JP2736221B2 - 金属屋根材を葺設した屋根の構造 - Google Patents

金属屋根材を葺設した屋根の構造

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JP2736221B2
JP2736221B2 JP6011232A JP1123294A JP2736221B2 JP 2736221 B2 JP2736221 B2 JP 2736221B2 JP 6011232 A JP6011232 A JP 6011232A JP 1123294 A JP1123294 A JP 1123294A JP 2736221 B2 JP2736221 B2 JP 2736221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属屋根材を葺設した
屋根の構造に関し、詳しくは屋根面に大きな変化を付け
て外観を高めながら、かかる場合の排水構成を良好にな
そうとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根面の全面に金属屋根材が葺設
される屋根においては、屋根面に変化を持たせ難く、単
純な屋根面構成となり、特に、体育館やマーケットなど
の大型構築物においては一層、屋根面のデザイン性が乏
しくなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、屋根面に変
化を出すべく、金属屋根板に大きな波付けをおこなう波
付け金属屋根材を製作し、これを葺設することもおこな
われているが、波付け金属屋根材を使用したところで、
全体においては大きな変化を出すことができず、それで
いて、波付け金属屋根材の施工は、その下地構成も含め
て面倒になる。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、屋根面に大きな
変化を出しながら、施工も比較的容易であり、特に、デ
ザイン面を高める構成を有効に利用して屋根の排水を良
好におこなうことができ、樋構成も簡素化することがで
きる金属屋根材を葺設した屋根の構造を提供しようとす
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、金
属屋根材を葺設した屋根の構造であって、軒長さ方向に
おける断面形状が上方に凸となり、軒長さ方向の全長に
わたるともに軒棟方向に間隔を隔てて突条7…が形成さ
れた円弧状屋根部3と、この円弧状屋根部3に対して一
段低くなる屋根部2とが軒長さ方向において交互に形成
され、一段低くなる屋根部2に葺設される金属屋根材2
aは、その両端部に起立側壁部6,6が形成され、起立
側壁部6の上端部が円弧状屋根部3の側部下面に敷込ま
れて成ることを特徴とするものである。
【0006】
【0007】
【作用】請求項1においては、屋根面には、円弧状屋根
部3とこれより一段低くなった屋根部2とが交互に形成
される。屋根面に大きな変化を出す。円弧状屋根部3を
流れる雨水は隣接する一段低くなった屋根部2へと流下
し、円弧状屋根部3,3間の一段低くなった屋根部2が
樋の機能を果たし、屋根面の良好な排水をおこなう。一
段低くなった屋根部2の金属屋根材2aは、その両端の
起立側壁部6の上端部を円弧状屋根部3の側部下面に敷
込むことで、施工をおこなう。波付け金属屋根材の使用
を回避して、その下地構成も簡素化する。更に、円弧状
屋根部3の表面で、軒棟方向に間隔を隔てた突条7が各
々堰となって、円弧状屋根部3の表面を流れる雨水は突
条7にガイドされて一段低くなった屋根部2へと流下す
る。屋根面の雨水を殆ど一段低くなった屋根部2におい
て排水する。円弧状屋根部3を形成しながら、円弧状屋
根部3に対する樋部を省くことも可能になり、排水構成
を簡素化する。
【0008】
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。屋根は、図1及び図2に示すように、軒長さ方向に
おける断面形状が上方に凸となる円弧状屋根部3と、こ
の円弧状屋根部3に対して一段低くなる屋根部2とが軒
長さ方向において交互に形成されて構成されている。以
下このような構成を詳述する。
【0010】図1に示すように、チャンネル材を使用す
る母屋のような屋根下地8の上に木毛セメントのような
野地板9が敷設されている。そして、野地板9の上に
は、例えば、3個が一組となったタイトフレームとして
の接続金具10a,10b,10aが軒棟方向及び軒長
さ方向に間隔を隔てて配設されている。このような接続
金具10a・・は略逆U字状で、その両側に取付片11
が形成されていて、この取付片11においてドリルビス
(図示せず)が螺入されて、屋根下地8に野地板9とと
もに固定されている。例えば3個が一組となった接続金
具10a,10b,10aの両側のものは同一形状とな
っている。これら接続金具10a・・の個数は変更する
ことができる。そして端部の接続金具10aの頂面は一
方に下り傾斜している。
【0011】図3に示すように、一段低くなった屋根部
2に葺設される金属屋根材2aは、その両端部に起立側
壁部6が形成され、起立側壁部6の上端には敷込み片1
2及び係止片13が折り曲げ形成されている。しかし
て、図1に示すように、円弧状屋根部3のための上記接
続金具10a,10aの側壁面に金属屋根材2aの起立
側壁部6を当接させ、敷込み片12を接続金具10aの
頂面に載置し、係止片13を接続金具10aの奥側の側
壁に係止させ、このように、金属屋根材2aの両端部を
接続金具10a,10a間に係止連結して一段低くなっ
た屋根部2が構成されるのである。そして、接続金具1
0aの頂面を水平にして、敷込み片12を水平になるよ
うにしてもよい。
【0012】円弧状屋根部3のための接続金具10a,
10b,10aのうち、中央の接続金具10bは他に比
べて高くなされている。このような接続金具10a・・
の上に予め円弧状に曲げられた野地板9が敷設され、そ
の上にルーフィング14が敷かれ、その上に円弧状屋根
部3の金属屋根材3aが葺設されるのである。そして、
野地板9の端部には金属板を折り曲げ形成した軒先唐草
16が介装されて、円弧状屋根部3の側端部の水仕舞い
がなされている。このような、円弧状屋根部3の側端部
は、一段低くなった屋根部2の金属屋根材2aの起立側
壁部6を越えて、円弧状屋根部3の金属屋根材3aの上
を流下する雨水が一段低くなった屋根部2の金属屋根材
2aを樋として内部に案内されるものである。
【0013】図4は円弧状屋根部3の金属屋根材3aを
示していて、軒側端部に釘打片17が形成され、釘打片
17の棟側部には起立接続片18が形成され、起立接続
片18の上端にははぜ折り接続のための折り返し部19
が形成され、折り返し部19からは起立接続片18に重
ね合わされる重ね合わせ片20が垂下され、重ね合わせ
片20の基端部には膨出部21が形成されている。そし
て、金属屋根材3aの軒側部には、起立片22が形成さ
れ、起立片22の基端部には膨出部23が形成され、起
立片22の上端には被せ片24が形成され、被せ片24
の先端には係止片25が形成されている。
【0014】しかして、円弧状屋根部3の金属屋根材3
aは図4(c)(d)のように施工されるのである。即
ち、棟側の金属屋根材3aがその釘打片17においてド
リルビス(図示せず)などにて接続金具10a・・に固
定され、そして、軒側の金属屋根材3aの被せ片24を
棟側の金属屋根材3aの折り返し部19に被せ、係止片
25を折り返し部19の下面に折り返し、そして、被せ
片24、折り返し部19を折り曲げてはぜ折り接続し
て、金属屋根材3a,3aの接続をおこなうのである。
そして、膨出部21,23にキャップ27を引っ掛けて
被せ、はぜ折り接続箇所の防水を果たすのである。この
ようなはぜ折り接続箇所が突条7となって、突条7が堰
となり、円弧状屋根部3の表面を流下する雨水を一段低
くなった屋根部2を樋として流下排水をおこなうのであ
る。一段低くなった屋根部2の軒側端部には軒樋(図示
せず)が水勾配をつけて連続的にかつ直線状に配設され
て、一段低くなった屋根部2からの排水をこなえるよう
にしてある。そして、このような軒樋はパラペットなど
にて覆われて隠されている。円弧状屋根部3の軒側端部
には面戸が付設されている。そして、このような突条7
の形状形態は例えばキャップ27を省くなどのように種
々設計変更可能である。
【0015】このようにして、屋根面には、円弧状屋根
部3とこれより一段低くなった屋根部2とが交互に形成
され、屋根面に大きな変化を出しているのである。それ
でいて、円弧状屋根部3を流れる雨水は隣接する一段低
くなった屋根部2へと流下し、円弧状屋根部3,3間の
一段低くなった屋根部2が樋の機能を果たし、屋根面の
良好な排水をおこなうのである。しかも、一段低くなっ
た屋根部2の金属屋根材2aは、その両端の起立側壁部
6の上端部を円弧状屋根部3の側部下面に敷込むこと
で、施工がおこなえ、波付け金属屋根材の使用を回避し
て、その下地構成も簡素化している。
【0016】更に、円弧状屋根部3の表面で、軒棟方向
に間隔を隔てた突条7が各々堰となって、円弧状屋根部
3の表面を流れる雨水は突条7にガイドされて一段低く
なった屋根部2へと流下し、屋根面の雨水を殆ど一段低
くなった屋根部2において排水するのである。しかし
て、円弧状屋根部3を形成しながら、円弧状屋根部3に
対する樋部を構成しなくてもよく、排水構成を簡素化す
るのである。
【0017】ところで、実施例においては一段低くなっ
た屋根部2を偏平に構成したが、軒棟方向における断面
形状において、緩やかな円弧状になるように丸みをつけ
てもよく、また、円弧状屋根部3において同様に、軒棟
方向における断面形状において、緩やかな円弧状になる
ように丸みをつけてもよいものである。
【0018】
【発明の効果】請求項1においては、金属屋根材を葺設
した屋根の構造であって、軒長さ方向における断面形状
が上方に凸となる円弧状屋根部と、この円弧状屋根部に
対して一段低くなる屋根部とが軒長さ方向において交互
に形成され、一段低くなった屋根部に葺設される金属屋
根材は、その両端部に起立側壁部が形成され、起立側壁
部の上端部が円弧状屋根部の側部下面に敷込まれている
から、屋根面には、円弧状屋根部とこれより一段低くな
った屋根部とが交互に形成され、屋根面に大きな変化を
出すことができ、それでいて、円弧状屋根部を流れる雨
水は隣接する一段低くなった屋根部へと流下し、円弧状
屋根部間の一段低くなった屋根部が樋の機能を果たし、
屋根面の良好な排水をおこなうことができるという利点
がある。しかも、一段低くなった屋根部の金属屋根材
は、その両端の起立側壁部の上端部を円弧状屋根部の側
部下面に敷込むことで、施工がおこなえ、波付け金属屋
根材の使用を回避でき、その下地構成も簡素化できると
いう利点がある。更に、円弧状屋根部には軒長さ方向の
全長にわたるとともに軒棟方向に間隔を隔てて突条が形
成されているから、円弧状屋根部の表面で、軒棟方向に
間隔を隔てた突条が各々堰となって、円弧状屋根部の表
面を流れる雨水は突条にガイドされて一段低くなった屋
根部へと流下し、屋根面の雨水を殆ど一段低くなった屋
根部において排水でき、円弧状屋根部を形成しながら、
円弧状屋根部に対する樋部を省くことも可能になり、排
水構成を簡素化することができるという利点がある。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の一段低くなった屋根部の金属屋根材を示
し、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図4】同上の円弧状屋根部の金属屋根材を示し、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は接続状態の
断面図、(d)は拡大概略断面図である。
【符号の説明】
2 一段低くなった屋根部 3 円弧状屋根部 4 金属屋根材 6 起立側壁部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属屋根材を葺設した屋根の構造であっ
    て、軒長さ方向における断面形状が上方に凸となり、軒
    長さ方向の全長にわたるともに軒棟方向に間隔を隔てて
    突条が形成された円弧状屋根部と、この円弧状屋根部に
    対して一段低くなる屋根部とが軒長さ方向において交互
    に形成され、一段低くなる屋根部に葺設される金属屋根
    材は、その両端部に起立側壁部が形成され、起立側壁部
    の上端部が円弧状屋根部の側部下面に敷込まれて成るこ
    とを特徴とする金属屋根材を葺設した屋根の構造。
JP6011232A 1994-02-02 1994-02-02 金属屋根材を葺設した屋根の構造 Expired - Fee Related JP2736221B2 (ja)

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JPS55106333A (en) * 1979-02-09 1980-08-15 Saginomiya Seisakusho Inc Unbalanced mass vibrator

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