号レベル判別手段と、この音声信号レベル判別手
    段が前記基準値を越えたと判別したときその端末のエコ
    ーキャンセラが異常であると判別する異常判別手段とを
    具備することを特徴とする多地点制御装置 とを具備することを特徴とする多地点テレビ会議システ
    ム。
  2. 【請求項2】 会議の発言者の音声を自己の端末のスピ
    ーカから出力すると共に自己の端末のマイクロフォンに
    よって音声を入力しこのうちの前記スピーカから出力さ
    れ前記マイクロフォンに再入力される自己の端末の発言
    者以外の音声をエコーキャンセラによってキャンセルす
    ると共に、会議の発言者の映像を自己の端末のテレビジ
    ョンに映し出すようにした複数のテレビ会議端末と、 これらのテレビ会議端末に会議の発言者の音声を表わし
    た発言者音声信号を送出する発言者音声信号送出手段
    と、これらのテレビ会議端末に対する前記発言者音声信
    号の送出を一時的に遮断する発言者音声信号送出遮断手
    段と、この発言者音声信号送出遮断手段によって前記発
    言者音声信号の送出が一時的に遮断された状態で、自己
    の多地点テレビ会端末のエコーキャンセラで処理した後
    の音声信号のレベルが所定の基準値を越える場合がある
    かどうかを判別する音声信号レベル判別手段と、この音
    声信号レベル判別手段が前記基準値を越えたと判別した
    ときそのテレビ会議端末が異常であると判別する異常判
    別手段とを具備することを特徴とする多地点制御装置 とを具備することを特徴とする多地点テレビ会議システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記テレビ会議端末は、会議の参加者の
    音声を出力するためのスピーカと、そのテレビ会議端末
    の発言者の音声を入力するためのマイクロフォンと、マ
    イクロフォンによって入力された音声から自己のテレビ
    会議端末以外の発言者の音声を消去するエコーキャンセ
    ラを備えた多地点制御処理部とをそれぞれ具備してお
    り、 前記多地点制御装置は、前記テレビ会議端末の対応する
    ものから送出されてきた信号から音声信号を分離する分
    離部と、この分離部で分離された音声信号のレベルが所
    定の基準値を越えるか否かを判別するレベル検出手段
    と、それぞれのテレビ会議端末に送出する音声信号を多
    重する多重部とをそれぞれのテレビ会議端末ごとに備え
    ており、前記分離部で分離された各テレビ会議端末ごと
    の音声信号を加算する音声加算器と、各テレビ会議端末
    ごとの前記レベル検出手段の検出結果を入力して映像の
    切り替えや各テレビ会議端末の前記エコーキャンセラの
    異常の有無の判定を行うための音声判定・異常検出部を
    全テレビ会議端末に共通するものとして具備しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の多地点テレビ会議システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記レベル検出手段は、映像の切り替え
    のための基準値とエコーキャンセラの異常の判定を行う
    ための基準値とをそれぞれ有しており、これらを選択し
    て使用することを特徴とする請求項3記載の多地点テレ
    ビ会議システム。
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