JPH079769Y2 - プラスチック製薄肉容器または袋を内装したコーナー補強内袋容器 - Google Patents

プラスチック製薄肉容器または袋を内装したコーナー補強内袋容器

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JPH079769Y2
JPH079769Y2 JP1990106643U JP10664390U JPH079769Y2 JP H079769 Y2 JPH079769 Y2 JP H079769Y2 JP 1990106643 U JP1990106643 U JP 1990106643U JP 10664390 U JP10664390 U JP 10664390U JP H079769 Y2 JPH079769 Y2 JP H079769Y2
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bag
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秀一 米倉
素雄 梅村
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本州製紙株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は液状またはペースト状物品の輸送容器に関し、
特に段ボール箱を外装に用い、内装にプラスチック材料
からなる薄肉成型容器または袋を使用した内袋容器に関
するものである。
[従来技術とその問題点] 現在、業務用の液状商品例えば醤油、食酢、食用油、清
酒等の食品あるいは写真現像液、めっき処理液、液体洗
剤、液体肥料等の化学薬品を輸送する場合使い捨ての液
体輸送容器として大型の内袋容器の利用がさかんに行わ
れている。このような容器は、輸送上必要な剛性を外装
の段ボール箱に分担させているものである。しかしなが
ら例えば内部に18lとか20lとかの大容量の液状またはペ
ースト状物品を入れた場合積重ねた時の積圧や袋の内圧
や輸送時の衝撃、振動による液の波打ちにより生ずる荷
重が箱の側壁に加わり、これによっていわゆる胴膨れを
おこして損壊することがある。このような胴膨れ現象を
防止するため箱の側壁の曲げ強度を強くする必要があ
り、そのため箱自体の強化手段として一般に次のような
方法が採用されている。すなわち、箱の内側に別途に製
作した胴枠や補強パネルを配置してA形ケースあるいは
ブリスボックス形式に構成したもの、または箱自体を複
両面段ボールを用いて形成したり、段ボール原紙の紙質
それ自体を薬品で強化したものなどがあるが、これらは
生産性に欠け、コスト高になる欠点が有る。また、例え
ば粉洗剤などを収納するカートンにあっては箱の相対向
する側壁の中央間にZ状の紙製アングル部材を取り付け
るようにしたものも知られている。このものは、容器が
小型の場合とか、内容物が粉体とか比較的小型のバラ物
であるときは有効であるが、液体を収容する大型の内袋
容器の場合は適用できない。
本考案は上記のような従来技術の問題点に鑑みなされた
ものであって、封緘並びに開梱が容易で、低紙質の段ボ
ールを用いても積圧及び内圧を分散して箱側壁に積圧及
び内圧によって胴膨れを生ずることがないようになし、
かつ積重ねたときも箱の側壁に歪み、座屈等を生ぜず耐
圧強度が高いコーナー補強内袋容器を得んとするもので
ある。
また本考案は、輸送時の振動にともなって内袋が箱フラ
ップにこすれて破袋する虞れの無いコーナー補強内袋容
器を得んとするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本考案は、底板を中心とし
てその周辺に、相対する側板および妻板を立設して筒状
の胴部を形成しかつ該胴部上縁に外および内フラップを
設けてなる容器内に、液状またはペースト状物品を充填
するプラスチック製薄肉容器または袋を内装したコーナ
ー補強容器において、 前記側板の端縁に補強ポスト形成用の補強フラップを連
設し、該補強フラップを折曲げて前記筒状胴部のコーナ
ー部内周にコーナー補強をポストを形成し、該コーナー
補強ポストのうち前記内フラップが接する補強フラップ
上縁に、前記内フラップの厚さ分に対応する寸法αだけ
切欠いて形成した段差を形成させ、該段差内に内フラッ
プを挿入配置したことを特徴とする。
[作用] 上記構成からなる本考案の容器は、筒状胴部のコーナー
部内周にコーナー補強ポストが一体に形成されているか
ら、このコーナー補強ポストを設けたことにより容器の
内壁面は多角形となるので、容器の壁にかかる内袋の内
圧とか輸送時の衝撃、振動による液の波打ちにより生ず
る荷重は分散され、容器の胴膨れを防止できる。またコ
ーナー補強ポストのうち前記内フラップが接する補強フ
ラップ上縁に、前記内フラップの厚さ分に対応する寸法
αだけ切欠いて形成した段差を形成させ、該段差内に内
フラップを挿入配置するので、輸送時或いは保管時に容
器を積み重ねた場合、積圧により容器が圧迫されてコー
ナー補強壁等の一部が部分的に座屈を生じたり、内袋が
こすれて破損するのを防止できる。さらにまた前記容器
の筒状胴部はすべて複層になるので該容器の圧縮強度を
高めることができ、所定の段数に積み重ねた時、その積
上げ荷重に充分耐える強度を発揮する。
[実施例] 次に本考案を実施例にもとずいて具体的に説明する。第
1図は本考案コーナー補強内袋容器の分解説明図、第2
図は内袋を除いた外装容器の斜視図、第3図は第2図の
III-III線の断面図、第4図は第2図のIV-IV線の断面
図、第5図は外装容器の展開図である。第5図におい
て、1は段ボールシートを用いて形成した矩形の底板、
2、2は前記底板1の相対する前後辺にそれぞれ折線を
介して連設した側板、3、3は前記底板1の相対する左
右辺にそれぞれ折線を介して連設した妻板である。また
前記両側板2、2の左右両端縁には平行な折線を介し
て、側板とほぼ等巾の補強ポスト形成用補強フラップ
4、5、6を連設する。この際、該コーナー補強ポスト
のうち後記する内フラップが接する補強フラップ上縁の
高さH′は、容器の内のり高さHより内フラップの厚さ
分に対応する寸法αだけ切欠いて低くすると共に、その
補強フラップの上縁に容器の閉鎖封緘時の内フラップを
挿入配置することができる段差9を形成させるのであ
る。なお、これらの補強フラップ4,5,6は、組立て時に
後述のように内側に折り曲げて前記側板2または3とと
もに断面三角形のコーナー補強ポストPを形成する。こ
のコーナー補強ポストを形成するため、これら補強フラ
ップの連設数は図示実施例の場合は3枚であるが、ポス
ト形状を3角形以上の多角形にする場合は、その連設数
をさらに多くすることができる。
符号7は前記側板2の長辺に折線を介して連設した外フ
ラップ、8は前記側板3の長辺に折線を介して連設した
内フラップであり、この内外フラップにより組立て時、
容器の天面が閉鎖封緘されるものである。
上記構成の外装容器を組み立てるには、第1図および第
4図に示すように、まず前後両側板2、2の左右両側に
設けた補強フラップ4、5、6を折線を介してそれぞれ
内側に折り曲げ、かつ側板2の内面に補強フラップ6を
接着することにより該側板2の両側に断面3角状をした
コーナー補強ポストPを形成する。その際、補強フラッ
プ6は段ボールのフルートを潰したうえで側板2に接着
すると、輸送時の振動によりこの補強フラップが内袋と
接しても擦れによる破損を生ずることが少ない。なおコ
ーナー補強ポストの形成方法は補強フラップ6を補強フ
ラップ5の内側に巻き込んで糊付けしてもよい。次いで
底板1に対して前記両妻板3、3を垂直に起立させ、第
1図および第4図に示すように、補強フラップ5の外面
に前記妻板3を接着することにより容器本体となる筒状
の胴部を形成する。筒状胴部内には液状またはペースト
状物品を収納した内袋10を収納配置した後、内フラップ
8と外フラップ7で天面を閉鎖封緘すると本考案の容器
は完成する。
次に上記の外装箱に収納する内袋(樹脂製バッグ)10つ
いて説明する。バッグ10は一例としてポリエチレン、ナ
イロン等のプラスチックフイルム単体、またはこれらを
主体とするラミネートフイルムを材料として成形されて
いる。なおバッグの一端にはねじ蓋のついた口金11が形
成されている。
上記内袋10を収納した本考案の容器は、前記筒状胴部の
コーナー部内周(底板の四隅部)に断面3角状のコーナ
ー補強ポストPが形成されることにより容器の内壁面は
8角形となるので、容器の壁にかかる内袋10の内圧とか
輸送時の衝撃、振動による液の波打ちにより生ずる荷重
は、容器の側面及び妻面並びにコーナー補強ポストPに
も分散されて加えられるので側板の胴膨れや座屈等の型
崩れ破損を生ずることがなく、容器を大形化したときも
その機能が十分に発揮される。また輸送時や格納時に必
要段数に積み重ねた場合にも、容器の前後側面は側板2
に補強フラップ6が貼着されて複層構造となり、また左
右の妻面は側板3に補強フラップ4が互いに重合されて
複層構造となることにより前記容器の筒状胴部はすべて
複層になるので、該容器の圧縮強度を高めることがで
き、しかも内部のコーナー補強ポストにより容器を必要
の段数に積み重ねた時、その積上げ荷重に充分耐える強
度を発揮するのである。
ちなみにABフルートの複両面段ボールを用いて形成した
従来の胴枠付A式ケースとAフルートの両面段ボールを
用いて形成したコーナー補強ポストつき容器のそれぞれ
について容器の耐圧強度試験を行なって胴膨れ変位量を
測定したところ、第8図のグラフによっても判るよう
に、コーナー補強ポストつき容器は、胴膨れ変位が少な
く極めて優れた耐圧特性を発揮することが判明した。
なお、コーナー補強ポストのうち前記内フラップ8が接
する補強フラップ4、5の縁に、前記内フラップの厚さ
分に対応する寸法αだけ切欠いて形成した段差9を形成
させ、該段差内に内フラップを挿入配置するので、輸送
時或いは保管時に容器を積み重ねた場合、積圧は下段の
容器の側壁に偏ることなく平均的にかかることになる。
したがって、容器の一部が圧迫されてコーナー補強壁等
が部分的に座屈を生じることがないので耐圧荷重が向上
するのである。なおコーナー補強フラップに段差を設け
たものと、その様な段差を設けないものとの圧縮強度の
比較試験を行ったところ、下記のような結果が得られ
た。
上記試験結果からも明らかなように、本考案品たるコー
ナー補強フラップに段差を設けたものは段差を設けない
コーナー補強ケース(比較品)より、圧縮強度は約8%
アップを示し、歪量も22mmに対して19mmと少かった。
ところで前記実施例は、側板2の左右両側に設けた補強
フラップ4、5、6を連設した事例であるが、第6図お
よび第7図のように、妻板3の両端縁に補強フラップ
4′、5′、6′を連設することができる。なお、この
実施例でもコーナー補強ポスト形成用の補強フラップ上
縁に内フラップの厚さ分に対応した段差9を設けること
は前記実施例と同じである。この事例の場合、補強フラ
ップ4′、5′、6′は、第7図のように妻板3の内側
に折り曲げた後、両側の補強フラップ6′、6′突き合
わせて妻板3の内面に接着するのがよい。この様にする
と、補強フラップ6′の段ボールのフルートを潰した場
合と同様に、輸送時の振動によりこの補強フラップが内
袋と接しても擦れによる破損を生ずることがない。
[効果] 以上のように本考案は、一枚の段ボールシートを用い
て、容器の筒状胴部の四周をすべて複層構造にするとと
もに筒状胴部の四隅部にコーナー補強ポストを形成させ
た構成であるから、容器内に収納した内袋の内圧は分散
され、該内圧で生ずる容器胴膨れ現象を未然に防止で
き、また容器を積重ねた時、コーナー補強ポストに内フ
ラップを挿入する段差を設けているのでその積圧で内フ
ラップがコーナー補強壁等が部分的に圧迫して座屈を生
じることがないので耐圧荷重が向上して、輸送時、格納
時の積上げ耐圧強度を向上させることができる。
また上記の構成により封緘並びに開梱はA式ケースと同
様な方法で行うことができ特殊な充填機、封緘機を必要
としない。さらに容器底面に、従来型のように内フラッ
プに起因する凹凸を生じないから、輸送中の振動により
内袋が破れることがない等有用性が高い考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案コーナー補強内袋容器の分解説明図、第
2図は内袋を除いた外装容器の斜視図、第3図は第2図
のIII-III線の断面図、第4図は第2図のIV-IV線の断面
図、第5図は外装容器の展開図、第6図は本考案の他の
実施例をしめす断面図、第7図は第6図の実施例におけ
る外装容器の展開図、第8図は、従来の胴枠付A式段ボ
ールケースと本考案品たるコーナー補強ポストつき容器
の胴膨れ変位量を比較したグラフである。 1:底板、2:側板、3:妻板、4,5,6:補強フラップ、7:外フ
ラップ、8:内フラップ、9:段差、10:内袋、P:コーナー
補強ポスト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板を中心としてその周辺に、相対する側
    板および妻板を立設して筒状の胴部を形成しかつ該胴部
    上縁に外および内フラップを設けてなる容器内に、液状
    またはペースト状物品を充填するプラスチック製薄肉容
    器または袋を内装したコーナー補強容器において、 前記側板の端縁に補強ポスト形成用の補強フラップを連
    設し、該補強フラップを折曲げて前記筒状胴部のコーナ
    ー部内周にコーナー補強をポストを形成し、該コーナー
    補強ポストのうち前記内フラップが接する補強フラップ
    上縁に、前記内フラップの厚さ分に対応する寸法αだけ
    切欠いて形成した段差を形成させ、該段差内に内フラッ
    プを挿入配置したことを特徴とするコーナー補強内袋容
    器。
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JPS628915U (ja) * 1985-07-01 1987-01-20
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