JP2733804B2 - 回線多重化システムにおけるfaxデータ蓄積伝送方法 - Google Patents

回線多重化システムにおけるfaxデータ蓄積伝送方法

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JP2733804B2
JP2733804B2 JP3140590A JP14059091A JP2733804B2 JP 2733804 B2 JP2733804 B2 JP 2733804B2 JP 3140590 A JP3140590 A JP 3140590A JP 14059091 A JP14059091 A JP 14059091A JP 2733804 B2 JP2733804 B2 JP 2733804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のメディア情報を
1つの伝送路を用いて効率よく多重化伝送する回線多重
化システムにおいて、FAXデータを送信多重化装置も
しくは受信多重化装置で一旦蓄積し伝送するFAXデー
タ蓄積伝送方に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声及びFAXデータを含む複数のメデ
ィア情報を1つの伝送路を用いて効率的に多重化伝送す
る回線多重化システムが近年盛んに実用化されている。
FAXデータをリアルタイムで伝送するシステムとして
は、音声信号とFAX信号とを何等かの方法で識別し、
音声信号については音声符号化して、またFAX信号に
ついてはA/D変換(または音声信号と同様に符号化)
して、それぞれの信号の存在する間の符号化情報だけを
多重化し伝送するシステムが存在する。このようなFA
Xデータをリアルタイムに伝送するシステムの場合に
は、通常FAXデータが受信FAX端末に完全に伝送さ
れるまで送受信FAX端末間に回線が常時設定されてい
る。このシステムの利点としては、音声信号及びFAX
信号のアクティブ状態の統計則に基づいて、多重化装置
に接続された呼数よりも多重化装置間の伝送チャンネル
数を少なく設定することができるので多重化効率が向上
することがげられる。しかし、このシステムは、音声
信号及びFAX信号双方をリアルタイム伝送する必要が
あるために、FAX信号の負荷状態が重くなりシステム
設計時の統計則が満足されなくなった場合には、同時に
伝送している音声信号の通話品質が悪くなるという欠点
がある。即ち、信号の継続時間及びアクティビティ(呼
の存在している時間に対する実際に信号が存在している
時間の割合)については、音声信号よりもFAX信号
(但し画情報を伝送する方向のFAX信号)の方が大き
な値をとるため、多くのFAX信号が多重化システムに
接続されていると多重化効率が上がらない。更に、その
システムにおける音声信号の負荷も大きい場合には音声
信号が締め出されてしまい、結果として話頭切断が頻繁
に発生することにもなる。よって、通話品質がよくしか
も多重化効率が高い回線多重化システムを構築するため
には、FAX信号をリアルタイムに伝送することを諦め
る必要がある。
【0003】FAX信号のリアルタイム伝送を行わない
システムに対しては、FAXデータを蓄積して伝送する
(以下、FAXデータ蓄積伝送方と呼ぶ)が実用
されている。図1はこのFAXデータ蓄積伝送方を実
現するための基本的システム構成を表している。図中、
1は送信FAX端末、2は送信交換機、3は送信多重化
装置、4は送信バッファ、5は多重化装置間の回線、6
は受信多重化装置、7は受信バッファ、8は受信交換
機、9は受信FAX端末である。送信FAX端末1と送
信多重化装置3との間に回線が確立した後で、まず送信
FAX端末1から送信交換機2を介して伝送されてきた
FAXデータの一部もしくは全部が一旦送信多重化装置
3内の送信バッファ4に蓄積される。送信多重化装置3
は、多重化装置間の回線5の負荷状態(使用状態もしく
は込み具合い)に応じて、回線5におけるFAXデータ
の伝送量を適応的に変えて受信多重化装置6へFAXデ
ータを多重化伝送する。回線5を介して受信したFAX
データの一部もしくは全部は受信多重化装置6内の受信
バッファ7に蓄積される。受信多重化装置6は、受信F
AX端末9との間に回線を確立した後、蓄積されたFA
Xデータを受信交換機8を介して受信FAX端末9へ伝
送する。このようなFAXデータ蓄積伝送方では、送
信FAX端末1と送信多重化装置3との間の回線、送信
多重化装置3と受信多重化装置6との間のFAXデータ
伝送のための回線5上のチャンネル、及び受信多重化装
置6と受信FAX端末9との間の回線は順に別々に設定
・確立される。即ち、このFAXデータ蓄積伝送方
は、音声信号の存在しないときに代わりにFAXデータ
を伝送することにより多重化装置間の回線多重化効率を
上げている。
【0004】このようなFAXデータ蓄積伝送方を用
いた回線多重化システムは、音声信号をリアルタイム
に、またFAXデータを蓄積して、各々多重化伝送する
ために、問題点として、次の2点がげられる。 (1) 送信端末がFAX端末である場合には送信多重化装
置はFAXデータを蓄積しなければならないため、送信
端末が電話端末かFAX端末かを如何にして識別する
か。 (2) 送信FAX端末が誤ダイアリング(例えば相手電話
端末へのダイアリング)を行った場合に多重化装置がど
のような対処を行うか。
【0005】以下にこの2つの問題点を解決した従来技
術について図を用いて説明する。 (1) 送信端末が電話端末かFAX端末かの識別方法につ
いて (a) 識別方法1 図2は識別方法1を説明するための送信側の回線多重化
システムの基本構成を示している。図中、10は送信電
話端末、11は電話端末専用のトランク、12は送信F
AX端末、13はFAX端末専用のトランク、14は送
信多重化装置である。送信電話端末10が送信多重化装
置14の電話端末専用のトランク11に予め接続され、
同様に送信FAX端末12が送信多重化装置14のFA
X端末専用のトランク13に予め接続されている。よっ
て、送信多重化装置14は、どちらの専用トランク上に
発呼があったかを検出することにより、送信端末が電話
端末かFAX端末かを識別することができる。
【0006】(b) 識別方法2 図3は識別方法2を説明するための送信端末と送信多重
化装置との間の信号のやり取りを示している。尚、同図
は送信端末と送信多重化装置との間に回線が設定され
た後の信号のやり取りが示されており、回線確立後の交
換機は基本的に信号に対してトランスペアレントな伝送
を行うものとする。まず、送信端末の種別を表す(即ち
送信端末が電話なのかFAXなのかを表す)端末識別信
号(番号)の送出を促すための要求信号が送信多重化装
置から送信端末に対して送出される。これを受信した送
信端末から端末識別信号が送出され、送信多重化装置が
それを検出することにより送信端末の種別を識別する。
尚、送信多重化装置からの要求信号の送出がない代わり
に、あるタイミングで端末識別信号を送出する場合等
も、本方法のバリエーションとして考えられる。
【0007】(c) 識別方法3 図4は識別方法3を説明するための送信端末と送信多重
化装置との間の信号のやり取りを示している。予め受信
FAX端末に付与された電話番号を送信多重化装置に登
録しておく。送信端末がオフフックすると、これを検知
した送信交換機は送信端末にアンサートーンを送出す
る。次に送信端末は受信端末電話番号を送出する。これ
を検出した送信交換機は起動信号を送信多重化装置に対
して送出し、これにより送信多重化装置は発呼を認識す
る。送信多重化装置はその起動信号に対して接続応答信
号を送信交換機に送出する。そして、送信多重化装置が
送信交換機から送出された選択信号(即ち送信端末から
送出された受信端末電話番号に対応)を検出し、登録さ
れているFAX端末電話番号と照合する。受信端末電話
番号が登録された電話番号と一致した場合には、その受
信FAX端末への接続を求めた送信端末もFAX端末で
あると判断する。
【0008】以上のFAX端末識別方法における従来技
術の欠点として、 (a) は電話端末とFAX端末の設置可能数が制限される
こと、 (b) は送信者が端末識別信号送出のための情報を入力す
るという通常のFAX伝送操作以外の付加的操作が必要
であること、及び (c) はFAX端末の増設時にシステム管理者が多重化シ
ステムに電話番号を登録するという付加的操作が必要で
あること、等がある。
【0009】(2) 誤ダイアルに対する対処について (a) 対処1 図5は誤ダイアルに対する対処1を説明するための信号
のやり取りを示している。予め受信FAX端末の電話番
号を送信多重化装置に登録しておく。前提として、送信
端末がFAX端末であると送信多重化装置が何等かの方
法で認識できているものとする。尚、同図は送信FAX
端末と送信交換機間の回線が確立されており、さらに送
信交換機が送信多重化装置からの接続応答信号を受信し
た後での信号のやり取りを示している。送信多重化装置
は、送信交換機からの選択信号(送信FAX端末から送
出された受信端末の電話信号に対応)と、登録されてい
る受信FAX端末の電話番号とを照合する。もし登録さ
れた電話番号と一致しない場合には、誤ダイアルである
と判断する。
【0010】(b) 対処2 図6は誤ダイアルに対する対処2を説明するために送信
FAX端末が受信電話端末にアクセスした場合の信号の
やり取りを示している。尚、受信多重化装置がFAXデ
ータに対する送信FAX端末の電話番号を認識し対応付
できていることを前提とする。また同図は、受信多重化
装置が送信FAX端末からのFAXデータを既に蓄積し
ており、受信交換機を介して受信端末との間に回線が確
立されている状態からの信号のやり取りを示している。
受信多重化装置と受信端末との間でFAX伝送準備のた
めのプロトコルが不成立となった場合には(即ち受信端
末が電話端末であった場合には)、受信多重化装置は誤
ダイアルと判断しFAXデータ送信不能と認識する。受
信多重化装置は、送信多重化装置に誤ダイアルを検出し
たことを、誤ダイアルを行った送信FAX端末電話番号
と共に連絡する。受信多重化装置からの誤ダイアル検出
情報に従って、送信多重化装置は、該当する送信FAX
端末との間に送信交換機を介して回線を確立し、FAX
伝送準備のためのプロトコルを成立させた後、誤ダイア
ルによる不達通知を送信FAX端末に対して配達する。
【0011】以上の誤ダイヤルの対処方法における従来
技術の欠点として、 (a) はFAX端末の増設時にシステム管理者が多重化シ
ステムに電話番号を登録するという付加的操作が必要で
あること、また (b) は送信後しばらくしてから送信者が不達通知をチェ
ックせねばならないという誤ダイアルを認識するまでの
遅延が存在すること、がある。尚、実用化しているFA
X蓄積伝送方を用いたシステムの一例としては、特に
上記の(1) の(b) 及び(2) の(b) を採用しているものが
あるが、システム利用者の付加的操作が必要となるこ
と、及び誤ダイアル認識までの遅延が存在することとい
う欠点がある。
【0012】以上のように、回線多重化システムにおけ
る従来のFAXデータの蓄積伝送方には、システムの
回線敷設数の制限やシステム利用者及び管理者の煩わし
い操作の付加が必要となる等の欠点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来技術
には、電話端末とFAX端末の設置可能数が制限される
こと、送信者が端末識別信号送出のための情報を入力す
るという通常のFAX伝送操作以外の付加的操作が必要
であること、FAX端末の増設時にシステム管理者が多
重化システムに電話番号を登録するという付加的操作が
必要であること、もしくは送信後しばらくしてから送信
者が不達通知をチェックせねばならないという誤ダイア
ルを認識するまでの遅延が存在することという欠点があ
った。本発明は、このようなの従来方式の欠点を解決
し、かつ送信端末がFAX端末であることを認識でき更
に誤ダイアル防止できるFAXデータ蓄積伝送方
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、FAX
データ蓄積伝送方を用いた回線多重化システムにおい
て、送信端末から発呼があると送受信端末間に回線を一
旦確立し、送信端末と受信端末が共にFAX端末である
場合には、FAXデータの伝送が行われる前に送受信F
AX端末間で取り交わされるFAX専用の制御信号を送
信多重化装置もしくは受信多重化装置が検出し、その検
出により送信端末がFAX端末であると認識した後、送
信多重化装置と受信FAX端末間の回線を切断し、送信
FAX端末からのFAXデータを蓄積し伝送するところ
にある。
【0015】
【実施例1】以下に図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。尚、簡単のために、回線多重化システムで扱うFA
X以外のメディア情報としては音声のみを対象とする。
図7は本発明のFAX蓄積伝送方を用いた回線多重化
システムにおける多重化装置の概略構成図である。図
中、15はトランク、16はトランクインターフェース
部、17は送信符号化・復号化部、18はFAX符号化
・復号化部、19はFAX判定部、20は割当制御部、
21はFAXデータ蓄積部、22ベアラインターフェー
ス部、23はベアラ回線である。尚、システム基本構成
は図1に基づく。
【0016】トランクインターフェース部16は、割当
制御部20からの制御信号に従い、トランク15と音声
符号化・復号化部17もしくはFAX符号化・復号化部
18とを割り当てる。即ち、トランク15に入力された
信号を音声符号化・復号化部17及びFAX符号化・復
号化部18へそれぞれ出力し、逆に音声符号化・復号化
部17及びFAX符号化・復号化部18からの信号をト
ランク15に出力し端末へ伝送する。同時に、それらの
割当状態を割当制御部20へ送出する。また、トランク
15からの呼の制御情報(交換機のためのシグナル)は
割当制御部20へ、逆に割当制御部20からの呼の制御
情報(交換機のシグナル)はトランク15へ送出する。
音声符号化・復号化部17では、割当制御部20からの
制御信号に従い、トランクインターフェース部16から
入力された信号を音声符号化最小単位でパケット化し有
音/無音検出を行い、有音と判断されたパケット(もし
ベアラ容量に余裕のある場合には無音と判定されたパケ
ットも有音パケットと見なす)に対しては適切なビット
レートで音声符号化してベアラインターフェース部22
へ渡す。一方、符号化情報が相手側多重化装置から伝送
されてきた場合には、要求されたビットレートでベアラ
インターフェース部22から入力された信号を復号化
し、また符号化情報が伝送されてこなかった場合には雑
音挿入等の適切な補間処理により無音パケットを再生し
て、トランクインターフェース部16へ渡す。同時に、
符号化・復号化状態を割当制御部20へ送出する。ベア
ラインターフェース部22では、割当制御部20からの
制御信号に従い、音声符号化・復号化部17からの音声
パケット、FAXデータ蓄積部21からのFAXデータ
パケット、及び割当制御部20からの割当制御情報を多
重化し、ベアラ回線23に出力して相手側多重化装置へ
伝送する。一方、ベアラ回線23から入力された多重化
信号から取り出した割当制御情報を割当制御部20へ出
力する。そして、割当制御部20からの制御信号に従っ
て、音声符号化・復号化部17及びFAXデータ蓄積部
21へ各々音声パケット及びFAXデータパケットを送
出する。
【0017】FAX符号化・復号化部18では、割当制
御部20からの制御信号に従い、回線多重化システムが
予め要求するフォーマット(伝送機能等)でトランクイ
ンターフェース部16からの信号を復号化しその復号化
信号をFAX判定部19へ送出する。FAX判定部19
においてトランクインターフェース部16から入力され
た信号がFAX信号と判定された場合には、FAX符号
化・復号化部18は、割当制御部20の制御信号に従っ
て、そのFAX信号と判定された信号を蓄積に適したフ
ォーマットに変換しFAXデータ蓄積部21へ出力す
る。逆に、FAX端末用のフォーマットにリアルタイム
にFAXデータ蓄積部21より入力されたFAX信号を
変換しトランクインターフェース部16へ出力する。同
時に、FAX符号化・復号化状態を割当制御部20へ送
出する。送受信端末がFAX端末である場合には、通
常、FAX画情報が伝送される前にFAX制御信号のや
り取りが行われるが、FAX判定部19では、FAX符
号化・復号化部18から送出された復号信号にそのFA
制御信号が現れたか否かでFAX信号の有無を判定
し、割当制御部20へ判定結果を送出する。
【0018】 割当制御部20では、FAX判定部19か
ら出力された検出状態に従い、例えばある一定時間の間
FAX制御信号が検出された場合にはトランクインタ
ーフェース部16に対して該当トランクを音声符号化・
復号化部17から切り放すことを要求し、同時に、ベア
ラインターフェース部22に対しても送信多重化装置か
ら受信FAX端末までの回線を切断する要求を送出す
る。そして、FAX符号化・復号化部18に対してトラ
ンクインターフェース部16からのFAX信号をFAX
データ蓄積部21へ送出するように制御し、FAX符号
化・復号化状態を監視する。一方、ベアラ回線23の負
荷状態に応じて決定したビットレートの情報を基に音声
符号化・復号化部17を制御し、音声符号化・復号化部
17からの音声符号化状態を監視する。さらに、FAX
データ蓄積部21に対して、FAX符号化・復号化部1
8からのFAX信号の蓄積を制御し、同時にその蓄積状
態を監視する。さらに、ベアラインターフェース部22
に対して、音声パケット及びFAXデータパケットをベ
アラ回線23の容量へ割り当てるための割当制御信号を
送出し、同時にベアラインターフェース部22での割当
状態を監視する。尚、トランクインターフェース部16
からの呼の制御情報(交換機のためのシグナル)を割当
制御情報の一部としてベアラインターフェース部22を
介して受信多重化装置へ伝送し、逆にベアラインターフ
ェース部22からの呼の制御情報(交換機のシグナル)
をトランクインターフェース部16を介して送信交換機
へ伝送する。
【0019】 FAXデータ蓄積部21では、割当制御部
20からの制御信号に従って、FAX符号化・復号化部
18からのFAX信号及び割当制御部20からのそのF
AX信号に対応する割当制御情報を一旦蓄積し、パケッ
ト化してベアラインターフェース部22へ送出する。逆
に、ベアラインターフェース部22からのFAXデータ
パケットを一旦蓄積し、FAX信号をFAX符号化・復
号化部18へ、またそのFAX信号に対応する割当制御
情報を割当制御部20へ、各々送出する。同時に、割当
制御部20に対してFAXデータの蓄積状態を送出す
る。
【0020】 具体的一例として、本発明のFAX蓄積伝
送方を用いた回線多重化システムにG.III FAX端
末(但しCCITT勧告のT.30及びT.4の自動手
順端末とする)が接続されている場合について説明す
る。図8,図9,図10は、本発明のFAX蓄積伝送方
を用いた回線多重化システムにおける制御信号及びF
AX画情報の伝送シーケンスを示している。尚、同図の
シーケンスにおいて、送信FAX端末から、送信交換
機、送信多重化装置、受信多重化装置、受信交換機を経
て、受信FAX端末へFAX画情報が伝送されるものと
する。
【0021】まず、一般的な手順により送受信FAX端
末間に回線を確立する。呼の制御信号に対して送受信多
重化装置はトランスペアレントな伝送を行うものとす
る。送信FAX端末がオフフックすると送信交換機はこ
れを検知し送信FAX端末に受信FAX端末電話番号の
送出を要求するアンサートーンを送出する。送信FAX
端末が受信FAX端末電話番号(同図中では電話番号と
略す)を送出すると、これを受信した送信交換機は受信
交換機に対して起動信号(SZ)を送出する。受信交換
機はこれを検知すると送信交換機に対して選択信号(S
S)の送出を要求する接続応答信号(ANS)を送出す
る。送信交換機からの選択信号(SS)を検知すると受
信交換機は受信FAX端末に対してコーリングを行うと
同時に、送信端末に対してはリングバックトーン(Ring
Back Tone)を送出する。受信FAX端末がオフフック
すると、これを検知した受信交換機は送信交換機に受信
FAX端末応答したことを示す応答信号(ACK)を
送出する。以上により送受信FAX端末間に回線が確立
したことになる。これ以降は送受信交換機は信号をトラ
ンスペアレントに伝送するものとする。
【0022】次に、送受信端末が自動手順のG.III F
AX端末であるので、T.30におけるFAX制御信号
のやり取りが始まる。送信FAX端末からトーナル信号
としてCNG信号(1100Hzのトーン)が送出さ
れ、これを受信FAX端末が受信するとCED信号(2
100Hzのトーン)を送出する。尚、これらのトーン
は多重化装置間では音声符号化されて伝送される。続け
て受信FAX端末はDIS信号を送出する。送受信多重
化装置は、送受信端末間に回線が確立された後から送受
信FAX端末間で伝送されるFAX制御信号をFAX符
号化・復号化部18及びFAX判定部19において監視
している。受信多重化装置は、このDIS信号の先頭に
付加されるプリアンブルを認識することにより、FAX
信号を検出したと見なし、即ち送信端末がFAX端末で
あることを認識する。そして、FAX信号を検出した旨
のみを表す(但し受信FAX端末のFAX伝送機能情報
を含まない)信号F(DIS)を送信多重化装置へ送出
する。受信多重化装置からのF(DIS)を受信した送
信多重化装置は、受信FAX端末が行っていたT.30
手順を肩代りして、回線多重化システムが要求するFA
伝送機能を示すDIS信号であるDISsys を送信F
AX端末に対して送出する。
【0023】一方、送受信多重化装置において、DIS
信号の前のプリアンブルを検出することにより送信端末
がFAX端末であると認識した後は、送受信多重化装置
間のベアラ回線に割り当てられていたFAX制御信号
(トーナル制御信号)を伝送していた音声用チャンネル
は、送信多重化装置における音声用チャンネル切断信号
F(DSCSP)の送出及び受信多重化装置からの音声チ
ャンネル切断応答信号F(ACKSP)の検出により切断
される。さらに、受信多重化装置は、受信FAX端末と
の間の回線を切断する処理を次のように行う。まず、送
信端末が執り行っていたT.30プロトコルを、送信端
末の代わりに受信多重化装置が受信FAX端末との間
で執り行う。そして、FAX画情報の伝送準備が完了す
ると、受信多重化装置は任意の画情報を送出する。その
後、FAXデータの終了を表すFA 制御信号(例え
ば、MPS,EOP,MCF,DCN)のやり取りを行
うことにより、受信FAX端末を正常終了させて、通常
の方法により受信多重化装置と受信FAX端末間の回線
を切断する。
【0024】一方、送信多重化装置においては、受信F
AX端末が行っていたT.30手順を肩代りして、DI
Ssys を送信FAX端末に対して送出した後、送信多重
化装置は、通常のT.30手順を送信FAX端末との間
で執り行うことにより、FAXデータの一部または全部
をFAXデータ蓄積部21に蓄積し、図9に示すよう
に、音声パケット及び割当制御情報と一緒に多重化し受
信多重化装置へ伝送する。受信多重化装置は送信多重化
装置からFAXデータの一部または全部を受け取り一旦
蓄積する。そして、該当する受信FAX端末に対して再
発呼して回線を確立し、蓄積されたFAXデータを伝送
する。その後、図10のように受信FAX端末間の回線
を切断する。
【0025】図11,図12は送信FAX端末が受信電
話端末をアクセスした場合(誤ダイアルした場合)にお
ける制御信号の伝送シーケンスである。尚、同図では、
既に送信FAX端末と受信電話端末間に回線が接続され
ているものと仮定する。送信FAX端末からトーナル信
号としてCNG信号(1100Hzのトーン)が送出さ
れる。しかし、受信電話端末でこれを受信すると、図1
1のように、通常、受話者は電話機をオンフックし回線
を切断してしまう。よって、受信交換機はこのオンフッ
クを検知すると送信交換機に対して終話信号を送出す
る。これを受信した送信交換機は送信FAX端末へ回線
の切断を行い受信交換機へ復旧完了信号を送出する。以
上により送受信端末間の回線が完全に切断されので、送
信FAX端末では誤ダイアルであることを即時に認識で
きる。また、図12のように、受話者が電話機をオンフ
ックしない場合には、受信電話端末が送信FAX端末に
対して通常のT.30手順にあるCED信号(2100
Hzのトーン)及びDIS信号を送出しないために、送
信FAX端末はCED信号もしくはDIS信号の不検出
のためにタイムアウトし、オンフックする。送信交換機
はこのオンフックを検知すると受信交換機に対して切断
信号を送出する。これを受信した受信交換機は受信電話
端末との回線を切断し送信交換機に対して復旧完了信号
を送出する。以上により送受信端末間の回線が完全に切
断されので、送信FAX端末では誤ダイアルであること
を即時に認識できる。
【0026】
【実施例2】実施例1で説明したシステムでは、FAX
信号検出を受信多重化装置で行った例を示したが、この
検出を送信多重化装置で行うことも可能である。即ち、
受信FAX端末から送出された制御信号(例えばDIS
信号)を音声符号化して送信多重化装置まで伝送し、送
信多重化装置においてこの制御信号のプリアンブルを検
出することにより送信端末がFAX端末であると認識す
る。その他の動作は実施例1に等しい。
【0027】
【実施例3】実施例1ではFAX信号検出をDIS信号
の先頭に付随するプリアンブルの検出により行ったが、
T.30手順中のその他の任意の制御信号の検出により
行うことも可能である。例えばDCS信号の先頭に付加
されるプリアンブルを検出することがげられる。
【0028】
【実施例4】実施例1ではFAX信号検出後の受信多重
化装置と受信FAX端末との間の回線を切断する方法と
して受信FAX端末を正常終了させることにより行った
が、受信多重化装置がFAX信号検出後T.30手順を
強制的に中断することにより回線切断する方法も考えら
れる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、FAXデータ蓄
積伝送方を用いた回線多重化システムにおいて、送信
端末から発呼があると送受信端末間に回線を一旦確立
し、送信端末と受信端末がFAX端末である場合には、
FAXデータの伝送が行われる前に送受信FAX端末間
で取り交わされるFAX専用の制御信号を送信多重化装
置もしくは受信多重化装置が検出し、その検出により送
信端末がFAX端末であると認識した後、送信多重化装
置と受信FAX端末間の回線を切断し、送信FAX端末
からのFAXデータを蓄積・伝送することにより、シス
テム利用に対して制限を加えることなく、かつシステム
利用者が通常のFAX伝送のための操作方法を変えるこ
とや、システム管理者がFAX端末増設毎に登録するこ
と等の付加負担がなく、FAX端末を識別できる。さら
に、送信FAX端末が誤ダイアルをした(即ち受信電話
端末をアクセスしようとした)場合には、上記のように
発呼時に送信者が誤ダイアルを認識できるのでそれに対
する迅速な対応(リダイアル等)が可能となる。よっ
て、本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のFAX蓄積伝送方を用いた基本的なシ
ステム構成図である。
【図2】従来のFAX蓄積伝送方における送信端末認
識方法1を用いた回線多重化システムの基本構成図であ
る。
【図3】従来のFAX蓄積伝送方での送信端末認識方
法2を用いた回線多重化システムにおける送信端末と送
信多重化装置間の信号のやり取りを表した図である。
【図4】従来のFAX蓄積伝送方での送信端末認識方
法3を用いた回線多重化システムにおける送信端末と送
信多重化装置間の信号のやり取りを表した図である。
【図5】従来のFAX蓄積伝送方での誤ダイアルの対
処方法1を用いた回線多重化システムにおける送信端末
と送信多重化装置間の信号のやり取りを表した図であ
る。
【図6】従来のFAX蓄積伝送方での誤ダイアルの対
処方法2を用いた回線多重化システムにおける送受信端
末間の信号のやり取りを表した図である。
【図7】本発明のFAX蓄積伝送方を用いた回線多重
化システムの概要構成図である。
【図8】本発明のFAX蓄積伝送方を用いた回線多重
化システムにおける具体的な伝送シーケンス例を示した
図である。
【図9】本発明のFAX蓄積伝送方を用いた回線多重
化システムにおける具体的な伝送シーケンス例を示した
図である。
【図10】本発明のFAX蓄積伝送方を用いた回線多
重化システムにおける具体的な伝送シーケンス例を示し
た図である。
【図11】本発明のFAX蓄積伝送方を用いた回線多
重化システムにおいて送信FAX端末が受信電話端末へ
アクセスした場合の具体的な伝送シーケンス例を示した
図である。
【図12】本発明のFAX蓄積伝送方を用いた回線多
重化システムにおいて送信FAX端末が受信電話端末へ
アクセスした場合の具体的な伝送シーケンス例を示した
図である。
【符号の説明】
1 送信FAX端末 2 送信交換機 3 送信多重化装置 4 送信バッファ 5 多重化装置間の回線 6 受信多重化装置 7 受信バッファ 8 受信交換機 9 受信FAX端末 10 送信電話端末 11 電話端末専用のトランク 12 送信FAX端末 13 FAX端末専用のトランク 14 送信多重化装置 15 トランク 16 トランクインターフェース部 17 音声符号化・復号化部 18 FAX符号化・復号化部 19 FAX判定部 20 割当制御部 21 FAXデータ蓄積部 22 ベアラインターフェース部 23 ベアラ回線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声及びFAXデータを含む複数のメデ
    ィア情報を1つの伝送路を用いて多重化し伝送する回線
    多重化システムを用いて、 送信端末から伝送されたきたFAXデータの一部もしく
    は全部を一旦送信多重化装置が蓄積し、蓄積された該F
    AXデータを受信多重化装置へ伝送し、伝送されてきた
    前記FAXデータの一部もしくは全部を該受信多重化装
    置が蓄積し受信端末へ送出するFAXデータ蓄積伝送方
    において、 該送信端末から発呼があると前記送信端末から該受信端
    末までに一旦回線を設定し、 前記送信端末と前記受信端末が共にFAX端末である場
    合に、FAX画情報の伝送が行われる前に前記送受信端
    末間において取り交わされるFAX特有の制御信号を検
    出することにより、前記送信端末がFAX端末であるこ
    とを前記送信多重化装置もしくは前記受信多重化装置が
    認識し、 認識後に前記送信多重化装置と前記受信端末間の回線を
    切断し、前記送信多重化装置が前記FAXデータの一部
    もしくは全部を蓄積、伝送することを特徴とするFAX
    データ蓄積伝送方
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