JP2729965B2 - コンクリート製組立マンホール - Google Patents

コンクリート製組立マンホール

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JP2729965B2
JP2729965B2 JP1183785A JP18378589A JP2729965B2 JP 2729965 B2 JP2729965 B2 JP 2729965B2 JP 1183785 A JP1183785 A JP 1183785A JP 18378589 A JP18378589 A JP 18378589A JP 2729965 B2 JP2729965 B2 JP 2729965B2
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吉晃 馬杉
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Nippon Zenith Pipe Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明はコンクリート製組立マンホールに関するも
のである。
<この発明が解決しようとする問題点> コンクリート製組立マンホールは実公昭58−10760号
公報などにて提案しているが、従来は多数のブロック
間を縦貫する長い綱棒にて連結する要領のため、施工設
置が容易でない。頂版ブックが弱く、また、上下間長
が不足するために足掛金具の取付けピッチがとりにくい
という問題があり、各ブロックの吊込み手段がブロッ
ク間の水密生に障害を与えている。といった問題があっ
た。本発明はかかる問題点を解消しようとするものであ
る。
<発明の構成> 本発明は平面視四角形状のコンクリート製基礎ブロッ
クと数個の中間ブロックとおよび頂版ブロックによる組
立て形のマンホールにてなり、前記の各ブロックは側壁
内の四隅上下方向に連結用の綱棒等を挿通する縦孔を設
けるとともに頂版ブロックを除く各ブロックは四隅部の
上下中間位置に前記縦孔を中断して吊込み用と連結用の
綱棒の止部を兼ねた内面開口の箱形切欠を設け、前記頂
版ブロックを含む各ブロックを上下2個づつの間で綱棒
止め連結し、且つ平版部に出入孔を設けるとともに、該
平版部の四周部下に足掛金具を取付け可能とする四角枠
状の脚版部を垂設して頂版ブロックを構成したことを特
徴とするものである。
<実施例> 以下図面に基づいて実施例を説明する。
底版部1と側版部2とを有し、側版部2に導水孔3を
設けた平面視四角形状の基礎ブロック4と縦長を大小す
る平面視四角筒形をした数個の中間ブロック5と及び平
版部6に出入孔8を設けるとともに、該平版部6の四周
部下に四角枠状の脚版部7を垂設した頂版ブロック9と
をもって、各別に形成する。各中間ブロック5は四隅部
の側壁内に縦孔としてシース10を埋込んでおり、そして
シース10を中断して上下方向の中間にブロックの吊込み
とシース内挿通の綱棒の端部の止部を兼ねた内面開口の
箱形切欠11を設けている。基礎ブロック4は四隅部の側
壁内の上半にシース10aを設け、シース10aに続いて上下
方向の中間に内面開口の箱形切欠11aを設け、頂版ブロ
ック8は平版部6の四隅部の上半にシース10に続いて上
面を開口した止溝15を設けている。
先づ基礎ブロック4を据付け、該上に数個の中間ブロ
ック5を第5図A,Bに示すようにシース10内に上方から
挿通する直線形のフックFを箱形切欠11内にてナット止
めし、またはJ形をした曲折フックFの下端を箱形切欠
11内よりシース10の下端に引掛けて、ワイヤー吊りして
基ブロック4上に順次吊込み重ね、且つ吊込み過程にお
いて上下2個のブロックのシース10,10a間にそれぞれ連
結用の綱棒12を挿通するとともに各綱棒12の上下端を箱
形切欠11内にナット13止め締付け固定し、最後に頂版ブ
ロック9を載着し、止溝15内にて直下の中間ブロック5
との間のシース10内に挿通する綱棒12の上端をナット13
止め連結してマンホールとするのである。
なお、頂版ブロック9は平版部6の四周部下に四角枠
状をした脚版部7を垂設したので、上下間長の不足が解
消して脚版部7の内面を用いて平版部6下の出入孔8に
面した位置に作業員の出入昇降用の足掛金具17を取付け
ることができる。頂版ブロック9に足掛金具17を取付け
ことによって、基礎ブロック4および中間ブロック5は
頂版ブロック9の足掛金具17下に容易にピッチを揃えて
足掛金具17を取付けることができることとなる。
上記組立てにおいて締付け固定する各綱棒12に緊張を
加えるときは箱形切欠11に従来のカップラーより強化さ
れた内面開口の金属製箱形強化箱14を嵌込み取付けする
のである。多数の綱棒12は箱形切欠11をこわすことなく
して緊張させることができることとなる。
<発明の効果> 本発明は以上のように構成したので、短い綱棒を用
いて組立てブロック間を上下2個づつにて連結固定する
ことにより、据付け組立てを簡素且つ容易にして能率化
することができるという効果を生ずる。
平版部の四周部下に四角枠状の脚版部を垂設して頂版
ブロックを構成したので、頂版ブロックは著しく強化さ
れるという効果を生ずる。また、頂版ブロックに脚版部
を設けたことにより上下間長の不足が解消して足掛金具
を取付けることができて、基礎ブロックおよび中間ブロ
ックとの間で足掛金具17の取付けピッチを容易に揃える
ことができるという効果を生ずる。
基礎ブロックおよびすべての中間ブロックは箱形切欠
が吊込み手段を兼ねるため、従来これらのブロックの上
面上に設けられていた吊込み用のフック18が不用となっ
て、ブロック間の吊込みに当って該フック18を被覆する
くり抜き溝部分を作る必要がなくなって、組立てブロッ
ク間より水洩れすることが解消するという効果を生ず
る。また金属製箱強化箱を箱形切欠に嵌付けることによ
り、箱形切欠をこわすことなしに連結用の綱棒を緊張さ
せることができるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明マンホールの組立て据付例を示す縦断正
面図、第2図は同、一部截開した平面図、第3図は同、
部分拡大縦断面図、第4図は金属製強化箱を用いて区分
した綱棒を緊張させたときの部分拡大縦断面図、第5図
A,Bは中間ブロックを箱形切欠を用いて吊込みしつつあ
る時の部分縦断面図、第6図は各ブロックを平面視矩形
状として組立てたマンホールを示す平面図、第7図は従
来の吊込みフックを示す斜視図、第8図は従来の頂版ブ
ロックと直下のブロックとの間の接合部分を示す縦断面
図、1は底版部、2は側版部、3は導水孔、4は基礎ブ
ロック、5は中間ブロック、6は平版部、7は脚版部、
8は出入孔、9は頂版ブロック、10はシース、11は箱形
切欠、12は連結用の綱棒、13はナット、14は金属製箱形
強化箱、15は頂版ブロック9の四隅部上半に設ける上面
開口の止溝、16は各ブロックの内面間に設ける塗り込み
目地、17は足掛金具である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面視四角形状のコンクリート製基礎ブロ
    ックと数個の中間ブロックとおよび頂版ブロックによる
    組立て形のマンホールにてなり、前記の各ブロックは側
    壁内の四隅部上下方向に連結用の綱棒等を挿通する縦孔
    を設けるとともに頂版ブロックを除く各ブロックは四隅
    部の上下中間位置に前記縦孔を中断して吊込み用と連結
    用の綱棒の止部を兼ねた内面開口の箱形切欠を設け、前
    記頂版ブロックを含む各ブロックを上下2個づつの間で
    綱棒止め連結し、且つ平版部に出入孔を設けるととも
    に、該平版部の四周部下に足掛金具を取付け可能とする
    四角枠状の脚版部を垂設して頂版ブロックを構成したこ
    とを特徴とするコンクリート製組立マンホール。
  2. 【請求項2】箱形切欠に内側開口の金属製箱形強化箱を
    嵌込み取付けしたことを特徴とする請求項(1)記載の
    コンクリート製組立マンホール。
JP1183785A 1989-07-18 1989-07-18 コンクリート製組立マンホール Expired - Lifetime JP2729965B2 (ja)

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