JP3785427B2 - 自動車のバックドアのロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のバックドアのロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、筐体の内部にストライカと噛合うラッチを回動自在に設けると共に、ラッチのシャフトにラッチレバーを設け、筐体に支持体を配設し、支持体の内側にラッチレバーと係脱自在のクローズレバーを支軸を介して回動自在に設けた自動車のバックドアのロック装置が知られている。
【0003】
ところが、従来の自動車のバックドアのロック装置では、ラッチがストライカに噛合って係合するハーフラッチ状態において、クローズレバーを支持体に対して支軸を支点として回動することにより、クローズレバーの先端部の側縁がラッチレバーの先端寄りに係合し、ラッチレバーがクローズレバーの回動に伴いながら回転し、ラッチのシャフトがラッチレバーの回転に伴いながら筐体に対して回動し、ラッチをシャフトの回動に伴いながらストライカに噛合って係合するハーフラッチ状態から強制的にフルラッチ状態とする。
【0004】
しかし、ラッチのハーフラッチ状態の時に、クローズレバーが支軸を支点として回動しているにも拘らず、ラッチを係止するディテントレバーを手動操作し、ストライカのラッチによる係合を解放したフルオープン状態としようとすると、ディテントレバーがラッチの係止を解放するので、ラッチが付勢手段によりハーフラッチ状態からフルオープン状態へと回転し、ラッチレバーがラッチのシャフトの回動に伴いながら回転するので、クローズレバーの先端がラッチレバーの先端寄りの上面を噛込んでしまい、バックドアが開かなくなるような不都合を生じることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述する問題点に対処して、ラッチがストライカに噛合って係合するハーフラッチ状態において、回動体が支軸を支点として回動し、係合体が回動体の回動に伴いながら移動し、クローズレバーが係合体の移動に伴いながら支持体に対して支軸を支点として回動すると同時に、クローズレバーの先端部の側縁がラッチレバーの先端寄りに係合し、ラッチレバーがクローズレバーの回動に伴いながら回転し、ラッチのシャフトがラッチレバーの回転に伴いながら筐体に対して回動し、ラッチをシャフトの回動に伴いながらストライカに噛合って係合するハーフラッチ状態から強制的にフルラッチ状態とし、クローズレバーの先端がラッチレバーの先端寄りの上面を噛込んだ非常事態を起こした場合に、クローズレバーの係合体による係合を解除するのみで、クローズレバーを回動体に対してフリーな状態とし、クローズレバーのみを回動体とは別に支軸を支点として回動すれば、クローズレバーの先端のラッチレバーの先端寄りの上面に対する噛込みを解放することが可能な自動車のバックドアのロック装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る自動車のバックドアのロック装置は、筐体の内部にストライカと噛合うラッチを回動自在に設けると共に、前記ラッチのシャフトにラッチレバーを設け、前記筐体に支持体を配設し、前記支持体に前記ラッチレバーと係脱自在のクローズレバーを支軸を介して回動自在に設けたものであって、上記課題を解決するために、前記支軸に回動体を回動自在に設け、前記回動体に前記クローズレバーと係脱自在の係合片を前記回動体の面から突出して形成し、前記クローズレバーはねじりコイルバネにより前記回動体の係合片に向って常時付勢されていることを特徴とする構成を有するものである。また、請求項2に係る自動車のバックドアのロック装置は、請求項1に係る自動車のバックドアのロック装置において、前記回動体の係合片が前記クローズレバーと係合可能な状態と係合不可能な状態とに出没可能とされていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項3に係る自動車のバックドアのロック装置は、筐体の内部にストライカと噛合うラッチを回動自在に設けると共に、前記ラッチのシャフトにラッチレバーを設け、前記筐体に支持体を配設し、前記支持体に前記ラッチレバーと係脱自在のクローズレバーを支軸を介して回動自在に設けたものであって、上記課題を解決するために、前記支軸に回動体を回動自在に設け、前記回動体に前記クローズレバーと係脱自在のロッキングレバーを回動自在に取付け、前記ロッキングレバーの一端は前記クローズレバーと係合する配置とされ、前記クローズレバーはバネにより前記ロッキングレバーに向って常時付勢されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に係る自動車のバックドアのロック装置は、請求項3に係る自動車のバックドアのロック装置において、前記ロッキングレバーは他端を手動操作可能とされ、他端が押し下げられることにより前記回動体に対して回動され、前記ロッキングレバーの一端と前記クローズレバーとの係合を解除可能とされていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
図1において、1は筐体であり、筐体1の内部には、図2に示すように、ストライカ2と噛合うラッチ3が回動自在に設けられると共に、ラッチ3のシャフト4には、図3に示すように、ラッチレバー5が設けられている。
【0011】
筐体1の上部には、図1に示すように、支持体となるブラケット6が配設され、ブラケット6には、図3に示すように、ラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー7が支軸8を介して回動自在に設けられている。
【0012】
支軸8には、図4に示すように、回動体となるセクタギア9が回動自在に設けられると共に、セクタギア9には、図1に示すように、クローズレバー7と係脱自在の係合体としてねじ10が設けられている。
【0013】
筐体1の端壁11の中央には、図1に示すように、切欠部12が形成されると共に、筐体1の底壁13の中央には、図2に示すように、切欠部12に続いて内方に向って開口する切欠凹部14が形成され、筐体1の底壁13の一側縁と切欠凹部14との間の中央付近には、図3に示すように、支持孔15が穿設され、筐体1の底壁13の他側縁と切欠凹部14との間の中央付近には、図5に示すように、透孔16が穿設されている。
【0014】
筐体1の側壁17,17の上縁には、図1に示すように、側方に向って張出したフランジ18,18がそれぞれ形成され、筐体1のフランジ18,18には通孔19,19がそれぞれ穿設されている。
【0015】
筐体1の底壁13の上部には、図1に示すように、ベース部材20が配設され、ベース部材20の中央には、図2に示すように、筐体1の底壁13の切欠凹部14に相当する箇所に内方に向って開口する凹部21が形成されると共に、ベース部材20の凹部21の一側には、図3に示すように、仕切り壁22が形成され、ベース部材20の仕切り壁22の中央には筐体1の底壁13の支持孔15と同一中心軸線上に上方及び下方に向って膨出したボス23,23がそれぞれ形成されている。
【0016】
ベース部材20の凹部21の他側には、図5に示すように、仕切り壁24が形成され、ベース部材20の仕切り壁24の中央には筐体1の底壁13の透孔16と同一中心軸線上に嵌合孔25が設けられ、ベース部材20の仕切り壁24の端縁には突片26が形成されている。
【0017】
ベース部材20の凹部21の内端には、図1及び図2に示すように、ストライカ2の侵入を阻止する弾性ゴムよりなるストッパ27が設けられている。
【0018】
ベース部材20の上部には、図1及び図2に示すように、アッパプレート28が配設され、アッパプレート28の平板状の基体29の中央には、図3に示すように、筐体1の底壁13の支持孔15と同一中心軸線上に嵌合孔30が穿設され、アッパプレート28の基体29の一縁には上方に向って折曲した立上り壁31が形成されている。
【0019】
アッパプレート28の基体29の側縁には、図1に示すように、下方に向って折曲した側壁32が形成されると共に、アッパプレート28の側壁32の下縁には、図4に示すように、側方に向って折曲した張出片33が形成され、アッパプレート28の張出片33の中央付近には、図5に示すように、筐体1の底壁13の透孔16と同一中心軸線上に嵌合孔34が穿設されている。
【0020】
筐体1の上部には、図1に示すように、ブラケット6が配設され、ブラケット6の基体35の中央付近には、図3に示すように、筐体1の底壁13の支持孔15と同一中心軸線上に下方に向って膨出したボス36が形成されると共に、ブラケット6の基体35のボス36の側部には、図6に示すように、上方に向って膨出した膨出部37が形成されている。
【0021】
アッパプレート28の基体29の嵌合孔30には、図3に示すように、上方よりブラケット6の基体35のボス36が嵌入されている。
【0022】
ブラケット6の基体35の両側縁には、図1に示すように、下方に向って折曲した側壁38,38がそれぞれ形成されると共に、ブラケット6の側壁38,38の下縁には側方に向って張出したフランジ39,39がそれぞれ形成され、ブラケット6のフランジ39,39には、図4に示すように、筐体1のフランジ18,18の通孔19,19と連通するねじ孔40,40がそれぞれ設けられ、ブラケット6のフランジ39,39は筐体1のフランジ18,18に溶接により固着されている。
【0023】
ブラケット6の基体35の一縁には、図1及び図2に示すように、上方に向って折曲した立上り壁41が形成され、ブラケット6の立上り壁41の下端部には、図3に示すように、ラッチレバー5の先端部に臨んで開口部42が形成され、ブラケット6の立上り壁41の下端寄りの中央付近には透孔43が穿設されると共に、ブラケット6の立上り壁41の上端寄りの中央付近には支持孔44が穿設され、ブラケット6の立上り壁41の中央付近には円弧状の誘導孔45が穿設されている。
【0024】
筐体1の底壁13の支持孔15とブラケット6の基体35のボス36との間には、図3に示すように、ベース部材20の凹部21の一側に臨んでシャフト4が設けられ、シャフト4の上端寄りには六角形の角軸部46が形成され、筐体1の底壁13の支持孔15にはシャフト4の下端部が回動自在に支持されると共に、ブラケット6の基体35のボス36にはシャフト4の中央と上端との中間が回動自在に支持されている。
【0025】
ベース部材20の仕切り壁22のボス23,23には、図3に示すように、シャフト4の中央付近が嵌合されている。
【0026】
筐体1の底壁13とベース部材20との間には、図3に示すように、ラッチ3が配設され、ラッチ3には、図7に示すように、ストライカ2と噛合って係合する係合凹部47が形成されると共に、ラッチ3の外周縁には係止段部48,49がそれぞれ形成され、ラッチ3の外周縁寄りには上方に向って突出した係合ピン50が設けられ、ラッチ3はシャフト4の下端寄りに固定されている。
【0027】
ブラケット6の基体35の上部には、図1及び図3に示すように、ラッチレバー5が配設され、ラッチレバー5の基端寄りには、図8に示すように、六角形の角孔51が穿設され、ラッチレバー5の先端寄りの側部には係合爪52が形成され、ラッチレバー5の角孔51にはシャフト4の角軸部46が嵌合され、ラッチレバー5はシャフト4の上端寄りに固定されている。
【0028】
筐体1の底壁13の他側縁と切欠凹部14との間の中央付近の上部には、図5に示すように、ベース部材20の凹部21の他側に臨んでシャフト4と平行な上方に向って突出した支持ピン53が設けられ、筐体1の底壁13の透孔16には支持ピン53の下端に形成した小径部54が嵌入され、支持ピン53の小径部54の先端が筐体1の底壁13の透孔16にカシメ止めにより固定されている。
【0029】
ベース部材20の仕切り壁24の嵌合孔25及びアッパプレート28の張出片33の嵌合孔34には、図5に示すように、支持ピン53の中央付近が嵌合されている。
【0030】
筐体1の底壁13とベース部材20の仕切り壁24との間には、図5に示すように、ラッチ3と係脱自在のディテントレバー55が配設され、ディテントレバー55の基端寄りには、図7に示すように、嵌合孔56が穿設され、ディテントレバー55の先端寄りの一側部にはラッチ3の係止段部48,49を係止する係止爪57が形成されると共に、ディテントレバー55の他側縁寄りの先端には腕部58が形成され、ディテントレバー55の腕部58の先端には上方に向って折曲した当接片59が形成され、ディテントレバー55の嵌合孔56には支持ピン53の下端寄りが嵌合され、ディテントレバー55は支持ピン53の下端寄りに回動自在に支持されている。
【0031】
ベース部材20の仕切り壁22の下部には、図3及び図7に示すように、ベース部材20の凹部21の一側と係合ピン50との間にラッチ3をディテントレバー55に向って付勢する圧縮コイルバネ60が設けられている。
【0032】
支持ピン53の上端寄りの外周には、図5及び図7に示すように、支持ピン53の頭部61とアッパプレート28の張出片33との間にディテントレバー55をラッチ3に向って付勢するねじりコイルバネ62が設けられている。
【0033】
ベース部材20の仕切り壁24の突片26の下部には、図4及び図5に示すように、ディテントレバー55の回動を阻止する弾性ゴムよりなるストッパ63が設けられ、ストッパ63にはねじりコイルバネ62の付勢力によりディテントレバー55の当接片59が圧接されている。
【0034】
ブラケット6の基体35の膨出部37の上部には、図6及び図8に示すように、ラッチレバー5の側部に臨んでラッチ3のハーフラッチ状態を検知するリミットスイッチLSが配設されている。
【0035】
ブラケット6の立上り壁41の下端寄りの中央付近の外側には、図3に示すように、外方に向って突出した支軸8が設けられ、ブラケット6の立上り壁41の透孔43には支軸8に形成した小径部64が挿通され、支軸8はブラケット6の立上り壁41の透孔43にカシメ止めにより固定されている。
【0036】
ブラケット6の立上り壁41の外側には、図1及び図3に示すように、扇形のセクタギア9が配設され、セクタギア9の中央付近には、図9に示すように、通孔65が穿設されると共に、セクタギア9の端部には嵌合孔66が穿設され、セクタギア9の嵌合孔66には支軸8が嵌合され、セクタギア9は支軸8に回動自在に支持されている。
【0037】
セクタギア9の外側には、図3及び図4に示すように、ラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー7が配設され、クローズレバー7の先端寄りには嵌合孔67が穿設され、クローズレバー7の先端部には、図6に示すように、爪片68が形成され、クローズレバー7の基端部には、図9に示すように、セクタギア9の通孔65と連通するねじ孔69が設けられ、クローズレバー7の嵌合孔67には支軸8が嵌合され、クローズレバー7は支軸8に回動自在に支持されている。
【0038】
セクタギア9の通孔65には、図9に示すように、内方よりねじ10が挿通され、クローズレバー7のねじ孔69にはねじ10の先端寄りが螺着され、クローズレバー7の基端部がねじ10によりセクタギア9の通孔65に固定され、ねじ10の頭部70はクローズレバー7及びセクタギア9の回動に伴いながらブラケット6の立上り壁41の誘導孔45に沿って移動されるようになっている。
【0039】
ブラケット6の立上り壁41の上端寄りの内側には、図1に示すように、ケーシング71が配設され、ケーシング71の端壁72の内面の中央には、図3に示すように、ブラケット6の立上り壁41の支持孔44と同一中心軸線上に外方に向って膨出したボス73が形成されると共に、ケーシング71の周壁74の一部には接線方向に沿って中空の筒状部75が形成され、ケーシング71の筒状部75の一端にはモータ取付部76が形成されている。
【0040】
ブラケット6の立上り壁41の支持孔44とケーシング71の端壁72のボス73との間には、図3に示すように、ドライブシャフト77が設けられ、ドライブシャフト77の一端部にはブラケット6の立上り壁41の上端寄りの外側にセクタギア9と噛合うピニオン78が固定されると共に、ドライブシャフト77にはブラケット6の立上り壁41の上端寄りの内側にウォームホイール79が固定され、ブラケット6の立上り壁41の支持孔44にはドライブシャフト77の一端寄りが回動自在に支持され、ケーシング71の端壁72のボス73にはドライブシャフト77の他端部が回動自在に支持され、ウォームホイール79はケーシング71の内部に収納されている。
【0041】
セクタギア9の外周縁の両側には、図4に示すように、ピニオン78の回転を阻止するストッパ片80,81がそれぞれ形成されている。
【0042】
ケーシング71のモータ取付部76の側部には、図1に示すように、リミットスイッチLSの検知信号により正転するモータMが配設され、モータMの軸82にはウォームホイール79と噛合うウォーム83が連結され、ウォーム83はケーシング71の筒状部75に挿入されている。
【0043】
モータMには、図1に示すように、ラッチ3のハーフラッチ状態からフルラッチ状態への移行時に過電流が流れた場合に正転を逆転に切換える切換手段として可逆制御器84が連絡されている。
【0044】
モータMは、図1に示すように、ラッチ3のフルラッチ状態からフルオープン状態への移行時に過電流が流れた場合に逆転を停止する保護手段としてサーキットブレーカ85を内蔵している。
【0045】
ブラケット6の立上り壁41の上端寄りの外側には、図3及び図4に示すように、ピニオン78及びセクタギア9の外周縁寄りの一部を覆うカバー86が配設されている。
【0046】
車体のバックドア87のドアアウタパネル88の内側には、図9に示すように、ドアインナパネル89が配設され、ドアインナパネル89の底壁90の上部には筐体1のフランジ18,18及びブラケット6のフランジ39,39が複数のボルト(図示せず)により固定されている。
【0047】
車体のリヤエンドパネル91には、図9に示すように、筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21に臨んで上方に向って突出したストライカ2が固定されている。
【0048】
次に、この第1の実施の形態の作用について説明する。
【0049】
まず、ストライカ2の突当部92が図7に示す筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の入口に臨んでラッチ3の係合凹部47から抜け外れたフルオープン状態の位置から、バックドア87をリヤエンドパネル91に対して閉めると、ストライカ2が筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21に入り込み、ラッチ3の係合凹部47の内側縁がストライカ2の突当部92に衝突する。
【0050】
ラッチ3の係合凹部47の内側縁のストライカ2の突当部92に対する衝突により、ラッチ3がストライカ2の突当部92の衝突に伴って圧縮コイルバネ66の付勢力に抗しながら図7の時計方向に回転し、シャフト4がラッチ3の回転に伴いながら筐体1の底壁13の支持孔15及びブラケット6の基体35のボス36に対して図7の時計方向に回動し、ラッチレバー5がシャフト4の回動に伴いながら図8の時計方向に回転する。
【0051】
ラッチ3のストライカ2の突当部92の衝突に伴う圧縮コイルバネ66の付勢力に抗する回転により、ディテントレバー55がラッチ3の回転に伴ってねじりコイルバネ62の付勢力に抗しながら支持ピン53を支点として図7の反時計方向に僅かに回動し、ラッチ3の係止段部48がディテントレバー55の係止爪57に向って移動する。
【0052】
その後、ラッチ3の係止段部48がディテントレバー55の係止爪57に達すると、ディテントレバー55がねじりコイルバネ62の付勢力により支持ピン53を支点として図7の時計方向に回動し、ディテントレバー55の係止爪57がラッチ3の係止段部48を係止し、圧縮コイルバネ66がラッチ3をディテントレバー55に向って付勢すると共に、ねじりコイルバネ62がディテントレバー55をラッチ3に向って付勢し、ストッパ63がディテントレバー55のねじりコイルバネ62の付勢力による回動を阻止し、図10に示すように、ストライカ2の突当部92が筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するハーフラッチ状態となる。
【0053】
ラッチレバー5のシャフト4の回動に伴う回転により、図11に示すように、ラッチレバー5の基端寄りの側縁の円弧面がリミットスイッチLSの接触片93を押圧すると、リミットスイッチLSがラッチ3のハーフラッチ状態を検知し、モータMがリミットスイッチLSの検知信号により正転する。
【0054】
モータMのリミットスイッチLSの検知信号による正転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図1の時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図6の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図6の時計方向に回転する。
【0055】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア9がピニオン78と噛合いながら支軸8を支点として図6の反時計方向に回動し、ねじ10がセクタギア9の回動に伴いながらブラケット6の立上り壁41の誘導孔45に沿って図6の反時計方向に移動し、クローズレバー7がねじ10の移動に伴いながら支軸8を支点として図6の反時計方向に回動し、クローズレバー7の爪片68がラッチレバー5の係合爪52に向って移動し、図12及び図13に示すように、クローズレバー7の爪片68の側縁がラッチレバー5の係合爪52に係合し、図14に示すように、ねじ10の頭部70がブラケット6の立上り壁41の誘導孔45の中央付近に位置する。
【0056】
その後、モータMの正転を継続すると、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図14の時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図12の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図12の時計方向に回転する。
【0057】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア9がピニオン78と噛合いながら支軸8を支点として図12の反時計方向に回動し、ねじ10がセクタギア9の回動に伴いながらブラケット6の立上り壁41の誘導孔45に沿って図12の反時計方向に移動し、クローズレバー7がねじ10の移動に伴いながら支軸8を支点として図12の反時計方向に回動し、図15及び図16に示すように、クローズレバー7の爪片68がラッチレバー5の係合爪52に係合しながら側方に向って移動する。
【0058】
クローズレバー7のねじ10の移動に伴う回動により、ラッチレバー5がクローズレバー7の回動に伴いながら図13の時計方向に回転し、シャフト4がラッチレバー5の回転に伴いながら筐体1の底壁13の支持孔15及びブラケット6の基体35のボス36に対して図10の時計方向に回動し、ラッチ3がシャフト4の回動に伴って圧縮コイルバネ66の付勢力に抗しながら図10の時計方向に回転し、ラッチ3の係合凹部47の内側縁がストライカ2の突当部92を筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央から内端に向って移動し、図16に示すように、ラッチレバー5の基端の円弧面がリミットスイッチLSの接触片93を押圧し、ストッパ27がストライカ2の突当部92の筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21に対する侵入を阻止し、図17に示すように、ねじ10の頭部70がブラケット6の立上り壁41の誘導孔45の他端寄りに位置する。
【0059】
ラッチ3のシャフト4の回動に伴う圧縮コイルバネ66の付勢力に抗する回転により、ディテントレバー55がラッチ3の回転に伴ってねじりコイルバネ62の付勢力に抗しながら支持ピン53を支点として図10の反時計方向に僅かに回動し、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に向って移動する。
【0060】
その後、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に達すると、ディテントレバー55がねじりコイルバネ62の付勢力により支持ピン53を支点として図10の時計方向に回動し、ディテントレバー55の係止爪57がラッチ3の係止段部49を係止し、圧縮コイルバネ66がラッチ3をディテントレバー55に向って付勢すると共に、ねじりコイルバネ62がディテントレバー55をラッチ3に向って付勢し、ストッパ63がディテントレバー55のねじりコイルバネ62の付勢力による回動を阻止し、図18に示すように、ストライカ2の突当部92が筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の内端部に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するフルラッチ状態となる。
【0061】
セクタギア9のピニオン78の回転に伴う回動により、図19に示すように、セクタギア9のストッパ片80がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0062】
また、モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図19の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図19の反時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図19の反時計方向に回転する。
【0063】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア9がピニオン78と噛合いながら支軸8を支点として図19の時計方向に回動し、ねじ10がセクタギア9の回動に伴いながらブラケット6の立上り壁41の誘導孔45に沿って移動し、クローズレバー7がねじ10の移動に伴いながら支軸8を支点として図19の時計方向に回動し、クローズレバー7の爪片68がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、図6に示すように、クローズレバー7及びセクタギア9は元の待機状態に復帰する。
【0064】
セクタギア9のピニオン78の回転に伴う回動により、図6に示すように、セクタギア9のストッパ片81がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0065】
さらに、ストライカ2の突当部92が図18に示す筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の内端部に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するフルラッチ状態の位置から、ディテントレバー55の腕部58の当接片59をオープナレバー(図示せず)によりストッパ63の側方に向って移動すると、ディテントレバー55がねじりコイルバネ62の付勢力に抗しながら支持ピン53を支点として図18の反時計方向に回動し、ラッチレバー5の基端寄りの円弧面がリミットスイッチLSの接触片93より離脱し、図18の二点鎖線に示すように、ディテントレバー55の係止爪57がラッチ3の係止段部49の係止を解放する。
【0066】
ラッチ3の係止段部49のディテントレバー55の係止爪57による係止の解放により、ラッチ3が圧縮コイルバネ66の付勢力により図18の反時計方向に回転し、シャフト4がラッチ3の回転に伴いながら筐体1の底壁13の支持孔15及びブラケット6の基体35のボス36に対して図18の反時計方向に回動し、ラッチレバー5がシャフト4の回動に伴いながら図16の反時計方向に回転し、図1に示すように、クローズレバー7及びセクタギア9はブラケット6の立上り壁41の外側に静止したままの状態を維持する。
【0067】
ラッチ3の圧縮コイルバネ66の付勢力による回転により、ラッチ3の係合凹部47の内側縁がストライカ2の突当部92を筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の内端部から入口に向って移動し、図7に示すように、ストライカ2の突当部92が筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の入口に臨んでラッチ3の係合凹部47から抜け外れたフルオープン状態となる。
【0068】
また、ラッチ3が図10に示すストライカ2に噛合って係合するハーフラッチ状態の時に、ストライカ2のラッチ3による係合を解放したフルオープン状態となるようにしてしまい、図20に示すように、クローズレバー7の先端がラッチレバー5の先端寄りの上面を噛込んだ非常事態を起こした場合は、セクタギア9がピニオン78の回転を阻止し、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0069】
ピニオン78の回転のセクタギア9による阻止により、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0070】
その後、ねじ10をブラケット6の立上り壁41の誘導孔45を利用してクローズレバー7のねじ孔69より取り外し、クローズレバー7の先端のラッチレバー5の先端寄りの上面に対する噛込みを解放すれば、図20に示すように、クローズレバー7がセクタギア9に対してフリーな状態となり、クローズレバー7を手で支軸8を支点として図20の時計方向に回動することにより、図20の二点鎖線に示すように、クローズレバー7は元の待機状態に戻り、バックドア87を開くことができる。
【0071】
さらに、ラッチ3のハーフラッチ状態からフルラッチ状態の移行時あるいはラッチ3のフルラッチ状態からフルオープン状態への移行時に、モータMが故障による非常事態を起こして停止した場合も、ねじ10をブラケット6の立上り壁41の誘導孔45を利用してクローズレバー7のねじ孔69より取り外せば、図20に示すように、クローズレバー7がセクタギア9に対してフリーな状態となり、クローズレバー7を手で支軸8を支点として図20の時計方向に回動することにより、バックドア87を開くことができる。
【0072】
図21は本発明の第2の実施の形態を示し、ブラケット6には、図22に示すように、ラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー94が支軸95を介して回動自在に設けられている。
【0073】
支軸95には、図21に示すように、回動体となるセクタギア96が回動自在に設けられると共に、セクタギア96には、図22に示すように、クローズレバー94と係脱自在の係合体として係合片97が設けられている。
【0074】
ブラケット6の立上り壁41の下端寄りの中央付近の外側には、図22に示すように、外方に向って突出した支軸95が設けられ、ブラケット6の立上り壁41の透孔43には、図21に示すように、支軸95に形成した小径部98が挿通され、支軸95はブラケット6の立上り壁41の透孔43にカシメ止めにより固定されている。
【0075】
ブラケット6の立上り壁41の外側には、図21及び図22に示すように、扇形のセクタギア96が配設され、セクタギア96の一側縁寄りの中央付近には、図23に示すように、切欠孔99が穿設され、セクタギア96の切欠孔99の一側縁には外方に向って切起した係合片97が形成され、セクタギア96の端部には嵌合孔100が穿設され、セクタギア96の嵌合孔100には支軸95が嵌合され、セクタギア96は支軸95に回動自在に支持されている。
【0076】
セクタギア96の外周縁の両側には、図22に示すように、ピニオン78の回転を阻止するストッパ片101,102がそれぞれ形成されている。
【0077】
セクタギア96の外側には、図22及び図23に示すように、ラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー94が配設され、クローズレバー94の先端寄りにはセクタギア96の嵌合孔100と連通する嵌合孔103が穿設され、クローズレバー94の先端部には爪片104が形成され、クローズレバー94の嵌合孔103には支軸95が嵌合され、クローズレバー94は支軸95に回動自在に支持されている。
【0078】
支軸95の外周には、図22及び図23に示すように、クローズレバー94をセクタギア96の係合片97に向って付勢するねじりコイルバネ105が設けられ、セクタギア96の係合片97にはねじりコイルバネ105の付勢力によりクローズレバー94の基端寄りの側縁が圧接されている。
【0079】
また、この第2の実施の形態の他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様のため同一部位に同一符号を付して説明を省略する。
【0080】
次に、この第2の実施の形態の作用について説明する。
【0081】
ストライカ2の突当部92が図10に示す筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するハーフラッチ状態において、図11に示すように、ラッチレバー5の基端寄りの側縁の円弧面がリミットスイッチLSの接触片93を押圧すると、リミットスイッチLSがラッチ3のハーフラッチ状態を検知し、モータMがリミットスイッチLSの検知信号により正転する。
【0082】
モータMのリミットスイッチLSの検知信号による正転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図21の時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図23の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図23の時計方向に回転する。
【0083】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア96がピニオン78と噛合いながら支軸95を支点として図23の反時計方向に回動し、セクタギア96の係合片97がクローズレバー94の基端寄りの側縁に係合しながら図23の反時計方向に移動し、クローズレバー94がセクタギア96の係合片97の移動に伴ってねじりコイルバネ105の付勢力に抗しながら支軸95を支点として図23の反時計方向に回動し、クローズレバー94の爪片104がラッチレバー5の係合爪52に向って移動し、クローズレバー94の爪片104の側縁がラッチレバー5の係合爪52に係合する。
【0084】
クローズレバー94のセクタギア96の係合片97の移動に伴う回動により、図24に示すように、ラッチレバー5がクローズレバー94の回動に伴いながら回転し、シャフト4がラッチレバー5の回転に伴いながら筐体1の底壁13の支持孔15及びブラケット6の基体35のボス36に対して図10の時計方向に回動し、ラッチ3がシャフト4の回動に伴って圧縮コイルバネ66の付勢力に抗しながら図10の時計方向に回転し、ラッチ3の係合凹部47の内側縁がストライカ2の突当部92を筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央から内端に向って移動し、ストッパ27がストライカ2の突当部92の筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21に対する侵入を阻止する。
【0085】
ラッチ3のシャフト4の回動に伴う圧縮コイルバネ66の付勢力に抗する回転により、ディテントレバー55がラッチ3の回転に伴ってねじりコイルバネ62の付勢力に抗しながら支持ピン53を支点として図10の反時計方向に僅かに回動し、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に向って移動する。
【0086】
その後、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に達すると、ディテントレバー55がねじりコイルバネ62の付勢力により支持ピン53を支点として図10の時計方向に回動し、ディテントレバー55の係止爪57がラッチ3の係止段部49を係止し、圧縮コイルバネ66がラッチ3をディテントレバー55に向って付勢すると共に、ねじりコイルバネ62がディテントレバー55をラッチ3に向って付勢し、ストッパ63がディテントレバー55のねじりコイルバネ62の付勢力による回動を阻止し、図18に示すように、ストライカ2の突当部92が筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の内端部に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するフルラッチ状態となる。
【0087】
セクタギア96のピニオン78の回転に伴う回動により、図25に示すように、セクタギア96のストッパ片101がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0088】
また、モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図24の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図25の反時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図25の反時計方向に回転する。
【0089】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア96がピニオン78と噛合いながら支軸95を支点として図25の時計方向に回動し、セクタギア96の係合片97がクローズレバー94の基端寄りの側縁に係合しながら図25の時計方向に移動し、ねじりコイルバネ105がクローズレバー94をセクタギア96の係合片97に向って付勢し、クローズレバー94がねじりコイルバネ105の付勢力によりセクタギア96の係合片97の移動に伴いながら支軸95を支点として図25の時計方向に回動し、クローズレバー94の爪片104がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、図23に示すように、クローズレバー94及びセクタギア96は元の待機状態に復帰する。
【0090】
セクタギア96のピニオン78の回転に伴う回動により、図23に示すように、セクタギア96のストッパ片102がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0091】
さらに、ラッチ3が図10に示すストライカ2に噛合って係合するハーフラッチ状態の時に、ストライカ2のラッチ3による係合を解放したフルオープン状態となるようにしてしまい、図26に示すように、クローズレバー94の先端がラッチレバー5の先端寄りの上面を噛込んだ非常事態を起こした場合は、セクタギア96がピニオン78の回転を阻止し、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0092】
モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図24の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図25の反時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図25の反時計方向に回転する。
【0093】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア96がピニオン78と噛合いながら支軸95を支点として図25の時計方向に回動し、セクタギア96の係合片97がクローズレバー94の基端寄りの側縁より図25の時計方向に移動し、図26に示すように、セクタギア96の係合片97はクローズレバー94の基端寄りの側縁に対して離脱した状態となる。
【0094】
セクタギア96のピニオン78の回転に伴う回動により、図26に示すように、セクタギア96のストッパ片102がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0095】
その後、クローズレバー94の先端のラッチレバー5の先端寄りの上面に対する噛込みを解放すれば、クローズレバー94がねじりコイルバネ105の付勢力により支軸95を支点として図26の時計方向に回動し、クローズレバー94の爪片104がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、セクタギア96の係合片97がクローズレバー94のねじりコイルバネ105の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー94の基端寄りの側縁がねじりコイルバネ105によりセクタギア96の係合片97に圧接し、図23に示すように、クローズレバー94は元の待機状態に戻り、バックドア87を開くことができる。
【0096】
なお、セクタギア96の係合片97をクローズレバー94と係合可能な位置と係合不可能な位置とに出没自在とすれば、ラッチ3のハーフラッチ状態からフルラッチ状態の移行時あるいはラッチ3のフルラッチ状態からフルオープン状態への移行時に、モータMが故障による非常事態を起こして停止した場合でも、クローズレバー94がねじりコイルバネ105の付勢力により支軸95を支点として回動し、バックドア87を開くことが可能となる。
【0097】
図27は本発明の第3の実施の形態を示し、ブラケット6にはラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー106が支軸107を介して回動自在に設けられている。
【0098】
支軸107には、図27に示すように、回動体となるセクタギア108が回動自在に設けられると共に、セクタギア108にはクローズレバー106と係脱自在の係合体としてロッキングレバー109が回動自在に設けられている。
【0099】
ブラケット6の立上り壁41の下端寄りの中央付近の外側には、図27に示すように、外方に向って突出した支軸107が設けられている。
【0100】
ブラケット6の立上り壁41の外側には、図27に示すように、ピニオン78と噛合う扇形のセクタギア108が配設され、セクタギア108の一側縁と外周縁との角部の近傍には外方に向って突出した支持ピン110が設けられ、セクタギア108は支軸107に回動自在に支持されている。
【0101】
セクタギア108の外周縁の両側には、図27に示すように、ピニオン78の回転を阻止するストッパ片111,112がそれぞれ形成されている。
【0102】
セクタギア108の外側には、図27に示すように、ラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー106が配設され、クローズレバー106の先端部には爪片113が形成されると共に、クローズレバー106の外周縁と一側縁との角部には係止部となる切欠部114が形成され、クローズレバー106は支軸107に回動自在に支持されている。
【0103】
セクタギア108の外周縁寄りの外側には、図27に示すように、クローズレバー106と係脱自在のロッキングレバー109が配設され、ロッキングレバー109の先端にはクローズレバー106の切欠部114を係止する係止爪115が形成され、ロッキングレバー109の基端部には外方に向って突出した連結ピン116が固定され、ロッキングレバー109は支持ピン110に回動自在に支持されている。
【0104】
クローズレバー106の先端寄りの側部には、図27に示すように、クローズレバー106をロッキングレバー109に向って付勢する引張コイルバネ117が設けられている。
【0105】
ブラケット6の立上り壁41の下端部の一側縁寄りには、図27に示すように、外方に向って突出したクローズレバー106の回動を阻止するストッパ118が設けられ、ストッパ118には引張コイルバネ117の付勢力によりクローズレバー106の先端寄りの側縁が圧接されている。
【0106】
支持ピン110の外周には、図27に示すように、ロッキングレバー109をクローズレバー106に向って付勢するねじりコイルバネ119が設けられている。
【0107】
支持ピン110の外周には、図27に示すように、ロッキングレバー109をクローズレバー106に向って付勢するねじりコイルバネ119が設けられている。
【0108】
ブラケット6の立上り壁41の他側方には、図27に示すように、外方に向って突出したガイドピン120が設けられている。
【0109】
ロッキングレバー109の基端部の外側とガイドピン120との間には、図27に示すように、リンクプレート121が配設され、リンクプレート121には長手方向に沿って長孔122が設けられ、リンクプレート121の一端には外方に向って折曲した操作片123が形成され、ロッキングレバー109の基端部には連結ピン116を介してリンクプレート121の他端部が連結され、リンクプレート121の長孔122はガイドピン120に移動自在に係合されている。
【0110】
また、この第3の実施の形態の他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様のため同一部位に同一符号を付して説明を省略する。
【0111】
次に、この第3の実施の形態の作用について説明する。
【0112】
ストライカ2の突当部92が図10に示す筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するハーフラッチ状態において、図11に示すように、ラッチレバー5の基端寄りの側縁の円弧面がリミットスイッチLSの接触片93を押圧すると、リミットスイッチLSがラッチ3のハーフラッチ状態を検知し、モータMがリミットスイッチLSの検知信号により正転する。
【0113】
モータMのリミットスイッチLSの検知信号による正転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図1の時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図27の反時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図27の反時計方向に回転する。
【0114】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア108がピニオン78と噛合いながら支軸107を支点として図27の時計方向に回動し、ロッキングレバー109がセクタギア108の回動に伴いながら支持ピン110と共に図27の時計方向に移動し、リンクプレート121がガイドピン120に係合しながらロッキングレバー109と共に図27の矢印a方向に向って移動し、クローズレバー106がロッキングレバー109の移動に伴って引張コイルバネ117の付勢力に抗しながら支軸107を支点として図27の時計方向に回動し、クローズレバー106の爪片113がラッチレバー5の係合爪52に向って移動し、クローズレバー106の爪片113の側縁がラッチレバー5の係合爪52に係合する。
【0115】
クローズレバー106のロッキングレバー109の移動に伴う回動により、図28に示すように、ラッチレバー5がクローズレバー106の回動に伴いながら回転し、シャフト4がラッチレバー5の回転に伴いながら筐体1の底壁13の支持孔15及びブラケット6の基体35のボス36に対して図10の時計方向に回動し、ラッチ3がシャフト4の回動に伴って圧縮コイルバネ66の付勢力に抗しながら図10の時計方向に回転し、ラッチ3の係合凹部47の内側縁がストライカ2の突当部92を筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央から内端に向って移動し、ストッパ27がストライカ2の突当部92の筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21に対する侵入を阻止する。
【0116】
ラッチ3のシャフト4の回動に伴う圧縮コイルバネ66の付勢力に抗する回転により、ディテントレバー55がラッチ3の回転に伴ってねじりコイルバネ62の付勢力に抗しながら支持ピン53を支点として図10の反時計方向に僅かに回動し、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に向って移動する。
【0117】
その後、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に達すると、ディテントレバー55がねじりコイルバネ62の付勢力により支持ピン53を支点として図10の時計方向に回動し、ディテントレバー55の係止爪57がラッチ3の係止段部49を係止し、圧縮コイルバネ66がラッチ3をディテントレバー55に向って付勢すると共に、ねじりコイルバネ62がディテントレバー55をラッチ3に向って付勢し、ストッパ63がディテントレバー55のねじりコイルバネ62の付勢力による回動を阻止し、図18に示すように、ストライカ2の突当部92が筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の内端部に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するフルラッチ状態となる。
【0118】
セクタギア108のピニオン78の回転に伴う回動により、図28に示すように、セクタギア108のストッパ片111がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0119】
また、モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図19の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図28の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図28の時計方向に回転する。
【0120】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア108がピニオン78と噛合いながら支軸107を支点として図28の反時計方向に回動し、ロッキングレバー109がセクタギア108の回動に伴いながら支持ピン110と共に図28の反時計方向に移動し、リンクプレート121がガイドピン120に係合しながらロッキングレバー109と共に図28の矢印b方向に向って移動し、引張コイルバネ117がクローズレバー106をロッキングレバー109に向って付勢し、クローズレバー106が引張コイルバネ117の付勢力によりロッキングレバー109の移動に伴いながら支軸107を支点として図28の反時計方向に回動し、クローズレバー106の爪片113がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、ストッパ118がクローズレバー106の引張コイルバネ117の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー106の先端寄りの側縁が引張コイルバネ117によりストッパ118に圧接し、図27に示すように、クローズレバー106及びセクタギア108は元の待機状態に復帰する。
【0121】
セクタギア108のピニオン78の回転に伴う回動により、図27に示すように、セクタギア108のストッパ片112がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0122】
さらに、ラッチ3のハーフラッチ状態からフルラッチ状態の移行時あるいはラッチ3のフルラッチ状態からフルオープン状態への移行時に、モータMが故障による非常事態を起こして停止した場合は、リンクプレート121の操作片123を車室内から手動操作により側方に向って押すと、リンクプレート121がガイドピン120に係合しながら図28の矢印c方向に向って僅かに移動し、ロッキングレバー109がリンクプレート121の移動に伴ってねじりコイルバネ119の付勢力に抗しながら支持ピン110を支点として図28の反時計方向に回動し、図29に示すように、ロッキングレバー109の係止爪115がクローズレバー106の切欠部114の係止を解放する。
【0123】
クローズレバー106の切欠部114のロッキングレバー109の係止爪115による係止の解放により、クローズレバー106が引張コイルバネ117の付勢力により支軸107を支点として図28の反時計方向に回動し、ストッパ118がクローズレバー106の引張コイルバネ117の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー106の先端寄りの側縁が引張コイルバネ117によりストッパ118に圧接し、図29に示すように、クローズレバー106は元の待機状態に戻り、バックドア87を開くことができる。
【0124】
また、ラッチ3が図10に示すストライカ2に噛合って係合するハーフラッチ状態の時に、ストライカ2のラッチ3による係合を解放したフルオープン状態となるようにしてしまい、クローズレバー106の先端がラッチレバー5の先端寄りの上面を噛込んだ非常事態を起こした場合は、セクタギア108がピニオン78の回転を阻止し、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0125】
モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図19の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図28の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図28の時計方向に回転する。
【0126】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア108がピニオン78と噛合いながら支軸107を支点として図28の反時計方向に回動し、ロッキングレバー109がセクタギア108の回動に伴いながら支持ピン110と共に図28の反時計方向に移動し、リンクプレート121がガイドピン120に係合しながらロッキングレバー109と共に図28の矢印b方向に向って移動し、ロッキングレバー109の係止爪115がクローズレバー106の切欠部114より離脱する。
【0127】
セクタギア108のピニオン78の回転に伴う回動により、図27に示すように、セクタギア108のストッパ片112がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0128】
その後、クローズレバー106の先端のラッチレバー5の先端寄りの上面に対する噛込みを解放すれば、クローズレバー106が引張コイルバネ117の付勢力により支軸107を支点として図28の反時計方向に回動し、クローズレバー106の爪片113がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、ストッパ118がクローズレバー106の引張コイルバネ117の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー106の先端寄りの側縁が引張コイルバネ117によりストッパ118に圧接し、図27に示すように、クローズレバー106は元の待機状態に戻り、バックドア87を開くことができる。
【0129】
図30は本発明の第4の実施の形態を示し、ブラケット6にはラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー124が支軸125を介して回動自在に設けられている。
【0130】
支軸125には、図30に示すように、回動体となるセクタギア126が回動自在に設けられると共に、セクタギア126にはクローズレバー124と係脱自在の係合体としてロッキングレバー127が回動自在に設けられている。
【0131】
ブラケット6の立上り壁41の下端寄りの中央付近の外側には、図30に示すように、外方に向って突出した支軸125が設けられている。
【0132】
ブラケット6の立上り壁41の外側には、図30に示すように、ピニオン78と噛合う扇形のセクタギア126が配設され、セクタギア126の一側縁と外周縁との角部の近傍には外方に向って突出した支持ピン128が設けられ、セクタギア126は支軸125に回動自在に支持されている。
【0133】
セクタギア126の外周縁の両側には、図30に示すように、ピニオン78の回転を阻止するストッパ片129,130がそれぞれ形成されている。
【0134】
セクタギア126の外側には、図30に示すように、ラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー124が配設され、クローズレバー124の先端部には爪片131が形成されると共に、クローズレバー124の外周縁と一側縁との角部には係止部となる切欠部132が形成され、クローズレバー124は支軸125に回動自在に支持されている。
【0135】
セクタギア126の外周縁寄りの外側には、図30に示すように、クローズレバー124と係脱自在のロッキングレバー127が配設され、ロッキングレバー127の先端にはクローズレバー124の切欠部132を係止する係止爪133が形成されると共に、ロッキングレバー127の基端寄りの上縁には外方に向って折曲した操作片134が形成され、ロッキングレバー127は支持ピン128に回動自在に支持されている。
【0136】
クローズレバー124の先端寄りの側部には、図30に示すように、クローズレバー124をロッキングレバー127に向って付勢する引張コイルバネ135が設けられている。
【0137】
ブラケット6の立上り壁41の下端部の一側縁寄りには、図30に示すように、外方に向って突出したクローズレバー124の回動を阻止するストッパ136が設けられ、ストッパ136には引張コイルバネ135の付勢力によりクローズレバー124の先端寄りの側縁が圧接されている。
【0138】
支持ピン128の外周には、図30に示すように、ロッキングレバー127をクローズレバー124に向って付勢するねじりコイルバネ137が設けられている。
【0139】
また、この第4の実施の形態の他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様のため同一部位に同一符号を付して説明を省略する。
【0140】
次に、この第4の実施の形態の作用について説明する。
【0141】
ストライカ2の突当部92が図10に示す筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するハーフラッチ状態において、図11に示すように、ラッチレバー5の基端寄りの側縁の円弧面がリミットスイッチLSの接触片93を押圧すると、リミットスイッチLSがラッチ3のハーフラッチ状態を検知し、モータMがリミットスイッチLSの検知信号により正転する。
【0142】
モータMのリミットスイッチLSの検知信号による正転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図1の時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図30の反時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図30の反時計方向に回転する。
【0143】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア126がピニオン78と噛合いながら支軸125を支点として図30の時計方向に回動し、ロッキングレバー127がセクタギア126の回動に伴いながら支持ピン128と共に図30の時計方向に移動し、クローズレバー124がロッキングレバー127の移動に伴って引張コイルバネ135の付勢力に抗しながら支軸125を支点として図30の時計方向に回動し、クローズレバー124の爪片131がラッチレバー5の係合爪52に向って移動し、クローズレバー124の爪片131の側縁がラッチレバー5の係合爪52に係合する。
【0144】
クローズレバー124のロッキングレバー127の移動に伴う回動により、図31に示すように、ラッチレバー5がクローズレバー124の回動に伴いながら回転し、シャフト4がラッチレバー5の回転に伴いながら筐体1の底壁13の支持孔15及びブラケット6の基体35のボス36に対して図10の時計方向に回動し、ラッチ3がシャフト4の回動に伴って圧縮コイルバネ66の付勢力に抗しながら図10の時計方向に回転し、ラッチ3の係合凹部47の内側縁がストライカ2の突当部92を筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央から内端に向って移動し、ストッパ27がストライカ2の突当部92の筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21に対する侵入を阻止する。
【0145】
ラッチ3のシャフト4の回動に伴う圧縮コイルバネ66の付勢力に抗する回転により、ディテントレバー55がラッチ3の回転に伴ってねじりコイルバネ62の付勢力に抗しながら支持ピン53を支点として図10の反時計方向に僅かに回動し、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に向って移動する。
【0146】
その後、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に達すると、ディテントレバー55がねじりコイルバネ62の付勢力により支持ピン53を支点として図10の時計方向に回動し、ディテントレバー55の係止爪57がラッチ3の係止段部49を係止し、圧縮コイルバネ66がラッチ3をディテントレバー55に向って付勢すると共に、ねじりコイルバネ62がディテントレバー55をラッチ3に向って付勢し、ストッパ63がディテントレバー55のねじりコイルバネ62の付勢力による回動を阻止し、図18に示すように、ストライカ2の突当部92が筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の内端部に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するフルラッチ状態となる。
【0147】
セクタギア126のピニオン78の回転に伴う回動により、図31に示すように、セクタギア126のストッパ片129がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0148】
また、モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図19の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図31の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図31の時計方向に回転する。
【0149】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア126がピニオン78と噛合いながら支軸125を支点として図31の反時計方向に回動し、ロッキングレバー127がセクタギア126の回動に伴いながら支持ピン128と共に図31の反時計方向に移動し、引張コイルバネ135がクローズレバー124をロッキングレバー127に向って付勢し、クローズレバー124が引張コイルバネ135の付勢力によりロッキングレバー127の移動に伴いながら支軸125を支点として図31の反時計方向に回動し、クローズレバー124の爪片131がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、ストッパ136がクローズレバー124の引張コイルバネ135の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー124の先端寄りの側縁が引張コイルバネ135によりストッパ136に圧接し、図30に示すように、クローズレバー124及びセクタギア126は元の待機状態に復帰する。
【0150】
セクタギア126のピニオン78の回転に伴う回動により、図30に示すように、セクタギア126のストッパ片130がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0151】
さらに、ラッチ3のハーフラッチ状態からフルラッチ状態の移行時あるいはラッチ3のフルラッチ状態からフルオープン状態への移行時に、モータMが故障による非常事態を起こして停止した場合は、ロッキングレバー127の操作片134を車室内から手動操作により下方に向って押し下げると、ロッキングレバー127がねじりコイルバネ137の付勢力に抗しながら支持ピン128を支点として図31の反時計方向に回動し、図32に示すように、ロッキングレバー127の係止爪133がクローズレバー124の切欠部132の係止を解放する。
【0152】
クローズレバー124の切欠部132のロッキングレバー127の係止爪133による係止の解放により、クローズレバー124が引張コイルバネ135の付勢力により支軸125を支点として図31の反時計方向に回動し、ストッパ136がクローズレバー124の引張コイルバネ135の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー124の先端寄りの側縁が引張コイルバネ135によりストッパ136に圧接し、図32に示すように、クローズレバー124は元の待機状態に戻り、バックドア87を開くことができる。
【0153】
また、ラッチ3が図10に示すストライカ2に噛合って係合するハーフラッチ状態の時に、ストライカ2のラッチ3による係合を解放したフルオープン状態となるようにしてしまい、クローズレバー124の先端がラッチレバー5の先端寄りの上面を噛込んだ非常事態を起こした場合は、セクタギア126がピニオン78の回転を阻止し、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0154】
モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図19の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図31の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図31の時計方向に回転する。
【0155】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア126がピニオン78と噛合いながら支軸125を支点として図31の反時計方向に回動し、ロッキングレバー127がセクタギア126の回動に伴いながら支持ピン128と共に図31の反時計方向に移動し、ロッキングレバー127の係止爪133がクローズレバー124の切欠部132より離脱する。
【0156】
セクタギア126のピニオン78の回転に伴う回動により、図30に示すように、セクタギア126のストッパ片130がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0157】
その後、クローズレバー124の先端のラッチレバー5の先端寄りの上面に対する噛込みを解放すれば、クローズレバー124が引張コイルバネ135の付勢力により支軸125を支点として図31の反時計方向に回動し、クローズレバー124の爪片131がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、ストッパ136がクローズレバー124の引張コイルバネ135の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー124の先端寄りの側縁が引張コイルバネ135によりストッパ136に圧接し、図30に示すように、クローズレバー124は元の待機状態に戻り、バックドア87を開くことができる。
【0158】
図33は本発明の第5の実施の形態を示し、ブラケット6にはラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー138が支軸139を介して回動自在に設けられている。
【0159】
支軸139には、図33に示すように、回動体となるセクタギア140が回動自在に設けられると共に、セクタギア140にはクローズレバー138と係脱自在の係合体としてロッキングレバー141が回動自在に設けられている。
【0160】
ブラケット6の立上り壁41の下端寄りの中央付近の外側には、図33に示すように、外方に向って突出した支軸139が設けられている。
【0161】
ブラケット6の立上り壁41の外側には、図33に示すように、ピニオン78と噛合う扇形のセクタギア140が配設され、セクタギア140の一側縁と外周縁との角部の近傍には外方に向って突出した支持ピン142が設けられ、セクタギア140は支軸139に回動自在に支持されている。
【0162】
セクタギア140の外周縁の両側には、図33に示すように、ピニオン78の回転を阻止するストッパ片143,144がそれぞれ形成されている。
【0163】
セクタギア140の外側には、図33に示すように、ラッチレバー5と係脱自在のクローズレバー138が配設され、クローズレバー138の先端部には爪片145が形成されると共に、クローズレバー138の外周縁と一側縁との角部には係止部となる切欠部146が形成され、クローズレバー138は支軸139に回動自在に支持されている。
【0164】
セクタギア140の外周縁寄りの外側には、図33に示すように、クローズレバー138と係脱自在のロッキングレバー141が配設され、ロッキングレバー141の先端にはクローズレバー138の切欠部146を係止する係止爪147が形成され、ロッキングレバー141の基端部には外方に向って突出した連結ピン148が固定され、ロッキングレバー141は支持ピン142に回動自在に支持されている。
【0165】
クローズレバー138の先端寄りの側部には、図33に示すように、クローズレバー138をロッキングレバー141に向って付勢する引張コイルバネ149が設けられている。
【0166】
ブラケット6の立上り壁41の下端部の一側縁寄りには、図33に示すように、外方に向って突出したクローズレバー138の回動を阻止するストッパ150が設けられ、ストッパ150には引張コイルバネ149の付勢力によりクローズレバー138の先端寄りの側縁が圧接されている。
【0167】
支持ピン142の外周には、図33に示すように、ロッキングレバー141をクローズレバー138に向って付勢するねじりコイルバネ151が設けられている。
【0168】
ブラケット6の立上り壁41の他側方には、図33に示すように、外方に向って突出したガイドピン152が設けられている。
【0169】
ロッキングレバー141の基端部の外側とガイドピン152との間には、図33に示すように、リンクプレート153が配設され、リンクプレート153には長手方向に沿って長孔154が設けられ、リンクプレート153の上縁には上方に向って突出した凸部155が形成されると共に、リンクプレート153の凸部155の円弧状の上縁には内方に向って張出した係合片156が形成され、ロッキングレバー141の基端部には連結ピン148を介してリンクプレート153の端部が連結され、リンクプレート153の長孔154はガイドピン152に移動自在に係合されている。
【0170】
ブラケット6の立上り壁41の他側縁とガイドピン152との間の上部には、図33に示すように、可動杆157が設けられ、可動杆157の先端寄りにはリンクプレート153の係合片156の上面が係合され、可動杆157はドアアウタハンドル(図示せず)の手動操作によりリンクプレート153の係合片156を下方に向って押し下げるようになっている。
【0171】
また、この第5の実施の形態の他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様のため同一部位に同一符号を付して説明を省略する。
【0172】
次に、この第5の実施の形態の作用について説明する。
【0173】
ストライカ2の突当部92が図10に示す筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するハーフラッチ状態において、図11に示すように、ラッチレバー5の基端寄りの側縁の円弧面がリミットスイッチLSの接触片93を押圧すると、リミットスイッチLSがラッチ3のハーフラッチ状態を検知し、モータMがリミットスイッチLSの検知信号により正転する。
【0174】
モータMのリミットスイッチLSの検知信号による正転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図1の時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図33の反時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図33の反時計方向に回転する。
【0175】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア140がピニオン78と噛合いながら支軸139を支点として図33の時計方向に回動し、ロッキングレバー141がセクタギア140の回動に伴いながら支持ピン142と共に図33の時計方向に移動し、リンクプレート153がガイドピン152に係合しながらロッキングレバー141と共に図33の矢印a方向に向って移動し、クローズレバー138がロッキングレバー141の移動に伴って引張コイルバネ149の付勢力に抗しながら支軸139を支点として図33の時計方向に回動し、クローズレバー138の爪片145がラッチレバー5の係合爪52に向って移動し、クローズレバー138の爪片145の側縁がラッチレバー5の係合爪52に係合する。
【0176】
クローズレバー138のロッキングレバー141の移動に伴う回動により、図34に示すように、ラッチレバー5がクローズレバー138の回動に伴いながら回転し、シャフト4がラッチレバー5の回転に伴いながら筐体1の底壁13の支持孔15及びブラケット6の基体35のボス36に対して図10の時計方向に回動し、ラッチ3がシャフト4の回動に伴って圧縮コイルバネ66の付勢力に抗しながら図10の時計方向に回転し、ラッチ3の係合凹部47の内側縁がストライカ2の突当部92を筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の中央から内端に向って移動し、ストッパ27がストライカ2の突当部92の筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21に対する侵入を阻止する。
【0177】
ラッチ3のシャフト4の回動に伴う圧縮コイルバネ66の付勢力に抗する回転により、ディテントレバー55がラッチ3の回転に伴ってねじりコイルバネ62の付勢力に抗しながら支持ピン53を支点として図10の反時計方向に僅かに回動し、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に向って移動する。
【0178】
その後、ラッチ3の係止段部49がディテントレバー55の係止爪57に達すると、ディテントレバー55がねじりコイルバネ62の付勢力により支持ピン53を支点として図10の時計方向に回動し、ディテントレバー55の係止爪57がラッチ3の係止段部49を係止し、圧縮コイルバネ66がラッチ3をディテントレバー55に向って付勢すると共に、ねじりコイルバネ62がディテントレバー55をラッチ3に向って付勢し、ストッパ63がディテントレバー55のねじりコイルバネ62の付勢力による回動を阻止し、図18に示すように、ストライカ2の突当部92が筐体1の底壁13の切欠凹部14及びベース部材20の凹部21の内端部に臨んでラッチ3の係合凹部47と噛合って係合するフルラッチ状態となる。
【0179】
セクタギア140のピニオン78の回転に伴う回動により、図34に示すように、セクタギア140のストッパ片143がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0180】
また、モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図19の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図34の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図34の時計方向に回転する。
【0181】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア140がピニオン78と噛合いながら支軸139を支点として図34の反時計方向に回動し、ロッキングレバー141がセクタギア140の回動に伴いながら支持ピン142と共に図34の反時計方向に移動し、リンクプレート153がガイドピン152に係合しながらロッキングレバー141と共に図34の矢印b方向に向って移動し、引張コイルバネ149がクローズレバー138をロッキングレバー141に向って付勢し、クローズレバー138が引張コイルバネ149の付勢力によりロッキングレバー141の移動に伴いながら支軸139を支点として図34の反時計方向に回動し、クローズレバー138の爪片145がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、ストッパ150がクローズレバー138の引張コイルバネ149の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー138の先端寄りの側縁が引張コイルバネ149によりストッパ150に圧接し、図33に示すように、クローズレバー138及びセクタギア140は元の待機状態に復帰する。
【0182】
セクタギア140のピニオン78の回転に伴う回動により、図33に示すように、セクタギア140のストッパ片144がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0183】
さらに、ラッチ3のハーフラッチ状態からフルラッチ状態の移行時あるいはラッチ3のフルラッチ状態からフルオープン状態への移行時に、モータMが故障による非常事態を起こして停止した場合は、可動杆157をドアアウタハンドルの手動操作により下方に向って移動すると、可動杆157がリンクプレート153の係合片156を下方に向って押し下げ、リンクプレート153がガイドピン152に係合しながら図34の矢印c方向に向って僅かに移動し、ロッキングレバー141がリンクプレート153の移動に伴ってねじりコイルバネ151の付勢力に抗しながら支持ピン142を支点として図34の反時計方向に回動し、図35に示すように、ロッキングレバー141の係止爪147がクローズレバー138の切欠部146の係止を解放する。
【0184】
クローズレバー138の切欠部146のロッキングレバー141の係止爪147による係止の解放により、クローズレバー138が引張コイルバネ149の付勢力により支軸139を支点として図34の反時計方向に回動し、ストッパ150がクローズレバー138の引張コイルバネ149の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー138の先端寄りの側縁が引張コイルバネ149によりストッパ150に圧接し、図35に示すように、クローズレバー138は元の待機状態に戻り、バックドア87を開くことができる。
【0185】
また、ラッチ3が図10に示すストライカ2に噛合って係合するハーフラッチ状態の時に、ストライカ2のラッチ3による係合を解放したフルオープン状態となるようにしてしまい、クローズレバー138の先端がラッチレバー5の先端寄りの上面を噛込んだ非常事態を起こした場合は、セクタギア140がピニオン78の回転を阻止し、モータMに過電流が流れ、可逆制御器84がモータMの正転を逆転に切換え、モータMが可逆制御器84により逆転する。
【0186】
モータMの可逆制御器84による逆転により、モータMの軸82が回動すると同時に、ウォーム83がモータMの軸82と共に回動し、ウォームホイール79がウォーム83と噛合いながら図19の反時計方向に回転し、ドライブシャフト77がウォームホイール79の回転に伴いながらブラケット6の立上り壁41の支持孔44及びケーシング71の端壁72のボス73に対して図34の時計方向に回動し、ピニオン78がドライブシャフト77の回動に伴いながら図34の時計方向に回転する。
【0187】
ピニオン78のドライブシャフト77の回動に伴う回転により、セクタギア140がピニオン78と噛合いながら支軸139を支点として図34の反時計方向に回動し、ロッキングレバー141がセクタギア140の回動に伴いながら支持ピン142と共に図34の反時計方向に移動し、リンクプレート153がガイドピン152に係合しながらロッキングレバー141と共に図34の矢印b方向に向って移動し、ロッキングレバー141の係止爪147がクローズレバー138の切欠部146より離脱する。
【0188】
セクタギア140のピニオン78の回転に伴う回動により、図33に示すように、セクタギア140のストッパ片144がピニオン78の回転を阻止すると、モータMに過電流が流れ、サーキットブレーカ85がモータMに流れる過電流を自動的に遮断し、モータMの逆転をサーキットブレーカ85により停止する。
【0189】
その後、クローズレバー138の先端のラッチレバー5の先端寄りの上面に対する噛込みを解放すれば、クローズレバー138が引張コイルバネ149の付勢力により支軸139を支点として図34の反時計方向に回動し、クローズレバー138の爪片145がラッチレバー5の係合爪52より離脱し、ストッパ150がクローズレバー138の引張コイルバネ149の付勢力による回動を阻止し、クローズレバー138の先端寄りの側縁が引張コイルバネ149によりストッパ150に圧接し、図33に示すように、クローズレバー138は元の待機状態に戻り、バックドア87を開くことができる。
【0190】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の自動車のバックドアのロック装置によれば、ラッチがストライカに噛合って係合するハーフラッチ状態において、回動体が支軸を支点として回動するので、係合体を回動体の回動に伴いながら移動することができ、クローズレバーが係合体の移動に伴いながら支持体に対して支軸を支点として回動すると同時に、クローズレバーの先端部の側縁がラッチレバーの先端寄りに係合するので、ラッチレバーをクローズレバーの回動に伴いながら回転することができ、ラッチのシャフトをラッチレバーの回転に伴いながら筐体に対して回動するので、ラッチをシャフトの回動に伴いながらストライカに噛合って係合するハーフラッチ状態から強制的にフルラッチ状態とすることができる。
【0191】
また、クローズレバーの先端がラッチレバーの先端寄りの上面を噛込んだ非常事態を起こした場合に、クローズレバーの係合体による係合を解除するのみで、クローズレバーを回動体に対してフリーな状態とすることができ、クローズレバーのみを回動体とは別に支軸を支点として回動すれば、クローズレバーの先端のラッチレバーの先端寄りの上面に対する噛込みを解放することができ、バックドアが開かなくなるような不都合を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す自動車のバックドアのロック装置の正面図
【図2】図1の要部側断面図
【図3】図1の要部側断面図
【図4】図1の背面図
【図5】図1の要部側断面図
【図6】図1の要部切断正面図
【図7】図1の要部平面図
【図8】図6の要部拡大平面図
【図9】筐体及びストライカのバックドア及びリヤエンドパネルに対する配置状態を示す側面図
【図10】ラッチのストライカに噛合って係合するハーフラッチ状態を示す要部拡大平面図
【図11】ラッチのリミットスイッチによるハーフラッチの検知状態を示す要部拡大平面図
【図12】クローズレバーの爪片のラッチレバーの係合爪に対する係合時の要部切断正面図
【図13】図12の要部拡大平面図
【図14】ラッチのストライカに噛合って係合するハーフラッチ時のクローズレバーの作動状態を示す正面図
【図15】ラッチレバーのクローズレバーの回動に伴う回転時の要部切断正面図
【図16】図15の要部拡大平面図
【図17】ラッチのクローズレバーの作動によるストライカに噛合って係合するフルラッチ状態を示す正面図
【図18】図17の要部拡大平面図
【図19】ピニオンの回転をセクタギアのストッパ片により阻止した状態を示す要部切断正面図
【図20】クローズレバーのセクタギアに対するねじによる係合を解除した状態を示す要部切断正面図
【図21】本発明の第2の実施の形態を示す自動車のバックドアのロック装置の要部正面図
【図22】図21の背面図
【図23】図21の要部切断正面図
【図24】ラッチのクローズレバーの作動によるストライカに噛合って係合するフルラッチ状態を示す要部正面図
【図25】図24の要部切断正面図
【図26】クローズレバーのセクタギアの係合片による係合を解除した状態を示す要部切断正面図
【図27】本発明の第3の実施の形態を示す自動車のバックドアのロック装置の要部後方斜視図
【図28】ラッチレバーのクローズレバーの回動に伴う回転時の要部後方斜視図
【図29】クローズレバーのロッキングレバーによる係止を解除した状態を示す要部後方斜視図
【図30】本発明の第4の実施の形態を示す自動車のバックドアのロック装置の要部後方斜視図
【図31】ラッチレバーのクローズレバーの回動に伴う回転時の要部後方斜視図
【図32】クローズレバーのロッキングレバーによる係止を解除した状態を示す要部後方斜視図
【図33】本発明の第5の実施の形態を示す自動車のバックドアのロック装置の要部後方斜視図
【図34】ラッチレバーのクローズレバーの回動に伴う回転時の要部後方斜視図
【図35】クローズレバーのロッキングレバーによる係止を解除した状態を示す要部後方斜視図
【符号の説明】
1 筐体
2 ストライカ
3 ラッチ
4 シャフト
5 ラッチレバー
6 ブラケット
7 クローズレバー
8 支軸
9 セクタギア
10 ねじ
11 端壁
12 切欠部
13 底壁
14 切欠凹部
15 支持孔
16 透孔
17 側壁
18 フランジ
19 通孔
20 ベース部材
21 凹部
22 仕切り壁
23 ボス
24 仕切り壁
25 嵌合孔
26 突片
27 ストッパ
28 アッパプレート
29 基体
30 嵌合孔
31 立上り壁
32 側壁
33 張出片
34 嵌合孔
35 基体
36 ボス
37 膨出部
38 側壁
39 フランジ
40 ねじ孔
41 立上り壁
42 開口部
43 透孔
44 支持孔
45 誘導孔
46 角軸部
47 係合凹部
48 係止段部
49 係止段部
50 係合ピン
51 角孔
52 係合爪
53 支持ピン
54 小径部
55 ディテントレバー
56 嵌合孔
57 係止爪
58 腕部
59 当接片
60 圧縮コイルバネ
61 頭部
62 ねじりコイルバネ
63 ストッパ
64 小径部
65 通孔
66 嵌合孔
67 嵌合孔
68 爪片
69 ねじ孔
70 頭部
71 ケーシング
72 端壁
73 ボス
74 周壁
75 筒状部
76 モータ取付部
77 ドライブシャフト
78 ピニオン
79 ウォームホイール
80 ストッパ片
81 ストッパ片
82 軸
83 ウォーム
84 可逆制御器
85 サーキットブレーカ
86 カバー
87 バックドア
88 ドアアウタパネル
89 ドアインナパネル
90 底壁
91 リヤエンドパネル
92 突当部
93 接触片
94 クローズレバー
95 支軸
96 セクタギア
97 係合片
98 小径部
99 切欠孔
100 嵌合孔
101 ストッパ片
102 ストッパ片
103 嵌合孔
104 爪片
105 ねじりコイルバネ
106 クローズレバー
107 支軸
108 セクタギア
109 ロッキングレバー
110 支持ピン
111 ストッパ片
112 ストッパ片
113 爪片
114 切欠部
115 係止爪
116 連結ピン
117 引張コイルバネ
118 ストッパ
119 ねじりコイルバネ
120 ガイドピン
121 リンクプレート
122 長孔
123 操作片
124 クローズレバー
125 支軸
126 セクタギア
127 ロッキングレバー
128 支持ピン
129 ストッパ片
130 ストッパ片
131 爪片
132 切欠部
133 係止爪
134 操作片
135 引張コイルバネ
136 ストッパ
137 ねじりコイルバネ
138 クローズレバー
139 支軸
140 セクタギア
141 ロッキングレバー
142 支持ピン
143 ストッパ片
144 ストッパ片
145 爪片
146 切欠部
147 係止爪
148 連結ピン
149 引張コイルバネ
150 ストッパ
151 ねじりコイルバネ
152 ガイドピン
153 リンクプレート
154 長孔
155 凸部
156 係合片
157 可動杆
M モータ
LS リミットスイッチ

Claims (4)

  1. 筐体の内部にストライカと噛合うラッチを回動自在に設けると共に、前記ラッチのシャフトにラッチレバーを設け、前記筐体に支持体を配設し、前記支持体に前記ラッチレバーと係脱自在のクローズレバーを支軸を介して回動自在に設けた自動車のバックドアのロック装置において、前記支軸に回動体を回動自在に設け、前記回動体に前記クローズレバーと係脱自在の係合片を前記回動体の面から突出して形成し、前記クローズレバーはねじりコイルバネにより前記回動体の係合片に向って常時付勢されていることを特徴とする自動車のバックドアのロック装置。
  2. 前記回動体の係合片が前記クローズレバーと係合可能な状態と係合不可能な状態とに出没可能とされていることを特徴とする請求項1記載の自動車のバックドアのロック装置。
  3. 筐体の内部にストライカと噛合うラッチを回動自在に設けると共に、前記ラッチのシャフトにラッチレバーを設け、前記筐体に支持体を配設し、前記支持体に前記ラッチレバーと係脱自在のクローズレバーを支軸を介して回動自在に設けた自動車のバックドアのロック装置において、前記支軸に回動体を回動自在に設け、前記回動体に前記クローズレバーと係脱自在のロッキングレバーを回動自在に取付け、前記ロッキングレバーの一端は前記クローズレバーと係合する配置とされ、前記クローズレバーはバネにより前記ロッキングレバーに向って常時付勢されていることを特徴とする自動車のバックドアのロック装置。
  4. 前記ロッキングレバーは他端を手動操作可能とされ、他端が押し下げられることにより前記回動体に対して回動され、前記ロッキングレバーの一端と前記クローズレバーとの係合を解除可能とされていることを特徴とする請求項3記載の自動車のバックドアのロック装置。
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