JP2733830B2 - 扉用ロックハンドル装置 - Google Patents

扉用ロックハンドル装置

Info

Publication number
JP2733830B2
JP2733830B2 JP32499495A JP32499495A JP2733830B2 JP 2733830 B2 JP2733830 B2 JP 2733830B2 JP 32499495 A JP32499495 A JP 32499495A JP 32499495 A JP32499495 A JP 32499495A JP 2733830 B2 JP2733830 B2 JP 2733830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
cam
door
control piece
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32499495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09144407A (ja
Inventor
史朗 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takigen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Takigen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takigen Manufacturing Co Ltd filed Critical Takigen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP32499495A priority Critical patent/JP2733830B2/ja
Priority to TW86208505U priority patent/TW426083U/zh
Publication of JPH09144407A publication Critical patent/JPH09144407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2733830B2 publication Critical patent/JP2733830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は貨物トラックのコ
ンテナーのリア扉等に使用され、閉鎖した扉をコンテナ
ー本体等の固定枠体に錠止するのに使用される扉用ロッ
クハンドル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 扉に固着される本体ケースに操作ハン
ドルを起伏回転可能に収容し、操作ハンドルの基端部を
駆動軸によって本体ケースに枢着し、固定枠体側の受金
と係脱する掛金が先端部に設けられる鎖錠ロッドを駆動
軸に連結し、本体ケースに固着したロックケースにロッ
クカムとストッパーカムを相係合するように枢着し、バ
ネによってロックカムとストッパーカムを互いに逆方向
に回転付勢し、操作ハンドルのロック棒をロックカムの
側面凹部に係合させて操作ハンドルを本体ケース内に没
入した位置に錠止し、ロックカムの側面段部にストッパ
ーカムの側面突起を係合させてロックカムを当該錠止位
置に回転不能に拘束し、プッシュレバーの押し込み操作
によってストッパーカムによるロックカムの拘束を解除
し、操作ハンドルを本体ケースから起立回転させて鎖錠
ロッドを施錠位置から解錠位置に回転させるようにした
扉用ロックハンドル装置は既に知られている。
【0003】このような扉用ロックハンドル装置では、
操作ハンドルが無権限者によって妄りに操作されるのを
阻止するために本体ケースにシリンダー錠等の錠前ユニ
ットを設け、操作ハンドルが本体ケース内に没入して鎖
錠ロッドが施錠位置にあるとき、錠前ユニットのロータ
に連結したロック板によってストッパーカムを回転不能
に拘束している。貨物トラックの運転者等の正当権限者
は正規のキーによって錠前ユニットのロータを回転さ
せ、ロック板をストッパーカムの回転を阻止しない位置
に移動させてから、プッシュレバーを押し込み、操作ハ
ンドルを本体ケースから引き出し回転させる。この起立
回転の当初段階で操作ハンドルの前記ロック棒はロック
カムをバネ付勢に抗して回転させ、ロックカムの側面凹
部から脱出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置では、プッシュレバーとストッパーカムは常に連動関
係にあり、プッシュレバーを押し込むとプッシュレバー
の作動アームは必ずストッパーカムを押すように構成さ
れている。そのため、ストッパーカムが上記のように施
錠状態にあるのにも拘らず誤ってプッシュレバーを押し
込んだ時には、プッシュレバーやストッパーカムに過大
な負荷がかかり、プッシュレバーやストッパーカムある
いはこれらの軸ピン等の損傷破壊を招く危険がある。し
たがって本発明の目的は、施錠状態においてプッシュレ
バーを押し込み操作してもプッシュレバーや関連部品が
損傷破壊される危険性がない扉用ロックハンドル装置を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明が適用される扉用ロ
ックハンドル装置は、扉1に固着される本体ケース2に
操作ハンドル3を起伏回転可能に収容し、操作ハンドル
3の基端部を駆動軸4によって本体ケース2に枢着し、
固定枠体側の受金と係脱する掛金が先端部に設けられる
鎖錠ロッド5を駆動軸4に連結し、本体ケース2に固着
したロックケース6にロックカム11とストッパーカム
12を相係合するように枢着し、バネによってロックカ
ム11とストッパーカム12を互いに逆方向に回転付勢
し、操作ハンドル3に設けたロック棒16をロックカム
11の側面凹部18に係合させて操作ハンドル3を本体
ケース2内に没入した位置に錠止し、ロックカム11の
側面段部19にストッパーカム12の制止突起20を係
合させてロックカム11を当該錠止位置に回転不能に拘
束し、プッシュレバー23の押し込み操作によってスト
ッパーカム12によるロックカム11の拘束を解除し、
操作ハンドル3を本体ケース2から起立回転させて鎖錠
ロッド5を施錠位置から解錠位置に回転させるようにし
たものである。
【0006】請求項1の発明では、プッシュレバー23
とストッパーカム12との間に制御コマ24を挿入し、
鎖錠ロッド5が施錠位置にあるとき、制御コマ24とス
トッパーカム12の連動関係を遮断し、鎖錠ロッド5を
解錠位置に駆動したいとき、制御コマ24とストッパー
カム12の連動関係を成立させる。
【0007】扉1を閉鎖して操作ハンドル3を本体ケー
ス2内に没入回転させると、操作ハンドル3に連動して
鎖錠ロッド5が施錠位置に回転し、先端部の掛金が固定
枠体側の受金(図示していない)に係合して扉1を固定
枠体32に錠止する。このように扉1が施錠状態にある
時には、制御コマ24はストッパーカム12との連動関
係が遮断された位置にある。そのため、プッシュレバー
23が誤って押し込まれても、プッシュレバー23は制
御コマ24を空転させるだけであり、ストッパーカム1
2にはプッシュレバー23からの回転力は伝達されない
ので、ロックカム11は操作ハンドル3のロック棒16
を引き込み位置に拘束した状態に保持される。
【0008】扉1の施錠を解除して扉1を開放したい時
には、制御コマ24はストパーカム12との連動関係が
成立する位置に移動させられる。そのため、プッシュレ
バー23を押し込むと、その回転力は制御コマ24を介
してストッパーカム12に伝達され、ストッパーカム1
2は側面突起20がロックカム11の側面段部19から
離脱する方向にバネ付勢に抗して回転する。
【0009】そこで、操作ハンドル3を本体ケース2か
ら引き出し回転させると、回転当初の段階で操作ハンド
ル3のロック棒16がロックカム11の側面凹部18の
内面を押すので、ロックカム11がバネ付勢に抗して回
転し、ロック棒16が側面凹部18から脱出する。この
ようにして本体ケース2に対する錠止を解かれた操作ハ
ンドル3を駆動軸4を中心に所定角度まで起立回転させ
ると、鎖錠ロッド5は先端部の掛金が固定枠体側の受金
から離脱する解錠位置まで回転することになる。
【0010】請求項2の発明では、制御コマ24を連動
関係の遮断位置または成立位置へ移動させる駆動部材2
5を設け、電気モータ錠26の出力軸27に該駆動部材
25を接続し、コントローラ28によって電気モータ錠
26の作動を制御する。
【0011】電気モータ錠26で駆動部材25を施錠位
置に設定すると、制御コマ24はストッパーカム12と
の連動関係を遮断され、プッシュレバー23を押し込ん
でも制御コマ24が空転するだけである。電気モータ錠
26で駆動部材25を解錠位置に設定すると、制御コマ
24はストッパーカム12との連動関係が成立し、プッ
シュレバー23を押し込むと制御コマ24を介してスト
ッパーカム12が回転させられ、ロックカム11の回転
拘束を解除する。
【0012】コントローラ28は扉や固定枠体に装着さ
れたセンサースイッチと協働して、電気モータ錠26が
解錠側あるいは施錠側に作動した時の継続時間を制御
し、扉1の開放操作あるいは閉鎖操作のためのタイミン
グを設定する。
【0013】請求項3の発明では、制御コマ24を連動
関係の遮断位置または成立位置へ移動させる駆動部材2
5は、本体ケース2に設けた錠前ユニット29のロータ
30に連結した操作カム31によって操作され、施錠状
態において操作カム31と駆動部材25の連動関係は遮
断される。
【0014】請求項4の発明では、制御コマ24を連動
関係の遮断位置または成立位置へ移動させる駆動部材2
5は、電気モータ錠26の出力軸27に接続され、コン
トローラ28によって電気モータ錠26の制御する。ま
た、駆動部材25は錠前ユニット29のロータ30に連
結した操作カム31によっても操作可能であり、施錠状
態において操作カム31と駆動部材25の連動関係は遮
断される。
【0015】
【発明の実施の形態】 図示の実施の形態では、駆動部
材25の操作手段としては、電気モータ錠26とメカニ
カルロックの錠前ユニット29が併用されている。通常
時は電気モータ錠26が使用され、バッテリー電源の消
耗や電気系統の故障といった非常時に錠前ユニット29
が使用される。図1に示したようにコントローラ28と
昭光式押しボタンスイッチ33と扉開閉センサー34お
よび電源バッテリー35はコンテナー本体32側に装着
されており、扉1側に装着された電気モータ錠26への
配線は通電蝶番36を通してある。
【0016】図4と図5に示したように本体ケース2は
扉1の正面側凹部に埋め込み固着され、長方形リング状
に形成された操作ハンドル3は、操作ハンドル3の基端
辺部に内端部を挿入固着された上下の駆動軸4,4は本
体ケース2の上下面壁部37,37を貫通して装着され
ている。上下の鎖錠ロッド5,5は各駆動軸4の外端部
に嵌め込み固着される。常法にしたがって適当なガイド
部材に案内されて扉1の上下縁部より突出する鎖錠ロッ
ド5の先端部には、固定枠体32の後面枠部に固着され
る受金と係合する掛金が装着される。
【0017】本体ケース2の背面壁部38には横長にロ
ックケース6がビス39によって固着され、更にロック
ケース6を被覆してカバーケース21がビス40によっ
て固着されている。図6に示したように操作ハンドル3
を没入回転させた時、カバーケース21は全体が操作ハ
ンドル3の開口部41に入り込む。図8から図11に示
したようにロックカム11とストッパーカム12はロッ
クケース6の上下一対の壁板部42,42の間に左右横
並びに配置され、駆動軸4と平行な第二軸ピン8と第三
軸ピン9によって壁板部42にそれぞれ枢着されてい
る。壁板部42の中央左より部分には、操作ハンドル3
の上側辺部と下側辺部間に連設されたロック棒16が入
り込む深さの逃げ溝部43を設けてある。壁板部42,
42の左端部間にはサポートカム10が配置され、駆動
軸4と平行な第一軸ピン7によって壁板部42に枢着さ
れている。
【0018】図6においてサポートカム10は第一バネ
13によって反時計回り方向に回転付勢され、ロックカ
ム11は第二バネ14によって時計回り方向に回転付勢
され、ストッパーカム12は同じく第二バネ14によっ
て反時計回り方向に回転付勢されている。第一バネ13
は捻りバネで構成され、コイル部13aが第一軸ピン7
に嵌められ、一方の直線端部13bがサポートカム10
の支持角部44に掛合され、他方の直線端部13cがロ
ックケース6の壁板部42に掛合している。第二バネ1
4は2個のコイル部14a,14bを有する捻りバネで
構成され、一方のコイル部14aは第二軸ピン8に嵌め
られ、他方のコイル部14bは第三軸ピン9に嵌めら
れ、一方の直線端部13cはロックカム11に掛合し、
他方の直線端部13dはストッパーカム12に掛合して
いる。
【0019】サポートカム10の先端角部44はロック
カム11の周側面を背後より押している。操作ハンドル
3を本体ケース2に没入回転させた時、ロック棒16が
ロックカム11の受動角部45を押すため、ロックカム
11は第二バネ14の付勢に抗して図10の二点鎖線位
置から反時計回り方向に回転する。この回転はロックケ
ースの壁板部42にビス46で固着してある防御壁板4
7にロックカム11の停止突起48が当たることによっ
て停止させられる。ロックカム11がこのように回転す
るとき、ストッパーカム12の制止突起20はロックカ
ム11の側面に褶接して行き、ロックカム11が停止し
た時、制止突起20はロックカム11の側面段部19に
深く係合する。これによってロックカム11の逆回転が
阻止され操作ハンドル3のロック棒16はロックカム1
1の側面凹部18とサポートカム10の側面凹部17に
係合した位置に拘束され、操作ハンドル3の引き出し回
転が阻止される。
【0020】図8、図9及び図15ないし図18に示し
たように制御コマ24は、左右方向に突出した第一連動
アーム49と上下方向に突出した第二連動アーム50を
周面に設けた本体プレート51と、基端部を本体プレー
トにビス55によって固着されて第三軸ピン9の中空部
52に上下方向に移動可能に嵌挿されたシャフト53
と、シャフト53の先端部に固着されたバネ受けプレー
ト54とで構成されている。
【0021】図8に示したように制御コマ4が下限位置
にあるときには、第二連動アーム50の先端部は破線で
示したようにストッパーカム12の受動突起56に係合
不能な位置にあり、制御コマ24が図10において第三
軸ピン9を中心に反時計回り方向に回されても、制御コ
マ24からストッパーカム12への回転力の伝達はな
く、単に空転するだけである。他方、駆動部材25によ
って制御コマ24を上限位置に移動させたときには、図
8に二点鎖線で示したように第2連動アーム50はスト
ッパーカム12の受動突起56と係合可能な位置に来
る。そのため、制御コマ24を反時計方向に回したと
き、制御コマ24からストッパーカム12に回転力が伝
達される。
【0022】駆動部材25は、本体ケース2の背面壁部
38にビス57で固着されたガイド板58と、ガイド板
58の中央部の半円形管部59に上下方向に移動可能に
嵌挿された本体ロッド60と、本体ロッド60の半径方
向に固着され、半円形管部59の側面壁部の上下方向の
2個のスロット61,61から左斜め方向に突出した駆
動ピン62,62とによって構成されている。本体ロッ
ド60の上端部には連結端子63がねじ込み固着されて
おり、連結端子63は適当な連動リンク機構64を介し
て前記電気モータ錠26の出力軸27に接続されてい
る。
【0023】図8に示したように下位側の駆動ピン62
は制御コマ24の本体プレート51の下面に当接してお
り、本体ロッド60が上方に牽引されたとき、制御コマ
24を前記上限位置に移動させる。上位側の駆動ピン6
2は、本体ロッド60が押し下げられたとき、制御コマ
24のバネ受けプレート54を押して、制御コマ24を
下限位置に押し下げる。制御コマ24は第三バネ15に
よって図10において反時計回り方向に回転付勢されて
いる。第三バネ15は捻りバネで構成され、コイル部1
5aは前記シャフト53に嵌められ、図11に示したよ
うに一方の直線端部15bは上位側の駆動ピン62に掛
合し、他方の直線端部15cは前記バネ受けプレート5
4に掛合している。
【0024】図12に示したようにメカニカルロックの
錠前ユニット29がカバーケース21の右端部にナット
65によって締め付け固着されており、所定の鍵66の
挿入によって回転可能となるロータ30の先端部には、
図14に示したようにナット67によって操作カム31
が固着されている。操作カム31には図20から図21
に示したように所定角度間隔を置いて第一操作アーム6
8と第二操作アーム69を半径方向に突出して設けてあ
る。駆動部材25の前記ガイド板58の半円形管部59
には図8に示したように上下2個のスロット61,61
の中間に第三の上下方向のスロット70が設けられ、本
体ロッド60の半径方向に固着された中位駆動ピン71
が前面方向に該スロット70から突出している。
【0025】錠前ユニット29のロータ30の鍵孔72
に鍵66を図25の鍵抜き差し位置にて差し込み、非常
施錠位置まで反時計回り方向に回転させると、第二操作
操作アーム69が中位の駆動ピン71を押して駆動部材
25の本体ロッド60を図4の実線位置まで押し下げ
る。このあと、鍵66を鍵抜き差し位置まで戻してロー
タ30から抜き取ると、中位の駆動ピン71は図4の実
線位置に残される。そのため、制御コマ24は施錠状態
に設定され、制御コマ24の第二連動アーム50はスト
ッパーカム12の受動突起56と係合不能な位置に置か
れ、制御コマ24を反時計方向に回したとき、制御コマ
24からストッパーカム12には回転力は伝達されな
い。
【0026】鍵66を図25の鍵抜き差し位置にてロー
タ30の鍵孔72に差し込み、非常解錠位置まで時計回
り方向に回転させると、第一操作操作アーム68が中位
の駆動ピン71を押して駆動部材25の本体ロッド60
を押し上げる。そのため、制御コマ24は解錠状態に設
定され、制御コマ24の第二連動アーム50はストッパ
ーカム12の受動突起56と係合可能な位置に置かれ、
制御コマ24を反時計方向に回したとき、制御コマ24
からストッパーカム12に回転力が伝達される。第一操
作アーム68の根本部には駆動ピン71が入り込む切欠
73を設けてあり、制御コマ24が上記のように上限位
置に到達したとき、駆動ピン71が該切欠73に係合す
ることによって、解錠状態が保持される。
【0027】図12から図14に示したように断面U字
状のプッシュレバー23はカバーケース21の上下壁板
部74,74の左端部に駆動軸4と平行な第四軸ピン2
2によって上下脚板部76を枢着され、押圧板部77は
通常時にはカバーケース21の前面壁板部78とほぼ面
位置が合致している。脚板部76の先端部には、制御コ
マ24の第一連動アーム49の背後側に配置される作動
突起79が設けられ、第四軸ピン22を中心にプッシュ
レバー23を図7において反時計方向に回したとき、制
御コマ24が第三軸ピン9を中心に反時計方向に回転駆
動させられる。プッシュレバー23は第四バネ75によ
って時計回り方向に回転付勢されており、脚板部76が
本体ケース2の背面壁部38に当接することによって待
機位置に停止する。第四バネ75は捻りバネによって構
成され、コイル部75aは第四軸ピン22に嵌められ、
一方の直線端部75bはプッシュレバー23に掛合し、
他方の直線端部75cは本体ケース2の背面壁部38に
当接している。
【0028】カバーケース21とプッシュレバー23の
間には、操作ハンドル3のロック棒16が入り込む空間
80が残されており、カバーケース21の前面壁板部7
8の左端部には、解錠時にロックカム11が入り込む逃
げ溝部81を設けてあり、図10に示したように解錠方
向に回転したロックカム11は、該逃げ溝部81の内面
部81aに当接することによって回転が停止する。図2
2に示したようにプッシュレバー23の作動突起79に
は補強用裏当て板82を溶接してある。プッシュレバー
23には必要に応じてフック状の二重ロック板83がビ
ス84によって固着される。
【0029】電気モータ錠26は公知構造のものであ
り、貨物トラックの運転者等の正当権限者が昭光式押し
ボタンスイッチ33を押すと、電気モータ錠26は解錠
側に動作し、駆動部材25の本体ロッド60が上方に牽
引され、制御コマ24は前記上限位置に押し上げられ、
制御コマ24とストッパーカム12との連動関係が成立
する。コントローラ28で設定された開扉時間である約
30秒間に扉1が操作ハンドル3によって開放操作され
ないときには、自動的に電気モータ錠26が逆作動して
駆動部材25の本体ロッド60が押し下げられ、制御コ
マ24が下限位置に押し下げられて、制御コマ24とス
トッパーピン12との連動関係が遮断され、施錠状態に
復帰する。
【0030】解錠状態にある所定時間内に扉1を開放操
作すると、扉スイッチ34がオン動作し、扉1を閉鎖操
作するまで解錠状態が保持される。前記昭光式押しボタ
ンスイッチ33は解錠時には点灯している。所要の荷卸
し作業の終了後、扉1を閉鎖操作すると、扉スイッチ3
4がオフ動作し、その時点で電気モータ錠26が施錠側
に作動する。これによって駆動部材25の本体ロッド6
0が押し下げられ、制御コマ24が下限位置に移動し
て、制御コマ24とストッパーカム12との連動関係が
再び遮断される。何らかの電気的トラブルが発生して電
気モータ錠26を使用できないときには、メカニカルロ
ックの錠前ユニット29の非常用鍵66によって施解錠
操作がなされる。
【0031】
【発明の効果】 以上のように請求項1の発明では、プ
ッシュレバー23とストッパーカム12との間に制御コ
マ24を挿入し、鎖錠ロッド5が施錠位置にあるとき、
制御コマ24とストッパーカム12の連動関係を遮断
し、鎖錠ロッド5を解錠位置に駆動したいとき、制御コ
マ24とストッパーカム12の連動関係を成立させるの
で、施錠状態において誤ってプッシュレバー23が押し
込み操作されても、プッシュレバー23や関連部品が損
傷破壊される危険性はない。
【0032】請求項2の発明では、制御コマ24を連動
関係の遮断位置または成立位置へ移動させる駆動部材2
5を設け、電気モータ錠26の出力軸27に該駆動部材
25を接続し、電気モータ錠26の作動時間をコントロ
ーラ28によって制御したので、扉1の開閉のタイミン
グと継続時間を使用状況に合わせて任意に設定すること
ができる。
【0033】請求項3の発明では、制御コマ24を連動
関係の遮断位置または成立位置へ移動させる駆動部材2
5を設け、本体ケース2に錠前ユニット29のロータ3
0に連結した操作カム31によって該駆動部材25を操
作するものであり、施錠状態では操作カム31と駆動部
材25の連動関係も遮断されているため、誤ってプッシ
ュレバー23が押し込まれても、プッシュレバー23と
その関連部品が総称破壊されないだけでなく、操作カム
31と錠前ユニット29も損傷破壊から免れる。
【0034】請求項4の発明では、制御コマ24を連動
関係の遮断位置または成立位置へ移動させる駆動部材2
5は電気モータ錠26と錠前ユニット29のいずれによ
っても操作可能に構成されているため、電気系統の故障
によって電気モータ錠26が作動不能である非常時に
は、錠前ユニット29のキー操作によって駆動部材25
を施錠位置あるいは解錠位置へと操作でき、非常時の扉
1の開閉が支障なく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る扉用ロックハンド
ル装置の使用情況を示す概略的な正面図であり、操作ハ
ンドルが本体ケースに没入して施錠状態にある。
【図2】 図1の扉用ロックハンドル装置の右側面図で
ある。
【図3】 図1の扉用ロックハンドル装置の底面図であ
る。
【図4】 図1の扉用ロックハンドル装置の内部機構部
品の位置関係を重層的に示した一部切欠正面図である。
【図5】 図1の扉用ロックハンドル装置の内部機構部
品の位置関係を重層的に示した一部切欠底面図である。
【図6】 図4のA−A線矢視断面図である。
【図7】 図4のB−B線矢視断面図である。
【図8】 図1の扉用ロックハンドル装置のロックカ
ム、ストッパーカム及び制御コマを組み付けたロックケ
ースと駆動部材の正面図である。
【図9】 図8のロックケースと駆動部材の平面図であ
る。
【図10】 図8のロックケースと駆動部材の底面図で
ある。
【図11】 図8のロックケースと駆動部材の右側面図
である。
【図12】 図1の扉用ロックハンドル装置のプッシュ
レバーを組み付けたカバーケースの正面図である。
【図13】 図12のカバーケースの底面図である。
【図14】 図12のカバーケースの一部切欠右側面図
である。
【図15】 図1の扉用ロックハンドル装置の制御コマ
組立体の正面図である。
【図16】 図15の制御コマ組立体の平面図である。
【図17】 図15の制御コマ組立体の底面図である。
【図18】 図15の制御コマ組立体の右側面図であ
る。
【図19】 図1の扉用ロックハンドル装置の錠前ユニ
ットの操作カムの正面図である。
【図20】 図19の操作カムの底面図である。
【図21】 図19の操作カムの右側面図である。
【図22】 図1の扉用ロックハンドル装置のプッシュ
レバーの正面図である。
【図23】 図23のプッシュレバーの底面図である。
【図24】 図23のプッシュレバーの右側面図であ
る。
【図25】 図1の扉用ロックハンドル装置の錠前ユニ
ットにおけるキーの抜き差し位置と非常施錠位置及び非
常解錠位置を示す正面図である。
【図26】 図5のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 扉 2 本体ケース 3 操作ハンドル 4 駆動軸 5 鎖錠ロッド 6 ロックケース 7 第一軸ピン 8 第二軸ピン 9 第三軸ピン 10 サポートカム 11 ロックカム 12 ストッパーカム 13 第一バネ 14 第二バネ 15 第三バネ 16 操作ハンドルのロック棒 17 サポートカムの側面凹部 18 ロックカムの側面凹部 19 ロックカムの側面段部 20 ストッパーカムの制止突起 21 カバーケース 22 第4軸ピン 23 プッシュレバー 24 制御コマ 25 制御コマの駆動部材 26 電気モータ錠 27 電気モータ錠の出力軸 28 電気モータ錠のコントローラ 29 錠前ユニット 30 錠前ユニットのロータ 31 操作カム 32 固定枠体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉1に固着される本体ケース2に操作ハ
    ンドル3を起伏回転可能に収容し、操作ハンドル3の基
    端部を駆動軸4によって本体ケース2に枢着し、固定枠
    体側の受金と係脱する掛金が先端部に設けられる鎖錠ロ
    ッド5を駆動軸4に連結し、本体ケース2に固着したロ
    ックケース6にロックカム11とストッパーカム12を
    相係合するように枢着し、バネによってロックカム11
    とストッパーカム12を互いに逆方向に回転付勢し、操
    作ハンドル3に設けたロック棒16をロックカム11の
    側面凹部18に係合させて操作ハンドル3を本体ケース
    2内に没入した位置に錠止し、ロックカム11の側面段
    部19にストッパーカム12の制止突起20を係合させ
    てロックカム11を当該錠止位置に回転不能に拘束し、
    プッシュレバー23の押し込み操作によってストッパー
    カム12によるロックカム11の拘束を解除し、操作ハ
    ンドル3を本体ケース2から起立回転させて鎖錠ロッド
    5を施錠位置から解錠位置に回転させるようにした扉用
    ロックハンドル装置において、プッシュレバー23とス
    トッパーカム12との間に制御コマ24を挿入し、鎖錠
    ロッド5が施錠位置にあるとき、制御コマ24とストッ
    パーカム12の連動関係を遮断し、鎖錠ロッド5を解錠
    位置に駆動したいとき、制御コマ24とストッパーカム
    12の連動関係を成立させることを特徴とする扉用ロッ
    クハンドル装置。
  2. 【請求項2】 制御コマ24を連動関係の遮断位置また
    は成立位置へ移動させる駆動部材25を設け、電気モー
    タ錠26の出力軸27に該駆動部材25を接続し、コン
    トローラ28によって電気モータ錠26の作動を制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の扉用ロックハンド
    ル装置。
  3. 【請求項3】 制御コマ24を連動関係の遮断位置また
    は成立位置へ移動させる駆動部材25を設け、本体ケー
    ス2に設けた錠前ユニット29のロータ30に連結した
    操作カム31によって該駆動部材25を操作し、施錠状
    態において操作カム31と駆動部材25の連動関係を遮
    断することを特徴とする請求項1に記載の扉用ロックハ
    ンドル装置。
  4. 【請求項4】 制御コマ24を連動関係の遮断位置また
    は成立位置へ移動させる駆動部材25を設け、電気モー
    タ錠26の出力軸27に該駆動部材25を接続し、コン
    トローラ28によって電気モータ錠26の作動を制御す
    るとともに、錠前ユニット29のロータ30に連結した
    操作カム31によっても該駆動部材25を操作可能と
    し、施錠状態において操作カム31と駆動部材25の連
    動関係を遮断することを特徴とする請求項1に記載の扉
    用ロックハンドル装置。
JP32499495A 1995-11-20 1995-11-20 扉用ロックハンドル装置 Expired - Fee Related JP2733830B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32499495A JP2733830B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 扉用ロックハンドル装置
TW86208505U TW426083U (en) 1995-11-20 1997-05-24 Door lock handle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32499495A JP2733830B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 扉用ロックハンドル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09144407A JPH09144407A (ja) 1997-06-03
JP2733830B2 true JP2733830B2 (ja) 1998-03-30

Family

ID=18171951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32499495A Expired - Fee Related JP2733830B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 扉用ロックハンドル装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2733830B2 (ja)
TW (1) TW426083U (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3079864B1 (fr) * 2018-04-10 2022-07-22 Renault Sas Dispositif d'ouverture d'un ouvrant et vehicule equipe d'un tel dispositif
JP2022122779A (ja) * 2021-02-10 2022-08-23 タキゲン製造株式会社 扉のポップアウト型ロックハンドル装置
JP2022122778A (ja) * 2021-02-10 2022-08-23 タキゲン製造株式会社 扉のポップアウト型ロックハンドル装置
CN118145197A (zh) * 2024-05-09 2024-06-07 江苏永祥特钢有限公司 一种集装箱锁头组件

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09144407A (ja) 1997-06-03
TW426083U (en) 2001-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930000848B1 (ko) 문 자물쇠
JP3835606B2 (ja) 電気錠
JP3348169B2 (ja) 自動車用扉のロック装置
JP3788968B2 (ja) 電気錠
JP2733830B2 (ja) 扉用ロックハンドル装置
JP2002013333A (ja) 蓋部材の錠装置
KR102633868B1 (ko) 차량용 전동식 도어 래치
JP3101018B2 (ja) 筐体の開閉装置
JP2573538B2 (ja) スーパーロック機構付車両ドアロック装置の安全機構
JP2797275B2 (ja) 確認スイッチ付き平面ハンドル装置
JP4681275B2 (ja) ドア開閉装置
JP3769154B2 (ja) ドアロック装置
KR200174474Y1 (ko) 도어용 록핸들 장치
JP3458070B2 (ja) ドアロック装置
JP3316709B2 (ja) 自動車用ドアロックの防盗装置
JP2002180720A (ja) 引き出し回転操作型ロックハンドル装置
JP3785427B2 (ja) 自動車のバックドアのロック装置
JP2604019Y2 (ja) 盗難防止装置
JP2000008330A (ja) プラットホーム用安全柵
JP2003106021A (ja) 自動販売機
JP2587477Y2 (ja) 安全用スイッチ装置
JP2782487B2 (ja) スーパーロック機構付車両ドアロック装置
JP2511371B2 (ja) シャッタ―用ロック装置
JPH0784823B2 (ja) 開き戸用電気錠
JP2532629Y2 (ja) 金庫の非常解錠装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees