JP2733515B2 - 含フッ素アリルアミド誘導体 - Google Patents

含フッ素アリルアミド誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、含フッ素ポリマーの原料や表面改質剤等
として有用な新規な含フッ素アリルアミド誘導体に関す
る。
従来の技術 従来から、含フッ素ポリマーの原料や表面改質剤等と
して有用な各種の反応性含フッ素化合物が知られてい
る。例えば、エレクトロニクスの分野においては、優れ
た耐水性を有するポリマーの原料としてエステル系の反
応性含フッ素質モノマーが開発されている(例えば、特
開昭63−161004号公報参照)。しかしながら、この種の
エステル系含フッ素化合物には、エステル結合に起因し
て耐加水分解性が十分でないという欠点があり、その改
良が要請されている。
発明が解決しようとする課題 この発明はこのような要請に応え、優れた耐水性や耐
加水分解性を有するフッ素系ポリマーの原料やこれらの
特性を付与する表面改質剤等として有用な含フッ素化合
物を提供するためになされたものである。
課題を解決するための手段 即ちこの発明は、一般式(I): (式中、RfはC6F11−またはC9F17−を示し、QはCOま
たはSO2を示し、R1およびR2のうち少なくとも1つは
アリル基を示して他は水素原子を示し、nは1または2
の数を示す) で表わされる含フッ素アリルアミド誘導体に関する。
一般式(I)において、Rfはペルフルオロヘキセニル
C6F11−またはペルフルオロノネニル基C6F17−を示す。
これらのペルフルオロアルケニル基は、例えばヘキサフ
ルオロプロペンのダイマーまたはトリマーから誘導さ
れ、特に好ましいものは次式で表わされる基である: また、一般式(I)において、QはCOまたはSO2
を示し、R1およびR2のうち少なくとも1つはアリル基を
示して他は水素原子を示し、nは1または2の数を示
す。
一般式(I)で表わされる含フッ素アリルアミド誘導
体は、例えば、下記の一般式(II)、(III)または(I
V)で表わされる含フッ素化合物にアリルアミンまたは
ジアリルアミンを反応させることによって製造される: (式中、Rf、Qおよびnは前記と同意義であり、Xはハ
ロゲン原子を示し、Rは炭素原子数1〜22のアルキル基
または芳香族基を示す) 上記の反応においては無溶媒または適当な溶媒、例え
ばアセトン、THF、アセト=トリル、エーテル、ジクロ
ロメタン等および適当な触媒、例えば塩基性触媒(トリ
エチルアミン、アルカリ金属炭酸塩等)を適宜使用して
もよく、またアリルアミンまたはジアリルアミンは通常
は2倍当量以上使用する。
さらにまた、一般式(I)で表わされる含フッ素アリ
ルアミド誘導体は次式(V)で表わされるフェノール誘
導体にヘクサフルオロプロペンのダイマーまたはトリマ
ーを触媒、例えば第3級アミン、ピリジン、アルカリ金
属炭酸塩またはフッ化アルカリ等の存在下に反応させる
ことによって製造される: (式中、Q、R1、R2およびnは前記と同意義である) 反応温度は通常0〜50℃であり、適当な反応溶媒、例
えばDMF、CCI4、アセトン、エーテル、アセト=トリル
等を適宜使用すればよい。
実施例 以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例1 撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗および温度計を備えた
フラスコ(100ml)内にアリルアミン1.14g(20ミリモ
ル)、トリエチルアミン2.43g(24ミリモル)およびア
セトン50mlを入れ、p−ペルフルオロノネニルオキシン
安息香酸クロリド11.7g(20ミリモル)をアセトン50ml
に溶解させた溶液を、フラスコ内容物の温度を20℃以下
に保ちながら約10分間かけて滴下した。
滴下終了後、反応を約2時間おこない、反応混合物に
氷水を添加して析出した固体を濾取し、水洗いし、乾燥
後、シリカゲルショートカラム(溶離液:クロロホル
ム)を通し、溶媒を蒸発させることによって下記の化合
物(I a)を10.3g得た(収率:85%)。
化合物(I a)の物性を以下の表−1に示す。
実施例2 撹拌機、温度計、滴下漏斗および還流冷却器を備えた
フラスコ(100ml)内にアリルアミン2.86g(50ミリモ
ル)およびベンゼン20mlを入れ、p−ペルフルオロノネ
ニルオキシベンゼンスルホニルクロリド12.45g(20ミリ
モル)をベンゼン50mlに溶解させた溶液を約10分間かけ
て滴下した。
滴下終了後、反応を4時間おこなった後、反応混合物
からベンゼンを留去させ、希塩酸を添加して析出した固
体を濾取し、水洗し、乾燥後、四塩炭素とヘキサンの混
合溶媒を用いて再結晶させることによって下記の化合物
(I b)を10.80g得、さらに濾液を濃縮し、残渣をヘキ
サンを用いる再結晶処理に付することによって該化合物
を1.71g得た(収率:97%)。
化合物(I b)の物性を以下の表−1に示す。
実施例3 p−ペルフルオロノネニルオキシ安息香酸クロリド1
1.73g(20ミリモル)にジアリルアミン4.86g(50ミリモ
ル)を反応させる以外は実施例2と同様の手順によって
下記の化合物(I c)を10.12g得た(収率78%)。
化合物(I c)の物性を以下の表−1に示す。
実施例4 p−ペルフルオロノネニルオキシベンゼンスルホニル
クロリド12.45g(20ミリモル)にジアリルアミン4.86g
(50ミリモル)を反応させる以外は実施例2の手順と同
様にして下記の化合物(I d)を10.54g得た(収率85
%)。
化合物(I d)の物性を以下の表−1に示す。
実施例5 5−ペルフルオロノネニルオキシイソフタル酸ジクロ
リド5.30g(8.17ミリモル)にアリルアミン2.33g(40.8
ミリモル)を反応させる以外は、実施例2の手順と同様
にして下記の化合物(I e)を5.52g得た(収率98%)。
化合物(I e)の物性を以下の表−1に示す。
実施例6 撹拌機、温度計、滴下漏斗および還流冷却器を備えた
フラスコ(300ml)内にジアリルアミン14.78g(152ミリ
モル)およびジエチルエーテル100mlを入れ、5−ペル
フルオロノネニルオキシイソフタル酸ジクロリド19.75g
(30.4ミリモル)をジエチルエーテル50mlに溶解させた
溶液を、フラスコ内容物の温度を水浴で室温に保ちなが
ら約10分間かけて滴下した。
滴下終了後、反応を約1時間おこない、反応混合物を
希塩酸を用いて洗浄し、水洗処理に数回付した後、硫酸
マグネニウムを用いて乾燥させ、ジエチルエーテルを蒸
発させ、淡黄色粘稠液状残渣をシリカゲルショートカラ
ム(溶離度:ジクロロメタン)を通すことによって、下
記の化合物(I f)を17.70g得た(収率76%)。
化合物(I f)の物性を以下の表−1に示す。
発明の効果 本発明による含フッ素アリルアミド誘導体は、優れた
耐水性や耐加水分解性を有するフッ素系ポリマーの原料
やこれらの特性を付与する表面改質剤等として有用なだ
けでなく、医薬や農薬等の反応性含フッ素中間体等とし
ても有用な化合物である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): (式中、RfはC6F11−またはC9F17−を示し、QはCOま
    たはSO2を示し、R1およびR2のうち少なくとも1つは
    アリル基を示して他は水素原子を示し、nは1または2
    の数を示す) で表わされる含フッ素アリルアミド誘導体。
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