JPS6382257A - 紙葉類の判別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、たとえば自動取引装置などにおいて、角折
れや角破れなどを検知判別する紙葉類の判別装置に関す
る。

（従来の技術） 近年、銀行などの金融機関に設置される自動取引装置は
、利用客によって投入された銀行券（紙幣）を−旦収納
し、別の利用客の引出しの際に払出す紙幣循環式となっ
ている。この種の自動取引装置は、利用客によって投入
された銀行券の角折れや角破れ（角切れ）などを検知判
別し、その状態が許容範囲を越えるようなもの、つまり
角破れの酷いものまたは亀裂をテープなどによって修復
しであるような修復済みのものを排除券として排除し、
許容範囲を越えると判別された排除券（損券）が利用客
に払出されることがないようにしている。また、角折れ
の状態が酷いものは、取入れずに利用客に返却するよう
になっている。

ところで、上述したような自動取引装置においては、銀
行券の角折れや角破れなどの検知判別を四つの角（四隅
）の形状によってのみ行うようになっている。すなわち
、銀行券の四角における角部分が欠けている（角欠けし
ている）か否かにより判別を行っている。このため、角
折れと角破れとを区別することができずに、角部分が折
れている銀行券を角破れと誤判別して排除してしまうと
いう欠点があった。

そこで、銀行券の四角の厚さを検出し、角部分の厚さが
基準の厚さく基準値）に比べて厚くなっている（厚さ異
常）か否かによって、角折れしている銀行券と角破れし
ている銀行券とを区別できるようにしたものが考案され
ている。

しかしながら、上記の厚さ検出を行う装置にあっては、
角部分の厚さと基準値との比較結果によって判別を行う
ようになっている。このため、角折れの状態が許容範囲
内（角欠量が少ない）の場合でも、角折れによって厚さ
異常となっているのか、テープなどが貼られているため
に厚さ異常となっているのかを区別することができずに
、角折れしている銀行券（正券）を修復済みの銀行券と
誤判別して排除してしまうことがあり、判別による区分
の精度が低いという欠点があった。

（発明が解決しようとする問題点） この発明は、判別による区分の精度が低いという欠点を
除去し、角折れ、角破れを正確に判別することができ、
判別による区分精度の向上が図れる紙葉類の判別装置を
提供することを目的とする。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） この発明の紙葉類の判別装置は、搬送される紙葉類の四
角の特定範囲内における角欠量を検出する角欠量検出手
段と、上記紙葉類の四角の特定範囲内における厚さを検
出する厚さ検出手段と、この厚さ検出手段で検出された
厚さを基準値と比較することにより、この厚さ異常の範
囲を算出する算出手段と、上記角欠Ｑ　ｔ？＜山手段に
よる検出結果および算出手段による算出結果により、角
折れ、角破れの判別を行う判別手段とから構成されるも
のである。

（作用） この発明は、紙葉類の四角における角欠量と厚さとを調
べるとともに、厚くなっている範囲を検出することによ
り、角折れ、角破れを判別し、角折れしている銀行券と
修復済みの銀行券とを正確に区分できるようにしたもの
である。

（実施例） 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、搬送路１１上を図示矢印方向に長手方
向で搬送される銀行券（紙葉類）Ｐは、その搬送路１１
の途中に配置された厚さ検出器１２によって厚さが検出
されるようになっている。

この厚さ検出器１２は、ローラ上に一列に並設された複
数個の検出子ローラとセンサとからなり、個々の検出子
ローラが搬送される銀行券Ｐの厚さに応じて上下に移動
されることにより、対応するセンサから検出子ローラの
変動量に応じた電圧値が発生されるようになっている。

すなわち、銀行券Ｐの基準幅の両端に対応する位置にあ
る厚さ検出器１２からの信号により、銀行券Ｐの四角に
おけるそれぞれの厚さが検出されるようになっている。

なお、この厚さ検出については、特願昭５９−８３９２
８号明細書に詳述されているので、ここではその詳しい
説明を省略する。上記厚さ検出器１２による厚さ検出値
は、範囲算出回路１３に供給される。

範囲算出回路１３は、上記厚さ検出器１２からの厚さ検
出値と厚さ基準値設定回路１４からの厚さ基準値とを比
較することにより、銀行券Ｐの四角（四隅）、つまり各
角部分における厚さ異常の範囲（厚さ異常の長さ）を算
出するものである。

上記厚さ基準値設定回路１４には、あらかじめ銀行券Ｐ
の厚さが厚さ基準値として設定、あるいはダミー（銀行
券）を複数枚流した際のその平均値が厚さ基準値として
設定されている。

すなわち、上記範囲算出回路１３は、厚さ検出器１２か
らの厚さ検出値を、あらかじめ厚さ基準値設定回路１４
に設定された銀行券Ｐの厚さ基準値と比較し、幅および
長さの基準値に対応した両端位置にあるセンサによって
長さの基準値と搬送方向に対しての搬送速度により銀行
券Ｐの四角における厚さを検出し、この検出した厚さが
厚さ基桑値を越える範囲を厚さ異常の範囲として算出す
るようになっている。この範囲算出回路１３からの算出
結果は、角状態判別回路１５に供給される。

また、銀行券Ｐが搬送される搬送路１１には、上記厚さ
検出器１２の前方に形状検出部１６が設けられており、
この形状検出部１６によって銀行券Ｐの形状が検出され
るようになっている。

この形状検出部１６は、搬送される銀行券Ｐに対して光
を照射する光源１７と、この光［１７からの光の照射に
より得られる１　ｍｍごとの銀行券Ｐの両端の位置情報
から巻形を検出する巻形検出器１８とによって構成され
ている。上記巻形検出器１８からの位置情報は角欠量算
出回路１９に供給される。

この角欠全算出回路１９は、上記巻形検出器１８からの
位置情報により銀行券Ｐの四角、つまり各角部分におけ
る巻形の角欠量（角折れ量または角破れ量）を算出する
ものである。すなわち、上記角欠全算出回路１９は、巻
形検出器１８からの位置情報にもとづいて所定範囲内に
おける面積を求め、この面積と所定範囲内における銀行
券の基準面積との比較により角欠量を算出するものであ
る。なお、この角欠量の検出については、特願昭５９−
８３９２８号明細書に詳述されているので、ここではそ
の詳しい説明を省略する。上記角欠全算出回路１９によ
る算出結果は、角状態判別回路１５に供給される。

この角状態判別回路１５は、上記範囲算出回路１３から
の各角部分に対する厚さ異常の範囲と、角欠全算出回路
１９からの各角部分に対する角欠量とを、それぞれの大
きさに応じてレベル分けするとともに、それぞれ同一の
角部分についての厚さ異常の範囲に応じたレベルと角欠
量に応じたレベルとによって、あらかじめ設定された判
別表２０を参照することにより各角部分に対する角の状
態、つまり角折れ、角破れまたは修復済みかを判別する
ものである。

上記判別表２０は、第２図に示すように、厚さ異常の範
囲に対応した各レベルと角欠量に対応した各レベルとに
応じて、銀行券Ｐの対応する角部分の状態が折れ「０」
、破れ「１」または修復済み「２」かを示すデータがあ
る程度の許容範囲を持って配置されている。これにより
、厚さ異常の範囲に対応した各レベルと角欠量に対応し
た各レベルとの対応する位置のデータを参照することに
よって、銀行券Ｐの対応する角部分の状態が角折れ、角
破れまたは修復済みかが判別できるようになっている。

すなわち、上記角状態判別回路１５は、上記範囲算出回
路１３からの厚さ異常の範囲を下記に示す表１にもとづ
いてレベル分けする。

表１ ついで、角欠全算出回路１９からの角欠量を下記に示す
表２にもとづいてレベル分けする。

そして、上記厚さ異常の範囲に対応したレベルと角欠量
に対応したレベルとをポインタとして判別表２０を検索
することにより角部分の状態を判別し、角折れしている
銀行券Ｐ１角破れしている御回路２１に供給される。

このゲート制御回路２１は、角状態判別回路１５からの
判別結果にもとづいてゲート２２を切換え制御するよう
になっている。すなわち、ゲート制御回路２１は、角状
態判別回路１５によって銀行券Ｐが角破れまたは修復済
みと判別された場合、ゲート２２を図示破線で示す位置
に切換え、上記銀行券Ｐを排除券として排除券回収部２
３に回収するようになっている。

次に、上記構成における角状態判別回路１５の動作につ
いて説明する。

たとえば今、厚さ検出器１２によって検出された銀行券
Ｐの厚さに応じて範囲算出回路１３によって厚さ異常の
範囲が検出される。また、形状検出部１６によって検出
された銀行券Ｐの形状に応じて角欠全算出回路１９によ
って角欠量が検出される。そして、上記範囲算出回路１
３から厚さ異常の範囲が、角欠全算出回路１９から角欠
量がそれぞれ角状態判別回路１５に供給されたとする。

すると、角状態判別回路１５は、前述の表１および表２
に示した大きさに応じて、厚さ異常の範囲および角欠量
をそれぞれレベル化する。そして、これらのレベル、つ
まり厚さ異常の範囲に対応したレベルと角欠量に対応し
たレベルとをポインタとして判別表２０を参照する。

たとえば、範囲算出回路１３から厚さ異常の範囲として
ｒ１３ｍｚＪが供給され、角欠全算出回路１９から角欠
量としてｒ　（１３Ｘ　１３）　／　２　ｍ！Ｉ２Ｊが
供給されたとする。すると、角状態判別回路１５は、表
１から厚さ以上の範囲をレベル「２」と判断する。また
、表２から角欠量をレベル「２」と判断する。そして、
これらのレベル、つまり厚さ異常の範囲に対応したレベ
ル「２」と角欠口に対応したレベル「２」とをポインタ
として判別表２０を参照する。この結果、下記に示す表
３のように、判別表２０の対応するデータ「０」から銀
行券Ｐが角折れの状態（第３図）であることを判別し、
その旨を示す信号をゲート制御回路２１に出力する。

また、たとえば範囲算出回路１３から厚さ異常の範囲と
して「０」が供給され、角欠全算出回路１９から角欠量
としてｒ　（１８Ｘ　１８）　／　２ｖｍ２Ｊが供給さ
れたとする。すると、角状態判別回路１５は、表１から
厚さ以上の範囲をレベル「１」と判断する。また、表２
から角欠量をレベル「３」と判断する。そして、これら
厚さ異常の範囲に対応したレベル「１」と角欠量に対応
したレベル「３」とをポインタとして判別表２０を参照
する。この結果、表３に示すように、判別表２０の対応
するデータ「１」から銀行券Ｐが角破れの状態（第４図
）であることを判別し、その旨を示す信号をゲート制御
回路２１に出力する。

また、たとえば範囲算出回路１３から厚さ異常の範囲と
してｒ２８ｍｌが供給され、角欠量算出回路１９から角
欠量として「０」が供給されたとする。すると、角状態
判別回路１５は、表１から厚さ以上の範囲をレベル「５
」と判断する。また、表２から角欠量をレベル「１」と
判断する。そして、これら厚さ異常の範囲に対応したレ
ベル「５」と角欠量に対応したレベル「１」とをポイン
タとして判別表２０を参照する。この結果、表３に示す
ように、判別表２０の対応するデータ「２」から銀行券
ＰがテープＴによって修復済みの状態（第５図）である
ことを判別し、その旨を示す信号をゲート制御回路２１
に出力する。

表３ これにより、角折れの状態であると判別された銀行券Ｐ
はゲート２２を通過して図示しない後段へ搬送され、角
破れまたは修復済みであると判別された銀行券Ｐはゲー
ト２２を介して排除券回収部２３に回収される。

上記したように、銀行券の四角における角欠量と厚さと
を調べるとともに、厚くなっている範囲を検出するよう
にしている。これにより、角折れか角破れかを判別する
ことができ、しかも角折れしている銀行券とテープなど
が貼られた修復済みの銀行券とを正確に区分できるもの
である。したがって、角折れしている銀行券が誤って修
復済みの銀行券として排除されることを防止でき、区分
精度の向上が図れるものである。

すなわち、銀行券などの角状態の判定が角折れ、角破れ
または修復済みと分けて判別されるため、正券、損券、
排除券の区分性能向上が得られるものである。したがっ
て、たとえば銀行券の鑑査を行うような場合、特に有用
となるものである。

なお、上記実施例においては、厚さ検出器として機械的
なものを用いたが、これに限らず、たとえば銀行券に光
を照射し、その透過光量を検出することにより厚さを検
出する光学的なものであっても良い。

また、銀行券の角折れ、角破れまたは修復済みを検知判
別する場合について説明したが、この発明はこれに限定
されるものではなく、たとえば小切手あるいは銀行券以
外の証券など、他の紙葉類の角折れ、角破れまたは修復
済みを検知判別する場合にも適用できる。

［発明の効果］ 以上、詳述したようにこの発明によれば、角折れ、角破
れを正確に判別することができ、判別による区分精度の
向上が図れる紙葉類の判別装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す紙葉類の判別装置を
概略的に示す構成図、第２図は判別表の一例を示す図、
第３図は銀行券の角折れ状態の一例を示す図、第４図は
同じく角破れ状態の一例を示す図、第５図は同じく修復
済み状態の一例を示す図である。 １２・・・厚さ検出器、１３・・・範囲算出回路、１４
・・・厚さ基準値設定回路、１５・・・角状態判別回路
、１６・・・形状検知部、１８・・・巻形検出器、１９
・・・角欠全算出回路、２０・・・判別表、Ｐ・・・銀
行券。 出願人代理人　弁理士　鈴　江　武　彦第２図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）搬送される紙葉類の四角の特定範囲内における角
   欠量を検出する角欠量検出手段と、 上記紙葉類の四角の特定範囲内における厚さを検出する
   厚さ検出手段と、 この厚さ検出手段で検出された厚さを基準値と比較する
   ことにより、この厚さ異常の範囲を算出する算出手段と
   、 上記角欠量検出手段による検出結果および算出手段によ
   る算出結果により、角折れ、角破れの判別を行う判別手
   段と を具備したことを特徴とする紙葉類の判別装置。
2. （２）角欠量検出手段は、紙葉類の券影の形状により角
   欠量を検出するものであることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の紙葉類の判別装置。
3. （３）厚さ検出手段は、紙葉類の厚さに応じて移動する
   検出子の移動量により厚さ検出を行うものであることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の紙葉類の判別装
   置。
4. （４）厚さ検出手段は、紙葉類からの透過光量により厚
   さ検出を行うものであることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の紙葉類の判別装置。
5. （５）判別手段は、上記角欠量検出手段からの検出結果
   と算出手段からの算出結果とをレベル分けし、それぞれ
   のレベルであらかじめ設定される判別表を参照すること
   により、角折れ、角破れまたは修復済みを判別するもの
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の紙
   葉類の判別装置。
6. （６）紙葉類は、銀行券であることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の紙葉類の判別装置。