JP2737759B2 - 紙葉類の良否判定方法 - Google Patents

紙葉類の良否判定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙幣鑑別機における紙幣
の正常券、異常券の判定機能に用いられるような紙葉類
の良否判定方法、特に誤判定の発生頻度を少なくするこ
とができる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幣鑑別機では図4および図5に
示したような厚さ検知器1を用いて紙幣2が正常券であ
るか異常券であるかの該紙幣2に対する良否判定を真偽
鑑別とは別に行うようにしていて、図4はこのような紙
幣鑑別機3の要部平面図、図5は図4におけるP矢視図
である。
【0003】そうして、図4および図5において、4は
厚さtの紙幣2を図示していない機構によって水平にか
つQ矢印方向に搬送するようにした搬送路、1aはその
軸心が紙幣2を載せた搬送路4の上面4aに平行でかつ
方向Qに直交するようにし、そのうえ搬送路上面4aに
対して(t+α)に等しい寸法gの間隙5を介するよう
にして図示していない手段で鑑別機3の筐体3aにとり
つけられた、厚さ検知器1を構成する厚さ検知ローラ
で、このローラ1aは図示していない弾性機構によって
支持されることにより間隙5に寸法gよりも厚いものが
挿入されると復帰自在に押し上げられるようになってい
る。そうして、厚さ検知器1はローラ1aが上記のよう
に押し上げられると厚さ異常信号を出力するようになっ
ていて、鑑別機3は検知器1が上述の厚さ異常信号を出
力すると間隙5に搬送されてきた紙幣2が異常券である
と判定してこの紙幣2に対して相応の処理を行うように
構成されている。なお、鑑別機3ではg<2tとなるよ
うに間隙5が形成されており、また、搬送される紙幣2
の全面にわたって検知もれを生じることなくかつ確実に
厚さ異常の検知を行うことができるようにするために複
数個の厚さ検知器1の各ローラ1aが図示したように位
置をずらして配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】鑑別機3では上述のよ
うにして紙幣2に対する良否判定を行っているので、こ
の鑑別機においては、紙幣2にセロテープ等の貼付物が
存在する場合、紙幣2が複数枚重なっている場合、紙幣
2の隅や縁に折れ(以後、この折れをスミ折れというこ
とがある。)が存在する場合のいずれの場合にも紙幣2
が異常券であると判定されることになるが、通常の紙幣
鑑別ではスミ折れを紙幣異常と判定する必要はないのが
通例である。すなわち、上述の鑑別機3に採用されてい
る紙幣2に対する従来の良否判定方法には、スミ折れ紙
幣を異常券と判定するので誤判定の発生頻度が高いとい
う問題点がある。
【0005】本発明の目的は、スミ折れを異常と判定し
ないようにすることによって誤判定の発生頻度の少ない
紙葉類の良否判定方法を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、
【0007】1)搬送路によって搬送される紙葉類の一
面上に前記紙葉類の搬送方向にのびる少なくとも一本の
帯状の第1検査領域をすべての前記第1検査領域によっ
て前記紙葉類の前記一面が全面的に被われるように設定
すると共に前記一面に前記搬送方向にほぼ直交する方向
にのびる少なくとも一本の帯状の第2検査領域をすべて
の前記第2検査領域によって前記一面が全面的に被われ
るように設定する第1手順と、前記第1検査領域ごとに
前記紙葉類における厚さの異常の有無をしらべる第1検
査と、前記紙葉類における局部的光透過度を大中小の三
段階に区別して検出する光学的検知器を用いて前記第2
検査領域ごとに前記紙葉類に前記光透過度が大である部
分と前記光透過度が小である部分とが隣接した光透過度
急変状態が存在するか否かを調べる第2検査とを行う第
2手順と、前記第1検査領域と前記第2検査領域とに共
通する領域としての共通検査領域ごとの前記第1検査の
結果と前記第2検査の結果とを用いて、すべての前記共
通検査領域に前記厚さの異常が存在しない場合および少
なくとも一つの前記共通検査領域に前記厚さの異常が存
在しかつ前記厚さの異常が存在する前記共通検査領域に
前記光透過度急変状態が存在する場合前記紙葉類を良品
と判定し、少なくとも一つの前記共通検査領域に前記厚
さの異常が存在しかつ前記厚さの異常が存在する前記共
通検査領域の少なくとも一つに前記光透過度急変状態が
存在しない場合前記紙葉類を不良品と判定する第3手順
と、からなるように紙葉類の良否判定方法を構成し、ま
【0008】2)上記1)項に記載の判定方法におい
て、搬送路上の紙葉類の一面に所定の間隙を介して対向
するように一個の接触子が設けられかつ前記紙葉類が前
記接触子に接触することによって生じる前記接触子の変
位によって前記紙葉類の厚さの異常を検知する一個の厚
さ検知器における前記接触子に対向する前記紙葉類の一
面の部分が、前記搬送路による前記紙葉類の搬送に伴っ
て移動することによって形成される前記紙葉類の一面上
の領域を第1検査領域として紙葉類の良否判定方法を構
成し、また、
【0009】3)上記1)項および上記2)項のいずれ
かに記載の判定方法において、光学的検知器を構成する
ように搬送路に固定した一個の光透過形一次元イメージ
センサによって前記搬送路上の紙葉類における光透過度
の一次元的分布態様を一度に検出し得る前記紙葉類の部
分に対応した該紙葉類の一面上の領域を第2検査領域と
して紙葉類の良否判定方法を構成する。
【0010】
【作 用】上記のように構成すると、紙葉類にスミ折れ
が存在する場合、第2検査領域内に光透過度が大である
部分と光透過度が小である部分とが隣接した光透過度急
変状態が必ず存在し、このような光透過度急変状態は紙
葉類にセロテープ等の貼付物が存在する場合、紙葉類が
複数枚積層状態になっている場合のいずれの場合にも発
生することはないので、第2検査によってスミ折れの有
無を知ることができて、この結果、第1検査領域と第2
検査領域とに共通する紙葉類の領域としての共通検査領
域における第1検査の結果が厚さ異常の存在を示しても
この異常の原因がスミ折れによるものかどうかをこの共
通検査領域における第2検査の結果によって判別するこ
とができるので、結局、スミ折れだけが存在する紙葉類
を不良品と判定することのない、換言すれば誤判定の発
生頻度の少ない紙葉類の良否判定方法が得られることに
なる。
【0011】
【実施例】図1は本発明による紙葉類の良否判定方法を
採用した紙幣鑑別機6の構成を説明する説明図で、本図
においては一部に該鑑別機6の要部側面が図5における
と同様に示してある。そうして、図2は図1におけるR
矢視図で、図2においては、以下の説明の便宜上、図1
に示した厚さ検知器1および光学的検知器12の各一部
と信号処理部15とが省略してあり、また図1に示した
紙幣2が搬送路4によって搬送されて図1の位置に到達
する以前の搬送路上面4aに載せられた該紙幣2の状態
を示している。そうして、さらに、図1および図2にお
いては図4および図5におけるものと同じものまたは同
じ事柄に対して図4および図5の場合と同様な符号がつ
けてある。
【0012】図1および図2において、7は厚さ検知ロ
ーラ1aと共に前述の厚さ検知器1を構成しかつローラ
1aが上述のようにして押し上げられたかどうかに応じ
た二値信号として厚さ信号7aを出力するようにした厚
さ信号発生器、8は搬送路上面4aの下方において図示
していない手段で鑑別器6の筐体6aに固定されて帯状
断面の光束を出射するようにした投光部9と、前記光束
を搬送路上面4aに載せられた紙幣2を介して受光する
ように配置された、多数の微小受光素子が直線状に配列
されてなる受光部10とからなる光透過形一次元イメー
ジセンサ、11は受光部10における前述の微小受光素
子の各々が出力する受光信号10aが入力されかつ信号
10aが表す投光部9と受光部10との間の光路におけ
る光透過度を大中小の三段階に区別して示す三値信号と
しての光透過度信号11aを信号10aごとに出力する
ようにした光透過度信号発生器で、12はイメージセン
サ8と信号発生器11とからなる光学的検知器である。
そうして、鑑別機6においては、受光部10における微
小受光素子の直線状配列が紙幣2の搬送方向Qに直交し
かつ搬送路上面4aにほぼ平行になり、しかも受光部1
0が搬送路4による紙幣2の搬送を妨げることのないよ
うに該受光部10が配置されている。
【0013】131〜133は搬送路4によって搬送さ
れる紙幣2の上面2aに、それぞれ紙幣搬送方向Qの方
向にのびるように仮想的に設定したいずれも帯状の第1
検査領域、141〜144は上記紙面2aにそれぞれQ
方向にほぼ直交する方向にのびるように仮想的に設定し
たいずれも帯状の第2検査領域で、この場合、検査領域
131〜133によって紙面2aがくまなく被われるよ
うに領域131〜133が設定されており、また、検査
領域141〜144によって紙面2aがくまなく被われ
るように領域141〜144が設定されていて、C1〜
C12は領域131〜133のそれぞれと領域141〜
144のそれぞれとに共通する領域としての都合12個
の共通検査領域のそれぞれに以後説明の便宜上付けた番
号である。そうして、鑑別機6においては、搬送路4上
の間隙5に挿入された紙幣2の上面2aにおける都合三
個のローラ1aのそれぞれに対向する部分が、搬送路4
による紙幣2の搬送に伴って移動することによって形成
される紙面2a上の各領域を上記検査領域131〜13
3として設定している。
【0014】そうして、また、鑑別機6では光学的検知
器12が上述のように構成されているので、投光部9の
出射光のうちの受光部10に入射可能な光によって同時
に照射される搬送路4上の紙幣2の部分(以後、この部
分を紙幣2の光暴露部2bということがある。そうし
て、この場合、光暴露部2bが紙幣2の搬送方向Qに直
交する方向の全長にわたって生じるようにイメージセン
サ8が構成されている。)における該紙幣2の光透過度
の分布態様としての該光透過度の一次元的分布態様を、
イメージセンサ8によって一度に検出し得るわけで、鑑
別機6の場合、上述のようにして光透過度の一次元的分
布態様を一度に検出し得る紙幣2の部分としての光暴露
部2bが、搬送路4による紙幣2の移動に伴って複数個
密接して連なることによって形成される紙幣2における
帯状部分に対応した紙面2aの領域を、第2検査領域1
41〜144のうちのひとつの領域として設定してい
て、検査領域141〜144はそれぞれすべて密接して
連なった同じ個数の光暴露部に対応するように設定され
ている。図1に示した15は三個の厚さ信号発生器7の
それぞれが出力する厚さ信号7aと光透過度信号11a
とが入力されかつこれらの入力信号が表す厚さデータと
光透過度データとを記憶してこれらのデータについて以
下に説明するデータ処理を行って紙幣2の良否に対する
判定信号15aを出力するようにしたデータ処理部であ
る。
【0015】さて、鑑別機6は上述のように構成されて
いるが、今、搬送路4上を移動する紙幣2のC1領域に
図3に示したようなスミ折れ16が存在すると、領域C
1には紙幣2が二枚重なったのと同等の部分と紙幣2が
重なっていない部分と紙幣2のあるべき所に紙幣2が存
在しない部分とが生じ、このため、このような紙幣2が
ローラ1aおよび受光部10の下を通過した場合、厚さ
信号7aは異常ありを示すことになり、また光透過度信
号11aは紙幣2が重なった部分、紙幣2が重なってい
ない部分、紙幣2が存在しない部分のそれぞれに対する
光透過度検出結果としての光透過度小、光透過度中、光
透過度大の三種類の信号値を呈することになる。そうし
て、この場合、領域C1には光透過度大の部分と光透過
度小の部分とが隣接した状態の光透過急変状態が生じて
いることが明らかであって、紙幣2に貼付物が存在する
場合および紙幣2が複数枚重なっている場合のいずれの
場合にも上記のような光透過度急変状態が生じることは
なくて、この光透過度急変状態がスミ折れに特有な現象
であることもまた明らかである。ところが、鑑別機6で
は、データ処理部15が、厚さ信号7aが表す厚さデー
タを用いて領域C1〜C12のそれぞれに厚さ異常が存
在するか否かをしらべる第1検査と、光透過度信号11
aが表す光透過度データを用いて領域C1〜C12のそ
れぞれに光透過度急変状態が生じているかどうかをしら
べる第2検査とを行って、領域C1〜C12のいずれに
も厚さ異常が存在しない場合および領域C1〜C12の
少なくとも一つの領域に厚さ異常が存在していてかつこ
の厚さ異常の存在する領域にはすべて光透過度急変状態
も生じている場合、データ処理部15が紙幣2が良品で
あることを表す判定信号15aを出力し、領域C1〜C
12の少なくとも一つの領域に厚さ異常が存在していて
かつこの厚さ異常の存在する領域のうちの少なくとも一
つに光透過度急変状態が生じていないと、データ処理部
15が紙幣2が不良品であることを表す判定信号15a
を出力するようになっている。したがって、図3に示し
たようなスミ折れ16だけが存在していてこのスミ折れ
16以外には上述の厚さ異常の原因となるなんらの欠陥
も存在しない紙幣2がローラ1aおよび受光部10の下
を通過した場合、上述した従来の紙幣鑑別機3では不良
と判定していた紙幣2を鑑別機6では良品と判定するこ
とになる。そうして、鑑別機6では、各部が上述のよう
に構成されていて、しかも上述したように紙幣2に貼付
物が存在する場合および紙幣2が複数枚重なっている場
合のいずれの場合にも光透過度急変状態が生じることは
ないから、これらの両者の場合、貼付物の存在する共通
検査領域にスミ折れも存在するという場合を除いて、判
定信号15aは紙幣2を不良品とする信号となる。
【0016】すなわち、鑑別機6においては、第1検査
の結果厚さ異常の存在を全く認めない場合紙幣2を良品
と判定し、第1検査の結果厚さ異常の存在を認めた場合
この厚さ異常の存在する共通検査領域にスミ折れ特有の
光透過度急変状態を生じているかどうかを第2検査の結
果によってしらべて、厚さ異常と光透過度急変状態とが
同じ共通検査領域に存在するとこの領域の厚さ異常の原
因がスミ折れによるものであると判断して紙幣2の良否
判定を行い、スミ折れだけが存在すると判断すると紙幣
2を良品と判定するようにデータ処理部15が構成され
ているので、この鑑別機6によれば、スミ折れ紙幣2を
異常券と判定することがなくて、結局誤判定の発生頻度
の少ない紙幣2に対する良否判定が行えることになる。
【0017】上述の実施例においては厚さ検知器1を三
個用い、また紙幣2に都合四個の第2検査領域141〜
144を設定するようにしたが、本発明はこのような検
知器1の個数や第2検査領域の個数に限定されるもので
はなくて、これらの個数は、同じ一つの共通検査領域に
たとえば貼付物とスミ折れとが存在してこの結果貼付物
をデータ処理部15がスミ折れと誤判定するというよう
なことが起こらない程度の狭い共通検査領域が形成され
るような個数に設定されればよいものであって、したが
って、一個の第2検査領域は、イメージセンサ8によっ
て搬送路4上の紙幣2における光透過度の一次元的分布
態様を一度に検出し得る紙幣2の部分に対応した紙面2
aの領域、つまり紙幣2の光暴露部2bに対応した紙面
2aの領域としても差し支えないものである。
【0018】
【発明の効果】上述したように、本発明においては、
【0019】1)搬送路によって搬送される紙葉類の一
面上に紙葉類の搬送方向にのびる少なくとも一本の帯状
の第1検査領域をすべての第1検査領域によって紙葉類
の前記一面が全面的に被われるように設定すると共に前
記一面に前記搬送方向にほぼ直交する方向にのびる少な
くとも一本の帯状の第2検査領域をすべての第2検査領
域によって前記一面が全面的に被われるように設定する
第1手順と、第1検査領域ごとに紙葉類における厚さの
異常の有無をしらべる第1検査と、紙葉類における局部
的光透過度を大中小の三段階に区別して検出する光学的
検知器を用いて第2検査領域ごとに紙葉類に光透過度が
大である部分と光透過度が小である部分とが隣接した光
透過度急変状態が存在するか否かを調べる第2検査とを
行う第2手順と、第1検査領域と第2検査領域とに共通
する領域としての共通検査領域ごとの第1検査の結果と
第2検査の結果とを用いて、すべての共通検査領域に前
記厚さの異常が存在しない場合および少なくとも一つの
共通検査領域に前記厚さの異常が存在しかつ前記厚さの
異常が存在する共通検査領域に光透過度急変状態が存在
する場合紙葉類を良品と判定し、少なくとも一つの共通
検査領域に前記厚さの異常が存在しかつ前記厚さの異常
が存在する共通検査領域の少なくとも一つに光透過度急
変状態が存在しない場合紙葉類を不良品と判定する第3
手順と、からなるように紙葉類の良否判定方法を構成
し、また
【0020】2)上記1)項に記載の判定方法におい
て、搬送路上の紙葉類の一面に所定の間隙を介して対向
するように一個の接触子が設けられかつ紙葉類が接触子
に接触することによって生じる接触子の変位によって紙
葉類の厚さの異常を検知する一個の厚さ検知器における
接触子に対向する紙葉類の一面の部分が、搬送路による
紙葉類の搬送に伴って移動することによって形成される
紙葉類の一面上の領域を第1検査領域として紙葉類の良
否判定方法を構成し、また、
【0021】3)上記1)項および上記2)項のいずれ
かに記載の判定方法において、光学的検知器を構成する
ように搬送路に固定した一個の光透過形一次元イメージ
センサによって搬送路上の紙葉類における光透過度の一
次元的分布態様を一度に検出し得る紙葉類の部分に対応
した該紙葉類の一面上の領域を第2検査領域として紙葉
類の良否判定方法を構成した。
【0022】このため、上記のように構成すると、紙葉
類にスミ折れが存在する場合、第2検査領域内に光透過
度が大である部分と光透過度が小である部分とが隣接し
た光透過度急変状態が必ず存在し、このような光透過度
急変状態は紙葉類にセロテープ等の貼付物が存在する場
合、紙葉類が複数枚積層状態になっている場合のいずれ
の場合にも発生することはないので、第2検査によって
スミ折れの有無を知ることができて、この結果、第1検
査領域と第2検査領域とに共通する紙葉類の領域として
の共通検査領域における第1検査の結果が厚さ異常の存
在を示してもこの異常の原因がスミ折れによるものかど
うかをこの共通検査領域における第2検査の結果によっ
て判別することができるので、結局、本発明には、スミ
折れだけが存在する紙葉類を不良品と判定することがな
くて、したがって、誤判定の発生頻度が少なくなる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を採用した紙幣鑑別機の構成説明
【図2】図1におけるR矢視図
【図3】図2における紙幣の状態説明図
【図4】従来の紙幣鑑別機の要部平面図
【図5】図4におけるP矢視図
【符号の説明】
1 厚さ検知器 1a 厚さ検知ローラ(接触子) 2 紙幣(紙葉類) 2a 上面(一面) 4 搬送路 5 間隙 8 光透過形一次元イメージセンサ 12 光学的検知器 131 第1検査領域 132 第1検査領域 133 第1検査領域 141 第2検査領域 142 第2検査領域 143 第2検査領域 144 第2検査領域

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送路によって搬送される紙葉類の一面上
    に前記紙葉類の搬送方向にのびる少なくとも一本の帯状
    の第1検査領域をすべての前記第1検査領域によって前
    記紙葉類の前記一面が全面的に被われるように設定する
    と共に前記一面に前記搬送方向にほぼ直交する方向にの
    びる少なくとも一本の帯状の第2検査領域をすべての前
    記第2検査領域によって前記一面が全面的に被われるよ
    うに設定する第1手順と、前記第1検査領域ごとに前記
    紙葉類における厚さの異常の有無をしらべる第1検査
    と、前記紙葉類における局部的光透過度を大中小の三段
    階に区別して検出する光学的検知器を用いて前記第2検
    査領域ごとに前記紙葉類に前記光透過度が大である部分
    と前記光透過度が小である部分とが隣接した光透過度急
    変状態が存在するか否かをしらべる第2検査とを行う第
    2手順と、前記第1検査領域と前記第2検査領域とに共
    通する領域としての共通検査領域ごとの前記第1検査の
    結果と前記第2検査の結果とを用いて、すべての前記検
    査領域に前記厚さの異常が存在しない場合および少なく
    とも一つの前記共通検査領域に前記厚さの異常が存在し
    かつ前記厚さの異常が存在する前記共通検査領域に前記
    光透過度急変状態が存在する場合前記紙葉類を良品と判
    定し、少なくとも一つの前記共通検査領域に前記厚さの
    異常が存在しかつ前記厚さの異常が存在する前記共通検
    査領域の少なくとも一つに前記光透過度急変状態が存在
    しない場合前記紙葉類を不良品と判定する第3手順と、
    からなることを特徴とする紙葉類の良否判定方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の判定方法において、搬送
    路上の紙葉類の一面に所定の間隙を介して対向するよう
    に一個の接触子が設けられかつ前記紙葉類が前記接触子
    に接触することによって生じる前記接触子の変位によっ
    て前記紙葉類の厚さの異常を検知する一個の厚さ検知器
    における前記接触子に対向する前記紙葉類の一面の部分
    が、前記搬送路による前記紙葉類の搬送に伴って移動す
    ることによって形成される前記紙葉類の一面上の領域を
    第1検査領域としたことを特徴とする紙葉類の良否判定
    方法。
  3. 【請求項3】請求項1および請求項2のいずれかに記載
    の判定方法において、光学的検知器を構成するように搬
    送路に固定した一個の光透過形一次元イメージセンサに
    よって前記搬送路上の紙葉類における光透過度の一次元
    的分布態様を一度に検出し得る前記紙葉類の部分に対応
    した該紙葉類の一面上の領域を第2検査領域としたこと
    を特徴とする紙葉類の良否判定方法。
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