JP2511371B2 - シャッタ―用ロック装置 - Google Patents

シャッタ―用ロック装置

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JP2511371B2 JP16319893A JP16319893A JP2511371B2 JP 2511371 B2 JP2511371 B2 JP 2511371B2 JP 16319893 A JP16319893 A JP 16319893A JP 16319893 A JP16319893 A JP 16319893A JP 2511371 B2 JP2511371 B2 JP 2511371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貨物トラックのコンテナ
ーのシャッター等に使用されるロック装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】貨物トラックのコンテナーの出入り口の
シャッターには、部外者による荷物への接近や盗難を防
ぐために錠前ユニットが装備されているが、コンテナー
に入っている時に過ってシャッターの正面側から錠前ユ
ニットが操作され、シャッターがコンテナーの固定枠体
に本格施錠されてしまうことがある。
【0003】閉じ込められた者は大声を上げて外部の助
けを求めなければならないが、施錠者がシャッターの前
からすぐ立ち去って閉まった時には、声が届かないた
め、貨物トラックの次の作業開始時までコンテナー内に
放置されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、シャッターの正面側から錠前ユニットで本格施錠
された状態においても内側から即座に解錠開放すること
ができるシャッター用ロック装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、添付図面中の参照
符号を用いて説明すると、本発明のシャッターロック装
置では、シャッター38に固着されるケース1の下端中
央部に前後方向に貫通した受溝2を下方に開口させて設
け、受溝2の右側においてロック板3を水平枢軸4によ
ってケース1に枢着し、受動突子5と制止突子6より成
り前記受溝2に交差する錠止溝7をロック板3の先端部
に設け、ロック板3をバネ8によって反時計回り方向に
回転付勢し、固定枠体39側の受金棒40と係脱する錠
止溝7を閉塞するブロック板9を受溝2の左側において
水平枢軸10によってケース1に枢着し、ブロック板9
をバネ11によって時計回り方向に回転付勢する。
【0006】ロック板3の上方においてキーパーレバー
12を水平枢軸13によってケース1に枢着し、キーパ
ーレバー12をバネ8によって時計回り方向に回転付勢
し、ロック板3の基端部上面の切欠14に係脱する掛止
爪部15をキーパーレバー12の基端部下面に設け、ブ
ロック板9の上方において操作レバー16を水平枢軸1
7によってケース1に枢着し、ケース1の正面板18の
軸孔19より突出させた水平枢軸17にレバーハンドル
20を固着し、操作レバー16の背面側において解除レ
バー21を水平枢軸22によってケース1に枢着し、ケ
ース1の背面板23側の軸孔24から水平枢軸22の先
端駆動部25を突出させ、解除レバー21をバネ26に
よって反時計回り方向に回転付勢する。
【0007】解除レバー21の斜め下向きの解除アーム
部27の先端部にキーパーレバー12の先端部上面の受
動爪部28に係脱する駆動突起29を設け、解除レバー
21の反時計回り方向への回転を規制する停止ピン30
をケース1に設け、解除レバー21の斜め上向きの受動
アーム部31に当接する操作突起32を操作レバー16
の斜め上向きの操作アーム部33の先端部背面に設け、
操作レバー16の基端部に前記停止ピン30に当接する
位置決め突起34を設け、ケース1に固着した錠前ユニ
ット35のロータ36に固着した止め金板37の先端部
を操作レバー16の操作アーム部33の先端部側面に当
接させる。
【0008】
【作用】シャッター38がコンテナーの固定枠体39に
対して錠止されている時、固定枠体39側の受金棒40
がケース1の受溝2に入り込み、ロック板3の錠止溝7
に受金棒40が係合している。この錠止溝7の開口部は
ブロック板9によって閉塞されている。このとき、解除
アーム部27が停止ピン30に当接しているため、解除
レバー21は蠅26の回転付勢にもかかわらず、回転停
止状態に保持されている。また、解除アーム部27の駆
動突起29が受動爪部28に係合しているため、キーパ
ーレバー12はバネ8の回転付勢にもかかわらず、回転
停止状態に保持されている。そして、キーパーレバー2
1の掛止爪部15が切欠14に係合しているため、ロッ
ク板3はバネ8の回転付勢にもかかわらず、回転停止状
態に拘束保持されている。受溝2からの受金棒40の引
き出しは、ロック板3の制止突子6によって制止されて
いる。
【0009】この錠止状態を解くには、シャッター38
の正面側からレバーハンドル20を時計回り方向に回転
操作し、操作レバー16の操作アーム部33の操作突起
32によって解除レバー21の受動アーム31をバネ2
6の付勢に抗して時計回り方向に回転させる。この回転
操作によってキーパーレバー12がバネ8の付勢に抗し
て反時計回り方向に回転させられるため、キーパーレバ
ー12の掛止爪部15がロック板3の切欠14から離脱
する。このように拘束を解除されたロック板3はバネ8
の付勢によって反時計回り方向に回転し、受動突子5に
よって受金棒40をケース1の受溝とロック板3の錠止
溝7から脱出させる。このロック板3の回転に追随して
ブロック板9もバネ11の付勢によって時計回り方向に
回転し、受金棒40を押し下げる。このようにロック板
3と受金棒40の係合が解除されることによって、固定
枠体39に対するシャッター38の錠止が解かれ、シャ
ッター38は引き上げ開放される。
【0010】コンテナーへの荷卸し作業が終了してシャ
ッター38を引き下ろし閉鎖すると、受溝2内に斜めに
待機しているロック板3の受動突子5に受金棒40が当
たるため、ロック板3はバネ8の付勢に抗して時計回り
方向に回転し、この回転の途中で受動突子5はブッロク
板9をバネ11の付勢に抗して反時計回り方向に押上げ
回転させ、元の錠止溝7の閉塞位置に復帰させる。ロッ
ク板3の前記回転はキーパーレバー12の掛止爪部15
がロック板3の切欠14に係合することによって停止さ
せられ、ロック機構は前記した錠止状態に復帰する。
【0011】このようにシャッター38を固定枠体39
に錠止した後、錠前ユニット35に所定の鍵41を挿入
してロータ36を施錠位置に回転させ、止め金板37の
先端部を操作レバー16の操作アーム部33の先端部側
面に当接させると、操作レバー16の解錠方向すなわち
時計回り方向への回転が阻止され、シャッター38は錠
前ユニット35によって本格施錠されることになる。
【0012】この錠前ユニット35による本格施錠は、
コンテナー内に人がいないことを確認してからなされる
べきんものであるが、過失または故意あるいは悪戯によ
って人がコンテナー内にいるにもかかわらず本格施錠が
なされたときには、コンテナー内に閉じ込められた者
は、シャッター38の内面側に突出している解除レバー
21の水平枢軸22の先端駆動部25に、コンテナー内
に常備されているボックススパナ等の回転操作工具を嵌
めて解除レバー21を時計回り方向に回転させる。この
回転操作によってキーパーレバー12が反時計回り方向
に回転して掛止爪部15がロック板3の切欠14から離
脱するため、ロック板3は反時計回り方向に回転して受
動突子5によって受金棒40をロック板3の錠止溝7か
ら脱出させる。このようにしてシャッター38の内側か
ら固定枠体39に対するシャッター38の錠止を解くこ
とができるため、閉じ込められた者は直ちに脱出でき
る。
【0013】
【実施例】図示の実施例では、バネ8は捻りコイルバネ
で構成され、該バネの一方のコイル部はロック板3の水
平枢軸4に嵌められ、他方のコイル部はキーパーレバー
12の水平枢軸13に嵌められている。該バネの一方の
直線端部はロック板3の基端部のバネ取付部42に引っ
掛けられ、他方の直線端部はキーパーレバー12の掛止
爪部15の上面側に引っ掛けられている。バネ11は捻
りコイルバネで構成され、該バネのコイル部はブロック
板9の水平枢軸10に嵌められ、該バネの一方の直線端
部はケース1の内側面に当接し、他方の直線端部はブロ
ック板9の上面側に引っ掛けられている。バネ26は引
張コイルバネで構成され、上端部は解除レバー21の左
端部に突設したバネ取付部43に連結され、他端部はケ
ース1のスペーサーピン44に嵌められている。
【0014】錠前ユニット35の止め金板37の先端部
は解除レバー21の受動アーム31が当たらないように
段違い状に逃げて成形されている。ケース1の背面板2
3の小判形受孔45には軸受円盤46の小判形ボス部4
7が回転不能に嵌められ、解除レバー21に固着された
水平枢軸22が回転可能に挿通される軸孔24が該軸受
円盤46の中央部に設けられている。ケース1の正面板
18と背面板23の間には楕円形取付孔49を設けたス
ぺーサー48が4個設けられている。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明のシャッター用ロッ
ク装置では、キーパーレバー12によるロック板3の拘
束を解除する解除レバー21に受動アーム部31を設
け、操作レバー16の操作アーム部33の背面側に該受
動アーム31に当接する操作突起32を設け、解除レバ
ー21の水平枢軸22の先端駆動部25をケース1の背
面側に突出させたので、錠前ユニット35の止め金板3
7を操作アーム部33に当接させた本格施錠状態におい
ても、シャッター38の内側から簡単にロック板3と受
金棒40の係合を解いて、シャッター38を即座に引き
上げ開放することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシャッター用ロック装
置の解錠状態における正面図である。
【図2】該シャッター用ロック装置の解錠状態の左側面
図である。
【図3】該シャッター用ロック装置の施錠状態の垂直断
面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ケースの受溝 3 ロック板 4 ロック板の水平枢軸 5 ロック板の受動突子 6 ロック板の制止突子 7 ロック板の錠止溝 8 ロック板とキーパーレバーの付勢用バネ 9 ブロック板 10 ブロック板の水平枢軸 11 ブロック板の付勢用バネ 12 キーパーレバー 13 キーパーレバーの水平枢軸 14 ロック板の切欠 15 キーパーレバーの掛止突起 16 操作レバー 17 操作レバーの水平枢軸 18 ケースの正面板 19 正面板の軸孔 20 レバーハンドル 21 解除レバー 22 解除レバーの枢軸 23 ケースの背面板 24 背面板側の軸孔 25 解除レバーの水平枢軸の先端駆動部 26 解除レバーの付勢用バネ 27 解除レバーの解除アーム部 28 キーパーレバーの受動爪部 29 解除レバーの駆動突起 30 ケースの停止ピン 31 解除レバーの受動アーム 32 操作レバーの操作突起 33 操作レバーの操作アーム部 34 操作レバーの位置決め突起 35 錠前ユニット 36 錠前ユニットのロータ 37 錠前ユニットの止め金板 38 シャッター 39 固定枠体 40 受金棒 41 錠前ユニットの鍵 42 ロック板のバネ取付部 43 解除レバーのバネ取付部 44 ケースのスペーサーピン 45 ケース背面板の受孔 46 軸受円盤 47 軸受円盤のボス部 48 ケースのスパーサー 49 取付孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッター38に固着されるケース1の
    下端中央部に前後方向に貫通した受溝2を下方に開口さ
    せて設け、受溝2の右側においてロック板3を水平枢軸
    4によってケース1に枢着し、受動突子5と制止突子6
    より成り前記受溝2に交差する錠止溝7をロック板3の
    先端部に設け、ロック板3をバネ8によって反時計回り
    方向に回転付勢し、固定枠体39側の受金棒40と係脱
    する錠止溝7を閉塞するブロック板9を受溝2の左側に
    おいて水平枢軸10によってケース1に枢着し、ブロッ
    ク板9をバネ11によって時計回り方向に回転付勢し、
    ロック板3の上方においてキーパーレバー12を水平枢
    軸13によってケース1に枢着し、キーパーレバー12
    をバネ8によって時計回り方向に回転付勢し、ロック板
    3の基端部上面の切欠14に係脱する掛止爪部15をキ
    ーパーレバー12の基端部下面に設け、ブロック板9の
    上方において操作レバー16を水平枢軸17によってケ
    ース1に枢着し、ケース1の正面板18の軸孔19より
    突出させた水平枢軸17にレバーハンドル20を固着
    し、操作レバー16の背面側において解除レバー21を
    水平枢軸22によってケース1に枢着し、ケース1の背
    面板23側の軸孔24から水平枢軸22の先端駆動部2
    5を突出させ、解除レバー21をバネ26によって反時
    計回り方向に回転付勢し、解除レバー21の斜め下向き
    の解除アーム部27の先端部にキーパーレバー12の先
    端部上面の受動爪部28に係脱する駆動突起29を設
    け、解除レバー21の反時計回り方向への回転を規制す
    る停止ピン30をケース1に設け、解除レバー21の斜
    め上向きの受動アーム部31に当接する操作突起32を
    操作レバー16の斜め上向きの操作アーム部33の先端
    部背面に設け、操作レバー16の基端部に前記停止ピン
    30に当接する位置決め突起34を設け、ケース1に固
    着した錠前ユニット35のロータ36に固着した止め金
    板37の先端部を操作レバー16の操作アーム部33の
    先端部側面に当接させたシャッター用ロック装置。
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