JP2737722B2 - 包装容器 - Google Patents

包装容器

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JP2737722B2 JP7282369A JP28236995A JP2737722B2 JP 2737722 B2 JP2737722 B2 JP 2737722B2 JP 7282369 A JP7282369 A JP 7282369A JP 28236995 A JP28236995 A JP 28236995A JP 2737722 B2 JP2737722 B2 JP 2737722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、主に液体もしく
は流動性のある粉体や粒体等を収納した内袋等を外箱内
部に格納した包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体もしくは流動性のある粉体や
粒体等を保管あるいは運搬する際に、該液体や粉体等を
プラスチック製内袋等に収納し、さらに該内袋を段ボー
ル製あるいは板紙製の外箱に収納する包装容器が使用さ
れている。これら包装容器はバックインボックスと呼ば
れており、ドラム缶等に比べて軽量であること、また、
廃棄処理が容易であることから需要が拡大している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような容器は、
内袋からの内圧が直接外箱の側板内面に加わるため、強
度の高い外箱を使用しなければならないという問題点が
あった。外箱の側板の強度が十分でないと側板が外側に
湾曲するいわゆる胴ぶくれが発生するためである。この
問題点を解決するために、米国特許第4,056,22
3号は角部補強材(CORNER−REINFORCI
NG−MEMBERS)を設け、強度を高めた収納容器
を開示している。しかし、この収納容器によっても、内
袋の内圧は角部補強材を通じて側板を押し広げる方向に
加わるため、側板の胴ぶくれを根本的に解決することは
できない。従って、この収納容器においても強度の高い
外箱を使用する必要がある。ところで、このような強度
の高い外箱は製造コストが高く、また、廃棄する際に
り畳むことが困難である。
【0004】さらに、湿度が上昇し外箱側板の強度が低
下したり、あるいは、複数の収納容器を段積みした場合
には、胴ぶくれや座屈が生じ易くなるという問題点があ
った。また、輸送中に収納容器に加わる振動や衝撃、あ
るいは収納物の揺動によって側板に疲労破壊等を生じ胴
ぶくれや座屈が生じ易いという問題点があった。
【0005】上記の課題に鑑み、本発明は強度の高い外
箱を使用しなくても胴ぶくれを防止できる収納容器を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る包装容器の
胴ぶくれ防止の原理を図1及び図2により説明する。
1は本発明の包装容器を示す模式的に示す斜視図であ
り、また、図2は図1の包装容器の平面図である。
【0007】図1及び図2において、本発明の包装容器
4枚の平坦な側板10を有する直方体をなす外箱B
と、この側板10の内側に配置する2枚の内圧分散
2、3を谷折罫線4を介して連設した内圧分散部材1
と、内袋Aとから成る。
【0008】2枚の内圧分散部2、3の連設方向の寸
法、即ち、図2に示すように幅方向の長さL1、L2の
和は、側板10の両側の角部11,12間の寸法、即
ち、幅方向の長さL3よりも長く形成する。そして、内
圧分散部2、3の谷折罫線4を包装容器内側に向かって
折り込むと共に前記内圧分散板部材1の両端5、6を前
記側板の内壁両側に位置する角部11、12に当接す
る。
【0009】液体もしくは流動性のある粉体等を収納し
た内袋Aを上記包装容器の内圧分散板部材1の内側に格
納すると、図2に示すように、その内袋Aからの内圧a
は内圧分散2、3を容器外側へ押す方向に働く。さら
に、この内圧aは2枚の内圧分散2、3を介して前記
側板10が連設される角部11、12に伝達され、これ
を押圧する。この角部11、12に作用する力(ベクト
ルb)はベクトルcdに分けることができる。かかる
部11、12に作用する前記内圧によって前記容器の側
板に張りをもたらす分力が発生される
【0010】上記のように内圧分散板部材1を介して側
板10は両側の角部11、12方向に引っ張られる。ま
た、内圧aが大きくなるほど側板10は角部11、12
方向により強く引っ張られるため、側板10において、
いわゆる胴ぶくれを生じることがない。
【0011】本発明の請求項2の包装容器は、前記内圧
分散板部材の上下辺部に、該内圧分散板部材と容器の側
板内面との間の空間を封鎖する封鎖フラップを連設した
ものである
【0012】本発明の請求項3の包装容器は、前記内圧
分散板部材の上下いずれかの辺部に、該内圧分散板部材
の位置決めフラップを連設したものである
【0013】本発明の請求項4の包装容器は、前記側板
の内側に配置した各内圧分散板部材は互いに連繋されて
いるのものである
【0014】本発明の請求項5の包装容器は、請求項1
〜4に記載の包装容器において前記容器の側板と前記内
圧分散板部材とはが一体に形成されているものである
【0015】本発明の請求項6の包装容器は、請求項1
〜5に記載の包装容器において前記内圧分散板部材の内
側に液体もしくは流動性のある粉体や粒体等を収納した
内袋を収納するバックインボックス用包装容器である
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0017】 図3及び図4により本発明の第1の実施の
形態に係る包装容器を説明する。この包装容器はバック
インボックスと呼ばれているものであり、外箱20の内
部に内圧分散部材30を設け、さらに、内圧分散
材30の内側空間に内袋40を備えている。図3は当該
包装容器の斜視図であり、また、図4は内圧分散板部材
30を構成するブランクシートの展開図である。
【0018】 外箱20は平坦な4枚の側板25、26、
27、28と、この各側板の上辺に連設した4枚の天板
フラップ21、22、23、24と、底板29とから成
るA式あるいはラップラウンド形式に代表される段ボー
ル製の箱が使用される。尚、天板フラップ22に後述す
る内袋40の注入口41の配設位置に対応するようにミ
シン目42を刻設する。尚、図示を省略するが側板2
5、27には搬送用手孔が穿孔されている。
【0019】 内圧分散板部材30は、谷折罫線31a、
32a、33a、34aを介して連設した2枚一組の内
圧分散部31、31,32、32,33、33,34、
34を山折罫線36、37、38を介して順に連設し、
その連設方向の一端に山折罫線39を介して糊代35を
付設した1枚のブランクシートから形成する(図4参
照)。
【0020】 上記一組の内圧分散部31、31,32、
32,33、33,34、34の幅方向の長さは対応す
る各側板25、26、27、28の幅方向の長さよりも
長く形成する。また、この各内圧分散部の高さ方向の寸
法は、対応する各側板の高さ方向の寸法と同寸である。
【0021】 内圧分散板部材30は、糊代35を上記内
圧分散部の連設方向の他端に接着することにより筒状に
形成し、谷折罫線31a、32a、33a、34aを包
装容器内側に向かって折り込み、また、山折罫線36、
37、38、39を包装容器外側方向に向かって折り込
んて完成する。そして、上記2枚一組の各内圧分散部
1、31,32、32,33、33,34、34が、夫
々側板25、26、27、28の内側において山形状を
なすように外箱20内に挿入し、上記山形状をした各内
圧分散部の両端を前記各側板が連設される角部に当接さ
せる。
【0022】 内袋40は軟質プラスチック製の密閉した
袋が使用され、内部に液体あるいは粉体等を収納可能と
するために注入口41を設ける。内袋40内の液体等を
排出する際には、天板フラップ22に設けたミシン目4
2を開封し、注入口41を引き出すことができる。
【0023】 尚、本実施の形態においては糊代35を接
着して筒状に形成しているが、この糊代35は必ずしも
必要ではない。所定の山折罫線及び谷折罫線を折り込み
外箱20内に内圧分散板部材30を挿入すれば、各谷折
罫線31a,32a,33a,34aの復元力により各
内圧分散は所定の位置に自然に配設されるからであ
る。
【0024】 次に 第2の実施の形態に係る包装容器を
明する。尚、本実施の形態の包装容器は、上記第1の実
施の形態に係る包装容器と同様の外箱20及び内袋40
と、内圧分散板部材50を備えている。図5は内圧分散
部材50を構成するブランクシートの展開図である。
【0025】 内圧分散部材50は、上記第1の実施の
形態の内圧分散部材30と互換性がある。即ち、内圧
分散部材50は、谷折罫線51a、52a、53a、
54aを介して連設した2枚一組の内圧分散部51、5
1,52L、52S,53、53,54L、54Sを山
折罫線56、57、58を介して順に連設し、その連設
方向の一端に山折罫線59を介して糊代55を付設した
1枚のブランクシートから形成する。また、前記2枚一
組の各内圧分散部の幅方向の長さは対応する各側板2
5、26、27、28の幅方向の長さよりも長く形成す
る。
【0026】 内圧分散部材50の高さ方向の寸法L5
は、側板25、26、27、28の高さ方向の寸法L4
よりも小さい。従って、本実施の形態の包装容器におい
ては、各側板の上方部分において内袋40からの内圧が
直接各側板に加わることがあるがこの内圧は小さいた
め側板の胴ぶくれはおさえられる
【0027】 また、内圧分散部材50は、下方部分を
寸法L6だけ長く形成した内圧分散部52L、54L
と、その他の内圧分散51、52S,53、54Sを
交互に配置して成る。この内圧分散52L、54Lの
下方部分は脚部を構成する。従って、本実施の形態の包
装容器においては、内圧分散部51、52S、53、5
4Sに対応する側板25、26、27、28の下方部分
において内袋40の内圧が直接これら側板内壁に加わる
ことになる。しかし、これら側板の下方には底板29が
連設されており内圧に対する抵抗力が強いため、これら
側板の胴ぶくれは生じない。
【0028】 本実施の形態の包装容器においては、上記
のように胴ぶくれが生じにくい側板の上方部分及び下方
部分を除いた胴ぶくれが生じやすい部分に対応するよう
に内圧分散を効果的に配置することができる。内圧分
が配置されていない部分は、内袋40が側板内壁ま
膨らむが、内圧分散板部材の材料使用量を節約でき
【0029】 図6及び図7により本発明の第3の実施の
形態に係る包装容器を説明する。尚、本実施の形態の包
装容器は、上記第1の実施の形態に係る包装容器と同様
の外箱20及び内袋40と、内圧分散部材60とを備
えている。図6は本実施の形態の包装容器の斜視図であ
り、図7は内圧分散部材60を構成するブランクシー
トの展開図である。
【0030】 内圧分散部材60は、上記第1の実施の
形態の内圧分散部材30と互換性がある。内圧分散
部材60の各内圧分散部61、61、62、62、6
3、63、64、64を、夫々山折罫線61b、62
b、63b、64b及び66、67、68、を介して順
に連設しその連設方向の一端に山折罫線64b、69
を介して糊代65を付設し、さらに支持片61c、62
c、63c、64cを形成する(図7参照)。
【0031】 内圧分散部材60の組立時において、山
折罫線66、67、68、69の両側には支持片61
c、62c,63c,64cが配設され、この支持片が
外箱の各側板が連設される角部内側に位置するように接
する(図6参照)。
【0032】 次に 本発明の第4の実施の形態に係る包装
容器を説明する。尚、本実施の形態の包装容器は、上記
第1の実施の形態に係る包装容器と同様の外箱20及び
内袋40と、内圧分散板部材70とを備えている。図8
は本実施の形態の内圧分散部材70の組立斜視図であ
り、図9は内圧分散板部材70を構成するブランクシー
トの展開図である。
【0033】 各内圧分散71、72、73、74の下
辺に夫々三角形状の位置決めフラップ71d、 72
d、73d、74dを2枚一組として付設されている。
これら位置決めフラップは、内圧分散板部材70の組立
時において、内圧分散部の外側に向かって折り曲げる
【0034】 この内圧分散部材70を外箱20内に挿
入すると、上記各位置決めフラップの辺71e、72
e、73e、74eは外箱20の各側板内面と当接する
ため、各側板に対する夫々の内圧分散部の正確な配設位
置を確保することができる。尚、位置決めフラップは、
各内圧分散部の上辺に配設することもできる。
【0035】 図10乃至図12により本発明の第5の実
施の形態に係る包装容器を説明する。図10は本実施の
形態の段ボール製の包装容器を構成するプランクシート
の展開図である。同図において、右側の天板フラップ8
5に、段ボールのフルート方向を示す。図11は図10
に示す包装容器の組み立て説明図であり、図12は図1
0に示す包装容器の完成斜視図である。尚、同図におい
て、構造を明瞭に図示できるように内袋40、注入口4
1及びミシン目42は省略した。
【0036】 図10に示すように、本実施の形態の包装
容器の外箱80は一枚の段ボール製のブランクシートか
ら形成することができる。即ち、ブランクシートの中央
に矩形の底板81を設け、該底板81の四辺に夫々側板
82、82,83、83を連設し、該側板82、82,
83、83の組立時における上端辺に天板フラップ8
4、85を付設し、さらに、該4枚の側板の内、対向し
て配置した2枚の側板82の組立時における一側辺に2
枚の内圧分散部91、91,92、92を谷折罫線90
aを介して連設した内圧分散部材90を付設し、他の
側辺に2枚の内圧分散部101、101,102、10
を谷折罫線100aを介して連設した内圧分散部材
100を付設する。
【0037】 上記2枚の内圧分散部91、91,92、
92幅方向の長さは対応する側板83の幅方向の長さ
よりも長く形成して成り、また、上記2枚の内圧分散部
101、102の幅方向の長さは対応する側板82の
方向の長さよりも長く形成して成る。さらに、上記各側
板83の組立時における両側辺に糊代86を夫々付設す
る。
【0038】 次に、本実施の形態の包装容器の組み立て
を説明する(図11参照)。最初に、内圧分散板部材
100を該側板82の内側に折り込む。次に、内圧分散
部材90を他の側板83の内側に配設できるように垂
直に立ちあげる。また、各内圧分散部材の谷折罫線9
0a、100aを包装容器内側に向かって折り込む。
【0039】 さらに、底板81に対して4枚の側板8
2、83を立ち上げ、内圧分散92、102の端部を
側板83、82とがなす角部の内側に当接する。最後
に、4枚の糊代86を各側板82の外壁面に夫々接着し
て完成する(図12参照)。
【0040】 本実施の形態の包装容器は、外箱と内圧分
散板部材とを1枚のブランクシートから形成することが
でき、さらに、ブランクシートの紙取りに優れているた
め材料を節約することができる。
【0041】 図13乃至図15により本発明の第6の実
施の形態に係る包装容器を説明する。尚、本実施の形態
の包装容器は、上記第1の実施の形態に係る包装容器
同様の外箱20と、内圧分散板部材110とを備えてい
る。図13は本実施の形態の内圧分散板部材の一部を示
した斜視図である。図14は図13のA−A線断面図で
あり、図15は内圧分散板部材110を構成するブラン
クシートの展開図である。
【0042】 図15において 、内圧分散板部材110
は、山折罫線116a,117a,118aを介して
一連に連設した2枚一組の内圧分散部111a、11
1b、112a、112b、113a、113b、11
4a、114bと、該各内圧分散の上下辺に位置する
谷折罫線121d、122d、123d、124dを介
して夫々連設した2枚の三角形状封鎖部121a、12
1b、122a、122 b、123a、123b、12
4a、124bと、該各封鎖の斜辺に山折罫線121
e、122e、123e、124eを介して夫々連設し
2枚一組の延長フラップ131a、131b、132
a、132b、133a、133b、134a、134
とから成る。尚、内圧分散114bに山折罫線11
9を介して糊代115を付設する。
【0043】 上記2枚一組の延長フラップ131a、1
31b、132a、132b、133a、133b、1
34a、134bは、斜切線131c、132c、13
3c、134c及び切線116b、117b、118b
により各組において左右非対称に形成する。また、斜切
線131c、132c、133c、134cと山折罫線
121e、122e、123e、124eの交点から山
折罫線121e、122e、123e、124eの延長
線上と谷折罫線121c、122c、123c、124
cの交点間に切線121g、122g、123g、12
4gを設ける。
【0044】 尚、谷折罫線121f、122f、123
f、124fと、切線121g、122g、123g、
124gと、斜切線131c、132c、133c、1
34cとにより形成した三角形状片は糊代121c、1
22c、123c、124cである。
【0045】 次に、本実施の形態の組み立てを説明す
る。尚、図13に示す内圧分散部111a、111b、
封鎖部121a、121b及び延長フラップ131a、
131bを中心に説明し、同様の手順により組み立てら
れる他の内圧分散部112a、112b、113a、1
13b、114a、114b、封鎖部122a、122
b、123a、123b、124a、124b及び延長
フラップ132a、132b、133a、133b、1
34a、134bの組立方法の説明は省略する。
【0046】 最初に山折罫線116a,117a,11
8a、119を折り曲げ、糊代115を内圧分散部11
1aに貼着して内圧分散板部材110を筒状に形成す
る。次に、谷折罫線111cを折り込むと共に、谷折罫
線121d、山折罫線121e及び谷折罫線121fを
折り込む。
【0047】 次に、糊代121cを封鎖121bの裏
面に貼着する。さらに、延長フラップ131bの裏面に
延長フラップ131aの一部を重ね合わせ貼着する。
尚、この両延長フラップの貼着は、延長フラップ131
a、131bの裏面全面が、対応する側板の平坦な内面
と面接触するように延長フラップ131a、131bの
重ね合わせる範囲を適宜調整して行なう。尚、延長フラ
ップ131a、131bは、図13に示すように、外箱
の底板あるいは天板と角部においてのみ接触する。
【0048】 本実施の形態においては、対応する側板内
壁面と内圧分散との間に生じる空間すなわち間隙を封
鎖する三角形状封鎖部を内圧分散板部材の上下辺部に
している。尚、図14に示す符号Sが当該間隙を示す。
この封鎖部は、内袋40を使用すること無く粉体あるい
は粒体を直接収納することを可能とする。封鎖が無い
と、当該間隙に粉体等が侵入してしまうため、容器の側
板が胴ぶくれを生じてしまうことがある。また、この封
鎖部により内圧分散の強度を高めることができる。
尚、本実施の形態は内袋40を併用する場合でも有効で
ある。
【0049】 図16乃至図18により本発明の第7の実
施の形態に係る包装容器を説明する。尚、本実施の形態
の包装容器は、上記第1の実施の形態に係る包装容器
同様の外箱20及び内袋40と、内圧分散板部材140
とを備えている。図16は本実施の形態の内圧分散
材の一部を示した使用時の斜視図である。図17は図1
6のB−B線断面図であり、図18は内圧分散板部材1
40を構成するブランクシートの展開図である。
【0050】 図18に示すブランクシートにおいて、各
内圧分散部材141、142、143、144の略中
央に略長円形の141c、142c、143c、14
4cを穿孔すると共に、当該孔の上部に連通する切欠き
141d、142d、143d、144dを設けた。こ
の各切欠きの切欠き幅は各内圧分散上辺に向うにつ
れてやや広がるようにする。また、各内圧分散部の下辺
に夫々三角形状をなす位置決めフラップ141d、14
2d、143d、144dを2枚一組として付設する。
【0051】 上記内圧分散板部材140を外箱20内に
挿入し液体等を収納した内袋40を格納すると、内袋4
0の内圧が加わることにより内圧分散部141が図16
に示すように湾曲する。即ち、内圧分散部141を縦方
向にA部、B部、C部の3部分に分割して説明すると、
A部においては、対応する側板の内壁面に沿うように湾
曲し、B部においては、A部における湾曲に連続するよ
うに縦方向の湾曲が見られるものの、孔141cの短径
の左右周辺部は湾曲すること無く内圧を外箱の角部に
し、C部においては、ほとんど湾曲せず内圧を外箱角
部に伝達する。
【0052】本実施の形態においては、孔141cが内
袋の逃げとなり孔141cから内袋40の一部が間隙S
内に突出するため、内袋収納容積を実質拡大する(図1
7参照)。また、このように内袋収納容積を拡大して
も、内袋40の内圧は内圧分散部のB部及びC部の広い
範囲で外箱の角部に伝達されるため外箱の側板の胴ぶく
れを防止することができる。また、位置決めフラップに
より内圧を外箱底板へ分散することができる。
【0053】 図19及び図20により本発明の第8の実
施の形態に係る包装容器を説明する。尚、本実施の形態
の包装容器は、横方向の寸法の小さい妻板と、横方向の
寸法が大きな側板を有する外箱と、内袋40と、内圧分
散板部材150とを備えている。図19は本実施の形態
の内圧分散部材の斜視図であり、図20は上記外箱
(破線で示す)に内圧分散部材150を挿入した状態
を示す横断面図である。
【0054】 内圧分散部材150は、内側へ向かって
水平方向に湾曲した2枚の内圧分散151、153を
連結板152、154を介して連設し筒状に形成して成
る。この内圧分散板部材はプラスチック製である。尚、
外箱内に当該内圧分散板部材を挿入すると、内圧分散
151、153の両端が対応する側板の両側に位置する
角部に当接する。
【0055】 本実施の形態においては、外箱を廃棄する
際には内圧分散部材を抜出して再利用する。また、当
該内圧分散部材はプラスチック製の他、板紙や金属製
であっても良い。また、当該内圧分散部材においては
横方向の寸法の小さい妻板に対応する部分に連結板を配
置し、特に内袋の内圧の分散を図っていない。これは、
横方向の寸法の小さい妻板においては、胴ぶくれが比較
的少ないため内圧分散部を必要としない。また、平坦な
連結板を用いることにより内袋の収納容積を増大するこ
とができる。
【0056】 上記の各実施の形態において、内圧分散板
部材は廃棄処分の容易な段ボール製が好適であるが、
定の剛性が確保できるものであれば、板紙、精層板、ト
ライウォール、あるいは、プラスチック等の樹脂製、さ
らには金属製であっても良い。また、内圧分散板部材を
剛性の高い樹脂製あるいは金属製として再利用を図り、
段ボール製の外箱のみを運搬先にて廃棄処分とするよう
な包装容器であっても良い。
【0057】 上記の各実施の形態において、内袋40が
使用されている。しかし、収納物が液体ではなく粒体あ
るいは粉体である場合には、本発明は内袋を必ずしも必
要としない。例えば、上記の第1、第3、第4及び第6
の実施の形態の収納容器は、粒体あるいは粉体の直接収
納に特に好適である。
【0058】 上記の各実施の形態において、内圧分散
部材の両端部を容器の側板の隣あう側板がなす角部内側
に位置するよう当接させているが、本発明はこの当接部
の一部または全部に接着剤を塗布しても良い。接着剤を
使用することにより、内袋を収納していない場合であっ
ても、内圧分散部材あるいは内圧分散が所定の位置
からずれないからである。
【0059】 上記の各実施の形態において、全ての側板
に対して内圧分散部材が対応するように配設されてい
るが、本発明は胴ぶくれの防止を希望する一部の側板に
のみ内圧分散部材を配設しても良い。例えば、横方向
の寸法の小さい妻板と、横方向の寸法が大きな側板を有
する外箱の場合、胴ぶくれが生じにくい妻板部分には平
坦な連結板を設け、また、胴ぶくれが生じやすい横方向
の寸法の大きな側板部分には内圧分散部材を設けるこ
とが可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明は、段ボールまたは板紙製の直方
体容器において、少なくとも対向する2側板のそれぞれ
の内側に、該容器の内側に向かって山形状又は湾曲状を
なす内圧分散板部材を配置すると共に、該内圧分散板部
材の両端部をそれぞれ前記各側板が連設される角部内側
に位置するように突き当て、かつ前記各内圧分散板部材
の幅方向の長さを対応する各側板の幅方向の長さよりも
大となるように設定した上で、その内圧分散板部材に加
わる被収容物からの内圧を、前記各側板が連設される角
部に伝達して該角部に作用する前記内圧によって、前記
容器の側板に張りをもたらす分力を発生させるようにし
たから、側壁強度の高い外箱を使用しなくても胴ぶくれ
を防止することができる。
【0061】 本発明の収納容器は、従来のA式あるいは
ラップラウンド形式に代表される段ボール製外箱をその
まま利用できるため、新たな収納容器の生産設備を必要
とせず、製造コストを安価にすることができる。また、
このような外箱を使用することにより廃棄する際に容易
に折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の包装容器の原理を示す斜視図であ
る。
【図2】 図1の包装容器の平面図である。
【図3】 第1の実施の形態の包装容器の斜視図であ
る。
【図4】 図3に示す内圧分散部材30のブランクシ
ートの展開図である。
【図5】 第2の実施の形態の内圧分散部材50のブ
ランクシートの展開図である。
【図6】 第3の実施の形態の包装容器の斜視図であ
る。
【図7】 図6に示す内圧分散部材60のブランクシ
ートの展開図である。
【図8】 第4の実施の形態の内圧分散部材70の斜
視図である。
【図9】 図8に示す内圧分散部材70のブランクシ
ートの展開図である。
【図10】 第5の実施の形態の包装容器のブランクシ
ートの展開図である。
【図11】 図10に示す包装容器の組み立て説明図で
ある。
【図12】 図10に示す包装容器の完成斜視図であ
る。尚、構造を明瞭に示すため内袋40、注入口41及
びミシン目42は図示を省略する。
【図13】 第6の実施の形態の内圧分散部材110
の一部を示した斜視図である。
【図14】 図13のA−A線断面図である。
【図15】 図13に示す内圧分散部材110のブラ
ンクシートの展開図である。
【図16】 第7の実施の形態の内圧分散部材140
の一部を示した斜視図である。
【図17】 図16のB−B線断面図である。
【図18】 図16に示す内圧分散板部材140のブラ
ンクシートの展開図である。
【図19】 第8の実施の形態の内圧分散板部材150
の斜視図である。
【図20】 図19に示す内圧分散板部材150を外箱
(破線で示す)内に挿入した状態を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内圧分散部材 2、3 内圧分散 4 谷折罫線 5、6 内圧分散板部材の両端 10 側板 11、12 角部 20 外箱 21、22、23、24 天板フラップ 25、26、27、28 側板 29 底板 30 内圧分散部材 31、32、33、34 内圧分散 31a、32a、33a、34a 谷折罫線 35 糊代 36、37、38、39 山折罫線 40 内袋 41 注入口 42 ミシン目 50 内圧分散部材 51、52、53、54 内圧分散 51a、52a、53a、54a 谷折罫線 55 糊代 56、57、58、59 山折罫線 60 内圧分散部材 61、62、63、64 内圧分散 61a、62a、63a、64a 谷折罫線 61b、62b、63b、64b 山折罫線 61c、62c、63c、64c 支持片 65 糊代 66、67、68、69 山折罫線 70 内圧分散部材 71、72、73、74 内圧分散 71a、72a、73a、74a 谷折罫線 71d、72d、73d、74d 位置決めフラップ 71e、72e、73e、74e 辺 75 糊代 76、77、78、79 山折罫線 80 包装容器 81 底板 82、83 側板 84、85 天板フラップ 86 糊代 90 内圧分散部材 90a 谷折罫線 91、92 内圧分散 100 内圧分散部材 100a 谷折罫線 101,102 内圧分散 110 内圧分散部材 111a、112a、113a、114a 内圧分散 111b、112b、113b、114b 内圧分散 111c、112c、113c、114c 谷折罫線 115 糊代 116a、117a、118a 山折罫線 116b、117b、118b 切線 119 山折罫線 121a、122a、123a、124a 封鎖 121b、122b、123b、124b 封鎖 121c、122c、123c、124c 糊代 121d、122d、123d、124d 谷折罫線 121e、122e、123e、124e 山折罫線 121f、122f、123f、124f 谷折罫線 121g、122g、123g、124g 切線 131a、132a、133a、134a 延長フラッ
プ 131b、132b、133b、134b 延長フラッ
プ 140 内圧分散部材 141、142、143、144 内圧分散 141a、142a、143a、144a 谷折罫線 141b、142b、143b、144b 位置決めフ
ラップ 141c、42c、143c、144c 141d、142d、143d、144d 切欠き 150 内圧分散部材 151、153 内圧分散 152、154 連結板

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールまたは板紙製の直方体容器にお
    いて、少なくとも対向する2側板のそれぞれの内側に、
    該容器の内側に向かって山形状又は湾曲状をなす内圧分
    散板部材を配置すると共に、該内圧分散板部材の両端部
    をそれぞれ前記各側板が連設される各部内側に位置する
    ように突き当て、かつ前記各内圧分散板部材の幅方向の
    長さを対応する各側板の幅方向の長さよりも大となるよ
    うに設定した上で、その内圧分散板部材に加わる被収容
    物からの内圧を、前記各側板が連設される角部に伝達し
    て該角部に作用する前記内圧によって、前記容器の側板
    に張りをもたらす分力を発生させるように構成した包装
    容器。
  2. 【請求項2】 前記内圧分散板部材の上下辺部に、該内
    圧分散板部材と容器の側板内面との間の空間を封鎖する
    封鎖部を連設した請求項1に記載の包装容器。
  3. 【請求項3】 前記内圧分散板部材の上下いずれかの辺
    部に、該内圧分散板部材の位置決めフラップを連設した
    請求項1に記載の包装容器
  4. 【請求項4】 前記側板の内側に配置した各内圧分散板
    部材は互いに連繋されている請求項1記載の包装容器。
  5. 【請求項5】 前記容器の側板と前記内圧分散板部材と
    は、一体に形成されている請求項1〜4に記載の包装容
  6. 【請求項6】 前記内圧分散板部材の内側に液体もしく
    は流動性のある粉体や粒体等を収納した内袋を収容した
    請求項1〜5に記截のバックインボックス用包装容器
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