JP2737198B2 - キャブオーバー型車両の車体構造 - Google Patents
キャブオーバー型車両の車体構造Info
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- JP2737198B2 JP2737198B2 JP1011197A JP1119789A JP2737198B2 JP 2737198 B2 JP2737198 B2 JP 2737198B2 JP 1011197 A JP1011197 A JP 1011197A JP 1119789 A JP1119789 A JP 1119789A JP 2737198 B2 JP2737198 B2 JP 2737198B2
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Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、キャブオーバー型車両の車体構造の改良に
関する。
関する。
b.従来の技術 第6図に示すようなキャブオーバー型車両において
は、キャブバックパネルaを車体に取付ける場合、例え
ば第4図に示すような構造を採用していた。すなわち、
同図は第6図に示した点線枠D内を示す斜視図であっ
て、bはリアピラーアウタパネル、cはリアピラーイン
ナパネル、dはサイドシルインナパネル、eはフロアサ
イドメンバーである。サイドシルインナパネルdは、リ
アピラーインナパネルcの下端部とフロアサイドメンバ
ーeの側面に固着してある。fは3部材f1,f2,f3で構成
したロアメンバーで、該メンバーfは、その両端をサイ
ドシルインナパネルdと隣接させてフロアサイドメンバ
ーeの上面に溶接々合してある。キャブバックパネルa
は、その後端部と下端部にそれぞれ折返し部a1,a2を備
えており、これら折返し部a1,a2をサイドシルインナパ
ネルdとロアメンバーfの折返し部d1,f1に当接し、ス
ポット溶接によってサイドシルインナパネルdとロアメ
ンバーfに接合してある。gはキャブバックパネルの折
返し部a1に固着したデッキフロアパネル、hはロアメン
バーfの下端部に固着したキャブフロアパネルである。
は、キャブバックパネルaを車体に取付ける場合、例え
ば第4図に示すような構造を採用していた。すなわち、
同図は第6図に示した点線枠D内を示す斜視図であっ
て、bはリアピラーアウタパネル、cはリアピラーイン
ナパネル、dはサイドシルインナパネル、eはフロアサ
イドメンバーである。サイドシルインナパネルdは、リ
アピラーインナパネルcの下端部とフロアサイドメンバ
ーeの側面に固着してある。fは3部材f1,f2,f3で構成
したロアメンバーで、該メンバーfは、その両端をサイ
ドシルインナパネルdと隣接させてフロアサイドメンバ
ーeの上面に溶接々合してある。キャブバックパネルa
は、その後端部と下端部にそれぞれ折返し部a1,a2を備
えており、これら折返し部a1,a2をサイドシルインナパ
ネルdとロアメンバーfの折返し部d1,f1に当接し、ス
ポット溶接によってサイドシルインナパネルdとロアメ
ンバーfに接合してある。gはキャブバックパネルの折
返し部a1に固着したデッキフロアパネル、hはロアメン
バーfの下端部に固着したキャブフロアパネルである。
c.発明が解決しようとする課題 しかし、上記構造によると、サイドシルインナパネル
dの後端部は肉厚の薄いキャブバックパネルaを介して
結合してあるため、充分なキャビンの剛性が得られない
という問題点があった。
dの後端部は肉厚の薄いキャブバックパネルaを介して
結合してあるため、充分なキャビンの剛性が得られない
という問題点があった。
また、キャビンの剛性が充分でないため、ロアメンバ
ーfの肉厚を薄くして車両の軽量化を図ることもできな
かった。
ーfの肉厚を薄くして車両の軽量化を図ることもできな
かった。
d.課題を解決するための手段 本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、キャビンの剛性を向上させて車両の
軽量化を図ることができるキャブオーバ型車両の車体構
造を提供することにあり、その要旨は、左右のリアピラ
ーの下部及びフロアの側部に配設されるフロアサイドメ
ンバーに固設され、かつリアピラーの後端部で車体の外
方に広がる段部面を有する段部を形成したサイドシルパ
ネル設けるとともに、これら両サイドシルパネル間に、
キャビンの後部に配設されるキャブバックパネルを添設
するロアメンバーを配置してなるキャブオーバー型車両
において、上記ロアメンバーが一体成形され、かつ上下
方向に延在されるものであって、該ロアメンバーの下端
部に、車体の後方側にL字形に曲げた折返し部を形成
し、ロアメンバーの上端部を、車体の前方側に矩形に折
曲げるとともにリーンフォースメントをこの折曲げ部に
溶着して閉断面を形成し、さらに折曲げ部の車幅方向両
側端を折曲げてフランジ部を形成し、ロアメンバーの上
下端部間の車幅方向両側端に、上記段部面まで延長した
延出部を形成してなり、上記ロアメンバーのフランジ部
をサイドシルパネルの車室側内側面と溶着し、上記延出
部を上記段部面に溶着し、上記フロアサイドメンバーを
リーンフォースメントの下面に溶着したことにある。
的とするところは、キャビンの剛性を向上させて車両の
軽量化を図ることができるキャブオーバ型車両の車体構
造を提供することにあり、その要旨は、左右のリアピラ
ーの下部及びフロアの側部に配設されるフロアサイドメ
ンバーに固設され、かつリアピラーの後端部で車体の外
方に広がる段部面を有する段部を形成したサイドシルパ
ネル設けるとともに、これら両サイドシルパネル間に、
キャビンの後部に配設されるキャブバックパネルを添設
するロアメンバーを配置してなるキャブオーバー型車両
において、上記ロアメンバーが一体成形され、かつ上下
方向に延在されるものであって、該ロアメンバーの下端
部に、車体の後方側にL字形に曲げた折返し部を形成
し、ロアメンバーの上端部を、車体の前方側に矩形に折
曲げるとともにリーンフォースメントをこの折曲げ部に
溶着して閉断面を形成し、さらに折曲げ部の車幅方向両
側端を折曲げてフランジ部を形成し、ロアメンバーの上
下端部間の車幅方向両側端に、上記段部面まで延長した
延出部を形成してなり、上記ロアメンバーのフランジ部
をサイドシルパネルの車室側内側面と溶着し、上記延出
部を上記段部面に溶着し、上記フロアサイドメンバーを
リーンフォースメントの下面に溶着したことにある。
以下、本発明の一実施例を、添付図面を参照しながら
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第1図において、1はサイドシルインナパネル、2は
リアピラーインナパネル、3はフロアサイドメンバーで
ある。サイドシルインナパネル1の後端部には、段部1a
と隆起部1bが設けてあり、該パネル1はサイドシルイン
ナリンフォースメント4を介してリアピラーインナパネ
ル2に固定してある。またサイドシルインナパネル1
は、その後端部を残してフロアサイドメンバー3の側面
に溶接々合してある。5はロアメンバーで、その上部に
はリンフォースメント6が溶接々合してある。また該メ
ンバー5は、上端部の側縁に設けた2個のフランジ部5
a,5bと、側縁から左右に延出する延出部5cと、下端部に
設けた折返し部5dを備えている。そしてロアメンバー5
は、そのフランジ部5a,5bをサイドシルインナパネル1
の隆起部1bに、延出部5cをサイドシルインナパネルの段
部1aに、リンフォースメント6の下面をフロアサイドメ
ンバー3にそれぞれ溶接々合してある。また、サイドシ
ルインナパネル1の後端部には、L字状のブラケット7
が固着してあり、該ブラケット7は、さらにロアメンバ
ー5の折返し部5dに固着してある。なお、キャブバック
パネル8、デッキフロアパネル9及びキャブフロアパネ
ル10は、第4図の従来例と同様に構成してあり、このう
ちキャブバックパネル8とデッキフロアパネル9は、第
1図において図示を省略してある。
リアピラーインナパネル、3はフロアサイドメンバーで
ある。サイドシルインナパネル1の後端部には、段部1a
と隆起部1bが設けてあり、該パネル1はサイドシルイン
ナリンフォースメント4を介してリアピラーインナパネ
ル2に固定してある。またサイドシルインナパネル1
は、その後端部を残してフロアサイドメンバー3の側面
に溶接々合してある。5はロアメンバーで、その上部に
はリンフォースメント6が溶接々合してある。また該メ
ンバー5は、上端部の側縁に設けた2個のフランジ部5
a,5bと、側縁から左右に延出する延出部5cと、下端部に
設けた折返し部5dを備えている。そしてロアメンバー5
は、そのフランジ部5a,5bをサイドシルインナパネル1
の隆起部1bに、延出部5cをサイドシルインナパネルの段
部1aに、リンフォースメント6の下面をフロアサイドメ
ンバー3にそれぞれ溶接々合してある。また、サイドシ
ルインナパネル1の後端部には、L字状のブラケット7
が固着してあり、該ブラケット7は、さらにロアメンバ
ー5の折返し部5dに固着してある。なお、キャブバック
パネル8、デッキフロアパネル9及びキャブフロアパネ
ル10は、第4図の従来例と同様に構成してあり、このう
ちキャブバックパネル8とデッキフロアパネル9は、第
1図において図示を省略してある。
本実施例のロアメンバー5はこのように一枚の板材で
構成してあるので、第4図に示すように3部材f1,f2,f3
で構成した従来のものに比べて、コスト上及び車両の軽
量化対策上、有利である。
構成してあるので、第4図に示すように3部材f1,f2,f3
で構成した従来のものに比べて、コスト上及び車両の軽
量化対策上、有利である。
また、ロアメンバー5の延出部5cは、キャブバックパ
ネル8とサイドシルインナパネル1とともに3枚重ねの
状態で接合してあるので、強度的にも有利である。
ネル8とサイドシルインナパネル1とともに3枚重ねの
状態で接合してあるので、強度的にも有利である。
なお、キャブバックパネル8は、ロアメンバー5に接
合せず、その両端部をサイドシルインナパネル1にのみ
溶接々合するようにしてもよい。
合せず、その両端部をサイドシルインナパネル1にのみ
溶接々合するようにしてもよい。
e.発明の効果 本発明によれば、ロアメンバーの延出部とフランジ部
をサイドシルパネルに溶着し、折返し部をキャブバック
パネルの下端部と溶着したので、キャビンの剛性が大幅
に向上し、また、一枚板で成形したロアメンバーを用い
たので、車両の軽量化が図られる。
をサイドシルパネルに溶着し、折返し部をキャブバック
パネルの下端部と溶着したので、キャビンの剛性が大幅
に向上し、また、一枚板で成形したロアメンバーを用い
たので、車両の軽量化が図られる。
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示し、第1図
は第6図の点線枠D内を示す斜視図で、キャブバックパ
ネルとデッキフロアパネルを取除いて示す図、第2図は
第1図を矢印B方向から見た図、第3図は第1図に示し
たA−A線による断面図、第4図及び第5図はそれぞれ
第1図と第3図と対応する従来例を示す図であり、第5
図は第4図のC−C線による断面図、第6図はキャブオ
ーバー型車両の斜視図である。 1……サイドシルインナパネル、 2……リアピラーインナパネル、 3……フロアサイドメンバー、 5……ロアメンバー、5a,5b……フランジ部、 5c……延出部、6……リンフォースメント。
は第6図の点線枠D内を示す斜視図で、キャブバックパ
ネルとデッキフロアパネルを取除いて示す図、第2図は
第1図を矢印B方向から見た図、第3図は第1図に示し
たA−A線による断面図、第4図及び第5図はそれぞれ
第1図と第3図と対応する従来例を示す図であり、第5
図は第4図のC−C線による断面図、第6図はキャブオ
ーバー型車両の斜視図である。 1……サイドシルインナパネル、 2……リアピラーインナパネル、 3……フロアサイドメンバー、 5……ロアメンバー、5a,5b……フランジ部、 5c……延出部、6……リンフォースメント。
Claims (1)
- 【請求項1】左右のリアピラーの下部及びフロアの側部
に配設されるフロアサイドメンバーに固設され、かつリ
アピラーの後端部で車体の外方に広がる段部面を有する
段部を形成したサイドシルパネル設けるとともに、これ
ら両サイドシルパネル間に、キャビンの後部に配設され
るキャブバックパネルを添設するロアメンバーを配置し
てなるキャブオーバー型車両において、上記ロアメンバ
ーが一体成形され、かつ上下方向に延在されるものであ
って、該ロアメンバーの下端部に、車体の後方側にL字
形に曲げた折返し部を形成し、ロアメンバーの上端部
を、車体の前方側に矩形を折曲げるとともにリーンフォ
ースメントをこの折曲げ部に溶着して閉断面を形成し、
さらに折曲げ部の車幅方向両側端を折曲げてフランジ部
を形成し、ロアメンバーの上下端部間の車幅方向両側端
に、上記段部面まで延長した延出部を形成してなり、上
記ロアメンバーのフランジ部をサイドシルパネルの車室
側内側面と溶着し、上記延出部を上記段部面に溶着し、
上記フロアサイドメンバーをリーンフォースメントの下
面に溶着したことを特徴とするキャブオーバー型車両の
車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1011197A JP2737198B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | キャブオーバー型車両の車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1011197A JP2737198B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | キャブオーバー型車両の車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02193780A JPH02193780A (ja) | 1990-07-31 |
JP2737198B2 true JP2737198B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=11771321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1011197A Expired - Fee Related JP2737198B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | キャブオーバー型車両の車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737198B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6081177U (ja) * | 1983-11-10 | 1985-06-05 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両の車体 |
-
1989
- 1989-01-20 JP JP1011197A patent/JP2737198B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02193780A (ja) | 1990-07-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |