JP2734809B2 - シリコーン粘着剤組成物 - Google Patents

シリコーン粘着剤組成物

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JP2734809B2
JP2734809B2 JP3133643A JP13364391A JP2734809B2 JP 2734809 B2 JP2734809 B2 JP 2734809B2 JP 3133643 A JP3133643 A JP 3133643A JP 13364391 A JP13364391 A JP 13364391A JP 2734809 B2 JP2734809 B2 JP 2734809B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F299/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers
    • C08F299/02Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers from unsaturated polycondensates
    • C08F299/08Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers from unsaturated polycondensates from polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J183/00Adhesives based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J183/04Polysiloxanes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好な粘着特性を有す
ると共に、耐熱性に優れた硬化物を与え、このため耐熱
性粘着テープやラベル等の用途に適したシリコーン粘着
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
シリコーン粘着剤として(CH33SiO0.5単位及び
SiO2単位を有するポリシロキサンとジメチルシリコ
ーン生ゴムの縮合物からなるシリコーン粘着剤が知られ
ている。この粘着剤は、接着力、凝集力等を高める目的
で過酸化物による架橋が行われているが、硬化温度が1
80〜200℃と高いことから、エネルギーコストや生
産性、熱変形温度の低い基材への適用面で低温硬化が可
能なシリコーン粘着剤が求められている。
【0003】このため、粘度が200〜1000ポイズ
のアルケニル基含有オルガノポリシロキサンとSiH含
有オルガノポリシロキサンの付加反応による低温硬化性
のシリコーン粘着剤が提案されている(特公昭54−3
7907号公報参照)。しかし、この粘着剤では基材上
に良好な物理特性を有する皮膜を得難く、粘着力がばら
つく等の問題があった。これを改良するため、5000
00センチポイズ以上の粘度のアルケニル基含有オルガ
ノポリシロキサン(生ゴム)とSiH含有オルガノポリ
シロキサンの付加反応型の粘着剤が提案され(特開昭6
3−22886号公報参照)、これによれば良好かつ安
定した粘着力が得られるものとされている。しかし、こ
の粘着剤は、200℃以上の高温に長時間晒されると生
ゴムからのクラッキング物により発泡し、接着面積が狭
くなり、粘着力の著しい低下という問題や、外観が悪く
なり、商品価値が低下するという問題がある。それ故、
高温で長時間使用する耐熱性粘着テープやラベル等の用
途には使用し難い。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
低温において短時間で硬化する要請を満たしながら、優
れた粘着特性を有すると共に、高温に長時間晒されても
発泡せず、耐熱性に優れたシリコーン粘着層を与えるシ
リコーン粘着剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(イ)下
記一般式(1)及び一般式(2)で示されるオルガノポ
リシロキサンから選ばれる1種又は2種以上のオルガノ
ポリシロキサン、
【0006】
【化3】 (但し、式中Rはアルケニル基を除く一価の炭化水素
基、nは0〜3の整数、k,mはそれぞれ0又は正の整
数であるが、nが0の時、mは2以上の整数、j,lは
それぞれ2000以上の整数である。) (ロ)R1 3SiO0.5単位(R1は一価の炭化水素基又
は水酸基)及びSiO2単位からなり、R1 3SiO0.5
単位/SiO2単位のモル比が0.5〜1.2の範囲内
にあるオルガノポリシロキサン、 (ハ)1分子中にケイ素原子に結合している水素原子を
少なくとも2個以上含有するオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン、 (ニ)白金系触媒 を含有するシリコーン粘着剤組成物に対し、更に、 (ホ)下記一般式(3)で示されるオルガノポリシロキ
サン
【0007】
【化4】 (但し、式中R,nは上記と同様の意味を示し、pは0
〜1000の整数、qは10〜1000の整数であり、
かつ0≦p/q≦1を満たす数である。)を配合するこ
とが有効であることを知見した。
【0008】即ち、一般に、(イ)成分の如き高粘度の
オルガノポリシロキサンをシリコーン粘着剤に用いるこ
とにより、粘着力を安定化、良好にすることができる
が、その反面200℃以上に長時間晒すと該オルガノポ
リシロキサンが熱分解し、ジメチルサイクリックスとな
って粘着剤層から系外にガスとなって出てくるため発泡
し、粘着力が著しく低下するものであるが、上記(ホ)
成分の高ビニル基含有オルガノポリシロキサンを加える
ことにより、該オルガノポリシロキサンの加熱時のクラ
ッキングを防止するように硬化し、架橋後のポリマーネ
ットワークが適度に緻密なものとなり、発泡が防止され
る。
【0009】更に、(ホ)成分の高ビニル基含有ポリシ
ロキサンを架橋に導入しているため、(イ)成分として
ビニル基含有オルガノポリシロキサン(1)を使用せず
に、両末端シラノールのオルガノポリシロキサン(2)
も使用することができ、ビニル基含有オルガノポリシロ
キサン系で粘着力が不足している時に、両末端シラノー
ルのオルガノポリシロキサンを添加し、粘着力を向上さ
せることができる。しかも、上記シリコーン粘着剤組成
物は付加型硬化であるから低温で硬化させることが可能
である。
【0010】それ故、上記シリコーン粘着剤組成物は1
00〜150℃の低温で硬化して、粘着力、タック、凝
集力等の粘着特性に優れ、しかも250℃以上の高温に
晒しても殆ど発泡することがなく、粘着力の低下が少な
いシリコーン粘着層を与え、このためかかるシリコーン
粘着剤組成物は耐熱性粘着テープやラベル等の用途に好
適に用いることができることを見出し、本発明をなすに
至ったものである。
【0011】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明のシリコーン粘着剤組成物は、上述したよう
に(イ)成分の高粘度のオルガノポリシロキサン、
(ロ)成分の硬化後に粘着性を付与するRSiO
0.5単位とSiO単位からなるオルガノポリシロキ
サン(MQレジン)、(ハ)成分のオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサン、(ニ)成分の白金系触媒及び
(ホ)成分の高ビニル基含有オルガノポリシロキサンを
含有するものである。
【0012】ここで、(イ)成分のオルガノポリシロキ
サンは、本発明のシリコーン粘着剤組成物の主成分であ
り、下記一般式(1)及び一般式(2)で示されるオル
ガノポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上のオ
ルガノポリシロキサンを使用する。
【0013】
【化5】
【0014】上記式(1)及び式(2)中、Rはアルケ
ニル基を除く1価の炭化水素基であり、具体的にはメチ
ル基,エチル基,プロピル基,ブチル基等のアルキル
基、フェニル基,トリル基等のアリール基、ベンジル
基,フェネチル基等のアラルキル基、クロロプロピル
基,トリフルオロプロピル基等のハロアルキル基が挙げ
られるが、特に工業的にはメチル基或いはフェニル基が
好ましい。
【0015】k,mはそれぞれ0又は正の整数である。
この場合、本発明においては、(ハ)成分のオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンと(ホ)成分の付加反応で
硬化するため、(イ)成分として式(1)中kが0であ
るビニル基のない両末端ヒドロキシジメチルポリシロキ
サン単独でも使用可能であるが、(イ)成分のオルガノ
ポリシロキサンとしては、両末端或いは側鎖にビニル基
を含有しているオルガノポリシロキサンが好ましく、従
って、式(1)においてkは1以上の整数、特に、2〜
20であることが好ましい。また、式(2)において、
n=0の時mは2以上の整数、好ましくは2〜20であ
る。好ましくは式(2)中、nは1,2又は3、mは0
〜1000、特に0〜20である。
【0016】また、シロキサン鎖の長さは、式(1)及
び式(2)中、j,lが2000以上の整数であり、好
ましくは2000〜100000である。j,lが20
00未満では粘着特性が悪く、本発明の目的を達し得な
い。
【0017】(イ)成分の粘度としては、50000セ
ンチポイズ以上、特に2,000,000センチポイズ
以上が好ましく、具体的には通常シリコーン生ゴムと呼
ばれる形態のオルガノポリシロキサンが好ましい。
【0018】(ロ)成分のオルガノポリシロキサンは、
硬化後に粘着性を付与する成分であり、R1 3SiO0.5
及びSiO2単位からなるものである。この式中R1は一
価の炭化水素基又は水酸基であるが、水酸基は一価の炭
化水素基と併用することが好ましい。ここで一価の炭化
水素基としては、メチル基,エチル基,プロピル基等の
アルキル基、ビニル基,アリル基等のアルケニル基等が
例示されるが、メチル基とビニル基が好ましく、特に全
1基中の95モル%以上がメチル基であることが好ま
しい。また、R1 3SiO0.5単位/SiO2単位とのモ
ル比は0.5〜1.2であり、特に0.65〜0.85
の範囲内にあることが好ましい。この比が0.5未満で
は粘着力、タックが低下する場合があり、1.2を超え
ると凝集力が低下する場合がある。
【0019】この(ロ)成分の配合量は、(イ)成分1
00部(重量部、以下同様)に対し、50〜250部、
特に100〜200部の範囲とすることが好ましい。配
合量が50部未満では粘着力及び凝集力が低くなる場合
があり、250部を超えるとタックが出にくくなる場合
がある。
【0020】(ハ)成分のオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンは、架橋剤として機能するもので、ケイ素原
子に結合している水素原子が(イ)成分又は(ホ)成分
中のビニル基とヒドロシリル化反応して硬化する。
(ハ)成分としては1分子中にケイ素原子に結合してい
る水素原子を少なくとも2個以上含有すれば特に限定さ
れないが、例えば下記式で示されるものが挙げられる。
【0021】
【化6】 (但し、上記式中、Meはメチル基、a,b,c及びe
はそれぞれ2以上の整数、dは3以上の整数を表す。)
また、HMe2SiO0.5単位及び/又はMeHSiO単
位を含み、更にMe3SiO0.5単位,Me2SiO単
位、ph2SiO単位、MeSiO1.5単位,phSiO
1.5単位及びSiO2単位(式中、Meはメチル基、ph
はフェニル基を表わす)から選ばれる少なくとも1種以
上の単位を有するハイドロジェンポリシロキサンを使用
することができる。
【0022】(ハ)成分の配合量は、(ハ)成分中のケ
イ素原子に結合している水素原子の全原子数(H)と
(イ)成分及び(ホ)成分中の全ビニル基のモル数(V
i)の比(H/Vi)が0.1〜5、特に0.3〜2の
範囲になるように配合することが好ましい。この比が
0.1未満になると架橋密度が低くなって、凝集力も低
くなり、加熱すると(イ)成分のオルガノポリシロキサ
ンのクラッキングにより粘着剤が発泡する場合があり、
5を超えるとタック及び粘着力が低くなると共に、水素
ガスによる発泡が生じ易くなる場合がある。
【0023】(ニ)成分の白金系触媒はヒドロシリル化
反応を促進する触媒で、金属白金でも白金化合物でも良
い。具体的には、塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィン
との錯体、塩化白金酸とビニルシロキサンとの錯体等が
挙げられる。(ニ)成分の添加量は本発明のシリコーン
粘着剤組成物全体に対し10〜2000ppm、特に2
0〜1000ppmとすることが好ましく、10ppm
未満の添加量では架橋密度が低く凝集力が低下する場合
があり、2000ppmを超えるとタック及び粘着力が
低くなると共に、可使時間が短くなる場合があり、経済
的にも不利になるおそれがある。
【0024】(ホ)成分のオルガノポリシロキサンは、
(イ)成分のオルガノポリシロキサンのクラッキングを
防止するもので、下記一般式(3)で示される高ビニル
基含有のものを使用する。
【0025】
【化7】
【0026】式(3)中Rは上記と同様の基が例示され
るが、工業的にはメチル基或いはフェニル基が好まし
い。また、シロキサン鎖は式(3)中のpが0〜100
0、qが10〜1000の範囲で、かつ0≦p/q≦1
を満たせば特に限定されないが、25℃での粘度が50
〜150センチポイズのものが好ましい。50センチポ
イズより粘度が低いと(イ)成分のクラッキング防止効
果が不十分となる場合があり、150センチポイズより
粘度が高いと粘着力、タックが低くなる場合がある。な
お、(ホ)成分のオルガノポリシロキサンとしては式
(3)中のp/qが0以上1以下、好ましくは0〜0.
5である必要があり、p/qが1を超えると架橋密度の
緻密さが失われ、加熱時に発泡し易くなる。
【0027】(ホ)成分の配合量は、(イ)成分100
部に対し0.2〜10部、特に1〜5部とすることが好
ましい。0.2部未満の配合量では(イ)成分のクラッ
キング防止効果が不十分となる場合があり、10部を超
える配合量とすると(ハ)成分も多くしなければなら
ず、このためかえって水素ガスによる発泡が生じ易くな
り、しかも粘着量が低くなる場合がある。
【0028】本発明のシリコーン粘着剤組成物において
は、ポットライフを長くする目的で付加反応の抑制剤を
配合することができる。具体的には例えば3−メチル−
1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキ
シン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オ
ール、フェニルブチノール等のアルキニルアルコールや
これらアルコールのトリメチルシリル化物、3−メチル
−3−ペンテン−1−インや3,5−ジメチル−3−ヘ
キセン−1−イン等が挙げられる。また、その他付加反
応を阻害しない成分、例えば酸化防止剤、顔料、安定
剤、充填剤等を添加してもよい。
【0029】本発明の組成物は一般的に無溶剤下で使用
されるが、塗工性の向上、膜厚制御の目的で各種の有機
溶剤で希釈してもよい。具体的には、例えばトルエン、
キシレン、エチルベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、ミネラルスピリット、ヘキサメチルジシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン等の1種又は2種以上を使用で
き、付加反応を阻害しない有機溶剤であれば特に限定さ
れない。
【0030】このようにして得られた本発明のシリコー
ン粘着剤組成物は、種々の基材に塗布し、硬化させて粘
着層を形成し、粘着製品を作ることができる。この基材
としては、例えばポリエステル、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン等の
プラスチックフィルム、和紙、合成紙などの紙、布、グ
ラスウール、金属箔等の種々の材質のものが使用可能で
ある。また、硬化させる条件としては、通常温度100
〜150℃で1〜3分間という条件を採用することがで
きる。
【0031】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、以下の例において部はいずれも重量
部であり、Meはメチル基、Viはビニル基を示す。
【0032】[実施例1]Me3SiO0.5単位とSiO
2単位とからなり、そのモル比が0.75:1.0であ
るメチルポリシロキサン57部、両末端ジメチルビニル
シロキシ基封鎖ジメチルシロキサン(ビニル基含有量
0.002モル%、相対粘度2.8)43部及びトルエ
ン167部の混合物を110℃で3時間加熱撹拌した
後、冷却し、粘稠溶液を得た。この溶液の固形分100
部に対し、平均組成式が下記式(4)で示されるメチル
ハイドロジェンポリシロキサン0.8部、平均組成式が
下記式(5)で示されるビニルメチルポリシロキサン
(25℃の粘度が100cp)1.0部(SiH/Si
Vi=1.0)及び塩化白金酸の0.5%イソプロピル
アルコール溶液3.3部を混合して、不揮発分60%の
シリコーン粘着剤組成物を得た。
【0033】
【化8】
【0034】この組成物をポリイミドフィルム(厚さ5
0μm)に乾燥膜厚が30μmになるように塗工した
後、130℃で1分間加熱して、ポリイミド基材の粘着
シート及び粘着テープを作成した。
【0035】[実施例2]実施例1の両末端ジメチルビ
ニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサンの代わりに
両末端ヒドロキシジメチルポリシロキサン(相対粘度η
r3.0)を用いた以外は全て実施例1と同様にして、
シリコーン粘着剤組成物を調製し、粘着シート及び粘着
テープを作成した。
【0036】[実施例3]実施例1で用いた両末端ジメ
チルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン20
部、実施例2で用いた両末端ヒドロキシジメチルポリシ
ロキサン20部、実施例1で用いたメチルポリシロキサ
ン60部及びトルエン167部の混合物を110℃で3
時間加熱撹拌した後、冷却し、粘稠溶液を得た。以下、
実施例1と同様にシリコーン粘着剤組成物を調製し、粘
着シート及び粘着テープを得た。
【0037】[比較例1]実施例1において、式(5)
で示されるビニルメチルポリシロキサンを全く添加しな
い以外は全く同様にしてシリコーン粘着剤組成物を調製
し、粘着シート及び粘着テープを作成した。
【0038】[比較例2]ビニル基を全く含有しない市
販のシリコーン粘着剤KR−101−10(信越化学工
業株式会社製)100部、トルエン50部及びベンゾイ
ルパーオキサイド1.2部を混合したシリコーン粘着剤
組成物を実施例1と同様にポリイミドフィルムに乾燥膜
厚が30μmになるように塗工後、180℃で3分間加
熱して、ポリイミド基材の粘着シート及び粘着テープを
作成した。
【0039】以上のようにして得られた粘着シート、粘
着テープについて、下記に示す方法でタック、粘着力、
凝集力及び耐熱性を測定した。結果を表1に示す。
【0040】[タック]粘着テープをその粘着層を上に
した状態で傾斜角30°の斜面上に置き、助走距離10
cmのところから鋼球(JIS−G−4805のSUJ
2)を転がして、粘着層10cmの範囲内で止まる鋼球
の最大の直径(インチ)で示した(傾斜式ボールタック
測定法)。測定時の条件は、温度25±2℃、相対湿度
65±5%である。
【0041】[粘着力]粘着テープをステンレススチー
ル板(SUS−304)にローラー(厚さ約6mmのゴ
ムの層で被覆された重さ2000±50gの金属製のも
の)を圧着速度300mm/分で1往復させることによ
り圧着する。25±2℃,相対湿度65±5%下の条件
に1時間放置後、オートグラフ((株)島津製作所製)
を用い、300mm/分の速度で180°方向に引き剥
した時の剥離力を測定した。
【0042】[凝集力]粘着テープをステンレススチー
ル板(SUS−304)に長さ25mm、幅25mmの
面積部分で粘着力の測定と同様の方法によりローラを用
いて貼り合わせ、この粘着テープの下端に1kgの荷重
をかけ、150℃のオーブン中に24時間懸垂した後の
ズレ距離を読取顕微鏡で測定した。
【0043】[耐熱性]カプトンフィルム(東レ(株)
製、80μm)にシリコーン粘着剤組成物を乾燥後の厚
さが30μmになるように塗工した後、加熱硬化して得
られた粘着シートを50mm×50mmに切断して試験
片を作成し、この試験片をステンレススチール板(SU
S−304)に2kgローラーで貼り合わせ、室温に1
時間放置した後、オーブン中に置いて260℃で576
時間及び300℃で2時間加熱劣化させ、取り出して室
温に冷却してから外観の発泡、剥離、ズレを観察し、下
記基準により評価した。 A:初期(エージング前)と比べて全く異常がみられな
い。 B:若干異常がみられる。 C:50%以上異常がみられる。
【0044】
【表1】
【0045】表1の結果より、式(5)で示される高ビ
ニル基含有ポリシロキサンを添加したシリコーン粘着剤
組成物は、この高ビニル基含有ポリシロキサンを含有し
ない組成物(比較例1)や市販品(比較例2)に比較し
て耐熱性が極めて優れていると共に、タック、粘着力、
凝集力の物性も同等以上であり、しかも市販品よりも低
温、短時間の硬化でこれらの特性が得られることが認め
られる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシリコー
ン粘着剤組成物は、低温、短時間で硬化することがで
き、しかもタック、粘着力、凝集力等の粘着特性に優れ
ると共に、250℃程度の高温にも長時間耐える耐熱性
に優れた粘着層を与えるため、耐熱性粘着テープやラベ
ル等の用途に適したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宝田 充弘 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社 シリコ−ン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 磯部 憲一 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社 シリコ−ン電子材料 技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−155257(JP,A) 特開 昭63−22886(JP,A) 特開 昭47−32047(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)下記一般式(1)及び一般式
    (2)で示されるオルガノポリシロキサンから選ばれる
    1種又は2種以上のオルガノポリシロキサン、 【化1】 (但し、式中Rはアルケニル基を除く一価の炭化水素
    基、nは0〜3の整数、k,mはそれぞれ0又は正の整
    数であるが、nが0の時、mは2以上の整数、j,lは
    それぞれ2000以上の整数である。) (ロ)R SiO0.5単位(Rは一価の炭化水素
    基又は水酸基)及びSiO単位からなり、R Si
    0.5単位/SiO単位のモル比が0.5〜1.2
    の範囲内にあるオルガノポリシロキサン、 (ハ)1分子中にケイ素原子に結合している水素原子を
    少なくとも2個以上含有するオルガノハイドロジェンポ
    リシロキサン、 (ニ)白金系触媒 (ホ)下記一般式(3)で示されるオルガノポリシロキ
    サン 【化2】 (但し、式中R,nは上記と同様の意味を示し、pは0
    〜1000の整数、qは10〜1000の整数であり、
    かつ0≦p/q≦1を満たす数である。)を含有してな
    るシリコーン粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 (イ)成分100重量部に対し(ロ)成
    分を50〜250重量部及び(ホ)成分を0.2〜10
    重量部配合すると共に、(ハ)成分をそのケイ素原子に
    結合している水素原子の全原子数(H)と(イ)成分及
    び(ホ)成分中の全ビニル基のモル数(Vi)の比(H
    /Vi)が0.1〜5の範囲になるように配合し、
    (ニ)成分を組成物全体に対し10〜2000ppm配
    合した請求項1記載のシリコーン粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 (ホ)成分の粘度が25℃において50
    〜150センチポイズである請求項1又は2記載のシリ
    コーン粘着剤組成物。
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